JPH0340326A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、バッファ室の絶縁ガスをアークに吹きつけて
消弧するバッファ形ガス遮断器に関する。

Ｂ１発明の概要 本発明は、可動アーキングコンタクトを覆う絶縁フロー
ガイドと絶縁ノズルとの間に形成される放出路を介して
バッファ室の絶縁ガスをアークに吹きつけるバッファ形
ガス遮断器において、固定アーキングコンタクト及び可
動アーキングコンタクトの先端近傍の内部に絶縁筒を嵌
め込むことにより、 絶縁筒がアークと接触して発生するガスでバッファ室の
圧力を従来よりも上昇させ、もって消弧性能を向上させ
たものである。

Ｃ２従来の技術 電力用遮断器として、バッファ形ガス遮断器が用いられ
る。

従来のバッファ形ガス遮断器の構造を第２図に示す。図
のように、バッファ形ガス遮断器は固定ユニットｌと可
動ユニット２とで構成される。固定ユニットｌは、中空
の固定主コンタクト３と、その内部中央に設けた固定ア
ーキングコンタクト４とで構成される。

一方、可動ユニット２は、中空部５と連通孔６とを有す
るとともに先端部に可動アーキングコンタクト７を有し
図中の左右方向へ駆動される駆動ロッド８と、駆動ロッ
ド８の外側に嵌め込まれるように形成されるとともに駆
動ロッド８との間にバッファ室９を形成するバッファシ
リンダ１０と、可動アーキングコンタクト７を覆うよう
にしてバッファシリンダ１０に固着されるとともに中間
部に固定アーキングコンタクト４を挿通するための挿通
孔１１を有し、かつ可動アーキングコンタクト７を覆っ
た状態で駆動ロッド８の先端に取り付けられた絶縁フロ
ーガイド２０との間に放出路１２を形成する絶縁ノズル
１３と、絶縁ノズル１３の外側に固着した可動主コンタ
クト１４と、排気孔１５を有する中空ロッド１６を介し
て図示しない固定部に取り付けられるとともに駆動ロッ
ド８とバッファシリンダ１０との間に摺動自在に設けら
れてバッファ室９に絶縁ガスを吸入したり排出したりす
る吸排手段としてのリング状のピストン１７とで構成さ
れる。コンタクトを主コンタクトとアーキングコンタク
トとに分けたのは、適正な使用ができるように機能分散
を図ったものである。

なお、１８はシール材である。各ユニットは、ＳＦ、ガ
ス等の絶縁ガス中に設けられ、バッファ形ガス遮断器を
構成する。

斯かるバッファ形ガス遮断器においては、駆動ロッド８
が図中の左方へ駆動されて投入する際に、挿通孔１１か
らバッファ室９に絶縁ガスが吸入され、駆動ロッド８が
図中の右方へ駆動されてしゃ断する際にバッファ室９内
の絶縁ガスが第２図に示すように放出路１２から放出さ
れる。絶縁ガスは、固定アーキングコンタクト４と可動
アーキングコンタクト７との間に発生するアーク１９に
吹きつけられて消弧し、その後、挿通孔１１又は連通孔
６及び排気孔１５を通って、排出される。

バッファ形ガス遮断器の電流遮断能力はバッファ室９の
圧力上昇の度合いと密接な関係があり、遮断能力を向上
させるにはバッファ室９の圧力上昇をより増大させる必
要がある。近距離路線が故障した時の遮断条件（ＳＬＦ
・・・５ｈｏｒｔ　　Ｌｉｎｅ　　Ｆａｕｌｔ）のよう
に電流遮断直後の遮断器の端子間に加わる過渡回復電圧
上昇率が高くて遮断の成否が電流遮断直後（数μｓ後）
に決定されるような熱破壊領域での消弧性能は、バッフ
ァ室９の圧力上昇の度合いによってほぼ決定される。

このバッファ室９の圧力が上昇する要因には、ピストン
１７がバッファ室９を圧縮することと、アーク１９が絶
縁ノズル１３に接触してテフロン等の絶縁物が蒸発しガ
スを発生することとの２つの要因がある。絶縁ノズル１
３は流路１２を形成する目的で設けたものであるため、
従来は以下のようにして遮断能力の向上を図っている。

即ち、駆動ロッド８の駆動速度を大きくしてバッファ室
９の圧縮速度を上げたり、あるいはバッファ室９の容積
を増加させている。

Ｄ１発明が解決しようとする課題 ところが、バッファ室の圧縮速度や容積を増加させると
バッファ形ガス遮断器自体が大形化するという問題があ
る。近年、土地の高騰からバッファ形ガス遮断器の一層
の縮小化が望まれており、要求に反することになる。

そこで本発明は、斯かる課題を解決したバッファ形ガス
遮断器を提供することを目的とする。

８１課題を解決するための手段 斯かる目的を達成するための本発明の構成は、絶縁ガス
中に固定アーキングコンタクトを固定する一方、先端部
近傍が中空に形成された駆動ロッドを固定アーキングコ
ンタクトの細心に沿って駆動可能に設け、固定アーキン
グコンタクトが嵌脱自在な可動アーキングコンタクトを
駆動ロッドの先端に形成し、 駆動ロッドにおける先端部近傍の外側に駆動ロッドを囲
繞するバッファ室を設け、可動アーキングコンタクトの
外周面を覆う絶縁フローガイドを設けるとともに固定ア
ーキングコンタクトを挿通する挿通孔が形成された絶縁
ノズルを絶縁フローガイドを囲むようにして設けること
により、バッファ室から挿通孔近傍まで伸びる放出路を
絶縁フローガイドと絶縁ノズルとの間に形成し、バッフ
ァ室内に絶縁ガスを吸入したり排出したりする吸排手段
を設けたバッファ形ガス遮断器において、固定アーキン
グコンタクトを筒状に形成し、固定アーキングコンタク
ト及び可動アーキングコンタクトの先端近傍の内部に絶
縁筒を嵌合したことを特徴とする。

１０作用 絶縁ノズルとアークとの接触による絶縁物の蒸発でガス
が発生し、このガスによってバッファ室の圧力が上昇す
るが、本発明では絶縁筒が固定アーキングコンタクト及
び可動アーキングコンタクトの先端内部にあるためこれ
らが遮断時にアークと接触し、絶縁筒からもガスが発生
する。従ってバッフ７室の圧力が従来よりも上昇し、消
弧性能が向上する。

Ｇ、実施例 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。なお、本実施例は従来のバッファ形ガス遮断器の
一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。

（ａ）実施例の構成 本発明によるバッファ形ガス遮断器の構成を、第１図に
基づいて説明する。

図のように、固定アーキングコンタクト４には中空部４
ａが形成され、中空部４ａの先端部近傍にはテフロン又
はポリアセタールからなる絶縁筒２１が嵌合される。一
方、可動アーキングコンタクト７の内部にもこれと同一
材料からなる絶縁筒２２が嵌合される。

このほか、図に示すように、可動アーキングコンタクト
７を覆う絶縁フローガイドとして従来よりも長い絶縁フ
ローガイド２０が用いられる。絶縁フローガイド２０の
先端は可動アーキングコンタクト７の先端の端面を覆う
まで伸び、絶縁フローガイド２０の先端の内周面が可動
アーキングコンタクト７内へ挿入された固定アーキング
コンタクトの外周面と対向する。そして、固定アーキン
グコンタクト４と対向する部分であるスロート部２０ａ
の長さＱｌが、絶縁ノズル１３のスロート部１３ａの長
さＱ、と略同−か又はそれよりも長く設定される。

（ｂ）実施例の作用 次に、バッファ形ガス遮断器の作用を説明する。

第１図に示す遮断の際には、アーク１９が絶縁ノズル１
３のスロート部１３ａだけでなく絶縁筒２１．２２及び
絶縁フローガイド２０のスロート部２０ａとも接触する
。このため、従来はスロート部１３ａからのみ絶縁物の
蒸発によるガスが発生していたのに対し、絶縁筒２１，
２２及びスロート部２０ａからもガスが発生し、このガ
スか放出路１２からバッファ室９へ流入する。従ってバ
ッファ室９の圧力は従来よりも上昇する。この上うにし
て従来よりも圧力が上昇したバッファ室９内の絶縁ガス
がピストン１７により圧縮され、放出路１２からアーク
に吹きつけられる。

絶縁筒２１，２２を固定アーキングコンタクト４、可動
アーキングコンタクト７の先端に設けることにより、ア
ークが絶縁筒に接触することで発生するガスが固定アー
キングコンタクト４．可動アーキングコンタクト７の近
傍でのアークの冷却能力を向上させ、熱破壊に対する消
弧性能の向上となる。

Ｈ１発明の効果 以上の説明かられかるように、本発明によるバッファ形
ガス遮断器によれば以下の効果がある。

（ａ）固定アーキングコンタクト及び可動アーキングコ
ンタクトの内部に絶縁筒を設けたので、絶縁物にアーク
が接触することで発生するガスの発生量が従来よりも増
加してバッファ室の圧力が上昇し、バッファ室の小形化
が図れる。これを換言すれば駆動ロッドの駆動速度の低
減化が図れることになる。

（ｂ）絶縁筒から発生するガスがアーキングコンタクト
の近傍で生じてアークの冷却能力が向上するので、熱破
壊領域の消弧性能が向上する。

（ｃ）バッファ室の小形化あるいは駆動速度の低減によ
りバッファ形ガス遮断器の小形化と低コスト化が図れる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるバッファ形ガス遮断器の実施例を
示す断面図、第２図は従来のバッファ形ガス遮断器の断
面図である。 ４・・・固定アーキングコンタクト、５・・・中空部、
７・・・可動アーキングコンタクト、８・・・駆動ロッ
ド、９・・・バッファ室、１１・・・挿通孔、１２・・
・放出路、１３・・・絶縁ノズル、１６・・・中空ロッ
ド、１７・・・ピストン、２０・・・絶縁フローガイド
、２１．２２・・・絶縁筒。 外２名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）絶縁ガス中に固定アーキングコンタクトを固定す
   る一方、先端部近傍が中空に形成された駆動ロッドを固
   定アーキングコンタクトの軸心に沿って駆動可能に設け
   、固定アーキングコンタクトが嵌脱自在な可動アーキン
   グコンタクトを駆動ロッドの先端に形成し、駆動ロッド
   における先端部近傍の外側に駆動ロッドを囲繞するバッ
   ファ室を設け、可動アーキングコンタクトの外周面を覆
   う絶縁フローガイドを設けるとともに固定アーキングコ
   ンタクトを挿通する挿通孔が形成された絶縁ノズルを絶
   縁フローガイドを囲むようにして設けることにより、バ
   ッファ室から挿通孔近傍まで伸びる放出路を絶縁フロー
   ガイドと絶縁ノズルとの間に形成し、バッファ室内に絶
   縁ガスを吸入したり排出したりする吸排手段を設けたバ
   ッファ形ガス遮断器において、固定アーキングコンタク
   トを筒状に形成し、固定アーキングコンタクト及び可動
   アーキングコンタクトの先端近傍の内部に絶縁筒を嵌合
   したことを特徴とするバッファ形ガス遮断器。