JPH0340122Y2

JPH0340122Y2 -

Info

Publication number: JPH0340122Y2
Application number: JP1984198976U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-28
Filing date: 1984-12-28
Publication date: 1991-08-23
Also published as: JPS61115034U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本案は、スクリユー式脱穀機における排稈装置
に関するものである。

（従来技術）一般に、スクリユー式脱穀機を具えたコンバイ
ンにあつては掻込リールで掻込まれて刈刃で刈り
取られた穀稈が、掻込オーガからフイーダーハウ
スのチエンコンベアで扱室に運ばれるスクリユー
式扱胴すなわちローターで脱穀される。脱穀され
たものはクリンプ網から揺動選別盤に落下し、唐
箕による選別風を受けて選別され、穀類は一番
樋、２番物は２番樋に落下し、一番樋に落下した
穀類は揚穀筒を介して籾タンクに運ばれ、２番物
は２番還元オーガで揺動選別盤に還元される。

（考案が解決しようとする問題点）以上のようなスクリユー式脱穀機では排稈口に
排稈羽根があり、クリンプ網終端より放射状に出
てきた藁を排稈羽根で機外に放出している。

ところが、藁を排稈羽根が持ち回ることが多
く、多量の藁になつた場合、排稈口でつまり排出
羽根が変形することがあつた。

（問題点を解決するための手段）したがつて本案の技術的課題は、排稈口で藁が
詰まることのないスクリユー式脱穀機をうること
を目的とするもので、この技術的課題を解決する
本案の技術的手段は、扱室クリンプ網終端に扱室
内に突出する仕切板を設け、これに対応して扱室
上部にローターのスパイラ終端からローター後端
の排稈羽根始端にかけて、排稈リード板を架設し
たものである。

（実施例）以下、図面に示す実施例について説明する。

まず、従来のスクリユー式脱穀機を具えたコン
バインの全体から説明する。

第５図において、掻込リール１で掻込まれて刈刃
２で刈り取られた作物は、掻込オーガ３からフイ
ーダーハウス４のチエンコンベア５で扱室６に運
ばれ、スクリユー式扱胴すなわちローター７で脱
穀される。

脱穀されたものは、クリンプ網８から揺動選別
盤９上に落下し選別される。この揺動選別盤９上
で脱穀されたものは選別されるが長藁のみ後方の
排塵口方向に運ばれる。

また、揺動選別盤９での選別物は唐箕１０によ
る選別風をうけて選別され、穀類は一番樋１１
に、２番物は２番樋１２に落下し、一番樋１１に
落下した穀類は揚穀筒を介して籾タンクに運ば
れ、２番樋１２に落下した２番物は２番還元オー
ガ１３で揺動選別盤９上に還元されるようになつ
ている。

そして、以上のようなスクリユー式脱穀機にお
けるローター７のスパイラー１４には、第１図の
如く扱歯１５が突設されていて、ローター７の終
端に排稈羽根１９が設けられこれが排稈口１７に
臨んでいる。

本案は、以上のようなスクリユー式脱穀機にお
いてクリンプ網８の終端に扱室６内に突出する仕
切板１６を扱室６の下半周に亘つて設け、これに
対応して扱室上部にスパイラ１４の終端から排稈
羽根１９の始端にかけて排稈リード板１８を設け
たものである。ここで扱歯１５のついたスパイラ
ー１４は仕切板１６の手前で終わつている。

以上の如く構成すると、排出される藁は仕切板
１６によつて堰止められ、扱歯１５で上方へ持ち
上げられてリード板１８で排稈羽根１９に持つこ
ととなつて、排稈口１７から集中排稈できる。

なお、排稈羽根１９を回動支点２０を中心とし
て回動できるようにすると次のような効果があ
る。

従来の第４図イ，ロに示すように固定羽根である
と多量の排稈時においてケーシングとの〓間に詰
まることがあつたが、排出羽根が第３図ロの如く
回動できるようにするとローター７に負荷をかけ
ずにスムーズに排出できる。

また、羽根がフリーになつたため、スパイラー
で送られてきた稈は膨張することができ、羽根に
よつて持ち回られることなく自然に落ちる。

（考案の効果）この技術的手段によれば、ローターで排出され
る藁は仕切板によつて堰止められ、スパイラーの
扱歯によつて上方へ持ち上げられて排稈リード板
でガイドされてローターのスパイラ終端から排稈
羽根に持つて行くこととなるので排稈口に向かつ
て集中排稈となり、持ち回りが少ないためロータ
ーの負荷軽減となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を示す部分図、第２図は同上
横断面図、第３図イ，ロは排稈羽根を回動自在に
構成したローター部分の横断面図と部分図第４図
イ，ロは従来の排稈羽根の横断面図と斜面図、第
５図は従来のコンバイン全体図である。６……扱室、７……ローター、１４……スパイ
ラー、１５……扱歯、１６……仕切板、１７……
排稈口、１８……排稈リード板、１９……排稈羽
根。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

扱室クリンプ網終端に扱室内に突出する仕切板
を設け、これに対応して扱室上部にローターのス
パイラ終端からローター後端の排稈羽根始端にか
けて、排稈リード板を架設してなるスクリユー式
脱穀機における排稈装置。