JPH0339674B2 - - Google Patents

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JPH0339674B2
JPH0339674B2 JP56203873A JP20387381A JPH0339674B2 JP H0339674 B2 JPH0339674 B2 JP H0339674B2 JP 56203873 A JP56203873 A JP 56203873A JP 20387381 A JP20387381 A JP 20387381A JP H0339674 B2 JPH0339674 B2 JP H0339674B2
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JP
Japan
Prior art keywords
enzyme
activity
immobilized
stored
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Prior art date
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Application number
JP56203873A
Other languages
English (en)
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JPS58107180A (ja
Inventor
Mariko Nakatsuka
Shiro Nankai
Akihiro Imai
Takashi Iijima
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、酵素を固定化した膜の保存方法に関
するものである。 最近、酵素のもつ特異的な触媒活性を保持した
まましかも安定で水に不溶性の酵素、いわゆる固
定化酵素に関する研究が進み、簡単に酵素が固定
化できる様になつた。それにより、特異性が高く
かつ常温常圧下で反応が進むという酵素の性質が
よりいつそう広く利用されるようになつてきた。
そこで、固定化された酵素の活性を長く安定に保
つ事が必要になつた。 従来、固定化した酵素の膜を酵素活性の安定な
領域のPHの緩衝液中に低温で保存していた。緩衝
液のはいつた容器に保存すると、量がかさばり持
ち運びや使用の際不便である。しかも、低温に保
存しなければならないという欠点があつた。 又、上記の不便さを考え、乾燥状態で保存する
事も試みられている。使用の面では簡単であるが
固定化酵素の活性がすぐに低下し活性を安定に保
持できないという問題がある。 本発明は上記従来技術に対し、取り扱いも簡単
で室温でも固定化酵素の活性を長く安定に保てる
事を目的とし、水分を担持した材料に固定化酵素
膜を包み不活性ガスで満たした容器中に密封する
事を特徴とする。 以下、本発明の詳細について、その実施例とと
もに説明する。血液中又は尿中のグリコース量
は、グルコースと反応するグルコースオキシダー
ゼを使つて測定できる。以下の1、2式に示すよ
うに、酵素を水素受容体とする酸化還元酵素であ
るグルコースオキシダーゼの作用により、基質で
あるグルコースが酸化されてH2O2が生成し、次
にこのH2O2を白金電極を用いて酸化し、この時
得られる酸化電流値からグルコースの濃度を知る
事ができる。 グルコース+O2グルコース ―――――――→ オキシダーゼ グルコノラクトン+H2O2 ……(1) H2O2→2H++2e+O2……(2) 白金層を有する多孔質性薄膜にグリコースオキ
シダーゼ(100mg/c.c.)を展開し、グルタルアデ
ヒド蒸気中で固定化し酵素電極とした。この酵素
電極をホルダーに設置し、PH5.6の緩衝液中に浸
漬し、Ag/AgCl電極を参照極とし一定電圧をか
け、グルコースを添加してH2O2の酸化電流値を
測定した。製造直後の上記酵素電極のグルコース
一定濃度に対して流れる電流値を100とし、同電
極を下記の条件で保存後、同様の測定を行ない固
定化グルコースオキシダーゼの活性の変化を調べ
た。 第1図に示す様に、酵素電極1をA水2を入れ
たガラス容器3内に保存したもの、BPH5.6のリ
ン酸緩衝液4中に保存したもの、C水を含浸させ
たろ紙5にはさんでガラス容器中のふた6で密封
したもの、DPH5.6のリン酸緩衝液を含浸させた
ろ紙7にはさんでCと同様に密封したもの、さら
にC,Dと比較するため、E水を含浸させたろ紙
5にはさんで開放状態で乾燥放置したもの、FPH
5.6のリン酸緩衝液を含浸させたろ紙7にはさん
で開放状態で乾燥放置したものをそれぞれ4℃で
保存した場合の活性の変化を第1表に示した。
E,Fは50日保存した時点で活性が半分近く低下
し、乾燥が酵素の失活をまねく大きな原因である
事がわかる。A,BとC,Dを比較すると溶液中
に保存したものも、溶液にひたして保存したもの
も、同じように200日近く最初の活性を維持して
いた。よつて溶液を含浸したろ紙にはさはさみ密
封するだけで、酵素の活性を長く安定に維持で
き、かつ使う際も非常にコンパクトなため使いや
すくなつた。緩衝液の方が水よりもより長く安定
に保存するのには適している。 次に、酵素電極を前記Dの保存条件において、
G(空気)、H(酸素)、I(アルゴン)、J(窒素)
をそれぞれ封入したものの25℃における保存にと
もなう活性変化を第2表に示した。酸素中におけ
る活性の低下が目立ち、不活性ガスであるアルゴ
ンが一番安定に活性を維持した。酵素の失活する
メカニズムについてははつきりしないが、酸素が
失活に関与していると考えられる。以上の様に不
活性ガスを封入して密封する事により室温におい
ても低温で保存したものと同様に長く安定に保存
できる。 第2図の模式図に示す様に、アルミニウム8で
ラミネートした熱可塑性のフイルム9にリン酸緩
衝液を含浸したろ紙11にはさんだ酵素電極12
をアルゴン13を封入して熱溶着部10を形成し
密封すると簡単に保存できる。しかも、フイルム
【表】
【表】
【表】 の材質を単に水分の蒸発を防止するだけでなく酸
素の透過を防止できる様、ポリエステルにアルミ
ニウムをラミネートしたフイルムにすると、前記
Iと同様、あるいはそれ以上に活性を保持した。 水を担持した材料としてろ紙を用いたが、ろ紙
に限定されず綿や布等も同様に使用できる。 以上の様に本発明の固定化酵素膜の保存方法に
より、乾燥保存と同じくらい簡単にかつ緩衝液に
入れたものと同じあるいはそれ以上に安定に活性
を保持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は酵素電極の各種の保存方法を示す略
図、第2図はアルミニウムでラミネートされたポ
リエステルフイルムで熱溶着密封した酵素電極を
示す図である。 1……酵素電極、2……水、3……ガラス容
器、4……PH5.6のリン酸緩衝液、5……水を含
浸したろ紙、6……フタ、7……PH5.6の緩衝液
を含浸したろ紙、8……アルミニウム、9……熱
可塑性フイルム、10……熱溶着点、11……PH
5.6の緩衝液を含浸したろ紙、12……酵素電極、
13……アルゴン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グルコースオキシターゼを白金層を有する多
    孔質性薄膜上に固定化した酵素電極を水を担持し
    た材料で包み、密封容器内で保存することを特徴
    とする固定化酵素膜の保存方法。 2 密封容器内が不活性ガスで満たされた特許請
    求の範囲第1項記載の固定化酵素膜の保存方法。 3 密封容器が少なくとも熱可塑性フイルム層を
    有し、その熱溶着で密封された特許請求の範囲第
    1項記載の固定化酵素膜の保存方法。
JP56203873A 1981-12-17 1981-12-17 固定化酵素膜の保存方法 Granted JPS58107180A (ja)

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JPS58107180A JPS58107180A (ja) 1983-06-25
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Families Citing this family (7)

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JPS58107180A (ja) 1983-06-25

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