JPH0339507Y2 - - Google Patents

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JPH0339507Y2
JPH0339507Y2 JP2265187U JP2265187U JPH0339507Y2 JP H0339507 Y2 JPH0339507 Y2 JP H0339507Y2 JP 2265187 U JP2265187 U JP 2265187U JP 2265187 U JP2265187 U JP 2265187U JP H0339507 Y2 JPH0339507 Y2 JP H0339507Y2
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  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、装飾のために例えば贈答用品に付さ
れる造花、特に、ばら、しやくなげ、ぼたんのよ
うな生花に似た造花の形成に適するリボンに関す
る。
(従来技術) 従来の造花形成用リボンは、互いに重ね合わさ
れた一対のストリツプと、両ストリツプ間に配置
され、両ストリツプに沿つて伸びるひもとを備え
る。ひもは、その一端部で前記一対のストリツプ
の一端部に結合され、また、ストリツプは、前記
ひもに対する相対移動が可能であるように、その
長手方向に伸びる中心線を相互に間隔をおいて横
切る複数の線の各線上の少なくとも二個所におい
て相互に結合されている。各線相互間の区域の前
記長手方向中心線上における長さは、同一または
前記ストリツプの他端部からその一端部に向けて
漸減するように設定されている。
前記リボンは、一方の手で両ストリツプの前記
他端部を持ち、また、他方の手でひもの他端部を
持つてこれを引くことすなわち両ストリツプとひ
もとの間に相対移動を生じさせることにより造花
に形成され、前記相対移動に伴なつて前記ひもに
関して放射方向へループ状にはらみ出す前記線相
互間の各区域に対応する両ストリツプの一対の線
間部分が花弁を構成する。
前記従来のリボンによれば、各花弁の放射方向
長さすなわち大きさが互いに等しい造花(各区域
の長さが同一の場合)、あるいは、造花の下部か
ら上部へ一対の花弁毎にその大きさが漸減する造
花(各区域の長さがストリツプの他端部から一端
部に向けて漸減する場合)が得られる。しかしな
がら、これらの造花は不特定の品種の生花を概念
的に現わすに止まり、特定の品種の生花を想起さ
せるには十分でない。
(考案の目的) 本考案の目的は、特に、ばら、しやくなげ、ぼ
たんのような品種の生花を想起させる造花を形成
するのに好適なリボンを提供することにある。
(考案の構成) 本考案に係る造花形成用リボンは、相互に重ね
合わされた一対のストリツプと、両ストリツプ間
に配置され、該ストリツプに沿つて伸びる少なく
とも一のひもとを備え、該ひもがその一端部で両
ストリツプの一端部に結合され、また、両ストリ
ツプの間における前記ひもと両ストリツプとの相
対移動が可能であるように、両ストリツプの長手
方向中心線を相互に間隔をおいて横切る複数の線
の各線上において前記ひもの両側の少なくとも二
個所において両ストリツプが相互に結合されてお
り、各線相互間の区域の前記長手方向中心線上に
おける長さ寸法に関し、前記ストリツプの他端部
から連続する一対の区域のそれぞれが等しく、か
つ、前記一対の区域と前記ストリツプの一端部と
の間における複数の他の区域のそれぞれより大き
いことを特徴とする。
(考案の作用および効果) 本考案によれば、前記一対の区域の長さが同一
であり、また、前記複数の他の区域の長さが前記
一対の区域のそれより小さいことから、リボンの
両ストリツプとひもとの間に相対移動を生じさせ
ると、前記一対の区域(大区域)に対応する二対
すなわち四つの大きいループ状部分(大ループ状
部分)と、これらの上に重なる、前記複数の他の
区域(小区域)に対応する複数の小さいループ状
部分(小ループ状部分)とを有する造花が得られ
る。
造花の前記大ループ状部分と前記複数の小ルー
プ状部分とは、ばらの四またはそれ以上の数の花
弁とこれらの花弁に取り巻かれている、該花弁よ
り小さい花弁とをそれぞれ想起させる。また、前
記大ループ状部分と前記複数の小ループ状部分と
は、しやくなげやぼたんの四またはそれ以上の数
の大きい花弁とこれらの花弁の中心部にある雄し
べとをそれぞれ想起させる。
造花は、前記一対の大区域のそれぞれの長さと
複数の前記小区域のそれぞれの長さとの差を小さ
く設定しかつ前記複数の小区域の長さがリボンの
一端部に向けて漸減するように設定して、前記大
ループ状部分と前記小ループ状部分との寸法差を
小さくしかつ複数の前記小ループ状部分の長さ寸
法が漸減するようにすることにより、さらに、前
記複数の小区域の長さが一対の区域毎にリボンの
前記一端部に向けて漸減するように設定して、複
数の小ループ状部分が四つ毎にその長さ寸法が漸
減するようにすることにより、さらに好ましくは
複数の小ループ状部分に前記ひもの回りにひねり
加えることにより、ばらにより似せることができ
る。
また、造花は、前記大区域のそれぞれの長さと
前記小区域のそれぞれの長さとの差を大きく設定
することにより、しやくなげやぼたんにより似た
ものとすることができる。
(実施例) 本考案が特徴とするところは、図示の実施例に
ついての以下の説明により、さらに明らかとなろ
う。
第1図に示す本考案の造花形成用リボンの一例
を参照すると、リボン10は、互いに重ね合わさ
れた等幅の一対のストリツプ12,14と、両ス
トリツプ間に配置され、該ストリツプに沿つて伸
びる少なくとも一のひも16とを備える。
図示のひも16は互いに重ね合わされた二本の
それから成り、それぞれの一端部が両ストリツプ
12,14の山形に形成された一端部に結合され
ている。両ストリツプ12,14とひも16との
複数の結合個所を全体に符号17で示す。
両ストリツプ12,14は、また、これらの長
手方向に伸びる中心線CLを相互に間隔をおいて
横切る複数の線Cの各線上においてひも16の両
側の少なくとも二個所18,20で互いに結合さ
れている。
両ストリツプ12,14およびひも16は共に
ポリビニル・アセテート製繊維のような同一素材
の合成繊維の織物で形成されている。両ストリツ
プ12,14の相互結合、および、両ストリツプ
12,14とひも16との結合は、それぞれ、合
成繊維の熱溶融性を利用した熱溶着に依つてい
る。両ストリツプ12,14とひも16とは、異
なる材料で形成し、また、両ストリツプの相互結
合および両ストリツプとひもとの結合は、それぞ
れ、接着材に依ることができる。
前記ストリツプおよび前記ひもの一端部に対応
するリボン10の一端部10aとは反対の側のリ
ボンの他端部10bにおいて、一方の手で両スト
リツプ12,14を軽く押えてこれらを保持しか
つ他方の手でひも16を引くことにより、両スト
リツプ12,14とひも16との間に相対移動を
生じさせることができる(第2図参照)。相対移
動を生じさせてリボンの両端部10a,10bを
互いに近付けると、結合点18,20の配置位置
を規定する線C相互間の後記各区域に対応する両
ストリツプの各対の線間部分12aおよび14
a、12bおよび14bが各線Cで折れ曲がり、
ひも16に関して放射方向にループ状にはらみ出
し、リボン10は造花22に形成される(第3図
参照)。
ところで、各線Cは、各線相互間の長さすなわ
ち各線相互間の区域Z,Z1〜Z4の前記中心線CL
上における長さD,D1〜D4が、リボンの他端部
10bから連続する一対の区域Z1においてそれぞ
れ等しく、該区域の長さD1が、一対の区域Z1
リボンの一端部10aとの間における複数の他の
区域Z2〜Z4の長さD2〜D4のそれぞれより大きい
ように設定されている。図示の例では、符号Z2
Z4で示される区域はそれぞれ一対ずつあり、各対
の各区域は互いに連なりかつ同一の長さを有す
る。また、同符号で示される一対の区域毎に各区
域の長さがリボンの一端部10aからその他端部
10bに向けて漸減している。
リボン10を造花22に形成すべく両ストリツ
プ12,14とひも16との間に相対的な移動を
生じさせるとき、互いに等しい長さの各対の区域
Zに対応する線間部分12a,14a,12b,
14bが、ひも16に関して放射方向距離が等し
い等大の四つのループ状部分に形成され、また、
該ループ状部分のそれぞれの大きさはリボンの他
端部10bからその一端部10aに向けて次第に
減少する。
また、図示の例では、隣り合う一対の線Cと中
心線CLとの成す角度α,βがそれぞれ45度およ
び135度に設定されていることから、一対の線間
部分12a,14aで形成された一対の前記ルー
プ状部分は互いに90度の角度(開き角度)を成
す。
その結果、四つの花弁を一組として複数組の花
弁が全体に十字状を呈するように重なり合い、下
段から上段に向けて各四つの花弁の大きさが漸減
する造花22が得られる(第3図)。この状態か
ら、花弁群にひも16の回りにひねりを加えて下
段の花弁群にその上段の花弁群を部分的に重なり
合わせると、前記造花22を生花のばらに似たそ
れに変化させることができる(第4図)。但し、
ストリツプの幅寸法が比較的小さい場合あるいは
区域Zの長さDが比較的小さい場合には、上下の
各二対の花弁の間でひも16の回りに相対的に滑
りが生じ、このために前記二対の花弁は完全には
重なり合わずに部分的に重なり合う。したがつ
て、このような場合は前記ひねりを補助的に加え
あるいは全く加えることなしに、ばらに似た造花
が得られる。前記造花は、各対の区域Z相互の長
さ寸法の差が同一のとき、すなわちD1−D2=D2
−D3=D3−D4のとき、最もばらに似たものが得
られる。
前記花弁へのひねりは、造花の下部がその上部
に向けて適当に押圧されるようにひも16に引張
力を及ぼす間に付与することができる。前記ひね
りが付与された状態は、例えばリボンを造花に形
成することによつてストリツプの他端部すなわち
造花の下部から長く突出した一対のひも16を造
花の下部で結ぶことにより、維持することができ
る。
他の各対の区域Z2〜Z4の個々の長さD2〜D4
一対の区域ごとに漸減するように設定する図示の
例に代えて、全ての他の区域の個々の長さがリボ
ンの他端部10bからその一端部10aに向けて
漸減するように設定することができる。これによ
れば、他の各区域に対応する一対の線間部分で形
成される一対の花弁ごとに大きさが小さくなるば
らの造花が得られる。さらに、互いに隣り合う線
Cと中心線CLとの成す角度を任意に設定するこ
とができる。線Cはいずれの区域を規定するもの
でもよい。例えば、全ての線Cに関して、隣り合
う一対の線と中心線CLとの成す角度を60度と120
度とに設定することができ、これにより、一対の
花弁の開き角度および上下段の花弁相互の重なり
の程度が異なるばらの造花を得ることができる。
さらに、第1図の例に関し、区域Z1を規定する
三つの線Cのうち、リボンの他端部10bの側の
隣り合う二つと中心線CLとの成す角度を60度お
よび120度とし、残りの一つの線Cと中心線との
成す角度を45度または135度としかつ他の区域Z2
〜Z4のそれぞれを規定する一対の線Cと中心線
CLとの成す角度を45度および135度(あるいは
135度および45度)に設定することができる。中
心線CLとの成す前記角度を変えることにより、
それぞれに異なるばらの造花あるいはばらに似た
他の花の造花を得ることができる。
次に第5図を参照すると、この例のリボン24
は、一対の区域Z1の長さD1が他の対の区域Z2
Z4の長さD2〜D4よりも著しく大きい点でのみ第
1図に示すリボン10と異なる。このために、第
6図に示すように、このリボン24によつて形成
される造花26によれば、一対の区域Z1に対応す
る両ストリツプ12,14の二対の線間部分がル
ープ状に変形して形成される最下部の四つのルー
プ状物が、各対の区域Z2〜Z4に対応する各二対の
線間部分によつて形成される各四つの花弁よりも
著しく大きい。したがつて、この造花は、最下部
に四以上の花弁を有し、該花弁の上方の中央部に
これらの花弁より著しく小さい複数の花弁を有す
る花を想起させる。
また、隣り合う一対の線Cのそれぞれと中心線
CLとの成す角度を第1図における例と同様に45
度および135度とすることに代えて、第7図に示
すリボン28の例では、一対の区域Z1を規定する
三つの線Ca,Cb,Ccのうち、他端部28bの側
の二つの線Ca,Cbと中心線CLとの成す角度がそ
れぞれ60度および120度に設定されている。これ
によれば、第8図に示すように、一対の区域Z1
対応する二対の線間部分12a,14aによつて
形成される造花30の各対の花弁が120度の開き
角度をなし、前記二対の花弁は全体にX字状を呈
する。残りの線Ccおよびこれに隣接する他の線
Cと中心線CLとのなす角度、および、他の相互
に隣り合う一対の線Cと中心線CLとの成す角度
は、第5図に示す例と同様、45度および135度に
それぞれ設定されている。
なお、第5図〜第8図に示す例において、前記
複数の他の区域をそれぞれの長さがほぼ同一とな
るように、あるいはリボンの前記他端部から一端
部に向けて個々に順次に減少するように設定する
ことができる。これにより、これらの区域に対応
するループ状部分を前記ばらの花弁に模したもの
とは異なる花弁に模し、あるいはしやくなげやぼ
たんの雄しべに模することができる。また、これ
らの例においても、第1図〜第4図の例と同様、
線Cと中心線CLとの成す角度を任意に設定する
ことができ、これにより、花弁相互の開き角度が
異なるしたがつて印象の異なる造花を得ることが
できる。
得られた造花はこれを前記ひもで贈答用品のよ
うな物品に結び付けることができ、これにより、
前記物品を装飾することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の造花形成用リボンの一例の
平面図、第2図は第1図に示すリボンが造花に形
成される途時にある状態の斜視図、第3図は第1
図に示すリボンが造花に形成された状態の斜視
図、第4図は第3図に示す造花がばらのように変
化した状態の斜視図、第5図および第6図は他の
例のリボン平面図およびこのリボンで形成された
造花の斜視図、第7図および第8図はリボンの他
の例の平面図およびこのリボンで形成された造花
の斜視図である。 10,24,28:造花形成用リボン、12,
14:ストリツプ、12a,14a,12b,1
4b:各ストリツプの線間部分、16:ひも、1
7:ストリツプおよびひもの結合個所、18,2
0:ストリツプ相互の結合個所、22,26,3
0:造花、C:線、CL:中心線、D,D1〜D4
区域の長さ、Z,Z1〜Z4:線間の区域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 相互に重ね合わされた一対のストリツプと、
    両ストリツプ間に配置され、該ストリツプに沿
    つて伸びる少なくとも一のひもとを備え、該ひ
    もがその一端部で両ストリツプの一端部に結合
    され、また、両ストリツプ間における前記ひも
    と両ストリツプとの相対移動が可能であるよう
    に、両ストリツプの長手方向中心線を相互に間
    隔をおいて横切る複数の線の各線上において前
    記ひもの両側の少なくとも二個所で両ストリツ
    プが相互に結合される造花形成用リボンであつ
    て、各線相互間の区域の前記長手方向中心線上
    における長さ寸法に関し、前記ストリツプの他
    端部から連続する一対の区域のそれぞれが等し
    く、かつ、前記一対の区域と前記ストリツプの
    一端部との間における複数の他の区域のそれぞ
    れより大きい、造花形成用リボン。 (2) 前記複数の他の区域の長さが前記ストリツプ
    の他端部からその一端部に向けて一対の区域毎
    に漸減し、その漸減長さが前記ストリツプの他
    端部から連続する前記一対の区域と該一対の区
    域に隣接する一対の他の区域との間における減
    少長さとほぼ同じである、実用新案登録請求の
    範囲第(1)項に記載の造花形成用リボン。 (3) 各区域を規定する一対の線のそれぞれと前記
    ストリツプの長手方向中心線との成す角度がそ
    れぞれ45度および135度である、実用新案登録
    請求の範囲第(2)項に記載の造花形成用リボン。 (4) 複数の他の区域の長さが前記ストリツプの他
    端部からその一端部に向けて一対の区域毎に漸
    減し、その漸減長さが前記ストリツプの他端部
    から連続する前記一対の区域と該一対の区域に
    隣接する一対の他の区域との間における減少長
    さより小さい、実用新案登録請求の範囲第(1)項
    に記載の造花形成用リボン。 (5) 複数の他の区域の長さが前記ストリツプの他
    端部からその一端部に向けて個々に順次に漸減
    する、実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の
    造花形成用リボン。 (6) 前記他の各区域の長さがほぼ等しい、実用新
    案登録請求の範囲第(1)項に記載の造花形成用リ
    ボン。 (7) 各区域を規定する一対の線のそれぞれと前記
    ストリツプの長手方向中心線との成す角度がそ
    れぞれ45度および135度である、実用新案登録
    請求の範囲第(4)項に記載の造花形成用リボン。 (8) 前記ストリツプの他端部から連続する前記一
    対の区域を規定する三つの線のうちの前記スト
    リツプの他端側の二つと前記長手方向中心線と
    の成す角度が60度および120度でありかつ残り
    の一つの線と前記長手方向中心線との成す角度
    が45度または135度であり、また、前記他の各
    区域を規定する一対の線のそれぞれと前記長手
    方向中心線との成す角度がそれぞれ45度および
    135度である、実用新案登録請求の範囲第(4)項
    に記載の造花形成用リボン。
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