JPH033920Y2 - - Google Patents
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- JPH033920Y2 JPH033920Y2 JP1985184677U JP18467785U JPH033920Y2 JP H033920 Y2 JPH033920 Y2 JP H033920Y2 JP 1985184677 U JP1985184677 U JP 1985184677U JP 18467785 U JP18467785 U JP 18467785U JP H033920 Y2 JPH033920 Y2 JP H033920Y2
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Landscapes
- Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、セメント原料粉末を焼成処理する装
置に付設される浮遊式予熱装置、例えばサイクロ
ンタイプの多段式予熱装置において排ガス顕熱を
発電用ボイラで効率良く回収利用することのでき
る装置に関するものである。
置に付設される浮遊式予熱装置、例えばサイクロ
ンタイプの多段式予熱装置において排ガス顕熱を
発電用ボイラで効率良く回収利用することのでき
る装置に関するものである。
[従来の技術]
第2図は、セメント原料を予熱・焼成するとき
に用いられる装置の一例を示すもので、この装置
は主として原料粉末捕集器としてのサイクロン
C1〜C3、分離サイクロンC4並びに最下位の熱交
換段を構成する燃焼装置6a付の仮焼炉2を上下
方向に配列してなる予熱装置1、焼成炉3及びク
リンカー冷却機4より構成される。
に用いられる装置の一例を示すもので、この装置
は主として原料粉末捕集器としてのサイクロン
C1〜C3、分離サイクロンC4並びに最下位の熱交
換段を構成する燃焼装置6a付の仮焼炉2を上下
方向に配列してなる予熱装置1、焼成炉3及びク
リンカー冷却機4より構成される。
原料粉末Aは供給機5aの原料排出シユートを
通してダクト7aに送られ、ダクト7a内の上昇
気流と共に最上段のサイクロンC1へ送られる。
そしてサイクロンC1,C2,C3及び原料シユート
8a,8b,8cを経由しながら順次降下し、そ
の間ガスダクト7a,7b,7cを上昇する熱風
によつて順次加熱され、バーナ6aを備えた仮焼
炉2に入つて仮焼された後ガスダクト7dを通つ
て分離サイクロンC4に入り、次いで原料シユー
ト8dから焼成炉入口端覆12を経て焼成炉3へ
導入される。
通してダクト7aに送られ、ダクト7a内の上昇
気流と共に最上段のサイクロンC1へ送られる。
そしてサイクロンC1,C2,C3及び原料シユート
8a,8b,8cを経由しながら順次降下し、そ
の間ガスダクト7a,7b,7cを上昇する熱風
によつて順次加熱され、バーナ6aを備えた仮焼
炉2に入つて仮焼された後ガスダクト7dを通つ
て分離サイクロンC4に入り、次いで原料シユー
ト8dから焼成炉入口端覆12を経て焼成炉3へ
導入される。
焼成炉3には冷却機4からの高温空気とバーナ
6bからの焼成用燃料が導入されており、高温下
で焼成を受けたクリンカーはクリンカー冷却機4
に入つて冷却され、更にクリンカーコンベア11
によつて搬出される。尚9は余剰空気誘引通風
機、10は押込送風機、13は抽気ダクト、14
は排ガス誘引通風機、15は排ガスダクトを夫々
示す。
6bからの焼成用燃料が導入されており、高温下
で焼成を受けたクリンカーはクリンカー冷却機4
に入つて冷却され、更にクリンカーコンベア11
によつて搬出される。尚9は余剰空気誘引通風
機、10は押込送風機、13は抽気ダクト、14
は排ガス誘引通風機、15は排ガスダクトを夫々
示す。
この様な焼成装置における予熱装置1の最上段
サイクロンC1から排出される排ガスの温度は、
予熱装置1の熱交換方式にもよるが、図示の4段
熱交換式の場合において350〜400℃程度であり、
未だ相当の熱エネルギーが残されている。そこで
この排ガス顕熱を更に有効利用する為、第2図に
示した如く排ガスダクト15の途中に排熱利用設
備としてのボイラ16を設置し、高温排ガスとの
熱交換により蒸気を発生させてこれを発電に利用
することにより熱経済性の向上を図つている。尚
ボイラ16の水管が破損した場合等に対処する
為、ボイラ16を迂回するバイパスダクト17を
設けると共に、ダクト本管15にダンパ18a、
バスパスダクト17にダンパ18bを設け、これ
らの開閉操作によつて焼成装置の運転を継続して
行なうことができる様にしている。
サイクロンC1から排出される排ガスの温度は、
予熱装置1の熱交換方式にもよるが、図示の4段
熱交換式の場合において350〜400℃程度であり、
未だ相当の熱エネルギーが残されている。そこで
この排ガス顕熱を更に有効利用する為、第2図に
示した如く排ガスダクト15の途中に排熱利用設
備としてのボイラ16を設置し、高温排ガスとの
熱交換により蒸気を発生させてこれを発電に利用
することにより熱経済性の向上を図つている。尚
ボイラ16の水管が破損した場合等に対処する
為、ボイラ16を迂回するバイパスダクト17を
設けると共に、ダクト本管15にダンパ18a、
バスパスダクト17にダンパ18bを設け、これ
らの開閉操作によつて焼成装置の運転を継続して
行なうことができる様にしている。
[考案が解決しようとする問題点]
ところがこの様な従来の排熱利用設備において
熱交換段数が4段以上の場合には、排ガスダクト
15内の排ガス温度がそれ程高温でない為、ボイ
ラ16における発生蒸気の温度及び圧力が充分に
上がらず、タービンでの発電効率が低い。しかも
予熱装置1の排ガスは一般に原料乾燥用の熱源と
しても使用されるので、その余剰分しかボイラ1
6での加熱に利用することができず、結局利用可
能なガス顕熱が不足して発電用タービンの効率が
十分に高いものとなつていない。
熱交換段数が4段以上の場合には、排ガスダクト
15内の排ガス温度がそれ程高温でない為、ボイ
ラ16における発生蒸気の温度及び圧力が充分に
上がらず、タービンでの発電効率が低い。しかも
予熱装置1の排ガスは一般に原料乾燥用の熱源と
しても使用されるので、その余剰分しかボイラ1
6での加熱に利用することができず、結局利用可
能なガス顕熱が不足して発電用タービンの効率が
十分に高いものとなつていない。
こうした熱量不足を補う方法として、排ガスダ
クト15の適所に燃焼室を設け、燃料及び燃焼用
空気を供給して排ガス温度を高めることも考えら
れるが、焼成炉や仮焼炉以外に燃焼部を設けるの
は、設備的にも操業的にも好ましいことではな
い。しかも燃料として安価な石炭を利用する場合
は、燃焼室で発生する燃焼残灰の処理が厄介にな
る。
クト15の適所に燃焼室を設け、燃料及び燃焼用
空気を供給して排ガス温度を高めることも考えら
れるが、焼成炉や仮焼炉以外に燃焼部を設けるの
は、設備的にも操業的にも好ましいことではな
い。しかも燃料として安価な石炭を利用する場合
は、燃焼室で発生する燃焼残灰の処理が厄介にな
る。
本考案者は上記の様な事情に着目し、排ガス顕
熱の不足を予熱装置への原料粉末送給機構の極め
て簡単な改善によつて補い、予熱装置に付属の排
熱ボイラでの熱利用効率を高めようとするもので
ある。
熱の不足を予熱装置への原料粉末送給機構の極め
て簡単な改善によつて補い、予熱装置に付属の排
熱ボイラでの熱利用効率を高めようとするもので
ある。
[問題点を解決する為の手段]
本考案はこうした研究の結果完成されたもので
あつて、その構成は、前述の如く原料粉末捕集
器、ガスダクト及び原料シユートより構成される
4段以上の熱交換ユニツトを上下方向に連接して
構成される予熱装置の排ガスラインに排熱ボイラ
を付属してなるセメント原料粉末予熱装置におい
て、原料粉末供給機の原料排出シユートを、少な
くとも最上段の熱交換ユニツトを構成するガス導
入側ガスダクトと、次段の熱交換ユニツトを構成
する原料粉末捕集器とに接続すると共に、前記排
熱ボイラへ導入される排ガスの温度を検知する温
度検出器、最上段の熱交換ユニツトと最上段以外
の熱交換ユニツトへ原料粉末を分配供給する供給
機の供給量調整装置、及び、上記温度検出器と供
給量調整装置とに接続され、該温度検出器の検出
温度に基づいて上記供給量調整装置における原料
粉末の分配供給量を制御する制御装置を備えてな
るところに要旨を有するものである。
あつて、その構成は、前述の如く原料粉末捕集
器、ガスダクト及び原料シユートより構成される
4段以上の熱交換ユニツトを上下方向に連接して
構成される予熱装置の排ガスラインに排熱ボイラ
を付属してなるセメント原料粉末予熱装置におい
て、原料粉末供給機の原料排出シユートを、少な
くとも最上段の熱交換ユニツトを構成するガス導
入側ガスダクトと、次段の熱交換ユニツトを構成
する原料粉末捕集器とに接続すると共に、前記排
熱ボイラへ導入される排ガスの温度を検知する温
度検出器、最上段の熱交換ユニツトと最上段以外
の熱交換ユニツトへ原料粉末を分配供給する供給
機の供給量調整装置、及び、上記温度検出器と供
給量調整装置とに接続され、該温度検出器の検出
温度に基づいて上記供給量調整装置における原料
粉末の分配供給量を制御する制御装置を備えてな
るところに要旨を有するものである。
[作用及び実施例]
以下実施例を示す図面に基づいて本考案の構成
及び作用効果を説明するが、下記は代表例であつ
て本考案を限定する性質のものではなく、熱交換
ユニツトの種類、構造等はもとより、排熱ボイラ
の具体的な構成等を必要に応じて適宜変更するこ
とはすべて本考案の技術的範囲に含まれる。
及び作用効果を説明するが、下記は代表例であつ
て本考案を限定する性質のものではなく、熱交換
ユニツトの種類、構造等はもとより、排熱ボイラ
の具体的な構成等を必要に応じて適宜変更するこ
とはすべて本考案の技術的範囲に含まれる。
第1図は本考案の実施例を示す概略説明図であ
り、全体的な構成は第2図に準じて理解すればよ
い。本例における特徴的な部分は、原料粉末Aを
供給機5b及び5cから分割して予熱装置1へ供
給する様に構成したところにあり、一部の原料粉
末は従来通り最上段の熱交換ユニツトを構成する
サイクロンC1のガス導入側ガスダクト7aへ送
り、他の一部は最上段の熱交換ユニツトを飛ばし
て次段の熱交換ユニツトを構成するサイクロン
C2へ短絡して送る。その結果、最上段の熱交換
ユニツトへ供給する原料粉末の減少分に相当して
予熱装置1における熱効率が低下し、この結果最
終的に予熱装置1から排出される排ガス温度が上
昇し、ボイラ16での回収熱が大巾に増加すると
同時に、発生蒸気の温度及び圧力が高くなるので
タービンでの発電効率が著しく改善される。この
際、排ガス温度は供給機5b,5cから供給する
原料粉末の分配比によつて変わり、ガスダクト7
aへの供給量比を高めれば排ガス温度は降下し、
反対にサイクロンC2への供給量比を高めれば排
ガス温度は上昇する。従つてボイラ16を効率良
く作動させるのに必要な温度に応じて供給機5
b,5cへの分配比を変えることにより、排ガス
温度を調整することができる。しかも本考案では
第1図に示した様に、排ガスダクト15の適所に
温度検出器19を取付けると共に、供給機5cあ
るいは5bの一方又は両方に供給量調整装置20
を設けて該装置20を制御装置21に電気的に接
続し、上記温度検出器19による検出温度が所定
値となる様に供給機5c又は5bの供給量調整装
置20を制御し得る様に構成しているので、焼成
装置の操業状態が変動した場合でも排ガス温度を
可及的一定に維持することができる。その結果ボ
イラ16へ供給される熱量が一定となつてその稼
動状態が安定化し、発電装置で常に一定の電力を
得られる様になる。又必要に応じて発電量の設定
を調整することができ、更に最上段の熱交換ユニ
ツト以外へ原料粉末の一部を直接供給することに
よる焼成装置での燃料使用量の増加を最少に抑え
ることができる。尚温度検出器19は排ガスダク
ト15に設置してボイラ16へ導入するガス温度
を検出することの他、予熱装置1の最上段熱交換
ユニツトを構成するサイクロンC1内又は同ガス
ダクト7a内におけるガスー原料粉末混相流の温
度や、サイクロンC1に接続した原料シユート8
a内の原料温度で代用することもできる。
り、全体的な構成は第2図に準じて理解すればよ
い。本例における特徴的な部分は、原料粉末Aを
供給機5b及び5cから分割して予熱装置1へ供
給する様に構成したところにあり、一部の原料粉
末は従来通り最上段の熱交換ユニツトを構成する
サイクロンC1のガス導入側ガスダクト7aへ送
り、他の一部は最上段の熱交換ユニツトを飛ばし
て次段の熱交換ユニツトを構成するサイクロン
C2へ短絡して送る。その結果、最上段の熱交換
ユニツトへ供給する原料粉末の減少分に相当して
予熱装置1における熱効率が低下し、この結果最
終的に予熱装置1から排出される排ガス温度が上
昇し、ボイラ16での回収熱が大巾に増加すると
同時に、発生蒸気の温度及び圧力が高くなるので
タービンでの発電効率が著しく改善される。この
際、排ガス温度は供給機5b,5cから供給する
原料粉末の分配比によつて変わり、ガスダクト7
aへの供給量比を高めれば排ガス温度は降下し、
反対にサイクロンC2への供給量比を高めれば排
ガス温度は上昇する。従つてボイラ16を効率良
く作動させるのに必要な温度に応じて供給機5
b,5cへの分配比を変えることにより、排ガス
温度を調整することができる。しかも本考案では
第1図に示した様に、排ガスダクト15の適所に
温度検出器19を取付けると共に、供給機5cあ
るいは5bの一方又は両方に供給量調整装置20
を設けて該装置20を制御装置21に電気的に接
続し、上記温度検出器19による検出温度が所定
値となる様に供給機5c又は5bの供給量調整装
置20を制御し得る様に構成しているので、焼成
装置の操業状態が変動した場合でも排ガス温度を
可及的一定に維持することができる。その結果ボ
イラ16へ供給される熱量が一定となつてその稼
動状態が安定化し、発電装置で常に一定の電力を
得られる様になる。又必要に応じて発電量の設定
を調整することができ、更に最上段の熱交換ユニ
ツト以外へ原料粉末の一部を直接供給することに
よる焼成装置での燃料使用量の増加を最少に抑え
ることができる。尚温度検出器19は排ガスダク
ト15に設置してボイラ16へ導入するガス温度
を検出することの他、予熱装置1の最上段熱交換
ユニツトを構成するサイクロンC1内又は同ガス
ダクト7a内におけるガスー原料粉末混相流の温
度や、サイクロンC1に接続した原料シユート8
a内の原料温度で代用することもできる。
尚上記では原料粉末Aを最上段の熱交換ユニツ
トを構成するサイクロンC1のガス導入側ガスダ
クト7aと次段のサイクロンC2との2個所に分
配して供給する例を示したが、併せて第3段目以
降の熱交換ユニツトあるいは最下段の仮焼炉2や
焼成炉8へ分配供給することもできる。
トを構成するサイクロンC1のガス導入側ガスダ
クト7aと次段のサイクロンC2との2個所に分
配して供給する例を示したが、併せて第3段目以
降の熱交換ユニツトあるいは最下段の仮焼炉2や
焼成炉8へ分配供給することもできる。
この様に本考案では、予熱装置への原料粉末供
給機を少なくとも2個併設し、1つの供給機から
は最上段の熱交換ユニツトを構成するサイクロン
C1のガス導入側ガスダクトへ原料粉末を送り、
他の供給機からは第2段目の熱交換ユニツトを構
成する原料粉末捕集器へ原料を送る様に構成する
ことにより、予熱装置1における原料粉末の予熱
効率を若干犠牲にして排ガス温度を高めるもので
あり、それに伴つて仮焼炉2又は焼成炉3におけ
る燃料使用量を増加させる必要が生じる。しかし
この増加熱量は、排ガス温度の上昇によるボイラ
16での熱回収量の増加及び熱利用効率の向上の
ために利用されるものであり、全体のエネルギー
経済からすれば従来例よりも相当改善される。し
かも仮焼炉2や焼成炉3で元々使用する燃料を増
加するだけであるから、排ガスラインに燃料を供
給する場合に比べて設備的、操業的な負担が増加
する恐れもない。加えて燃料として微粉炭等の固
体燃料を使用する場合でも燃焼により生ずる灰分
は焼成装置内でセメント原料の一部として消費さ
れるので、特別の灰処理設備も不要である。本考
案の装置を使用することによつて得られる更に他
の利点として、ボイラ16等の水管への微粉末の
付着抑制効果が挙げられる。即ち従来例の様に最
上段の熱交換ユニツトへ原料粉末の全量を供給す
る場合には、サイクロンC1で捕捉しきれなかつ
た多量の微粉が排ガスと共にボイラ16方向へ送
られ、これが水管に付着して伝熱効率を低下させ
るが、本考案装置の様に供給原料を第2段目の熱
交換ユニツトへ分配して供給すると、サイクロン
C1から排ガスと共に持ち出される微粉の量が減
少し、ボイラ16の水管への付着及びそれに伴う
伝熱効率の低下が抑制されると共に、付着した微
粉を除去する為の蒸気ブロー等の処理頻度を少な
くすることができる。
給機を少なくとも2個併設し、1つの供給機から
は最上段の熱交換ユニツトを構成するサイクロン
C1のガス導入側ガスダクトへ原料粉末を送り、
他の供給機からは第2段目の熱交換ユニツトを構
成する原料粉末捕集器へ原料を送る様に構成する
ことにより、予熱装置1における原料粉末の予熱
効率を若干犠牲にして排ガス温度を高めるもので
あり、それに伴つて仮焼炉2又は焼成炉3におけ
る燃料使用量を増加させる必要が生じる。しかし
この増加熱量は、排ガス温度の上昇によるボイラ
16での熱回収量の増加及び熱利用効率の向上の
ために利用されるものであり、全体のエネルギー
経済からすれば従来例よりも相当改善される。し
かも仮焼炉2や焼成炉3で元々使用する燃料を増
加するだけであるから、排ガスラインに燃料を供
給する場合に比べて設備的、操業的な負担が増加
する恐れもない。加えて燃料として微粉炭等の固
体燃料を使用する場合でも燃焼により生ずる灰分
は焼成装置内でセメント原料の一部として消費さ
れるので、特別の灰処理設備も不要である。本考
案の装置を使用することによつて得られる更に他
の利点として、ボイラ16等の水管への微粉末の
付着抑制効果が挙げられる。即ち従来例の様に最
上段の熱交換ユニツトへ原料粉末の全量を供給す
る場合には、サイクロンC1で捕捉しきれなかつ
た多量の微粉が排ガスと共にボイラ16方向へ送
られ、これが水管に付着して伝熱効率を低下させ
るが、本考案装置の様に供給原料を第2段目の熱
交換ユニツトへ分配して供給すると、サイクロン
C1から排ガスと共に持ち出される微粉の量が減
少し、ボイラ16の水管への付着及びそれに伴う
伝熱効率の低下が抑制されると共に、付着した微
粉を除去する為の蒸気ブロー等の処理頻度を少な
くすることができる。
本考案ではサイクロンC2への原料供給位置が
サイクロンC1のガス導入側ガスダクト7aへの
原料供給位置に近接しており、第1図に示した様
に原料供給装置からの短絡シユートを第2段目の
サイクロンC2へ接続するだけの極めて簡単な設
備で実施することができる。又、必要に応じて原
料粉末の全量を第2段熱交換ユニツトへ供給する
場合には、最上段のサイクロンC1は粉末捕集専
用に使用されるためボイラ16へ流入する原料粉
末量を最少に抑えることができる。この様な構成
になる一実施例において原料粉末の全量をサイク
ロンC2へ供給したとき、同じく全量をガスダク
ト7aへ供給する従来例に較べて予熱装置1の排
ガス温度は約60℃上昇し、仮焼炉2における燃料
使用量の増加は1Kgクリンカー当り40kcal程度で
あつた。
サイクロンC1のガス導入側ガスダクト7aへの
原料供給位置に近接しており、第1図に示した様
に原料供給装置からの短絡シユートを第2段目の
サイクロンC2へ接続するだけの極めて簡単な設
備で実施することができる。又、必要に応じて原
料粉末の全量を第2段熱交換ユニツトへ供給する
場合には、最上段のサイクロンC1は粉末捕集専
用に使用されるためボイラ16へ流入する原料粉
末量を最少に抑えることができる。この様な構成
になる一実施例において原料粉末の全量をサイク
ロンC2へ供給したとき、同じく全量をガスダク
ト7aへ供給する従来例に較べて予熱装置1の排
ガス温度は約60℃上昇し、仮焼炉2における燃料
使用量の増加は1Kgクリンカー当り40kcal程度で
あつた。
尚本考案装置を使用するに当つては、図示した
如く予熱装置の最下段熱交換ユニツトを構成する
サイクロンC1のガス導入側ガスダクトに燃焼装
置6aを備えた仮焼炉2を接続し、予熱装置1全
体の温度変化を該仮焼炉2の操業条件の調整によ
つて吸収し、焼成炉3の操業条件を安定化するの
が好ましいが、仮焼炉2を具備しない通常タイプ
の予熱装置へ適用することも可能である。また本
考案装置ではボイラの熱利用効率を高める為に、
前述の如く予熱効率を犠牲にして排ガス温度を高
めるものであるから、ボイラを稼動させない場合
には、例えば第1図における供給機5cを全閉、
供給機5bを全開にして原料粉末Aの短絡供給を
行なわず、予熱装置1が最高の熱効率を発揮する
様にして使用する。
如く予熱装置の最下段熱交換ユニツトを構成する
サイクロンC1のガス導入側ガスダクトに燃焼装
置6aを備えた仮焼炉2を接続し、予熱装置1全
体の温度変化を該仮焼炉2の操業条件の調整によ
つて吸収し、焼成炉3の操業条件を安定化するの
が好ましいが、仮焼炉2を具備しない通常タイプ
の予熱装置へ適用することも可能である。また本
考案装置ではボイラの熱利用効率を高める為に、
前述の如く予熱効率を犠牲にして排ガス温度を高
めるものであるから、ボイラを稼動させない場合
には、例えば第1図における供給機5cを全閉、
供給機5bを全開にして原料粉末Aの短絡供給を
行なわず、予熱装置1が最高の熱効率を発揮する
様にして使用する。
尚図では1基の焼成炉3に対して1系列の予熱
装置1を組合わせた例を示したが、この他1基の
焼成炉に対して2系列以上の予熱装置を併設して
そのうちの少なくとも1系列に本考案の思想を適
用し、複数系列からの排ガスを合流させてボイラ
へ導くこともでき、あるいは予熱装置へ供給する
原料粉末をクリンカー冷却機4の余剰空気を利用
して予備加熱する様な構成とすることも可能であ
り、これらの程度の設計変更はすべて本考案の技
術的範囲の実施とみるべきである。
装置1を組合わせた例を示したが、この他1基の
焼成炉に対して2系列以上の予熱装置を併設して
そのうちの少なくとも1系列に本考案の思想を適
用し、複数系列からの排ガスを合流させてボイラ
へ導くこともでき、あるいは予熱装置へ供給する
原料粉末をクリンカー冷却機4の余剰空気を利用
して予備加熱する様な構成とすることも可能であ
り、これらの程度の設計変更はすべて本考案の技
術的範囲の実施とみるべきである。
[考案の効果]
本考案は概略以上の様に構成されるが、要は原
料粉末を、予熱装置の最上段の熱交換ユニツトを
構成するサイクロンのガス導入側ガスダクトと第
2段目の熱交換ユニツトを構成する原料粉末捕集
器とへ分配して供給する構成とすることにより排
ガス温度を高めることができ、それによりボイラ
への供給熱量を増大させると共にその熱利用効率
を大幅に高め得ることになつた。そしてこの回収
エネルギー量の増加は、焼成炉等における燃料増
加分を補つて余りあるものであり、予熱・焼成及
び排熱利用設備全体としてのエネルギー経済性を
大幅に高めることができた。更に、本考案装置の
設計に当つては、第2段目の原料粉末捕集器へ原
料を分配して供給する機構を付加するだけである
から、設備上の負担が極めて軽微であると共に既
存設備への適用も容易である。
料粉末を、予熱装置の最上段の熱交換ユニツトを
構成するサイクロンのガス導入側ガスダクトと第
2段目の熱交換ユニツトを構成する原料粉末捕集
器とへ分配して供給する構成とすることにより排
ガス温度を高めることができ、それによりボイラ
への供給熱量を増大させると共にその熱利用効率
を大幅に高め得ることになつた。そしてこの回収
エネルギー量の増加は、焼成炉等における燃料増
加分を補つて余りあるものであり、予熱・焼成及
び排熱利用設備全体としてのエネルギー経済性を
大幅に高めることができた。更に、本考案装置の
設計に当つては、第2段目の原料粉末捕集器へ原
料を分配して供給する機構を付加するだけである
から、設備上の負担が極めて軽微であると共に既
存設備への適用も容易である。
第1図は本考案の実施例を示す概略説明図、第
2図は公知のセメント原料粉末予熱・焼成及び排
熱利用設備を示す概略説明図である。 1……予熱装置、2……仮焼炉、C1〜C4……
原料粉末捕集器、3……焼成炉、4……クリンカ
ー冷却機、5……原料供給装置、7a〜7d……
ガス導入側ガスダクト、8……原料シユート、1
5……排ガスダクト、16……排熱ボイラ、A…
…原料粉末。
2図は公知のセメント原料粉末予熱・焼成及び排
熱利用設備を示す概略説明図である。 1……予熱装置、2……仮焼炉、C1〜C4……
原料粉末捕集器、3……焼成炉、4……クリンカ
ー冷却機、5……原料供給装置、7a〜7d……
ガス導入側ガスダクト、8……原料シユート、1
5……排ガスダクト、16……排熱ボイラ、A…
…原料粉末。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 原料粉末捕集器、ガスダクト及び原料シユー
トより構成される4段以上の熱交換ユニツトを
上下方向に連接して構成される予熱装置の排ガ
スラインに排熱ボイラを付属してなるセメント
原料粉末予熱装置において、原料粉末供給機の
原料排出シユートを、少なくとも最上段の熱交
換ユニツトを構成するガス導入側ガスダクト
と、次段の熱交換ユニツトを構成する原料粉末
捕集器とに接続すると共に、前記排熱ボイラへ
導入される排ガスの温度を検知する温度検出
器、最上段の熱交換ユニツトと最上段以外の熱
交換ユニツトへ原料粉末を分配供給する供給機
の供給量調整装置、及び、上記温度検出器と供
給量調整装置とに接続され、該温度検出器の検
出温度に基づいて上記供給量調整装置における
原料粉末の分配供給量を制御する制御装置を備
えてなることを特徴とする排熱ボイラを付属し
たセメント原料粉末予熱装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、最
下段の熱交換ユニツトを構成するガス導入側ガ
スダクトに、燃焼装置を備えた仮焼炉を接続し
てなるセメント原料粉末予熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985184677U JPH033920Y2 (ja) | 1985-11-30 | 1985-11-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985184677U JPH033920Y2 (ja) | 1985-11-30 | 1985-11-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61139000U JPS61139000U (ja) | 1986-08-28 |
JPH033920Y2 true JPH033920Y2 (ja) | 1991-01-31 |
Family
ID=30742163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985184677U Expired JPH033920Y2 (ja) | 1985-11-30 | 1985-11-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH033920Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56145141A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Cement raw material preheating method |
JPS57106546A (en) * | 1980-12-18 | 1982-07-02 | Kobe Steel Ltd | Suspension preheater exhaust gas application |
-
1985
- 1985-11-30 JP JP1985184677U patent/JPH033920Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56145141A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Cement raw material preheating method |
JPS57106546A (en) * | 1980-12-18 | 1982-07-02 | Kobe Steel Ltd | Suspension preheater exhaust gas application |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61139000U (ja) | 1986-08-28 |
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