JPH0338907Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、操作ノブの押圧操作によりON作動
し押圧解除によりOFF位置に自己復帰するスイ
ツチ部と該スイツチ部のON信号を受けて所定時
間負荷作動信号を導出する電子回路でなる負荷制
御部とをケース内に収納した押釦スイツチの照明
装置に関するものである。

さらに詳述すれば、操作ノブ透光材料でなる表
示部を設け、該表示部をインジケータ用と夜間照
明用に共用した押釦スイツチの照明装置に関する
ものである。

従来の技術 従来、上記のような電子回路でなる負荷制御部
を内蔵した押釦スイツチの照明装置としては、そ
の操作ノブに設けた表示部をインジケータ用と夜
間照明用に共用するのに、夜間照明用ランプを点
灯させた状態でインジケータ用ランプを点灯させ
る構成であつた。

本考案が解決しようとする問題点 しかし、上記した従来の押釦スイツチの照明装
置によれば、夜間照明用ランプを点灯させた状態
でインジケータ用ランプを点灯させていた為、前
記２つのランプの照明色の混合で鮮明な表示を操
作ノブの表示部に得られなかつた。又、同時に２
つのランプを点灯させる為、ケース内の温度が上
がり各部に悪影響を及ぼす等の問題点があつた。

本考案は、上記従来の問題点を解消すべく考案
されたものであり、夜間照明用ランプとインジケ
ータ用ランプの３つのランプが同時に点灯するこ
とのないスイツチ部と負荷制御部とを同一ケース
内に収納した押釦スイツチの照明装置を提供する
ことを目的とするものである。

問題を解決するための手段 本考案は、操作時のみON作動するスイツチ部
と、該スイツチ部のON信号を受けて所定時間負
荷作動信号を導出する負荷制御部と、前記負荷作
動信号を受けて点灯するインジケータ用ランプ
と、ライテイングスイツチのON作動により点灯
する夜間照明用ランプと、前記負荷作動信号を受
けて前記夜間照明用ランプの点灯を阻止すべく該
夜間照明用ランプに接続された消灯手段とを同一
ケースに収納した押釦スイツチにおいて、前記イ
ンジケータ用ランプと夜間照明用ランプを前記ケ
ース内に並設し、かつ操作ノブに前記２つのラン
プ光が透過する透光材料で構成された表示部を設
けた押釦スイツチの照明装置である。

さらに、前記消灯手段をリレーで構成した押釦
スイツチの照明装置である。

さらにまた、前記消灯手段をトラジスタ及び抵
抗素子で構成した電子回路とした押釦スイツチの
照明装置。

作 用 上記した構成によれば、夜間照明用ランプが点
灯し、操作ノブの表示部を夜間照明している時
に、操作ノブを押圧操作し負荷を作動させると、
インジケータ用ランプが点灯するとほぼ同時に前
記夜間照明用ランプが消灯し、前記表示部をイン
ジケータ表示に変更する。

第１実施例 以下、第１図ないし第４図に基づいて本考案の
第１実施例を説明する。

当該押釦スイツチＳは、操作ノブ１の押圧操作
によりON作動し押圧解除によりOFF位置に自己
復帰する可動接片２ａ及び固定接片２ｂでなるス
イツチ部２と、該スイツチ部２のON信号を受け
て所定時間負荷作動信号を導出する負荷制御部３
とをケース４内に収納している。前記操作ノブ１
には透光材料でなるインジケータ用と夜間照明用
に共用される表示部１ａを設け、該表示部１ａの
下側には発光色の異なるインジケータ用ランプ５
及び夜間照明用ランプ６が並設されている。前記
インジケータ用ランプ５は、第１図で示す如くそ
の一方端を電源Ｅへ、他方端を負荷制御部３にそ
れぞれ接続されている。また、夜間照明用ランプ
６は、その一方端をライテイングスイツチ７を介
して電源Ｅへ、他方端を後述する消灯手段８にそ
れぞれ接続されている。該消灯手段８は抵抗R₁，
R₂、ダイオードＺ、ツエナーダイオードZD及び
トランジスタＴで構成され、その信号入力部は前
記消灯手段３に接続されている。

さらに、前記負荷制御部３は、イグニシヨンス
イツチ９を介して電源Ｅに接続されると共に、前
述した負荷作動信号導出部は、リレー１０のコイ
ル１０ａを介して電源Ｅに接続されている。該リ
レー１０は、コイル１０ａの励磁により作動する
可動接片１０ｂ及び該可動接片１０ｂと接続し負
荷１１に電源を供給する固定接片１０ｃで構成さ
れている。

上記構成でなる本考案に係る第１実施例の作動
を第４図の作動説明図に基づき説明する。

まず、t₁時点で操作ノブ１を押圧操作するとス
イツチ部２がONされると同時に負荷制御部３か
ら負荷作動信号が所定時間t₀導出される。該負荷
作動信号によりインジケータ用ランプ５及びリレ
ー１０が通電され、負荷１１が作動すると共にイ
ンジケータ用ランプ５が点灯する。次に、t₂時点
で操作ノブ１を押圧操作してから所定時間t₀に満
たないt₃時点に再度操作ノブ１を押圧操作してス
イツチ部２をONさせると、負荷制御部３から導
出されている負荷作動信号を前記スイツチ部２の
ON作動と同時にカツトする。

次に、t₄時点でライテイングスイツチ７をON
させ、夜間照明用ランプ６が点灯している時の作
動を説明する。

t₅時点で操作ノブ１を押圧操作してスイツチ部
２を所定時間ONすると、前述したように負荷制
御部３から導出される負荷作動信号は、消灯手段
８へも供給される。すると、該消灯手段８におけ
るトランジスタＴは前記負荷作動信号を受けて
OFFする。すなわち、該トランジスタＴのOFF
により夜間照明用ランプ６は負荷１１が作動中消
灯状態をT₆時点で保持する。換言すれば、操作
ノブ１を操作する前は夜間照明用ランプ６に付加
される色例えば、緑色の光で表示部１ａを照明
し、操作ノブ１を操作して負荷制御部３から負荷
作動信号が導出されると前記夜間照明用ランプ６
が消灯し、インジケータ用ランプ５が点灯する。
該インジケータ用ランプ５は前記夜間照明用ラン
プ６と異なる色、例えば、赤色が付加されている
ので前記表示部１ａが赤色に照明し、負荷１１の
作動を操作者に知らしめる。

第２実施例 次に、第５図に基づいて本考案の第２実施例を
説明する。

なお、本実施例において、前述した第１実施例
と同一構成のものは第１図に付した記号と同一符
号を付しその説明は省略することとする。

本実施例では消灯手段８′をリレーで構成する
ものである。すなわち、負荷１１が作動していな
いときにライテイングスイツチ７をONさせる
と、電源Ｅ、ライテイングスイツチ７、消灯手段
８′の可動接片８ｂ、固定接片８ｃ、夜間照明用
ランプ６、アースの閉回路をなし夜間照明用ラン
プ６を点灯させる。

その時、操作ノブ１の押圧操作によりスイツチ
部２がONされると負荷制御部３から導出された
負荷作動信号を受けて、前記消灯手段８′のコイ
ル８ａが励磁され、可動接片８ｂと固定接片８ｃ
がOFFされて夜間照明用ランプ６は消灯される。

本考案の効果 スイツチ部と負荷制御部を同一ケース内に収納
した押釦スイツチにおいて、ケース内に配備した
夜間照明用ランプとインジケータ用ランプの２つ
のランプを諸条件により適宜切換えて、同時に点
灯しない構成としたので、操作ノブに設けられた
単一の表示部でインジケータ表示と夜間照明を兼
ねることが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案の押釦スイツチの
照明装置に係る第１実施例を示すもので、第１図
は電気回路図、第２図は一部断面図、第３図は第
２図における矢視Ａ−Ａ線方向断面図、第４図は
各構成部の作動説明図である。第５図は本考案の
押釦スイツチの照明装置に係る第２実施例を示す
電気回路図である。 １……操作ノブ、１ａ……表示部、２……スイ
ツチ部、３……負荷制御部、５……インジケータ
用ランプ、６……夜間照明用ランプ、８，８′…
…消灯手段、１１……負荷。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 操作時のみON作動するスイツチ部と、該ス
   イツチ部のON信号を受けて所定時間負荷作動
   信号を導出する負荷制御部と、前記負荷作動信
   号を受けて点灯するインジケータ用ランプと、
   ライテイングスイツチのON作動により点灯す
   る夜間照明用ランプと、前記負荷作動信号を受
   けて前記夜間照明用ランプの点灯を阻止すべく
   該夜間照明ランプに接続された消灯手段とを同
   一ケースに収納した押釦スイツチにおいて、前
   記インジケータ用ランプと夜間照明用ランプを
   ケース内に並設し、かつ操作ノブに前記２つの
   ランプ光が透過する透光材料で構成された表示
   部を設けたことを特徴とする押釦スイツチの照
   明装置。 (2) 前記消灯手段をリレーで構成することを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の押
   釦スイツチの照明装置。 (3) 前記消灯手段をトランジスタ及び抵抗素子で
   構成された電子回路でなることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の押釦スイツ
   チ照明装置。