JPH0338303B2 - - Google Patents

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JPH0338303B2
JPH0338303B2 JP57009032A JP903282A JPH0338303B2 JP H0338303 B2 JPH0338303 B2 JP H0338303B2 JP 57009032 A JP57009032 A JP 57009032A JP 903282 A JP903282 A JP 903282A JP H0338303 B2 JPH0338303 B2 JP H0338303B2
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Edomunto Matsukee Gurahamu
Puriibe Edomunto
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐衝撃性に変性されたスチロール重
合物及びポリフエニレンエーテルを基礎とする熱
可塑性成形材料に関する。 成形品の製造に適し、そして耐衝撃性に変性さ
れたスチロール重合物及びポリフエニレンエーテ
ルを含有する熱可塑性成形材料は、例えば米国特
許3383435号、4128602号及び4128603号各明細書
により公知である。この場合軟質成分として、多
くはポリブタジエンが用いられる。この成形材料
は、ポリフエニレンエーテルを混合してない耐衝
撃性に変性されたスチロール重合物と比較して、
良好な熱時形態安定性によつて優れている。これ
らの成形材料の物性は一般に満足すべきものであ
るが、それから製造された成形品は容易にほこり
が付着する傾向を有する。 したがつて本発明の課題は、耐衝撃性に変性さ
れたスチロール重合物及びポリフエニレンエーテ
ルを基礎とし、減少したほこり付着の傾向を有す
る成形品を提供しうる熱可塑性成形材料を開発す
ることであつた。この課題は本発明により、耐衝
撃性に変性されたスチロール重合物の軟質成分
が、アルキル基中に2〜8個の炭素原子を有する
アクリル酸アルキルエステル30〜80重量%、ブタ
ジエン20〜70重量%及び所望によりアルキル基中
に1〜8個の炭素原子を有するビニルアルキルエ
ーテル3〜10重量%から構成され、スチロールが
グラフト重合しているゴムから成る、前記種類の
熱可塑性成形材料によつて解決された。 本発明は、(a)硬質成分としての、40〜140ml/
gの粘度数を有するスチロール重合物、(b)アルキ
ル基中に2〜8個の炭素原子を有するアクリル酸
アルキルエステル30〜80重量%、ブタジエン20〜
70重量%及びアルキル基中に1〜8個の炭素原子
を有するビニルアルキルエーテル3〜10重量%か
ら成る、架橋されそして10〜60重量%までスチロ
ールがグラフト重合しておりかつガラス転移温度
が0℃以下であるゴム及び(c)連鎖中に50個以上の
フエニル基を有するポリフエニレンエーテルを、
a対bが(95〜40):(5〜60)、(a+b)対cが
(5〜90):(95〜10)の重量比で含有する混合物
から成る熱可塑性成形材料である。 成形材料とは、一定の温度範囲内で熱可塑性加
工することによつて、成形品又は半製品となしう
る混合物をいう。この成形材料は、普通は顆粒状
であるが、粉末状でもよく、あるいは錠剤に成形
し、あるいは板又は長板状にすることもできる。 成形材料に含有される耐衝撃性に変性されたス
チロール重合物は、前記の組成を厳守すれば、任
意の方法で製造できる。 この熱可塑性成形材料は、耐衝撃性に変性され
たスチロール重合物及びポリフエニレンエーテル
を、ほとんど任意の量比で(例えばスチロール重
合物5〜90重量%及びポリフエニレンエーテル95
〜10重量%)含有しうる。耐衝撃性に変性された
スチロール重合物20〜80重量%及びポリフエニレ
ンエーテル80〜20重量%を含有する成形材料は、
特に成形品の製造に適する。 硬質成分としては、スチロール及び核一もしく
は側鎖アルキル化スチロールの単独−及び共重合
物が用いられる。好ましくはスチロールを単独で
使用する。硬質成分は普通の方法で得られる。す
なわちスチロールの重合は、塊状、溶液、懸濁液
又は水性乳濁液で行われる。 硬質成分は好ましくは40〜140特に80〜120ml/
gの粘度数を有する。粘度数の測定はDIN53726
によつて行われ、材料0.5gをトルオール100mlに
溶解する。 アクリル酸エステル−ブタジエンを基礎とする
軟質成分により耐衝撃性に変性されたスチロール
重合物の製造に多く用いられる方法は、乳濁液中
での重合であるが、もち論他の方法も使用でき
る。まず共重合物を製造し、次いでこれに第二工
程で、グラフト共重合物を製造するためにスチロ
ールをグラフト重合させる。 軟質成分の共重合物は水性乳濁液中での普通の
重合により製造される。この共重合物を構成する
コモノマーは、好ましくはアクリル酸ブチルエス
テル及び/又はアクリル酸エチルヘキシルエステ
ル(これらは30〜80重量%の量で用いられる)、
ブタジエン(これはコモノマーの20〜70重量%好
ましくは30〜35重量%になる)及び所望によりア
ルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するビニル
アルキルエーテル(これは3〜10重量%好ましく
は5〜8重量%の量で共重合物の構成にあずか
る)である。普通の乳化剤、例えば12〜18個の炭
素原子を有するパラフインスルホン酸のナトリウ
ム塩、アリールスルホン酸塩、約16〜18個の炭素
原子を有する脂肪酸のナトリウム塩、約12〜18個
の炭素原子を有する脂肪アルコール硫酸塩ならび
に類似の乳化剤が、0.1〜3重量%の量で用いら
れ、重合開始剤としては一般にラジカル生成化合
物、例えば過硫酸塩、過酸化物もしくはヒドロ過
酸化物又はアゾ化合物が用いられる。 共重合物を製造する際にビニルアルキルエーテ
ル好ましくはビニルメチルエーテルを併用するこ
とは特に有利である。そのアルキル基が1〜8個
の炭素原子を有しうるビニルアルキルエーテル
は、重合物の始めからすでに全量を添加してもよ
いが、間歇的に添加することもできる。ビニルア
ルキルエーテルがどのようにして重合導入される
か又はどのように作用するかはまだ明らかにされ
ていない。しかし重合の際にこの単量体を前記の
量範囲で添加すると、これを含有しない同様の共
重合体よりも改善された性質を有する共重合物が
得られることが確かめられた。 グラフト共重合物を製造するため次いで第二工
程で、得られたブタジエン含有重合物のラテツク
スの存在下にスチロールを重合させる。グラフト
基体として役立つブタジエン含有重合物へのスチ
ロールのグラフト共重合は、普通の前記の条件下
で再び水性乳濁液中で行うことが有利である。グ
ラフト共重合は好ましくはグラフト基体の製造の
ための乳化重合と同じ系内で行うことができ、そ
の際必要ならば更に乳化剤及び開始剤を添加する
ことができる。グラフトすべきスチロールは反応
混合物に一度に、数回の工程に分けて間歇的に又
は好ましくは重合中に連続的に添加することがで
きる。 アクリル酸エステル−ブタジエン重合物の存在
下のスチロールのグラフト共重合は、グラフト共
重合物中のグラフトされたスチロールが25〜45重
量%好ましくは30〜40重量%となるように行われ
る。このグラフト共重合におけるグラフト収率は
100%でないので、グラフト共重合におけるスチ
ロールの量を、希望のグラフト度に相当するより
もやや多量にする必要がある。グラフト共重合に
おけるグラフト収率の調整、そして出来上がつた
グラフト共重合物のグラフト度の調整は、各専門
家の熟知するところであり、例えば特に単量体の
添加速度又は調節剤の添加によつて行われる(シ
ヤウベル、ダニエル、ACSポリマー・プレプリ
ンツ15、1974年329頁以下参照)。乳化−グラフト
共重合においては、一般にグラフト共重合物に対
し約5〜15重量%の遊離のグラフトしていないス
チロール重合物が生成する。グラフト共重合にお
いて得られる重合生成物中のグラフト共重合物の
割合は、後記の方法により測定される。 平均粒径及び粒径分布は、シヨルタン及びラン
ゲの方法(kolloid−Z und Z−Polymere 250
1972、782〜796頁)による積分質量分布から、分
析用超遠心分離機を用いて測定された。超遠心分
離測定は、試料粒子の積分質量分布を与える。こ
れから特定の大きさと同じか又はそれより小さい
直径を有する粒子の重量%を算出できる。積分質
量分布のd50−値とも呼ばれる平均粒径は、この
場合粒子径と定義される。 本発明において軟質成分とは、耐衝撃性に変性
された重合物の室温(25℃)でトルオールに不溶
の部分を意味する(存在することのある顔料を除
く)。この軟質成分は生成物のゲル分に相当する。 ポリフエニレンエーテルは、オルト位でジ置換
されたポリフエニレンオキシドを基礎とする化合
物で、エーテル酸素はベンゾール核の1単位を隣
接する単位と結合している。この場合、少なくと
も50単位が連結しているべきである。ポリフエニ
レンエーテルは酸素原子に対するオルト位に水素
原子、ハロゲン原子、炭素水素基(これはα−位
の三級水素原子を有しない)、ハロゲン化炭化水
素基、フエニル基及び炭化水素オキシ基を有して
いてもよい。その例は次のものである。ポリ
(2,6−ジクロル−1,4−フエニレン)−エー
テル、ポリ(2,6−ジフエニル−1,4−フエ
ニレン)−エーテル、ポリ(2,6−ジメトキシ
−1,4−フエニレン)−エーテル、ポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フエニレン)−エーテル、
ポリ(2,6−ジブロム−1,4−フエニレン)
−エーテル。好ましくはポリ(2,6−ジメチル
−1,4−フエニレン)−エーテル、特に極限粘
度が0.45〜0.65d/g(クロロホルム中30℃で
測定)のものを使用する。 ポリフエニレンエーテルは、例えば錯化合物形
成剤例えば臭化銅及びジブチルアミンの存在下
に、フエノール類から製造することができる。 耐衝撃性に変性されたスチロール重合物及びポ
リフエニレンエーテルからの混合物は、そのほか
添加物例えば顔料、染料、充填材、防燃剤、他の
融和しうる重合体、帯電防止剤、抗酸化剤及び滑
剤を含有しうる。 軟質成分、硬質成分及びポリフエニレンエーテ
ルを混合することにより、本発明の熱可塑性成形
材料が得られる。これは普通のように均質混合を
可能にする装置、例えば練合機、押出機又は混合
ロール装置により行われる。本発明の成形材料か
らの成形品はほこりが付着する傾向が小さいほか
に、高度の熱時形態安定性及び靭性を有する。 下記例中の部は重量部を意味する。 実施例 グラフト共重合物 蒸留水150部、C14−アルキルスルホン酸ナトリ
ウム1部、パーオキシ二硫酸カリウム0.2部及び
ピロ燐酸ナトリウム0.2部を含有する撹拌式オー
トクレーブ中で、内容物を65℃に加熱する。次い
でブタジエン10部、アクリル酸ブチル10部及びビ
ニルメチルエーテル3部を添加し、1時間撹拌す
る。これに続いて6時間かけて、ブタジエン20部
及びアクリル酸ブチル32部からの混合物を連続的
に添加し、さらに2時間重合させたのち、撹拌式
オートクレーブを放圧する。得られた重合体分散
液は33%の固形物含量を有し、狭い粒径分布によ
り優れており、この場合の平均粒径は0.08μmで
ある。 パーオキシ二硫酸カリウム0.1部を添加したの
ち、この分散液にスチロール25部を2時間かけて
添加し、さらに1時間重合させる。スチロールに
関する変化率は99%以上である。得られたグラフ
トゴム分散液を塩化カルシウム溶液を用いて沈殿
させ、分離したグラフト共重合物を蒸留水で洗浄
する。 後記の表中に示す量のグラフト共重合物、74
ml/gの粘度数を有するホモポリスチロール及び
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フエニレン)
−エーテルを、それぞれトリスノニルフエニルホ
スフイート0.8部及びポリエチレン1.5部と共に、
二軸押出機により280℃で溶融し、均質化し、混
合し、そして顆粒にする。ポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フエニレン)−エーテルは0.49dl/
gの極限粘度(クロロホルム中30℃で測定)を有
する。 比較実験 普通の耐衝撃性に変性されたポリスチロールは
下記の方法により得られる。 2個の容器及び2個の塔からのカスケード中
で、シス部分98%を含むポリブタジエン7.2部の
混合物を、スチロール85.7部、エチルベンゾール
6部及びオクタデシル−3−(3′,5′−ジ三級ブ
チル−4′−ヒドロキシフエニル)−プロピオネー
ト0.1部と一緒に熱重合させる。導通量は毎時4
である。個々の反応器において用いた撹拌速
度、温度ならびに得られた積分変化率を下記表中
に示す。第三番目の反応器中への重合体の流れ
に、スチロールに対し0.02%の三級ドデシルメル
カプタンを連続的に供給する。重合ののち、重合
物混合物からガス抜き帯域中で220〜240℃におい
て溶剤及び残つた単量体を除去する。
【表】 後記の表中に示す量の耐衝撃性に変性されたポ
リスチロール及びポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フエニレン)−エーテルを、それぞれトリス
ノニルフエニルホスフイート0.8部及びポリエチ
レン1.5部と共に二軸押出機により280℃で溶融
し、均質化し、混合し、そして顆粒にする。ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フエニレン)−エー
テルは0.49dl/gの極限粘度を有する。 ビカーによる軟化点はDIN53460/Bにより測
定した。ほこりの付着傾向を調べるため、200℃
で160×160×2mmの寸法を有する圧縮成形板を製
造する。各1枚の板をほこり室に入れ、その中で
空気の流入によりほこりを舞上がらせ、ならびに
各1枚の板を相対湿度が30〜50%の室中で貯蔵す
る。一定時間ののち、板の表面にほこり模様が形
成されたか否かを調べる。その結果を次表に示
す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)硬質成分としての、40〜140ml/gの粘度
    数を有するスチロール重合物、(b)アルキル基中に
    2〜8個の炭素原子を有するアクリル酸アルキル
    エステル30〜80重量%、ブタジエン20〜70重量%
    及びアルキル基中に1〜8個の炭素原子を有する
    ビニルアルキルエーテル3〜10重量%から成り、
    架橋され、10〜60重量%のグラフト度までスチロ
    ールでグラフト重合されており、かつ、ガラス転
    移温度が0℃以下であるゴム及び(c)連鎖中に50個
    以上のフエニル基を有するポリフエニレンエーテ
    ルを、a対bが(95〜40):(5〜60)、(a+b)
    対cが(5〜90):(95〜10)の重量比で含有する
    混合物から成る熱可塑性成形材料。
JP57009032A 1981-01-24 1982-01-25 Thermoplastic forming material Granted JPS57143346A (en)

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JPS57143346A JPS57143346A (en) 1982-09-04
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ID=6123239

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EP (1) EP0056965B1 (ja)
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DE (2) DE3102254A1 (ja)

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