JPH0337820Y2 - - Google Patents

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JPH0337820Y2
JPH0337820Y2 JP1986134895U JP13489586U JPH0337820Y2 JP H0337820 Y2 JPH0337820 Y2 JP H0337820Y2 JP 1986134895 U JP1986134895 U JP 1986134895U JP 13489586 U JP13489586 U JP 13489586U JP H0337820 Y2 JPH0337820 Y2 JP H0337820Y2
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welding
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arc welding
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、立向エレクトロガスアーク溶接に用
いて最適な摺動チツプに関するものである。 (従来の技術) 近年、造船におけるロンジ材等の立向溶接に
は、第9図に示すように立向エレクトロガスアー
ク溶接が行なわれ、溶接の自動化に貢献してき
た。この方法は開先18の裏側にバツキング材1
3をセツトし、トーチ17とともに上下に摺動す
る摺動銅板16を開先18の表側に密着させなが
ら、溶接プールの上昇に合わせて上昇させる方法
である。しかし、この方法は、摺動銅板16とト
ーチ17を開先に沿つて上昇させる機構が複雑で
あるため、機器が高価になつたり、また、機器の
セツトが煩雑になるなど問題があつた。 これに対し、特公昭59−22625号公報に記載さ
れた手段は、第8図に示すように開先18の表側
および裏側にバツキング材13をセツトし、開先
18の中央に上下に摺動可能な摺動チツプ9を挿
入し、立向エレクトロガスアーク溶接する方法が
提案された。この方法は、溶接プールの上昇とと
もに摺動チツプ昇降機14にて摺動チツプ9のみ
上昇させ、シールドガスを開先内に供給する消耗
ノズル17は固定されている。摺動チツプは第7
図に示すように、中央にワイヤの通るパイプを設
け、その周囲に冷却水を通し摺動チツプ9先端の
アーク熱や溶接電流の通電による加熱を防いでい
る。このチツプにより第9図の摺動銅板16の昇
降機構がなくなり簡素化されたが、第7図の固定
消耗ノズル17が必要になるため、溶接毎に固定
消耗ノズルを取りかえなければならないこと、ま
た、チツプは固定消耗ノズル17を外側に取り付
けるため、太くなるので板厚が薄い場合や開先が
狭い場合使用不可能なこと、など多くの問題点が
あつた。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案は、従来の第9図に示す立向エレクトロ
ガスアーク溶接方法の問題点であつた溶接機器の
複雑さや、第8図に示す立向エレクトロガスアー
ク溶接方法の問題点であつた固定消耗ノズル17
の溶接毎の交換の繁雑さや、開先幅および板厚を
小さくできないなどの問題点を解決する立向エレ
クトロガスアーク溶接用摺動チツプを提供するこ
とを目的としている。 (問題点を解決するための手段) 本考案はこのような問題に着目し、これを解決
した全く新しい立向エレクトロガスアーク溶接用
摺動チツプで、その要旨は表側と裏側にバツキン
グ材を固定した開先の上端から挿入され、開先に
沿つて上下に摺動し、かつ、先端にシールドガス
放出口を備えた立向エレクトロガスアーク溶接用
摺動チツプにおいて、ワイヤーとシールドガスを
同一空間で下方に導くワイヤーガス供給パイプと
該ワイヤーガス供給パイプの外周に水冷パイプを
設けた二重管からなることを特徴とする立向エレ
クトロガスアーク溶接用摺動チツプにある。 以下添付図面を参照しながら本考案をより具体
的に説明する。 (作 用) 第1図は本考案の立向エレクトロガスアーク溶
接装置の摺動チツプの断面図を示すもので、ワイ
ヤ供給口2から供給されたワイヤ1とシールドガ
ス供給口3から供給されたシールドガスは、シー
ルドガス室4を経由してワイヤガス供給パイプ1
0に導かれ、ワイヤ1は摺動チツプ9の先端の通
電部8を通り、ワイヤ送出口21から被溶接部に
送給され、また、シールドガスは、ワイヤガス供
給パイプ10を経て摺動チツプ9の先端近傍に設
けられたシールドガス放出口7より放出される。
したがつて、第2図に示すように本考案の摺動チ
ツプ9を鋼板12の開先18の中央に、また、バ
ツキング材13を開先の表側および裏側にセツト
することにより、摺動チツプ9の先端近傍より放
出されたシールドガスは開先内を満たし、溶接中
のアークや、溶接プールを外気から遮断すること
ができる。さらに、摺動チツプ昇降機14により
摺動チツプ9は溶接中、溶接プールの上昇ととも
に上昇し、適正な溶接条件を保ちながら溶接する
ことができる。また、第1図は、ワイヤーガス供
給パイプ10の外周に冷却水供給口5から冷却水
排出口6に冷却水20を循環させ、摺動チツプ9
の先端近傍の溶接時のアーク熱やジユール熱によ
る過熱を防いでいる。 なお、第1図のシールドガス放出口7とワイヤ
ー送出口21と通電部8、あるいは、ワイヤ送出
口21通電部8から構成される摺動チツプ先端部
を第3図あるいは第4図に示すように、チツプ先
端着脱部22により交換できるよう加工したり、
第5図あるいは第6図に示すようにガスシールド
放出口7をななめ下向あるいは直下に向けた摺動
チツプにおいても同様の効果があることを確認し
ている。 さらに、第2図に示すバツキング材13とし
て、鋼板、水冷銅板およびフラツクス板を用いる
方法を実験したが、どのバツキング材でも同様の
効果があることを確認した。 次に本考案を実施例に基づいてさらに詳細に説
明する。 (実施例) 本考案の実施例に用いた立向エレクトロガスア
ーク溶接用摺動チツプは、第1図に示す形状に加
工したものを用い、比較として従来方法の立向エ
レクトロガスアーク溶接用摺動チツプは第7図に
示す形状に加工し、固定消耗ノズル17とともに
用いた。 供試材料および溶接条件を第1表に示す。な
お、開先のルートギヤツプは、摺動チツプが容易
に上下摺動でき、しかも、溶接能率を考慮して、
できるだけギヤツプを狭くしたため、第10図に
示すように本考案方法は、ルートギヤツプS=12
mm従来方法は、ルートギヤツプS=16mmとし、鋼
板の厚さはt=16mm、長さは1=500mm、幅はw
=400mmのものを用いた。
【表】 本考案では、第1図に示すワイヤ供給口2にコ
ンジツトケーブル、シールトガス供給口3にシー
ルドガス管、冷却水供給口5に給水管、冷却水排
出口6に排水管をそれぞれ接続した摺動チツプ9
を、第2図に示す摺動チツプ昇降機14に取り付
け、さらに、その摺動チツプ9を開先の中央にセ
ツトし、開先の表側および裏側には、第1表に示
すバツキング材13をセツトした。溶接は第1表
に示す溶接条件にて、長さ500mmにわたつて行な
つた。 従来例では、第7図に示すワイヤ供給口2にコ
ンジツトケーブル、シールドガス供給口3にシー
ルドガス管、冷却水供給口5に給水管、給水管排
出口6に排水管をそれぞれ接続した摺動チツプ9
を、第8図に示す摺動チツプ昇降機14に取り付
け、さらに、開先の中央にセツトした固定消耗ノ
ズル17に挿入し、開先の表側および裏側には第
1表に示すバツキング材13をセツトした。溶接
は第1表に示す溶接条件にて長さ500mm行なつた。 評価方法は、摺動チツプおよびバツキング材の
取付時間、固定消耗ノズルの取付時間、溶接時間
の合計で評価した。 結果を第2表に示す。第2表より本考案を従来
例と比較すれば、摺動チツプ取付時間は同じであ
るが、固定消耗ノズル取付時間はなく、また、開
先のギヤツプが狭く、溶着金属量が少ないため溶
接時間が短く、考案の合計時間は短かつたため、
能率的に溶接できる。さらに、固定消耗ノズルの
消耗品がないため経済的に溶接できる。 (考案の効果) 以上の実施例から明らかなように、本考案の立
向エレクトロガスアーク溶接用チツプを利用する
ことにより、高能率に溶接でき、しかも溶接機器
も簡素化できるので、立向溶接工程の能率向上に
極めて有効であり、産業発展に貢献するところ極
めて大である。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施態様例を示す立向エ
レクトロガスアーク溶接用摺動チツプの断面図、
第2図は本考案の立向エレクトロガスアーク溶接
用摺動チツプを実際の溶接に利用した時の概略
図、第3図、第4図、第5図および第6図は、本
考案の他の実施態様例を示す立向エレクトロガス
アーク溶接用摺動チツプの先端部を示す断面図、
第7図は従来例の特公昭59−22625号公報に示さ
れる立向エレクトロガスアーク溶接用摺動チツプ
の断面図、第8図は従来例の特公昭59−22625号
公報に示される立向エレクトロガスアーク溶接用
摺動チツプを実際の溶接に利用した時の概略図、
第9図は従来方法の摺動銅板を用いた立向エレク
トロガスアーク溶接時の概略図、第10図は、実
施例の本考案および従来例に用いた鋼板の寸法形
状を示す説明図である。 1……ワイヤ、2……ワイヤ供給口、3……シ
ールドガス供給口、4……シールドガス室、5…
…冷却水供給口、6……冷却水排水口、7……シ
ールドガス放出口、8……通電部、9……摺動チ
ツプ、10……ワイヤガス供給パイプ、11……
溶接ビード、12……鋼板、13……バツキング
材、14……摺動チツプ昇降機、15……絶縁外
被、16……摺動銅板、17……トーチ、18…
…開先、20……冷却水、21……ワイヤ送出
口、22……チツプ先端着脱部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表側と裏側にバツキング材を固定した開先の
    上端から挿入され、開先に沿つて上下に摺動
    し、かつ、先端にシールドガス放出口を備えた
    立向エレクトロガスアーク溶接用摺動チツプに
    おいて、ワイヤーとシールドガスを同一空間で
    下方に導くワイヤーガス供給パイプと該ワイヤ
    ーガス供給パイプの外周に水冷パイプを設けた
    二重管からなることを特徴とする立向エレクト
    ロガスアーク溶接用摺動チツプ。 (2) シールドガス放出口とワイヤ送出口と通電部
    あるいはワイヤ送出口と通電部で構成される摺
    動チツプ先端部が着脱可能である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の立向エレクトロガスア
    ーク溶接用摺動チツプ。 (3) シールドガス放出口を横向またはななめ下向
    あるいは直下に向けた実用新案登録請求の範囲
    第1項または第2項記載の立向エレクトロガス
    アーク溶接用摺動チツプ。
JP1986134895U 1986-09-04 1986-09-04 Expired JPH0337820Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2551830Y2 (ja) * 1991-10-04 1997-10-27 カルソニック株式会社 自動車用暖房装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922625A (ja) * 1982-07-27 1984-02-04 Osaka Oxgen Ind Ltd 一酸化炭素ガス及び窒素ガスを含む混合ガスより窒素ガスを吸着法により除去する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59110166U (ja) * 1983-01-18 1984-07-25 日本鋼管株式会社 サブマ−ジア−ク溶接用電極チツプ
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