JPH0337705Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0337705Y2
JPH0337705Y2 JP4872586U JP4872586U JPH0337705Y2 JP H0337705 Y2 JPH0337705 Y2 JP H0337705Y2 JP 4872586 U JP4872586 U JP 4872586U JP 4872586 U JP4872586 U JP 4872586U JP H0337705 Y2 JPH0337705 Y2 JP H0337705Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
porous thin
support plate
filter
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4872586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62160603U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4872586U priority Critical patent/JPH0337705Y2/ja
Publication of JPS62160603U publication Critical patent/JPS62160603U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0337705Y2 publication Critical patent/JPH0337705Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、食品工業・医薬品工業・半導体工業
或はその他の工業において用いられる流体(液体
及び気体)中の微粒子が微生物を除去するための
平板状薄膜フイルターに関し、特に最大孔0.01〜
10μmの天然又は合成高分子よりなる多孔性薄膜
を用いた比較的小さい膜面積を有する小型のフイ
ルター構造の改良に関するものである。
(従来の技術) 平板状多孔性薄膜を用いたフイルターのうち、
比較的大きい面積を有するフイルターにおいて
は、濾過器の小型化の為、薄膜をひだ折りしたプ
リーツカートリツジ或は薄膜を支持板及びスペー
サと共に交互に積層た積層型カートリツジフイル
ターなどが開されている。
一方、比較的小さな面積を有するフイルターに
あつては、膜のプリーツ加工や積層加工のような
複雑な加工が技術的及びコスト的に見合わないた
め、上記したプリーツカートリツジフイルター或
は積層型カートリツジフイルターは、小型フイル
ターには適用されていない。
通常、この種の小型フイルターには、第9図に
示すような平板薄膜単層型乃至は第10図A,B
に示すような円筒状の支持体を用いた構造のフイ
ルターが存在している。
これを具体的に説明すると、第9図における単
層型フイルターは、原液流入口1を有する上部ハ
ウジング2と、濾液流出口3を有する下部ハウジ
ング4を重ね合せて固着すると共に、ハウジング
2,4の内面に形成したリブ2a,4aの間に多
孔性薄膜5を一枚介在させ、この多孔性薄膜5の
外周縁をハウジング2,4の内部に溶着した構造
である。
一方、第10図A,Bにおけけるフイルター
は、多数の連通孔6aを有する円筒形状の支持板
6の外周面に多孔性薄膜7を被覆し、この多孔性
薄膜7を支持板6の上下部に設けた接着部8に接
着し、これを濾液流出口9aを有する上部ハウジ
ング9と原液流入口10aを有する下部ハウジン
グ10内に収納した構造である。
(考案が解決しようとする問題点) 然し乍ら、前者における単層型フイルターは、
小型化の要求には満足できるものの、膜面積が極
めて小さいために、流量特性が悪く、しかも多孔
性薄膜5は、ハウジング2,4に内包されている
だけであるから、ハウジング2,4を組立るとき
に、多孔性薄膜5が直接手などの接触部に触れて
しまうため、多孔性薄膜5が汚染されたり、又は
損傷する等の問題点がある。
後者における円筒形フイルターは、円筒状の支
持板6の外周面に多孔性薄膜7を円形状に取付け
るために、多孔性薄膜7の接着作業が極めて難し
く、また、組立加工も複雑であり、そのため結果
的に、歩留りの低下だけでなくコストアツプにも
なる等の問題点がある。
本考案は、上記した従来の問題点を解消するた
めに開発したものであつて、小型フイルターであ
りながら、膜面積を大きくして、流量特性の向上
を図ると共に、組立や加工を単純にしてコストの
低減を図ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案は、一対の
支持板の間に多孔性薄膜を内包したフイルターに
おいて、それぞれの支持板の内側に多孔性薄膜の
外周縁を固着し、対向した多孔性薄膜間に清浄流
体の間隙部を設け、この間隙部と連通する清浄流
体の流出部を何れか一方の支持板に設けると共
に、双方の支持板には、当該支持板の内外を連通
する連通孔をそれぞれ形成する構成を採用した。
更に、支持板の内面に複数のリブを形成し、ま
た支持板と多孔性薄膜との間に保持片を介在させ
ると共に、多孔性薄膜間にスペーサを介在させる
構成を採用した。
(作用) 依つて、本考案にあつては、原液や汚染気体等
の原流体は、一対の支持板に形成した多数の連通
孔より流入し、二枚の多孔性薄膜によつて濾過さ
れた清浄流体は、多孔性薄膜間の間隙部より支持
板の流出部より流出する。
また、多孔性薄膜は、支持板の内面に形成した
リブや保持片或はスペーサによつて補強され、か
つ保持されており、しかも、多孔性薄膜間のスペ
ーサによつて間隙部内の流路を確保するようにし
ている。
(実施例) 第1図乃至第8図は本考案における平板状薄膜
フイルターの実施例を示したもので、第1図はハ
ウジングに収納した縦断面図、第2図は他例を示
す縦断面図、第3図は第2図の上部支持板の底面
図、第4図は同上の平面図、第5図及び第6図は
他例を示す縦断面図、第7図は支持板に設けた流
出部の他例を示す縦断面図、第8図はフイルター
の完成品の一部切欠き正面図である。
先ず、第1図において、円盤状の上部支持板1
1と下部支持板12の外周に形成した突合部11
aと係合部12aを重ね合せて溶着する。
本例においては、上部支持板11に濾液が気体
の清浄流体が流出するための流出部13を形成
し、更に、上部支持板11と下部支持板12に、
双方の内外を連通させる連通孔14を形成する。
15,16は最大孔径0.01〜10μmの天然又は
合成高分子よりなる円形状の多孔性薄膜であり、
多孔性薄膜15は、支持板11の内側に位置さ
せ、多孔性薄膜15の外周縁を支持板11の接着
部11bに熱溶着によつて接着し、一方、多孔性
薄膜16は、支持板12の内側に位置させ、多孔
性薄膜16の外周縁を支持板12の接着部12b
に熱溶着によつて接着する。
また、多孔性薄膜15には、流出部13と流通
する開口部15aを形成し、この開口部15aの
周縁部を支持板11の内面に突設形成した突条部
11cに熱溶着によつて固着し、多孔性薄膜1
5,16の間隙部17内の濾液等の清浄流体を封
止しており、また、多孔性薄膜16は、支持板1
2の内側に形成した突部12cによつて保持され
ている。
18は流出口18aを有する上部ハウジング
で、このハウジング18と、流入口19aを有す
る下部ハウジング19を組合せており、上部ハウ
ジング18内に、上部支持板11に形成した筒部
11dをOリング20を介して装着し、下部ハウ
ジング19に形成した保持突起19bで下部支持
板12を保持する。上下部ハウジング18,19
と上下部支持板11,12との間に原流体が拡散
して流通するための間隙21を設けている。
第2図乃至第4図において、支持板11,12
の内面に複数のリブ22を設け、このリブ22に
よつて多孔性薄膜15,16を保持する。
第5図は、第2図に示すフイルターにスペーサ
23を介在させたものである。即ち、多孔性薄膜
15,16の間に、スペーサ23を介在させて清
浄流体の流路を確保するようにしている。
第6図は、上記した例の代りに保持片24を支
持板11,12と多孔性薄膜15,16の間にそ
れぞれ介在させて多孔性薄膜15,16を保持し
たものである。
また、第7図は上部支持板11の端部位置に形
成した流出部13と間隙部17を連通させた例で
ある。何れにしても、多孔性薄膜15,16内の
清浄流体を流出部13より流出させればよいの
で、支持板11,12の一方に設けた流出部13
と多孔性薄膜15,16の間隙部17とを連通さ
せる構造であれば良い。
次に上記実施例の作用を説明する。
先ず、フイルターの組立方法について説明する
と、内側に多孔性薄膜15,16を固着した支持
板11,12を組合わせ、次いで、ハウジング1
8,19内に、この支持板11,12を組み込む
と、第1図に示す状態に簡単に組立ることができ
る。
第1図に示す状態において、下部ハウジング1
9の流入口19aより原液や汚染気体等の原流体
が流入すると、原流体は間隙21を拡散しながら
流入して、上部支持板11の連通孔14から入
り、同時に下部支持板12の連通孔14から入る
ので、多孔性薄膜15と多孔性薄膜16により流
体中の微粒子や微生物を分離し、清浄流体が多孔
性薄膜15,16の間隙部17内に入り、開口部
15aを通過して流出部13より上部ハウジング
18の流出口18aから清浄流体が流出する。
なお、流体方向は、第1図において下方から上
方に流出するように説明したが、これとは反対に
上方より原流体を流入して、下方より清浄流体を
流出させるようにしても良い。また、第2図乃至
第7図におけるフイルターの例も上記の作用例と
同様に流体を清浄化させることができることは勿
論である。
(考案の効果) 以上のことから明らかなように、本考案は、一
対の支持板の内側に二枚の多孔性薄膜を内包し、
多孔性薄膜の間隙部より外部へ清浄流体を流出す
るようにしたので、従来の平板状膜単層構造のフ
イルターのハウジングと略同等の外形を呈してい
るにもかわらず、約2倍の膜面積を有するため、
流量特性を著しく向上させることができ、また、
流入口より流入した原流体が、流入口近傍の支持
板壁との衝突により、流れの方向が一度換えられ
るため、平板状膜単層フイルターに比べ、配管か
らの勢いのある流体や異物が多孔性薄膜に局部的
に衝突することが避けられ、多孔性薄膜の破損の
危険性が低減されると同時に多孔性薄膜の微孔に
対する微粒子の侵入角度が浅くなるため捕捉効率
が向上する。更に、従来の円筒形フイルターに比
較して組立てや加工が極めて単純であるため、コ
スト低減を図ることができると共に、封止の確実
性も著しく向上させることができる等の有用な効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は、本考案における平板状薄
膜フイルターの実施例を示したもので、第1図は
ハウジングに収納した縦断面図、第2図は第1図
におけるフイルターの支持板にリブを設けた状態
を示す縦断面図、第3は第2図の上部支持板の底
面図、第4図は同上の平面図、第5図は第2図の
フイルターにスペーサを設けた例の縦断面図、第
6図は第5図のフイルターのリブに代えて保持片
を介在させた例の縦断面図、第7図は支持板に設
けた流出部の他例を示す縦断面図、第8図はフイ
ルターの完成品の一部切欠き正面図であり、第9
図は従来の平板状単層型フイルターの縦断面図、
第10図Aは従来の円筒型フイルターの縦断面
図、第10図Bは同上の平面図である。 11,12……支持板、13……流出部、14
……連通孔、15,16……多孔性薄膜、17…
…間隙部、22……リブ、23……スペーサ、2
4……保持片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一対の支持板の間に多孔性薄膜を内包したフ
    イルターにおいて、それぞれの支持板の内側に
    多孔性薄膜の外周縁を固着し、対向した多孔性
    薄膜間に清浄流体の間隙部を設け、この間隙部
    と連通する清浄流体の流出部を何れか一方の支
    持板に設けると共に、双方の支持板には、当該
    支持板の内外を連通する連通孔をそれぞれ形成
    したことを特徴とする平板状薄膜フイルター。 (2) 上記支持板の内面に複数のリブを形成した実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の平板状薄膜
    フイルター。 (3) 上記支持板と多孔性薄膜との間に保持片を介
    在させた実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    平板状薄膜フイルター。 (4) 二枚の多孔性薄膜間にスペーサを介在させた
    実用新案登録請求の範囲第1項乃至第3項記載
    の平板状薄膜フイルター。
JP4872586U 1986-04-01 1986-04-01 Expired JPH0337705Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4872586U JPH0337705Y2 (ja) 1986-04-01 1986-04-01

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4872586U JPH0337705Y2 (ja) 1986-04-01 1986-04-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62160603U JPS62160603U (ja) 1987-10-13
JPH0337705Y2 true JPH0337705Y2 (ja) 1991-08-09

Family

ID=30870526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4872586U Expired JPH0337705Y2 (ja) 1986-04-01 1986-04-01

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0337705Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004512155A (ja) * 1999-05-05 2004-04-22 ミリポア・コーポレイション ウェルを含む濾過装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011173054A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Toray Ind Inc 濾過器、およびこれを備えた塗布装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004512155A (ja) * 1999-05-05 2004-04-22 ミリポア・コーポレイション ウェルを含む濾過装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62160603U (ja) 1987-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5885455A (en) Filtration unit with pleated filter element
JPS6191311U (ja)
EP1987869B1 (en) Filtration cartridge
AU603734B2 (en) Filter cartridge assembly and method of making
JPH0337705Y2 (ja)
JPH084720B2 (ja) 平板状多孔性薄膜積層型フイルタ−及びその製造方法
JPS62258708A (ja) 平板薄膜積層型フイルタ−
JP2000517240A (ja) ひだを付けられたフィルター要素を有する濾過ユニット
JPH0239266B2 (ja)
JPS6022904A (ja) 流体処理用の精密フイルタ
JPS6372306A (ja) フイルタ−カ−トリツジ
JPH10180051A (ja) 膜分離装置
JPS6372305A (ja) フイルタ−カ−トリツジの濾過膜接着方法
JPH0337708Y2 (ja)
JP5023095B2 (ja) 浄水カートリッジ
CN110357216A (zh) 串联式双水质膜元件及其加工方法
JPH0353011B2 (ja)
JPH0220017Y2 (ja)
JPH044816Y2 (ja)
JP4503276B2 (ja) ハウジング一体型プリーツフィルタを有する濾過装置
RU2183493C2 (ru) Патронный фильтрующий элемент и фильтрующий материал для его изготовления
JPH04893Y2 (ja)
JPS6393314A (ja) フイルタ−カ−トリツジ
JPH0217609Y2 (ja)
KR20220005859A (ko) 필터