JPH0337507Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は椅子、特に用便を行なえるようにした
椅子に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 老人や病人等が用便を行なえるようにした従来
の椅子は、座枠に便器設置部並びに便座を設け、
該便座の上側に座を載置支持する構成であり、用
便を行なう場合には、この座を完全に取り外さな
ければならず、取り扱いが面倒である。

本考案はかかる従来の問題点を解決することを
目的とするもので、以下実施例に基づいて詳述す
る。

（問題点を解決するための手段） 符号１は椅子２の座枠で、この座枠１に便器設
置部３並びに便座４を設ける。これらの構成は適
宜である。図示例に於いて、便器設置部３は、便
器５をその上部の鍔部６で支持する構成としてお
り、また便座４は支持枠７上に載置して支持する
構成である。しかして前記便座４の上側に座８を
横方向あるいは後方に移動自在に構成し、該座８
にはその移動側端部に車輪９付の脚１０を設け
る。座８は前記座枠１または便座４との間に移動
方向に対する適宜の案内機構（図示せず）を構成
しても良いし、構成せずに単にそれらの上側を摺
動する構成としても良い。

（作用） 以上の構成に於いて、通常は座８を便座４の上
側に重ねて、蓋をした状態とすることにより、老
人や病人等用の椅子として使用することができ
る。しかして、座８を横方向または後方に移動す
ると便座４が現われるので、老人や病人等はこの
便座４に座つて用便を行なうことができる。この
状態に於いて座８は移動側端部を車輪９付の脚１
０によつて支持され、また他の端部を座枠１また
は便座４によつて支持される。

このように本考案は椅子２として使用するため
の座８を、支持状態を維持しながら横方向あるい
は後方に移動させて便座４が現われるように構成
したので、椅子として座８上に座つている老人や
病人等が便意を催した場合にも、病人等の腰を少
し座８から浮かすだけで、この座８を便座４上か
ら取り除くことができ、極めて迅速に、そして容
易に、従つて軽労力で排便の用に供することがで
きる。

（考案の効果） 本考案の椅子は以上の通り、椅子の座枠に便器
設置部並びに便座を設けると共に、該便座の上側
に座を横方向あるいは後方に移動自在に設置し、
該座の移動側端部には車輪付脚を設けた構成とし
ているので、必要に応じて迅速に、そして容易に
老人や病人等の排便の用に供し得るという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図ａ、
ｂは構成、動作を示す外観説明図、第２図は断面
説明図である。 符号１……座枠、２……椅子、３……便噐設置
部、４……便座、５……便器、６……鍔部、７…
…支持枠、８……座、９……車輪、１０……脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 椅子の座枠に便器設置部並びに便座を設けると
   共に、該便座の上側に座を横方向あるいは後方に
   移動自在に構成し、該座には、その移動側端部に
   車輪付の脚を設けたことを特徴とする椅子。