JPH0337413B2 - - Google Patents

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JPH0337413B2
JPH0337413B2 JP28710386A JP28710386A JPH0337413B2 JP H0337413 B2 JPH0337413 B2 JP H0337413B2 JP 28710386 A JP28710386 A JP 28710386A JP 28710386 A JP28710386 A JP 28710386A JP H0337413 B2 JPH0337413 B2 JP H0337413B2
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JP
Japan
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concave
convex
denture
fitting part
fitting
Prior art date
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JP28710386A
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JPS63139541A (ja
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Yamahito Kogure
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は有床義歯の維持装置に関する。
(従来の技術) 従来の有床義歯は口腔内上下顎骨の粘膜面に密
着した状態で吸着を求めたりあるいはクラスツプ
等で鈎歯に維持を求めて使用されていたが有床義
歯の維持力が不十分であるため、咬合時において
有床義歯ががたつくことがあり、健全な咀嚼機能
を発揮できなかつたり、異常咬合、骨吸収、粘膜
を傷める等の障害を併発し、満足な咬合機能が望
めなかつた。
このような有床義歯のがたつきを防止するため
に有床義歯を顎骨に固着することが考えられる
が、このようにした場合、外部より受ける咬合圧
による刺激に対する緩衝機能が全く欠除するとい
う問題を生じる。
この問題を解決するために、植えこみ義歯又は
天然歯上に固定され半球の大きさよりも大きく形
成された球頭部と、この球頭部を嵌込むために設
けられかつ義歯の凹所内に固定されたプラスチツ
ク材料からなる収容キヤツプとからなる、粘膜面
に支持されている取り外し可能な義歯用のアタツ
チント系において、粘膜面に支持されている義歯
が2つの球頭部を嵌込むために設けられかつこの
球頭部に適合した2つの収容キヤツプを有し、こ
の収容キヤツプが球頭部にその赤道の範囲内での
み接し、凹所の壁と収容キヤツプとの間に収容キ
ヤツプの開口部の範囲内でプラスチツク材料から
なる緩衝リングが配置されており、このプラスチ
ツク材料が収容キヤツプの材料よりも弾性である
ように構成したものが特開昭58−92348号公報で
提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来技術においては、収容キヤツプは、そ
れが球頭部に専らその赤道範囲内で接し、その上
部範囲内で空所が空いたままであるように構成さ
れているので、この空所によつて外部より受ける
咬合圧による刺激に対する緩衝機能を有するが、
しかし未だ不十分な緩衝になり易い上、咀嚼時に
おいて上下の歯が離れた際に、収容キヤツプから
球頭部が外れ易くなり安定性に欠けるという問題
があつた。
そこで本発明はクラスツプ及び歯根膜の機能を
備え、安定性も良好な有床義歯の維持装置を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は顎骨の抜歯窩又は新たに切削した窩洞
に植立される金属製の凸状維持部材と、有床義歯
の前記凸状維持部材に対応する箇所に設けられた
樹脂製の凹状維持部材と、前記凸状維持部材の上
部に設けられ凹溝を頭部中央に有する凸状嵌合部
と、前記凹状維持部材に前記凸状嵌合部より長く
形成して設けられ該凸状嵌合部との間に密閉され
た空気層を形成する凹状嵌合部と、この凹状嵌合
部の下端開口周縁に内方に向つて形成された周鍔
と、前記凹状嵌合部の上壁部にこの上面の凹面に
より形成された樹脂肉薄部とを備え、前記凸状嵌
合部と周鍔を有する凹状嵌合部との嵌合により前
記凹溝および前記樹脂肉薄部を介して有床義歯を
口腔内に維持させ、かつ歯根膜機能をもたせるよ
うにして構成される。
(作 用) 本発明は顎骨側の維持部材の凹溝を頭部中央に
有する凸状嵌合部と、有床義歯側の維持部材の周
鍔および樹脂肉薄部を有する凹状嵌合部との嵌合
による前記樹脂肉薄部の伸縮可能状態のクラスツ
プ機能で咀嚼時において有床義歯は良好に維持さ
れると共に、前記樹脂肉薄部の伸縮可能状態にお
いて凹状嵌合部に形成される空気層による歯根膜
機能で咬合圧による外的刺激に対する緩衝が良好
に行われる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して
説明する。
金属により凸状維持部材1を形成し、この凸状
維持部材1は顎骨2に形成された抜歯窩又は新た
に切削した骨内窩洞3に植立されるものであり、
有床義歯4の前記凸状維持部材1に対応する箇所
には弾力性のある高分子樹脂からなる凹状維持部
材5を設け、前記凸状維持部材1の上部の凸状嵌
合部6と凹状維持部材5の凹状嵌合部7とを嵌合
させて口腔内上下顎骨の粘膜8に有床義歯4を密
着状態に維持する。この場合凸状維持部材1は、
外周に雄ねじ9を設け内部に雌ねじ10を設けた
筒部11と、球形の凸状嵌合部6を上部に設け雌
ねじ10に螺着されるねじ部12を下部に設けた
本体13とからなり、凸状嵌合部6の頭部中央に
は凹溝14を設けて構成される。また凹状維持部
材5は、箇状をなし外周に雄ねじ15を設け、中
央に凹状嵌合部7が前記凸状嵌合部6よりl幅分
長く形成している。凹状嵌合部7の下端開口周縁
は内方に向う周鍔16により径小になつていると
共に、上端は半球状凹面17により樹脂肉薄部1
8を形成している。なお19は筒部11の上面に
形成された脱着用溝である。そして、第1図およ
び第2図で示すように凸状維持部材1と凹状維持
部材5の両嵌合部6,7の嵌合によつてクラスツ
プの機能をなして有床義歯4は粘膜8に密着した
状態で良好に維持される。さらに、凹状嵌合部7
内に形成される密閉された空気層20の長さl
を、粘膜8が咬合圧によつて薄くなるときと咬合
圧が無くなつて厚くなる差よりも余分に設定する
ことによつて、咬合時の第1の緩衝作用をなし、
半球状凹面17内の空気層21によつて空気緩衝
が行われることによつて、咬交時の第2の緩衝作
用をなし、凹溝14を介して行われる樹脂肉薄部
18の伸縮により弾性緩衝が行われることにより
第3の緩衝作用をなし、さらに樹脂肉薄部18を
介し凹状維持部材5の樹脂ねじ15の弾性によつ
て緩衝が行われることにより第4の緩衝作用をな
し、最終的には粘膜の厚みによる弾性により吸収
されるので強力な筋肉の咬合圧に対応できること
になり、これによつて十分に歯根膜機能がなされ
る。また従来義歯床の禁忌とされた粘着食物
(餅、ガム、飴)による脱落を上記4段階の生理
機能的口腔内緩衝機能により防止できる。さらに
凹凸嵌合構造と共に、上記空気層20,21の空
気圧および凹溝14による凹状嵌合部7の吸着力
とエアシヨツクアブソーバーによつて確実に維持
される。つまり、咀嚼時において上下の歯が咬合
すると凹溝14を介して空気層20の空気圧によ
り樹脂肉薄部18は上方に押動して伸長し、逆に
上下の歯が離れると凹溝14を介し樹脂肉薄部1
8は下方に引動して収縮する作用によつて緩衝並
びに維持力が働くものであり、さらに周鍔16と
凸状嵌合部6との係止により凹凸嵌合部6,7の
離脱も防止される。また、筒部11の樹脂が老化
あるいは不潔になつた場合には脱着用溝19を介
してドライバー等を用いて撤去できる。
なお本発明は上記実施に限定されるものではな
く本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば凸状維持部材は本体と筒部
とからなつているものを示したが一体的でもよ
く、凸状嵌合部は球状のものを示したが適宜変形
してもよい。また凹状維持部材の凹状嵌合部の形
状、寸法等は適宜選定すればよい。また第4図で
は4箇所に維持装置を設けた場合を示したがその
数は適宜選定すればよい。
(発明の効果) 本発明は顎骨の抜歯窩又は新たに切削した窩洞
に植立される金属製の凸状維持部材と、有床義歯
の前記凸状維持部材に対応する箇所に設けられた
樹脂製の凹状維持部材と、前記凸状維持部材の上
部に設けられ凹溝を頭部中央に有する凸状嵌合部
と、前記凹状維持部材に前記凸状嵌合部より長く
形成して設けられ該凸状嵌合部との間に密閉され
た空気層を形成する凹状嵌合部と、この凹状嵌合
部の下端開口周縁に内方に向つて形成された周鍔
と、前記凹状嵌合部の上壁部にこの上面の凹面に
より形成された樹脂肉薄部とを備え、前記凸状嵌
合部と周鍔を有する凹状嵌合部との嵌合により前
記凹溝および前記樹脂肉薄部を介して有床義歯を
口腔内に維持させ、かつ歯根膜機能をもたせるよ
うにした歯根膜機能を有する有床義歯の維持装置
を提供し、従来の義歯床の欠点を排除して優れた
緩衝機能並びに安定性を備えることにより正常な
咬合機能を復帰することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体縦断面
図、第2図は要部の拡大断面図、第3図は分解斜
視図、第4図は背面図である。 1…凸状維持部材、2…顎骨、3…窩洞、4…
有床義歯、5…凹状維持部材、6…凸状嵌合部、
7…凹状嵌合部、14…凹溝、16…周鍔、17
…凹面、18…樹脂肉薄部、20…空気層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 顎骨の抜歯窩又は新たに切削した窩洞に植立
    される金属製の凸状維持部材と、有床義歯の前記
    凸状維持部材に対応する箇所に設けられた樹脂製
    の凹状維持部材と、前記凸状維持部材の上部に設
    けられ凹溝を頭部中央に有する凸状嵌合部と、前
    記凹状維持部材に前記凸状嵌合部より長く形成し
    て設けられ該凸状嵌合部との間に密閉された空気
    層を形成する凹状嵌合部と、この凹状嵌合部の下
    端開口周縁に内方に向つて形成された周鍔と、前
    記凹状嵌合部の上壁部にこの上面の凹面により形
    成された樹脂肉薄部とを備え、前記凸状嵌合部と
    周鍔を有する凹状嵌合部との嵌合により前記凹溝
    および前記樹脂肉薄部を介して有床義歯を口腔内
    に維持させ、かつ歯根膜機能をもたせるようにし
    たことを特徴とする歯根膜機能を有する有床義歯
    の維持装置。
JP61287103A 1986-12-02 1986-12-02 歯根膜機能を有する有床義歯の維持装置 Granted JPS63139541A (ja)

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JP61287103A JPS63139541A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 歯根膜機能を有する有床義歯の維持装置

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JP61287103A JPS63139541A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 歯根膜機能を有する有床義歯の維持装置

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JPS63139541A JPS63139541A (ja) 1988-06-11
JPH0337413B2 true JPH0337413B2 (ja) 1991-06-05

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ID=17713095

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JP61287103A Granted JPS63139541A (ja) 1986-12-02 1986-12-02 歯根膜機能を有する有床義歯の維持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AUPQ817900A0 (en) 2000-06-16 2000-07-06 Nichinonni, Gianni Dental implant abutment
JP2013066589A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Kishio Sakaguchi 義歯

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JPS63139541A (ja) 1988-06-11

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