JPH0336848Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は台所等の板の間で立仕事する際に使用
すると特に便利な温風暖房機に関する。

（従来の技術） 従来、台所等の板の間で立仕事をする際、特に
足が冷えないように、温風暖房機を使用したり、
床にじゆうたんを敷いたりしていた。

（考案が解決しようとする問題点） 温風暖房機を使用する場合、温風吹出口を下向
きにし温風を足元に向けて吹き出すようにすると
効果的であるが、これによれば床が高温となつて
好ましくなく、したがつて、従来では温風吹出口
を前向き又は上向きにせざるを得ず、特に足元の
暖房効果が十分に得られない不都合があつた。

また、床にじゆうたんを敷いた場合には、シー
ズンオフになつたり、邪魔になつたりしたとき、
別の場所にいちいち仕舞わなければならず、片付
け作業が面倒である不都合があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記不都合を解消しようとするもので
あつて、暖房機本体に耐熱性のじゆうたんを引出
自在に収納し、該じゆうたんの引出口を下向きの
温風吹出口の下方に設けて成る。

（作用） 本考案は上記構成によるもので、この温風暖房
機を例えば第３図に示すように台所で立仕事する
際に使用する場合、耐熱性のじゆうたんを引出し
て床に敷き、電源を入れれば、下向きの温風吹出
口から温風をじゆうたん上を這うように吹き出す
ことができ、したがつて温風がじゆうたん上の足
元に向つて吹き出され、快適な暖房が行なわれる
と共に、温風が床に直接触れることがないので、
床は常に低温に保たれる。

尚、この温風暖房機が不要となつたときは電源
を切ると共にじゆうたんを暖房機本体内に引込ま
せれば良い。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図及び第２図において、１は前面の中間部
に温風吹出口２を有し、裏面上部にエアフイルタ
が施された空気吸込口３を有し、上面に電源スイ
ツチ等の操作子４を有する暖房機本体を示し、該
暖房機本体１内には、バーナ５を内蔵する燃焼筐
６とフアン７とが備えられる。

温風暖房機の上記した構成は従来のものと特に
異なるものではなく、これによれば、操作子４を
操作すると、バーナ５が着火されると共にフアン
７が駆動され、室内の空気が空気吸込口３を介し
て燃焼筐６の周囲に導かれて加熱され、温風吹出
口２を介して再び室内に吹出され、暖房用の温風
として有効に作用する。

ここで本考案では、該温風吹出口２を下向きに
すると共に、該暖房機本体１内の下部に耐熱性の
じゆうたん８を引出自在に収納するもので、該じ
ゆうたん８は具体的には該暖房機本体１内の下部
空間に設けたケース９内にローラ１０に巻回され
た状態で収容され、使用するときには、該暖房機
本体１の前面下部の引出口１１に臨ませた先端の
引出部８ａに手を掛け、引出して用い、また仕舞
うときには、例えば該暖房機本体１に設けたモー
タを駆動させてローラ１０に巻取り、或いは該暖
房機本体１に設けた手回しのハンドルを回してロ
ーラ１０に巻取る。

尚、上記した温風吹出口２は軸２ａを中心にし
て揺動させることができ、じゆうたん８を仕舞つ
たとき、前向き又は上向きにして室内全体に温風
が行きわたるようにすることもできる。

また上記した実施例では、熱源としてバーナ５
を用いたが、電気ヒータを用いることも勿論可能
である。

さらに、じゆうたん８は耐熱性のもので構成す
るが、畜熱性があると一層暖房効果が向上されて
良い。

（考案の効果） このように本考案によるときは、耐熱性のじゆ
うたんを引出自在に収容すると共に温風吹出口を
下向きにして、じゆうたんを使用したとき温風が
じゆうたん上を這うようにしたので、台所等の板
の間で立仕事をする際、温風で床を痛めることな
く、足元に快い温風を送ることができる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の１例を示す外観斜視
図、第２図は第１図の実施例の截断側面図、第３
図は本考案の温風暖房機を台所に置いて使用する
場合の説明図である。 １……暖房機本体、２……温風吹出口、８……
じゆうたん、１１……引出し口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 暖房機本体に耐熱性のじゆうたんを引出自在に
   収納し、該じゆうたんの引出口を下向きの温風吹
   出口の下方に設けて成る温風暖房機。