JPH0336826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、除湿機の排水バケツ支持装置に関す
るものである。

従来の技術 従来この種の排水バケツ支持装置は、第４図及
び第５図に示す如く、金属性の基板１０１の平面
上に直接、排水バケツ１０２を支持する構造であ
つた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記の構造では、金属性の基板１
０１と排水バケツ１０２が直接大きな平面にて接
触している為、排水バケツ１０２に溜つた冷い除
湿水１０３からの熱導伝で、基板１０１の裏面１
０１ａに結露が生じ床をぬらすといつた欠点が生
じていた。

また、上記欠点を改善する為に、第６図に示す
ように、基板１０１と排水バケツ１０２の間に断
熱材１０４を介在して、排水バケツ１０２を支持
する構造も考えられるが、部品点数の増加による
材料費の増加、作業性の低下等、種々の問題があ
る。さらに、排水バケツ１０２を基板１０１の平
面部に載置するだけの構造である為、排水バケツ
１０２の取り付け、取り外しの際に位置決めが困
難となり、また輸送時に排水バケツ１０２が動
き、衝激等で破損するといつた問題があつた。

問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点を解決するため、基板内
に補強リブの他に数本のレール状の立上りリブを
補強リブより任意の高さ高くして設け、排水バケ
ツを前記立上りリブ上に載置するものである。

作 用 本考案は上記した構造により、排水バケツと基
板の接触面積を小さくし、排水バケツから基板へ
の熱伝導を小さくして断熱材無しでも基板への結
露を防ぐものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図〜第３図にも
とづいて説明する。

同図におおいて、１は除湿機の本体Ａを構成す
る合成樹脂製の基板であり、基板１の内面には補
強リブを兼ねた数本の立上りリブ１ａ、が他の補
強リブ１ｂより任意の高さ高くして一体に設けら
れている。この基板１の上に圧縮機２と防音板を
兼ねた仕切板３が設置され、前記仕切板３の上に
は、水受皿４が固定されている。さらに水受皿４
の上には、冷凍サイクルを構成する蒸発器５、凝
縮機６とエアガイダ７及びフアンモータ８が設置
されており、このフアンモータ８には、フアン９
が取り付けられている。１０は前記蒸発器５によ
り除湿された除湿水を貯える排水バケツであり、
この排水バケツ１０の底面１０ａには、前記立上
りリブ１ａと相対する位置に複数の案内溝１０ｂ
が設けられている。この排水バケツ１０は立上り
リブ１ａを介して、基板１の上に支持される。

以上のように本実施例によれば、基板１の内面
に設けられた立上りリブ１ａにより、排水バケツ
１０と基板１との接触をできるだけ小さくするこ
とができ、これにより排水バケツ１０から基板１
への熱伝導を小さくし、断熱材無しでも基板１へ
の結露を防ぐことができる。

さらに、前記立上りリブ１ａと排水バケツ１０
の底面１０ａに設けた案内溝１０ｂにより排水バ
ケツ１０の位置決めが簡単に行なえ、部品点数の
削減、作業性の向上が図れる。

考案の効果 以上のように本考案は、基板内面に設けた立上
りリブによつて排水バケツを基板の上に支持する
構造である為、排水バケツから基板への熱伝導が
小さくでき、基板と排水バケツとの間に断熱材を
設けることなく、基板への結露を防ぐことができ
る。さらに排水バケツの出し入れの際、排水バケ
ツの位置決めが立上りリブと溝の係合によつて容
易に行なえ、部品点数を削減して操作性の向上を
はかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における除湿機の内
部斜視図、第２図は同除湿機の縦断面図、第３図
は同除湿機の内部の正面図、第４図は従来の除湿
機の縦断面図、第５図は同除湿機における排水バ
ケツの支持部の正面図、第６図は他の従来例を示
す第５図相当図である。 １……基板、１ａ……立上りリブ、１ｂ……補
強リブ、１０……排水バケツ、１０ｂ……案内
溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 除湿機を構成する基板上に補強リブおよび相
   対する一対のレール状の立上りリブを設け、こ
   の立上りリブを前記補強リブより高い寸法と
   し、前記立上りリブ上に排水バケツを載置した
   除湿機の排水バケツ支持装置。 (2) 排水バケツの底面に、立上りリブが係合する
   一対の溝を設けた実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の除湿機の排水バケツ支持装置。