JPH0336511Y2 - - Google Patents
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- JPH0336511Y2 JPH0336511Y2 JP12462986U JP12462986U JPH0336511Y2 JP H0336511 Y2 JPH0336511 Y2 JP H0336511Y2 JP 12462986 U JP12462986 U JP 12462986U JP 12462986 U JP12462986 U JP 12462986U JP H0336511 Y2 JPH0336511 Y2 JP H0336511Y2
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- mold
- glass
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- molding
- press
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Landscapes
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、光学レンズ等の成形に用いるガラス
成形用型に関する。
成形用型に関する。
[従来の技術]
従来、ガラス物品を成形する場合、第3図に示
すように、上型1、胴型2および中型3よりなる
金型の中にガラスゴブ4を供給し、上下のプレス
機構を用いプレスする。例えばプレスレンズを成
形するときには、胴型2の中にフライング法或い
はキヤステイング法によつてガラスゴブ4(700
〜1200℃)を供給し、直後もしくは数秒から数十
秒後に、上型1を下げて胴型2に蓋をしたのち、
中型3を突上げてプレスする。プレス後成形され
たレンズが所定の硬度に達したのち、更に中型3
をレンズが胴型2から十分上に出るまで突上げて
レンズを型の外に取出すことが行われている。
すように、上型1、胴型2および中型3よりなる
金型の中にガラスゴブ4を供給し、上下のプレス
機構を用いプレスする。例えばプレスレンズを成
形するときには、胴型2の中にフライング法或い
はキヤステイング法によつてガラスゴブ4(700
〜1200℃)を供給し、直後もしくは数秒から数十
秒後に、上型1を下げて胴型2に蓋をしたのち、
中型3を突上げてプレスする。プレス後成形され
たレンズが所定の硬度に達したのち、更に中型3
をレンズが胴型2から十分上に出るまで突上げて
レンズを型の外に取出すことが行われている。
金型材料としては、鋳鉄、炭素鋼、焼結金属、
セラミツクなどが用いられる。鋳鉄は機械切削性
が良好で単価も安いという利点があるけれども、
金型材料として一番の欠点は高温における耐酸化
性が他の金属に比較して劣る。すなわち長時間使
用すると酸素と金属との反応による酸化皮膜が発
生して、もろくなつたり、微小な内径寸法の変動
があり、使用後、洗浄により酸化被膜がはかれ
て、面精度が悪くなりやすい。炭素鋼、セラミツ
クなどの高価な材質の場合には、機械切削性に困
難を伴うが耐酸化性が向上されている。しかし、
その場合にもプレスの方法によつては上型と胴型
の間にガラスくずがはさまることが多々あり、ガ
ラスの硬度が大きいため損傷は避けられず、従つ
て高価な材質を用いてもコスト割れになるケース
がある。
セラミツクなどが用いられる。鋳鉄は機械切削性
が良好で単価も安いという利点があるけれども、
金型材料として一番の欠点は高温における耐酸化
性が他の金属に比較して劣る。すなわち長時間使
用すると酸素と金属との反応による酸化皮膜が発
生して、もろくなつたり、微小な内径寸法の変動
があり、使用後、洗浄により酸化被膜がはかれ
て、面精度が悪くなりやすい。炭素鋼、セラミツ
クなどの高価な材質の場合には、機械切削性に困
難を伴うが耐酸化性が向上されている。しかし、
その場合にもプレスの方法によつては上型と胴型
の間にガラスくずがはさまることが多々あり、ガ
ラスの硬度が大きいため損傷は避けられず、従つ
て高価な材質を用いてもコスト割れになるケース
がある。
[考案が解決しようとする問題点]
上記のように、ガラス物品をプレス成形する場
合に、胴型2の下部は150〜200℃程度の低温であ
るから、耐久性はさほど問題にならない。これに
対しレンズの側面を成形する胴型2の内面上端附
近5は、高温のゴブと接触するため耐熱性である
ことが不可欠となる。胴型の内面上端附近5は、
高温ゴブの揮発物の附着、表面が高温のゴブ
によつて酸化され酸化皮膜が傷つき易い、プレ
スによつてできるガラス屑によつて、中型3の動
作時に傷がつく、プレスの際、中型内面上端か
らガラスゴブ4がハミ出すとその部分に傷がつ
く、従つて、胴型2は内面上端附近の傷つき程度
によつて寿命が左右されるという問題点があつ
た。特に光学レンズ成形用型においては、上記中
型、胴型の上部内壁および上型を含む部分が一番
苛酷な使用条件にあり、なかんずく、胴型上端内
面附近は弱い形状でありながら金型としては一番
肝心なところであり、ここに0.1〜0.2m/m程度
のキズが入ると使用不可となる。すなわち、胴型
を一体物で製作した場合、キズ発生或いは面精度
不良の部分の面積が全体の1/100〜1/1000にすぎ
ず、他の部分は未だ十分使用可能としても、その
金型は全体として使用不可となる。省コスト、省
資源の面からもムダが多い。
合に、胴型2の下部は150〜200℃程度の低温であ
るから、耐久性はさほど問題にならない。これに
対しレンズの側面を成形する胴型2の内面上端附
近5は、高温のゴブと接触するため耐熱性である
ことが不可欠となる。胴型の内面上端附近5は、
高温ゴブの揮発物の附着、表面が高温のゴブ
によつて酸化され酸化皮膜が傷つき易い、プレ
スによつてできるガラス屑によつて、中型3の動
作時に傷がつく、プレスの際、中型内面上端か
らガラスゴブ4がハミ出すとその部分に傷がつ
く、従つて、胴型2は内面上端附近の傷つき程度
によつて寿命が左右されるという問題点があつ
た。特に光学レンズ成形用型においては、上記中
型、胴型の上部内壁および上型を含む部分が一番
苛酷な使用条件にあり、なかんずく、胴型上端内
面附近は弱い形状でありながら金型としては一番
肝心なところであり、ここに0.1〜0.2m/m程度
のキズが入ると使用不可となる。すなわち、胴型
を一体物で製作した場合、キズ発生或いは面精度
不良の部分の面積が全体の1/100〜1/1000にすぎ
ず、他の部分は未だ十分使用可能としても、その
金型は全体として使用不可となる。省コスト、省
資源の面からもムダが多い。
本考案は面精度が良好で型寿命の長いガラス成形
型を提供することを目的としている。
型を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段]
上記目的を達成するため、本考案は胴型内面上
端近くに耐熱性および機械的強度のすぐれたリン
グを配置したことを特徴とするもので、キズの発
生を防ぎ、面精度良好なガラスプレス成形品を得
るようにしたものである。
端近くに耐熱性および機械的強度のすぐれたリン
グを配置したことを特徴とするもので、キズの発
生を防ぎ、面精度良好なガラスプレス成形品を得
るようにしたものである。
キズ発生部分或いは面精度不良部分は限定され
るので、そこに良い材質(例えば耐久性がよい)
をあてがうことにより型の寿命を伸ばすことがで
きる。
るので、そこに良い材質(例えば耐久性がよい)
をあてがうことにより型の寿命を伸ばすことがで
きる。
[実施例]
第1図は本考案のガラス成形用型の縦断面図、
第2図は第1図の−線における断面図であつ
て、1は上型、2は胴型、3は中型、6は胴型2
の内面上端附近に設けた凹部、7は凹部6に配置
したリング、8はピンである。
第2図は第1図の−線における断面図であつ
て、1は上型、2は胴型、3は中型、6は胴型2
の内面上端附近に設けた凹部、7は凹部6に配置
したリング、8はピンである。
胴型2のボデイーの部分はコストの安い材質を
使用し、あらかじめ、胴部の内面上端附近に凹部
6を形成し、他方、良い材質でつくつたリング状
7を凹部6にセツトし、ピン8を使用して固定す
る。もし、リング部分がフアインセラミツク等の
高価な材質であつて、部分的にキズが発生して使
用不能になつた場合は、取りはずして研磨して再
使用する。
使用し、あらかじめ、胴部の内面上端附近に凹部
6を形成し、他方、良い材質でつくつたリング状
7を凹部6にセツトし、ピン8を使用して固定す
る。もし、リング部分がフアインセラミツク等の
高価な材質であつて、部分的にキズが発生して使
用不能になつた場合は、取りはずして研磨して再
使用する。
リングの形状は光学レンズプレス品の形状に対
応したものであり、高さについてはプレス品の全
高+αとする。リングの材質に関しては、フアイ
ンセラミツクス、カーボン、粉末焼結金属、各種
超硬金属等であり、表面処理を施す場合には、溶
射、メツキ、各種蒸着、その他が可能である。
応したものであり、高さについてはプレス品の全
高+αとする。リングの材質に関しては、フアイ
ンセラミツクス、カーボン、粉末焼結金属、各種
超硬金属等であり、表面処理を施す場合には、溶
射、メツキ、各種蒸着、その他が可能である。
実施例 1
第1図に示すように、リング7の部分はセラミ
ック(Si3N4)、胴型2の部分はFCD(鋳鉄)で製
作し、ピン8で固定した。
ック(Si3N4)、胴型2の部分はFCD(鋳鉄)で製
作し、ピン8で固定した。
光学レンズの成形において、高温で長時間使用
しても、金属と違つて酸化皮膜の発生がなく、保
温が良いので、ガラスの伸びが良好でいわゆるプ
レス品の肌も良好であり、通常、FCDのみの金
型が10000シヨツトとすると、約10倍の100000シ
ヨツトをクリヤーした。仮りに第1図に示す胴型
全体をセラミツクで製作すると、コストは20倍ぐ
らいになり納期も2倍以上かかる。
しても、金属と違つて酸化皮膜の発生がなく、保
温が良いので、ガラスの伸びが良好でいわゆるプ
レス品の肌も良好であり、通常、FCDのみの金
型が10000シヨツトとすると、約10倍の100000シ
ヨツトをクリヤーした。仮りに第1図に示す胴型
全体をセラミツクで製作すると、コストは20倍ぐ
らいになり納期も2倍以上かかる。
実施例 2
リングの部分を粉末焼結金属のリング、胴型2
のボデイーはFCDで製作し、3個のピン8で固
定した。シヨツト数は通常のFCD金型の10倍を
クリヤーしたが、実施例1と比較してさらにキズ
が発生しにくいこと、納期は1/3、製作コストは
約1/3という特長が認められる。
のボデイーはFCDで製作し、3個のピン8で固
定した。シヨツト数は通常のFCD金型の10倍を
クリヤーしたが、実施例1と比較してさらにキズ
が発生しにくいこと、納期は1/3、製作コストは
約1/3という特長が認められる。
実施例 3
FCD製リング7にメツキ処理を行い、FCD製
胴型2の凹部6に嵌装した。シヨツト数は実施例
1,2と同じオーダーになり、全2者に比較して
納期は1/10〜1/3、製作コストは1/2〜1/3となる。
キズの発生度合は実施例1,2の中間程度であ
る。
胴型2の凹部6に嵌装した。シヨツト数は実施例
1,2と同じオーダーになり、全2者に比較して
納期は1/10〜1/3、製作コストは1/2〜1/3となる。
キズの発生度合は実施例1,2の中間程度であ
る。
[考案の効果]
上述のように本考案によれば、胴型内面上端近
くに耐熱性および機械的強度のすぐれたリングを
配置したので、キズの発生を防ぎ、面精度良好な
ガラスプレス成形品を安価に製作できる。また製
作コスト、納期、型の形状等の理由で一体ものと
して製作できない場合にも、単純なリングを胴型
上部内面に配置すればよいわけで、希望の型材質
を選択できることになる。
くに耐熱性および機械的強度のすぐれたリングを
配置したので、キズの発生を防ぎ、面精度良好な
ガラスプレス成形品を安価に製作できる。また製
作コスト、納期、型の形状等の理由で一体ものと
して製作できない場合にも、単純なリングを胴型
上部内面に配置すればよいわけで、希望の型材質
を選択できることになる。
第1図は本考案ガラス成型用型の縦断面図、第
2図は第1図の−線における断面図、第3図
は従来のガラス成形用型の縦断面図である。 1…上型、2…胴型、3…中型、4…ガラスゴ
ブ、6…凹部、7…リング、8…ピン。
2図は第1図の−線における断面図、第3図
は従来のガラス成形用型の縦断面図である。 1…上型、2…胴型、3…中型、4…ガラスゴ
ブ、6…凹部、7…リング、8…ピン。
Claims (1)
- 胴型内のガラスゴブを中型と上型とで押圧成型
する成形型において、高温ガラスゴブに接する胴
型内面上端近くに耐熱性および機械的強度のすぐ
れたリングを配置したことを特徴とするガラス成
形用型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12462986U JPH0336511Y2 (ja) | 1986-08-15 | 1986-08-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12462986U JPH0336511Y2 (ja) | 1986-08-15 | 1986-08-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6330320U JPS6330320U (ja) | 1988-02-27 |
JPH0336511Y2 true JPH0336511Y2 (ja) | 1991-08-02 |
Family
ID=31016821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12462986U Expired JPH0336511Y2 (ja) | 1986-08-15 | 1986-08-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0336511Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-08-15 JP JP12462986U patent/JPH0336511Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6330320U (ja) | 1988-02-27 |
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