JPH0336499Y2 - - Google Patents

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JPH0336499Y2
JPH0336499Y2 JP1985103415U JP10341585U JPH0336499Y2 JP H0336499 Y2 JPH0336499 Y2 JP H0336499Y2 JP 1985103415 U JP1985103415 U JP 1985103415U JP 10341585 U JP10341585 U JP 10341585U JP H0336499 Y2 JPH0336499 Y2 JP H0336499Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は浴用剤、特に薬用ニンジンを封体に封
入し、その有効成分を効果的に人体に作用させう
るニンジン浴用剤に関する。
(従来の技術) 洗顔あるいは洗身を目的とした浴用剤には、例
えば、米糠をさらし木綿の袋などの封体に封入し
た糠袋が知られている。このような浴用剤を利用
すると身体表面の垢が除去されると共に、米糠成
分により肌がすべすべになり、肌に潤いを持たせ
ることができる。しかし、米糠は特別な薬効を有
してはいない。なんらかの薬効を持ち、これを人
体に作用させることを目的とした浴用剤はいまだ
知られていない。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上記従来の問題点を解決するもので
あり、その目的とするところは、薬効成分を有す
る植物組織などを内容物とし、この有効成分を効
果的に人体に作用させうる浴用剤を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段および作用) 本考案は、有用漢方薬として珍重されている薬
用ニンジンを用いることにより、その薬効(例え
ば、強壮、長生、鎮静、興奮、利尿作用など)を
有効に利用しうる浴用剤が得られるとの考案者の
知見にもとづいて完成された。それゆえ、本考案
のニンジン浴用剤は、薬用ニンジンを封体に封入
してなり、そのことにより上記目的が達成され
る。
本考案の浴用剤の調製には、オタネニンジン、
チクセツニンジン、アメリカニンジン、三七ニン
ジンなどの薬用ニンジンが用いられる。これら
は、そのまま或いは細断して使用に供される。ま
た、組織培養により得られた薬用ニンジンを用い
ることもできる。この薬用ニンジンを用いて浴用
剤を調製するには、まず、薬用ニンジンの組織培
養を、例えば、次のような方法で行う。薬用ニン
ジンの根、茎、葉、などの生組織の一部を切りと
り、これを用いてカルス誘導用培地で培養しカル
スの誘導を行う。使用される培地は何ら格別であ
る必要はなく、植物組織培養に通常用いられるム
ラシゲ−スクーグの培地、ホワイトの培地、リン
スマイヤー−スクーグの培地、ガウスレツトの培
地、ヘラーの培地およびこれらの改変培地などが
用いられうる。なかでもムラシゲ−スクーグの培
地が好適に用いられる。これに、カルスの誘導を
より促進させるために必要に応じて植物ホルモン
(オーキシン類、サイトカイニン類など)が添加
される。オーキシン類には、例えば、2,4−ジ
クロロフエノキシ酢酸(2,4−D)、インドー
ル酢酸(IAA)、ナフタレン酢酸(NAA)があ
る。サイトカイニン類には、例えば、カイネチ
ン、ベンジルアデニンがある。通常、オーキシン
類およびサイトカイニン類は0.01〜10ppmの割合
で、培地中に添加される。通常暗所で15〜35℃に
て培養を行うと20〜50日後には組織切断面にカル
スが形成される。必要に応じてこのカルスを適当
な固体培地に移して適当な量にまで増殖させる。
得られたカルスを、次に、寒天培地などの固体培
地または液体培地に移植して培養を行う。この培
地はムラシゲ−スクーグの培地など組織培養に通
常用いられる培地が利用されうる。植物ホルモン
は含有されていなくてもよいが、通常オーキシン
類が5.0ppm前後の割合で、サイトカイニン類が
1.0ppm前後の割合で含有される。培養は暗所
(約10ルクス以下の場所)で行われることが好ま
しい。光があたるとカルスの成長が遅くなる。培
養温度は約15〜25℃、好ましくは20〜25℃であ
る。2〜5週間、通常3〜4週間培養を行うとカ
ルスが充分に増殖する。懸濁培養(液体培養)を
行うと、カルスは培養液中に分散した状態で得ら
れる。懸濁培養における振盪もしくは攪拌によ
り、カルスは極端に大きくなることはなく、その
最大直径はせいぜい5mm程度である。そのため、
比較的大きさの揃つたカルスが得られ、濾取、乾
燥、計量、などの処理がしやすく、封体への封入
も容易である。得られた浴用剤も均質となり、使
用しやすい。このようにして得られたニンジン細
胞を乾燥し、封体に収容することによつても本考
案の浴用剤が得られる。
本考案の浴用剤は、例えば、第1図および第2
図に示すように、封体1とこの中に収容される薬
用ニンジン2とを含む。封体1はその端部11で
シールされている。封体1の材料には特に制限は
ない。通常、天然もしくは合成素材の織布や不織
布が用いられる。天然素材の織布としては、例え
ば、ガーゼなどのメツシユ材がある。合成素材の
織布としては、例えば、ポリアミド繊維などでな
る。封体1が織布でなる場合には、たて糸とよこ
糸が密に交差し全体として粗面を形成しているも
のが好ましい。そのことにより、使用時に封体1
を適宜もみほぐすことにより、封体1内の薬用ニ
ンジンがもみほぐされ、湯水によりその有効成分
が効果的に抽出されてくる。封体1が不織布でな
るときには、封体1の少なくとも内面に微小突起
を複数個形成し粗面にしておくと、同上の抽出効
果を達成しうる。封体1の外面にも微小突起12
を設けて粗面を形成すると共に表面積を大きくし
ておくと、抽出成分が肌に効果的に接触し浸透量
が増大することが期待される。肌の垢の除去や血
流の促進にも効果的であり、有効成分の吸収がさ
らに促進される。
(実施例) 以下に本考案を実施例について述べる。
オタネニンジンの根を適当な大きさに切りと
り、これを70%エタノール水溶液に3分間浸漬
し、さらに次亜塩素酸ナトリウム水溶液(C濃
度1.5%)に20分間浸漬して殺菌処理を行つた。
これを無菌水で洗浄後0.5〜2.0cmの厚みに切断
し、カルス誘導用培地に置床した。カルス誘導用
培地としてはオーキシン類として2・4Dを
0.5ppmの割合で、サイトカイニン類としてカイ
ネチンを0.1ppmの割合で含有するムラシゲ−ス
クーグの寒天培地を用いた。25℃で暗所にて30日
間培養を行つたところ、切り口にカルスが形成さ
れた。形成されたカルスをカルス増殖用培地に移
植し、25℃で4週間培養した。カルス増殖用培地
としては、インドール酢酸を2ppm、カイネチン
を0.1ppmの割合で含有するムラシゲ−スクーグ
の液体培地を用い振盪培養を行つた。
このようにして得られたオタネニンジンの組織
培養物を乾燥した後、本考案の封体に封入するこ
とにより浴用剤として使用される。この浴用剤を
入浴時に使用することにより、培養ニンジンの有
効成分が効果的に抽出された。浴用剤の使用者
も、良好な感触を得ることができた。
(考案の効果) 本考案のニンジン浴用剤は、このように、薬効
を持ち、その有効成分の抽出と抽出成分の肌への
浸透および吸収が効果的になされうる。薬用ニン
ジンのもつ良好な感触(例えばつるつるした感
じ)も使用者に直接感じられるため、使用者は満
足感を得ることができる。
しかも、外表面に突状物を有する封体に、薬用
ニンジンを封入しているので、封体の表面積が大
きくなつて薬用ニンジンの有効成分を効率よく湯
水に抽出でき、有効成分の肌への浸透量を増大さ
せることができるとともに、浴用剤を直接肌に当
ててこすることにより、その突条物部分で肌を押
圧ないし刺激できるので、肌の垢の除去や血流の
促進にも効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のニンジン浴用剤の一実施例
を示す断面正面図、第2図は第1図のニンジン浴
用剤の平面図である。 1…封体、2…薬用ニンジン、11…封体シー
ル部、12…微小突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 薬用ニンジンを、外表面に突状物を有する封
    体に封入してなるニンジン浴用剤。 2 前記封体が織布または不織布でなる実用新案
    登録請求の範囲第1項に記載のニンジン浴用
    剤。
JP1985103415U 1985-07-05 1985-07-05 Expired JPH0336499Y2 (ja)

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