JPH033646Y2 - - Google Patents

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JPH033646Y2
JPH033646Y2 JP756186U JP756186U JPH033646Y2 JP H033646 Y2 JPH033646 Y2 JP H033646Y2 JP 756186 U JP756186 U JP 756186U JP 756186 U JP756186 U JP 756186U JP H033646 Y2 JPH033646 Y2 JP H033646Y2
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iron
iron lid
thermal spraying
wear
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はガタツキを少なくし耐摩耗性を向上さ
せたマンホール鉄蓋および受枠に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
マンホール上を通過する交通量の増大、車両の
高速化、重量化に伴い、マンホール鉄蓋のガタツ
キが増加し、騒音に対する住民の苦情が多くな
り、その対策が急がれている。
第1図は布設マンホール鉄蓋と受枠の接触部の
概略図である。1はマンホール鉄蓋、2は受枠、
3は接触面である。鉄蓋と受枠は鋳造により作製
されるが、接触面は研磨が行われているので平面
性が良く、設置当初はガタツキはない。しかし、
通過車両により鉄蓋および受枠が常時衝撃荷重を
受けると、接触面に不均一摩耗が生じ平面性が損
われ、ガタツキが発生する。このガタツキは接触
面の摩耗、疲労と悪循環を繰返し、最悪条件下に
おいては鉄蓋の割れ、飛出し等を引きおこす。
マンホール鉄蓋の防振対策としてはパツキング
挿入法が最も一般に行われている。パツキング挿
入法は鉄蓋と受枠の接触面間に塩化ビニール製パ
ツキングを挿入し、鉄蓋の振動を防止する方法
で、防振特性、作業性および経済性に有利な方法
である。しかし、パツキングの寿命は長くなく長
年の使用によりパツキングが摩耗し、パツキング
はずれが発生してしまう。そこで接触面の摩耗厚
さが3mm以上となつた場合には取替を行うことと
している。この場合にはコンクリートでしつかり
と固定された受枠を取りはずすために、大がかり
な工事が必要であり、工事および取替え費用は、
その数量が多いため多大となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述のようにマンホール鉄蓋のガタツキはマン
ホール上を車両が通過した際、鉄蓋および受枠が
衝撃荷重を受け、鉄蓋が振動し、そのため接触面
が摩耗するためであり、ガタツキ防止には接触面
の摩耗強度を高くすることが必要である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はこのような点にかんがみ考案されたも
ので、蓋および受枠の接触面に、溶射技術を用い
て、耐摩耗性のコーテイングを施し、鉄蓋と受枠
との接触面の耐摩耗性を向上させたものである。
この耐摩耗性皮膜は複合金属からなり、鉄蓋と受
枠両方の接触面に該皮膜を形成する必要がある。
接触面の硬度差は片側の摩耗を引きおこすからで
ある。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。
第2図はマンホール鉄蓋に溶射を行う場合の溶
射装置の構成を示したもので、aは鉄蓋を固定し
た場合、bは鉄蓋を回転させる場合である。第3
図は受枠に溶射を行う場合を示している。
第2図、第3図において、4は溶射ガン、5は
金属粉末コントローラ、6は電源、7は溶射ガン
回転治具、8は鉄蓋回転治具、9は受枠用溶射治
具、10は溶射によつて形成された皮膜である。
溶射により皮膜を形成するには、まず接触面3
にプラスト処理を施し、ついで溶射ガン4により
接触面3上にコーテイングを施す。プラスト処理
は表面を凸凹化することにより、いわゆるアンカ
ー効果(機械的ボンド)で皮膜の付着力を強化す
るために行う。溶射ガンはガス式火炎放射(O2
−アセチレン)を利用して粉末粉子を加熱、溶融
し嘖射を行うものである。第2図aおよび第3図
は回転治具7および9により溶射ガン4が一定速
度で回転し、接触面3に皮膜10を形成してゆ
く。第2図bは溶射ガン4は固定で、鉄蓋2が回
転治具8によ回転してゆく。
作業手順としては、第4図に示すように鉄蓋お
よび受枠が新品の場合とすでに布設されている場
合とで異なる。
鉄蓋および受枠が新品の場合には治具をセツト
した後、接触面をプラスト処理し溶射を行うが、
すでに布設してある鉄蓋および受枠に溶射する場
合には、プラスト処理する前に接触面のアンダー
カツトを行い、摩耗、腐触による接触面の凸凹を
一定面にしておく必要がある。接触面のプラスト
処理は酸化アルミ・グリツト剤を用いて使用圧力
5〜10Kg/cm2で約1分間行う。
第5図は溶射可能な各種粉末材料による皮膜を
溶射により形成した時の溶射面同士の摩耗強さを
測定した結果を示すものである。摩耗試験の押し
つけ強さは2500gfであり、溶射による皮膜厚さは
約1mmである。従来のコーテイングを施こさない
鉄蓋の母材(FC20)同士(曲線10)に比べ、
Mo,Ni,Al複合粉末(Mo5%,Al5%,Ni残)
溶射面、(曲線11)およびNi−Cr,Mo,Al複
合粉末(Ni−Cr8.5%、Mo5%、Al7%、Fe5%、
Si2%、B2%、TiO23%、Ni残)溶射面(曲線1
2)は約3倍、Ni−Cr、MoAlステレス型複合
粉末(Ni−Cr9%、Mo5.5%、Al7%、Fe5%、
Ni残)溶射面(曲線13)は約6倍も耐摩耗性
が向上していることがわかつた。この結果から、
鉄蓋および受枠の接触面への溶射材料はNi−Cr、
Mo、Alステンレス型複合粉末が最適であること
が明らかになつた。
この粉末の粒子径は45〜120μm、溶射時間30分
で厚さ1mmの皮膜が形成された。この皮膜の耐熱
温度は870℃で、溶射を終了した時の膜面の温度
は室温〜50℃程度で、溶射による度上昇は少なか
つた。
〔考案の効果〕
以上、説明したように、本考案はマンホール鉄
蓋、受枠等の接触面に金属複合粉末を溶射するこ
とにより、接触面に耐摩耗性の金属皮膜形成し、
耐摩耗性を大幅に向上せしめたもので、摩耗によ
る鉄蓋のガタツキ、破損を防止することができ
る。しかも、摩耗部分に対して何度でも溶射が可
能であるため、鉄蓋および受枠の取替えが少なく
なり経済的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の技術による摩耗の鉄蓋・受枠断
面図、第2図はマンホール鉄蓋溶射方法(装置)
の実施例、a鉄蓋固定の場合、b鉄蓋回転の場
合、第3図は受枠溶射方法(装置)の実施例、第
4図は鉄蓋・受枠溶射の手順、a新品鉄蓋・受枠
の場合、b布設鉄蓋・受枠の場合、第5図は摩耗
繰返し数と摩耗重量の関係。 1……マンホール鉄蓋、2……受枠、3……接
触面(摩耗面)、4……溶射ガン、5……金属粉
末コントローラ、6……電源、7……溶射ガン回
転治具、8……鉄蓋回転治具、9……受枠用溶射
治具、10……鉄蓋母材面間摩耗データ、11〜
13…溶射面間の摩耗データ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳造により形成されたマンホール鉄蓋および受
    枠からなり、相互の接触面に溶射により形成され
    た複合金属耐摩耗性皮膜を有することを特微とす
    るマンホール鉄蓋および受枠。
JP756186U 1986-01-22 1986-01-22 Expired JPH033646Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP756186U JPH033646Y2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22

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JP756186U JPH033646Y2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22

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JPS62120546U JPS62120546U (ja) 1987-07-31
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JPH076206B2 (ja) * 1988-03-10 1995-01-30 新日本製鐵株式会社 覆い蓋
JP5452071B2 (ja) * 2009-04-09 2014-03-26 株式会社興和工業所 溶融亜鉛めっき製品の接合面の修正方法

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JPS62120546U (ja) 1987-07-31

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