JPH0336439Y2 - - Google Patents

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JPH0336439Y2
JPH0336439Y2 JP20337885U JP20337885U JPH0336439Y2 JP H0336439 Y2 JPH0336439 Y2 JP H0336439Y2 JP 20337885 U JP20337885 U JP 20337885U JP 20337885 U JP20337885 U JP 20337885U JP H0336439 Y2 JPH0336439 Y2 JP H0336439Y2
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 この考案は、真空成形あるいはプレス成形によ
り表皮材を一体的に貼着した自動車用内装部品に
係り、特にエア溜りの発生を確実に防止した自動
車用内装部品に関する。
《従来技術とその問題点》 たとえば、ドアトリム、ボデイサイド等の自動
車用内装部品は、通常、芯材、クツシヨン材、表
皮材の積層構造体からなつており、これら内装部
品を製造するに当たつては、以下の工法が主に用
いられている。
(1) 真空成形工法 まず、ボードまたは複合樹脂板をプレス成形す
ることにより、所要形状(車体パネル形状にほぼ
合致した形状)に芯材を成形する。そしてこの芯
材の所定箇所にバキユーム孔を形成した後、真空
成形下型上に載置する。
一方PVC樹脂シート等の表皮材の裏面に、ポ
リエチレンフオーム、ポリプロピレンフオーム等
のクツシヨン材を裏打ちした積層シートを、予熱
軟化させ、接着剤を塗布した上記芯材上面に真空
成形により一体的に貼着するというものである。
(2) プレス成形工法 ボード屑と、熱可塑性樹脂とを混合したものを
シート状に押出して、芯材を形成し、この芯材を
加熱軟化させて、プレス下型上に載置する。
一方、PVC樹脂シート裏面にポリエチレンフ
オーム、ポリプロピレンフオーム等のクツシヨン
材を裏打ちした積層シートを上記芯材上に積層載
置し、その後プレス上型を下降させプレス上、下
型により芯材と積層シートとを加圧成形を行な
い、積層シートを芯材表面に沿つて貼着するとい
うものである。
しかしながら、(1)真空成形工法にあつては、芯
材と、積層シート間のエアを外部に抜気する必要
上、芯材の適宜箇所にバキユーム孔を穿設する必
要があり、特に芯材形状が複雑な場合には、かな
り多くのバキユーム孔が必要となる。
このように多くのバキユーム孔を形成した場
合、芯材の剛性ならびに耐衝撃性が低下する。逆
に芯材の強度を保証するため、必要最小限度のバ
キユーム孔の設定にとどめた場合、芯材と積層シ
ートとの間のエアが確実に抜気されず、両者間に
エア溜りが発生するという不具合があつた。
次に、(2)プレス成形工法においては、芯材なら
びに積層シートとも非通気性なので、芯材と積層
シートとの間にエア溜りが発生し、このエア溜り
を解消するために、実際は積層シート裏面にクロ
ス材、不織布等の通気性の布材がラミネートされ
ており、エアを均一に分散させるようにしてい
る。
したがつて、積層シート裏面にクロス、不織布
等の非通気性布材を裏打ちする工数が付加され、
それだけコストアツプを招来するという問題点が
あつた。
これらエア溜りの対策として、先に出願人は実
願昭60−107830号の出願において、積層シートに
貫通孔を多数穿設し、これら貫通孔を通して芯材
と積層シート間のエアを外部に排除するようにし
た内容の出願をしている。
これによりエア溜りを確実に防止することは可
能となつたが、その反面、特に展開率の大きい部
品にあつては、積層シートに形成した孔が大きく
延ばされ、製品の表面美観を著しく低下させると
いう新たな不具合が指摘されるに至つた。
《考案の目的》 この考案は、このような事情を考慮してなされ
たもので、本考案の目的とするところは、製品美
観を損うことなく、簡易かつ廉価な構成で、エア
溜りを確実に防止するようにした自動車用内装部
品を提供することにある。
《考案の構成と効果》 前記目的を達成するために、本考案は車体パネ
ルに適合すべく所要形状に成形された芯材と、該
芯材の表面に真空成形あるいはプレス成形により
一体的に貼着される表皮材とからなる自動車用内
装部品において、 前記表皮材は、樹脂製シートと、該シート裏面
に裏打ちされた発泡体層とから構成されるととも
に、上記発泡体層の芯材対向面側の全面にわたつ
て複数のスリツトが連通形成され、真空成形ある
いはプレス成形時、上記芯材と発泡体層との間に
介在するエアを上記スリツト内に吸収すると共
に、該エアの一部をこれらスリツトを通して外部
に排除するようにしたことを特徴とする。
すなわち本願考案は、発泡体層の芯材対向面側
の全面にわたつて、複数のスリツトを連通形成す
ることにより、真空成形あるいはプレス成形時、
芯材と表皮材との間に滞つたエアを、上記スリツ
ト内に吸収するとともに、このスリツトを通して
これらエアを外部に排除するというものであるか
ら、真空成形ならびにプレス成形により表皮材を
芯材に貼着成形する際、芯材の形状が複雑な場合
においても表皮材を芯材表面に沿つて忠実に密着
させ、エア溜りを確実に防止することができ、製
品の表面外観を美麗に保つことができる。
さらに、真空成形に適用する場合、発泡体層に
連通形成したスリツトが、芯材に形成したバキユ
ーム孔に連通して抜気作用を行ない、表皮材と芯
材との間のエアの抜気を円滑に行なうことがで
き、しかもバキユーム孔の設定箇所も少なくて済
み、芯材の板厚を厚く設定せずとも充分な剛性を
得ることができ、軽量化に大きく貢献するととも
に、その耐衝撃性も好ましいものになる等の利点
がある。
またプレス成形に適用する場合、従来のように
クツシヨン材裏面に通気性を有するクロス材、不
触布等を裏打ちする必要はないので、簡易かつ廉
価に製作できる利点がある。
加えて表皮材に貫通孔を設ける先願のものに比
べ、発泡体層に形成したスリツトは製品表面に現
われないので、製品外観を損うことがなく、美観
上好ましいとともに、表皮材に貫通孔を形成する
のに比べスリツトを形成する方が廉価であり、経
済面においても有効である。
《実施例の説明》 以下、本考案の一実施例につき添付図面を参照
しながら詳細に説明する。
第1図は本考案を適用した自動車用ドアトリム
を示す一部破断斜視図、第2図ないし第4図は同
ドアトリムの成形工程を示す縦断面図、第5図、
第6図は本考案の別実施例を示す発泡体層の裏面
側から見たそれぞれ正面図である。
第1図中、符号1は自動車用ドアトリムを示
し、このドアトリム1は芯材2と表皮材3とから
構成されている。
さらに詳しくは、上記芯材2は、ボード屑とポ
リプロピレン樹脂と混合撹拌した後、押出成形機
によりシート状に押出し、このシートを加熱軟化
させた後、プレス成形により所要形状(ドアイン
ナーパネル形状にほぼ合致した形状)に成形さ
れ、かつ外周がトリムカツトされている。
一方、これら芯材2表面に貼着される表皮材3
は、PVC樹脂等の樹脂製シート4と、この樹脂
製シート4の裏面にラミネートされたポリエチレ
ンフオーム、ポリプロピレンフオーム等の発泡体
層5とから構成されており、さらにこの発泡体層
5の裏面、すなわち芯材2対向面側にはその全面
にわたつて多数のスリツト6が連通形成されてい
る。なおこのスリツト6は、発泡体層5の板厚の
ほぼ3分の2位に設定されており、樹脂製シート
4に到達しない寸法深さに設定されている。
次にこのドアトリム1の製造工程について、第
2図ないし第4図を基に詳細に説明する。
まず第2図に示す真空成形装置7の下型8上に
予め成形された芯材2を載置するとともに、この
芯材2表面側に接着剤を塗布しておく。
そして表皮材3は図示しないヒータ等の加熱装
置により加熱軟化され、真空成形装置7の上型9
の型面に沿つて真空吸引され、樹脂製シート4の
表面は上型9の型面に沿つて成形されるとともに
表皮材3がが保持される。
その後、シリンダ10の作動により上型9が下
型8に対して下型8と上型9との間にクリアラン
スが一定寸法に至るまで下降する。そして上型9
が所定下降位置に来たとき、真空ポンプ11の作
動により芯材2と表皮材3との間のエアが抜気さ
れ、芯材2の表面形状に沿つて表皮材3が一体的
に貼着成形される(第3図参照)。
この真空成形時、芯材2と表皮材3との間に滞
つたエアは、芯材2の適宜箇所に穿孔されたバキ
ユーム孔2a、下型8の真空吸引孔8aを通じて
外部に抜気されるとともに、本考案においては発
泡体層5に形成したスリツト6内に抜気されにく
い箇所に滞つたエアが吸収されるとともに、さら
にこのスリツト6を通して芯材2のバキユーム孔
2aを通じてエアが外部に排除されることにな
る。
したがつて芯材2と表皮材3との間の真空貼着
が円滑に行なわれるとともに、両者の間には全く
エア溜りが皆無となる。
その後真空ポンプ11の作動が停止するととも
に上型9が上昇し、真空成形された製品を脱型す
ればよい。このとき第4図に示すように負圧を解
除した製品はその発泡体層5のスリツト6は基の
状態に戻つており、しかも製品表面に何等悪影響
を及ぼすものではない。
なお上述実施例のものは発泡体層5に連通形成
したスリツト6の形状として格子状のものを採用
したが、第5図ならびに第6図に示すような形状
のスリツトを採用してもよく、本考案においては
スリツト6′,6″の形状に制限を加えるものでは
ない。
このように、上述実施例のものは真空成形(上
下引き工法)を用いて自動車用ドアトリムを製造
する工程を説明したが、このほかにプレス成形を
用いて芯材表面に表皮材を一体的に貼着してもよ
いことは勿論である。
このプレス成形を用いて芯材と表皮材とを一体
貼着する場合、芯材にバキユーム孔を形成する必
要はなく、芯材、表皮材とも非通気性であり、両
者を圧着した場合、芯材と表皮材との間に滞るエ
アは発泡体層に連通形成したスリツト内に吸収さ
れるとともに、またスリツト内に入り込んだエア
の一部は外周縁から外部に排除され、もつて芯材
と表皮材との間のエア溜りを確実に防止するとい
うものである。
以上説明したように、本考案によれば、真空成
形あるいはプレス成形を用いて、芯材と表皮材
(樹脂製シート裏面に発泡体層をラミネートした
もの)を一体的に貼着するタイプのものであれば
実施例で説明したドアトリムに限定されず、ボデ
イサイドなど各種内装部品に適用されることはい
うまでもなく、発泡体層に複数のスリツトを連通
形成させるという簡易な構成でありながら、表皮
材と芯材との間のエア溜りを確実に防止でき、か
つ製品表面に針穴加工等を必要としないので、製
品表面を平滑かつ美麗に保つことができるなど極
めて実用的価値の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した自動車用ドアトリム
を示す一部破断斜視図、第2図ないし第4図は本
考案に係る自動車用ドアトリムの製造工程を示す
各断面図、第5図ないし第6図は本考案の別実施
例を示す発泡体層の裏側から見たそれぞれ正面図
である。 1……自動車用ドアトリム、2……芯材、3…
…表皮材、4……樹脂製シート、5……発泡体
層、6……スリツト、7……真空成形装置、8…
…下型、9……上型、10……シリンダ、11…
…真空ポンプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体パネルに適合すべく所要形状に成形された
    芯材と、該芯材の表面に真空成形あるいはプレス
    成形により一体的に貼着される表皮材とからなる
    自動車用内装部品において、 前記表皮材は、樹脂製シートと、該シート裏面
    に裏打ちされた発泡体層とから構成されるととも
    に、上記発泡体層の芯材対向面側の全面にわたつ
    て複数のスリツトが連通形成され、真空成形ある
    いはプレス成形時、上記芯材と発泡体層との間に
    介在するエアを上記スリツト内に吸収すると共
    に、該エアの一部をこれらスリツトを通して外部
    に排除するようにしたことを特徴とする自動車用
    内装部品。
JP20337885U 1985-12-28 1985-12-28 Expired JPH0336439Y2 (ja)

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JP20337885U JPH0336439Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

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JPS62110049U JPS62110049U (ja) 1987-07-14
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JPS62110049U (ja) 1987-07-14

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