JPH0336029Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0336029Y2
JPH0336029Y2 JP11014585U JP11014585U JPH0336029Y2 JP H0336029 Y2 JPH0336029 Y2 JP H0336029Y2 JP 11014585 U JP11014585 U JP 11014585U JP 11014585 U JP11014585 U JP 11014585U JP H0336029 Y2 JPH0336029 Y2 JP H0336029Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
deflection
particles
electron
energetic particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11014585U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6218653U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11014585U priority Critical patent/JPH0336029Y2/ja
Publication of JPS6218653U publication Critical patent/JPS6218653U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0336029Y2 publication Critical patent/JPH0336029Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、各種物体の表面分析を行なうため
に、線源からの照射によつて放出される、光電子
とか電子あるいはイオンなどのエネルギー粒子を
取り入れて、その放出方向を偏向する偏向部と、
前記偏向部に偏向用電圧を印加する走査電源と、
前記偏向部から取り出されるエネルギー粒子を受
け止める電子検出器と、その電子検出器によつて
受け止められたエネルギー粒子の個数を計測する
計数器とを備えた、静電球面形に代表される分散
形エネルギー分析装置に関する。
(ロ) 従来技術とその問題点 従来のこの種のエネルギー分析装置は、偏向部
から取り出されるエネルギー粒子を、取り出し口
に形成されたスリツトを通じて1個の電子検出器
によつて受け止め、その個数計測に基づき、結合
エネルギーと、それに対応するエネルギー粒子の
個数との相対的な関係を求め、それによつて物体
表面の組成や状態などを分析していた。
しかしながら、このような構成を有する従来例
の場合では、所定のエネルギー分解能で測定する
上で、スリツトとして所定の幅に設定しなければ
ならず、スリツトの幅を大きくできなくてその検
出感度を高めることができなかつた。詳述すれ
ば、エネルギー分解能と検出感度との間には、ス
リツトの幅を小さくすれば、エネルギー分解能は
大きくなるものの電子検出器に受け止められるエ
ネルギー粒子の個数が少なくなつて検出感度が低
下し、逆に、スリツトの幅を大きくすれば、エネ
ルギー分解能は小さくなつてしまうが、検出感度
は高くなるという反比例的な関係がある。このた
め、従来のものでは、エネルギー分解能からの制
約を受けるために、スリツトの幅を大きくするこ
とができず、検出感度を高めるこことができない
欠点があつた。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
のであつて、エネルギー分解能を低下させること
なく、検出感度を向上できるようにすることを目
的とする。
(ハ) 問題点を解決するための手段 本考案は、このような目的を達成するために、
冒頭に記載した分散形エネルギー分析装置におい
て、偏向部からのエネルギー粒子取り出し口にエ
ネルギー粒子の偏向方向に並べて配置された電子
検出器の複数個と、前記電子検出器それぞれに接
続された計数器と、前記計数器それぞれで計測さ
れた、保有エネルギーが同じエネルギー粒子の個
数を加算する加算器とを備えて構成する。
(ニ) 作用 この構成により、所定幅のスリツトを通じて複
数個の電子検出器それぞれにエネルギー粒子が受
け止められ、その受け止められたエネルギー粒子
の個数を計数器によつて計測し、それらのエネル
ギー粒子のうち、同一のエネルギーを保有するも
のどうしを加算することにより、例えば、電子検
出器を3個備えた場合であれば3倍にするといつ
たように、保有エネルギー値それぞれにおける計
測個数を電子検出器の個数倍にして求めることが
でき、計測個数のピーク値をより顕著なものにで
きる。
(ホ) 実施例 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。第1図は、本考案の実施例に係る
分散形エネルギー分析装置の構成図である。この
図において、1は、試料ステージ2上の試料にX
線を照射するための線源であり、例えば、X線銃
が用いられる。この線源1としては、電子を放出
する場合には電子銃、イオンを放出する場合には
イオン銃といつたように、その分析対象に応じて
各種のものが用いられる。3は、線源1からのX
線照射により励起して放出されるエネルギー粒子
としての光電子を所定箇所に収束する光学系であ
る。
4は偏向部であり、前記光学系3によつて収束
された光電子を入口スリツト5から取り入れて、
その放出方向を、走査電源6からの偏向用電圧印
加により偏向し、その偏向された光電子をエネル
ギー粒子取り出し口としての出口スリツト7から
取り出すように構成されている。
8は、前記偏向部4から取り出される光電子を
受け止める電子検出器(エレクトロンマルチプラ
イヤ)であり、前記出口スリツト7に、シールド
板9……によつて区画する状態で、光電子の偏向
方向に並べて3個配置されている。これらの電子
検出器8……それぞれには、検出信号を増幅する
プリアンプ10と、その増幅された検出信号に基
づいて光電子の個数を計測する計数器11A,1
1B,11Cとが接続されている。この計数器1
1A,11B,11Cそれぞれで計測された個数
が加算器12に入力され、保有エネルギーとして
の結合エネルギーが同じ光電子の個数を加算する
ようになつている。
13は、前記走査電源6による偏向用電圧の変
更と加算器12の加算処理とを同期するためのク
ロツクパルス発生器であり、14は、走査エネル
ギーをX軸に、そして強度としての光電子個数を
Y軸にそれぞれ記録するレコーダである。
次に、この実施例の作用について説明する。
前記走査電源6によつて印加する偏向用電圧
(走査エネルギー)を高くしていきながら走査す
るに伴ない、第2図に示すように、計数器11A
〔(a)参照〕,11B〔(b)参照〕,11C〔(c

参照〕それぞれにおいて、前記シールド板9……
で形成されるスリツト幅ΔEに対応した分づつず
れた状態の波形が得られる。
この走査において、ΔE(eV)走査するのにΔt
(sec)時間かかつたとすると、任意の時刻t(n)
における各エネルギー(E0+nΔE)の強度は、
計数器11A,11B,11Cそれぞれにおい
て、第3図の図表に示すように、A(n),B
(n),C(n)となる。〔ここで、t(n+1)−t
(n)=Δt、E0:走査開始時のエネルギー〕 このようなA(n),B(n),C(n)は、その
順に、エネルギー的にΔEづつずれた値になつて
互いにわずかづつ異なるが、保有エネルギーが同
一の光電子どうしでは、その強度において、互い
に、 A(n)=B(n−1)=C(n−2) の関係を有している。そこで、第3図の図表にD
として示すように、同一強度のものを加算する
と、それぞれにおいて、電子検出器8……の個数
倍(ここでは3倍)だけ増大した強度が得られ
る。
こうして加算された強度Dをグラ化すれば、レ
コーダ14では、第4図に示すような波形図を得
ることができ、1個の電子検出器8による場合に
比べて、3倍のエネルギーピーク値を得ることが
できて、その感度を3倍向上できるようなつたの
である。
本考案としては、前記電子検出器8を2個ある
いは、4個以上備えるものでも良い。
なお、得ようとする対象物のエネルギーピーク
値の分布状態が予め知られている場合で、測定対
象物のエネルギーピーク値の分布状態と比較し
て、その測定対象物が得ようとする対象物である
かどうかを判別するときには、前記シールド板9
……の配置間隔を等間隔にせずに上記エネルギー
ピーク値の分布状態に合わせてずらせ、それに応
じて電子検出器8……を設けることにより、エネ
ルギー分解能および検出感度のいずれをも低下さ
せずに、いわゆるマルチチヤンネルタイプのエネ
ルギー分析装置として使用することも可能であ
る。
(ヘ) 効果 以上のように、本考案によれば、保有エネルギ
ー値の変化に伴なうエネルギー粒子の計測個数の
変化が小さい場合でも、その差を電子検出器の個
数倍にして測定できるから、小さな個数変化をも
大きなものとして測定でき、分解能をなんら低下
させることなく、ピーク値を顕著に検出できて検
出感度を向上できるようになつた。
また、検出感度を一定にする場合であれば、本
考案の採用により、検出感度を低下させずに分解
能の向上を図れることは明らかである。
なお、エネルギー分解能の向上を目的とするも
ので、平板に微小な多数の孔を備えた、いわゆる
マルチチヤンネルプレートを設け、その孔に対応
するように、2次元アレーで構成した多数の検出
部を備えたものがあるが、このタイプのもので
は、孔が微小であために、その計数率が105cpsと
小さく、例えば、微小領域にエネルギー粒子が集
中したときには、106〜107cpsの計数率を必要と
し、本考案が対象とする分析装置には適用できな
いものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例の分散形エネルギー
分析装置の構成図、第2図は各計数器の波形図、
第3図は、各計数器におけるエネルギーと時刻と
強度との関係を示す図表、第4図は、加算後の強
度を示す波形図である。 1……線源、4……偏向部、6……走査電源、
7……エネルギー粒子取り出し口としての出口ス
リツト、8……電子検出器、11A,11B,1
1C……計数器、12……加算器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 線源からの照射によつて放出されるエネルギー
    粒子を取り入れて、その放出方向を偏向する偏向
    部と、 前記偏向部に偏向用電圧を印加する走査電源
    と、 前記偏向部から取り出されるエネルギー粒子を
    受け止める電子検出器と、 その電子検出器によつて受け止められたエネル
    ギー粒子の個数を計測する計数器とを備えた分散
    形エネルギー分析装置であつて、 前記偏向部からのエネルギー粒子取り出し口に
    エネルギー粒子の偏向方向に並べて配置された前
    記電子検出器の複数個と、 前記電子検出器それぞれに接続された前記計数
    器と、 前記計数器それぞれで計測された、保有エネル
    ギーが同じエネルギー粒子の個数を加算する加算
    器とを備えた分散形エネルギー分析装置。
JP11014585U 1985-07-18 1985-07-18 Expired JPH0336029Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014585U JPH0336029Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014585U JPH0336029Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6218653U JPS6218653U (ja) 1987-02-04
JPH0336029Y2 true JPH0336029Y2 (ja) 1991-07-31

Family

ID=30988894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11014585U Expired JPH0336029Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0336029Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3143279B2 (ja) * 1993-09-03 2001-03-07 日本電子株式会社 電子エネルギー分析器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6218653U (ja) 1987-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6864479B1 (en) High dynamic range mass spectrometer
Fricke et al. Single particle counting of heavy ions with a channeltron detector
EP0488067B1 (en) Ion-scattering spectrometer
US4584474A (en) Electron energy analyzer with multi-channel detector
US4808818A (en) Method of operating a mass spectrometer and a mass spectrometer for carrying out the method
JPH0336029Y2 (ja)
JPH10208682A (ja) 粒子線結像装置、粒子線結像装置に設けられるスペクトロメータ、粒子線結像方法及び粒子線結像装置の使用方法
US4398090A (en) Panoramic ion detector
US3180986A (en) Measuring systems for electron diffraction patterns
US6031227A (en) Time-of-flight mass spectrometer with position-sensitive detection
US3435207A (en) Apparatus for measuring velocity of low energy electrons
JP4130904B2 (ja) 平行磁場型ラザフォード後方散乱分析装置
JPH04122882A (ja) 荷電粒子測定装置および光強度波形測定装置
JP2000231901A (ja) 画像解析法による質量分析計又はそれを使用した質量分析方法
US5025154A (en) Procedure and means for measuring paper formation
JPH0637564Y2 (ja) 中性粒子散乱分析装置
JPS6360496B2 (ja)
de Souza et al. Characterization of a triple‐GEM position sensitive detector for X‐ray fluorescence imaging
SU475686A1 (ru) Устройство дл регистрации энергетических спектров электронов
Schilling et al. The Dubna double-arm time-of-flight spectrometer for heavy-ion reaction products
JPS5811011Y2 (ja) X線検出装置
US3546577A (en) Apparatus for nondestructively measuring the position and particle-density profile of an accelerator beam
JPS6245424Y2 (ja)
Sernicki Local space charge effect in conventional avalanche counters at moderate specific ionization
JPH046741A (ja) 質量分析計のイオン検出器