JPH033572B2 - - Google Patents

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JPH033572B2
JPH033572B2 JP1065282A JP1065282A JPH033572B2 JP H033572 B2 JPH033572 B2 JP H033572B2 JP 1065282 A JP1065282 A JP 1065282A JP 1065282 A JP1065282 A JP 1065282A JP H033572 B2 JPH033572 B2 JP H033572B2
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JP
Japan
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vinyl acetate
layer
laminated
pvdc
eva
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JP1065282A
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JPS58128821A (ja
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Masaki Ooya
Yoshiharu Nishimoto
Kengo Yamazaki
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特定のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(以下EVAと略称する)層を塩化ビニリデン共重
合体(以下PVDCと略称する)層の両側に有し、
特定の条件で押出し、延伸することによる80℃に
おける熱収縮率が30%以上である低温熱収縮性ガ
スバリヤ−フイルムの製造法に関する。 生肉、チーズ、魚などのその形状が不揃いで、
かつ不規則な食品の包装には、一般に熱収縮包装
が用いられる。又これらの包装には長時間の保存
期間が求められる為、ガスバリヤー性を必要とす
る。ガスバリヤー性のある熱収縮性フイルムとし
ては周知の如くPVDC単独フイルムが用いられて
きた。しかしPVDC単独フイルムは低温時の機械
的強度が小なため、PVDCとポリオレフイン樹脂
の積層フイルムの開発が行なわれ、例えばカナダ
特許982923号には、各外層に特定のEVAを使用
し熱風加熱によるdouble bubble製造された法で
EVA/PVDC/EVAの積層フイルムが開示され
ている。 一方熱収縮包装は従来迄比較的高い熱収縮処理
温度例えば90〜100℃で行われていたが、最近生
物である食品を保護するため、その熱処理温度を
低くすることが求められ、例えば80℃程度の低温
で容易に熱収縮可能な高度の熱収縮性フイルムが
業界から要望されるようになつた。 上述のEVA/PVDC/EVAの積層フイルム
は、低温での均一な延伸が、熱風加熱による
double bubble法では比較的困難であるため、80
℃における均一な熱収縮性を示すフイルムとして
は不満足であり、低温での熱収縮性のすぐれた積
層フイルムが望まれていた。 本発明者等はこれらの問題を解決したものであ
る。即ち外層EVAにメルトインデツクス(M・
I)0.2〜1.5、酢酸ビニル含量15〜25重量%の延
伸し易いEVAを使用し、溶融押出されたPVDC
とEVAの積層管を5〜25℃に冷却した後、82−
88℃という極めて限定された温度に加温した後、
インフレーシヨン法により2軸延伸すること、又
この際PVDCとEVAの間に接着層を設けること、
更にPVDC層の厚みを全層の30%以下にすること
により、低温で熱収縮可能な機械的強度の大きい
ガスバリヤー性積層フイルムを製造する方法を見
出したものである。 以下本発明を詳述する。 本発明で芯層として使用されるPVDCは65〜95
重量%の塩化ビニリデン及びこれと共重合可能な
不飽和単量体の少なくとも1種の5〜35重量%か
らなる共重合体である。共重合可能な単量体とし
ては、例えば塩化ビニル、アクリロニトリル、ア
クリル酸アルキルエステル(アルキル基炭素数1
〜18個)等が包含される。これらの内塩化ビニリ
デン−塩化ビニル共重合体が一般的である。この
PVDC中には必要に応じ、少量の可塑剤、安定剤
を含有してよい。これらの添加剤は当業者には公
知であり、ジオクチル・アジペート、エポキシ化
大豆油等が代表的なものである。 本発明5層フイルムにおけるPVDC層はガスバ
リヤー性、及び収縮処理への耐性を付与するもの
である。PVDCは比較的熱安定性に乏しいため、
特に可塑剤、安定剤を少くしてバリヤー性を向上
させようとすると、溶融押出に際し、金型と接触
する部分で熱分解を起す可能性があり、長期の運
転が困難となる。本発明ではこの欠点をさけるた
め、PVDCの押出時に接着層をPVDC層の両側に
積層させ、金型と直接的に接触することをさけ、
EVA層と積層せしめる方法により長期の運転を
可能にした。 接着層を形成する材料としては、カルボン酸変
性ポリオレフイン、メルトインデツクス2.5〜10
(g/10分)で酢酸ビニル含量13〜25重量%の
EVA、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、
エチレン−アクリル酸エステル−酢酸ビニル三元
共重合体、スチレン−ブタジエンブロツク共重合
体等が用いられるが、上述のEVA又はこの含量
になる様に混合されたEVA混合物が最も好まし
く使用される。外層に使用されるEVAを接着剤
を用いず、そのまま接着剤として使用すること
は、溶融粘度が高いため、均一な薄層を形成する
ことができず、外観不良、機械的強度の不均一な
どの好ましくない結果が生ずる。尚重合体のメル
トインデツクスはJIS−K−6730−1973の方法で
測定される。 外層に用いられるEVAは、メルトインデツク
ス0.2〜1.5(g/10分)、酢酸ビニル含有量15〜25
重量%のものである。この範囲であれば両外層に
使用されるEVAは同じものでも、異なつたもの
でもよい。メルトインデツクスがこの範囲より大
きいと機械的強度に乏しくなり、又小さいと共押
出及延伸が困難となる。又酢酸ビニル含量が本範
囲外では、熱収縮率が80℃で30%以上を得る様な
延伸条件が得られない。 芯層であるPVDC層の厚みは、全フイルムの厚
みの30%以下であることが必要である。PVDC層
の厚みが30%以上になると、低温での衝撃強度が
乏しくなり、又経済的にも好ましくない。PVDC
層の厚みは少なくとも2μ以上ある事がガスバリ
ヤー性を与えるために好ましく、又フイルム全体
の厚みは20〜120μ、接着層の厚みは1〜3μが好
ましい。 本発明の製造方法を以下図により説明する。 第1図は本発明に用いた環状複合ダイ1の接着
層挿入部に関する略図である。流路2はPVDCの
溶融流路を示し、それを包み込むように環状の挿
入管3及び4から接着層が挿入され、ダイ5,6
のそれぞれの壁面に、出来るだけPVDCが直接に
接触しない様にして積層される。第2図は同じく
環状複合ダイにおける全層の会合部分を示した略
図である。流路7外層A、流路8は外層Bのそれ
ぞれEVAの溶融流路である、又流路9,10は
第1図の環状の挿入管3、挿入管4に対応する接
着層流路を示す。次に第3図は本発明の製造方法
全体のレイアウトを示す。 第1図、第2図に示した様な方法で積層された
EVA/接着層/PVDC/接着層/EVAからなる
積層筒状体11は、環状ダイ1により下向きに共
押出され、ダイ直下に位置する5〜25℃の冷却水
槽14で冷却され、冷却水槽中に設けられた1対
のニツプロール13によつて、筒状体11に封入
された内面密着防止のための液状物12(例えば
プロピレングリコール、グリセリン、各種植物
油)を連続的に絞りつつ引きとられる。この場合
5℃以下に冷却する事は、5℃以上の冷却と殆ん
ど効果が変らない。又冷却層の温度が25℃以上に
なると冷却が困難となり、PVDCが過冷却され
ず、結晶化が起り、低温の延伸が困難となる。次
にこの積層筒状体15は、延伸温度を均一にする
ため、82〜88℃にコントロールされた温水槽16
内の下部に位置するガイドローラー21を経て、
温水槽水面に設けられた一対のニツプローラー1
7を通過する。82〜88℃の温度範囲に温水で加熱
することは、本発明の特徴部分であつて、82℃以
下であつてはEVA層の延伸が困難であり、88℃
を越えると延伸は容易ではあるが、低温での熱収
縮率が低下し、又熱風加熱では比較的均一な延伸
温度が得られず、本発明の目的である80℃で30%
以上の熱収縮率を有する、均一性のすぐれたフイ
ルムの製造が困難である。 特公昭53−45353号ではEVA/PVDC積層筒状
体を過冷却し、次いで20〜80℃の温度に加熱した
後インフレーシヨンする方法を開示しているが、
本発明の如くPVDC層がEVA層に比し薄い場合
には、この様な低い温度ではEVAの延伸が不充
分となり、フイルム全体の延伸が困難となり所望
の熱収縮率のフイルムを得る事が出来ない。 該ニツプローラー17を通過した筒状積層体
は、該ニツプローラー17と、該ニツプローラー
17の数倍(例えば2.0〜4.0倍)の速さで回転す
るニツプローラー20の間で、常温雰囲気で冷却
されつつ、連続的にバブル18を形成する様に空
気が封入され、長手方向、直径方向の同時二軸イ
ンフレーシヨンによる各々方向2.0〜4.0倍の延伸
が行なわれる。この結果EVAとPVDCが2軸に
配向され、80℃で30%以上の収縮率を有する、高
度に熱収縮する積層フイルム19が形成される。 本発明により得られた熱収縮性積層フイルム
は、延伸性にすぐれ、ガスバリヤー性、低温熱収
縮性を有するため、生鮮食品の包装に特に好適に
使用され、すぐれた効果が得られた。 以下実施例につき説明するが、本発明は本発明
特許請範囲内である限り、本実施例により限定さ
れるものではない。 実施例1〜4 比較例1〜3 第1表記載のPVDC、接着剤樹脂、EVAを複
数の押出機で別々に押出し、溶融された材料を、
第1図、第2図の如き複合環状ダイより共押出
し、ここで所望の積層物とした。該ダイから共押
出された筒状積層物は、第2表に示された各温度
の冷却水槽で冷却され、扁平幅120mm、厚さ250〜
880μの筒状とした。冷却槽内の筒状体の中には
内面同志の密着防止のためのプロピレングリコー
ルを封入した。 次に第2表に示した加熱バス温度となる様に、
調節された温水槽中に前記筒状体を5m/分の速
度で送りながら、約12秒加熱し5、m/分の回転
速度の第1ニツプローラーを通過させた。 筒状体は常温雰囲気で冷却されながら、15m/
分で回転する第2のニツプローラーを通過する迄
に、長手方向に3倍延伸されながら、筒状体内の
空気により、筒状体直径に対し横方向に3倍延伸
された。得られた2軸延伸フイルムの折り径は約
360mm、厚さ25〜88μであつた。 第1表に実施例で使用した重合体を、第2表に
実施例及び比較例で得られた積層フイルムの層構
成及び試験結果を、第3表にフイルムの物性試験
方法を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 第2表の実施例1〜4から明らかなように本発
明の熱収縮性フイルムは、延伸性にに優れ、80℃
における熱収縮率も十分で、ガスバリヤー性も良
い結果が得られた。 比較例1は実施例1と同じ構成の積層フイルム
であるが、製造時、冷却バス温が高く、PVDCが
充分に非晶化していないため、延伸はできても微
少ネツキングを生じ、フイルム厚みむらが70%以
上で実用にならなかつた。比較例2も実施例1と
同じ構成であるが、製造時加温バス温度が高く延
伸は良くできた。しかしながら80℃における熱収
縮率は30%以下であり、本発明の目的を果すこと
ができなかつた。比較例3は外層のEVAの酢酸
ビニル含量が10%と低く又製造時の加温バス温度
が93℃と高いため延伸性は良いが矢張り熱収縮率
が小であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は環状ダイの部分的断面略図で
第1図は接着剤挿入部分を示し、第2図は全層の
会合部分を示す断面略図である。第3図は熱収縮
性筒状フイルムの製造方法全体のレイアウトを示
す。 1:ダイ本体、2:PVDC流路、3,4:接着
剤層挿入管、7,8:EVA流路、9,10:接
着剤流路、14:冷却水槽、16:温水槽、1
8:バブル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニリデン共重合体とメルトインデツク
    ス0.2〜1.5(g/10分)、醋酸ビニル含量15〜25重
    量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を、別々に
    溶融して複合ダイスより積層フイルムを製造する
    に際し、塩化ビニリデン共重合体層の両側にあら
    かじめ接着層を積層せしめた後、エチレン−酢酸
    ビニル共重合体をその両側に積層させ、且塩化ビ
    ニリデン共重合体層を全層の厚みの30%以下にな
    るように押出した積層体を、5〜25℃に冷却した
    後、温水により82〜88℃に加熱しインフレーシヨ
    ン法により2軸延伸することを特徴とする、80℃
    での熱収縮率が30%以上を示す低温熱収縮性ガス
    バリヤ−フイルムの製造法。 2 接着層を構成する樹脂がメルトインデツクス
    2.5〜10(g/10分)、酢酸ビニル含量13〜25重量
    %のエチレン−酢酸ビニル共重合体又はこの含量
    になる様に混合されたエチレン−酢酸ビニル共重
    合体混合物であることを特徴とする特許請求範囲
    第1項記載の低温熱収縮性ガスバリヤ−フイルム
    の製造法。
JP1065282A 1982-01-26 1982-01-26 低温熱収縮性ガスバリヤ−フイルムの製造法 Granted JPS58128821A (ja)

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US4894107A (en) * 1985-05-16 1990-01-16 American National Can Company Process for making multiple layer polymeric films
JPS61295036A (ja) * 1985-06-25 1986-12-25 呉羽化学工業株式会社 熱収縮性積層フイルム

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