JPH0335578Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は回数券に関するものである。

(ロ) 従来の技術 従来、プール若しくは、海水浴場等に設けた設
備等を利用する際には、自動販売機又は窓口等で
紙製又はその他の素材のチケツトを購入するもの
であり、購入したチケツトの引替えとして同設備
等を利用するものであつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、プール若しくは海水浴場等で
は、通常水泳パンツ等のみである為に、身体に金
銭等を収納する個所はなく、同販売機等にチケツ
トを購入するのに金銭を所持するには非常に困難
であつた。

また、金銭又は購入チケツトを所持したとして
も、収納個所がないため紛失するものであり、更
には、紙製のチケツトは水に弱く破れやすいとい
う欠点有していた。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、一定強度を有した合成樹脂素材によ
つて長手状の券本体を形成し、同券本体に、切り
離し自在に構成した複数のチケツト片を設けると
ともに、同券本体の一側部に、細長手状で、かつ
周縁部に波形状とした帯体を突設し、さらに、同
券本体の他側部に、波形状の帯体が係止する挿入
孔を設けて、環状の手首挿入部を構成したことを
特徴とする回数券に係るものである。

(ホ) 作用 本考案では、同回数券を利用する際には、長手
状の券本体を連結体を介して環状の挿入部を形成
し、同挿入部に手首を挿通させて、同券本体を手
首に巻き付けるように装着するものであり、同回
数券は手首部に装着して身体の動き等にも支障に
ならずに所持でき、また、手首に巻付けたことに
より容易に外れないものであり、同券の紛失を防
止するものである。

更には、券本体は合成樹脂素材にて形成され、
一定の強度を有し、水等に強く破れにくく、また
同券本体は折曲しても、弾力性を有しているため
復元し券本体の原形を保持し、同券本体に設けた
チケツト片を１枚づつ切り離して使用することが
できるものである。

さらに、手首に合わせる際には、券本体の挿入
孔に挿入した帯体を引張ることにより、手首挿入
部の大きさを調節し、しかも、同挿入孔に帯体の
突出部がそれぞれ係止して、その長さで固定する
ものである。

(ヘ) 効果 従つて、本考案によれば、手首等に装着して
も、収納個所を有することはく、同回数券は所持
でき、紛失することなく、合成樹脂素材であるた
めに水に強く、同回数券は美的装飾品としても利
用することができるものである。

更には、同券を購入すれば、設備利用に応じて
何度も販売機などにて購入することはなく、ま
た、購入による混雑を生起することなく利用の流
れがスムーズに行うことができる効果を奏する。

さらに、本考案によれば、券本体の挿入孔に挿
入した帯体を引張つて、手首挿入部の大きさを調
節することにより、その長さ調節を容易に行うこ
とができる。

(ト) 実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、
Ａは回数券を示しており、同券本体１は一定の強
度を有した合成樹脂素材を長手状に形成してお
り、同券本体１に切離自在のチケツト片３を設
け、同券本体１を手首等に装着すべく構成してい
る。

同券本体１の上下端部には、切り取り線４を設
けて所定形状の複数枚のチケツト片３を構成し、
また同チケツト片３は切り取り線４により切り離
し自在に構成されると共に、同券本体１に連設さ
れているものであり、必要に応じて、チケツト片
３を切り取り線４より切り離して使用するもので
ある。

また、同券本体１は連結体５を介して環状に形
成し、手首等に挿入すべく構成されており、同連
結構造を説明すれば次の通りである。

すなわち、連結体５は券本体１の一側に同帯体
６を連設し、同帯体６は細長手状に形成され周面
を波状に構成されたものである。また券本体１の
他側部には、同帯体６よりも小径に形成した挿入
孔７を穿設し、同挿入孔７に帯体６を挿通して券
本体１を環状に形成して、手首挿入部１０を構成
し、同挿入部１０に手首等を挿通して手首などに
巻き付けるものである。

この際に、券本体１に連設した帯体６は券本体
１他端の挿入孔７に挿入すると帯体６周面を波状
に形成しているために、同波状の突出部８が挿入
孔７に係止して容易に外れないように構成したも
のであり、更には帯体６を調整することにより券
本体１てに形成した手首挿入部１０の径を調節し
て手首に合わせて調整可能に構成している。

９は、挿入孔７の側方に位置した調整用の挿入
孔である。

本考案の実施例は上記のように構成されている
ものであり、海水浴場等の設備を利用する際に、
身体に同券本体１を連結体５の帯体６を他端の挿
入孔７に挿入して環状に手首挿入部１０を形成
し、同手首挿入部１０に手首を挿入して、手首に
巻付けるように装着して所持することができ、同
券本体１に設けた切り離し自在のチケツト片３を
切り取り線４より１枚づつ切り離して利用するも
のであり、同チケツト片３にそれぞれ番号を付け
て同チケツト片３を利用回数を認識することがで
き、更には同回数券Ａを購入すれば、販売機等で
チケツトを購入する手間を省き、混雑なく設備等
を利用することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例全体側面図、第２図
は、第１図の−線断面図、第３図は、同考案
の使用状態を示す説明図 １：券本体、３：チケツト片、５：連結体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一定強度を有した合成樹脂素材によつて長手状
   の券本体１を形成し、同券本体１に、切り離し自
   在に構成した複数のチケツト片３を設けるととも
   に、 同券本体１の一側部に、細長手状で、かつ周縁
   部に波形状とした帯体５を突設し、 さらに、同券本体１の他側部に、波形状の帯体
   ５が係止する挿入孔７を設けて、環状の手首挿入
   部を構成したことを特徴とする回数券。