JPH033556Y2 - - Google Patents

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JPH033556Y2
JPH033556Y2 JP1985170301U JP17030185U JPH033556Y2 JP H033556 Y2 JPH033556 Y2 JP H033556Y2 JP 1985170301 U JP1985170301 U JP 1985170301U JP 17030185 U JP17030185 U JP 17030185U JP H033556 Y2 JPH033556 Y2 JP H033556Y2
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layer
adhesive
adhesive tape
base fabric
elongation
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JP1985170301U
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JPS6279846U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は新規な粘着テープに関し、更に詳しく
は表面が平滑で、手切れ性が良く、切り口の美観
並びに軽量性に優れ、且つ製造工程を大巾に簡略
化し得る粘着テープに関するものである。
「従来技術と問題点」 近年、粘着テープはロープや紐に代わる梱包、
包装材料として、また塗装の際のマスキング用と
して、その用途を拡大しつつある。
これら粘着テープとしては、従来クラフト紙等
の表面にゴム系粘着剤を塗布し、他の面にポリエ
チレンフイルム等をラミネートしたものや、綿糸
やレーヨン等の布をベースとするものが多用され
てきた。しかし乍ら、これらは湿潤時の強度や耐
撃性に難があり、これを克服せんとしてビニロン
織布が用いられてきたが、ビニロン織布は高価で
製造工程も複雑で、また耐水性も今一つ十分でな
い。これらに代わるものとしてポリエステル織布
を用いた粘着テープが各種提案されているが、ポ
リエステル繊維は通常30%程度の伸度を有してお
り、手切れ性及び切り口の美観において問題を残
している。
一方、特開昭60−110776号は熱可塑性樹脂製の
フラツトヤーンを用い、タテ糸がヨコ糸よりも低
デニール且つ折り込み密度を高くした織布をコロ
ナ放電処理として2層の熱可塑性樹脂ラミネート
を設ける粘着テープの製造方法が提案されてい
る。しかし、この方法で得られた粘着テープはタ
テ、ヨコのデニール及び折り込み密度が均一でな
いため、テープ表面の平滑性に欠け、また伸度が
大きいので手切れ性が不十分であり、更には製法
が複雑であるためコスト・アツプとならざるを得
ない。
また、実開昭60−82472号には、接着性向上の
前処理を施した繊維素繊維ステープル糸をタテ糸
に、合成繊維フイラメント糸をヨコ糸にしてなる
粘着テープ等に用いられる基布が開示されてい
る。これによれば、良好な手切れ性を得るために
伸びの大きい合成繊維フイラメントに代えて繊維
素繊維ステープル糸をタテ糸に採用したものと考
えられるが、先述の如きステープル糸の有する欠
点、例えば湿潤時の強度や耐衝撃性における問題
を包含するのみならず、接着性向上のための前処
理が必要であり、製造工程上の不利を有してい
る。
「問題点を解決するための手段」 本考案は前記実情に鑑み鋭意研究の結果、伸度
を所定の値以下に調整せしめたポリプロピレン製
のマルチフイラメントをタテ糸、ヨコ糸に用いる
ことにより、上記問題点が解消されるという知見
に基づいて完成されたものである。
即ち、本考案は単糸繊度が1〜7デニールのポ
リプロピレンフイラメントからなる総繊度50〜
100デニールのマルチフイラメントをタテ糸、ヨ
コ糸に使用し、タテ糸の伸度が20%以下で製織後
強度が10〜20Kg/inである基布層の1方の面にポ
リオレフイン系合成樹脂フイルムからなるラミネ
ート層を設け、前記基布層の他の面に粘着剤層を
設けてなる粘着テープを内容とするものである。
本考案の実施態様を示す図面に基づいて説明す
ると、第1図は本考案粘着テープの断面図で、伸
度調整ポリプロピレンのマルチフイラメントをタ
テ糸、ヨコ糸に使用してなる基布層1の1方の面
にポリオレフイン系合成樹脂フイルムからなるラ
ミネート層2が積層され、前記基布層1の他の面
に粘着剤層3が積層されている。
本考案に用いられるポリプロピレンフイラメン
トとしては、単糸繊度が約1〜7デニールのもの
を用い、総繊度50〜100デニールのマルチフイラ
メントが用いられる。単糸繊度及び総繊度が上記
範囲よりも小さくなると、強度が不十分となり、
一方、上記範囲よりも大きくなると、手切れ性及
び切り口の外観が悪くなる。
タテ糸に用いられるポリプロピレンフイラメン
トとしては伸度が20%以下に調整されたものが用
いられる。伸度が該数値よりも大きくなると、手
切れ性及び切り口の外観が悪くなる。伸度の調整
方法としては公知のものが用いられ、例えば染料
や顔料(針状γ−フエライト等を含む)を添加す
る、空気や発泡剤を含有させる、延伸する、撚回
数を調整する等の方法及びこれらの併用等が例示
される。手切れ性や切り口の美観を重視し過ぎ、
過度に強度が低下しても実用上支障を来すので、
製織後強度は10〜20Kg/in程度の範囲で前記伸度
を満たすことが必要である。
本考案の基布層1は織成されたものでも良い
し、またタテ糸面とヨコ糸面とを重ねて交絡部で
熱融着されているものでも良い。
本考案に用いられるポリオレフイン系合成樹脂
フイルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、これらの共重合物、これらと官能基をもつた
モノマーとの共重合物、及びこれらのブレンド物
等が好適で、押出ラミネートされるが、押出ラミ
ネート法、ホツトメルト法等により布層1にラミ
ネートされるが、押出ラミネート法がより好適で
ある。この場合、アンカーコート処理等の前処理
を施しても良いが、これら前処理を施さなくとも
十分実用に耐える接着性を有する粘着テープを提
供することができる。該ラミネート層2を設ける
際の熱により基布層1のタテ糸とヨコ糸とが熱融
着され、タテ糸の伸度の所定の値以下での調整に
も貢献すると共に、基布層1と相俟つて粘着剤層
3を設けるベースとなる。また、アクリル系粘着
剤等に対しては剥離剤層としても機能するので、
粘着剤層3としてアクリル系粘着剤を用いる場合
には、あらためて剥離剤層を設ける必要がない場
合が多い。ラミネート層2の厚さは通常10〜
70μm程度で良い。、 本考案に用いられる粘着剤層3としては、ゴム
系、アクリル系、ビニルエーテル系、ホツトメル
ト型等全ての感圧、感熱粘着剤が用いられる。塗
布量は通常20〜60g/m2で十分目的を達成する。
第2図は本考案の他の実施態様を示す断面図
で、第1図に図示した粘着テープにおいて、ラミ
ネート層2の表面に剥離剤層4が設けられてい
る。剥離剤層4としては特に制限はなく、例えば
シリコン樹脂、ポリ4−メチルペンテンー1
(TPX)、エチレン−プロピレン共重合体等公知
の剥離剤が用いられらる。剥離剤層4の厚さは通
常1〜20μm程度で良い。
以下、本考案を実施例を挙げて更に詳細に説明
するが、本考案はこれらにより何ら制限されるも
のではない。
実施例 1 総繊度84デニール(単糸繊度3デニール)伸度
17%のポリプロピレンマルチフイラメントをタテ
糸(打込み密度48本/in)とし、ヨコ糸に総繊度
100デニール(単糸繊度2デニール)のポリプロ
ピレンマルチフイラメント(打込み密度44本/
in)よりなるポリプロピレン織布で、そのタテ方
向の強度が18Kg/inである織布を基布とした。
上記基布の片面に直接ポリプロピレン(商品名
LA−221、三井石油化学製)をダイス温度300℃
で押出ラミネートし、30μmのラミネート層を設
けた。さらにラミネート層上に常法によりシリコ
ン剥離剤層(商品名SD−7223、トーレシリコー
ン製)を塗設し、他面には粘着剤層を設けた。粘
着剤はゴム系(商品名オリバインBPS−2411、
東洋インキ製)粘着剤を43g/m2塗設し、70℃で
3分間乾燥した。
この様にして得られたポリプロピレン布粘着テ
ープは、表面が平滑で、手切れ性が良く、切り口
の綺麗なものであつた。
「作用・効果」 叙上の通り、本考案によれば、 表面が平滑
で手切れ性が良く、切り口の綺麗な粘着テープが
得られる、湿潤時の強度低下がなく、耐衝撃性も
良好である、 ポリプロピレンフイラメントは
比重が小さいので、輸送性、取り扱い性が良く、
安価にできる、 アンカーコート等の前処理を
施さなくとも十分な接着力が得られるから製造工
程が大巾に簡略化され、従つて安価な粘着テープ
を提供できる、等数多くの利点を有し、その有用
性は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本考案の粘着テー
プの実施態様を示す断面図である。 1……基布層、2……ラミネート層、3……粘
着剤層、4……剥離剤層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 単糸繊度が1〜7デニールのポリプロピレン
    フイラメントからなる総繊度50〜100デニール
    のマルチフイラメントをタテ糸、ヨコ糸に使用
    し、タテ糸の伸度が20%以下で強度が10〜20
    Kg/inである基布層の1方の面にポリオレフイ
    ン系合成樹脂フイルムからなるラミネート層を
    設け、前記基布層の他の面に粘着剤層を設けて
    なる粘着テープ。 2 ラミネート層の表面に剥離剤層を設けた実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の粘着テープ。
JP1985170301U 1985-11-05 1985-11-05 Expired JPH033556Y2 (ja)

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JP1985170301U JPH033556Y2 (ja) 1985-11-05 1985-11-05

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JPS6279846U JPS6279846U (ja) 1987-05-21
JPH033556Y2 true JPH033556Y2 (ja) 1991-01-30

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JPH0324577Y2 (ja) * 1986-01-07 1991-05-29

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JPS5030362U (ja) * 1973-07-13 1975-04-04
JPS5776075A (en) * 1980-09-04 1982-05-12 Kendall & Co Adhesive tape
JPS60110776A (ja) * 1983-11-18 1985-06-17 Toyama Kogyo Kk 粘着テ−プの製造方法

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