JPH033459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内外二重容器に関し、やや詳しくは
クリーム状化粧品等が収納された内容器体を外容
器体に対して詰め替え可能とした内外二重容器に
関する。

〔従来の技術〕

従来、クリーム状化粧品等を収納した容器は、
一重の容器体で形成され、内容物の消費に伴つて
使い捨てされるのが一般的であつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のように容器体が使い捨てされるため、消
費者価格との兼ね合いで容器体に美装を施すには
自ずと限界があつた。

本考案はこのような実情を考慮して提案された
もので、美装が施された容器体を永続して使用可
能な容器を提案することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案容器は、外容器体１と、内容器体５と、
キヤツプ１０と、連結部材１３とからなる。

外容器体１は、有底筒状に形成される。

内容器体５は、上記外容器体内に、外容器体の
第１周壁２上端よりも底壁周縁から起立させた第
２周壁６上部を高く突出させて着脱自在に嵌合さ
せている。

キヤツプ１０は、上記内外いずれかの容器体周
壁の上部に、頂壁１１周縁から垂設された第３周
壁１２を嵌合させている。

連結部材１３は、上記内外両容器体の底壁３，
７間に介在させ、かつ外容器体底壁に対して離脱
不能に係合させるものである。

更に上記連結部材は、平行させた板バネ１４，
１４の両端に付設させた基板１５，１５の下面か
ら押圧板１６，１６を垂下させると共に、基板上
面から噛合せ部１７付き第１係合板１８，１８を
起立させて形成させている。そして、上記外容器
体底壁３の左右両部に穿設させた透孔４，４から
押圧板１６，１６を垂下させると共に、内容器体
底壁７の左右両部から垂設させた噛合せ部９付き
第２係合板８，８内面に第１係合板１８，１８
を、外容器体内からの内容器体の抜出しが不能に
両噛合せ部を噛合せて係合させ、上記板バネの弾
性に抗して両押圧板１６，１６を互いに近づける
方向へ移動させることで、上記噛合せを取外し可
能に形成させている。

〔作用〕

第１図が示す状態からキヤツプ１０を外してお
き、押圧板１６，１６を図中の矢印方向へ押圧す
ると、板バネ１４，１４が外方に円弧状に弾性変
形して当該押圧板１６，１６が互いに接近方向に
移動する。これにより、第１係合板１８，１８と
第２係合板８，８との噛合せ部１７，９における
噛合せが解かれ、内容器体５は上方に引抜くこと
によつて外容器体１内から容易に取外し可能とな
る。即ち、内容物を内容器体を含めてそつくり詰
め替えられるのである。

一方、詰め替え用の新しい内容器体を外容器体
に装着する場合は、内容器体を単にその底壁７を
下にして上方から外容器体に挿入すれば良い。即
ち、当該挿入時には、第１係合板と第２係合板と
が自動的に弾性係合し、内容器体の抜出しが不能
となるのである。

〔実施例〕 本考案容器において、キヤツプ１０はその第３
周壁１２を内容器体５の第２周壁６上部に螺合さ
せている。

更に、内容器体５はその第２周壁下部外面に縦
設させた第１係合条１９を外容器体１の第１周壁
下部内面に縦設させた第２係合条２０に嵌合する
ことで回り止めされている。

更に又、連結部材１３は第３図が示すようにそ
の押圧板１６，１６の両側端面部に上向き段部２
１，２１を形成し、該段部を透孔４の下部側縁に
当接させることで外容器底壁３に対して離脱不能
に係合させている。

加えて、外容器底壁３の裏面には左右両部に位
置して凹部２２，２２が形成され、この凹部内に
透孔４，４を介して押圧板１６，１６が垂下され
ている。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、内容物が
収納された内容器体を外容器体に対して詰め替え
可能に構成し、外容器体を永続して使用出来るよ
うにしたので、外容器体に美装を施して商品価値
をより一層高めることが出来るという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案容器の一実施例を示す半断面
図、第２図はその底面図、第３図は第１図の−
線断面図である。 １……外容器体、５……内容器体、１０……キ
ヤツプ、１３……連結部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底筒状の外容器体１と、該外容器体内に、外
   容器体の第１周壁２上端よりも底壁周縁から起立
   させた第２周壁６上部を高く突出させて着脱自在
   に嵌合させた内容器体５と、上記内外いずれかの
   容器体周壁の上部に、頂壁１１周縁から垂設され
   た第３周壁１２を嵌合させたキヤツプ１０と、上
   記内外両容器体の底壁３，７間に介在させかつ外
   容器体底壁に対して離脱不能に係合させた連結部
   材１３とからなり、該連結部材は、平行させた板
   バネ１４，１４の両端に付設させた基板１５，１
   ５の下面から押圧板１６，１６を垂下させると共
   に、基板上面から噛合せ部１７付き第１係合板１
   ８，１８を起立させて形成させ、上記外容器体底
   壁３の左右両部に穿設させた透孔４，４から押圧
   板１６，１６を垂下させると共に、内容器体底壁
   ７の左右両部から垂設させた噛合せ部９付き第２
   係合板８，８内面に第１係合板１８，１８を、外
   容器体内からの内容器体の抜出しが不能に両噛合
   せ部を噛合せて係合させ、上記板バネの弾性に抗
   して両押圧板１６，１６を互いに近づける方向へ
   移動させることで、上記噛合せを取外し可能に形
   成させたことを特徴とする内外二重容器。