JPH0333782B2 - - Google Patents

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JPH0333782B2
JPH0333782B2 JP60113269A JP11326985A JPH0333782B2 JP H0333782 B2 JPH0333782 B2 JP H0333782B2 JP 60113269 A JP60113269 A JP 60113269A JP 11326985 A JP11326985 A JP 11326985A JP H0333782 B2 JPH0333782 B2 JP H0333782B2
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JP
Japan
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rust
microcapsules
rust preventive
preventive agent
agent
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60113269A
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English (en)
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JPS61272391A (ja
Inventor
Masafumi Oono
Shigeo Ishida
Setsuo Shimizu
Haruhiro Ito
Tsutomu Hatsutori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11326985A priority Critical patent/JPS61272391A/ja
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動車用車体の閉断面部の防錆方
法に関するものである。
従来技術 一般に、自動車の車体には、第5図に示すよう
なアンテナ取付部、第9図に示すようなヘミング
部(例えばフード等の端縁部)並びに第15図に
示すような閉断面部(例えばサイドシル等)が形
成されている。
アンテナ取付部は、車体外板1に穿設された挿
通孔に、サポート2を有するアンテナロツド3が
挿通され、このロツド3のネジ部3aにキヤツプ
4が螺合され、この螺合によりベース5とサポー
ト2との間に車体外板1が挟持されてアンテナロ
ツド3が固定されている。そして、車体外板1に
アースするため、サポート2には、車体外板1に
食い込む突起2aが形成されており、又、このサ
ポート2の上面部2bと車体外板1との間には、
例えばゴムシートからなる環状のシーリング材6
が介在されて車体内への雨水等の浸入を防止して
いる。
ところが、このようなものによると、アースの
ために突起2aが車体外板1に食い込んでいるた
め、この部分を防錆する必要があるが、ゴムシー
ト状のシーリング材6では十分な防錆効果が発揮
できなかつた。
そこで、この対策としては第6図および第7
図、又は、第8図に示すような方法が考えられ
る。すなわち、第6図および第7図に示す方法
は、防錆剤を内包したマイクロカプセル7をサポ
ート2の上面部2b上に接着剤を用いて塗布し、
その後キヤツプ4を締め付けて車体外板1とサポ
ート上面部2bとでマイクロカプセル7を挟持し
て押し潰すようにする。すると、内包されている
液体の防錆剤が流れ出し、車体外板1のサポート
突起2aが食い込んだ部分に浸透して、十分な防
錆効果が得られることとなる。
また、第8図に示す方法は、マイクロカプセル
7をちりばめたウレタンシート8をサポート上面
部2bと車体外板1との間に挟持することりよ
り、マイクロカプセル7を押し潰し防錆剤をウレ
タンシート8から流出させ車体外板1のサポート
突起2aが食い込んだ部分に浸透させて、十分な
防錆効果が得られるようにしている。ところで、
マイクロカプセル7に内包する材料を選択するこ
とにより、防錆および接着作用を発揮させること
もできる。
一方、第9図に示すヘミング部は、第1パネル
10の端縁部10aに第2パネル11の端縁部1
1aがヘミング加工により折り返されて、第1パ
ネル10の端縁部10aが第2パネル11の端縁
部11aで挟持されて接続されている。このヘミ
ング部には、ヘミング加工前に防錆接着剤12が
塗布されていることにより介在されている。
だが、この防錆接着剤12を塗布する場合、塗
布量を設定するのが難しく、多ければ防錆性能が
確保されるが、ヘミング部からはみ出してしまい
塗装に悪影響を与えてしまう。反対に、塗布料が
少なければ、はみ出さないが、防錆が十分に確保
されない、という問題があり、防錆接着剤12を
塗布するのに、熟練を要していた。
そこで、第10図ないし第14図に示すような
方法が考えられる。すなわち、まず第2パネルの
11の端縁部11aに第10図に示すようにエポ
キシ系やウレタン系等の接着剤13を塗布した
後、マイクロカプセル7用のスプレーガン14で
防錆剤を内包したマイクロカプセル7を第11図
に示すように塗布する。そして、エアーブローガ
ン15で空気をマイクロカプセル7に吹き付け
て、余分なマイクロカプセル7を回収皿16上に
落し、しかる後、第13図、第14図に示すよう
にヘミング加工を施しマイクロカプセル7を押し
潰して防錆剤を流出させて防錆を行う。このよう
にすると、第12図のように余分なマイクロカプ
セル7が落されているため、適量のマイクロカプ
セル7がへミング部で圧着されることとなり、防
錆効果を確保した上で、防錆剤もはみ出さず、後
の塗装も良好に施されることとなる。
さらに、第15図に示す閉断面部は、例えばサ
イドシルで、アウタパネル17とインナパネル1
8とがスポツト溶接により接合されて閉断面に形
成されている。そして、この両パネル17,18
の接合部19にペースト状のシーリング剤20を
シーリングガンにより塗布し、これをキユアリン
グして、この接合部19をシールするようにして
いる。だが、閉断面部内にシーリング剤20を塗
布する場合、インナパネル18に穿設された作業
孔18aを介して行うため、接合部19全体に渡
つてシーリング剤20を塗布するのが難しく、確
実なシール性を確保するのが難しかつた。
そこで、特開昭53−123466号公報記載の第16
図および第17図に示すような提案がされてい
る。つまり、シーリング剤のペレツト21を作業
孔18aを介して閉断面部内に所定量投入した
後、車体を加振させると、ペレツト21には転動
性があるため、第17図に示すように、接合部1
9全体に渡つて略均一に分布して配列することと
なる。その後、乾燥炉等で加熱することにより、
ペレツト21が溶融され、接合部19が全体に渡
つて確実にシールされるようになつている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記閉断面部をシールする方法
の提案にあつては、接合部19全体に渡つて十分
なシールは行われるが、車体製造時などの工程で
ペレツト21を投入するかに問題があつた。つま
り、中塗り塗装前にペレツト21を閉断面部内に
投入して中塗り塗装の焼付け時に、そのペレツト
21を溶融させた場合には、この溶融したシーリ
ング剤が接合部19の下端末19aまで流れ出し
てしまい、上塗り塗装に悪影響を与えてしまう虞
れがある。なお、そのシーリング剤の流動性が低
い場合には、そのような虞れはないが、接合部1
9のパネルの間(狭あい部)に流れ込まず、この
部分を良好にシーリングできない。
問題点を解決するための手段 この発明は、かかる問題点を解決するため、車
体の中塗り塗装焼付け終了後、防錆剤を内包した
マイクロカプセルを車体の閉断面部内の接合部に
散布し、上塗り塗装焼付け時の熱を利用して前記
マイクロカプセルを破壊して前記防錆剤を流出さ
せ、該防錆剤を、前記接合部の狭あい部に浸透さ
せて防錆する自動車用車体の閉断面部における防
錆方法としたことを特徴としている。
作 用 かかる手段によると、防錆剤を内包したマイク
ロカプセルを閉断面部内の接合部に散布すると、
各マイクロカプセルは一部に集中することなく、
接合部全体に渡つて略均一に散布されることとな
り、これを上塗り塗装焼付け時の熱でマイクロカ
プセルを破壊して防錆剤を流出させる。すると、
この防錆剤は、この接合部の狭あい部に浸透し、
この部分全体が確実に防錆されることとなる。ま
た、このマイクロカプセルは上塗り焼付け時の熱
で破壊させているため、流出した防錆剤が流れた
としても、接合部の下端は既に上塗り塗装が施さ
れていため、ここから垂れ落ちることがなく、勿
論上塗り塗装に対する悪影響もなく、外観品質が
確保されることとなる。
実施例 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第3図は、この発明の防錆方法を
閉断面部であるサイドシルに適用した一実施例を
示す図である。
まず、構成を説明すると、第2図よび第3図中
符号31はアウタパネル、32はインナパネル
で、これらパネル31,32は上部フランジ31
a,32aおよび下部フランジ31b,32bが
それぞれスポツト溶接により、接合されて閉断面
部であるサイドシル30が形成されている。この
インナパネル32には、作業孔32cが複数穿設
されている。そして、このようなサイドシル30
を有する車体が第1図に示すような工程で塗装並
びに防錆が施される。
最初に、脱脂Aで車体に付着している油類を完
全に除去し、次に化成処理Bで鋼板面に化学的に
安定な無機質膜を形成し、その後電着塗装Cで下
塗り、そして焼付けDが行われる。さらに、中塗
り塗装E、焼付けFが行われ、車体が冷えた後、
閉断面部、ここでは、サイドシル30内に防錆剤
を内包したマイクロカプセル34が適量散布され
る(マイクロカプセル散布G)。詳しくは、マイ
クロカプセル34は、内包剤…アンチラストP−
1910(商品名)、膜剤…ポリ尿素樹脂、粒径…100
〜1000μ、サラサラの粉末であり、このマイクロ
カプセル34をスプレーガン35で第2図に示す
ように複数の作業孔32cを介してサイドシル3
0内に散布するる。このように散布すると、マイ
クロカプセル34は、一部に集中することなく、
接合部33上の全長にわたつてに略均一に整列す
ることとなる。
その後、上塗り塗装Hを行い、次に焼付けIを
行う。この焼付けは、約140℃で30分程度加熱
され、この時の熱でマイクロカプセル34が破壊
され、内包剤としての防錆剤が流出する。この流
出した防錆剤は加熱時の熱で低粘度となり、接合
部33の狭あい部33a全体に渡つて浸透する。
さらに、加熱が続くため、防錆剤の溶剤が全て蒸
発し、この防錆剤は狭あい部33aで硬化し、狭
あい部33a全体にわたつて確実に防錆されるこ
ととなる。この際、防錆剤が流出するのは、上塗
り塗装Hの後であるため、接合部33の下端末3
3bには既に上塗り塗装Hが施されており、硬化
前の防錆剤が垂れ落ちたりすることがなく、上塗
り塗装Hが確実に成されることとなる。これで車
体塗装およびサイドシル30の接合部33の防錆
が行われるのであるが、この防錆作業は塗装工程
の焼付けIを利用しているため、マイクロカプセ
ル34を単にサイドシル30内に散布するだけで
良く、作業に熟練を要せず短時間で確実に防錆が
行われることとなる。また、狭あい部33aに浸
透して硬化した防錆剤は、塗装リコートによる再
加熱をしても溶融することはない。さらに、上記
実施例では、防錆剤をマイクロカプセル34内に
内包しているが、防錆塗料と防錆剤の混合物を内
包しても良く、作業性を考慮した材料設定にする
必要がなく、防錆効果の優れた材料を使用するこ
とができる。つまり、一般に防錆性能は良いが作
業性が悪いため敬遠される2液型塗料についても
主剤硬化剤をマイクロカプセルに内包することに
より作業性確保することができる。主剤カプセル
としては、内包剤…ポリウレ600プライマー(商
品名)、膜剤…ゼラチン、硬化剤カプセルとして
は、ポリウレ600プライマー(ハードナー)(商品
名)、膜剤…イソシアネート自己被膜が考えられ
る。なお、上記実施例では閉断面部としてサイド
シルに適用したが、これに限定されるものでな
く、例えば第4図に示すようにドア36に適用で
きることは勿論である。
発明の効果 以上説明してきたように、この発明によれば、
上塗り塗装時の焼付けでマイクロカプセルを破壊
させているため、上塗り塗装等に悪影響を及ぼす
ことなく、流動性の高い防錆剤を使用できて、閉
断面部の狭い部全体に渡つて確実に防錆を行うこ
とができる、という実用上有益な効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明の防錆方法の一
実施例を示す図で、第1図は工程図、第2図はサ
イドシルを示す斜視図、第3図は第2図の−
線に沿う断面図、第4図はこの発明をドアに適用
した場合のマイクロカプセル散布状態を示す斜視
図、第5図は従来のアンテナ取付部を示す一部断
面図を含む正面図、第6図および第7図はそれぞ
れ第5図に示す構造の問題点解決の対策として考
えられる例を示す断面図、第8図は上記対策の他
の例を示す第7図に相当する断面図、第9図は従
来のヘミング部を示す断面図、第10図ないし第
14図は第9図に示す装置の問題点解決の対策と
して考えられる例を示す図で、それぞれ作業順序
を示す説明図、第15図は従来の閉断面部を示す
断面図、第16図および第17図は第15図に示
す構造の問題点を解決するために提案された方法
を示す図で、第16図は第15図に相当する断面
図、第17図は第16図の−線に沿う断
面図である。 30……サイドシル(閉断面部)、33……接
合部、33a……狭あい部、E…中塗り塗装、F
……焼付け、G……マイクロカプセル散布、H…
…上塗り塗装、I…焼付け。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車体の中塗り塗装焼付け終了後、防錆剤を内
    包したマイクロカプセルを車体の閉断面部内の接
    合部に散布し、上塗り塗装焼付け時の熱を利用し
    て前記マイクロカプセルを破壊して前記防錆剤を
    流出させ、該防錆剤を、前記接合部の狭あい部に
    浸透させて防錆することを特徴とする自動車用車
    体の閉断面部の防錆方法。
JP11326985A 1985-05-28 1985-05-28 自動車用車体の閉断面部の防錆方法 Granted JPS61272391A (ja)

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JPS61272391A JPS61272391A (ja) 1986-12-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9605162B2 (en) 2013-03-15 2017-03-28 Honda Motor Co., Ltd. Corrosion inhibiting compositions and methods of making and using
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