JPH033350B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、シールド式のプラグ型コネクタに嵌
合することのできるシールド式のリセプタクル型
コネクタに係る。特に、本発明は、プリント基板
等に取り付けることのできるシールド式のリセプ
タクル型コネクタであつて、金属のシールドが上
に施されていて、プラグと嵌合した時にプラグの
シールドに係合するための逆方向に曲がつたフイ
ンガ部分を１つ以上有しているようなシールド式
のリセプタクル型リセプタクルに係る。

従来の技術 最近、コンピユータやその他のデジタル情報機
器のような電子装置から発生される高周波が規制
されるようになつたため、シールド式の電気コネ
クタが一般に普及してきている。

シールド式のコネクタの一例が米国特許第
4337989号に開示されている。該特許によれば、
電子的な通信装置のための入力／出力（Ｉ／Ｏ）
インターフエイスとして用いられるような一般の
プラグ及びリセプタクル型コネクタに使用される
シールドキツトが提供される。プリント基板に取
り付けられるリセプタクルのハウジングは、嵌合
端と、この嵌合端からハウジング内へと延びるプ
ラグ受入空胴と、嵌合端に対向した端壁と、上記
プラグ受入空胴を画成するように端壁に接合され
た複数の側壁とを備えている。典型的に端壁から
延びている端子は、対応するプラグ端子と嵌合接
触するようにリセプタクルのハウジングに取り付
けられる。上記のキツトは、絶縁性のリセプタク
ルに被される一般的にＵ字型断面の金属シユラウ
ドを備え、これは、リセプタクルと同じプリント
基板に取り付けるための基板係合耳状部を有して
いる。上記の金属のシユラウドは、多数の逆方向
に曲げられた片持梁式のバネフインガをハウジン
グの上壁付近に備えており、これらのフインガ
は、嵌合端からプラグ受入空胴へと延びている。
片持梁式のバネフインガは、プラグをリセプタク
ルハウジングに挿入した時に、プラグ部材の周囲
の金属外殻と嵌合される。金属シユラウドの一部
分として形成される片持梁式のバネフインガは、
典型的に、複数の接触点において嵌合するプラグ
のシールドに係合するように３つ以上のグループ
として設けられる。複数のバネフインガは、単一
接触フインガ設計に比べて、複数の独立して作動
するバネフインガ部材を設けることによりプラグ
シールドのそりや、他の変形を容易に許容できる
という点で優れた効果を発揮する。このようなフ
インガ部材は、プラグとリセプタクルを嵌合する
間に逆方向の曲がりに合うようにそらされる。

発明が解決しようとする問題点 米国特許第4337989号に開示された従来のリセ
プタクルは、嵌合端まで延びる上壁を備えている
が、今日の一般的な設計では、弾力性のバネフイ
ンガが自由に動かせるようにハウジングの上壁部
分が除去されている。従つて、フインガが延び出
ている上方の金属シユラウド壁は、プラグ型コネ
クタとの嵌合中に外方への曲がりやそりを受け
る。この外方への曲がりを克服すると共に、プラ
グのシールドと適切に電気的嵌合するに必要は弾
力を与えるために、金属シユラウドは、典型的
に、通常必要とされるものよりも若干厚い金属素
材で形成される。例えば、今日一般に使用されて
いる金属シールドは、厚みが約0.020インチ（0.5
mm）の燐／青銅組成のものである。薄いシールド
材は、コストを節約すると共に、その対応プラグ
の形状に合致し易くするという効果をもたらす
が、上記したように外方へ曲がり易くなるのに加
えて、中央に位置するバネフインガの接触圧力が
低下する。

上記したキツト、特に、そのリセプタクルのシ
ールド部分は、機器の製造において別の組立て作
業に携わつている作業者が手で取り付けるように
意図されている。然し乍ら、或る種の電子機器
は、自動組立技術によつて製造されており、この
ような機器の製造業者は、ロボツトの挿入ヘツド
等によつてコネクタ部品を自動的に設置できれ
ば、コストの節減を実現できる。

問題点を解決するための手段 そこで、本発明の主たる目的は、コネクタの製
造者によつて供給されて機器の製造者によつて１
つの工程で簡単に取り付けることのできる上記形
式の改良された低コストのシールド式リセプタク
ルコネクタを提供することである。本発明による
コネクタの改良は、リセプタクルハウジングが更
に少なくとも３つの側壁を備えていて、外方に突
出したシールドが上記側壁の少なくとも２つに一
体的に形成されたスタツド手段を取り付けてお
り、且つその中間にある第３の側壁がバネフイン
ガ部材に重畳して嵌合端まで延びていることにあ
る。シールドは、相補的な形状をした対応する側
壁を少なくとも３つ有し、ハウジングの３つの側
壁を包囲するようにリセプタクルハウジングに対
してスライド可能に取り付けられる。

２つの対向したシールド側壁には、スタツドを
スライド可能に受け入れて係合するためにスロツ
トが形成されている。従つて、シールドは、リセ
プタクルハウジングの嵌合端と一定の関係にフイ
ンガ部材を維持するようにハウジングにしつかり
と固定される。この一定の関係においては、シー
ルドのフインガ部材がハウジングの上壁と所定の
状態で係合し、シールドの外方への曲がりを防止
すると共に、ハウジング上壁の逆方向に曲がり部
がくさび作用をする（シールドの上壁とバネフイ
ンガとの間で）のを防止をする。このような状態
が生じると、リセプタクルハウジングに取り付け
られた端子に向かつてバネフインガが外方にそれ
ることになる。

本発明の更に別の目的は、ロボツトの挿入ヘツ
ド又は同様の自動装置によつてプリント基板に挿
入することのできる１部片のシールド式のリセプ
タクル型コネクタを提供することである。本発明
によれば、上記コネクタのシールドは、その側壁
に形成されたスタツド受入スロツトを有してい
る。これらのスロツトは、逆方向に曲がつたバネ
フインガとハウジング上壁の嵌合端との間に上記
所定の離間関係を形成するスタツド係合ストツプ
面を含んでいる。これらのスロツトにまたがるス
トラツプがシールドの側壁に形成されていて、シ
ールドに形成された半田テイルと、リセプタクル
端子に形成された半田テイルとの整列を確保す
る。本発明によれば、プリント基板に所定の配列
で設けられた取付穴に確実に挿入を行なうために
必要となる半田テイル部材の厳密な裕度が、シー
ルドをリセプタクルハウジングにスライド式に取
り付けるという簡単且つ確実でコスト効率のよい
１つの組立工程において確保される。

シールドは、リセプタクルハウジングのプラス
チツク成形を必要とせずに、前記した所定の厳密
裕度構成で、ハウジングに保持される。シールド
の側壁に形成されたスロツト手段は、シールドを
ハウジングにスライドさせる時にハウジングのス
タツドに係合されるとげを含んでいる。

実施例 以下、添付図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。

第１図ないし第５図を説明すれば、参照番号10
で一般的に示されたシールド式のコネクタは、ヘ
ツダ型のリセプタクル１４に配置されたシールド
１２を備えている。リセプタクル１４は、嵌合端
１８を有する絶縁リセプタクルハウジング１６を
含み、嵌合端からハウジングに向かつてプラグ受
入空胴２０が延びている。更に、嵌合端１８に対
向した端壁２２と、プラグ受入空胴２０を画成す
るように端壁２２に接合された複数の側壁２４も
含まれている。側壁２４は、側壁部分２４ｂ間に
接合された上側壁部材２４ａを含む。

対応するプラグ型コネクタの対応するプラグ端
子と嵌合接触するように端子３０がハウジング１
６に取り付けられている。これらの端子３０は、
直角構成のものであつて、接合係合部材３２がハ
ウジングの上側壁２４ａに一般的に平行に延びて
いると共に、半田テイル即ちプリント基板係合部
分３４が後部端壁２２に一般的に平行に延びてい
る。リセプタクル１４は、典型的なヘツダコネク
タ構造のものであつて、その端子３０は、端壁２
２に形成された取付穴３６に固定され、端壁２２
のマンドレル状部分３８に対して曲げられて直角
部を形成している。リセプタクル１４は、プリン
ト基板に取り付けるように構成され、その基板係
合下面４０は、端壁２２及び側壁部分２４ｂの下
端で構成される。下面４０は、プリント基板の上
面に係合し、半田テイル部分３４は、基板に形成
された取付穴に受け入れられる。

リセプタクル１４は、回路係合端子部分３２の
軸に沿つて挿入された対応プラグ部分の前端を受
け入れるものである。第１図のコネクタは、第１
及び第２のプラグ受入部分４４及び４６が内壁部
材４８によつて横の並置関係に離間されているよ
うなセグメントヘツダを構成する。第１図に示す
特定の実施例においては、左側のプラグ受入部分
４４が18回路のプラグコネクタを受け入れ、右側
のプラグ受入部分４６が６回路のプラグコネクタ
を受け入れ、これは、今日の電子機器にみられる
多くの入力／出力通信ポートの典型的な構成であ
る。所望ならば、内壁４５を除去して、24回路の
プラグコネクタをハウジングの全ての端子３０と
嵌合したり解除したりすることができる。

端子３０によつて送られる信号の高周波障害を
減少するために、コネクタ１０には、一体的な型
抜き金属シールド１２がハウジング１６の側壁２
４に配置されている。特に、シールド１２は、側
壁部分２４ｂ間に配置された上壁部分２４ａを覆
つている。ハウジングの各側壁部分２４ｂには、
外方に突出するシールド取付スタツド５０が一体
的に形成されており、それらの自由端には大きな
耳状部５２がある。シールド部材１２は、対応す
る側壁、即ち、上側壁部分１２ａと、側壁部分１
２ｂを有している。シールド１２の先端５４は、
２つの部品の組立中にハウジング１６に係合す
る。反対の嵌合端５６は、ハウジング１６の嵌合
端１８付近に配置される。

ハウジングのスタツド５０をスライド式に受け
入れて係合するためにシールドの各側壁部分１２
ｂにはスロツト６０が形成されている。各スロツ
ト６０は、対向するスタツド係合端６２と、スト
ツプ端６４とを有し、このストツプ端は、組立中
に、スタツド５０の垂直端に係合してシールド１
２をハウジング１６に位置設定する。各スタツド
係合端６２は、外方向に延びたとげ６６を有し、
これらのとげは、スタツド５０の挿入中にこれに
食い込み、シールド１２をハウジング１６に固定
させる。第２ａ図に示されているように、スタツ
ド５０及びスロツト６０は、プラグの挿入方向、
即ち、端子の回路係合部分３２に平行な方向に延
びている。この延長部にわたつてスタツド係合端
６２とスタツド５０が連続的に接触することによ
り、シールド１２の特に嵌合端５６がハウジング
１６に対して揺動しないようにされる。

第２ａ図及び第２ｂ図を参照すれば、シールド
１２は、端子の基板係合部分３４の方向に延びる
垂下した半田テイル７６によりプリント基板の回
路導体に電気的に接続される。スロツト６０は、
シールドの先端５４から延びており、プラグの挿
入方向に延びた脚状の上部７０及び下部７２を形
成する。第２ｂ図に概略的に示されたように、ハ
ウジング１６への取付時にぴつたりと取り付けら
れるシールドにストレスが発生することにより、
２つの脚状部７０，７２が外方に曲げられる。こ
れにより生じる不整列状態が文字「Ａ」で示され
ており、このような状態が生じると、コネクタ１
０をプリント基板に取り付ける際に、シールドの
半田テイル７６をプリント基板に適切に挿入する
ことができない。これに対し、ストラツプ手段８
０には、シールド１２の開いた嵌合端５４の付近
に逆方向の曲がり部８２が形成されている（第３
図参照）。この逆方向の曲がり部８２に形成され
た中心スロツト穴８４は、シールド１２とリセプ
タクル１４の組立中にハウジングの大きな耳状部
５２を受け入れることができる。第２ｂ図に示す
不整列状態は、ストラツプ８０によつて防止さ
れ、シールドの半田テイル部７６とハウジングの
端子テイル部３４とが確実に平行に整列される。
かくて、コネクタの製造者によつて平行な所定の
間隔が予め与えられていれば、機器の製造者は、
コネクタ１０のパツケージを開くだけで、プリン
ト基板に自動的に挿入することができる。

コネクタ１０は、外部金属シールドが嵌合端に
配置された形式のシールド式プラグ型コネクタに
嵌合するように意図されている。この種のプラグ
型コネクタの一例が、1985年６月４日に出願され
た米国特許第688676号に開示されている。第４図
に最も良く示されたように、シールド１２は、複
数の逆方向に曲がつた片持梁式のバネフインガ部
材９０を備えており、これら部材は、逆方向の曲
がり部即ち湾曲部９２を経てシールドの上側壁部
１２ａに一体的に接合されている。フインガ９０
は、プラグとコネクタ１０とを嵌合する時にプラ
グの外部シールドに最初に接触するカム縁９４を
含んでいる。その後、各フインガ９０の実質的な
部分がプラグの外部シールド部材に接触する。

プラグのシールドに係合するフインガ９０は、
プラグのシールドと適切な電気的係合を確保する
と共に、嵌合するプラグとリセプタクルとの間に
所定の耐挿入・引張力を維持するに必要な所定の
弾力即ちバネ力を有していることが重要である。
第１図を参照すれば、シールドの支持側壁部１２
ｂからの距離に拘りなく多数のフインガのバネ力
には厳密な裕度が要求される。当業者に容易に明
らかなように、嵌合の前及び特に嵌合の後には、
シールドの上側壁部分１２ａが外方に曲がつてハ
ウジングの上側壁部分２４ａの上面より上に持ち
上げられる傾向がある。この外方への曲がりは、
型抜きされたシールド金属部材の本来の弾力と、
シールドの上壁１２ａに近づく時にフインガ９０
がつぶれるようにそれることによるものである。
このような曲がりが生じると、中央のフインガ９
０の接触力が低下する。

本発明によれば、バネフインガ９０は、ハウジ
ング１６の上側壁部２４ａに形成されたチヤンネ
ル状のくぼみ９８により、最大限にそらせること
ができる。コネクタ１０は、受入空胴２０がその
嵌合プラグの先端に厳密に合致するようにされ、
プラグの側壁２４との間隔が最少となるようにさ
れることにより、プラグ型コネクタに密接に嵌合
する大きさにされる。

プラグとリセプタクルとが厳密な裕度で嵌合さ
れると、ハウジングの上側壁部２４ａとプラグ部
材との密接な接触によりこの上側壁部が更に外方
に曲がることになる。ハウジングの上側壁部２４
ａの強度を更に高めて、その上方即ち外方への曲
がりを防止するために、ハウジング１６の一体成
形部に大きな強化リブが設けられる。この強化リ
ブは、コーナーリブ１０２と、中間リブ１０４
と、内壁４８の付近に形成された強化リブ１０６
とを含む。本発明においては、プラグの上外壁が
これら強化リブの下面にぴつたりと係合するもの
とする。

本発明によれば、湾曲部分９２の輪郭は、フイ
ンガ９０を適切にそらせると共に、シールドの上
側壁部１２ａの外方への曲がりを防止するよう
に、ハウジングの嵌合端１８の輪郭に対して良好
に定められる。第５図に詳細に示すように、シー
ルド１２をハウジング１６にスライド式に挿入す
る時には、フインガ９０がハウジングの嵌合端１
８の下隅に係合する。ハウジングの上壁部２４ａ
に対するフインガ９０の角度により、シールドの
上壁部１２ａは、下方に引つ張られて、ハウジン
グの側壁部２４ａに密接に接触する。シールドの
上壁部１２ａのこの下方への引つ張りは、主とし
て、強化作用を受けないシールド側壁部分１２ｂ
の中央部分に生じ、型抜きされた一体的なシール
ドが本来有している弾力性により生じる組立前の
シールド１２の曲がりを矯正する。

シールド１２をハウジング１６に組立る間に、
スロツト６０がスタツド５０に係合し、シールド
の上壁部１２ａを安住させる。第４図から明らか
なように、ハウジング１６に対してシールド１２
を過度に挿入した場合には、フインガ９０がくさ
び作用を受けてシールドの上側壁部１２ａから離
れ、端子３０の上の列に接触する傾向となる。こ
のようにして端子３０間が短絡されると、種々の
機器製造者によつて行われる工程である完成した
回路板の電気的なテスト中に、誤つた指示が与え
られることになる。このくさび作用を防止するた
めのスロツト６０のストツプ端６４と湾曲部９２
との位置関係は、コネクタの製造者が型抜き作業
を厳密な裕度で行なうことによつて実現される。

スロツト６０のストツプ端６４は、ハウジング
１６に対するシールド１２の挿入程度を制限し、
上記のくさび作用を防止するだけでなく、ハウジ
ングの上壁部２４ａの嵌合端１８と湾曲部９２と
を厳密な裕度の離間関係に保持する。第５図に示
すように、その間隔は、フインガ９０がハウジン
グの上壁部分２４ａに対して所定の程度だけ妨げ
られずにそらされるような間隔である。図示され
たように、この間隔は、三日月型のギヤツプ断面
をしており、上側壁部の嵌合端の下隅は、フイン
ガ９０の湾曲部のすぐ近くの部分に係合する。

フインガ９０が上記した所定の程度のそりに達
すると、フインガ９０の湾曲部９２の付近の更に
別の部分が嵌合端１８に係合し、コネクタ１０内
へのプラグの挿入中に、上向きの力を維持するハ
ウジング上壁部２４ａの下面がシールドの上壁１
２ａに当たる。スロツトのストツプ端６４と、湾
曲部９２の形状及び位置との間に適切な関係を確
保するためのコネクタ製造者による厳密な裕度で
の型抜きにより、リセプタクルとプラグとの嵌合
中にシールドが適切な動きをするようになる。本
発明によれば、この正確な金属成形部は、コネク
タの製造者によつて確保されるだけでなく、保管
中及びその後の使用者への供給中にも維持され
る。

このような厳密な裕度は、セグメント化ヘツダ
や、複数のバネフインガを有するヘツダ型の場合
は、それらのプラグ受入開口が細長いので、特に
重要である。又、種々のフインガ９０がシールド
の支持側壁部１２ｂから離れた位置にある場合で
も、これらのフインガ９０とプラグの外部シール
ドとの間に所定の電気的な係合力を維持すること
が重要である。

本発明では、シールド１２を、実質的に薄くて
コンプライアンスのあるコスト的に安い金属素材
から形成することができる。典型的に、燐／青銅
組成で作られた公知のシールドは、厚みが0.020
インチ（0.5mm）であつた。本発明では、シール
ドの厚みを半分に減少することができ、シールド
は厚み0.010インチ（0.25mm）の素材から形成さ
れる。このような薄い素材は、ストツプ端６４と
湾曲部９２との間に要求される高い型抜き精度に
効果を発揮し、又、逆方向の曲がり部を制御しな
がら形成できるので、湾曲部９２の狂いを防止で
きる。

シールドと、ハウジングの嵌合端１８及びハウ
ジングスタツド５０との上記相互係合により、片
持梁式のバネの力を一定に維持する一方、シール
ドの上壁部の外方への曲がりを防止し、且つ、コ
ネクタ１０の運搬中、コネクタ１０をプリント基
板に設置する間及びその後プラグを挿入したりプ
ラグと電気的に嵌合したりする間に、シールドの
垂下した半田テイルと端子の半田テイルとの整列
状態を維持することができる。これらの特徴は、
経費が安くて確実な１回のスライド挿入操作でリ
セプタクルのハウジングに設置できる１部片のシ
ールド部材から得られるものである。更に、シー
ルド１２とハウジング１６を確実に整列させる上
記の効果は、とげ６６とスタツド５０との食い込
み係合によつて確保される。

シールドの外方への曲がりを更に抑制すること
が所望される時には、シールドの上側壁部１２ａ
の先端に強化用の屈曲部即ち折返し部１３を形成
することができる（第４図参照）。この屈曲部は、
シールド１２をハウジングに固定した後、ハウジ
ングの端壁２２をマンドレルとして使用すること
によつて形成するのが更利である。

第６図には、本発明の別の実施例により構成さ
れた直線式のコネクタが参照番号２１０で一般的
に示されている。この直線式のコネクタ２１０
は、上記のコネクタ１０とほゞ同様であるが、コ
ネクタ１０が直角構成であつたのに対して、まつ
すぐに挿入するように構成される。

ハウジング２１６は、前記の場合とは異なり、
第４の側壁２２４ｃを有している。このハウジン
グは、完全に閉じたプラグ受入空胴２２０を形成
する。ハウジング２１６の他の全ての特徴は、第
１図ないし第５図を参照して述べたハウジング１
６と同じである。

シールド２１２は、ハウジングの壁２２４ｃに
対応する第４の壁２１２ｃを有しており、この壁
は、完全に挿入された時に、上記ハウジング壁に
重畳する。従つて、シールド１２は一般的にＵ字
型の断面であつたが、シールド２１２は完全に閉
じた長方形の部材である。シールド１２について
述べたように、シールド２１２は、ハウジング２
１６にぴつたりと嵌合する大きさにされる。然し
乍ら、ハウジング２１６の嵌合端２１８と湾曲部
２９２との間に適切な整列を確保するために、フ
インガ２９０に対向する第４のシールド側壁２１
２ｃは、それに対応するハウジングの壁に対して
最少の間隔とされ、その他のシールド側壁には間
隔が設けられない。

回路板に係合する半田テイル２７６は、ハウジ
ングの端子の半田テイル部分２３４と同じ方向に
シールドの先端２５４から延びている。コネクタ
２１０の構造、取付及び操作についての他の全て
の特徴は、前記したコネクタ１０の場合と同じで
ある。

効 果 かくて、コネクタの製造者によつて供給されて
機器の製造者によつて簡単な１つの工程で取り付
けられる低コストのシールド式のリセプタクル型
コネクタが提供された。又、ロボツトの挿入ヘツ
ドや他の自動装置でプリント基板に挿入すること
のできるシールド式のリセプタクル型コネクタが
提供された。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるシールド式のリセプタ
クル型コネクタの正面図、第２ａ図は、第１図の
コネクタの端面図、第２ｂ図は、第２ａ図と同様
の端面図であるが、本発明によつて解消されるシ
ールドの半田テイルとハウジング端子の半田テイ
ルとの不整列状態を示す図、第３図は、第１図及
び第２図のコネクタの底面図、第４図は、第１図
の４−４線に沿つた断面図、第５図は、第４図の
左上部分を詳細に示す図、第６図は、本発明によ
る直線構成のシールド式リセプタクル型コネクタ
の断面図である。 １０……シールド式のリセプタクル型コネク
タ、１２……シールド、１４……リセプタクル、
１６……リセプタクルハウジング、１８……嵌合
端、２０……プラグ受入空胴、２２……端壁、２
４……側壁、３０……端子、３２……接触係合
部、３４……回路板係合部、３６……取付穴、４
０……係合面、３８……マンドレル状部分、４
４，４６……プラグ受入部分、４８……内壁部
材、５０……スタツド、５２……耳状部、６０…
…スロツト、６６……とげ、８０……ストラツ
プ、８２……逆方向の曲がり部、８４……スロツ
ト状の穴、９０……フインガ部材、９８……くぼ
み、１０２，１０４，１０６……リブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外部に金属シールドを有するプラグ型のコネ
   クタに嵌合することのできるシールド式のリセプ
   タクル型コネクタであつて、嵌合端を有する絶縁
   リセプタクルハウジングを具備し、該嵌合端から
   ハウジングに向かつてプラグ受入空胴が延びてお
   り、嵌合端に対向して端壁がありそして上記プラ
   グ受入空胴を画成するように複数の側壁が上記端
   壁に接合されており、更に、対応するプラグ端子
   と嵌合接触するようにリセプタクルハウジングに
   取り付けられた第１端子と、上記リセプタクルハ
   ウジングの外面に取り付けられた型抜きされた導
   電性金属シールドとを具備し、プラグのシールド
   に係合する弾力性の逆方向に曲げられた片持梁式
   のフインガ部材が上記嵌合端から上記プラグ受入
   空胴へと延びているようなリセプタクル型のコネ
   クタにおいて、 上記リセプタクルハウジングは、更に、少なく
   とも３つの側壁を有し、これら側壁の少なくとも
   ２つにはシールドに取り付ける突出したスタツド
   手段が一体的に形成されていると共に、もう１つ
   の中間の側壁は、上記フインガ部材に重畳して上
   記嵌合端へと延びており、 上記シールドは、少なくとも３つの上記ハウジ
   ング側壁を包囲するように上記リセプタクルハウ
   ジングに対してスライド可能に取り付けられる少
   なくとも３つの側壁を有し、 上記シールド側壁の少なくとも２つは、上記ス
   タツドをスライド式に受け入れて係合するための
   スロツト手段を有し、 これにより、上記シールドは、上記空胴にプラ
   グを挿入する前後に、上記リセプタクルハウジン
   グの上記嵌合端及び上記第１端子と一定の関係で
   フインガ部材を維持するように上記ハウジングに
   しつかりと保持されることを特徴とするシールド
   式のリセプタクル型コネクタ。 ２ 上記第１端子は、プリント基板の取付穴に係
   合するように所定の方向に延びる基板係合部分を
   含み、上記シールドは、更に、上記プリント基板
   の別の取付穴に係合するように上記側壁から上記
   所定の方向に垂下する基板係合部分を備え、そし
   て上記シールドは、更に、上記ハウジングをスラ
   イド可能に受け入れるための実質的に開いた端を
   含み、上記スロツト手段は、この開いた端から延
   びており、更に、上記シールドは、ハウジングの
   上記開いた端の付近で上記スロツト手段をまたぐ
   ストラツプ手段を備えていて、上記リセプタクル
   端子の上記基板係合部分と上記シールドとを所定
   の整列状態に維持する特許請求の範囲第１項に記
   載のシールド式のリセプタクル型コネクタ。 ３ 上記ストラツプは、上記ハウジングの受入端
   の付近にある上記側壁の逆方向に曲がつた湾曲部
   分を含む特許請求の範囲第２項に記載のシールド
   式のリセプタクル型コネクタ。 ４ 上記ストラツプの湾曲部分は、上記シールド
   をハウジングに固定する間に上記スタツド手段を
   受け入れるためのスロツト状の開口を画成する特
   許請求の範囲第３項に記載のシールド式のリセプ
   タクル型コネクタ。 ５ 上記スタツド手段及び上記スロツト手段は、
   上記シールド内に上記リセプタクルハウジングを
   挿入する方向に延びていて、上記ハウジングに対
   して上記シールドが第２の直角方向にずれないよ
   うにされている特許請求の範囲第２項に記載のシ
   ールド式のリセプタクル型コネクタ。 ６ 上記シールドは、更に、上記上壁のハウジン
   グ受入端に沿つて延びるまつすぐなリブを含む特
   許請求の範囲第１項に記載のシールド式のリセプ
   タクル型コネクタ。 ７ 上記スロツト手段は、上記シールドをハウジ
   ングに固定する時に上記スタツド手段と食込み係
   合するように上記シールドに形成されたとげ状の
   ハウジング係合歯を含む特許請求の範囲第１項に
   記載のシールド式のリセプタクル型コネクタ。 ８ 上記中間のハウジング側壁は、上記空胴内に
   プラグが挿入されるのに応答して上記片持梁式の
   フインガが撓む間にこれらフインガを受入るよう
   に上記嵌合端から延びている複数の離間されたチ
   ヤンネル状のくぼみを含み、上記スロツト手段
   は、上記シールドへの上記ハウジングの挿入を制
   限して上記片持梁式のフインガと上記中間のハウ
   ジング側壁の嵌合端とを所定の離間関係に維持す
   るように上記スタツド手段に係合するストツプ面
   を含み、これにより、シールドの取付中に上記片
   持梁式のフインガが上記第１端子に向かつて撓ま
   ないようにすると共に、上記空胴に上記プラグを
   挿入する間に上記シールドの外方への曲がりが所
   定の状態で制御されるようにした特許請求の範囲
   第２項に記載のシールド式のリセプタクル型コネ
   クタ。