JPH0333273B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 カラー表示装置のCRT制御部の検査を、メモ
リに格納したテストパターンと、被検査部から出
力された同一テストパターン信号とを比較する装
置において、被検査信号内のRGB3原色の中の１
色の信号をクロツクとして用いて、他の２色の信
号を検査することにより、被検査部から別途に同
期用クロツクの配線を行うことを省略し、回路構
成の簡略化を図る。

〔産業上の利用分野〕 本発明はカラーCRT表示装置に係わり、さら
に詳しくいえば、同装置に用いられるCRT制御
部の検査回路に関する。

情報処理装置の端末などとして用いられるカラ
ーCRT表示装置にあつて、所定の文字やグラフ
イツクデータを表示画面上の所定の位置に、所定
のモードで表示させる制御等を行うCRT制御部
は、従来CRT部分と共に組み立てられてから、
総合的に目視を主として種々の検査が行われてい
たが、最近の傾向として、CRT制御部は独立し
た部品として製作され、検査されるようになつて
きた。

従つて、その簡易な検査回路の提供が望まれて
いた。

〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕

カラーCRT表示装置のCRT制御部の従来の検
査装置では、被検査部を用いて表示装置にテスト
パターンを表示させて、それを目視により読み取
つていた。従つて、高精度グラフイツクパターン
や、漢字のドツト構成の読み取りの見逃しがある
のみならず、また検査作業者の目の疲労があり、
作業工数も多くの時間を要した。

その対策として、予め準備したテストパターン
を基準データメモリに格納しておき、同一のテス
トパターンを被検査部に出力させ、その信号を対
応する基準メモリ中のデータと比較する方法が行
われている。

しかし、この方法の場合、被検査部より、ドツ
トのクロツクと水平と垂直の同期信号を、検査装
置に引き込んで、これら３個の信号から基準デー
タメモリ上のアドレスを指定して、アクセスを行
つていた。そのために、これら３信号引き込み用
の配線を必要とし、回路を複雑にしていた。

本発明はこのような点にかんがみて発明された
もので、簡易な構成で被検査部の出力信号比較が
可能なカラー表示装置の検査装置を提供すること
を目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで本発明は、被検査部３から送出される上
記３原色の信号のうちのいずれかの１個の信号を
用いて、上記基準データメモリ１をアクセスする
同期パルスと、上記比較部２の比較タイミングを
とる同期パルスとを発生する同期パルス発生部７
を設けることにより、上記の問題点は解決され
る。

〔作用〕

先ず、例えばＲ（赤）信号を同期パルス発生用
に利用する場合、被検査の制御部３へのＲ信号入
力を”Ｈ”と”Ｌ”の繰り返しとし、被検査部３
はそれと同じ信号を出力し、同期パルス発生部７
はその信号を受け、それを２逓倍して、基準デー
タメモリ１に格納されているＧ（緑）とＢ（青）の
データをアクセスする同期パルスとする。

この基準データメモモリ１はカラーCRT表示
装置に一般に用いられているフレームバツフアメ
モリと同様の働きをする。その読み出しはパラレ
ルであるので、それら読みだされた信号は、シリ
アルに変換されて、被検査部からの入力信号と同
期して、比較２−２，２−３によつて比較され
る。その際、上記２逓倍された同期パルスは、こ
の比較部の同期にも用いられる。

〔実施例〕

以下図面に示す実施例により本発明の要旨を具
体的に説明する。

第１図は１実施例の構成をブロツク図で示し、
第２図にその波形図を示す。第１図において、１
は基準データメモリ、２は信号比較部、３は被検
査部であるカラーCRT制御部、４は原パルス選
択部、５は逓倍部、６は検査制御部、７は同期パ
ルス発生部、８は表示部、９はパラレル・シリア
ル変換回路である。

基準データメモリ１は高速RAMであつて、表
示装置のフレームバツフアメモリに相当する働き
をし、この検査装置ではテストパターンを予め格
納しておく。このテストパターンはカメラにより
撮像されて作成することもあれば、電子計算機の
プログラムにより作成されることもある。

信号比較部２は、被検査部３から出力された３
原色それぞれの信号を、検査制御部６からの同期
パルス毎に基準データメモリ１から出力されたデ
ータと比較する。その比較結果、被比較データが
同一でなければ、その比較部は警告信号を出力す
る。この警告信号はこの検査装置の表示部８の、
そのデータ位置に表示される。

原パルス選択部４は、検査制御部６からの指示
により、被検査部３からの３原色信号のいずれか
の１信号、例えばＲ信号をクロツクパルス作成の
ための原パルスとして選択する。一方、原パルス
にＲが選ばれた場合は、被検査部３への入力Ｒ信
号を”Ｈ””Ｌ”繰り返しとする。被検査部３は
同じ”Ｈ””Ｌ”繰り返しを出力し、原パルス選
択部４−１を経由して逓倍部５に送出する。この
場合検査されるのは他の２信号系即ち、ＧとＢを
扱う回路である。

逓倍部５はＲの繰り返しパルスを２逓倍して、
クロツクパルスとして制御部６に出力する。

検査制御部６は入力されたこのクロツクパルス
に基づき基準データメモリ１を順次アドレスし、
その格納データを出力させる。この出力されたデ
ータはパラレル信号であるので、やはり検査制御
部６からの同期パルスに制御されて、パラレル・
シリアル変換回路９によりシリアルに変換され
る。このシリアル変換されて比較部２に出力され
るデータは、被検査部３から比較部に直接入力さ
れるデータ信号と同じ表示アドレスにあるもので
あるよう、構成されている。

制御部６はＧとＢ信号のそれぞれの比較部２−
２，２−３にも比較のタイミングを規定するため
同期パルスを送出する。

第２図の波形図には、原パルス信号としてのＲ
の”Ｈ””Ｌ”繰り返し信号、その２逓倍クロツ
ク信号、被検査のＧとＢ信号を示す。

上記の手順で、ＧとＢの信号系につき検査を終
えると、Ｇ或いはＢのどちらかを、原パルス選択
部４により上記のＲの場合と同様クロツククパル
ス発生用に切り換えて、Ｒの信号系の検査を行
う。

以上の説明から判るように、この検査装置によ
れば被検査部３であるCRT制御部が正しくカラ
ー画像信号を伝達処理したかの検査がおこなえ
る。

各比較部２−１〜２−３はその比較結果、被比
較データが同一でない時、警告に信号を出力する
が、その警告信号は上記のようにこの検査装置の
表示部に表示されるだけでなく、被検査部３を分
類するなど自動検査機構に利用される。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、極めて簡
易な回路を付加するのみで、CRT制御部の検査
回路が構成出来、正確な検査を自動的に行え、検
査工程の効率化に寄与し、その工業的効果は頗る
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例のブロツク図、第２
図は回路波形図である。 図において、１は基準データメモリ、２は比較
部、４は原パルス選択部、５は逓倍部、６は制御
部、７は同期パルス発生部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カラーCRT表示装置に用いられるCRT制御
   部３を検査するために、予め設けられたテストパ
   ターンのデータを格納する基準データメモリ１
   と、上記被試験部３からの出力信号を、それに対
   応する上記基準データメモリ１内のデータと赤、
   緑、青の各３原色毎に比較するビデオ比較部２−
   １〜２−３とを有する検査装置において、 上記被検査部３から送出される上記３原色の信
   号のうちのいずれかの１個の信号を用いて、上記
   基準データメモリ１をアクセスするパルスと、上
   記比較部２−１〜２−３の比較タイミングをとる
   パルスとを発生する同期パルス発生部７を設けた
   ことを特徴とするカラー表示装置の検査装置。