JPH0333253A

JPH0333253A - 積層不織布及びその製造装置

Info

Publication number: JPH0333253A
Application number: JP1162781A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Imai; 裕今井; Kazushi Kimura; 一志木村
Original assignee: Koken Co Ltd
Current assignee: Koken Co Ltd
Priority date: 1989-06-27
Filing date: 1989-06-27
Publication date: 1991-02-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、積層不織布及びその製造装置に関し。

詳しくは、種々の色彩を有する包装材あるいは装飾材と
して好適な多層構造の不織布及びこれを−工程で連続的
に製造する装置に関するものである。

（従来の技術）異なる材質の繊維、あるいは材質は同じでも規格の異な
る繊維を重ね合わせた保温材やフィルタ材などが商品化
されて゛いる。また１片面が吸湿性、他面が撥水性とい
うような特殊な機能を持つ多層構造の不織布もある。し
かしながら、異挿繊維の積層を行なう場合は１通常、単
層の不織布をそれぞれ別個に作製し、それらを複数枚重
ね合せて積層するという工程が採られる。従って、時間
と手間を要し、製造コストが高くなるという問題点があ
った。

（発明が解決しようとする課題）本発明は１種々の色彩を有し、包装材あるいは装飾材と
して好適な、新規な多層構造の不織布を提供すると共に
、このような不織布を一工程で連続的に製造する製造装
置を提供することを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、まず、多層構造の不織布としては、熱融着性繊維か、若
しくは非熱融着性繊維と熱融着性繊維の混合繊維からな
る不織布であって、中間層に白色、その上下にそれぞれ
色調の異なる層を重ねて熱圧着した構成とする。

また、その製造装置としては、一定速度で移動するネッ
ト状エンドレスベルトと、このネット状エンドレスベル
トに複数段縦続的に配設され、各段がそれぞれ、ネット
状エンドレスベルトの上面に配置されたフード内に原料
繊維を供給する原料供給装置、ネット状エンドレスベル
トの下面に配置された吸引フードを介して空気を吸引す
る吸弓ブロワ、及び吸引ブロワによる空気吸引によりネ
ット状エンドレスベルト上に堆積された原料繊維を加熱
圧縮する加熱圧縮ローラ対からなる層形成ステージ群と
、複数段の層形成ステージ群により順次積層された原料
繊維を最終的に加熱圧縮して融着させる熱圧着ローラ対
とから構成される。

（作　用）上記構成からなる色調の異なる積層不織布は、それに白
色光を照射すると２反射光は表面層の色となり、また透
過光は表面層の色調と裏面層の色調に影響されて別の色
に変化して見える。

また、上記製造装置では、各層形成ステージにおいて、
ネット状エンドレスベルトの上から原料繊維を供給し、
下側から空気を吸引することによりベルト上に原料繊維
を堆積させ、それを加熱圧縮ローラ対で仮止めする。さ
らに次のステージで。

その上に別の原料繊維を堆積させる、というように異種
繊維を順次、連続的に積層して、最終的に熱圧着する。

従って、一連の工程で複数層の積層不織布を製造するこ
とができる。

（実施例）以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。

第工図は、本発明の一実施例の積層不織布を示したもの
で、１は第１層、２は第２層、３は第３層を示し、各層
は熱圧着により密着している。各層はポリエチレン又は
ポリプロピレン等の熱融着性のスプリットファイバから
なり、第２層は白色の色調を有する材料を、第１層、第
３層はそれぞれ他の色調を有する材料を用いる。第１表
は、各層の色及び目付量の具体例を示したものである。

第１表これは色調豊かな包装材、装飾材として使用するに極め
て好適である。

第２図は、上記のような３〜４層からなる積層不織布を
製造する製造装置の一実施例を示したもので、８１はネ
ット状のエンドレスベルトであり。

一定速度で矢印方向に移動する。このエンドレスベルト
に第１段、第２段、第３段・・・の各層形成ステージが
縦続的に配設されている。１１．１２．１３゜・・・は
、それぞれエンドレスベルト８１の上面に配置された各
ステージのフード２１．２２．２３．・・・内に原料繊
維を供給する原料供給装置、３１．３２．３３．・・・
は、エンドレスベルト８１の下面に配置された各ステー
ジの吸引フード４１．４２．４３．・・・を介して空気
を吸引する吸引ブロワ、５１ａ・５１ｂ、５２ａ・５２
ｂ、５３ａ・５３ｂ、・・・は、吸引ブロワ３１．３２
．３３．・・・による空気吸引によりエンドレスベルト
８１上に堆積された原料繊維をそれぞれ加熱圧縮する加
熱圧縮ローラ対、８２は、各層形成ステージにより順次
積層された原料繊維を最終的に加熱圧縮して融着させる
熱圧着ローラ対である。また、６１．６２．６３．・・
・は、加熱圧縮ローラ５１ａ、　５２ａ、　５３ａ、・
・・の加圧機、８３は、原料供給装置１１．１２．１３
．・・・を制御する原料供給制御装置、８４は、加圧機
６１．６２．６３．・・・を制御する加圧制御装置、８
５は、吸引ブロワ３１．３２゜３３、・・・を制御する
吸引ブロワ制御装置、　８６ａ、　８６ｂは、第１段ス
テージの入り口に配置され、外気の流入を極力防止する
ようにしたシール用のローラ対であり、例えば可撓性の
シール部材に置き換えることもできる。

次に、本実施例の動作を説明する。原料供給制御装置８
３によりコントロールされた原料供給装置１１から第１
段層形成ステージのフード２１内に原料繊維が投入され
、フード内を流れる空気と混合される。一方、エンドレ
スベルト８１の下側では吸引フード４１を介して吸引ブ
ロワ３１が空気を引いているので、一定速度で移動する
エンドレスベルト８１上に原料繊維が順次堆積し、ウェ
ッブ状の層を作る。このウェッブは原料繊維の融点近く
に加熱した加熱圧縮ローラ５１ａで表面を軽く圧縮され
ながら第２段層形成ステージのフード２２内に移動する
。

このとき加熱圧縮ローラ対５１ａ、　５１ｂ及びフード
のスカート部のシール作用により、ウェッブ表面の乱れ
や千切れを防止する。第２段層形成ステージのフード２
２内には原料供給制御装置８３によりコントロールされ
た原料供給装置１２から第２層の原料繊維が供給され、
ネット状エンドレスベルト８１の上に連続した堆積層を
作る。この二重に堆積されたウェッブは加熱圧縮ローラ
５２ａにより表面を軽く圧縮されながら第３段層形成ス
テージのフード２３内に移動する。この繰り返しで、第
３段層形成ステージで第３層、第４段層形成ステージで
第４層のウェッブの堆積が行なわれる。各段での加熱圧
縮の程度は、原料繊維の種類、目付量に応じて加圧制御
装置８４によりコントロールされる。最終ステージを経
たウェッブの連続積層体は、熱圧着ローラ対８２により
加熱圧着され不織布となる。

原料供給装置１１．１２．１３．・・・は、原料繊維の
神類、材質等に合わせた機構のものが使用される。

例えば、ある層の原料を長繊維束、他の層の原料を短繊
維とした場合、長繊維束はスパン繊維にするためのカッ
タ機能付、短繊維は一定量の送り機構材の装置が必要と
なる。また、各層毎の目付量が兄なる場合、それぞれ原
料供給率は制御されねばならない。次に、吸引空気量に
ついては、ウェッブ層が重なるにつれて通気抵抗が順次
大きくなるので、第１段層形成ステージから第２段、第
３段層形成ステージへといくに従って、吸引ブロワのパ
ワーを上げて空気量を制御する必要がある。

さらに、ネット上に堆積されたウェッブ層が順次厚くな
ると、前述のように通気抵抗や吸引空気の影響で、その
表面に受ける圧力に差異が生じ、表面の乱れが生じるの
で、各段層形成ステージの終端で原料の融点付近まで加
熱したローラで軽くウェッブ表面を圧縮し、次段ステー
ジに引き渡す。

上記製造装置を使用して第１図の積層不織布を製造する
場合の具体例を示す。第１図の積層不織布は３層構成で
あるから、第１段から第３段までの層形成ステージが使
用される。原料としては、各層とも色調を異にするポリ
プロピレンのスプリットファイバの長繊維束を用いるの
で、各段の原料供給装置は同一のものとなる。この長繊
維束をさらに短繊維に開繊し、フード内に投入して空気
と混合する。吸引ブロワにより空気を引き、ネット状エ
ンドレスベルト８１上にウェッブ層を堆積させるが、各
段の原料供給率、空気量、加熱圧縮ローラの加熱温度、
圧縮力の一例を第２表に示す。

第　　２　　表（発明の効果）以上説明したように、本発明によれば。

（１）色調を異にする層を複数層積層した不織布は、特
に白色層を中間に入れることにより、反射光は表面層の
色を示し、透過光は第１表に示すように第１層及び第３
層の合成色となり、このような積層不織布を包装材、又
は装飾材として使用した場合、日光による透過光の色調
は、第１層、第３層による柔らかな合成色調を創り出し
、楽しさを倍加させる効果がある。なお、第１層、第３
層はどちらも表面として使用できる。

（２）また、積層不織布の製造装置においては。

一つのラインに所要段数の層形成ステージを縦続的に配
設し、各ステージにおける原料繊維の種類や目付量等の
諸条件に合わせて制御することにより、複数層の積層不
織布を連続して生産することができ、生産性の向上、コ
ストの低減を図ることができる。例えば３層の積層不織
布の製造について−ｑｉ純にその効果を見積ると、従来
技術では先ず３つの層を別個に造り、次いでこれを結合
させる工程の計四工程を必要とするが、本発明によれば
それが一工程で１／４の時間で製造することができるよ
うになった。さらに加熱圧縮ローラにより工程の安定化
及び安定した品質の生産が可能になった・４、　図面の簡−１ｐ−な説明第１図は１本発明の一実施例のｖｃ層不織布の断面図、
第２図は１本発明の一実施例の積層不織布製造装置の構
成図である。

１・・・第１層、２・・・第２層、３・・・第３層、１
１．１２，１３・・・原料供給装置、２］、、２２．２
３・・・フード、　　３１，３２．３３・・・吸引ブロ
ワ、４１，４２．４３・・・　吸引フード、　５１ａ・
５１ｂ、５２ａ・５２ｂ、５３ａ・５３ｂ・・・加熱圧
縮ローラ対、６１，６２．６３・・・加圧機、８１・・
・ネット状エンドレスベルト、８２・・・熱圧着ローラ
対、８３・・・原料供給制御装置、８４・・・加圧制御
装置、８５・・・吸引ブロワ制御装置、８６ａ、８６ｂ
・・・シール用ローラ対。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）熱融着性繊維のみ、若しくは非熱融着性繊維と熱
融着性繊維の混合繊維からなる不織布であって、中間層
に白色、その上下にそれぞれ異なる色調の層を重ねて熱
圧着したことを特徴とする積層不織布。
（２）ａ．一定速度で移動するネット状エンドレスベル
トと、ｂ．該ネット状エンドレスベルトに複数段縦続的に配設され、各段がそれぞれ前記ネット状エンド
レスベルトの上面に配置されたフード内に原料繊維を供
給する原料供給装置、前記ネット状エンドレスベルトの
下面に配置された吸引フードを介して空気を吸引する吸
引ブロワ、及び前記吸引ブロワによる空気の吸引により
ネット状エンドレスベルト上に堆積された原料繊維を加
熱圧縮する加熱圧縮ローラ対からなる層形成ステージ群
と、ｃ．複数段の層形成ステージ群により順次積層された原料繊維を最終的に加熱圧縮して融着させる
熱圧着ローラ対と、から構成され、前記各ステージにおいて堆積する原料繊維を違えて連続的に積層することを特徴と
する積層不織布の製造装置。