JPH0333160Y2 - - Google Patents

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JPH0333160Y2
JPH0333160Y2 JP19883386U JP19883386U JPH0333160Y2 JP H0333160 Y2 JPH0333160 Y2 JP H0333160Y2 JP 19883386 U JP19883386 U JP 19883386U JP 19883386 U JP19883386 U JP 19883386U JP H0333160 Y2 JPH0333160 Y2 JP H0333160Y2
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JP
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power transmission
transmission line
damper
outer cylinder
rod
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JP19883386U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、架空送電線のギヤロツピング現象等
を防止するためのダンパに関する。
〔従来の技術〕
架空送電線においてギヤロツピングと呼ばれる
現象は、例えば着氷や強風が原因となつて比較的
周期が長く振幅の大きな異常振動を生じるため、
送電線の相間短絡事故の原因となるばかりでな
く、断線や支持鉄塔の転倒事故にもつながりかね
ない。
ギヤロツピングを防止するための対策として、
偏心重量錘を用いたり、相間スペースを用いるこ
とが知られている。周知の偏心重量錘は、回転自
在形スペースと組合わせ、送電線に所定の間隔で
取付けることにより、送電線のねじれと垂直振動
の位相をずらして振動の発展を阻止するようにし
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した相間スペーサを用いる場合には、相間
電圧に対する電気的絶縁性を確実にしなければな
らないといつた問題があり、また所定の効果を得
るにはかなりの数の相間スペーサが必要となる。
一方、偏心重量錘を用いる場合にはクランプ部で
電線が有効に回転しうるように特殊な構造の回転
自在形スペーサが必要であり、しかも所定の効果
を得るには数多く設けなければならず、工数も増
大するなど問題が多かつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による架空送電線のギヤロツピング防止
用ダンパは、送電線または支持体のいずれか一方
側に連結される外筒と、この外筒に軸線方向に移
動自在に挿入されかつ上記送電線または支持体の
いずれか他方側に連結されるロツドと、複数枚の
皿ばねを同じ方きに重合したものを交互に向きを
変えて上記外筒とロツドとの間に収容した皿ばね
群とを具備している。
〔作用〕
上記構成のギヤロツピング防止用ダンパは、送
電線が加振されると外筒に対してロツドが軸方向
に相対移動するため、その移動量に応じて外筒内
の皿ばね群が撓む。この皿ばね群において複数の
皿ばねは同じ向きに重合された並列配置となつて
いるから、撓みの繰返しに伴うヒステリシスによ
つて安定した減衰性が得られ、送電線の振動が効
果的に抑制される。また上記複数の皿ばねは交互
に向きを変えて直列配置されているので充分な変
形量が得られ、温度変化等に起因する電線の伸縮
量を充分吸収することができる。
〔実施例〕
第1図に示されたギヤロツピング防止用ダンパ
1は、外筒2とロツド3および皿ばね群4とを備
えて構成されている。上記外筒2の一端側には、
蓋6が例えば溶接等によつて固定されており、こ
の蓋6に連結用の金具7が固定されている。ま
た、外筒2の他端側にはフランジ部8が溶接等に
よつて固定されている。このフランジ部8には、
ボルト9とナツト10を用いてばね受け座11が
取付けられている。
ロツド3は上記外筒2の内部に軸方向に移動自
在に挿入されている。そして外筒2の内部におけ
るロツド3の先端に、ばね受け座13が溶接また
はねじによつて固定されている。ロツド3の他端
側には、ピン14を備えた連結用の金具15が設
けられている。
外筒2の内部には、ばね受け座11,13間に
皿ばね群4が設けられている。この皿ばね群4
は、複数(例えば4枚)の皿ばね4aを同じ向き
に重合した並列配置のものを1ユニツトとし、更
にこれを交互に向きを変えて複数組直列に配置し
たものである。全ての皿ばね4aの中央の孔には
ロツド3が貫通している。これらの皿ばね4a
は、無負荷または適宜の初期荷重(圧縮荷重)を
与えた状態で、ばね受け座11,13間に収容さ
れる。
上記構成のダンパ1は、第2図に例示されるよ
うに鉄塔等の支持体20に取付けられる。すなわ
ち、ダンパ1の一方の連結用金具7を支持体20
側に連結するとともに、他方の連結用金具15
を、碍子21を介して送電線22側に連結するこ
とにより、ダンパ1を送電線22と直列に組合わ
せる。この状態で送電線22に張力が加わると、
ロツド3は外筒2から突出する方向に動き、各皿
ばね4aが撓む。つまり、各皿ばね4aの負荷が
送電線22に伝達される。
送電線22が加振されると、張力の変化に応じ
て皿ばね4aの撓み量も変化する。これらの皿ば
ね4aは、複数枚ずつ同じ方向に重合された並列
配置となつているから、各皿ばね4a間に摩擦力
による安定なヒステリシスが生じる。すなわち第
3図に示されるように、加圧方向に撓む時と減圧
方向に撓む時との間において撓み−荷重特性にず
れを生じることにより振動エネルギーが減衰され
る。このため送電線22に発生する振動が抑制さ
れ、ギヤロツピング現象はもとより、振動一般も
効果的に抑制される。なお、皿ばね4aの並列枚
数(第1図は4枚)を増減させることにより、減
衰効果を調整することも可能である。
上記ダンパ1を、第4図に示されるように送電
線22(ACSR160mm2、線径18.2mm)の一端に取
付けて加振試験を行なつたところ、第5図に示す
結果が得られた。第4図において送電線22の径
間距離は80m、張力は1050Kgfで架設し、更に張
力変動を大きくするために約9Kgの重錘24を6
箇所に取付けた。送電線22の張力はロードセル
25で検出するものとし、送電線22の中央部に
加速度計26を設けた。第5図は周期ごとの片振
幅変化量と張力変動量を示すものであり、この図
から知れるように、本考案のダンパ1を取付けた
送電線は、ダンパ無しのものに比べて振動の減衰
性が格段に優れている。上記ダンパ1の採用によ
り、ギヤロツピング現象が防止されるため、相間
短絡事故や断線事故の防止はもとより、支持体
(碍子や鉄塔自身)への応力を緩和する上でも効
果がある。
また上記ダンパ1は、複数の皿ばね4aのユニ
ツトを交互に向きを変えて複数組直列に配置して
いるので、撓みを大きくとることができる。この
ため、例えば温度変化に伴う送電線の伸縮みを充
分吸収できることから、送電線の弛度が減少する
とともに、張力変化も低減させることができる。
ちなみに、送電線の弛度が減少すると、鉄塔の高
さを現行のものよりも低くすることが可能とな
る。
なお、伸縮量については皿ばね4aの並列およ
び直列の組合わせによつて容易に対応できる。ま
た上記ダンパ1に皿ばね4aの撓み量(またはロ
ツド3の伸縮量)が外部から目視可能なスケール
等を付設すれば、送電線架設時に張力を確認でき
るため便利である。
〔考案の効果〕
本考案によれば、送電線のギヤロツピング防止
対策等に優れた効果があり、しかも本考案のダン
パは送電線の径間に1台もしくは2台のみ設けれ
ばよいから、設置数が従来の偏心重量錘等に比べ
て少なく、据付けに要する工数も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すギヤロツピン
グ防止用ダンパの断面図、第2図はダンパの取付
け例を示す概略図、第3図は皿ばねの荷重特性線
図、第4図は送電線の加振実験装置の概略図、第
5図はダンパの有無による振幅変化量と張力変動
量を比較して示す図である。 1……ギヤロツピング防止用ダンパ、2……外
筒、3……ロツド、4……皿ばね群、4a……皿
ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 送電線または支持体のいずれか一方側に連結さ
    れる外筒と、この外筒に軸線方向に移動自在に挿
    入されかつ上記送電線または支持体のいずれか他
    方側に連結されるロツドと、複数枚の皿ばねを同
    じ向きに重合したものを交互に向きを変えて上記
    外筒とロツドとの間に収容した皿ばね群とを具備
    したことを特徴とする架空送電線のギヤロツピン
    グ防止用ダンパ。
JP19883386U 1986-12-26 1986-12-26 Expired JPH0333160Y2 (ja)

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JP19883386U JPH0333160Y2 (ja) 1986-12-26 1986-12-26

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JPS63105421U JPS63105421U (ja) 1988-07-08
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JP5028239B2 (ja) * 2007-12-06 2012-09-19 東北電力株式会社 テンションバランサー
JP5969439B2 (ja) * 2013-08-26 2016-08-17 日本電信電話株式会社 支持治具

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