JPH10248147A - 伸縮継手母線とそれを使用したガス絶縁母線 - Google Patents
伸縮継手母線とそれを使用したガス絶縁母線Info
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- JPH10248147A JPH10248147A JP4612997A JP4612997A JPH10248147A JP H10248147 A JPH10248147 A JP H10248147A JP 4612997 A JP4612997 A JP 4612997A JP 4612997 A JP4612997 A JP 4612997A JP H10248147 A JPH10248147 A JP H10248147A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡略かつ安価な構成でガス絶縁母線の伸縮量
を効率よく吸収可能な伸縮継手母線を提供し、それによ
って、熱伸縮や地震変位による構成機器の損傷を防止可
能でしかも簡略性や経済性、信頼性に優れたガス絶縁母
線を提供する。 【解決手段】 金属容器2の一方のフランジ2aに、一
方の伸縮ベロー継手3の第1のフランジ3aがネジ固定
され、金属容器2の他方のフランジ2bに、他方の伸縮
ベロー継手4の第1のフランジ4aがネジ固定されて、
伸縮継手母線1が構成される。伸縮継手母線1の両端の
フランジ3b,4b間には、両端にネジ部を有する複数
のスタッド5が設けられる。スタッド5の各々は、一対
の伸縮ベロー継手3,4のフランジ3a,4aの複数の
孔3dを貫通して伸びており、スタッド5の両端は、伸
縮継手母線1の両端のフランジ3b,4bに設けられた
複数の球面滑り軸受け6の各々とネジ固定される。
を効率よく吸収可能な伸縮継手母線を提供し、それによ
って、熱伸縮や地震変位による構成機器の損傷を防止可
能でしかも簡略性や経済性、信頼性に優れたガス絶縁母
線を提供する。 【解決手段】 金属容器2の一方のフランジ2aに、一
方の伸縮ベロー継手3の第1のフランジ3aがネジ固定
され、金属容器2の他方のフランジ2bに、他方の伸縮
ベロー継手4の第1のフランジ4aがネジ固定されて、
伸縮継手母線1が構成される。伸縮継手母線1の両端の
フランジ3b,4b間には、両端にネジ部を有する複数
のスタッド5が設けられる。スタッド5の各々は、一対
の伸縮ベロー継手3,4のフランジ3a,4aの複数の
孔3dを貫通して伸びており、スタッド5の両端は、伸
縮継手母線1の両端のフランジ3b,4bに設けられた
複数の球面滑り軸受け6の各々とネジ固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス絶縁母線に係
り、特に、ガス絶縁開閉装置の熱伸縮や地震による変位
を吸収するガス絶縁母線に関する。
り、特に、ガス絶縁開閉装置の熱伸縮や地震による変位
を吸収するガス絶縁母線に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大に伴って高電圧大
容量の電気所が必要になってきている。このような電気
所においては、出入りする回線数および変圧器台数が多
いため、ガス絶縁開閉装置から離れたところに変圧器や
架空線引き出し用ブッシングを設置しなければならな
い。このガス絶縁開閉装置と変圧器およびブッシングの
接続には、通常、ガス絶縁母線が使用されている。
容量の電気所が必要になってきている。このような電気
所においては、出入りする回線数および変圧器台数が多
いため、ガス絶縁開閉装置から離れたところに変圧器や
架空線引き出し用ブッシングを設置しなければならな
い。このガス絶縁開閉装置と変圧器およびブッシングの
接続には、通常、ガス絶縁母線が使用されている。
【0003】一般に、ガス絶縁母線は、導体を金属容器
内に絶縁支持して構成されているが、その金属容器と導
体は、周囲の温度変化、日射、および内部導体電流によ
る発熱、温度上昇等によって熱伸縮する。また、地震発
生時にはガス絶縁母線の位置と基礎を固定している位置
とが相対的に変位して、金属容器が伸縮させられること
になる。この場合の伸縮量は非常に大きいため、ガス絶
縁母線に過大な荷重が発生し、構成機器が損傷を受ける
可能性がある。
内に絶縁支持して構成されているが、その金属容器と導
体は、周囲の温度変化、日射、および内部導体電流によ
る発熱、温度上昇等によって熱伸縮する。また、地震発
生時にはガス絶縁母線の位置と基礎を固定している位置
とが相対的に変位して、金属容器が伸縮させられること
になる。この場合の伸縮量は非常に大きいため、ガス絶
縁母線に過大な荷重が発生し、構成機器が損傷を受ける
可能性がある。
【0004】従来、このような金属容器の伸縮に起因す
る機器の損傷を防止するために、ガス絶縁母線の一部に
伸縮可能な伸縮継手母線を挿入してこのような伸縮量を
吸収することが図られている。以下には、このような伸
縮継手母線を使用した従来のガス絶縁母線について、図
13と図14を参照して説明する。
る機器の損傷を防止するために、ガス絶縁母線の一部に
伸縮可能な伸縮継手母線を挿入してこのような伸縮量を
吸収することが図られている。以下には、このような伸
縮継手母線を使用した従来のガス絶縁母線について、図
13と図14を参照して説明する。
【0005】まず、図13は、従来のガス絶縁母線の一
例を示す平面図である。この図13に示すように、ガス
絶縁開閉装置(GIS)20に接続されたガス絶縁母線
31は、複数の直線形金属容器32と1個のL字形に曲
がった金属容器33によって、曲り部の両側に長軸と短
軸を有するL字形に配置されており、これらの金属容器
32,33内部には、絶縁ガスが封入されると共に導体
が絶縁支持されている。この場合、ガス絶縁母線31
は、L字形の短軸の端部でガス絶縁開閉装置20に接続
されている。
例を示す平面図である。この図13に示すように、ガス
絶縁開閉装置(GIS)20に接続されたガス絶縁母線
31は、複数の直線形金属容器32と1個のL字形に曲
がった金属容器33によって、曲り部の両側に長軸と短
軸を有するL字形に配置されており、これらの金属容器
32,33内部には、絶縁ガスが封入されると共に導体
が絶縁支持されている。この場合、ガス絶縁母線31
は、L字形の短軸の端部でガス絶縁開閉装置20に接続
されている。
【0006】そして、ガス絶縁母線31のL字形の長軸
には、2個の伸縮継手母線34が挿入されている。この
場合、一方の伸縮継手母線34はL字形の長軸の端部に
挿入され、他方の伸縮継手母線34は曲がった金属容器
33と隣接する位置に挿入されており、この2個の伸縮
継手母線34の間に、L字形の長軸を構成する大半の直
線形金属容器32が挟まれた形となっている。
には、2個の伸縮継手母線34が挿入されている。この
場合、一方の伸縮継手母線34はL字形の長軸の端部に
挿入され、他方の伸縮継手母線34は曲がった金属容器
33と隣接する位置に挿入されており、この2個の伸縮
継手母線34の間に、L字形の長軸を構成する大半の直
線形金属容器32が挟まれた形となっている。
【0007】さらに、ガス絶縁母線31のL字形の長軸
は、2個の伸縮継手母線34の各近傍の図中A点とB点
の固定部21において基礎コンクリート(図示せず)に
固定されている。このA点とB点は、2個の伸縮継手母
線34を両端とする母線部分をさらに挟み込む位置であ
り、また、A点とB点の固定部21の基礎コンクリート
は互いに分離している。
は、2個の伸縮継手母線34の各近傍の図中A点とB点
の固定部21において基礎コンクリート(図示せず)に
固定されている。このA点とB点は、2個の伸縮継手母
線34を両端とする母線部分をさらに挟み込む位置であ
り、また、A点とB点の固定部21の基礎コンクリート
は互いに分離している。
【0008】一方、ガス絶縁母線31の金属容器には、
次式に示すような量の熱伸縮が発生する。
次式に示すような量の熱伸縮が発生する。
【数1】(熱伸縮量)=(金属容器の線膨脹係数)×
(固定間距離)×(温度変化) この式から明らかなように、ガス絶縁母線31の熱伸縮
量は、固定間距離に比例するので、固定間距離が長くな
ると熱伸縮量が大きくなり、この大きな熱伸縮量を吸収
するために伸縮継手母線に要求される伸縮量が大きくな
る。すなわち、図13においては、図中Dで示すA点−
B点固定間距離が長いことからこの部分の熱伸縮量が大
きくなるので、この大きな熱伸縮量を吸収するために2
個の伸縮継手母線34が設けられている。
(固定間距離)×(温度変化) この式から明らかなように、ガス絶縁母線31の熱伸縮
量は、固定間距離に比例するので、固定間距離が長くな
ると熱伸縮量が大きくなり、この大きな熱伸縮量を吸収
するために伸縮継手母線に要求される伸縮量が大きくな
る。すなわち、図13においては、図中Dで示すA点−
B点固定間距離が長いことからこの部分の熱伸縮量が大
きくなるので、この大きな熱伸縮量を吸収するために2
個の伸縮継手母線34が設けられている。
【0009】次に、図14は、図13に示す伸縮継手母
線34の具体的な構成を示す構成図である。この図14
に示すように、伸縮継手母線34は、両端にフランジ3
5a,35bを持つ伸縮ベロー継手35内部に絶縁ガス
が封入されると共に導体が絶縁支持されて構成されてお
り、この伸縮ベロー継手35の伸縮性によりガス絶縁母
線31の伸縮量を吸収するものである。さらに、この伸
縮ベロー継手35には、スタッド36、バランスバネ3
7、および止り金具38等が取り付けられている。
線34の具体的な構成を示す構成図である。この図14
に示すように、伸縮継手母線34は、両端にフランジ3
5a,35bを持つ伸縮ベロー継手35内部に絶縁ガス
が封入されると共に導体が絶縁支持されて構成されてお
り、この伸縮ベロー継手35の伸縮性によりガス絶縁母
線31の伸縮量を吸収するものである。さらに、この伸
縮ベロー継手35には、スタッド36、バランスバネ3
7、および止り金具38等が取り付けられている。
【0010】すなわち、伸縮ベロー継手35の両端のフ
ランジ35a,35bには、図示していない複数の孔が
同じ位置に設けられており、両フランジ35a,35b
間は、この複数の孔を貫通する複数のスタッド36によ
って連結されている。複数のスタッド36の各々には、
後述する絶縁ガスの圧力による荷重を相殺するためのバ
ランスバネ37が外装されると共に、止り金具38がネ
ジ固定されている。この場合、伸縮ベロー継手35の主
胴35cは、薄板を山形に成形して伸縮性が持たせられ
ているので、伸縮継手母線34は、止り金具38によっ
て形成されるギャップの分だけ軸方向に伸縮することが
できる。このような伸縮継手母線34を使用することに
より、熱伸縮や地震変位によるガス絶縁母線31の構成
機器の損傷を防止できる。
ランジ35a,35bには、図示していない複数の孔が
同じ位置に設けられており、両フランジ35a,35b
間は、この複数の孔を貫通する複数のスタッド36によ
って連結されている。複数のスタッド36の各々には、
後述する絶縁ガスの圧力による荷重を相殺するためのバ
ランスバネ37が外装されると共に、止り金具38がネ
ジ固定されている。この場合、伸縮ベロー継手35の主
胴35cは、薄板を山形に成形して伸縮性が持たせられ
ているので、伸縮継手母線34は、止り金具38によっ
て形成されるギャップの分だけ軸方向に伸縮することが
できる。このような伸縮継手母線34を使用することに
より、熱伸縮や地震変位によるガス絶縁母線31の構成
機器の損傷を防止できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な伸縮継手母線34を有する従来のガス絶縁母線31に
は次のような問題点がある。
な伸縮継手母線34を有する従来のガス絶縁母線31に
は次のような問題点がある。
【0012】まず、図14に示すような伸縮ベロー継手
35の伸縮量を大きくするためには、伸縮ベロー継手3
5の主胴35cの山形の山の高さを高くするか、もしく
は主胴35cの長さを長くして山の数を増やす方法があ
るが、一般には、製作の容易さから、主胴35cの長さ
を長くする方法が採用される。しかしながら、伸縮ベロ
ー継手35の主胴35cの剛性は低く、その長さをあま
り長くすると、内部に封入される絶縁ガスの圧力で座屈
を発生する恐れがあるため、主胴35cの長さは制限さ
れる。したがって、非常に固定間距離が長いガス絶縁母
線31においては、1個の伸縮継手母線34のみを挿入
してもガス絶縁母線31の熱伸縮量を吸収することが不
可能であるため、図13に示すように、複数の伸縮継手
母線34が必要である。
35の伸縮量を大きくするためには、伸縮ベロー継手3
5の主胴35cの山形の山の高さを高くするか、もしく
は主胴35cの長さを長くして山の数を増やす方法があ
るが、一般には、製作の容易さから、主胴35cの長さ
を長くする方法が採用される。しかしながら、伸縮ベロ
ー継手35の主胴35cの剛性は低く、その長さをあま
り長くすると、内部に封入される絶縁ガスの圧力で座屈
を発生する恐れがあるため、主胴35cの長さは制限さ
れる。したがって、非常に固定間距離が長いガス絶縁母
線31においては、1個の伸縮継手母線34のみを挿入
してもガス絶縁母線31の熱伸縮量を吸収することが不
可能であるため、図13に示すように、複数の伸縮継手
母線34が必要である。
【0013】また、図13に示すように伸縮継手母線3
4を含むガス絶縁母線31においては、金属容器の内部
に封入される絶縁ガスの圧力による荷重が固定点に負荷
される。この荷重は、金属容器の内面直径の2乗に比例
するので、高電圧大容量のガス絶縁母線においては50
〜60トンにもなることがある。この対策としては、固
定点の構造を強固なものにするか、もしくは、図14に
示すように、伸縮継手母線34に、スタッド36の数に
応じた複数のバランスバネ37を使用して、絶縁ガスの
圧力による荷重を発生させない構成とする必要がある。
4を含むガス絶縁母線31においては、金属容器の内部
に封入される絶縁ガスの圧力による荷重が固定点に負荷
される。この荷重は、金属容器の内面直径の2乗に比例
するので、高電圧大容量のガス絶縁母線においては50
〜60トンにもなることがある。この対策としては、固
定点の構造を強固なものにするか、もしくは、図14に
示すように、伸縮継手母線34に、スタッド36の数に
応じた複数のバランスバネ37を使用して、絶縁ガスの
圧力による荷重を発生させない構成とする必要がある。
【0014】以上のように、従来のガス絶縁母線31
は、熱伸縮や地震変位による構成機器の損傷を防止でき
る反面、伸縮継手母線の数が多くなり、また、固定点に
強固な構造を必要としたり、多数のバランスバネが必要
となること等により、構成が複雑化してしまい、極めて
高価な機器構成となってしまう。
は、熱伸縮や地震変位による構成機器の損傷を防止でき
る反面、伸縮継手母線の数が多くなり、また、固定点に
強固な構造を必要としたり、多数のバランスバネが必要
となること等により、構成が複雑化してしまい、極めて
高価な機器構成となってしまう。
【0015】また、図14に示すような伸縮継手母線3
4が軸方向と直交方向に変位した場合には、伸縮ベロー
継手35のフランジ35a,35bの孔の内面とスタッ
ド36との接触によってスタッド36のオネジが損傷す
る可能性もあり、このことも問題となっている。
4が軸方向と直交方向に変位した場合には、伸縮ベロー
継手35のフランジ35a,35bの孔の内面とスタッ
ド36との接触によってスタッド36のオネジが損傷す
る可能性もあり、このことも問題となっている。
【0016】本発明は、上記のような従来技術の問題を
解決するために提案されたものであり、その主な目的
は、簡略かつ安価な構成でガス絶縁母線の伸縮量を効率
よく吸収可能な伸縮継手母線を提供すると共に、そのよ
うな伸縮継手母線を使用することにより、熱伸縮や地震
変位による構成機器の損傷を防止可能でしかも簡略性や
経済性、信頼性に優れたガス絶縁母線を提供することで
ある。また、伸縮継手母線が軸方向と直交方向に変位し
た場合でもスタッドの損傷を防止可能な伸縮継手母線を
提供することも目的の一つである。
解決するために提案されたものであり、その主な目的
は、簡略かつ安価な構成でガス絶縁母線の伸縮量を効率
よく吸収可能な伸縮継手母線を提供すると共に、そのよ
うな伸縮継手母線を使用することにより、熱伸縮や地震
変位による構成機器の損傷を防止可能でしかも簡略性や
経済性、信頼性に優れたガス絶縁母線を提供することで
ある。また、伸縮継手母線が軸方向と直交方向に変位し
た場合でもスタッドの損傷を防止可能な伸縮継手母線を
提供することも目的の一つである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、金属容器の両側に一対の伸縮ベ
ロー継手を配置し、この一対の伸縮ベロー継手を共通の
スタッドで連結し、母線両端のフランジに対してスタッ
ドを傾斜可能に固定することにより、軸方向と直交方向
に大きく変位可能な伸縮継手母線を実現するものであ
る。そして、このような伸縮継手母線を、L字形のガス
絶縁母線における短軸に使用すると共に、L字形の両端
を固定点とすることにより、伸縮継手母線に要求される
伸縮量を極めて小さくすると共に、金属容器内部に封入
される絶縁ガスの圧力による荷重がガス絶縁母線の固定
点に負荷しないようにしたものである。
に、本発明においては、金属容器の両側に一対の伸縮ベ
ロー継手を配置し、この一対の伸縮ベロー継手を共通の
スタッドで連結し、母線両端のフランジに対してスタッ
ドを傾斜可能に固定することにより、軸方向と直交方向
に大きく変位可能な伸縮継手母線を実現するものであ
る。そして、このような伸縮継手母線を、L字形のガス
絶縁母線における短軸に使用すると共に、L字形の両端
を固定点とすることにより、伸縮継手母線に要求される
伸縮量を極めて小さくすると共に、金属容器内部に封入
される絶縁ガスの圧力による荷重がガス絶縁母線の固定
点に負荷しないようにしたものである。
【0018】請求項1〜3記載の伸縮継手母線は、金属
容器の両側に一対の伸縮ベロー継手をその第1のフラン
ジでそれぞれネジ固定し、この一対の伸縮ベロー継手の
第2のフランジ間に、第1のフランジの孔を貫通して伸
びる複数のスタッドを設けると共に、この複数のスタッ
ドの両端を各第2のフランジに傾斜可能に固定するもの
である。そして、請求項2記載の伸縮継手母線において
は、スタッドの両端を、球面滑り軸受けを介して第2の
フランジに固定し、請求項3記載の伸縮継手母線におい
ては、スタッドの両端を、皿ばね座金とナットにより第
2のフランジにネジ固定する。
容器の両側に一対の伸縮ベロー継手をその第1のフラン
ジでそれぞれネジ固定し、この一対の伸縮ベロー継手の
第2のフランジ間に、第1のフランジの孔を貫通して伸
びる複数のスタッドを設けると共に、この複数のスタッ
ドの両端を各第2のフランジに傾斜可能に固定するもの
である。そして、請求項2記載の伸縮継手母線において
は、スタッドの両端を、球面滑り軸受けを介して第2の
フランジに固定し、請求項3記載の伸縮継手母線におい
ては、スタッドの両端を、皿ばね座金とナットにより第
2のフランジにネジ固定する。
【0019】以上のような構成を有する請求項1〜3記
載の伸縮継手母線においては、通常の金属容器の両側に
一対の伸縮ベロー継手を連結したことから、母線両端の
フランジ(第2のフランジ)に対して中央の金属容器が
傾斜可能であり、さらに、この母線両端のフランジに対
してスタッドの両端が傾斜可能に固定されている。この
場合、請求項2記載の伸縮継手母線においては、スタッ
ドの両端が球面滑り軸受けを介して母線両端のフランジ
に固定されているので、スタッドが母線両端のフランジ
に対して自由な角度に傾斜可能である。また、請求項3
記載の伸縮継手母線においては、スタッドの両端が皿ば
ね座金を介して母線両端のフランジに固定されているの
で、スタッドが母線両端のフランジに対してある程度傾
斜可能である。したがって、請求項1〜3記載の伸縮継
手母線は、その軸方向に伸縮することなしに、軸方向と
直交方向に大きく変位可能である。
載の伸縮継手母線においては、通常の金属容器の両側に
一対の伸縮ベロー継手を連結したことから、母線両端の
フランジ(第2のフランジ)に対して中央の金属容器が
傾斜可能であり、さらに、この母線両端のフランジに対
してスタッドの両端が傾斜可能に固定されている。この
場合、請求項2記載の伸縮継手母線においては、スタッ
ドの両端が球面滑り軸受けを介して母線両端のフランジ
に固定されているので、スタッドが母線両端のフランジ
に対して自由な角度に傾斜可能である。また、請求項3
記載の伸縮継手母線においては、スタッドの両端が皿ば
ね座金を介して母線両端のフランジに固定されているの
で、スタッドが母線両端のフランジに対してある程度傾
斜可能である。したがって、請求項1〜3記載の伸縮継
手母線は、その軸方向に伸縮することなしに、軸方向と
直交方向に大きく変位可能である。
【0020】請求項4記載の伸縮継手母線は、請求項1
〜3までのいずれか一つに記載の伸縮継手母線におい
て、スタッドの孔を貫通する部分の両側に止り金具をネ
ジ固定したことを特徴とする。以上のような構成を有す
る請求項4記載の伸縮継手母線においては、スタッドに
止り金具をネジ固定しているので、この止り金具によっ
て伸縮継手母線の伸縮量を制限することができる。その
結果、設置作業中の重機の衝突事故等のような予期しな
い外力に対して、伸縮継手母線の構成部品である伸縮ベ
ロー継手や内部に絶縁支持されている導体等の損傷を防
ぐことができる。
〜3までのいずれか一つに記載の伸縮継手母線におい
て、スタッドの孔を貫通する部分の両側に止り金具をネ
ジ固定したことを特徴とする。以上のような構成を有す
る請求項4記載の伸縮継手母線においては、スタッドに
止り金具をネジ固定しているので、この止り金具によっ
て伸縮継手母線の伸縮量を制限することができる。その
結果、設置作業中の重機の衝突事故等のような予期しな
い外力に対して、伸縮継手母線の構成部品である伸縮ベ
ロー継手や内部に絶縁支持されている導体等の損傷を防
ぐことができる。
【0021】請求項5記載の伸縮継手母線は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の伸縮継手母線において、ス
タッドの孔を貫通する部分に保護部材を設けたことを特
徴とする。請求項6記載の伸縮継手母線は、フランジを
貫通する複数のスタッドを持つ伸縮ベロー継手を有する
伸縮継手母線において、スタッドの孔を貫通する部分に
保護部材を設けたことを特徴とする。以上のような構成
を有する請求項5および6記載の伸縮継手母線において
は、スタッドに保護部材を設けているので、伸縮ベロー
継手の孔の内面とスタッドとの接触に起因するスタッド
のオネジの損傷を防ぐことができる。
〜4のいずれか一つに記載の伸縮継手母線において、ス
タッドの孔を貫通する部分に保護部材を設けたことを特
徴とする。請求項6記載の伸縮継手母線は、フランジを
貫通する複数のスタッドを持つ伸縮ベロー継手を有する
伸縮継手母線において、スタッドの孔を貫通する部分に
保護部材を設けたことを特徴とする。以上のような構成
を有する請求項5および6記載の伸縮継手母線において
は、スタッドに保護部材を設けているので、伸縮ベロー
継手の孔の内面とスタッドとの接触に起因するスタッド
のオネジの損傷を防ぐことができる。
【0022】請求項7および8記載のガス絶縁母線は、
その曲り部を挟んで長軸と短軸を有するL字形に配置し
たガス絶縁母線の短軸に、請求項1〜5のいずれか一つ
に記載の伸縮継手母線を配設し、L字形の両端を基礎コ
ンクリートに固定するものである。そして、請求項7記
載の伸縮継手母線においては、L字形の曲り部を、両端
にフランジを持ちかつ主胴が曲がった金属容器から構成
する。また、請求項8記載の伸縮継手母線においては、
L字形の曲り部を、主胴と分岐胴を持つT字形の金属容
器から構成し、このT字形の金属容器をその主胴が前記
L字形の長軸と平行になるように配置すると共に、その
主胴における分岐胴の両側で基礎コンクリートに対して
摺動脚で支持する。
その曲り部を挟んで長軸と短軸を有するL字形に配置し
たガス絶縁母線の短軸に、請求項1〜5のいずれか一つ
に記載の伸縮継手母線を配設し、L字形の両端を基礎コ
ンクリートに固定するものである。そして、請求項7記
載の伸縮継手母線においては、L字形の曲り部を、両端
にフランジを持ちかつ主胴が曲がった金属容器から構成
する。また、請求項8記載の伸縮継手母線においては、
L字形の曲り部を、主胴と分岐胴を持つT字形の金属容
器から構成し、このT字形の金属容器をその主胴が前記
L字形の長軸と平行になるように配置すると共に、その
主胴における分岐胴の両側で基礎コンクリートに対して
摺動脚で支持する。
【0023】以上のような構成を有する請求項7および
8記載のガス絶縁母線においては、L字形に配置したガ
ス絶縁母線のうち、熱伸縮や地震変位が発生する方向と
直交する方向に配置される短軸に、請求項1〜5のいず
れか一つに記載の伸縮継手母線を配設しているため、熱
伸縮や地震変位が発生する方向に配置される長軸に伸縮
継手母線を配設する場合と比較して、伸縮継手母線に要
求される伸縮量を極めて小さくすることができる。ま
た、短軸に配設された伸縮継手母線はその軸方向にはほ
とんど変位しないため、金属容器内部に封入される絶縁
ガスの圧力による荷重が、L字形に配置されたガス絶縁
母線の両端の固定点に負荷されることはない。したがっ
て、ガス絶縁母線の構成機器に要求される性能を緩和で
き、固定点に強固な構造を使用したり、固定点に加わる
荷重を相殺するための多数のバランスバネを使用する等
の必要がない。
8記載のガス絶縁母線においては、L字形に配置したガ
ス絶縁母線のうち、熱伸縮や地震変位が発生する方向と
直交する方向に配置される短軸に、請求項1〜5のいず
れか一つに記載の伸縮継手母線を配設しているため、熱
伸縮や地震変位が発生する方向に配置される長軸に伸縮
継手母線を配設する場合と比較して、伸縮継手母線に要
求される伸縮量を極めて小さくすることができる。ま
た、短軸に配設された伸縮継手母線はその軸方向にはほ
とんど変位しないため、金属容器内部に封入される絶縁
ガスの圧力による荷重が、L字形に配置されたガス絶縁
母線の両端の固定点に負荷されることはない。したがっ
て、ガス絶縁母線の構成機器に要求される性能を緩和で
き、固定点に強固な構造を使用したり、固定点に加わる
荷重を相殺するための多数のバランスバネを使用する等
の必要がない。
【0024】特に、請求項8記載のガス絶縁母線におい
ては、L字形に配置したガス絶縁母線の曲り部に、T字
形の金属容器をその主胴がガス絶縁母線の長軸と平行に
なるように配設し、主胴における分岐胴の両側を、基礎
コンクリートに対して摺動脚で支持しているので、地震
や経年的な基礎の沈下のような鉛直方向の変位に対して
も、ガス絶縁母線の構成機器に荷重が加わることはな
い。
ては、L字形に配置したガス絶縁母線の曲り部に、T字
形の金属容器をその主胴がガス絶縁母線の長軸と平行に
なるように配設し、主胴における分岐胴の両側を、基礎
コンクリートに対して摺動脚で支持しているので、地震
や経年的な基礎の沈下のような鉛直方向の変位に対して
も、ガス絶縁母線の構成機器に荷重が加わることはな
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下には、本発明による複数の実
施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】[1.第1の実施の形態]図1は、請求項
2記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す構成図であり、図2は、図1のE矢視図、図3
は図1のF部拡大図、図4は図3のG矢視図である。
2記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す構成図であり、図2は、図1のE矢視図、図3
は図1のF部拡大図、図4は図3のG矢視図である。
【0027】図1に示すように、伸縮継手母線1は、金
属容器2の両側に一対の伸縮ベロー継手3,4が連結さ
れて構成されている。ここで、金属容器2の両端には、
フランジ2a,2bが溶接接続されており、一対の伸縮
ベロー継手3,4の両端には、第1のフランジ3a,4
aと第2のフランジ3b,4bがそれぞれ溶接接続され
ている。そして、金属容器2の一方のフランジ2aに、
一方の伸縮ベロー継手3の第1のフランジ3aがネジ固
定されると共に、金属容器2の他方のフランジ2bに、
他方の伸縮ベロー継手4の第1のフランジ4aがネジ固
定されている。この結果、一対の伸縮ベロー継手3,4
の第2のフランジ3b,4bは、伸縮継手母線1の両端
のフランジを構成している。
属容器2の両側に一対の伸縮ベロー継手3,4が連結さ
れて構成されている。ここで、金属容器2の両端には、
フランジ2a,2bが溶接接続されており、一対の伸縮
ベロー継手3,4の両端には、第1のフランジ3a,4
aと第2のフランジ3b,4bがそれぞれ溶接接続され
ている。そして、金属容器2の一方のフランジ2aに、
一方の伸縮ベロー継手3の第1のフランジ3aがネジ固
定されると共に、金属容器2の他方のフランジ2bに、
他方の伸縮ベロー継手4の第1のフランジ4aがネジ固
定されている。この結果、一対の伸縮ベロー継手3,4
の第2のフランジ3b,4bは、伸縮継手母線1の両端
のフランジを構成している。
【0028】また、伸縮継手母線1の両端のフランジ3
b,4b間には、両端にネジ部を有する複数のスタッド
5が設けられており、図2に示すように、金属容器2の
周囲に等間隔で配置されている。これらのスタッド5の
各々は、図3に示すように、一対の伸縮ベロー継手3,
4の各第1のフランジ3a,4aに設けられた複数の孔
3dを貫通して伸びるように設けられている。また、ス
タッド5の両端は、伸縮継手母線1の両端のフランジ3
b,4bにそれぞれ設けられた複数の球面滑り軸受け6
の各々とネジ固定されている。同様に、球面滑り軸受け
6とフランジ3b,4bとの間もネジ固定されている。
b,4b間には、両端にネジ部を有する複数のスタッド
5が設けられており、図2に示すように、金属容器2の
周囲に等間隔で配置されている。これらのスタッド5の
各々は、図3に示すように、一対の伸縮ベロー継手3,
4の各第1のフランジ3a,4aに設けられた複数の孔
3dを貫通して伸びるように設けられている。また、ス
タッド5の両端は、伸縮継手母線1の両端のフランジ3
b,4bにそれぞれ設けられた複数の球面滑り軸受け6
の各々とネジ固定されている。同様に、球面滑り軸受け
6とフランジ3b,4bとの間もネジ固定されている。
【0029】さらに説明すれば、一対の伸縮ベロー継手
3,4の各第1のフランジ3a,4aの複数の孔の各々
と、各第2のフランジ3b,4bの複数の球面滑り軸受
け6の各々は、いずれも同じ位置に設けられている。ま
た、一対の伸縮ベロー継手3,4の主胴3c,4cは、
従来と同様、薄板を山形に成形して伸縮性が持たせられ
ている。
3,4の各第1のフランジ3a,4aの複数の孔の各々
と、各第2のフランジ3b,4bの複数の球面滑り軸受
け6の各々は、いずれも同じ位置に設けられている。ま
た、一対の伸縮ベロー継手3,4の主胴3c,4cは、
従来と同様、薄板を山形に成形して伸縮性が持たせられ
ている。
【0030】以上のような構成を有する伸縮継手母線1
においては、通常の金属容器2の両側に一対の伸縮ベロ
ー継手3,4を連結したことから、伸縮継手母線1の両
端のフランジ3b,4bに対して、中央の金属容器2が
傾斜可能である。そして、この伸縮継手母線1において
は、スタッド5の両端が、伸縮継手母線1の両端のフラ
ンジ3b,4bに対し、球面滑り軸受け6を介して固定
されているため、スタッド5が伸縮継手母線1の両端の
フランジ3b,4bに対して自由な角度で傾斜可能であ
る。
においては、通常の金属容器2の両側に一対の伸縮ベロ
ー継手3,4を連結したことから、伸縮継手母線1の両
端のフランジ3b,4bに対して、中央の金属容器2が
傾斜可能である。そして、この伸縮継手母線1において
は、スタッド5の両端が、伸縮継手母線1の両端のフラ
ンジ3b,4bに対し、球面滑り軸受け6を介して固定
されているため、スタッド5が伸縮継手母線1の両端の
フランジ3b,4bに対して自由な角度で傾斜可能であ
る。
【0031】このように、伸縮継手母線1の両端のフラ
ンジ3b,4bに対して中央の金属容器2および複数の
スタッド5が自由な角度で傾斜可能であることから、こ
の伸縮継手母線1は、図5に示すように、全体としてそ
の軸方向に伸縮することなしに、軸方向と直交方向に大
きく変位可能である。そのため、この伸縮継手母線1を
ガス絶縁母線の伸縮方向と直交方向に配置することによ
り、伸縮継手母線1自身が伸縮することなしに、ガス絶
縁母線の伸縮量を十分に吸収することができる。したが
って、本実施の形態の伸縮継手母線1によれば、ガス絶
縁母線の伸縮方向に配置していた従来の伸縮継手母線に
比べて、ガス絶縁母線の伸縮量を極めて効率よく吸収す
ることができる。
ンジ3b,4bに対して中央の金属容器2および複数の
スタッド5が自由な角度で傾斜可能であることから、こ
の伸縮継手母線1は、図5に示すように、全体としてそ
の軸方向に伸縮することなしに、軸方向と直交方向に大
きく変位可能である。そのため、この伸縮継手母線1を
ガス絶縁母線の伸縮方向と直交方向に配置することによ
り、伸縮継手母線1自身が伸縮することなしに、ガス絶
縁母線の伸縮量を十分に吸収することができる。したが
って、本実施の形態の伸縮継手母線1によれば、ガス絶
縁母線の伸縮方向に配置していた従来の伸縮継手母線に
比べて、ガス絶縁母線の伸縮量を極めて効率よく吸収す
ることができる。
【0032】[2.第2の実施の形態]図6は、請求項
3記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す図であり、具体的には、前記第1の実施の形態
において、そのスタッド5の固定部(図1のF部)の構
成を変更した形態を示す構成図である。
3記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す図であり、具体的には、前記第1の実施の形態
において、そのスタッド5の固定部(図1のF部)の構
成を変更した形態を示す構成図である。
【0033】この図6に示すように、本実施の形態にお
いては、スタッド5の一端は、一対の皿ばね座金7と一
対のナット8によって一方の伸縮ベロー継手3の第2の
フランジ3bにネジ固定されている。また、図示してい
ないが、このスタッド5の他端も、同様に、一対の皿ば
ね座金7と一対のナット8によって他方の伸縮ベロー継
手4の第2のフランジ4bにネジ固定されている。な
お、この部分以外については、前記第1の実施の形態と
全く同様に構成されている。
いては、スタッド5の一端は、一対の皿ばね座金7と一
対のナット8によって一方の伸縮ベロー継手3の第2の
フランジ3bにネジ固定されている。また、図示してい
ないが、このスタッド5の他端も、同様に、一対の皿ば
ね座金7と一対のナット8によって他方の伸縮ベロー継
手4の第2のフランジ4bにネジ固定されている。な
お、この部分以外については、前記第1の実施の形態と
全く同様に構成されている。
【0034】以上のような構成を有する伸縮継手母線1
においては、スタッド5の両端が、伸縮継手母線1の両
端のフランジ3b,4bに対し、皿ばね座金7を介して
固定されているため、スタッド5は伸縮継手母線1の両
端のフランジ3b,4bに対してある角度まで傾斜可能
である。したがって、前記第1の実施の形態と同様に、
伸縮継手母線1は、全体としてその軸方向に伸縮するこ
となしに、軸方向と直交方向に大きく変位可能である。
そのため、この伸縮継手母線1をガス絶縁母線の伸縮方
向と直交方向に配置することにより、前記第1の実施の
形態と同様に、伸縮継手母線1自身が伸縮することなし
に、ガス絶縁母線の伸縮量を十分に吸収することができ
る。
においては、スタッド5の両端が、伸縮継手母線1の両
端のフランジ3b,4bに対し、皿ばね座金7を介して
固定されているため、スタッド5は伸縮継手母線1の両
端のフランジ3b,4bに対してある角度まで傾斜可能
である。したがって、前記第1の実施の形態と同様に、
伸縮継手母線1は、全体としてその軸方向に伸縮するこ
となしに、軸方向と直交方向に大きく変位可能である。
そのため、この伸縮継手母線1をガス絶縁母線の伸縮方
向と直交方向に配置することにより、前記第1の実施の
形態と同様に、伸縮継手母線1自身が伸縮することなし
に、ガス絶縁母線の伸縮量を十分に吸収することができ
る。
【0035】[3.第3の実施の形態]図7は、請求項
4記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す図であり、具体的には、前記第1の実施の形態
において、そのスタッド5のフランジ貫通部の構成を変
更した形態を示す構成図である。この図7に示すよう
に、スタッド5には、その一方の伸縮ベロー継手3の第
1のフランジ3aの貫通部の両側に、一対の止り金具9
がネジ固定されている。また、図示していないが、この
スタッド5には、その他方の伸縮ベロー継手4の第1の
フランジ4aの貫通部の両側にも、同様に一対の止り金
具9がネジ固定されている。
4記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す図であり、具体的には、前記第1の実施の形態
において、そのスタッド5のフランジ貫通部の構成を変
更した形態を示す構成図である。この図7に示すよう
に、スタッド5には、その一方の伸縮ベロー継手3の第
1のフランジ3aの貫通部の両側に、一対の止り金具9
がネジ固定されている。また、図示していないが、この
スタッド5には、その他方の伸縮ベロー継手4の第1の
フランジ4aの貫通部の両側にも、同様に一対の止り金
具9がネジ固定されている。
【0036】このように構成した場合、一対の止り金具
9によって伸縮継手母線1の伸縮量を制限できるため、
設置作業中の重機の衝突事故等のような予期しない外力
に対して、伸縮継手母線1の構成部品である伸縮ベロー
継手3,4や内部に絶縁支持されている導体等の損傷を
防ぐことができる。
9によって伸縮継手母線1の伸縮量を制限できるため、
設置作業中の重機の衝突事故等のような予期しない外力
に対して、伸縮継手母線1の構成部品である伸縮ベロー
継手3,4や内部に絶縁支持されている導体等の損傷を
防ぐことができる。
【0037】[4.第4の実施の形態]図8は、請求項
5記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す図であり、具体的には、前記第1の実施の形態
において、そのスタッド5のフランジ貫通部の構成を変
更した形態を示す構成図である。この図8に示すよう
に、スタッド5には、その一方の伸縮ベロー継手3のフ
ランジ3aの貫通部の外周に、内面にメネジ加工を施し
た保護パイプ(保護部材)10がネジ固定されている。
また、図示していないが、このスタッド5には、その他
方の伸縮ベロー継手4の第1のフランジ4aの貫通部の
外周にも、同様に、内面にメネジ加工を施した保護パイ
プ(保護部材)10がネジ固定されている。
5記載の発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の形
態を示す図であり、具体的には、前記第1の実施の形態
において、そのスタッド5のフランジ貫通部の構成を変
更した形態を示す構成図である。この図8に示すよう
に、スタッド5には、その一方の伸縮ベロー継手3のフ
ランジ3aの貫通部の外周に、内面にメネジ加工を施し
た保護パイプ(保護部材)10がネジ固定されている。
また、図示していないが、このスタッド5には、その他
方の伸縮ベロー継手4の第1のフランジ4aの貫通部の
外周にも、同様に、内面にメネジ加工を施した保護パイ
プ(保護部材)10がネジ固定されている。
【0038】このように構成した場合、伸縮継手母線1
が軸方向と直交方向に変位しても、伸縮ベロー継手3,
4のフランジ3a,4aの孔の内面とスタッド5との接
触によるスタッド5のオネジの損傷を防ぐことができ
る。
が軸方向と直交方向に変位しても、伸縮ベロー継手3,
4のフランジ3a,4aの孔の内面とスタッド5との接
触によるスタッド5のオネジの損傷を防ぐことができ
る。
【0039】[5.第5の実施の形態]図9は、請求項
5記載の発明を適用した伸縮継手母線の他の実施の形態
を示す図であり、具体的には、前記第4の実施の形態の
変形例を示す構成図である。この図9に示すように、保
護パイプ10の内面にはメネジ加工は施されておらず、
保護パイプ10は、その両側に配置されてスタッド5に
ネジ固定された止り金具9によってスタッド5に取り付
けられている。
5記載の発明を適用した伸縮継手母線の他の実施の形態
を示す図であり、具体的には、前記第4の実施の形態の
変形例を示す構成図である。この図9に示すように、保
護パイプ10の内面にはメネジ加工は施されておらず、
保護パイプ10は、その両側に配置されてスタッド5に
ネジ固定された止り金具9によってスタッド5に取り付
けられている。
【0040】このように構成した場合、前記第4の実施
の形態と同様に、伸縮継手母線1が軸方向と直交方向に
変位しても、伸縮ベロー継手3,4のフランジ3a,4
aの孔の内面とスタッド5との接触によるスタッド5の
オネジの損傷を防ぐことができる。加えて、本実施の形
態によれば、前記第3の実施の形態と同様に、一対の止
り金具9によって伸縮継手母線1の伸縮量を制限できる
ため、設置作業中の重機の衝突事故等のような予期しな
い外力に対して、伸縮継手母線1の構成部品である伸縮
ベロー継手3,4や内部に絶縁支持されている導体等の
損傷を防ぐことができる。
の形態と同様に、伸縮継手母線1が軸方向と直交方向に
変位しても、伸縮ベロー継手3,4のフランジ3a,4
aの孔の内面とスタッド5との接触によるスタッド5の
オネジの損傷を防ぐことができる。加えて、本実施の形
態によれば、前記第3の実施の形態と同様に、一対の止
り金具9によって伸縮継手母線1の伸縮量を制限できる
ため、設置作業中の重機の衝突事故等のような予期しな
い外力に対して、伸縮継手母線1の構成部品である伸縮
ベロー継手3,4や内部に絶縁支持されている導体等の
損傷を防ぐことができる。
【0041】[6.第6の実施の形態]図10は、請求
項7記載の発明を適用したガス絶縁母線の一つの実施の
形態を示す平面図である。
項7記載の発明を適用したガス絶縁母線の一つの実施の
形態を示す平面図である。
【0042】この図10に示すように、本実施の形態に
おいて、ガス絶縁開閉装置(GIS)20に接続された
ガス絶縁母線11は、前記第1の実施の形態の伸縮継手
母線1を含む複数の直線形金属容器12と、1個のL字
形に曲がった金属容器13とによって、曲り部の両側に
長軸と短軸を有するL字形に配置されており、これらの
金属容器12,13内部には、絶縁ガスが封入されると
共に導体が絶縁支持されている。
おいて、ガス絶縁開閉装置(GIS)20に接続された
ガス絶縁母線11は、前記第1の実施の形態の伸縮継手
母線1を含む複数の直線形金属容器12と、1個のL字
形に曲がった金属容器13とによって、曲り部の両側に
長軸と短軸を有するL字形に配置されており、これらの
金属容器12,13内部には、絶縁ガスが封入されると
共に導体が絶縁支持されている。
【0043】この場合、伸縮継手母線1は、ガス絶縁母
線11のL字形の短軸の一部を構成しており、ガス絶縁
母線11は、この短軸の端部でガス絶縁開閉装置20に
接続されている。これに対して、ガス絶縁母線11のL
字形の長軸には、伸縮継手母線1は挿入されておらず、
この長軸は、通常の直線形金属容器12から構成されて
いる。なお、ガス絶縁母線11は、そのL字形の両端、
すなわち長軸側と短軸側の各端部に相当する図中A点と
C点の固定部21において基礎コンクリート(図示せ
ず)に固定されており、A点とC点の固定部21の基礎
コンクリートは互いに分離している。
線11のL字形の短軸の一部を構成しており、ガス絶縁
母線11は、この短軸の端部でガス絶縁開閉装置20に
接続されている。これに対して、ガス絶縁母線11のL
字形の長軸には、伸縮継手母線1は挿入されておらず、
この長軸は、通常の直線形金属容器12から構成されて
いる。なお、ガス絶縁母線11は、そのL字形の両端、
すなわち長軸側と短軸側の各端部に相当する図中A点と
C点の固定部21において基礎コンクリート(図示せ
ず)に固定されており、A点とC点の固定部21の基礎
コンクリートは互いに分離している。
【0044】以上のような構成を有するガス絶縁母線1
1の場合、従来の技術に関して説明したガス絶縁母線の
熱伸縮や地震変位は、図中Dで示すガス絶縁母線11の
長軸部分において図中矢印で示す方向に発生する。これ
に対して、ガス絶縁母線11の短軸に配設された伸縮継
手母線1は、前述したように、軸方向と直交方向に大き
く変位可能であるため、図中D部に発生する熱伸縮や地
震変位を十分に吸収することができる。
1の場合、従来の技術に関して説明したガス絶縁母線の
熱伸縮や地震変位は、図中Dで示すガス絶縁母線11の
長軸部分において図中矢印で示す方向に発生する。これ
に対して、ガス絶縁母線11の短軸に配設された伸縮継
手母線1は、前述したように、軸方向と直交方向に大き
く変位可能であるため、図中D部に発生する熱伸縮や地
震変位を十分に吸収することができる。
【0045】このようなガス絶縁母線11において、伸
縮継手母線1に要求される伸縮量は従来の図13に示す
ような構成のガス絶縁母線31の伸縮継手母線34と比
較すると極めて小さくなる。そのため、従来のように、
伸縮継手母線の長さを長くしたり、伸縮継手母線を複数
個配設したりする必要がなくなっている。また、伸縮継
手母線1の両端のフランジ3b,4bは、D部の変位を
吸収するときには、伸縮継手母線1の軸方向と直交方向
に平行移動するだけであり、軸方向に伸縮することはな
い。そのため、金属容器内の絶縁ガスの圧力による荷重
は固定点A,Cに負荷されず、従来の図14に示すよう
なバランスバネを必要としない。したがって、ガス絶縁
母線31の構成を簡略化でき、また、各構成機器に要求
される性能が緩和されることから安価にできるため、構
成の簡略性および経済性に優れたガス絶縁母線を提供す
ることができる。
縮継手母線1に要求される伸縮量は従来の図13に示す
ような構成のガス絶縁母線31の伸縮継手母線34と比
較すると極めて小さくなる。そのため、従来のように、
伸縮継手母線の長さを長くしたり、伸縮継手母線を複数
個配設したりする必要がなくなっている。また、伸縮継
手母線1の両端のフランジ3b,4bは、D部の変位を
吸収するときには、伸縮継手母線1の軸方向と直交方向
に平行移動するだけであり、軸方向に伸縮することはな
い。そのため、金属容器内の絶縁ガスの圧力による荷重
は固定点A,Cに負荷されず、従来の図14に示すよう
なバランスバネを必要としない。したがって、ガス絶縁
母線31の構成を簡略化でき、また、各構成機器に要求
される性能が緩和されることから安価にできるため、構
成の簡略性および経済性に優れたガス絶縁母線を提供す
ることができる。
【0046】[7.第7の実施の形態]図11は、請求
項8記載の発明を適用したガス絶縁母線の一つの実施の
形態を示す図であり、具体的には、前記第6の実施の形
態において、その曲り部の構成を変更した形態を示す平
面図である。また、図12は、図11のH矢視図であ
る。
項8記載の発明を適用したガス絶縁母線の一つの実施の
形態を示す図であり、具体的には、前記第6の実施の形
態において、その曲り部の構成を変更した形態を示す平
面図である。また、図12は、図11のH矢視図であ
る。
【0047】この図11および図12に示すように、本
実施の形態においては、ガス絶縁母線11の曲り部に、
主胴14aと分岐胴14bを持つT字形の金属容器14
が、その主胴14aがガス絶縁母線11の長軸と平行に
なるように配置されている。また、T字形の金属容器1
4の主胴14aは、分岐胴14bの両側において、基礎
コンクリート21に対して摺動脚22で支持されてい
る。なお、この部分以外については、前記第3の実施の
形態と全く同様に構成されている。
実施の形態においては、ガス絶縁母線11の曲り部に、
主胴14aと分岐胴14bを持つT字形の金属容器14
が、その主胴14aがガス絶縁母線11の長軸と平行に
なるように配置されている。また、T字形の金属容器1
4の主胴14aは、分岐胴14bの両側において、基礎
コンクリート21に対して摺動脚22で支持されてい
る。なお、この部分以外については、前記第3の実施の
形態と全く同様に構成されている。
【0048】以上のような構成を有するガス絶縁母線1
1においては、前記第3の実施の形態の作用・効果に加
えて、さらに、次のような作用・効果が得られる。すな
わち、曲り部を構成するT字形の金属容器14の主胴1
4aの両側を、基礎コンクリート21に対して摺動脚2
2で支持しているので、地震や経年的な基礎の沈下のよ
うな鉛直方向の変位に対して、図12中にMで示す曲げ
モーメントがT字形の金属容器14に作用することはな
い。したがって、T字形の金属容器14に過大な応力が
発生しないので、信頼性の高いガス絶縁母線を提供する
ことができる。
1においては、前記第3の実施の形態の作用・効果に加
えて、さらに、次のような作用・効果が得られる。すな
わち、曲り部を構成するT字形の金属容器14の主胴1
4aの両側を、基礎コンクリート21に対して摺動脚2
2で支持しているので、地震や経年的な基礎の沈下のよ
うな鉛直方向の変位に対して、図12中にMで示す曲げ
モーメントがT字形の金属容器14に作用することはな
い。したがって、T字形の金属容器14に過大な応力が
発生しないので、信頼性の高いガス絶縁母線を提供する
ことができる。
【0049】[8.他の実施の形態]なお、本発明は、
前記各実施の形態に限定されるものではなく、他にも多
種多様な形態を実施可能である。
前記各実施の形態に限定されるものではなく、他にも多
種多様な形態を実施可能である。
【0050】例えば、前記第4、第5の実施の形態の変
形例として、前記第2の実施の形態のように、スタッド
5が伸縮ベロー継手3,4の両端のフランジ3a,3
b,4a,4bを貫通する場合には、全てのフランジ貫
通部に同様の保護パイプ10や止り金具9を取り付ける
ことにより、同様に優れた作用・効果が得られる。さら
に、請求項6記載の発明を適用した場合には、通常の金
属容器の両側に配置される一対の伸縮ベロー継手3,4
に限らず、伸縮ベロー継手を使用した各種の伸縮継手母
線において、スタッドのフランジ貫通部に同様の保護パ
イプ10や止り金具9を取り付けることにより、同様に
優れた作用・効果が得られるものである。
形例として、前記第2の実施の形態のように、スタッド
5が伸縮ベロー継手3,4の両端のフランジ3a,3
b,4a,4bを貫通する場合には、全てのフランジ貫
通部に同様の保護パイプ10や止り金具9を取り付ける
ことにより、同様に優れた作用・効果が得られる。さら
に、請求項6記載の発明を適用した場合には、通常の金
属容器の両側に配置される一対の伸縮ベロー継手3,4
に限らず、伸縮ベロー継手を使用した各種の伸縮継手母
線において、スタッドのフランジ貫通部に同様の保護パ
イプ10や止り金具9を取り付けることにより、同様に
優れた作用・効果が得られるものである。
【0051】また、伸縮継手母線1の両端のフランジ3
b,4bに対してスタッド5を傾斜可能に固定するため
の構成として、前記第1、第2の実施の形態のように、
球面滑り軸受けや皿ばね座金を使用することは、構成も
簡略であり、有効であるが、スタッドを傾斜可能に固定
する構成は、それらに限定されるものではなく、他の各
種の構成を同様に使用可能である。さらに、第1、第2
の実施の形態で説明したようなスタッドの固定部の構成
と、第3〜第5の実施の形態で説明したようなスタッド
のフランジ貫通部の構成とは、自由に組み合わせて適用
可能である。
b,4bに対してスタッド5を傾斜可能に固定するため
の構成として、前記第1、第2の実施の形態のように、
球面滑り軸受けや皿ばね座金を使用することは、構成も
簡略であり、有効であるが、スタッドを傾斜可能に固定
する構成は、それらに限定されるものではなく、他の各
種の構成を同様に使用可能である。さらに、第1、第2
の実施の形態で説明したようなスタッドの固定部の構成
と、第3〜第5の実施の形態で説明したようなスタッド
のフランジ貫通部の構成とは、自由に組み合わせて適用
可能である。
【0052】これに関連して、前記第6、第7の実施の
形態においては、伸縮継手母線として、図1に示す第1
の実施の形態の伸縮継手母線を使用したが、これに限定
されるものではない。すなわち、本発明のガス絶縁母線
においては、第1〜第5の実施の形態の構成あるいはそ
の変形例を適宜組み合わせて適用した伸縮継手母線等、
請求項1〜5記載の各発明の範囲内で構成された各種の
伸縮継手母線を使用可能であり、その場合にも、同様に
優れた作用・効果が得られるものである。
形態においては、伸縮継手母線として、図1に示す第1
の実施の形態の伸縮継手母線を使用したが、これに限定
されるものではない。すなわち、本発明のガス絶縁母線
においては、第1〜第5の実施の形態の構成あるいはそ
の変形例を適宜組み合わせて適用した伸縮継手母線等、
請求項1〜5記載の各発明の範囲内で構成された各種の
伸縮継手母線を使用可能であり、その場合にも、同様に
優れた作用・効果が得られるものである。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来に比べてより簡略かつ安価な構成でガス絶縁母線の伸
縮量を効率よく吸収可能な伸縮継手母線を提供すると共
に、そのような伸縮継手母線をL字形の短軸に使用する
ことにより、熱伸縮や地震変位による構成機器の損傷を
防止可能でしかも簡略性や経済性、信頼性に優れたガス
絶縁母線を提供することができる。また、伸縮継手母線
が軸方向と直交方向に変位した場合でもスタッドの損傷
を防止可能な伸縮継手母線を提供することができる。
来に比べてより簡略かつ安価な構成でガス絶縁母線の伸
縮量を効率よく吸収可能な伸縮継手母線を提供すると共
に、そのような伸縮継手母線をL字形の短軸に使用する
ことにより、熱伸縮や地震変位による構成機器の損傷を
防止可能でしかも簡略性や経済性、信頼性に優れたガス
絶縁母線を提供することができる。また、伸縮継手母線
が軸方向と直交方向に変位した場合でもスタッドの損傷
を防止可能な伸縮継手母線を提供することができる。
【図1】本発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の
形態を示す構成図。
形態を示す構成図。
【図2】図1のE矢視図。
【図3】図1のF部拡大図。
【図4】図3のG矢視図
【図5】図1の伸縮継手母線が軸方向と直交方向に変位
した状態を示す状態図。
した状態を示す状態図。
【図6】本発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の
形態を示す図であり、特に、図1に示すスタッドの固定
部の構成を変更した形態を示す構成図。
形態を示す図であり、特に、図1に示すスタッドの固定
部の構成を変更した形態を示す構成図。
【図7】本発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の
形態を示す図であり、特に、図1に示すスタッドのフラ
ンジ貫通部の構成を変更した形態を示す構成図。
形態を示す図であり、特に、図1に示すスタッドのフラ
ンジ貫通部の構成を変更した形態を示す構成図。
【図8】本発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の
形態を示す図であり、特に、図1に示すスタッドのフラ
ンジ貫通部の構成を変更した形態を示す構成図。
形態を示す図であり、特に、図1に示すスタッドのフラ
ンジ貫通部の構成を変更した形態を示す構成図。
【図9】本発明を適用した伸縮継手母線の一つの実施の
形態を示す図であり、特に、図8に示すスタッドのフラ
ンジ貫通部の変形例を示す構成図。
形態を示す図であり、特に、図8に示すスタッドのフラ
ンジ貫通部の変形例を示す構成図。
【図10】本発明を適用したガス絶縁母線の一つの実施
の形態を示す平面図。
の形態を示す平面図。
【図11】本発明を適用したガス絶縁母線の一つの実施
の形態を示す平面図。
の形態を示す平面図。
【図12】図11のH矢視図。
【図13】従来のガス絶縁母線の一例を示す平面図。
【図14】図13に示す伸縮継手母線の具体的な構成を
示す構成図。
示す構成図。
1…伸縮継手母線 2…金属容器 2a,2b…フランジ 3,4…伸縮ベロー継手 3a,3b,4a,4b…フランジ 3c,4c…主胴 3d…孔 5…スタッド 6…球面滑り軸受け 7…皿ばね座金 8…ナット 9…止り金具 10…保護パイプ 11…ガス絶縁母線 12…直線形金属容器 13…L字形に曲がった金属容器 14…T字形の金属容器 14a…主胴 14b…分岐胴 20…ガス絶縁開閉装置(GIS) 21…固定部 22…摺動脚 31…ガス絶縁母線 32…直線形金属容器 33…L字形に曲がった金属容器 34…伸縮継手母線 35…伸縮ベロー継手 35a,35b…フランジ 35c…主胴 36…スタッド 37…バランスバネ 38…止り金具
Claims (8)
- 【請求項1】 両端にフランジを持つ金属容器の両端の
フランジに、両端にフランジを持つ一対の伸縮ベロー継
手がその第1のフランジでそれぞれネジ固定され、か
つ、前記金属容器および伸縮ベロー継手の内部に絶縁ガ
スが封入されると共に導体が絶縁支持される伸縮継手母
線において、 前記伸縮ベロー継手の前記第1のフランジの同じ位置に
複数の孔が設けられ、かつ、この複数の孔は一対の伸縮
ベロー継手間で互いに同じ位置に設けられ、 前記一対の伸縮ベロー継手の前記第2のフランジ間に、
前記第1のフランジの前記複数の孔を貫通して伸びる複
数のスタッドが設けられ、これらのスタッドの各々は、
その両端で前記第2のフランジに傾斜可能に固定されて
いることを特徴とする伸縮継手母線。 - 【請求項2】 前記伸縮ベロー継手の第2のフランジに
は、前記第1のフランジの複数の孔と同じ位置に複数の
球面滑り軸受けが固定され、かつ、この複数の球面滑り
軸受けは一対の伸縮ベロー継手間で互いに同じ位置に設
けられ、 前記複数のスタッドの各々は、その両端で前記第2のフ
ランジの前記複数の球面滑り軸受けの各々と固定されて
いることを特徴とする請求項1記載の伸縮継手母線。 - 【請求項3】 前記複数のスタッドの各々は、その両端
で前記第2のフランジに対して皿ばね座金とナットによ
りネジ固定されていることを特徴とする請求項1記載の
伸縮継手母線。 - 【請求項4】 前記スタッドには、その前記孔を貫通す
る部分の両側に止り金具がネジ固定されていることを特
徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の伸
縮継手母線。 - 【請求項5】 前記スタッドには、その前記孔を貫通す
る部分に保護部材が設けられていることを特徴とする請
求項1から4までのいずれか一つに記載の伸縮継手母
線。 - 【請求項6】 両端にフランジを持つと共に、そのフラ
ンジの少なくとも一方に設けられた複数の孔とこの複数
の孔を貫通する複数のスタッドを持つ伸縮ベロー継手を
有する伸縮継手母線において、 前記スタッドには、その前記孔を貫通する部分に保護部
材が設けられていることを特徴とする伸縮継手母線。 - 【請求項7】 複数の金属容器が、その曲り部の両側に
長軸と短軸を有するL字形に配置され、かつ、その内部
に絶縁ガスが封入されると共に導体が絶縁支持されるガ
ス絶縁母線において、 前記L字形の長軸と短軸は、いずれも両端にフランジを
持つ直線形の金属容器から構成され、 前記L字形の短軸は、請求項1から5までのいずれか一
つに記載の伸縮継手母線を含み、 前記曲り部は、両端にフランジを持ちかつ主胴が曲がっ
た金属容器から構成され、 前記複数の金属容器は、各隣接する金属容器間のネジ固
定によって連結され、 前記L字形の両端は、基礎コンクリートとそれぞれ固定
されていることを特徴とするガス絶縁母線。 - 【請求項8】 複数の金属容器が、その曲り部の両側に
長軸と短軸を有するL字形に配置され、かつ、その内部
に絶縁ガスが封入されると共に導体が絶縁支持されるガ
ス絶縁母線において、 前記L字形の長軸と短軸は、いずれも両端にフランジを
持つ直線形の金属容器から構成され、 前記L字形の短軸は、請求項1から5までのいずれか一
つに記載の伸縮継手母線を含み、 前記曲り部は、主胴と分岐胴を持つT字形の金属容器か
ら構成され、このT字形の金属容器はその主胴が前記L
字形の長軸と平行になるように配置され、 前記複数の金属容器は、各隣接する金属容器間のネジ固
定によって連結され、 前記L字形の両端は、基礎コンクリートとそれぞれ固定
され、 前記T字形の金属容器は、その前記主胴における前記分
岐胴の両側で、基礎コンクリートに対して摺動脚で支持
されていることを特徴とするガス絶縁母線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4612997A JPH10248147A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 伸縮継手母線とそれを使用したガス絶縁母線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4612997A JPH10248147A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 伸縮継手母線とそれを使用したガス絶縁母線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10248147A true JPH10248147A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12738384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4612997A Pending JPH10248147A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 伸縮継手母線とそれを使用したガス絶縁母線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10248147A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011147242A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Toshiba Corp | ガス絶縁母線 |
JP2011223725A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Toshiba Corp | ガス絶縁母線 |
CN110273166A (zh) * | 2019-07-25 | 2019-09-24 | 眉山市博眉启明星铝业有限公司 | 适用于铝电解的多位槽控机接头结构及其加工方法 |
CN115051302A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-13 | 扬中市中强电仪配件有限公司 | 一种多节式可调型管母线桥架及其使用方法 |
CN115377903A (zh) * | 2021-05-19 | 2022-11-22 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 一种母线支撑结构 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP4612997A patent/JPH10248147A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011147242A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Toshiba Corp | ガス絶縁母線 |
JP2011223725A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Toshiba Corp | ガス絶縁母線 |
CN110273166A (zh) * | 2019-07-25 | 2019-09-24 | 眉山市博眉启明星铝业有限公司 | 适用于铝电解的多位槽控机接头结构及其加工方法 |
CN110273166B (zh) * | 2019-07-25 | 2024-02-09 | 眉山市博眉启明星铝业有限公司 | 适用于铝电解的多位槽控机接头结构及其加工方法 |
CN115377903A (zh) * | 2021-05-19 | 2022-11-22 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 一种母线支撑结构 |
CN115051302A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-13 | 扬中市中强电仪配件有限公司 | 一种多节式可调型管母线桥架及其使用方法 |
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