JPH0333084Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0333084Y2
JPH0333084Y2 JP1985065447U JP6544785U JPH0333084Y2 JP H0333084 Y2 JPH0333084 Y2 JP H0333084Y2 JP 1985065447 U JP1985065447 U JP 1985065447U JP 6544785 U JP6544785 U JP 6544785U JP H0333084 Y2 JPH0333084 Y2 JP H0333084Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric ceramic
adhesive
laminate
plate
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985065447U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6237950U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985065447U priority Critical patent/JPH0333084Y2/ja
Publication of JPS6237950U publication Critical patent/JPS6237950U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0333084Y2 publication Critical patent/JPH0333084Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は高速応答、微小変位制御などに使用す
る性能の優れた圧電体変位装置を提供するもので
ある。
従来の技術 圧電体は電圧を印加すると歪み、変位が得られ
る。この性質を利用して複数枚の圧電磁器板を分
極方向を逆向きにして積層した圧電体変位装置が
実用に供されている。
第4図は従来のこの種装置を示したもので、複
数枚の圧電磁器板11が分極方向Pを互いに逆向
きにして配置され、引出端子12aを有する銅、
ベリリウム銅、真鍮などの金属よりなる電極板1
2を介して積層されている。前記圧電磁器板11
と電極板12の接触面は接着剤13で接着されて
おり、且つ、該積層体の外周部は端部材14およ
び樹脂層15で被覆されている。これらの圧電磁
器板は夫々電極板により電気的に並列に接続さ
れ、厚さ方向の歪みが積層枚数だけ加算され、全
体として軸方向に変位する。この場合、接着剤1
3は圧電磁器板11と電極板12とを固着して装
置を一体化し、それぞれの圧電磁器板の変位が全
体の変位に寄与するために必要なものである。
考案が解決しようとする問題点 第4図に示す従来の積層構造では、圧電磁器板
と電極板との間に使用する接着剤の特性は極めて
重要で、圧電体変位装置の特性に大きな影響を及
ぼしている。即ち、この部分に使用する接着剤と
しては、圧電磁器板と電極板との間の接着剤層が
両者間の電気的接触を妨げないこと、両者に対す
る接着力が優れ繰返しの使用に対しても接着力の
低がないこと、さらに、剛性が高く、温度による
特性の変化が少ないこと、および絶縁抵抗が大き
いことが必要である。
だが、これらの要求を全て満足する接着剤は無
く、例えば電気的特性を最優先して接着剤を選定
すれば、その他の特性が犠性となつているのが実
状で、繰返し使用時の性能を改良するため、やむ
なくボルト・ナツトなどの構造材で締着するなど
の方法を併用している場合もある。また、接着剤
は通常、圧電磁器板や電極板の剛性に比べて著し
く小さいため、装置全体の積層方向の剛性を大幅
に低させてしまい、荷重下での微小な位置決めな
どに使用するときに不都合が生じた。さらに、性
能が優れ、安定した変位装置を作るには接着剤の
塗布方法、量、硬化条件などの接着条件を充分に
制御する必要があるが、その工程は煩雑を極める
ばかりでなく、制御しきれない部分もあり、性能
に大きなバラキが生じる原因になつていた。
問題点を解決するための手段 本考案は圧電磁器板と電極板を交互に積重ねた
積層体において、これら各積層要素の中央に貫通
孔を設けておき、該貫通孔および積層体の外周に
接着性を有する樹脂を注入・充填し、実質的に圧
電磁器板と電極板との接触面には接着剤を介在さ
せることなく積層体を一体に固着して剛性の改
良、安定性の向上、製造の容易さなどを実現した
ものである。
実施例 以下、本考案の一実施例を第1図〜第3図で説
明する。
1はチタン酸ジルコン酸鉛などの圧電体材料か
らなり、両面には銀等の金属蒸着膜(図面では省
略)を付着させた圧電磁器板で、中央に貫通孔1
aが設けられており、相隣る磁器板の分極方向P
は逆方向になるように配置されている。2は前記
圧電磁器板1の間に挿入されている銅、ベリリウ
ム銅、真鍮などの金属からなり、引出端子2bを
設けた電極板で、その中央部には前記圧電磁器板
と同様に貫通孔2aが設けられている。前記電極
板の外径は圧電磁器板1の外径よりわずかに小さ
く、貫通孔2aの径は圧電磁器板の貫通孔1aの
それよりわずかに大きくしてある。3は圧電磁器
板1と電極板2を交互に積層した積層物の両面に
設けた圧電磁器板と同材質の板(この場合、両面
の金属蒸着膜は不要)あるいはアルミナなどから
なる絶縁板で、中央には同じく貫通孔3aが設け
てある。4は積層物の最外部に位置する、例えば
金属からなる端部金具で、中央には貫通孔4aが
穿たれており、また外側表面には接着性樹脂充填
部として凹部4bが、さらに絶縁板3との接合側
表面の外周には該絶縁板との接着力を高めるため
に接着剤の層を配するための溝4cが設けてあ
る。5は各積層要素の貫通孔1a,2a,3a,
4aによつて形成された柱状空間部および積層体
の外周面に充填・塗布された接着性を有する樹脂
で、この実施例では柱状空間部に充填された樹脂
と積層体の周囲に塗布されている樹脂とが一体に
なつて各積層要素を一定の荷重で一体に固着して
いる。6は電源、7は電圧を印加するためのリー
ド線である。
この変位装置の製作にあたつては、相隣る圧電
磁器板1の分極方向が互いに逆向きになるように
必要枚数配列し、その間に電極板2を差込む。次
いで両端に絶縁板3を、最外部に端部金具4を配
し、各積層要素が同心円状に位置するように調整
し、しかる後、適当な方法で積層体の軸方向に一
定の荷重をかける。この状態のままで積層体の外
周および貫通孔部の内面に接着剤1を塗布して硬
化させる。この工程で圧電磁器板と電極板の外径
および貫通孔の大きさが異なることによつて形成
される外周および内周の空隙部や端部金具の溝4
cおよび電極板と圧電磁器板の平面の状態によつ
て形成される微細な隙間に接着剤1が注入され、
各積層要素は外周面と内周面にて緊密に一体に接
着されるが、一定の加圧下で接着剤を塗布するこ
とにより圧電磁器板と電極板の接触面の大部分は
接着剤が注入されることなく、直接接触した状態
に保たれるので、電気的な接触状態や積層方向の
剛性を低下させることはない。次いで、圧電磁器
板の分極方向が同じ引出端子を電気的に接続した
後、接着剤(接着性を有する樹脂)を積層体中
心の柱状空間部および外周面にそれぞれ充填・塗
布した後、端部金具の凹部4bにも塗布する。従
つて接着剤が積層体全体を一定の加圧状態に保
持し続けることが可能となる。必要があれば電気
的露出部分も絶縁被覆する。最後に全ての接着
剤、樹脂、絶縁被覆を適当な条件で硬化した積層
方向に加えていた荷重を除去する。
考案の効果 本考案では圧電体変位装置の各積層要素に貫通
孔を設けて、積層体の内外周に接着剤を塗布する
と共に前記貫通孔に弾性率の大きな接着性を有す
る樹脂を充填硬化させて積層体を一定の加圧状態
に保持するものであり、中央貫通孔に一定容積の
剛性物体を各積層要素に密接させてに配置するこ
とは、構造的にも極めて効河的である。即ち、中
央貫通孔のない積層要素を用いて外周面のみ接着
した場合、中央部分における加圧力が充分得られ
ないため、各積層要素の密接な接触が得られなか
つたり、経時的に、あるいは繰返し使用時に加圧
状態が変化し、ついには接着はがれなどを生じ、
変位特性の再現性が得られなかつた。この様な現
象は積層要素の面積が大きいほど顕著であつた。
本実施例に用いる接着剤は各積層要素に対す
る接着力と電気絶縁性、さらに電極板と圧電磁器
板の面積の違いによつて形成される空間部や電極
板と圧電磁器板の表面条件により形成される電気
的接触や剛性に寄与しない隙間などへの注入に適
した粘度を優先して選定できるから、電極板と圧
電磁器板の間の電気抵抗が問題となつた従来例に
くらべて有利となる。また貫通孔および周囲に塗
布または充填する接着剤は、その弾性率が大き
い場合、変位量は小さくなるに反し、変位の再現
性は良好になる。この弾性率は接着剤に各種無
機・有機剤の粉末や繊維状物を加えることによつ
て制御が可能である。
以上の如く、本考案は各積層要素の接触面の大
部分を直接に接触させて電気抵抗を小さくすると
共に剛性を改良し、中央に貫通孔を設けて接着部
分を増大させると共に、該部分に剛性の大きな接
着性を有する樹脂を配し、構造的に効果的に積層
体を一体に固着させたもので、製法は極めて簡単
で性能を向上させたものである。
本考案は特に各積層要素の面積が大きくなつた
とき有利で、必要により複数個の貫通孔を設けて
効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す縦断面
図、第2図は同外観斜視図、第3図は各積層要素
を示す斜視図、第4図は従来の圧電体変位装置の
一例を示す概略断面図である。 1……圧電磁器板、2……電極板、3……絶縁
板、4……端部金具、5……接着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央に貫通孔を有する複数枚の圧電磁器板と電
    極板を交互に積重ねた積層体よりなる圧電体変位
    装置において、前記積層体の中心部に形成された
    柱状空間部と積層体の外周部に接着性を有する樹
    脂を充填・塗布し、実質的に圧電磁器板と電極板
    間に接着剤が介在することなく一体に固着したこ
    とを特徴とする圧電体変位装置。
JP1985065447U 1985-04-30 1985-04-30 Expired JPH0333084Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985065447U JPH0333084Y2 (ja) 1985-04-30 1985-04-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985065447U JPH0333084Y2 (ja) 1985-04-30 1985-04-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6237950U JPS6237950U (ja) 1987-03-06
JPH0333084Y2 true JPH0333084Y2 (ja) 1991-07-12

Family

ID=30902523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985065447U Expired JPH0333084Y2 (ja) 1985-04-30 1985-04-30

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0333084Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6115382A (ja) * 1984-07-02 1986-01-23 Nec Corp クランプ素子

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6115382A (ja) * 1984-07-02 1986-01-23 Nec Corp クランプ素子

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6237950U (ja) 1987-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2373613A1 (en) A multi-output composite piezoelectric transformer with expansion vibration mode
JP3111946B2 (ja) 圧電トランス
JPH0333084Y2 (ja)
JPH0740613B2 (ja) 積層型圧電体の製造方法
JPS59110217A (ja) チツプ形状の圧電振動部品とその製造方法
JPH0294680A (ja) 電歪効果素子の製造方法
JPS5915196Y2 (ja) ランジユバン型振動子
JPH0372684A (ja) 積層型圧電素子
JPS5855756Y2 (ja) ランジユバン型振動子
US20240099144A1 (en) Manufacturing method of plane piezoelectric vibration module
JPH027458Y2 (ja)
JPH03155176A (ja) 積層型圧電素子の製造方法
JPH04333294A (ja) 積層型圧電アクチュエータ素子
JP2782750B2 (ja) 電歪効果素子の製造方法
JP3572208B2 (ja) 積層型圧電アクチュエータ
JPH0453006Y2 (ja)
JPH04259268A (ja) 積層型圧電素子
JPS62153765A (ja) 積層型圧電セラミツク素子
JPH02206185A (ja) 圧電アクチュエータ
JPH0126525B2 (ja)
JPS6430865U (ja)
JPH06318746A (ja) 積層型圧電アクチュエータ
JPS6228461U (ja)
JPS62122406A (ja) 圧電フイルタ−
JPS62154677A (ja) バイモルフ型圧電アクチユエ−タ