JPH0331500A

JPH0331500A - 電着塗装前処理装置

Info

Publication number: JPH0331500A
Application number: JP16729989A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Naka; 仲　哲雄; Sadaaki Kikuchi; 菊地　定昭
Original assignee: Trinity Industrial Corp
Current assignee: Trinity Industrial Corp
Priority date: 1989-06-29
Filing date: 1989-06-29
Publication date: 1991-02-12
Anticipated expiration: 2011-12-11
Also published as: JP2561538B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、自動車ボディ等の電着塗装の前処理すなわち
水洗、湯洗、脱脂、および化成処理等に用いられる電着
塗装前処理装置に関する。

（従来の技術）従来より、この種の前処理装置は、当該前処理に必要と
される液例えば洗浄水、湯、脱脂水、燐酸塩溶液等を循
環的に供給する配管とその関連設備を備えた大型の前処
理槽と、被処理品である自動車ボディなハンガーで支持
しつつ前記前処理槽の中に浸清し、移動し、そして引き
上げる移動機構とから構成されている。

（発明が解決しようとする課題）而して、かかる前処理装置の運転においては、前処理よ
りさらに前段階の切削、研厚加工等て生じた金属微粉末
、主に鉄微細粉が、僅かな駿ずってはあるが、自動車ボ
ディと一緒に連ばれ、前処理のための６槽の中にそのま
ま混入し、蓄積していくことが経験的に知られている。

このような金属微粉末の存在は、各々の前処理の効果を
不充分なものにし１次工程の電着塗装において悪影響な
ｔえ、ひいては最終塗装製品（自動車）の品質劣化の原
因ともなる。従って、混入した金属微粉をすべて、好ま
しくは前処理の段階のうちに、除去することが必要とさ
れていた。

一般に、槽中の金属微粉を除去する手段としては、種々
の手法例えば磁気吸着を利用する方法が考えられるが、
いずれの方法であっても、各々の前処理の作用にとって
不利な影響を及ぼすものであってはならない。とりわけ
、前記の手段か、金属微粉の除去効果の他に、仕上がり
の処理品の品質を低くするような別の副効果を伴うもの
であってはならない、また、被処理品（自動車ボディ）
の移動にとって支障を与える除去装置等であってもなら
ない。もっとも、新たに設ける金属微粉の除去手段は経
済的に有利であるものが望ましいことは言うまでもない
。

本発明は、上述の事情を考慮してなされたものて、その
目的とするところは、槽中に混入した金属微粉末をうま
く槽外に除去することができ、しかも前処理の作用、処
理品の品質および被処理品の移動等に関して全く不利な
点や悪影響を与えない電着塗装前処理装置を提供するこ
とにある。

（課題を解決するための手段）本発明は、微細な気泡を槽内に充満する程多くの量発生
させると、該気泡の上昇に伴い槽中に含まれる金属微粉
なども一緒に浮き上がってくるという事実に着目して完
成したものである。

すなわち２本発明の要旨は、被処理品を支持しつつ前処
理槽の中に浸漬し、移動しそして引き上げる電着塗装の
前処理装置において、前処理槽の処理域の底部に配設さ
れた泡発生管と鎖管に接続する圧縮エアまたは加圧水の
供給装置よりなる微細泡発生手段を備え、かつ入槽域、
処理域および出槽域を夫々区切る二つの泡仕切板を前処
理槽の上部に設け、しかも該泡仕切板は被処理品の移動
ハンガーの軸か通過する部位に開閉自在なゲートを備え
たものとしたことを特徴とする電着塗装前処理装置にあ
る。

本発明の前処理装置は、同表ことしての従来からの基本
的構成に加えて、微細泡発生手段と泡仕切板とを備えた
ものである。

前処理槽は、入槽域および出槽域と、当該前処理を行な
う処理域とから構成され、そしてさらに本装置の運転に
より液表面に気泡とともに浮遊する金属微粉を除去１回
収するためのオーバーフロー口を設けたものが好ましい
。

微細泡発生手段は、泡発生管と圧縮エアまたは加圧水供
給装置とからなる。泡発生管は、好ましくは多数の微細
ノズルを備えた管で、＃翅理槽の処理域の底部のみに適
宜分岐して配設されるが。

入槽域や出槽域の底部には設けられない、また、圧縮エ
ア供給装置は例えば通常の空気圧縮機よりなるものでよ
く、加圧水供給装置は加圧タンク。

ポンプおよびエア供ｆＪＡ１１Ａとその配管等からなる
通常使用のものでよい。そして、かかる手段としては、
通常直径約５■以下、好ましくは約０．１〜２■の微細
気泡を発生しうるものが用いられる。

二つの泡仕切板は、前処理槽の上部に夫々、方の板は入
槽域と処理域を区切りそして他方の板は処理域と出槽域
を区切るように設けられる。そして、各泡仕切板は、被
処理品（自動車ボディ）の移動ハンガーの軸が通過する
部位に１例えばいわゆるＣハンガーならば中央部に、ま
たＬハンガーならば槽壁側の部位に、開閉自在なゲート
な備えてなる。ゲートは、通常開じていて、ハンガー軸
の通過のとき開くものであればよく、手動式でも自動式
でもよい、あるいは、例えば、仕切板のハンガー軸の通
過部位を切り欠き、二枚のゴム板を該切欠き部の両側に
それぞれ、一部重なり合うように取り付けてなるもので
もよい。

（作用）本発明では、微細泡発生手段の運転により、圧縮エアま
たは加圧水が前処理槽底部の泡発生管に供給され、多量
の微細気泡か槽中に吹き出され、槽内に充満する。した
がって、被処理品とともに槽中に混入した金属微粉は、
該微細気泡の上昇に伴い、槽表面に浮き上げられ、同表
面に浮遊し、蓄積する。よって、オーバーフロー等によ
り該浮遊物を除去することができる。

本発明の装置は、泡発生管を処理域底部に限って設ける
とともに、該底部に対応する処理域表面部を入槽域およ
び出槽域と区切るべく二つの仕切板を備えている。すな
わち、泡発生管より発生した微細気泡は、処理域表面部
のみに浮上するようになっている、従って、入槽域およ
び出槽域において被処理品は金属分を含む浮遊気泡との
接触を避けることができ、よって泡付着痕が処理製品の
表面に残る等、最終製品の品質低下の事由が起きない。

さらに、本発明の装置は、開閉自在なゲートを設けてい
るので、移動ハンガーの通過を支障なく可能とし、よっ
て被処理品の円滑な連続移動を確保することができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面によグ説明する。

第１図および第２図に示すように、実施例の前処理装置
は、水洗、湯洗、脱脂および化成等のための前処理槽ｌ
と、被処理品の自動車ボディＡをＣハンガー（図示せず
、）て支持しつつ矢印Ｒ方向に運び、前処理槽ｌの入槽
域に浸漬し、処理域へ移動レモして出槽域より引き上げ
る機構を備えてなる。図中、１４および１５は、被処理
品の入槽場所および出槽場所を示す。

実施例の装置は、かかる従来構成に微細泡発生手段２を
付加したものである０手段２は、多数の細径ノズルを備
えた泡発生管３を処理域の底部に適宜分岐して配設し、
そしてこの管３を槽外の加圧水供給装ｇ１４と接続して
なる。装置４は、エアと水の再供給管を加圧タンク５に
接続し、そこで加圧水を調製するものである０図中、６
は圧力計を示し、７はポンプを示す。

また、本装置は、前処理槽の上部に、泡仕切板８を設け
て入槽域と処理域を区切り、かつ泡仕切板９を設けて処
理域と出槽域を区切ってなる。内仕切板８．９はそれぞ
れ、中央部を切り欠き、二枚のゴムシートを該切り欠き
部の両端に、一部重ね合わせて、取り付けることにより
、開閉自在なゲート１１．１２を形成してなる。

さらに、前処理槽１は、処理域の側方にオーバーフロ一
部１３を備え、槽上部の側壁の細長「１より槽内液を溢
れ出させ、＠収しうるようになっている０回収液は、そ
の後槽中に別に設けた攪拌ライザ（図示せず、）等に供
給され、処理液の循環利用が図られている。なお、図中
文は、槽液の液位を示す。

而して、本装置の稼動時、手段２の運転によって、加圧
水を装置４から泡発生管３に供給し、微細気泡１０を吹
き出させ、処理域中に充満せしめる。すると、該気泡の
上昇に伴い、槽中に混入していた金属微粉末なども一緒
に浮き上げられ、処理域の横表面に浮遊し始め、その後
該浮遊物は矢印ｆ方向に流れ、オーバーフロ一部１３に
回収された。従って、槽中の金属微粉末をうまく除去す
ることができ、しかも被処理品Ａの表面に微細気泡の痕
跡が残ることも無かった。

（発明の効果）以上述べたように、本発明の電着塗装前処理装置は、前
処理槽の処理域に微細気泡を充満させる手段を設けたこ
とにより、前処理槽中に混入した金属微粉末等を該気泡
の上昇に伴わせて横表面に浮上させそしてオーバーフロ
ー等により該浮遊物を槽外に除去することができる。し
かも、入槽域および出槽域において被処理品は金属分を
含む浮遊気泡との接触を避けることができ、従って泡付
着痕が処理製品の表面に残ることも無いなど、処理製品
ひいては最終製品の品質に悪影響を受けない、また前処
理自体の作用も何ら影響されない。

さらに、ゲート付き仕切板の働きにより、移動ハンガー
等を支障なく通過させることができ、よって被処理品の
円滑な連続移動を確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の電着塗装前処理装置を示す概
略構成図、第２図は第１図の装置の前処理槽を示す平面図である。図中。１・・・前処理槽２・・・微細泡発生手段３・・・泡発生管４・・・加圧水供給装置５・・・加圧タンク８．９・・・泡仕切板ｌＯ・・・微細気泡１１．１２・・・ゲート・被処理品の移動方向・処理水の流れ方向・処理水の水位第１図３５を老生管４　加圧水低維襞霊５　加圧タンク８．９　・１５４丈ちり１受第２図３１１．１２・ゲートＲ−被処１１！品の穆勅方同ｆ　処理ボのｊ八れ方向Ｊｌ　　処理ボの水位

Claims

【特許請求の範囲】

被処理品を支持しつつ前処理槽の中に浸漬し、移動しそ
して引き上げる電着塗装の前処理装置において、前処理
槽の処理域の底部に配設された泡発生管と該管に接続す
る圧縮エアまたは加圧水の供給装置よりなる微細泡発生
手段を備え、かつ入槽域、処理域および出槽域を夫々区
切る二つの泡仕切板を前処理槽の上部に設け、しかも該
泡仕切板は被処理品の移動ハンガーの軸が通過する部位
に開閉自在なゲートを備えたものとしたことを特徴とす
る電着塗装前処理装置。