JPH0331229B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0331229B2 JPH0331229B2 JP20981082A JP20981082A JPH0331229B2 JP H0331229 B2 JPH0331229 B2 JP H0331229B2 JP 20981082 A JP20981082 A JP 20981082A JP 20981082 A JP20981082 A JP 20981082A JP H0331229 B2 JPH0331229 B2 JP H0331229B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- dielectric loss
- power cable
- temperature
- measuring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、電力ケーブルの絶縁体に交流電圧を
加えた時に生じる誘電体損失を測定する方法に関
するものである。
加えた時に生じる誘電体損失を測定する方法に関
するものである。
電力ケーブルの絶縁体に交流電圧を加えた時、
その絶縁体中には誘電体損が発生し、その損失は
熱となつて放散する。一般に誘電体損Wdは、絶
縁体の静電容量Cxと印加電圧Vの2乗、角周波
数ω並びに誘電正接tanδ(損失電流成分の静電容
量充電電流成分に対する割合)の積で示される。
このうち、静電容量Cxは、絶縁体の比誘電率εΥ
と各寸法から求められる。又、印加電圧並びに各
周波数は、電力ケーブル使用系統で決められるこ
とから電力ケーブル誘電体損の大きさの指標とし
ては一般にεΥ・tanδで表わされる。従来の電力
ケーブル誘電体損は、このtanδを無損失コンデン
サと並列に被測定電力ケーブルを接続して、電圧
を印加し、両者の低圧側に流れ込む電流位相ある
いは電圧位相差を測定していた。
その絶縁体中には誘電体損が発生し、その損失は
熱となつて放散する。一般に誘電体損Wdは、絶
縁体の静電容量Cxと印加電圧Vの2乗、角周波
数ω並びに誘電正接tanδ(損失電流成分の静電容
量充電電流成分に対する割合)の積で示される。
このうち、静電容量Cxは、絶縁体の比誘電率εΥ
と各寸法から求められる。又、印加電圧並びに各
周波数は、電力ケーブル使用系統で決められるこ
とから電力ケーブル誘電体損の大きさの指標とし
ては一般にεΥ・tanδで表わされる。従来の電力
ケーブル誘電体損は、このtanδを無損失コンデン
サと並列に被測定電力ケーブルを接続して、電圧
を印加し、両者の低圧側に流れ込む電流位相ある
いは電圧位相差を測定していた。
しかし、この測定法では、電力ケーブルと並列
に無損失のコンデンサを接続する必要がある事、
更に電力ケーブルの低圧側は接地から開放されて
いる事などが必要である。さらに、tanδが0.001
以下の小さな値を有する電力ケーブルの測定は、
測定リード線抵抗あるいは、電流、電圧位相測定
容器のインダクダンスにより測定誤差を生じる恐
れがある。又、運転状態での電力ケーブルのtanδ
測定は、接地系の開放が出来ないことから一般に
高電圧側の電流、電圧位相を測定する方法がとら
れているが、この場合の電流、電圧位相の測定は
高電圧で行なうため、大変危険な測定となる欠点
があつた。
に無損失のコンデンサを接続する必要がある事、
更に電力ケーブルの低圧側は接地から開放されて
いる事などが必要である。さらに、tanδが0.001
以下の小さな値を有する電力ケーブルの測定は、
測定リード線抵抗あるいは、電流、電圧位相測定
容器のインダクダンスにより測定誤差を生じる恐
れがある。又、運転状態での電力ケーブルのtanδ
測定は、接地系の開放が出来ないことから一般に
高電圧側の電流、電圧位相を測定する方法がとら
れているが、この場合の電流、電圧位相の測定は
高電圧で行なうため、大変危険な測定となる欠点
があつた。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、簡単、且つ安全に電力ケーブルの誘電体損
を測定することにある。
消し、簡単、且つ安全に電力ケーブルの誘電体損
を測定することにある。
すなわち、本発明の要旨は、電力ケーブルの最
外周表面の温度と、熱抵抗が既知の熱媒体をケー
ブル最外層表面に介して、その熱媒体表面の温度
をサーモカツプル等の温度検出素子により測定
し、その温度差によつて電力ケーブルの誘電体損
を求めることにある。
外周表面の温度と、熱抵抗が既知の熱媒体をケー
ブル最外層表面に介して、その熱媒体表面の温度
をサーモカツプル等の温度検出素子により測定
し、その温度差によつて電力ケーブルの誘電体損
を求めることにある。
上記電力ケーブル最外層表面を覆う物質として
は、熱伝導率が小さくしかも温度によつて熱伝導
率が変わらない材料、例えば空気、コルク材やそ
の他の有機材料が望ましいが熱伝導率が既知の材
料であれば特に制限はない。
は、熱伝導率が小さくしかも温度によつて熱伝導
率が変わらない材料、例えば空気、コルク材やそ
の他の有機材料が望ましいが熱伝導率が既知の材
料であれば特に制限はない。
第1図に本発明の具体的一実施例を示す。電力
ケーブルの導体1と金属シース1b間に交流電圧
Vを印加し、ケーブル最外層1c並びにケーブル
外周を被つた熱媒体8の表面にサーモカツプル2
および3を設け、そのサーモカツプル2,3の出
力を温度記録計等の温度測定器6で測定する。
ケーブルの導体1と金属シース1b間に交流電圧
Vを印加し、ケーブル最外層1c並びにケーブル
外周を被つた熱媒体8の表面にサーモカツプル2
および3を設け、そのサーモカツプル2,3の出
力を温度記録計等の温度測定器6で測定する。
この場合、定常状態に達した時にはサーモカツ
プル2の温度t1とサーモカツプル3の温度t2は、
t1−t2=RWdで示される。但しR=熱媒体8の熱
抵抗Wd=誘電体損失である。従つて、電力ケー
ブル誘電体損Wdは Wd=(t1−t2)/R ……(1) となり、既知の熱抵抗Rとt1、t2を測定する事に
より、直ちに電力ケーブルの誘電体損が測定でき
る。ケーブル最外層を被う物質8は、ケーブル周
囲の大気温が一定であれば、空気でも良く、シリ
コンゴム、ガラスせんい等の可撓性が優れ、かつ
熱抵抗が大きく温度に対し、熱抵抗が一定な材料
であるのが望ましい。誘電体損Wdが測定できれ
ば、ケーブのtanδは tanδ=Wd/ωCV2で求められる。尚、ケーブ
ルの誘電体損が小さい場合、ケーブル最外層の温
度上昇が少なくなり、測定精度上誤差を生じる。
この場合は第2図に示した通りケーブル最外層表
面1cの円周方向に多数のサーモカツプル例えば
5組70,71,72,73,74を設け、更
に、ケーブル周囲を被つた熱媒体8の表面に同数
個のサーモカツプル60,61,62,63,6
4を設け、両者を直列に接続して、測定リード線
4にて測定器6に接続する。このようにすること
により、ケーブル最外層と熱媒体表面の温度差を
サーモカツプル個数分即ち5倍の倍率で測定する
事ができ、測定精度を上げる事が出来る。また、
熱媒体表面の温度が、大気温の変化あるいは風速
等で一定に保たれない場合は、熱媒体表面上を熱
伝導率が小さな材料で被覆すること、同一熱媒体
を複数枚重ねねこと、熱媒体の内部の温度を測定
すること等の方法をとればよい。
プル2の温度t1とサーモカツプル3の温度t2は、
t1−t2=RWdで示される。但しR=熱媒体8の熱
抵抗Wd=誘電体損失である。従つて、電力ケー
ブル誘電体損Wdは Wd=(t1−t2)/R ……(1) となり、既知の熱抵抗Rとt1、t2を測定する事に
より、直ちに電力ケーブルの誘電体損が測定でき
る。ケーブル最外層を被う物質8は、ケーブル周
囲の大気温が一定であれば、空気でも良く、シリ
コンゴム、ガラスせんい等の可撓性が優れ、かつ
熱抵抗が大きく温度に対し、熱抵抗が一定な材料
であるのが望ましい。誘電体損Wdが測定できれ
ば、ケーブのtanδは tanδ=Wd/ωCV2で求められる。尚、ケーブ
ルの誘電体損が小さい場合、ケーブル最外層の温
度上昇が少なくなり、測定精度上誤差を生じる。
この場合は第2図に示した通りケーブル最外層表
面1cの円周方向に多数のサーモカツプル例えば
5組70,71,72,73,74を設け、更
に、ケーブル周囲を被つた熱媒体8の表面に同数
個のサーモカツプル60,61,62,63,6
4を設け、両者を直列に接続して、測定リード線
4にて測定器6に接続する。このようにすること
により、ケーブル最外層と熱媒体表面の温度差を
サーモカツプル個数分即ち5倍の倍率で測定する
事ができ、測定精度を上げる事が出来る。また、
熱媒体表面の温度が、大気温の変化あるいは風速
等で一定に保たれない場合は、熱媒体表面上を熱
伝導率が小さな材料で被覆すること、同一熱媒体
を複数枚重ねねこと、熱媒体の内部の温度を測定
すること等の方法をとればよい。
以上説明した通り、本発明の測定法によれば、
電力ケーブル絶縁体中に生じる誘電体損を無損失
のコンデンサを用いないで測定できるばかりでな
く、ケーブルの低圧側を接地したままで測定でき
る。
電力ケーブル絶縁体中に生じる誘電体損を無損失
のコンデンサを用いないで測定できるばかりでな
く、ケーブルの低圧側を接地したままで測定でき
る。
また、本測定法によれば、サーモカツプルをケ
ーブル長さ方向に数個所分散して設ければ、その
部分の誘電体損を測定することができるものでそ
の工業的価値は大なるものがある。
ーブル長さ方向に数個所分散して設ければ、その
部分の誘電体損を測定することができるものでそ
の工業的価値は大なるものがある。
第1図は、本発明の電力ケーブル誘電体損測定
法の一実施例を示す説明図、第2図は、誘電体損
が小さい場合の測定法を示す説明図である。 1:ケーブル導体、1a:ケーブル絶縁体、1
b:ケーブル金属シース、1c:ケーブル最外
層、2,3:サーモカツプル、4:測定リード
線、6:測定器、60〜64:サーモカツプル
(ケーブル最外層部)、70〜74:サーモカツプ
ル(熱媒体表面)、8:熱媒体。
法の一実施例を示す説明図、第2図は、誘電体損
が小さい場合の測定法を示す説明図である。 1:ケーブル導体、1a:ケーブル絶縁体、1
b:ケーブル金属シース、1c:ケーブル最外
層、2,3:サーモカツプル、4:測定リード
線、6:測定器、60〜64:サーモカツプル
(ケーブル最外層部)、70〜74:サーモカツプ
ル(熱媒体表面)、8:熱媒体。
Claims (1)
- 1 電力ケーブルの絶縁体に交流電圧を加えた
時、発生する誘電体損を測定する方法において、
ケーブル最外層とケーブル最外層に設けられた熱
抵抗が既知の熱媒体表面に温度検出素子を設け、
該温度検出素子より検出した両者の温度差から電
力ケーブルの誘電体損を測定することを特徴とす
る電力ケーブルの誘電体損測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20981082A JPS5999362A (ja) | 1982-11-30 | 1982-11-30 | 電力ケ−ブルの誘電体損測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20981082A JPS5999362A (ja) | 1982-11-30 | 1982-11-30 | 電力ケ−ブルの誘電体損測定法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5999362A JPS5999362A (ja) | 1984-06-08 |
JPH0331229B2 true JPH0331229B2 (ja) | 1991-05-02 |
Family
ID=16578974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20981082A Granted JPS5999362A (ja) | 1982-11-30 | 1982-11-30 | 電力ケ−ブルの誘電体損測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5999362A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012017523A1 (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-09 | 富士通株式会社 | 電力測定システム及び電力温度変換器 |
CN104678267A (zh) * | 2015-02-11 | 2015-06-03 | 华南理工大学 | 一种间接测量电缆绝缘层介质损耗的方法 |
-
1982
- 1982-11-30 JP JP20981082A patent/JPS5999362A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5999362A (ja) | 1984-06-08 |
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