JPH0330878Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0330878Y2 JPH0330878Y2 JP1983012774U JP1277483U JPH0330878Y2 JP H0330878 Y2 JPH0330878 Y2 JP H0330878Y2 JP 1983012774 U JP1983012774 U JP 1983012774U JP 1277483 U JP1277483 U JP 1277483U JP H0330878 Y2 JPH0330878 Y2 JP H0330878Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reactor
- inner cylinder
- reactor vessel
- coolant
- fast breeder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002826 coolant Substances 0.000 claims description 20
- 239000011734 sodium Substances 0.000 description 27
- DGAQECJNVWCQMB-PUAWFVPOSA-M Ilexoside XXIX Chemical compound C[C@@H]1CC[C@@]2(CC[C@@]3(C(=CC[C@H]4[C@]3(CC[C@@H]5[C@@]4(CC[C@@H](C5(C)C)OS(=O)(=O)[O-])C)C)[C@@H]2[C@]1(C)O)C)C(=O)O[C@H]6[C@@H]([C@H]([C@@H]([C@H](O6)CO)O)O)O.[Na+] DGAQECJNVWCQMB-PUAWFVPOSA-M 0.000 description 14
- 229910052708 sodium Inorganic materials 0.000 description 14
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本案は高速増殖炉の改良に関するものである。
従来の高速増殖炉を第1,2図に示した。第1
図の1が原子炉容器、2が冷却材入口配管ノズ
ル、3が冷却材出口配管ノズル、4が内筒、5が
同内筒4に設けたフローホール、6が炉心部で、
冷却材であるナトリウムは、入口配管ノズル2か
ら原子炉容器1内に入り、炉心部6を通つて内筒
4内に流入する。この内筒4は、ナトリウムの流
れが原子炉容器1の胴部に直接当らないようにす
るために設けられている。また内筒4には、フロ
ーホール5が設けられているが、このフローホー
ル5はナトリウムの液位が内筒4以下になつた異
常時の流れを確保するために設けられている。内
筒4内に入つたナトリウムは、定常運転時にはそ
のほとんどが内筒4の上部から流出し、内筒4原
子炉容器1との間を流れ下り、出口配管ノズル3
から配管系へ流れる。定常時は、炉心部6から出
る流体の温度は、時間的に一定であり、各部の温
度も一定になつている。また過渡時、たとえば何
らかの原因で原子炉がスクラムした場合、ポンプ
のコーストダウンに従い冷却材の流量が急激に低
下して、崩壊熱除去に必要な流量での運転(ポニ
ー(小型)モータ運転と称する)へ移行する。た
とえば定常時100%の流量からポニーモータ運転
時の約10%程度の流量へ移行する。このとき、内
筒4内の状態は、第2図に示すように低温ナトリ
ウム(Na1)が高温ナトリウム(Na2)を押し上
げて、フローホール5からは、低温ナトリウム
(Na1)が流出する。一方、高温ナトリウム
(Na2)は、内筒4を越え、下降して出口配管ノ
ズル3に至る。このため、出口配管ノズル3部に
は、低温ナトリウム(Na1)と高温ナトリウム
(Na2)とが存在するが、これらはその密度差に
より層化し、この状態のまま第2図の左方へ流出
する。なおNa3は中間層である。
図の1が原子炉容器、2が冷却材入口配管ノズ
ル、3が冷却材出口配管ノズル、4が内筒、5が
同内筒4に設けたフローホール、6が炉心部で、
冷却材であるナトリウムは、入口配管ノズル2か
ら原子炉容器1内に入り、炉心部6を通つて内筒
4内に流入する。この内筒4は、ナトリウムの流
れが原子炉容器1の胴部に直接当らないようにす
るために設けられている。また内筒4には、フロ
ーホール5が設けられているが、このフローホー
ル5はナトリウムの液位が内筒4以下になつた異
常時の流れを確保するために設けられている。内
筒4内に入つたナトリウムは、定常運転時にはそ
のほとんどが内筒4の上部から流出し、内筒4原
子炉容器1との間を流れ下り、出口配管ノズル3
から配管系へ流れる。定常時は、炉心部6から出
る流体の温度は、時間的に一定であり、各部の温
度も一定になつている。また過渡時、たとえば何
らかの原因で原子炉がスクラムした場合、ポンプ
のコーストダウンに従い冷却材の流量が急激に低
下して、崩壊熱除去に必要な流量での運転(ポニ
ー(小型)モータ運転と称する)へ移行する。た
とえば定常時100%の流量からポニーモータ運転
時の約10%程度の流量へ移行する。このとき、内
筒4内の状態は、第2図に示すように低温ナトリ
ウム(Na1)が高温ナトリウム(Na2)を押し上
げて、フローホール5からは、低温ナトリウム
(Na1)が流出する。一方、高温ナトリウム
(Na2)は、内筒4を越え、下降して出口配管ノ
ズル3に至る。このため、出口配管ノズル3部に
は、低温ナトリウム(Na1)と高温ナトリウム
(Na2)とが存在するが、これらはその密度差に
より層化し、この状態のまま第2図の左方へ流出
する。なおNa3は中間層である。
前記高速増殖炉において、出口配管ノズル部3
に存在する低温ナトリウム(Na1)と高温ナトリ
ウム(Na2)とがその密度差により層化したまま
第2図の左方へ流出するということは、出口配管
ノズル3及びそれに接続した冷却材出口配管の上
下部に温度差が生じて(熱膨脹差が生じて)、こ
れらにアンバランスな力が発生することであり、
構造物にとつて好ましくない。
に存在する低温ナトリウム(Na1)と高温ナトリ
ウム(Na2)とがその密度差により層化したまま
第2図の左方へ流出するということは、出口配管
ノズル3及びそれに接続した冷却材出口配管の上
下部に温度差が生じて(熱膨脹差が生じて)、こ
れらにアンバランスな力が発生することであり、
構造物にとつて好ましくない。
本案は前記の問題点に対処するもので、下部に
冷却材入口配管が連絡すると共に炉心を内部に支
持する原子炉容器と、同原子炉容器の内部上方に
同原子炉容器との間に環状空間を形成するように
設けられて上記炉心の上端部を取り囲む内筒と、
上記原子炉容器の上部に連絡して上記環状空間に
開口した冷却材出口配管と、同冷却材出口配管の
ノズル部よりも若干高い位置を指向するように上
記内筒に設けられた複数の傾斜流れ穴とを具えて
いることを特徴とした高速増殖炉に係り、その目
的とする処は、出口配管ノズルとそれに接続した
冷却材出口配管との上下部にアンバランスな力を
発生させない改良された高速増殖炉を供する点に
ある。
冷却材入口配管が連絡すると共に炉心を内部に支
持する原子炉容器と、同原子炉容器の内部上方に
同原子炉容器との間に環状空間を形成するように
設けられて上記炉心の上端部を取り囲む内筒と、
上記原子炉容器の上部に連絡して上記環状空間に
開口した冷却材出口配管と、同冷却材出口配管の
ノズル部よりも若干高い位置を指向するように上
記内筒に設けられた複数の傾斜流れ穴とを具えて
いることを特徴とした高速増殖炉に係り、その目
的とする処は、出口配管ノズルとそれに接続した
冷却材出口配管との上下部にアンバランスな力を
発生させない改良された高速増殖炉を供する点に
ある。
次に本案の高速増殖炉を第3,4図に示す一実
施例により説明すると、1は下部に冷却材入口配
管(第1図の2参照)が連絡すると共に炉心(第
1図の6参照)を内部に支持する原子炉容器、4
は同原子炉容器1の内部上方に同原子炉容器1と
の間に環状空間を形成するように設けられて上記
炉心の上端部を取り囲む内筒、3は上記原子炉容
器1の上部に連絡して上記環状空間に開口した冷
却材出口配管、5′は同冷却材出口配管3のノズ
ル部よりも若干高い位置を指向するように上記内
筒4の円周方向位置に間隔をおいて設けられた複
数の傾斜流れ穴である。
施例により説明すると、1は下部に冷却材入口配
管(第1図の2参照)が連絡すると共に炉心(第
1図の6参照)を内部に支持する原子炉容器、4
は同原子炉容器1の内部上方に同原子炉容器1と
の間に環状空間を形成するように設けられて上記
炉心の上端部を取り囲む内筒、3は上記原子炉容
器1の上部に連絡して上記環状空間に開口した冷
却材出口配管、5′は同冷却材出口配管3のノズ
ル部よりも若干高い位置を指向するように上記内
筒4の円周方向位置に間隔をおいて設けられた複
数の傾斜流れ穴である。
本考案の高速増殖炉は前記のように下部に冷却
材入口配管2が連絡すると共に炉心6を内部に支
持する原子炉容器1と、同原子炉容器1の内部上
方に同原子炉容器1との間に環状空間を形成する
ように設けられて上記炉心6の上端部を取り囲む
内筒4と、上記原子炉容器1の上部に連絡して上
記環状空間に開口した冷却材出口配管3と、同冷
却材出口配管3よりも若干高い位置を指向するよ
うに上記内筒4に設けられた複数の傾斜流れ穴
5′とを具えており、これら傾斜流れ穴5′と冷却
材出口配管3との位置関係から、内筒4と原子炉
容器1との間に環状空間を流れ下つてくる高温ナ
トリウム(Na2参照)に、内筒4内から傾斜流れ
穴5′を経て流出する低温ナトリウム(Na1参照)
を斜め上方へ層を形成しないように混合させるこ
とができる(Na4参照)。これにより冷却材出口
配管3を流れる冷却材の温度は均一化されて、出
口配管3に大きな温度差が生じなくなる。すなわ
ち、出口配管3で熱的なアンバランスにより生じ
ていた応力が少なくなり、出口配管3の健全性が
向上する。
材入口配管2が連絡すると共に炉心6を内部に支
持する原子炉容器1と、同原子炉容器1の内部上
方に同原子炉容器1との間に環状空間を形成する
ように設けられて上記炉心6の上端部を取り囲む
内筒4と、上記原子炉容器1の上部に連絡して上
記環状空間に開口した冷却材出口配管3と、同冷
却材出口配管3よりも若干高い位置を指向するよ
うに上記内筒4に設けられた複数の傾斜流れ穴
5′とを具えており、これら傾斜流れ穴5′と冷却
材出口配管3との位置関係から、内筒4と原子炉
容器1との間に環状空間を流れ下つてくる高温ナ
トリウム(Na2参照)に、内筒4内から傾斜流れ
穴5′を経て流出する低温ナトリウム(Na1参照)
を斜め上方へ層を形成しないように混合させるこ
とができる(Na4参照)。これにより冷却材出口
配管3を流れる冷却材の温度は均一化されて、出
口配管3に大きな温度差が生じなくなる。すなわ
ち、出口配管3で熱的なアンバランスにより生じ
ていた応力が少なくなり、出口配管3の健全性が
向上する。
また本考案の高速増殖炉では、内筒4に傾斜流
れ穴5′を設けるだけであり、次の場合、即ち、
内筒4壁に出口ノズル等を設け、出口ノズルの先
端部が内筒4壁から原子炉容器1側へ突出して、
原子炉容器1は内筒4との間に大きなスペースの
環状空間を設けなければならない場合に比べる
と、原子炉容器1と内筒4との間のスペースを少
なくできる効果がある。
れ穴5′を設けるだけであり、次の場合、即ち、
内筒4壁に出口ノズル等を設け、出口ノズルの先
端部が内筒4壁から原子炉容器1側へ突出して、
原子炉容器1は内筒4との間に大きなスペースの
環状空間を設けなければならない場合に比べる
と、原子炉容器1と内筒4との間のスペースを少
なくできる効果がある。
なお上記傾斜流れ穴5′の数、位置、及び角度
は高温ナトリウム(Na2)と低温ナトリウム
(Na1)とを層を形成しないように混合する点か
ら決めればよい。また傾斜流れ穴5′は第5,6
図のようにして設けてもよい。同各図において7
は傾斜形成用部品である。
は高温ナトリウム(Na2)と低温ナトリウム
(Na1)とを層を形成しないように混合する点か
ら決めればよい。また傾斜流れ穴5′は第5,6
図のようにして設けてもよい。同各図において7
は傾斜形成用部品である。
第1図は従来の高速増殖炉を示す縦断側面図、
第2図はその冷起材出口配管部分を拡大して示す
縦断側面図、第3図は本案に係る高速増殖炉の一
実施例を示す縦断側面図、第4図はその傾斜流れ
穴部分を拡大して示す縦断側面図、第5,6図は
傾斜流れ穴の他の実施例を示す縦断側面図であ
る。 1……原子炉容器、2……冷却材入口配管、3
……冷却材出口配管、4……内筒、5′……傾斜
流れ穴、6……炉心。
第2図はその冷起材出口配管部分を拡大して示す
縦断側面図、第3図は本案に係る高速増殖炉の一
実施例を示す縦断側面図、第4図はその傾斜流れ
穴部分を拡大して示す縦断側面図、第5,6図は
傾斜流れ穴の他の実施例を示す縦断側面図であ
る。 1……原子炉容器、2……冷却材入口配管、3
……冷却材出口配管、4……内筒、5′……傾斜
流れ穴、6……炉心。
Claims (1)
- 下部に冷却材入口配管が連絡すると共に炉心を
内部に支持する原子炉容器と、同原子炉容器の内
部上方に同原子炉拘器との間に環状空間を形成す
るように設けられて上記炉心の上端部を取り囲む
内筒と、上記原子炉容器の上部に連絡して上記環
状空間に開口した冷却材出口配管と、同冷却材出
口配管のノズル部よりも若干高い位置を指向する
ように上記内筒に設けられた複数の傾斜流れ穴と
を具えていることを特徴とした高速増殖炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983012774U JPS59120500U (ja) | 1983-02-02 | 1983-02-02 | 高速増殖炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983012774U JPS59120500U (ja) | 1983-02-02 | 1983-02-02 | 高速増殖炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59120500U JPS59120500U (ja) | 1984-08-14 |
JPH0330878Y2 true JPH0330878Y2 (ja) | 1991-06-28 |
Family
ID=30144164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983012774U Granted JPS59120500U (ja) | 1983-02-02 | 1983-02-02 | 高速増殖炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59120500U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5850497A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-24 | 株式会社東芝 | 高速増殖炉 |
-
1983
- 1983-02-02 JP JP1983012774U patent/JPS59120500U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5850497A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-24 | 株式会社東芝 | 高速増殖炉 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59120500U (ja) | 1984-08-14 |
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