JPH0330318A - 分子線蒸着装置 - Google Patents

分子線蒸着装置

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JPH0330318A
JPH0330318A JP16497489A JP16497489A JPH0330318A JP H0330318 A JPH0330318 A JP H0330318A JP 16497489 A JP16497489 A JP 16497489A JP 16497489 A JP16497489 A JP 16497489A JP H0330318 A JPH0330318 A JP H0330318A
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JP
Japan
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vapor deposition
molecular beam
substrate
evaporation
shroud
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Application number
JP16497489A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Ogawa
芳文 小川
Nushito Takahashi
主人 高橋
Hiroki Kawada
洋揮 川田
Muneo Furuse
宗雄 古瀬
Naoyuki Tamura
直行 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体デバイスや超電導素子等の電子部品の
薄膜製造に使用される分子線蒸着装置において、特に蒸
着源内へ侵入してくる異物を低減させるための構造、配
置、形状に関する。
【従来の技術〕
従来の分子線蒸着装置については例えば特開昭61−2
61295.62−57211等に蒸着源に対するシャ
ッタ板の形状、配置などが記載され、これらの分子線蒸
着装置では、蒸着源の上方にシャッタ板が配置されてい
るために、シャッタ板に付着した異物は容易に蒸着房:
(に落下する配置となっている。
また特開昭63−282190では重力落下物による蒸
着源の汚染を防止するために蒸着源の先端開口部を鉛直
面で切った形とし、蒸着源の上方にはシュラウドを配置
しないようにした例があるが、蒸着源とシャッタ板との
位置関係については何ら述べられていない。
さらに特開昭63−60521では、基板ホルダから放
出されるガスのトラップを目的として、基板ホルダの周
囲を取り囲むシュラウドを下方に出した例がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、蒸着源である分子線セルやガ
スソースセルに対する汚染防止、つまり重力落下する付
着異物や槽内駆動部の運動によって飛散する異物が蒸着
源の材料中に混入して蒸着源を汚染することに対する対
策が十分に図られていない。
例えば、分子線蒸着′!A置の蒸着源の開口部の上方に
はシャッタ板が配置されているが、このシャッタ板には
多量の蒸着物が付着しており、蒸着源を覆っている間に
付着異物が落下して蒸着源に入ったり、次のステップと
してシャッタ板が開いた時にその動きにより付着異物が
飛散して隣接する他の蒸着源に混入したりして蒸着源の
材料を汚染させることがあるが、この不具合に対する対
策は従来は考慮されてなかった。
異種の材料が混入した場合には基板上に得られる薄膜デ
バイスの不純物のドーピングレベルがLI標とする値か
らずれたり、欠陥の核になったりして好ましくない。ま
た同じ材料が落下した場合でもフレーク状の塊として混
入すると、付着時の温度が低いために蒸着源の温度を低
下させて蒸発量が)成少するため基板上に得ようとした
目標の膜厚より;違くなるといった問題が生じる。
また基板ホルダには直接基板もしくは基板を収納したサ
セプタを取付けるための駆動機構があるが、この部位に
付着した蒸着物や駆動により発生する異物が飛散して蒸
着源中に混入して前述と同様の不具合を引き起こすとい
う問題があった7市出の特昭63−282190のよう
に重力落下する異物が蒸着源に侵入しないように配慮さ
れた例もあるが5蒸着源の形状を変化させることにより
分子線の放出分布が従来の蒸着源を用いた場合に得られ
る放出分布から大きく変化してしまうことが判った。
この放出分布を補正し従来と回等の膜厚均一性を得るた
めには、分子線源の取付は軸(長手中心軸方向)の延長
線と基板面との交点の位[6、これら線と面のなす角度
、蒸着源と交点までの距蒲等を変化させて、つまり基板
に対する蒸着源の取付は位置と取付は姿勢を変えること
になる。。
従来の装置にこの鉛直面の開口部を有する蒸着源を取付
けようとすると、従来と放出分布が異なるため膜厚が不
均一となる不具合が生じる。もちろん、鉛直面の開口部
を有する蒸着源の放出分布を最初から考慮しておけば均
一性の問題を克服した装置を製作することもできようが
、しかしながらもっと大きな問題はこの鉛直面を有する
蒸着源の先端が突き出ているために空間に対するn皇が
大きく、ふ(射によりこの部位の温度が蒸着源の内部の
温度に比べて低下してしまうことである。
このため蒸着物が徐々に付着堆積して開口部の形状が変
わり、放出分布を経時的に変化させてしまう。また、蒸
着源の先端に付着した物が内部に落下して前述と同様の
不具合を生じさせるため好ましくない。
本発明の目的は、蒸着源に侵入する異物や付着落下物を
低減させて蒸着源を清浄に保ち、ひいては基板上に高品
位の薄膜を形成でき、さらには高い生産性を有する分子
線蒸着装置を堤供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、真空にJJl:気
される蒸着室に、蒸着材料を充填した複数の蒸着源と基
板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸着源から分子線
を照射して該基板上に蒸着材料の薄膜を形成する分子線
蒸着装置において、前記蒸着室内に、前記蒸着源と前記
基板ホルダとを隔てるシュラウドが設けられ、該シュラ
ウドは、該蒸着源の開口部と該基板ホルダに保持された
基板とを結ぶ線上に分子線通過孔を有し、該分子線通過
孔を通過した分子線のみが該基板上に薄1摸を形成する
ものであることを特徴とする。
また、前記蒸着室は、釦直に設けられた基板ホルダの下
面に、前記基板の取付けられたサセプタを搬送し7て水
平に取付ける手段を具備したものであって、該サセプタ
が該基板ホルダの下面より大きい寸法のものであること
を特徴とするものである。
また、上記目的は、前記蒸着室は、前記蒸着源の開口部
と前記基板ホルダの基板取付部とを取り囲むシュラウド
を設けたものであって、該シュラウドは該蒸着源の開口
部の鉛直上方に開孔を有し。
該開孔の上方に取り外し可能なプレートを設けたもので
あることによって達成することができる。
更にまた、前記蒸着室は、内面を遮蔽するシュラウドを
備えると共に、前記蒸、1!源の開口部に近接して前記
基板を照射する分子線を遮断するシャッタ板が設けられ
たものであって、該シャッタ板は、該分子線の基板を照
射する中心軸に対して所定の角度を有し、該所定の角度
は該シャッタ板の軌跡延長線上が該蒸着源及び他の蒸:
rf源の開口部でなく直接前記シュラウドとなる角度の
ものであること、あるいは、前記蒸着室は、内面を遮蔽
するシュラウドを備えると共に、前記基板ホルダは回動
して前記基板面の角度を変化させるものであって、該基
板ホルダの回動方向に前記蒸着源の開口部がなく直接前
記シュラウドであること、あるいは、前記蒸着室は、前
記基板ホルダに前記基板の取付けられたサセプタを搬送
して取付ける手段を具備したものであって、該搬送路の
下方を除いた部位に前記蒸着源の開口部を配設したもの
であることによっても達成することができる。
〔作用〕
上記構成によれば1分子線を照射すると、分子線透過孔
のあるシュラウドによって、基板を照射する以外の分子
線がカットされ、内部の汚染が低減される。
またサセプタが大きいので、基板ホルダを伝って落下す
る異物がこのサセプタに付着し、交換、洗浄を容易にす
ることができる。
また蒸着源の開口部上方のプレートに付着した蒸着物は
、落下する前に処理をすることが可能となる。
更にまた、開口部に近接したシャッタ板の移動による飛
散物や、基1反ホルダの回動による飛散物、あるいはサ
セプタ搬送時の落下異物などが蒸着ガ(に混入すること
が防止される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、まず基本的に蒸着源2の開口1部2A
を次に記すような場所に配置しないこととした。
(1)  基板4もしくはサセプタ6の搬送経路の鉛直
下方。
(2)  シャッタ板8の鉛直下方およびシャッタ板8
の駆動軌跡延長上。
(3)基板ホルダ10が回動して首振り可能なものにつ
いては、基板ホルダ10の先端の姿勢変更時の運動軌跡
延長上。
これにより表面に付着して成長したフレークが自重を支
えきれなくなって落下したり、摺動や運動により飛散し
たりして発生する異物が蒸着源に侵入することがなくな
り、材料を純度良く保つことができる。
また基板ホルダ10の位置における基板4もしくはサセ
プタ6の着脱時や、基板4を回転させろ(自転)ときに
発生する異物に対しては、基板ホルダ10を円筒形のシ
ュラウド12で囲んで蒸5n源2と隔絶し、基板4上に
のみ分子線を効率よく照射させるための孔14をシュラ
ウド12に設けるようにした。
このようにシュラウド12を配置することにより次に述
べるような効果もある。ある蒸着凋12から出た分子線
の内、蒸着に寄与しない物の大部分は主に蒸着源2の前
方のシュラウド12に付着する。またわずかに基板4の
周囲のサセプタ6や基板ホルダ10の前面および側面に
付着した各蒸7a源の成分を含む混合物は、はとんど全
て円筒形のシュラウド12の内部に落下するため、どの
蒸着源に対しても他の蒸着源の材料の成分しこよって、
・り染させることがなくクロスコンタミネーションを防
止できる。
さらにサセプタ6を用いて基板4を搬送する場合には、
サセプタ6の鍔を拡げるとともにサセプタ6の裏面で基
板ホルダ10との着脱ができるようにした。こうするこ
とにより、蒸着物はサセプタ6の鍔に付着するため基板
ホルダ10の保持部やヒータ部への付着は軽微となる。
サセプタ6の表面に着いたものは搬送して回収し洗、負
により除去できる。
また蒸着源2の開口部2AとそのQB直上方のシュラウ
ド1日との間の距離をできるだけ大きくして、単位面積
当りの付着量を低減させる。さらに付符異物を回収する
ためにシュラウド16に穴18を1投けその穴18を再
生可能なプレート20で蔽い、このブIノート20に蒸
着物を付着させる。
このプレート20に冷却手段を設ければ積極的に付着さ
せることができるし、加熱手段を設ければ付着させずに
清浄な表面を保つことができる。
さらに、真空中で穴18に対する露呈位置を変化させる
機能や表面に着いた蒸若物を取り除いて再生させる機能
を設けてもよい。このようなプレート20を用いれば蒸
着源開口部2Aの鉛直上方の体積物が1R力降下する前
にl収できるので蒸着源2を清浄に保つことができる。
各蒸着源開口部2Aの前方に設けるシャッタ板8は、略
鉛直に保つことにより異物の飛散範囲を狭くすることが
できるので蒸着′rA2の配置上優位なものである。
ここに、分子線蒸着装はの廓動部として基板ホルダ10
、シャッタ板8および搬送物に関して述べてきたが、ビ
ューイングポート川シャッタやr<HEED用シャッタ
等の他の廓肋部についても前述と同じように蒸着源2へ
の汚染防止を配慮した配はとすることはいうまでもない
ところで、例えば■−■族の材料を蒸着する分子線蒸着
装置において、Ill族であるGaの蒸着源より発した
Ga分子は基板に付着する他にシュラウドや基板ボルダ
やシャッタ板に付着する。Gaは活性でありIt2.l
I20.C○等の槽内の残留ガスや池の蒸着源から発し
たAs、Al、Si等と反応して安定化する。
いっぽう、■旗であるAsは通常Gaよりも過剰に供給
されるため、基板以外に付着しているフレーク状の付着
物の主成分はAsである。またその中には、前述の不純
物と一緒にOaも混在する。
このフレークが表面との付着力にまさる自身を支さえき
れない重さにまで成長した場合に重力落下したり、装置
の機構部の運動によって加速度を与えられた場合には主
に運動方向に飛散したりする。
剥離落下したフレークが例えば1く−ピング用のSiの
蒸着源の中に侵入したときには上述の不純物やAsやG
aなどと反応し基板上で結晶欠陥の核と成るような物質
を生成させる1、また蒸着源の温度を低下させてドーピ
ング濃度がずれる不都合が生じる。
従って、良質の薄膜を得るためには蒸着源に異物を混入
させないことが肝要であり、本実施例のようにすること
によって蒸着源への異物混入が低減される。
以下、いくつかの実施例について更に詳細に説明する。
第1図において真空に排気された蒸着室22には、基板
ホルダ10と蒸着源2とシュラウド12゜16.24と
シャッタ叩動機構26とシャッタ板8、搬送用シャッタ
晩動機構28と搬送用シャッタ30、およびプレート2
0の回転1駆動機構コ32が取付けられている。また第
1図には示していないがこの他にも真空計測定子や四重
極質量分析計ヘッド、およびP HE E Dやオージ
ェ電子分光)(Hのヘッドなどが取付けられていても良
い。
基本ホルダ10は基板4を加熱させるヒータ(符号を付
せず)と基板4が収納されたサセプタ6!!!−自転さ
せるための回転駆動機構(符号を付せず)とサセプタ6
を保持する機(1i(符号を付せず)をもっている。
蒸着′rA2は分子線セルとしたが、ガスソースセル、
EBガンもしくはスパッタガンのどれであってもよい。
蒸着室22はゲートバルブ34を介して搬送準備室36
と連結されており、搬送準備室36の中には被搬送物で
あるサセプタ6が収納できる構造、および隈送のための
手段例えばトランスファマニピュレータ(図示せず)が
設けられている。
本実施例における基板4への薄膜の蒸着手順は通常の分
子線蒸着装置と同様である1、すなオ〕ち、あらかじめ
蒸着室22は真空排気され、不純物ガスはベーキング等
の手段により可能な限り除去されている。次にゲートバ
ルブ34と1般送川シヤツタ板30を開き、シュラウド
12,1Gに設けられた搬送用開口部38.40によっ
て搬送路を形成し、搬送の手段を用いてサセプタ6を基
板ホルダ10へ取付け、しかる後、搬送路は閉じられる
これより先に蒸着g2は蒸着のための昇温や、スパッタ
等の準備が成されており、ついで基板4を昇温さ仕る。
所定の温度に制御されたのを確認した後、シャッタ板8
を分子線通過用孔14から外れた位置へ移動させ、基板
上に薄膜を蒸着させる。
所定の時間経過するとシャッタFi8を閉じて地板4を
降温させる。降温後、隈入時と同様に搬送経路を形成し
てサセプタ6を蒸着室22から搬送準備室36に取り出
す。続いて蒸着する別のサセプタ6を蒸着室22に新た
に搬入する。この基板に対する降温から搬送、昇温に到
る間、蒸;?:i源2は次の蒸着に備えて蒸着時と同一
かまたは若干小さな出力にコントロールされている。こ
れを繰り返すことにより、薄膜を連続して形成できる。
本実施例において、サセプタ6は、基板ホルダ10の最
下面の取付は部より拡がっており、このため基板ホルダ
1oの下面への蒸着物の付着が防止されている。またサ
セプタ6の回転に伴って発生する摺動異物や基板ホルダ
10の側面のカバーに付着して落下する蒸着異物はサセ
プタ6の裏面で回収されるので、蒸着源2の内部に侵入
することがない。
またシュラウド12は基板ホルダ10を取り囲み、蒸着
源2との間を仕切るように配置された円筒形とした。さ
らに分子線の通過する位置には、分子5腺通過用孔14
を設けた。基板4の表面での蒸着に寄与しない分子線の
大部分はシュラウド12の外側に付着するが付着物の着
ている面が鉛直になっており蒸着源2と離れているため
蒸着物が蒸着源2の内部に落下することがない6第1図
においてシャッタf28はシュラウド12の内側に設け
たが、シュラウド12の外側に設けてもよい。
シャッタ板8の蒸着物が付着する部位の面は鉛直面とし
、分子線通過用孔14に対して出入りさせる構成とした
。このためシャッタ板8に付着した蒸着物は蒸着源2の
内部に落下することがない。
第6図に従来の分子線蒸着装置の構造の1例を示す。搬
送準備中にある搬送のための磁気結合装置によりなるト
ランスファマニピュレータ42と、サセプタ44を複数
枚保持できるカセット−ヒ下機構46とを加えて示した
。従来の装置では、第6図で示す左側の蒸着源48Aよ
り発した分子は第6図の破線のように飛来しシュラウド
50の内側へ付着する。シュラウド50の表面の付着物
はやがて厚くなると剥がれて右側の蒸着源48Bに源落
下する。蒸着源48 、Aと蒸着@48Bとの蒸着材料
は通常異なるため蒸着11J148Bの材料の純度が低
下してしまう。尚、符号52はシャッタ板、54はその
駆動機構である。
これに対して、本実施例の第1図に示す装置では蒸着g
2と基板ホルダ10との間に円筒形のシュラウド12が
あるため、蒸着′g2の開口部2Aに対して露呈してい
る壁面には主に蒸着’tJFa 2の材料のみが付着し
ているので、もしもフレーク状の異物が混入しても蒸着
材料の汚染は最ノ」1限に抑えることができ、クロスコ
ンタミネーションの防止が図られている。
また蒸着源2と隣合う他の蒸着源(図示せず)との間は
シュラウド12に設けた隔壁またはフィンで隔絶し、各
蒸着源間の相互汚染の防止をはかった。
また第1図において右側の基板が搬送される経路部のサ
セプタ6やトランスファマニピュレータの構造物の通過
する最大幅での鉛直下方の位置には、蒸着源を設けない
ことにした。
ところで蒸着源2の開口部2Aの鉛直上方に照射された
分子線による付着物は、通常時間とともにノブ<なりつ
いには落下するが、本実施例においてはシュラウド16
の蒸着源2の開口部2Aの鉛直下方に当る位置に穴18
を設け、さらに防着プレート20とその回転駆動機構3
2を設けて穴18からシュラウド16内を覗く防着プレ
ート20の面を変えることができるようにした。
この防着プレート20は常温としたが、冷却もしくは加
熱のできる構造としてもよい。サセプタ6を順次搬送し
て一定の回転蒸着が行われたら、回転駆動機構36を約
1/4回転させて防着プレート20の付着物が落下する
前にシュラウド16の裏面へ移動させ、穴18へは蒸着
物の7ηいていない面を露呈させることにした。これに
より、蒸着源2の開口部2Aへ蒸着物のの落下を低減さ
せた。
他の実施例を第2図により説明する。第2図には蒸着N
/X 2と基板ホルダ56との位置関係を模式的に示し
た。基板ホルダ56に対して水平な真横の位置から見た
(a)図に対して、基板ホルダ56の裏面側から見たも
のが(b)図である。公転可能な基板ホルダ56は(a
)図で基板取付は面を下方にした2点鎖線で示した位置
で基板が取付けられる。次に成長のため実線で図示した
位)aに公転され基板上に蒸着が成されるが、この公転
時の運動により異物を飛散させる。そこで基板ホルダ5
6の最大幅の運動軌跡の延長上に当る範囲(図中の斜線
で示した範囲)には蒸着源2の開口部2Aを配置しない
ことにした。
また他の実施例を第3図および第4図を用いて説明する
。本実施例では回転によるシャッタ板の駆動方式を採用
した。第3図の隣合った蒸着源のシャッタ板58A、5
8Bの蒸着面はほぼ鉛直に保た九、シャッタ板58A、
58Bは回転軸60に対してほぼ垂直に取付けられてい
る。言い換えると回転軸60は第3図(b)のように略
水平になっている。こうしたことにより回・航中も1用
いたときも閉じたときもシャッタ板58A、58Bの面
を鉛直に保つことができる。
第3し1と同じ方式のシャッタ板の配置を有する装置の
蒸着源とシャッタ板58A〜58Gを上方より見降ろし
た模式図が第4図である。シャッタ板の軌跡の延長線を
図中に破線で示した。各シャッタ板58A〜58Gの破
線で示した軌跡延長7腺上に全ての蒸着源2の開口部2
Aがないために開閉動作時に発生する異物は蒸着源2の
材料中に混入することがない。もちろん各シャッタ板5
8 A〜58Gはそれぞれの対応する蒸着源と鉛直方向
に重ならないようにしているのは言うまでもない。
ところで第2図に示したような各蒸着源の取付は位置が
同一高さにない装置の場合でも、シャッタ板を略鉛直に
、回転軸を略水平に保ちシャッタ板の開閉時の運動軌跡
の延長線上に他の蒸着源の開口部を配置しないようにす
ることができる。
第5図により他の実施例を説明する。第1図に示した装
置において、回転駐動機構32を開動させて防着プレー
ト20を回転させながら表面に付着した蒸着物のフレー
ク60をカッター62で除去しシュラウド16の裏面側
へ落下させる。このフレーク60は蒸着源2の開口部2
Aに落下することがなく蒸着材料を清浄に保つことがで
きる。
またこの防着プレート20に対して積極的に蒸着物を回
収するために冷却手段を設けてもよい。これとは逆に積
極的に加熱して防着プレート20の表面から蒸着物を揮
発させる方法を選択してもよい。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば蒸着源の材料中に混入する異物を
低減し材料の純度を保ことかできるので、基板に甚品位
の薄膜が形成できる。この結果電子部品等の生産におけ
る歩留まりが向上し、高い生産性を有する分子線蒸着装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第2図は基
板ホルダの運動軌跡と蒸着源の配E1.を模式的に示し
た図、第3図は本発明によるシャッタの配置図、第4図
は第3図と同一方法のシャッタの配置における蒸着源と
の位置関係を示すための鉛直上方より見降ろした模式図
、第5図は蒸着源と防着プレートとの位置関係を示す分
子線蒸着装置の部分的な縦断面図、第6図は従来例の縦
断面略図である。 2・・蒸着源、2A・・・蒸着源開口部、4・・・裁板
、6・・・サセプタ、8.58A〜58G・・シャッタ
手入、10.56・基本ホルダ、12,16.24シユ
ラウド、14・・・分子線通過孔、18・・穴、20・
・防着プレート、22・・・蒸着室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に蒸着材料の薄膜を
    形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室内に、前記蒸着源と前記基板ホルダとを隔て
    るシュラウドが設けられ、該シュラウドは、該蒸着源の
    開口部と該基板ホルダに保持された基板とを結ぶ線上に
    分子線通過孔を有し、該分子線通過孔を通過した分子線
    のみが該基板上に薄膜を形成するものであることを特徴
    とする分子線蒸着装置。 2、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に蒸着材料の薄膜を
    形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室内に、前記蒸着源と前記基板ホルダとを隔て
    ると共に該蒸着源の開口部どうしの間に隔壁を有するシ
    ュラウドを設け、該シュラウドは、該蒸着源と該基板ホ
    ルダに保持された基板とを結ぶ線上に分子線通過孔を有
    し、該分子線通過孔を通過した分子線のみが該基板上に
    薄膜を形成するものであることを特徴とする分子線蒸着
    装置。 3、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、鉛直に設けられた基板ホルダの下面に、
    前記基板の取付けられたサセプタを搬送して水平に取付
    ける手段を具備したものであって、該サセプタが該基板
    ホルダの下面より大きい寸法のものであることを特徴と
    する分子線蒸着装置。 4、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、前記蒸着源の開口部と前記基板ホルダの
    基板取付部とを取り囲むシュラウドを設けたものであっ
    て、該シュラウドは該蒸着源の開口部の鉛直上方に開孔
    を有し、該開孔の上方に取り外し可能なプレートを設け
    たものであることを特徴とする分子線蒸着装置。 5、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、前記蒸着源の開口部と前記基板ホルダの
    基板取付部とを取り囲むシュラウドを設けたものであっ
    て、該シュラウドは該蒸着源の開口部の鉛直上方に開孔
    を有し、該開孔の上方に駆動機構によって移動可能なプ
    レートを設けると共に、該プレートは該開孔を外れた位
    置の下面に接してカッターを設けたものであることを特
    徴とする分子線蒸着装置。 6、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、前記蒸着源の開口部と前記基板ホルダの
    基板取付部とを取り囲むシュラウドを設けたものであっ
    て、該シュラウドは該蒸着源の開口部の鉛直上方に開孔
    を有し、該開孔の上方に駆動機構によって移動可能なプ
    レートを設けると共に、該プレートは冷却又は加熱され
    るものであることを特徴とする分子線蒸着装置。 7、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は内面を遮蔽するシュラウドを備えると共に
    、前記蒸着源の開口部に近接して前記基板を照射する分
    子線を遮断するシャッタ板が設けられたものであって、
    該シャッタ板は、該分子線の基板を照射する中心軸に対
    して所定の角度を有し、該所定の角度は該シャッタ板の
    軌跡延長線上が該蒸着源及び他の蒸着源の開口部でなく
    直接前記シュラウドとなる角度のものであることを特徴
    とする分子線蒸着装置。 8、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は内面を遮蔽するシュラウドを備えると共に
    、前記蒸着源の開口部に近接して前記基板を照射する分
    子線を遮断するシャッタ板が設けられたものであって、
    該シャッタ板は、該蒸着源の開口部の遮蔽時、露呈時及
    び移動時共に表面が略鉛直に保持され、且つ該シャッタ
    板の軌跡延長線上が該蒸着源及び他の蒸着源の開口部で
    なく直接前記シュラウドとなる角度のものであることを
    特徴とする分子線蒸着装置。 9、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した複
    数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該蒸
    着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は内面を遮蔽するシュラウドを備えると共に
    、前記基板ホルダは回動して前記基板面の角度を変化さ
    せるものであって、該基板ホルダの回動方向に前記蒸着
    源の開口部がなく直接前記シュラウドであることを特徴
    とする分子線蒸着装置。 10、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した
    複数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該
    蒸着源から分子線を照射して該基板上に蒸着材料の薄膜
    を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、前記基板ホルダに前記基板の取付けられ
    たサセプタを搬送して取付ける手段を具備したものであ
    って、該搬送路の下方を除いた部位に前記蒸着源の開口
    部を配設したものであることを特徴とする分子線蒸着装
    置。 11、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した
    複数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該
    蒸着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄
    膜を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、内面を遮蔽する第1のシュラウド及び前
    記蒸着源と前記基板ホルダとを隔てる第2のシュラウド
    が設けられ、該第2のシュラウドは、該蒸着源の開口部
    と該基板ホルダに保持された基板とを結ぶ線上に分子線
    通過孔を有し、該分子線通過孔を通過した分子線のみが
    該基板上に薄膜を形成するものであると共に、該分子線
    通過孔に近接して該基板を照射する分子線を遮断するシ
    ャッタ板を設け、該シャッタ板は該分子線通過孔の遮蔽
    時、露呈時及び移動時共に表面が略鉛直に保持され、且
    つ該シャッタ板の軌跡延長線上が該蒸着源及び他の蒸着
    源の開口部でなく直接前記第1あるいは第2のシュラウ
    ドとなるものであることを特徴とする分子線蒸着装置。 12、真空に排気される蒸着室に、蒸着材料を充填した
    複数の蒸着源と基板を保持する基板ホルダとを備え、該
    蒸着源から分子線を照射して該基板上に該蒸着材料の薄
    膜を形成する分子線蒸着装置において、 前記蒸着室は、内面を遮蔽する第1のシュラウド及び前
    記蒸着源と前記基板ホルダとを隔てる第2のシュラウド
    が設けられ、該第2のシュラウドは、該蒸着源の開口部
    と該基板ホルダに保持された基板とを結ぶ線上に分子線
    通過孔を有し、該分子線通過孔を通過した分子線のみが
    該基板上に薄膜を形成するものであると共に、該分子線
    通過孔に近接して該基板を照射する分子線を遮断するシ
    ャッタ板を設け、該シャッタ板は該分子線通過孔の遮蔽
    時、露呈時及び移動時共に表面が略鉛直に保持され、且
    つ該シャッタ板の軌跡延長線上が該蒸着源及び他の蒸着
    源の開口部でなく直接前記第1あるいは第2のシュラウ
    ドとなるものであり、更に該第1のシュラウドは、該蒸
    着源の開口部の鉛直上方に開孔を有し、該開孔の上方に
    取り外し可能なプレートを設けたものであることを特徴
    とする分子線蒸着装置。
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