JP7360845B2 - スパッタ粒子防着板及びイオンビームスパッタ装置 - Google Patents

スパッタ粒子防着板及びイオンビームスパッタ装置 Download PDF

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Description

本発明は、スパッタ粒子防着板及びイオンビームスパッタ装置に関する。
物理蒸着(PVD)法の1つであるイオンビームスパッタリング法は、膜材料となるスパッタターゲット(スパッタ源)にイオンビームを照射してスパッタ粒子を飛散させ、被処理体に堆積させて膜を形成する。イオンビームスパッタリング法は、製膜速度が遅いものの、1~数原子膜レベルでの膜厚調整の可能な製膜方法として、半導体装置等の製造に広く使用され、特にCo/Pd多層膜やCrPt規則合金膜のような磁性膜の形成に好適である(特許文献1)。
図7を参照し、従来のイオンビームスパッタ装置9について説明する。図7に示すように、イオンビームスパッタ装置9は、イオン源1、被処理体である基板Wを保持する基板ステージ41、板状のスパッタターゲットTを装着するターゲットホルダユニット5等を備える。
なお、図7には、イオンビーム(イオンビーム束)IBの中心のみを破線で図示した。また、以後の各図では、奥行き方向をx軸、水平方向をy軸、垂直方向をz軸とする。
イオン源1は、イオンビームIBの取出し口をターゲットホルダ51に装着されたスパッタターゲットTに向けて、処理室(真空処理室、チャンバ)2に形成されたフランジ7を貫通して設置されている。基板自転機構4は、モータ等の回転手段42及び回転手段42の回転運動を基板ステージ41へ伝達する直進回転導入機43を備える。また、基板自転機構4は、回転手段42及び直進回転導入機43により基板ステージ41が上下に昇降して、スパッタターゲットTと基板Wとの距離を調整することができる。ターゲットホルダユニット5は、複数のターゲットホルダ51が固定され、処理室2内に配置される。ターゲットホルダユニット5は、三角柱状や四角柱状の基台52を有している。基台52は、ターゲットホルダ51を介して、複数のスパッタターゲットTが取り付けられる。また、基台52は、端面(上面及び下面)の中心に回転軸が設定され、この回転軸を回転導入機53が回転させる。すなわち、ターゲットホルダユニット5は、複数のスパッタターゲットTを切り替え、イオンビームIBを照射する1個のスパッタターゲットTを選択可能な回転式(ドラム式)となっている。
このように、イオンビームIBを生み出すイオン源1は、処理室2と空間的に分離されているため、スパッタターゲットTや基板Wにはプラズマが直接当たることはない。さらに、処理室2の真空度は、10-3~10-2Pa程度であり、マグネトロンスパッタ法と比べて1桁高真空である。このことから、スパッタ粒子の平均自由工程が長く、スパッタターゲットTにイオンビームIBが到達することによって生じたスパッタ粒子が、高エネルギーのまま基板Wに到達する。これにより、イオンビームスパッタリング法では、原子の配列が緻密できわめて良質な薄膜を堆積することができる。また、イオンビームスパッタリング法では、イオンビームIBの加速電圧の調整、プラズマ放電条件の個別設定、及び、薄膜の結晶成長方位・応力の調整が可能であり、種々のデバイスに応じた薄膜や界面を形成することができる。さらに、イオンビームスパッタリング法では、複数のスパッタターゲットTをターゲットホルダユニット5に取り付け、複数のスパッタターゲットTを切り替えてイオンビームIBを照射することにより、多層膜を堆積することが可能である。イオン源1と処理室2が空間的に分離され、処理室2には十分なスペースがあるので、多元材料のスパッタ法として大変優れている。
特開2017-57487号公報
従来のイオンビームスパッタリング法では、堆積した薄膜の品質を向上させるため、スパッタターゲットTの純度が非常に重要である。一般的にイオン源1に導入するスパッタガスとしてアルゴンが利用されており、スパッタターゲットTの主要な材料として鉄、銅、コバルト、タンタルが利用されている。これら材料の質量(原子番号)がアルゴンより大きいため、スパッタターゲットTをスパッタ後、アルゴンが高エネルギーの反跳粒子となる。図8に示すように、反跳したアルゴンは、処理室2や他のスパッタ粒子に連鎖的に衝突し、その一部が他のスパッタターゲットTに回り込んで再び付着し、その表面を汚染することがある(符号α)。特に、イオンビームIBのダウンストリーム側では、スパッタターゲットTの汚染が酷くなる。
通常、スパッタ粒子は単原子状態で飛散するが、同時に飛散したスパッタ粒子同士が衝突し、その運動方向が変ることで、スパッタ粒子の回り込み再付着が発生すると考えられる。イオンビームスパッタリング法は、マグネトロンスパッタリング法に比べて製膜レートが遅く、スパッタに時間を要するため、スパッタターゲットTが一度汚染されてしまうと、その汚染状態が長期間に渡ってしまう。このため、汚染されたスパッタターゲットTをスパッタしても、高純度な薄膜を得ることが極めて困難である。
そこで、複数のスパッタターゲットTを切り替えてスパッタする場合、他のスパッタターゲットTの汚染を防止するために、図9に示すような防着板8が用いられる。一般的には、スパッタターゲットTが防着板8に接触しないようにターゲットホルダユニット5を回転させるため、防着板8を円筒状とし、防着板8の中心軸をターゲットホルダユニット5の回転軸と同一軸に設定する。この防着板8は、円筒状の筐体内部にターゲットホルダユニット5を収容し、筐体を切り欠けて形成した開口部からスパッタターゲットTを露出させる。
しかしながら、防着板8では、スパッタターゲットTとの隙間が生じるため(例えば、数cm)、以下で説明するように、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止できない。イオンビームスパッタリング法では、反跳したスパッタ粒子のほとんどが防着板8に衝突するが、一部のスパッタ粒子が他のスパッタターゲットTに堆積することがある。つまり、防着板8により他のスパッタターゲットTが遮蔽されている場合でも、防着板8の隙間から入り込んだスパッタ粒子が他のスパッタターゲットTに回り込み再付着することがある。
そこで、本発明は、複数のスパッタターゲットを切り替えてスパッタする際、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止できるスパッタ粒子防着板及びイオンビームスパッタ装置を提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係るスパッタ粒子防着板は、複数のスパッタターゲットを保持するターゲットホルダユニットを回転軸により回転させ、選択したスパッタターゲットにイオンビームを照射するイオンビームスパッタ装置用のスパッタ粒子防着板であって、筐体と、移動機構と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、筐体は、ターゲットホルダユニットを内部に収容し、選択したスパッタターゲットを露出させる開口部が形成された上面と側面と下面とを有する箱状である。また、筐体は、開口部を除いてターゲットホルダユニットの周囲を覆っており、回転軸が挿通する側面と上面と下面とで第1筐体及び第2筐体に二分される。
移動機構は、第1筐体及び第2筐体が結合して筐体となると共に、筐体が第1筐体及び第2筐体に分離するように、第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方を移動させる。
開口部は、第1筐体及び第2筐体に亘って形成されており、第1筐体及び第2筐体が結合して筐体となったときに、開口部の内周と選択したスパッタターゲットの外周との隙間を遮蔽し、スパッタ粒子が隙間に入り込まないように形成されている。
なお、移動機構が開口部の内周と選択したスパッタターゲットの外周とを近接又は当接させるように第1筐体及び第2筐体の少なくとも一方を移動させることで、開口部が隙間を遮蔽し、スパッタ粒子が隙間に入り込まないようにすればよい。
また、前記した課題に鑑みて、本発明に係るイオンビームスパッタ装置は、複数のスパッタターゲットを保持するターゲットホルダが側面に配置され、両端面に回転軸を有するターゲットホルダユニットと、選択したスパッタターゲットにイオンビームを照射するイオン源と、前記したスパッタ粒子防着板と、スパッタ粒子防着板の移動機構を制御する制御部と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、制御部は、筐体を第1筐体及び第2筐体に分離した後、ターゲットホルダユニットを回転させ、ターゲットホルダユニットの回転が完了した後、第1筐体及び第2筐体を結合して筐体となるように移動機構を制御する。
そして、イオンビームの照射時、開口部の内周とスパッタターゲットの外周との隙間を遮蔽するため、複数のスパッタターゲットを切り替えてスパッタする場合でも、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止できる。さらに、ターゲットホルダユニットの回転時、ターゲットホルダユニットを収容している筐体が第1筐体及び第2筐体に分離するため、スパッタターゲットが筐体の内壁面に接触することもない。
本発明によれば、複数のスパッタターゲットを切り替えてスパッタする際、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止することができる。
第1実施形態に係るイオンビームスパッタ装置の側面図である。 第1実施形態において、(a)はスパッタ粒子防着板の外観図であり、(b)は筐体が閉じた状態の断面図であり、(c)筐体が開いた状態の断面図である。 第1実施形態において、(a)はラックアンドピニオンを備えるスパッタ粒子防着板の側面図であり、(b)はガイドを備えるスパッタ粒子防着板の側面図である。 第1実施形態において、ターゲットホルダユニット回転時の制御を示すフローチャートである。 (a)は第2実施形態に係るスパッタ粒子防着板の外観図であり、(b)は筐体が閉じた状態の断面図であり、(c)筐体が開いた状態の断面図である。 (a)は第3実施形態に係るスパッタ粒子防着板の外観図であり、(b)は筐体が閉じた状態の断面図であり、(c)筐体が開いた状態の断面図である。 従来のイオンビームスパッタ装置の側面図である。 従来のイオンビームスパッタ装置において、ターゲットの汚染を説明する説明図である。 (a)は従来のイオンビームスパッタ装置で用いられるスパッタ粒子防着板の側面図であり、(b)はスパッタ粒子防着板の拡大図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材及び手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
図1に示すように、第1実施形態に係るイオンビームスパッタ装置10は、イオン源1と、処理室(真空処理室、チャンバ)2と、排気系3と、基板自転機構4と、ターゲットホルダユニット5と、スパッタ粒子防着板6と、イオン源1及びスパッタターゲットTを冷却する冷媒(冷却水)を供給する冷却機構(図示省略)とを備える。さらに、イオンビームスパッタ装置10は、イオン種(ガス)からイオンビームを引き出すための電源(PS)11と、イオン源1にイオン種としてArガス等を供給するマスフローコントローラ(MFC)12と、スパッタ粒子防着板6の開閉及びターゲットホルダユニット5の開閉を制御する制御部(CTL)13とを備える。
(イオン源)
イオン源1は、イオンビームIBをスパッタターゲットTに照射するものである。イオン源1は、公知のイオンビームスパッタ装置9(図7)に搭載されるイオン源である。例えば、イオン源1としては、カウフマン型(フィラメント)、ホローカソード型、RF型、バケット型、デュオプラズマトロン型等があげられる。イオン源1は、その全体が筐体に収納されて外形が円柱、あるいは角柱を呈し、一方の底面(前面)から柱体の軸方向に沿ってイオンビームIBを照射する。本実施形態では、この柱体の軸方向、すなわちイオンビームの射線方向をイオン源1の向きと表し、図1のイオン源1では水平な状態となっている。なお、図1において、イオンビームIBの中心のみを破線で図示している。
イオン源1は、一例として、フランジ7を介して、処理室2の側面に固定されている。また、イオン源1は、前面を処理室2の中央に向けて設置され、前面に対向する後面に、電流、ガス、冷却水等を供給するための可撓性の管が接続されている。図1では、イオン源1に電源11及びマスフローコントローラ12に接続する2本の管を模式的に示した。
(処理室、排気系)
処理室2は、公知のイオンビームスパッタ装置9の真空処理装置に適用されるものと同様の構造である。処理室2は、公知の排気系3によって所望の圧力(真空状態)に制御され、これを保持する。また、処理室2には、基板Wの出し入れの際の処理室2の真空状態や雰囲気の変化を抑制するために、開閉可能なシャッタ(図示省略)を隔てて予備室が接続され、この予備室は排気系3とは別の排気系で圧力を制御される。
排気系3は、処理室2を真空(減圧)状態に排気するものであり、メインバルブ31と、真空ポンプ32とを備える。
(基板自転機構)
基板自転機構4は、基板Wを所望の高さに保持し、製膜時に基板Wを回転(自転)させるものである。基板自転機構4は、公知のイオンビームスパッタ装置9に搭載されるものと同様の構成であり、基板Wを保持する高さを設定できる。すなわち、基板自転機構4は、基板Wを保持する基板ステージ41と、モータ等の回転手段42と、回転手段42の回転運動を基板ステージ41へ伝達する直進回転導入機43とを備える。基板ステージ41は、表面(基板Wの設置面、下面)で基板Wを保持することのできる構造とし、表面近傍にヒータを内蔵して基板Wを所望の温度に加熱したり、水冷や液体窒素等で基板Wを冷却する構造としてもよい。直進回転導入機43は、真空処理装置に一般に適用されるものであって、回転運動及び垂直方向の直線移動を、処理室2の外から内へ処理室2の壁面(天井)に固定されたフランジ7を介して伝達するものである。基板自転機構4は、このような構成によって、基板Wを所望の高さに保持し、また、必要に応じて、製膜時に基板Wを膜形成面(表面)の面内で回転(自転)させることができる。そのため、イオンビームIBの入射角にかかわらず、スパッタ粒子が自転する基板Wに付着して、基板Wの表面に均一に薄膜が形成される。
(ターゲットホルダユニット)
ターゲットホルダユニット5は、複数のスパッタターゲットTを保持すると共に、イオンビームIBの照射対象となるスパッタターゲットTを選択して開口部62に配置するものである。ターゲットホルダユニット5は、スパッタターゲットTを保持するターゲットホルダ51が側面に配置され、側面に直交する両端面に回転軸を有している。ターゲットホルダユニット5は、4つの側面を連続させた四角筒状の基台52を有し、4枚のスパッタターゲットTを装着するために、4個のターゲットホルダ51が基台52の各側面に固定されている。また、ターゲットホルダユニット5は、イオンビームIBの照射対象となるスパッタターゲットTが斜め上45°に向くように配置される。ターゲットホルダユニット5は、回転導入機(回転軸)53を介して、モータ(不図示)からの回転運動が処理室2の外から伝達され、時計回り又は反時計回りに回転する。
ターゲットホルダ51は、公知のイオンビームスパッタ装置9に搭載されるものと同様の構造である。すなわち、ターゲットホルダ51は、ステンレス鋼等でスパッタターゲットTよりも一回り大きな板状に形成され、表面にスパッタターゲットTをネジ等(図示省略)で固定して、内部に水を循環させて冷却する構成となっている。また、ターゲットホルダユニット5にも冷却水の流路を設けて、4個のターゲットホルダ51への流路が接続される。あるいは、ターゲットホルダユニット5は、各側面に亘って複数のターゲットホルダ51と一体に形成されてもよい。
(スパッタ粒子防着板)
スパッタ粒子防着板6は、イオンビームIBの照射対象となるスパッタターゲットTから飛散したスパッタ粒子が、他のスパッタターゲットTに付着することを防止するものである。スパッタ粒子防着板6は、任意の材料で形成可能であり、例えば、処理室2と同一の材料(ステンレス鋼等の金属)で形成できる。図2(a)及び図2(b)に示すように、スパッタ粒子防着板6は、ターゲットホルダユニット5を内部に収容可能な筐体61を有する。筐体61は、箱状の形状であり、ターゲットホルダユニット5を収容可能なサイズの内部空間を有する。つまり、筐体61は、後記する開口部62を除き、ターゲットホルダユニット5の周囲を覆っている。
なお、図2では、図面を見やすくするために、スパッタ粒子防着板6を斜めにせずに図示した。
筐体61は、回転導入機53が挿通する側面60,60Fと、回転導入機53に対向する上面60と、下面60とで二分される。以後、二分した筐体61の右半分を筐体(第1筐体)61、筐体61の左半分を筐体(第2筐体)61とする。図2(a)及び図2(b)に示すように、2つの筐体61,61が結合して1つの筐体61となることを「閉じる」とする。図2(c)に示すように、1つの筐体61が2つの筐体61,61に分離することを「開く」とする。以後の各図では、奥行方向(x軸)で手前側の壁面を側面60、奥行方向で奥側の壁面を側面60、水平方向(y軸)で右側の壁面を側面60、垂直方向(z軸)で上側の壁面を上面60、垂直方向で下側の壁面を下面60とする。
筐体61は、スパッタターゲットTを露出させる開口部62を上面60に有する。開口部62は、筐体61,61に亘って形成されている。例えば、開口部62は、スパッタターゲットTと同一形状(円形)であり、同程度のサイズである。また、選択された1個のスパッタターゲットTのみが露出すればよいので、開口部62も1個である。筐体61,61の境界が、側面60,60の中央で高さ方向に形成され、開口部62に交わるように上面60の中央で奥行方向に形成されている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、筐体61が閉じたとき、開口部62は、開口部62の内周とスパッタターゲットTの外周との隙間にスパッタ粒子が入り込まないように遮蔽する。図2(a)及び図2(b)では、図面を見やすくするために、開口部62の内周とスパッタターゲットTの外周との隙間を広く図示しているが、実際には、これらが近接した状態で隙間が極めて狭くなっている(例えば、隙間が1mm以下)。さらに、この隙間がなくなるように、開口部62の内周とスパッタターゲットTの外周とを当接(密着)させてもよい。図2(c)に示すように、筐体61が開くと、筐体61,61のそれぞれの上面60に、開口部62を二分した半円状の開口部分が形成されている。
そして、筐体61は、筐体61を開閉するための移動機構63を備える。移動機構63は、筐体61,61が結合して筐体61となると共に、筐体61が筐体61,61に分離するように、筐体61,61の少なくとも一方を移動(スライド)させるものである。例えば、移動機構63としては、筐体61の下面60に形成されたラックアンドピニオン64(図3)があげられる。
図3(a)に示すように、ラックアンドピニオン64は、1対の櫛歯(案内部)65,65と、1個の歯車(移動部)66とを備える。櫛歯65,65は、筐体61,61が分離又は結合するように、筐体61,61を直線方向(水平方向)に案内する。一方の櫛歯65は、筐体61の下面60に設置される。他方の櫛歯65は、筐体61の下面において、一方の櫛歯65と対向するように設置される。このように、櫛歯65,65は、互いに平行となるように、筐体61,61の下面に対向して形成されている。歯車66は、互いに平行な櫛歯65,65の間に挿入されている。歯車66は、回転導入機(不図示)を介して、モータにより時計回り又は反時計回りに回転させられることで、櫛歯65,65に沿って筐体61,61を移動させる。
ここで、歯車66の回転により、1対の櫛歯65,65が互いに逆方向にスライドする。例えば、歯車66が時計回りに回転した場合、櫛歯65が右方向に移動し、櫛歯65が左方向に移動し、筐体61が閉じる。また、歯車66が反時計回りに回転した場合、櫛歯65が左方向に移動し、櫛歯65が右方向に移動し、筐体61が開く。
なお、図3(b)に示すように、移動機構63は、凸部67及び凹部67からなるガイド(案内部)67と、直線導入機(移動部)71とを備えてもよい。凸部67及び凹部67は、筐体61,61が分離又は結合するように、筐体61,61を直線方向(水平方向)に案内する。凸部67は、筐体61の下面60に設置される。凹部67は、筐体61の下面において、凸部67と対向するように設置される。このように、凸部67及び凹部67は、互いに平行となるように、筐体61,61の下面に対向して形成されている。筐体61,61の側面60,60には、フランジ7を介して、直線導入機(移動部)71が挿入される。直線導入機71は、圧空シリンダ72が接続されており、凸部67及び凹部67がガイドとなり筐体61,61を移動させる。なお、直線導入機71は、筐体61,61の側面60,60に固定せず、図示を省略した爪による引っ掛け式としてもよい。
ここで、圧空シリンダ72の伸縮により直線運動が与えられることで、ガイド67(凸部67,凹部67)が互いに逆方向にスライドする。例えば、圧空シリンダ72,72が伸びた場合、凸部67が右方向に移動し、凹部67が左方向に移動し、筐体61が閉じる。また、圧空シリンダ72,72が縮んだ場合、凸部67が左方向に移動し、凹部67が右方向に移動し、筐体61が開く。
以上のように、スパッタ粒子防着板6は、図2(a)及び図2(b)に示すように筐体61が閉じた状態では、開口部62の内周とスパッタターゲットTの外周との隙間にスパッタ粒子が入り込まないように遮蔽するので、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止できる。すなわち、スパッタ粒子防着板6は、筐体61が隙間なく閉じるので、他のスパッタターゲットTを処理室2内の雰囲気から隔離できる。さらに、スパッタ粒子防着板6は、図2(c)に示すように、筐体61に開くので、スパッタターゲットTやターゲットホルダユニット5と筐体61とが接触することなく、ターゲットホルダユニット5を回転させて所望のスパッタターゲットTを選択できる。
(制御部)
図1に戻り、制御部13について説明する。
制御部13は、移動機構63を制御するものである。つまり、制御部13は、歯車66を回転させるモータ(不図示)を駆動し、筐体61の開閉を制御する。また、制御部13は、回転導入機53に接続されたモータ(不図示)を駆動し、ターゲットホルダユニット5の回転を制御する。なお、図1では、図面を簡略化するため、制御部13が回転導入機53及び歯車66に接続されているように図示している。
<制御部の動作:ターゲットホルダユニット回転制御>
図4を参照し、制御部13の動作として、ターゲットホルダユニット5の回転制御を説明する。なお、図4では、図面を見やすくするため、一部符号のみを図示した。
図4(a)に示すように、ステップS1において、制御部13は、歯車66を反時計回りに回転させ、筐体61を筐体61,61に分離する。すると、図4(b)に示すように、全てのスパッタターゲットTが筐体61の内壁面に接触しないように、筐体61が開いた状態となる。
ステップS2において、制御部13は、回転導入機53を介して、ターゲットホルダユニット5を例えば反時計回りに回転させる。
ステップS3において、制御部13は、ターゲットホルダユニット5の回転が完了したか否かを判定する。例えば、制御部13は、モータのエンコーダの計測値を取得し、回転の完了を判定する。なお、制御部13は、フォトカプラ等の光学センサ(不図示)により筐体61の開度を検出してもよい。
ターゲットホルダユニット5の回転が完了していない場合(ステップS3でNo)、制御部13は、ステップS2の処理に戻る。つまり、制御部13は、イオンビームIBを照射できる位置にスパッタターゲットTが到達するまで、ターゲットホルダユニット5を回転させる。
図4(c)に示すように、ターゲットホルダユニット5の回転が完了した場合(ステップS3でYes)、制御部13は、ステップS4の処理に進む。
ステップS4において、制御部13は、歯車66を時計回りに回転させ、筐体61,61を筐体61として結合する。すると、図4(d)に示すように、選択したスパッタターゲットTのみが開口部62(図3)から露出するように、筐体61が閉じた状態となる。
なお、制御部13は、ターゲットホルダユニット5の回転制御と、イオンビームIBの照射タイミング及び基板自転機構4の自転タイミングとを連動させてもよい。例えば、ステップS4の終了後、制御部13は、基板自転機構4(図1)に制御信号を送信することでこれを自転させ、イオン源1に制御信号を送信することでイオンビームIBを照射させてもよい。
[作用・効果]
以上のように、第1実施形態に係るイオンビームスパッタ装置10は、スパッタ粒子防着板6により、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止し、スパッタターゲットTの汚染を防止することができる。
イオンビームスパッタリング法を用いて、磁性薄膜を製膜する場合、原子配列や応力のわずかな違いで磁気特性に大きな差が生じるため、スパッタターゲットTの純度が非常に重要となる。前記したスパッタ粒子防着板6は、スパッタターゲットTの汚染を防止できるので、磁性薄膜の形成に最適である。
また、スピントロニクス分野では、真空蒸着法やMBE(Molecular Beam Epitaxy)法ではなく、スパッタ法で製膜可能な材料に対する期待が高まっている。例えば、飽和蒸気圧が極端に低く処理室2内に拡散するビスマスや、黒い煤状の汚染が広がるマンガンは、新な物性が期待される一方で汚染源にもなるので、イオンビームスパッタリング法に適さないと考えられていた。しかし、前記した構成のスパッタ粒子防着板6を用いれば、ビスマスやマンガンといった新たな材料をスパッタしても、スパッタターゲットTの汚染を防止できる。従って、イオンビームスパッタ装置10によれば、従来の磁性材料と新たな材料を組み合わせ、新たな多層構造デバイスを実現できる可能性が高まる。
(第2実施形態)
図5を参照し、第2実施形態に係るスパッタ粒子防着板6Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。なお、イオンビームスパッタ装置10(図1)は、第1実施形態と同様のため、説明及び図示を省略する。
図5(a)に示すように、スパッタ粒子防着板6Bは、筐体61に斜面68を設けた点が、第1実施形態と異なる。筐体61は、回転導入機53に平行な側面60,60と上面60とが、斜面68を介して接続されている。例えば、斜面68は、上面60及び側面60,60に対して、斜め45°である。筐体61に斜面68を設けたので、図2のように筐体61が長方体のときよりも、筐体61の内容積が小さくなる。
図5(b)に示すように、筐体61が閉じた状態では、ターゲットホルダユニット5と斜面68との隙間が狭くなる。このため、開口部62の内周とスパッタターゲットTの外周との隙間からスパッタ粒子が侵入した場合でも、このスパッタ粒子が斜面68に付着するので、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止できる。このように、スパッタ粒子防着板6Bは、斜面68を設けることで、筐体61の外壁面だけでなく、筐体61の内壁面も防着板として機能する。
図5(c)に示すように、スパッタ粒子防着板6Bは、筐体61を開くことで、スパッタターゲットTが筐体61に接触することなく、ターゲットホルダユニット5が回転することができる。なお、スパッタ粒子防着板6Bは、筐体61を開閉するために図3(a)及び図3(b)と同様の移動機構63を備えている。
スパッタ粒子防着板6Bでは、筐体61に斜面68以外を形成してもよい。つまり、スパッタ粒子防着板6Bは、筐体61の内部を多角形状(例えば、8角形や12角形)に形成し、回転するターゲットホルダユニット5と筐体61との隙間をさらに狭くすることができる。
なお、本実施形態では、斜面68を筐体61,61の両方に形成することとして説明したが、何れか一方のみに形成してもよい。例えば、イオンビームIBのダウンストリーム側となる筐体61又は筐体61のみ、斜面68を形成してもよい。
(第3実施形態)
図6を参照し、第3実施形態に係るスパッタ粒子防着板6Cについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
図6(a)に示すように、スパッタ粒子防着板6Cは、筐体61の内部に板状部材69を形成した点が第1実施形態と異なる。この板状部材69は、上面60からターゲットホルダユニット5に向けて所定の幅で斜めに突出させる。例えば、板状部材69は、上面60及び側面60,60に対して、上面60の端から斜め45°で突出する。板状部材69は、開口部62の隙間と、スパッタターゲットTの隣に位置する他のスパッタターゲットTとの間に位置する。なお、隣に位置する他のスパッタターゲットTとは、スパッタターゲットTの左右に位置する2個のスパッタターゲットTのことである。また、板状部材69は、筐体61の内部で手前側から奥側まで設けられ、回転するターゲットホルダユニット5に接触しないサイズである。また、板状部材69は、筐体61と同様の材料で形成できる。
図6(b)に示すように、筐体61が閉じた状態では、ターゲットホルダユニット5と板状部材69との隙間が狭くなる。このため、開口部62の内周とスパッタターゲットTの外周との隙間からスパッタ粒子が侵入した場合でも、このスパッタ粒子が板状部材69に付着するので、スパッタ粒子の回り込み再付着を防止できる。このように、スパッタ粒子防着板6Cは、板状部材69を有することで、筐体61の外壁面だけでなく、筐体61の内部も防着板として機能する。
図6(c)に示すように、スパッタ粒子防着板CBは、筐体61を開くことで、スパッタターゲットTが筐体61に接触することなく、ターゲットホルダユニット5が回転することができる。なお、スパッタ粒子防着板6Cは、筐体61を開閉するため、図3(a)及び図3(b)と同様の移動機構63を備えている。
なお、本実施形態では、板状部材69を筐体61,61の両方に配置することとして説明したが、何れか一方のみに形成してもよい。例えば、イオンビームIBのダウンストリーム側となる筐体61又は筐体61のみ、板状部材69を配置してもよい。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した第1実施形態では、イオンビームスパッタ装置の構成を説明したが、これに限定されない。
前記した各実施形態では、スパッタターゲットが4個であることとして説明したが、これに限定されない。つまり、ターゲットホルダユニットは、基台が円柱状又は多角柱状であり、基台の側面にスパッタターゲットと同数のターゲットホルダを備えればよい。例えば、スパッタターゲットが3個の場合、ターゲットホルダユニットが三角柱状の基台を備える。
前記した各実施形態では、移動機構を筐体の下面に形成することとして説明したが、筐体の側面に移動機構を形成してもよい。例えば、筐体で対向する両側面にそれぞれ、移動機構を形成してもよく、何れかの側面のみに移動機構を形成してもよい。また、移動機構は、ラックアンドピニオン又はガイドに限定されない。
前記した各実施形態では、移動機構が第1筐体及び第2筐体の両方を移動させることとして説明したが、何れか一方のみを移動させてもよい。
1 イオン源
2 処理室
3 排気系
4 基板自転機構
5 ターゲットホルダユニット
6,6B,6C スパッタ粒子防着板
10 イオンビームスパッタ装置
11 電源
12 マスフローコントローラ
13 制御部
51 ターゲットホルダ
52 基台
53 回転導入機(回転軸)
61 筐体
61 筐体(第1筐体)
61 筐体(第2筐体)
62 開口部
63 移動機構
64 ラックアンドピニオン
65,65 櫛歯(案内部)
66 歯車(移動部)
67 ガイド(案内部)
67 凸部
67 凹部
68 斜面
69 板状部材
71 直線導入機(移動部)
T スパッタターゲット

Claims (6)

  1. 複数のスパッタターゲットを保持するターゲットホルダユニットを回転軸により回転させ、選択した前記スパッタターゲットにイオンビームを照射するイオンビームスパッタ装置用のスパッタ粒子防着板であって、
    前記ターゲットホルダユニットを内部に収容し、選択した前記スパッタターゲットを露出させる開口部が形成された上面と側面と下面とを有する箱状の筐体を有し、
    前記筐体は、前記開口部を除いて前記ターゲットホルダユニットの周囲を覆っており、前記回転軸が挿通する側面と前記上面と前記下面で第1筐体及び第2筐体に二分され、
    前記第1筐体及び前記第2筐体が結合して前記筐体となると共に、前記筐体が前記第1筐体及び前記第2筐体に分離するように、前記第1筐体及び前記第2筐体の少なくとも一方を移動させる移動機構、を備え、
    前記開口部は、前記第1筐体及び前記第2筐体に亘っており、前記第1筐体及び前記第2筐体が結合して前記筐体となったときに、前記開口部の内周と選択した前記スパッタターゲットの外周との隙間を遮蔽するように形成されていることを特徴とするスパッタ粒子防着板。
  2. 前記移動機構は、前記第1筐体及び前記第2筐体が分離又は結合するように前記第1筐体及び前記第2筐体を直線方向に案内する案内部と、前記案内部に沿って前記第1筐体及び前記第2筐体を移動させる移動部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のスパッタ粒子防着板。
  3. 前記筐体は、前記筐体の内容積が長方体のときよりも小さくなるように、前記上面と前記上面に隣接して前記回転軸に平行な側面とが斜面を介して接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスパッタ粒子防着板。
  4. 前記筐体の内部において、前記上面から前記ターゲットホルダユニットに向けて突出する板状部材を有し、
    前記板状部材は、前記隙間と選択した前記スパッタターゲットの隣に位置する他のスパッタターゲットとの間に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスパッタ粒子防着板。
  5. 前記開口部の内周と選択した前記スパッタターゲットの外周とを近接又は当接させるように前記第1筐体及び前記第2筐体の少なくとも一方を前記移動機構が移動させることで、前記開口部が前記隙間を遮蔽することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のスパッタ粒子防着板。
  6. 複数のスパッタターゲットを保持するターゲットホルダが側面に配置され、両端面に回転軸を有するターゲットホルダユニットと、選択した前記スパッタターゲットにイオンビームを照射するイオン源と、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のスパッタ粒子防着板と、前記スパッタ粒子防着板の移動機構を制御する制御部と、を備えるイオンビームスパッタ装置であって、
    前記制御部は、前記筐体を前記第1筐体及び前記第2筐体に分離した後、前記ターゲットホルダユニットを回転させ、前記ターゲットホルダユニットの回転が完了した後、前記第1筐体及び前記第2筐体を結合して前記筐体となるように前記移動機構を制御することを特徴とするイオンビームスパッタ装置。
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