JPH03297444A - Ｍｒｉ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、磁気共鳴イメージング装置（以下ｒＭＲＩ装
置」という）に関し、より詳しくは傾斜磁場パルスの発
生に起因する騒音低減に関する。

（従来の技術） 従来のＭＲＩ装置１は、第４図に示すように、静磁場を
発生する静磁場発生部２と、この静磁場発生部２の内側
に配置され筒状に形成された傾斜磁場コイル３と、この
傾斜磁場コイル３の内側に配置され筒状に形成され送信
と受信とを兼ねた送受信コイル４とを有するものである
。

静磁場発生部２は、送受信コイル４の内側に静磁場を発
生するものであり、送受信コイル４の内側に形成された
静磁場中に、生体（通常は被検者）Ｐが配置され、傾斜
磁場コイル３に１００Ｖ程度の電圧を印加し空間軸（例
えば互いに直交するＸ。

Ｙ、Ｚ軸）の方向に所定角度傾斜した傾斜磁場パルスを
発生して静磁場に重畳すると共に、送受信コイル４に１
万Ｖ以上の高電圧を印加して励起パルスを照射して生体
からの励起信号（ＭＲ倍信号もいう）を送受信コイル４
で収集し、被検者Ｐの断層像を得るものである。

また、送受信コイル４は、一般に絶縁材である樹脂製の
巻心にコイル導体を巻回して形成されている。傾斜磁場
コイル３は、傾斜磁場パルス発生に起因する騒音低減の
ため、筒状に巻回されたコイル導体を樹脂部材により封
止して形成されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、傾斜磁場コイルをコイル導体を樹脂部材
により封止した構造としても、コイル導体に流れる電流
と静磁場との間に作用する電磁力が大であるため、この
電流に対応した力を受けて傾斜磁場コイルは変形してし
まう。この電流は時間的に変化するため、受ける力も変
化し、傾斜磁場コイルは振動を生ずることになる。この
振動は騒音を発生し、この音波が送受信コイルを加振す
ることになり、更にこの送受信コイルの巻心が樹脂製で
あるために剛性が小さく、容易に変形するため、この巻
心も傾斜磁場コイルと共に振動して騒音を送受信コイル
の内側に発生し、このため被検者の居住性が悪いという
問題があった。

また、送受信コイルのコイル導体には高電圧が印加され
ることから、送受信コイルのコイル導体間で放電が起こ
り、樹脂製巻心の耐圧不足により巻心か燃焼する場合も
あった。

そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり
、生体居住性向上を図ったＭＲＩ装置を提供することを
目的としている。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、筒状の巻心にコイ
ル導体を巻回して形成されこの筒の内側に配置された生
体に励起パルスを送信する送信コイルと、この送信コイ
ルの外側に配置され傾斜磁場パルスを発生する傾斜磁場
コイルとを有するＭＲＩ装置において、前記傾斜磁場パ
ルスの発生に起因する音波の前記傾斜磁場コイルから前
記生体に至る経路中にこの音波を遮蔽する如（高剛性部
材を配置したことを特徴とするものである。高剛性部材
を配置する場所は、送信コイルの巻心自体、傾斜磁場コ
イル又は送信コイルと傾斜磁場コイルとの間等の各部に
配置してよい。また送信コイルの巻心を耐圧を兼ねて高
剛性不燃部材としてもよい。更に傾斜磁場コイルを、高
剛性部材により形成された密閉空間内に配置してもよい
。

（作　用） 上記構成の装置の作用を説明する。

傾斜磁場コイルが傾斜磁場パルスを発生する際に、傾斜
磁場コイルは振動による音波を発生する。

高剛性部材は、この音波による振動が少なく、音波発生
源である傾斜磁場コイルから生体に至る経路中に配置さ
れているので、この音波を遮蔽でき、送信コイルの内側
における生体の居住性が向上する。送信コイルの巻心を
高剛性不燃部材とすると、放電による巻心燃焼の危険も
なく、安全性及び居住性が向上する。

また、振動源である傾斜磁場コイルを密閉空間内に配置
することにより傾斜磁場パルス発生に起因する音波をこ
の密閉空間内に封じ込めることができ、更に生体の居住
性向上が図れる。

（実施例） 以下に本発明の実施例を図面を参照して詳述する。

第１図は本発明の第１の実施例装置１０の縦断面図を示
すものである。

本装置１０は、第４図に示す従来例装置１と同様に構成
された静磁場発生部１２及び傾斜磁場コイル１３と、こ
の傾斜磁場コイル１３の内側に配置され筒状に形成され
たセラミック等の高剛性不燃部材から成る巻心（図示省
略）にコイル導体（図示省略）を巻回して形成された送
受信コイル１４とを有するものである。送受信コイル１
４は、連結部材１４ａにより静磁場発生部１２に連結さ
れ、傾斜磁場コイル１３も図示しない連結部材により静
磁場発生部１２に連結されている。

このように構成された第１の実施例装置１０によれば、
たとえ送受信コイル１４のコイル導体間で放電が生じて
も、この放電電圧に対する耐圧特性を高剛性不燃部材は
有しているので、送受信コイル１４が燃焼することがな
く、傾斜磁場パルス発生に起因する騒音を送受信コイル
１４により遮蔽するようにしているので、撮影の際の生
体の居住性向上が図れる。

第２図は本発明の第２の実施例装置２０の縦断面図を示
すものである。

本装置２０は、第１図に示す第１の実施例装置１０と同
様に静磁場発生部１２．傾斜磁場コイル１３及び従来例
装置１と同様に構成された樹脂製の巻心にコイル導体を
巻回して形成された送受信コイル２４と、この傾斜磁場
コイル１３と送受信コイル２４との間に配置されたセラ
ミック等の筒状の高剛性部材２５とを有するものである
。送受信コイル２４．高剛性部材２５は、連結部材２４
ａにより静磁場発生部１２に連結されている。

このように構成された第２の実施例装置２０によれば、
傾斜磁場パルス発生に起因する騒音を高剛性部材２５に
より遮蔽するようにしているので、撮影の際の生体の居
住性向上が図れる。

第３図は本発明の第３の実施例装置３０の縦断面図を示
すものである。

本装置３０は、第１の実施例装置１０と同様に構成され
た静磁場発生部３２．傾斜磁場コイル３３及び巻心がセ
ラミック等の高剛性不燃部材から成る送受信コイル３４
と、前記傾斜磁場コイル３３を収納する密閉容器４０と
を有するものである。

前記密閉容器４０は、外周壁を形成する筒体４１と、内
周壁を形成する前記送受信コイル３４と、両側壁を形成
する側体４２とを有しており、筒体４１及び側体４２は
セラミック等の高剛性部材から成るものである。この密
閉容器４０は、傾斜磁場パルスは通すが傾斜磁場コイル
３３から発生する騒音を内部に封じ込めて、外部に洩れ
ないように構成されている。筒体４１は、連結部材４１
ａにより静磁場発生部３２に連結され、傾斜磁場コイル
３３は連結部材３３ａにより筒体４１に連結されている
。尚、同図中２点鎖線は、外装カバー３５を示すもので
、前記送受信コイル３４は、外装カバー３５の一部をも
兼ねる構造としている。

このように構成された第３の実施例装置３０によれば、
第２の実施例装置２０と比較してより騒音遮蔽性能が優
れたものとなり生体の居住性がより向上する。

本発明は上述した各実施例に限定されず、その要旨を変
更しない範囲で種々に変形実施できる。

例えば送信と受信とを兼ねた送受信コイルを用いたが、
受信コイルと送信コイルとを別設置としてもよい。

［発明の効果コ 以上詳述した本発明によれば、傾斜磁場パルス発生に起
因する音波を高剛性部材により遮蔽するようにしている
ので生体居住性向上を図ったＭＲＩ装置を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例装置の縦断面図、第２図
は本発明の第２の実施例装置の縦断面図、第３図は本発
明の第３の実施例装置の縦断面図、第４図は従来装置の
縦断面図である。 ４．２４・・・送受信コイル、 １０．２０．３０・・・ＭＲＩ装置、 １３・・・傾斜磁場コイル、　２５・・・高剛性部材、
４０・・・密閉容器、　Ｐ・・・被検者（生体）。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）筒状の巻心にコイル導体を巻回して形成されこの
   筒の内側に配置された生体に励起パルスを送信する送信
   コイルと、この送信コイルの外側に配置され傾斜磁場パ
   ルスを発生する傾斜磁場コイルとを有するＭＲＩ装置に
   おいて、前記傾斜磁場パルスの発生に起因する音波の前
   記傾斜磁場コイルから前記生体に至る経路中にこの音波
   を遮蔽する如く高剛性部材を配置したことを特徴とする
   ＭＲＩ装置。
2. （２）前記巻心を、前記高剛性部材とする請求項１記載
   のＭＲＩ装置。
3. （３）前記巻心を、高剛性不燃部材とする請求項１記載
   のＭＲＩ装置。
4. （４）前記高剛性部材を、前記送信コイルと傾斜磁場コ
   イルとの間に配置した請求項１、２又は３記載のＭＲＩ
   装置。
5. （５）前記傾斜磁場コイルを、高剛性部材を含むものと
   する請求項１、２、３又は４記載のＭＲＩ装置。
6. （６）前記傾斜磁場コイルを、前記高剛性部材により形
   成された密封空間内に配置した請求項１、２、３、４又
   は５記載のＭＲＩ装置。