JPH0329593Y2 - - Google Patents

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JPH0329593Y2
JPH0329593Y2 JP1985089752U JP8975285U JPH0329593Y2 JP H0329593 Y2 JPH0329593 Y2 JP H0329593Y2 JP 1985089752 U JP1985089752 U JP 1985089752U JP 8975285 U JP8975285 U JP 8975285U JP H0329593 Y2 JPH0329593 Y2 JP H0329593Y2
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JP
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fan
suction
suction ring
rotor blade
axial flow
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として空調用及びカーエアコン・
コンデンサ用の熱交換器冷却フアン、さらには換
気フアン、ボイラ用フアン等に用いられる軸流フ
アンに関する。
〔従来の技術と考案が解決しようとする問題点〕
第7図は換気フアン、熱交換器冷却フアン、ボ
イラ用フアン等に用いられる従来の軸流フアンの
概略構成を示すもので、動翼1はフアンケーシン
グ2内において駆動用モータ3により回転駆動さ
れる。
そして、この軸流フアンの吐出側には熱交換器
4等の負荷が配置される。
なお、図中aは気流を示している。
このような構成の軸流フアンでは、吐出側に熱
交換器4や風量調節弁等の負荷があるため、高負
荷(低流量、高圧)になり過ぎると、フアン吸込
み側における動翼先端部の流れが図中bの如く逆
流し、動翼先端部に激しい乱流cを生じながら再
流入するようになる。そしてさらに高負荷になる
と、その乱流が動翼1の内側まで波及し、失速状
態となり、吸込み風量、風圧等の性能が低下する
と同時に、騒音が大きくなり、消費電力も増大す
るという問題があつた。
また、負荷が小さくて失速状態にならない場合
には、フアンケーシング2の吸込み部において剥
離が生じ、その結果、乱流が生じることになる。
さらに、この剥離の影響でフアン吸込み面積が小
さくなり、風量が減少してやはりフアン性能の低
下を招くことになる。
そこで、この失速防止対策として、動翼1の外
径寸法とほぼ同径のサクシヨンリングを吸込み側
に設けることが考えられている。
しかしながら、このリングは、断面形状が単な
る長方形の環状体であつたため、大気から直接吸
気する換気フアン、ラジエタ冷却フアン、コンデ
ンサ冷却フアン等の用途では失速防止の効果が得
られないことが、実験により明らかにされた。
本考案の目的は、大気から直接吸気する用途の
場合でも、逆流がスムーズに行なわれるようにし
て、逆流が再流入するときに生ずる乱流を少なく
することができ、失速を防止し、かつ騒音の低下
を図るとともに、吸込み側の流れをスムーズにし
て風量を増加させることができる軸流フアンを提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、フアンケーシング内に回転駆動され
る動翼を設け、その吐出側に負荷を配置してなる
軸流フアンにおいて、フアンの吸込側に動翼の外
径D2に対して内径D1が0.95D2〜1.02D2で、軸心
線を含む平面で切つた断面形状が、上流側を円弧
状とし、下流側では径方向の幅を狭くした円環状
のサクシヨンリングを配設したことを特徴として
いる。
〔考案の効果〕
以上の構成では、サクシヨンリングの上流側に
丸みがあるので、大気から直接吸気する用途の場
合でも、逆流がサクシヨンリングの上流側曲面に
沿つて再流入するようになる。従つて、逆流が再
流入するときに生ずる乱流も少なくなり、乱流が
動翼の内側に波及することを防止でき、失速を防
止することができる。さらに、逆流がサクシヨン
リングの上流側曲面に沿つてスムーズに再流入す
ることにより、動翼の作動状態が安定になり、風
圧も上昇し、フアン騒音も低下することになる。
また、吸込み側の流れがスムーズになるので、吸
込み風量及び風圧を増加させることができ、その
結果、消費電力の節減も可能となる。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す
ものである。
第1図及び第2図に示すように、動翼1はフア
ンケーシング2内において駆動用モータ3により
回転駆動される。図中4は、軸流フアンの吐出側
に配置される熱交換器等の負荷である。
また、動翼1の上流側には円環状のサクシヨン
リング5が設けられている。
このサクシヨンリング5の内径D1は動翼1の
外径D2とほぼ同径であり、その軸心線を含む平
面で切つた断面形状は、第3図に示すように、上
流側を半円部5a(曲率半径r)とし、下流側で
は径方向の幅を狭く(狭幅部5b)した流線形と
なつている。なお、図中lは上流側の半円の曲率
中心から後端までの軸方向幅寸法を示す。
以上の構成では、気流aが動翼1により吸込ま
れて熱交換器4へ送られる。このとき、吐出側に
おいて高負荷になると、フアン吸込み側における
動翼先端部の流れは図中bの如く逆流するように
なるが、サクシヨンリング5の上流側は曲面にな
つているので、逆流bがスムーズに行なわれるよ
うになり、逆流bが再流入するときに生ずる乱流
が減少する。従つて風圧が上昇し、失速を防止す
ることができるとともに、フアン騒音も低下す
る。試験結果では、音圧レベルをSPLで4.1dB(A)
まで低下させることができた。また、吸込み側の
流れをスムーズにできるので、風量も増加し、性
能が向上し、消費電力の節減も図られることにな
る。
また、負荷が小さい状態では、サクシヨンリン
グ5の外周部の気流も剥離などを生じず、スムー
ズにフアンケーシング2内に流入し、風量が増加
することになる。試験結果では、第7図に示すよ
うなサクシヨンリングを設けない従来の軸流フア
ンに較べ、風量を約2%増加させることができ
た。
実験によると、サクシヨンリング5の内径D1
は0.95D2〜1.02D2、サクシヨンリング5の上流側
曲率半径rは0.01D2〜0.05D2、サクシヨンリング
5の軸方向幅lは0.03D2〜0.17D2の範囲で良い結
果が得られることが判つた。上記実施例における
各部寸法を例示すると次の通りである。なお、こ
のデータは本考案の軸流フアンを自動車の熱交換
器冷却フアンに適用したものである。
動翼1の外径D2=300mm 動翼1の羽根数=4枚 フアンケーシング2の内径D3=310mm サクシヨンリング5の内径D1=285〜306mm 曲率半径r=3〜15mm リング5の軸方向幅l=9〜51mm 第4図ないし第6図はサクシヨンリングの変形
例を示すもので、いずれも軸心線を含む平面で切
つた断面の形状を示している。
第4図のサクシヨンリング15は、上流側を断
面円形(断面円形部15a)とし、その下流側
に、断面円形部15aと内径寸法がほぼ等しい短
円筒部15bを連続させた形状のものである。
第5図のサクシヨンリング25は、上流側を断
面円形(断面円形部25a)とし、その下流側に
は、断面円形部25aの断面中心延長線上に位置
するように短円筒部25bを連続させた形状のも
のである。
さらに、第6図のサクシヨンリング35は、上
流側の断面形状をほぼ半円形とし(半円形部35
a)、下流側にいくに従つて径方向の幅寸法が漸
次狭くなる(狭幅部35b)ようにしたものであ
る。
そしてこれら第4図ないし第6図の如く形成さ
れたサクシヨンリング15,25,35を動翼1
の上流側に設けた場合にも、前記実施例と同様の
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は軸流フアンの縦断面図、第2図
は正面図、第3図はサクシヨンリングの断面図、
第4図ないし第6図はサクシヨンリングのそれぞ
れ別の変形例を示す断面図、第7図は従来例を示
す縦断面図である。 1……動翼、5,15,25,35……サクシ
ヨンリング、D1……サクシヨンリングの内径、
D2……動翼の外径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フアンケーシング内に回転駆動される動翼を設
    け、その吐出側に負荷を配置してなる軸流フアン
    において、フアンの吸込側に動翼の外径D2に対
    してその内径D1が0.95D2〜1.02D2で、軸心線を含
    む平面で切つた断面形状が、上流側を円弧状と
    し、下流側では径方向の幅を狭くした円環状のサ
    クシヨンリングを配設したことを特徴とする軸流
    フアン。
JP1985089752U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0329593Y2 (ja)

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JP1985089752U JPH0329593Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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Publication Number Publication Date
JPS61204998U JPS61204998U (ja) 1986-12-24
JPH0329593Y2 true JPH0329593Y2 (ja) 1991-06-24

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ID=30644126

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3039376B1 (fr) * 2015-07-28 2017-09-01 Seb Sa Seche-cheveux avec une canalisation d'entree d'air optimisee

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GB985776A (en) * 1961-04-14 1965-03-10 Ass Elect Ind Improvements relating to rotary gas blowers or compressors
JPS5440313A (en) * 1977-09-07 1979-03-29 Toshiba Corp Axial-flow blower

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6117277Y2 (ja) * 1978-05-09 1986-05-27

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