JPH03292280A - 自転車用制動操作装置 - Google Patents
自転車用制動操作装置Info
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- JPH03292280A JPH03292280A JP40565190A JP40565190A JPH03292280A JP H03292280 A JPH03292280 A JP H03292280A JP 40565190 A JP40565190 A JP 40565190A JP 40565190 A JP40565190 A JP 40565190A JP H03292280 A JPH03292280 A JP H03292280A
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Landscapes
- Mechanical Control Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[0001]
本発明は、自転車用制動操作装置に関する。さらに詳し
くは、操作レバーの操作に伴って、この操作レバーに連
動連結された操作ワイヤを牽引することの可能な自転車
用制動操作装置に関する。 [0002]
くは、操作レバーの操作に伴って、この操作レバーに連
動連結された操作ワイヤを牽引することの可能な自転車
用制動操作装置に関する。 [0002]
従来、上記の如き自転車用制動操作装置においては、操
作レバーをブラケットに枢支すると共に、操作ワイヤを
、前記操作レバーの基部に設けた孔に装着していた。し
たがって、前記操作レバーに対する前記操作ワイヤの連
結部は、前記操作レバーの枢支部からの位置が全く変わ
らないように構成されていた(例えば実公昭57−91
93号公報参照)。 [0003]
作レバーをブラケットに枢支すると共に、操作ワイヤを
、前記操作レバーの基部に設けた孔に装着していた。し
たがって、前記操作レバーに対する前記操作ワイヤの連
結部は、前記操作レバーの枢支部からの位置が全く変わ
らないように構成されていた(例えば実公昭57−91
93号公報参照)。 [0003]
ここで、用語の定義をしておくと、前記力伝達比とは、
操作レバーにその各レバー位置で入力として単位力を加
えた場合に対応して前記ワイヤ側に出力として生ずる操
作ワイヤに沿う方向の力を、前記操作レバーに加えた単
位力で除して得られる比のことをいうものとする。又、
例えば、操作レバー側に加えた仕事量が操作ワイヤ側に
伝達される仕事量にほぼ等しくなる場合があることを考
慮して、前記力伝達比に反比例する概念として、ワイヤ
牽引比を定義しておく。すなわちこのワイヤ牽引比とは
、操作レバーをその各レバー位置で単位操作量だけ操作
した場合に対応する操作ワイヤの牽引量を、操作レバー
の前記単位操作量で除して得られる比のことをいうもの
とする。尚、これらの比は、自転車用制動操作装置自体
において定められるものであって、ブレーキシューや操
作ワイヤ等の弾性係数によって直接的に影響されるもの
ではない。 [0004] したがって、前記力伝達比が小さな値をとる操作レバー
の行程中では、操作レバーを強い力で引く割には、リム
に対してブレーキシューを効率的に圧接しにくくなる。 又、操作レバー側に加えた仕事量がほぼそのまま操作ワ
イヤ側に伝達される場合を考えると、前記操作レバーを
少し操作しただけでも操作ワイヤが大きく牽引されてブ
レーキシューがリム側に大きく移動する。 [0005] しかし、上述の従来構成によれば、前記操作レバーの枢
支部から前記操作ワイヤの連結部までの距離が全く変わ
らないため、前記力伝達比の値は各レバー位置において
調整されず、一意的に定まっていた。しかも、前記操作
レバーの全操作ストロークが限られていることに加えて
、ブレーキシューがリムに接触する状態にある前記操作
レバーの制勤行程中において前記力伝達比が最小値をも
つように前記操作ワイヤを前記操作レバーに連結してあ
ったため、前記制勤行程中において前記操作レバー側に
加えた力の伝達の割合を全体的に高く維持することがで
きなかった。そして、この結果、前記操作レバーを強く
引いた割には、自転車をあまり強力に制動できないとい
う問題があった。又、これに加え、前記操作レバーを少
し動かしただけでブレーキシューが大きく移動するため
、微妙な操作レバータッチによる自転車の制動調整が困
難であった。 [0006] 本発明の目的は、小さな操作力でも強力に自転車を制動
できながら、その制動を微妙に調整することの可能な自
転車用制動操作装置を提供することにある。 [0007]
操作レバーにその各レバー位置で入力として単位力を加
えた場合に対応して前記ワイヤ側に出力として生ずる操
作ワイヤに沿う方向の力を、前記操作レバーに加えた単
位力で除して得られる比のことをいうものとする。又、
例えば、操作レバー側に加えた仕事量が操作ワイヤ側に
伝達される仕事量にほぼ等しくなる場合があることを考
慮して、前記力伝達比に反比例する概念として、ワイヤ
牽引比を定義しておく。すなわちこのワイヤ牽引比とは
、操作レバーをその各レバー位置で単位操作量だけ操作
した場合に対応する操作ワイヤの牽引量を、操作レバー
の前記単位操作量で除して得られる比のことをいうもの
とする。尚、これらの比は、自転車用制動操作装置自体
において定められるものであって、ブレーキシューや操
作ワイヤ等の弾性係数によって直接的に影響されるもの
ではない。 [0004] したがって、前記力伝達比が小さな値をとる操作レバー
の行程中では、操作レバーを強い力で引く割には、リム
に対してブレーキシューを効率的に圧接しにくくなる。 又、操作レバー側に加えた仕事量がほぼそのまま操作ワ
イヤ側に伝達される場合を考えると、前記操作レバーを
少し操作しただけでも操作ワイヤが大きく牽引されてブ
レーキシューがリム側に大きく移動する。 [0005] しかし、上述の従来構成によれば、前記操作レバーの枢
支部から前記操作ワイヤの連結部までの距離が全く変わ
らないため、前記力伝達比の値は各レバー位置において
調整されず、一意的に定まっていた。しかも、前記操作
レバーの全操作ストロークが限られていることに加えて
、ブレーキシューがリムに接触する状態にある前記操作
レバーの制勤行程中において前記力伝達比が最小値をも
つように前記操作ワイヤを前記操作レバーに連結してあ
ったため、前記制勤行程中において前記操作レバー側に
加えた力の伝達の割合を全体的に高く維持することがで
きなかった。そして、この結果、前記操作レバーを強く
引いた割には、自転車をあまり強力に制動できないとい
う問題があった。又、これに加え、前記操作レバーを少
し動かしただけでブレーキシューが大きく移動するため
、微妙な操作レバータッチによる自転車の制動調整が困
難であった。 [0006] 本発明の目的は、小さな操作力でも強力に自転車を制動
できながら、その制動を微妙に調整することの可能な自
転車用制動操作装置を提供することにある。 [0007]
上記目的を達成するため、本発明にかかる自転車用制動
操作装置の第1の特徴構成は、操作レバーの操作に伴っ
て、この操作レバーに連動連結された操作ワイヤを牽引
することの可能な構成において、前記操作レバーにその
各レバー位置で単位力を入力した場合に前記操作ワイヤ
側に生ずる出力を前記単位力で除して規定される力伝達
比の値を、前記操作レバーの操作に伴って調整する力伝
達比調整機構を設け、前記力伝達比の最大極大値を、前
記操作レバーの移動始端と移動終端との間の行程中であ
って前記移動始端側の空引き行程よりも前記移動終端側
の位置に設定したことにある。 [0008] 又、望ましくは、本発明の第2の特徴構成は、操作レバ
ーの操作に伴って、この操作レバーに連動連結された操
作ワイヤを牽引することの可能な構成において前記操作
レバーにその各レバー位置で単位力を入力した場合に前
記操作ワイヤ側に生ずる出力を前記単位力で除して規定
される力伝達比の値を、前記操作レバーの操作に伴って
調整する力伝達比調整機構を設け、前記力伝達比の最大
極大値を、前記操作レバーの移動始端と移動終端上の間
の行程中における、前記移動始端側の空引き行程よりも
前記移動終端側であって且つ前記移動終端側のスキツド
行程よりも前記移動始端側の位置に設定したことにある
。 [0009] さらに、望ましくは、本発明の第3の特徴構成は、前記
第2の特徴構成に加え前記空引き行程と前記スキッド行
程との間の制動行程中における前記力伝達比の平均値を
、前記空引き行程と前記スキッド行程との夫々における
前記力伝達比の平均値よりも大きく設定して前記力伝達
比調整機構を構成したことにある。 [0010] さらに、望ましくは、本発明の第4の特徴構成は、前記
第1乃至第3の特徴構成に加え、自転車における制動系
の遊びを相殺する行程であって前記空引き行程に連続す
る遷移行程よりも前記移動終端側の位置に、前記最大極
大値を設定したことにある。 [0011] さらに、望ましくは、本発明の第5の特徴構成は、前記
第1乃至第4の特徴構成に加え、前記操作レバーに、前
記各レバー位置での前記操作レバーの操作により前記操
作レバー側に作用するモーメントが前記操作ワイヤ側に
伝達されるように前記操作ワイヤを連動連結してあり、
前記力伝達比調整機構を、前記操作レバー側における前
記モーメントの腕の長さに対する前記操作ワイヤ側にお
ける前記モーメントの腕の長さの比を変動させて前記力
伝達比を調整する機構としたことにある。 [0012] さらに、望ましくは、本発明の第6の特徴構成は、前記
第5の特徴構成に加え、前記操作レバーをレバー軸を介
してブラケットに枢支すると共にワイヤ連結部を介して
前記操作ワイヤを前記操作レバーに連動連結し、前記モ
ーメントの腕の長さの比を変動させる機構を、前記操作
レバーの操作に伴って、前記ワイヤ連結部を揺動させる
と共にこのワイヤ連結部を前記レバー軸に近接及び離隔
移動させ且つ、前記力伝達比の最大極大値に対応する前
記レバー位置において前記ワイヤ連結部を前記レバー軸
に最も近接させるカム装置で構成したことにある。 [0013] さらに、望ましくは、本発明の第7の特徴構成は、前記
第6の特徴構成に加え前記操作レバーに前記ワイヤ連結
部の前記レバー軸に対する近接及び離隔移動を許容する
移動許容面を設け、且つ、前記ブラケットに前記操作レ
バーの操作に伴って前記ワイヤ連結部を前記レバー軸に
近接及び離隔移動させるカム面を設けて前記カム装置を
構成したことにある。 [0014]
操作装置の第1の特徴構成は、操作レバーの操作に伴っ
て、この操作レバーに連動連結された操作ワイヤを牽引
することの可能な構成において、前記操作レバーにその
各レバー位置で単位力を入力した場合に前記操作ワイヤ
側に生ずる出力を前記単位力で除して規定される力伝達
比の値を、前記操作レバーの操作に伴って調整する力伝
達比調整機構を設け、前記力伝達比の最大極大値を、前
記操作レバーの移動始端と移動終端との間の行程中であ
って前記移動始端側の空引き行程よりも前記移動終端側
の位置に設定したことにある。 [0008] 又、望ましくは、本発明の第2の特徴構成は、操作レバ
ーの操作に伴って、この操作レバーに連動連結された操
作ワイヤを牽引することの可能な構成において前記操作
レバーにその各レバー位置で単位力を入力した場合に前
記操作ワイヤ側に生ずる出力を前記単位力で除して規定
される力伝達比の値を、前記操作レバーの操作に伴って
調整する力伝達比調整機構を設け、前記力伝達比の最大
極大値を、前記操作レバーの移動始端と移動終端上の間
の行程中における、前記移動始端側の空引き行程よりも
前記移動終端側であって且つ前記移動終端側のスキツド
行程よりも前記移動始端側の位置に設定したことにある
。 [0009] さらに、望ましくは、本発明の第3の特徴構成は、前記
第2の特徴構成に加え前記空引き行程と前記スキッド行
程との間の制動行程中における前記力伝達比の平均値を
、前記空引き行程と前記スキッド行程との夫々における
前記力伝達比の平均値よりも大きく設定して前記力伝達
比調整機構を構成したことにある。 [0010] さらに、望ましくは、本発明の第4の特徴構成は、前記
第1乃至第3の特徴構成に加え、自転車における制動系
の遊びを相殺する行程であって前記空引き行程に連続す
る遷移行程よりも前記移動終端側の位置に、前記最大極
大値を設定したことにある。 [0011] さらに、望ましくは、本発明の第5の特徴構成は、前記
第1乃至第4の特徴構成に加え、前記操作レバーに、前
記各レバー位置での前記操作レバーの操作により前記操
作レバー側に作用するモーメントが前記操作ワイヤ側に
伝達されるように前記操作ワイヤを連動連結してあり、
前記力伝達比調整機構を、前記操作レバー側における前
記モーメントの腕の長さに対する前記操作ワイヤ側にお
ける前記モーメントの腕の長さの比を変動させて前記力
伝達比を調整する機構としたことにある。 [0012] さらに、望ましくは、本発明の第6の特徴構成は、前記
第5の特徴構成に加え、前記操作レバーをレバー軸を介
してブラケットに枢支すると共にワイヤ連結部を介して
前記操作ワイヤを前記操作レバーに連動連結し、前記モ
ーメントの腕の長さの比を変動させる機構を、前記操作
レバーの操作に伴って、前記ワイヤ連結部を揺動させる
と共にこのワイヤ連結部を前記レバー軸に近接及び離隔
移動させ且つ、前記力伝達比の最大極大値に対応する前
記レバー位置において前記ワイヤ連結部を前記レバー軸
に最も近接させるカム装置で構成したことにある。 [0013] さらに、望ましくは、本発明の第7の特徴構成は、前記
第6の特徴構成に加え前記操作レバーに前記ワイヤ連結
部の前記レバー軸に対する近接及び離隔移動を許容する
移動許容面を設け、且つ、前記ブラケットに前記操作レ
バーの操作に伴って前記ワイヤ連結部を前記レバー軸に
近接及び離隔移動させるカム面を設けて前記カム装置を
構成したことにある。 [0014]
上記本発明の第1の特徴構成によれば、前記力伝達比の
値を前記操作レバーの操作に伴って調整する力伝達比調
整機構を設けたので、前記操作レバーをその各レバー位
置で単位力を入力した場合に操作ワイヤ側に生ずる出力
を、前記各レバー位置に対応させて自由に設定すること
ができる。そして、前記力伝達比の最大極大値を、前記
操作レバーの移動始端と移動終端との間の行程中であっ
て前記移動始端側の空引き行程よりも前記移動終端側の
位置に設定したので、ブレーキシューがリムに接触した
状態の前記操作レバーの制動行程中においては、前記力
伝達比の値が大きくなる。又、例えば、操作レバー側に
加えた仕事量が操作ワイヤ側に伝達される仕事量にほぼ
等しくなる場合を考慮すると、制動行程中においては、
前記力伝達比の値が大きいことに起因して、前記ワイヤ
牽引比が小さくなるしたがって、前記制動行程中におい
ては、前記力伝達比が大きいことに起因して、前記操作
レバーに加える力が小さくても自転車の制動を強力に行
うことができる。又、前記ワイヤ牽引比の値が小さいこ
とに起因して、前記操作レバーを大きく操作する割には
前記操作ワイヤの牽引量が少なくてブレーキシューがリ
ム側に少しずつ移動するので、自転車の制動調整を微妙
に行うことができる。 [0015] しかも、ブレーキシューがリムに接触するまでの空引き
行程の範囲内では、前記ワイヤ牽引比の値が大きくなっ
ているので、ブレーキシューとリムとの間隔を広く設定
しておいても、前記操作レバーを少し操作しただけです
ぐにリムに接触するようにブレーキシューを移動させる
ことができて、迅速な制動操作が可能となる。又、前記
空引き行程が減少するため、前記操作レバーの全操作行
程の内、その大部分の行程を前記制動行程とすることが
できるので、前記自転車の制動調整をより微妙に行うこ
とができる。 [0016] さらに、前記操作レバーの移動終端側においては、前記
力伝達比の最大値であると共に極大となっている値を前
記操作レバーの移動始端と移動終端との間の行程の範囲
内に設定したことにより、この力伝達比が小さくなる。 したがって、前記操作レバーの移動終端側においては、
操作レバーの操作力が前記操作ワイヤに伝わりにくくな
り、前記操作レバーを強く引きすぎても、ブレーキシュ
ーとリムとがブロックして自転車タイヤがスリップを起
こすいわゆるスキッドの発生する危険性が少なくなる。 [0017] 上記本発明の第2の特徴構成によれば、前記力伝達比の
最大極大値を、前記操作レバーの移動始端と移動終端と
の間の行程中における前記移動始端側の空引き行程より
も前記移動終端側であって且つ前記移動終端側のスキッ
ド行程よりも前記移動始端側の位置に設定しであるので
、前記スキッド行程における自転車の制動が上記本発明
の第1の特徴構成による場合よりもさらに行い難くなり
、前記操作レバーを強く引きすぎても、前記スキッドを
起こす危険性がより少なくなる。 [0018] 上記本発明の第3の特徴構成によれば、前記空引き行程
と前記スキッド行程との間の制勤行程中における前記力
伝達比の平均値を、前記空引き行程と前記スキッド行程
との夫々における前記力伝達比の平均値よりも大きく設
定しであるので巨視的にみれば、前記制勤行程中におい
ては他の行程中におけるよりも効率よく自転車の制動を
行うことができる。したがって、上記第2の特徴構成に
よる作用をより強く働かせることができる。 [0019] 上記本発明の第4の特徴構成によれば、前記遷移行程か
ら前記最大極大値が外れるので、本来有効に制動が行わ
れるべき行程において効率よく制動を行うことができ、
上記第1乃至第3の特徴構成による作用がさらに増強さ
れる。 [0020] 上記本発明の第5の特徴構成によれば、前記操作レバー
に、前記各レバー位置での前記操作レバーの操作により
前記操作レバー側に作用するモーメントが前記操作ワイ
ヤ側に伝達されるように前記操作ワイヤを連動連結しで
あるので、前記操作レバー側における前記モーメントと
、前記操作ワイヤ側における前記モーメントとは、はぼ
同じ値となる。そして、前記力伝達比調整機構を、前記
操作レバー側における前記モーメントの腕の長さに対す
る前記操作ワイヤ側における前記モーメントの腕の長さ
の比を変動させて前記力伝達比を調整する機構としたの
で前記モーメントの腕の長さ、の比のみに注目すればよ
く、設計の自由度が高くなる。しかも、前記モーメント
の腕の長さは、前記操作レバー側又は前記操作ワイヤ側
のいずれか一方を変更させれば足りるので、構成が簡素
化される。 [0021] 上記本発明の第6の特徴構成によれば、前記モーメント
の腕の長さの比を変動させる機構をカム装置で構成した
ので、前記操作レバーの移動とは独立して、前記カム装
置のカム線図を設計することができ、前記操作レバーの
操作量を変数とする前記力伝達比の関数が最大極大値を
とる前記レバー位置を簡単に且つ適切に設定することが
できる。しかも、前記操作レバーをレバー軸を介してブ
ラケットに枢支しであるので、前記操作レバーの転倒に
対する強度が低下することもない[0022] 上記本発明の第7の特徴構成によれば、前記操作レバー
に前記ワイヤ連結部の前記レバー軸に対する近接及び離
隔移動を許容する移動許容面を設け、且つ、前記ブラケ
ットに前記操作レバーの操作に伴って前記ワイヤ連結部
を前記レバー軸に近接及び離隔移動させるカム面を設け
て前記カム装置を構成しであるので、前記移動許容面に
おける前記ワイヤ連結部の移動軌跡と前記カム面におけ
る前記ワイヤ連結部の移動軌跡との交点をもって、前記
ワイヤ連結部を所望の通り前記レバー軸に近接及び離隔
移動させることができる。しかも、前記ワイヤの張力に
より強く引かれる前記ワイヤ連結部を前記移動許容面で
支持するので、前記カムが損傷しにくくなり、装置寿命
の低下を抑制することができる。 [0023]
値を前記操作レバーの操作に伴って調整する力伝達比調
整機構を設けたので、前記操作レバーをその各レバー位
置で単位力を入力した場合に操作ワイヤ側に生ずる出力
を、前記各レバー位置に対応させて自由に設定すること
ができる。そして、前記力伝達比の最大極大値を、前記
操作レバーの移動始端と移動終端との間の行程中であっ
て前記移動始端側の空引き行程よりも前記移動終端側の
位置に設定したので、ブレーキシューがリムに接触した
状態の前記操作レバーの制動行程中においては、前記力
伝達比の値が大きくなる。又、例えば、操作レバー側に
加えた仕事量が操作ワイヤ側に伝達される仕事量にほぼ
等しくなる場合を考慮すると、制動行程中においては、
前記力伝達比の値が大きいことに起因して、前記ワイヤ
牽引比が小さくなるしたがって、前記制動行程中におい
ては、前記力伝達比が大きいことに起因して、前記操作
レバーに加える力が小さくても自転車の制動を強力に行
うことができる。又、前記ワイヤ牽引比の値が小さいこ
とに起因して、前記操作レバーを大きく操作する割には
前記操作ワイヤの牽引量が少なくてブレーキシューがリ
ム側に少しずつ移動するので、自転車の制動調整を微妙
に行うことができる。 [0015] しかも、ブレーキシューがリムに接触するまでの空引き
行程の範囲内では、前記ワイヤ牽引比の値が大きくなっ
ているので、ブレーキシューとリムとの間隔を広く設定
しておいても、前記操作レバーを少し操作しただけです
ぐにリムに接触するようにブレーキシューを移動させる
ことができて、迅速な制動操作が可能となる。又、前記
空引き行程が減少するため、前記操作レバーの全操作行
程の内、その大部分の行程を前記制動行程とすることが
できるので、前記自転車の制動調整をより微妙に行うこ
とができる。 [0016] さらに、前記操作レバーの移動終端側においては、前記
力伝達比の最大値であると共に極大となっている値を前
記操作レバーの移動始端と移動終端との間の行程の範囲
内に設定したことにより、この力伝達比が小さくなる。 したがって、前記操作レバーの移動終端側においては、
操作レバーの操作力が前記操作ワイヤに伝わりにくくな
り、前記操作レバーを強く引きすぎても、ブレーキシュ
ーとリムとがブロックして自転車タイヤがスリップを起
こすいわゆるスキッドの発生する危険性が少なくなる。 [0017] 上記本発明の第2の特徴構成によれば、前記力伝達比の
最大極大値を、前記操作レバーの移動始端と移動終端と
の間の行程中における前記移動始端側の空引き行程より
も前記移動終端側であって且つ前記移動終端側のスキッ
ド行程よりも前記移動始端側の位置に設定しであるので
、前記スキッド行程における自転車の制動が上記本発明
の第1の特徴構成による場合よりもさらに行い難くなり
、前記操作レバーを強く引きすぎても、前記スキッドを
起こす危険性がより少なくなる。 [0018] 上記本発明の第3の特徴構成によれば、前記空引き行程
と前記スキッド行程との間の制勤行程中における前記力
伝達比の平均値を、前記空引き行程と前記スキッド行程
との夫々における前記力伝達比の平均値よりも大きく設
定しであるので巨視的にみれば、前記制勤行程中におい
ては他の行程中におけるよりも効率よく自転車の制動を
行うことができる。したがって、上記第2の特徴構成に
よる作用をより強く働かせることができる。 [0019] 上記本発明の第4の特徴構成によれば、前記遷移行程か
ら前記最大極大値が外れるので、本来有効に制動が行わ
れるべき行程において効率よく制動を行うことができ、
上記第1乃至第3の特徴構成による作用がさらに増強さ
れる。 [0020] 上記本発明の第5の特徴構成によれば、前記操作レバー
に、前記各レバー位置での前記操作レバーの操作により
前記操作レバー側に作用するモーメントが前記操作ワイ
ヤ側に伝達されるように前記操作ワイヤを連動連結しで
あるので、前記操作レバー側における前記モーメントと
、前記操作ワイヤ側における前記モーメントとは、はぼ
同じ値となる。そして、前記力伝達比調整機構を、前記
操作レバー側における前記モーメントの腕の長さに対す
る前記操作ワイヤ側における前記モーメントの腕の長さ
の比を変動させて前記力伝達比を調整する機構としたの
で前記モーメントの腕の長さ、の比のみに注目すればよ
く、設計の自由度が高くなる。しかも、前記モーメント
の腕の長さは、前記操作レバー側又は前記操作ワイヤ側
のいずれか一方を変更させれば足りるので、構成が簡素
化される。 [0021] 上記本発明の第6の特徴構成によれば、前記モーメント
の腕の長さの比を変動させる機構をカム装置で構成した
ので、前記操作レバーの移動とは独立して、前記カム装
置のカム線図を設計することができ、前記操作レバーの
操作量を変数とする前記力伝達比の関数が最大極大値を
とる前記レバー位置を簡単に且つ適切に設定することが
できる。しかも、前記操作レバーをレバー軸を介してブ
ラケットに枢支しであるので、前記操作レバーの転倒に
対する強度が低下することもない[0022] 上記本発明の第7の特徴構成によれば、前記操作レバー
に前記ワイヤ連結部の前記レバー軸に対する近接及び離
隔移動を許容する移動許容面を設け、且つ、前記ブラケ
ットに前記操作レバーの操作に伴って前記ワイヤ連結部
を前記レバー軸に近接及び離隔移動させるカム面を設け
て前記カム装置を構成しであるので、前記移動許容面に
おける前記ワイヤ連結部の移動軌跡と前記カム面におけ
る前記ワイヤ連結部の移動軌跡との交点をもって、前記
ワイヤ連結部を所望の通り前記レバー軸に近接及び離隔
移動させることができる。しかも、前記ワイヤの張力に
より強く引かれる前記ワイヤ連結部を前記移動許容面で
支持するので、前記カムが損傷しにくくなり、装置寿命
の低下を抑制することができる。 [0023]
このように、本発明によれば、小さな操作力でも強力に
自転車を制動できながら、その制動を微妙に調整するこ
との可能な自転車用制動操作装置を提供し得るに至った
。又、操作レバーを強く引きすぎても、ブレーキシュー
とリムとがブロックして自転車タイヤがスリップを起こ
す危険性が少なくなった。そして、頻繁に自転車の制動
を行う過酷な状況の基でも、手に対する負担が小さくて
、適切且つ確実に自転車の制動を行うことができた。そ
して、結局サイクリストが安全に走行を行えるようにな
った。 [0024]
自転車を制動できながら、その制動を微妙に調整するこ
との可能な自転車用制動操作装置を提供し得るに至った
。又、操作レバーを強く引きすぎても、ブレーキシュー
とリムとがブロックして自転車タイヤがスリップを起こ
す危険性が少なくなった。そして、頻繁に自転車の制動
を行う過酷な状況の基でも、手に対する負担が小さくて
、適切且つ確実に自転車の制動を行うことができた。そ
して、結局サイクリストが安全に走行を行えるようにな
った。 [0024]
次に、図1乃至図8を参照しながら本発明の第1の実施
例を示す。 [0025] 図1、図7及び図8に示すように、自転車用制動操作装
置1は、ハンドルバーHのグリップG近傍に取り付ける
ブラケット2と、このブラケット2にレバー軸3を介し
て揺動自在に支持された操作レバー4とを備えている。 前記レバー軸3周りには、レバーばね3aを介装してあ
り、このレバーばねのばね足を、前記ブラケット2側と
、操作レバー4とに夫々当接させて、前記操作レバー4
を移動始端側に付勢しである。又、前記ブラケット2は
、前記操作レバー4を支持する横断面矩形のブラケット
本体5と、このブラケット本体5をハンドルバーに取り
付ける取付体6とよりなり、その全体を樹脂で外包しで
ある。操作力を伝達するために設けたワイヤ構造体Wは
、操作ワイヤたるインナーワイヤ■とこのインナーワイ
ヤエを外包するアウター筒0よりなり、前記ブラケット
本体5の右上部には前記アウター筒0を支持すると共に
前記アウター筒○に対するインナーワイヤエの露出長さ
を調整可能なアウター受部7を設けである。したがって
、前記インナーワイヤIが牽引された場合には、静止状
態にあるアウター筒0に対してインナーワイヤ■が相対
移動することになる。すなわち、自転車用制動操作装置
1は前記操作レバー4の操作に伴って、この操作レバー
4に連動連結されたインナーワイヤ■をアウター筒0に
対して牽引するものであり、この牽引によって車輪側に
設けた制動装置(図示せず)のブレーキシューをリム圧
接して自転車を制動するために用いるものである。 [0026] 図1に示すように、前記操作レバー4は、前記レバー軸
3を挿通するための貫通孔8をその基部に備え、前記ハ
ンドルバーHへの取り付は時において前記グリップG側
に延出する操作部9の長手方向直交断面を略U字形に形
成しである。又前記操作レバー4の基部側には、このレ
バーの揺動時において前記ブラケット本体5の内部へ出
退可能な狭幅部10を形成しである。尚、前記貫通孔8
の下方には、後述する設定突起11を突出させである。 [0027] 図1に示すように、前記操作レバー4の全操作行程は、
前記ブラケット本体5に設けた始端設定体12により、
その移動始端Sを規定される一方、移動終端eを前記ア
ウター受は部7の調節による前記インナーワイヤエの引
出し量又はグリップGとの当接により規定されて一定量
に定められる。ここで、前記操作レバー4の移動始端S
は、前記ブラケット本体5内の前記レバー軸3下方に設
けた始端設定体12に、前記操作レバー4の設定突起1
1を当接させて規定しである。この始端設定体12は、
前記ブラケット本体5に調整ねじ12aを螺合してその
先端部12bを前記設定突起11に当接可能に配置し、
この調整ねじ12aにその回動を規制するためのコイル
ばね12cを外装してなる。すなわち、前記調整ねじ1
2aの回動量によって前記操作レバー4の移動始端Sの
微調整を可能としである。 [0028] 図1及び図5に示すように、前記カム装置Cは、前記イ
ンナーワイヤ■を前記操作レバー4に連動連結するため
のワイヤ連結部として機能するワイヤ連結具13と、前
記操作レバー4に形成した移動許容面たる長孔14と、
前記ブラケット本体5に形成したカム面たるカム溝15
とよりなる。 [0029] 図1及び図5に示すように、前記ワイヤ連結具13は、
前記長孔14及びカム溝15に摺接するカムフォロア1
6と、このカムフォロア16に前記インナーワイヤエを
連結するワイヤ係止具17とよりなる。前記カムフォロ
ア16は、段部を備えた金属製のワイヤ掛軸16aの中
央部に樹脂管16bと金属管16cとを順次外嵌する一
方、その両端部にフランジを備えた樹脂製の樹脂ローラ
ー16dを外嵌しである。尚、これら前記ワイヤ掛軸1
6aに外嵌される部材は、その全てが前記ワイヤ掛軸1
6aに対して回動自在に外嵌しであると共に、前記樹脂
管16b及び樹脂ローラー16dには、摩擦抵抗が小さ
く且つ耐摩性の強い樹脂を用いである。又、前記ワイヤ
係止具17は、門型に折り曲げた基材17aの画先端部
に前記ワイヤ掛軸16aを挿通させるための掛軸孔17
bを形成し、前記基材17aの一側に前記インナーワイ
ヤ■の膨大したニップル■1を挿通させるためのニップ
ル孔17cを形成し、前記基材17aの中央部に、イン
ナーワイヤ■を側方より挿通可能とすると共に前記ニッ
プル■1を係止するための挿通用長孔17dを前記ニッ
プル孔17cにつながるまで連続形成してなる。 [00301 図5及び図8に示すように、前記カム溝15は、前記ブ
ラケット本体5の両側に形成してあり、その詳細形状は
後述する。又、前記長孔14は、その長手方向を前記レ
バー軸3を中心とする放射方向に向けて前記操作レバー
4の狭幅部10に形成しである。そして、前記カムフォ
ロア16の前記金属管16cを前記長孔14に内装し、
且つ、前記樹脂ローラー16dを前記カム溝15に内装
しである。そして、さらに、前記ワイヤ係止具17にお
ける前記基材17aの両側部を前記長孔14の再検に位
置させると共に前記掛軸孔17bに前記ワイヤ掛軸16
aを挿通させて前記ワイヤ係止具17を前記カムフォロ
ア16に連結し、前記操作レバー4の揺動操作に伴って
、前記ワイヤ連結具13を揺動させると共にこのワイヤ
連結具13のカムフォロア16を前記レバー軸3に近接
及び離隔移動させるように構成しである。尚、前記各樹
脂ローラー16dの両フランジを前記カム溝15の両側
縁に当接させることによって、前記各樹脂ローラー16
dの前記レバー軸3方向に対する移動を規制してあり、
この状態で前記樹脂ローラー16dを前記ワイヤ掛軸1
6aの両段部に各別に当接させることによって、このワ
イヤ掛軸16aの抜けを防止している。 [0031] 上述の構成によれば、図4に示すように、前記各レバー
位置での操作により前記操作レバー4側に作用するモー
メントは、前記ワイヤ連結具13側に伝達されることと
なる。前記操作レバー4側に作用するモーメントは、前
記各レバー位置において加えられる入力Pと、前記レバ
ー軸3から前記入力方向に沿う入力方向線に下ろした垂
線の足の長さで規定される入力腕の長さしとの積で求め
られる。 この入力Pの値及び方向は、前記操作レバー4の操作に
伴って変化するものの、その変化量は微少とみなしても
よいため、前記各レバー位置に係わらず前記入力腕の長
さしは前記操作レバー4の全操作行程中はぼ一定となる
。一方、前記ワイヤ連結具13側のモーメントは、前記
操作レバー4への入力Pに起因して前記インナーワイヤ
■の延出方向に作用する出力Qと、前記レバー軸3から
前記インナーワイヤエの延出方向に沿う出力方向線に下
ろした垂線の足の長さで規定される出力腕の長さMとの
積により求められる。前記操作レバー4側のモーメント
と前記ワイヤ連結具13側のモーメントとの値は、はぼ
同一であるため、次式が成立する。 PxL = QXM (a)Q
= (PxL)/M (b)すなわち、前
記出力腕の長さMを変化させれば、前記出力Qを調整す
ることができる。 [0032] 本実施例においては、前記操作レバー4の移動始端Sと
移動終端eとの間の行程中であって前記移動始端S側の
空引き行程S1よりも前記移動終端e側の位置において
前記ワイヤ連結具13を前記レバー軸3に最も近接させ
て前記出力腕の長さMを短くするように、前記カム溝1
5を前記レバー軸3とは反対側に屈曲する形状に形成し
である。 [0033] さらに、図4を参照しながら、前記インナーワイヤ■側
の出力Q値、前記力伝達比PR及びワイヤ牽引比MR相
互間の関係について説明する。ここで、あるレバー位置
における前記操作レバー4側への単位人力Pにより前記
操作部9が移動する微少距離をdδpとし、この入力に
よって前記インナーワイヤ■が牽引された微少距離をd
δqとすれば、運動量保存の法則により、次式が成立す
る。 PXdδp = QXdδq (c)[00
34] 上記(c)式を変形すると、次の通りとなり、前記操作
レバー4側に作用するモーメントの入力P値はほぼ一定
と考えると、前記ワイヤ牽引比MRは前記インナーワイ
ヤ■側の出力Q値に反比例することが理解される。 P/Q=dδq/dδp=MR(d) [0035] さらに上記(d)式を変形すると、次の通りとなり、前
記力伝達比PRは前記ワイヤ牽引比MRに反比例するこ
とが理解される。 PR= 1/MR(e) [0036] ここで、さらに、前記カム溝15の形状を、前記力伝達
比PR及びワイヤ牽引比MRのグラフを参照しながら説
明する。 図2に示す曲線f1は、前記インナーワイヤIの牽引量
を横軸とした前記力伝達比PRのグラフであり、図3に
示す曲線f2は、前記操作レバー4の操作量を横軸とし
た前記ワイヤ牽引比MRのグラフである。操作レバー4
の全牽引行程は移動始端Sより移動終端eに至るまで連
続する3つの行程、すなわち、ブレーキシューがリムに
接触するまでの空引き行程S1と、ブレーキシューがリ
ムに接触してから自転車の制動を行うことの可能な制動
行程S2と、ブレーキシューとリムとがブロックするこ
とにより自転車タイヤがスリップを起こしていわゆるス
キッド状態となるスキッド行程S3とよりなる。尚、制
動行程S1における移動始端S側範囲には、ブレーキシ
ューを含む制動装置や操作レバー4のがたつき、前記イ
ンナーワイヤエのたるみ等の自転車制動系における遊び
を相殺(off−5et)するように遷移する遷移行程
S4が空引き行程S1に連続して存在している。したが
って、本来的には、ブレーキが有効に作用するのは、遷
移行程S4よりも前記移動終端e側の位置である。 [0037] 本実施例においては、図2に示す如く前記力伝達比PR
が、前記制動行程S2の範囲内であって遷移行程S4よ
りも前記移動終端e側の位置において最大極大値MAX
をとるように、図6に示す如く前記制動行程S2に対応
する前記カム溝を前記レバー軸3に近接させである。す
ると、前記力伝達比PRに反比例する前記ワイヤ牽引比
MRは、図3に示すように、前記制動行程S2の範囲内
であって遷移行程S4よりも前記移動終端e側の位置に
おいて極小最小値MINをとることになる。したがって
、前記制動行程S2中においては、前記力伝達比PRが
大きいことに起因して、前記操作レバー4に加える力が
小さくても自転車の制動を強力に行うことができる。又
、同行程S2においては、前記ワイヤ牽引比MRの値が
小さいことに起因して、前記操作レバー4を大きく操作
する割には前記インナーワイヤIの牽引量が少なくてブ
レーキシューがリム側に少しずつ移動するので、自転車
の制動調整を微妙に行うことができる。 [0038] 又、前記空引き行程S1の範囲内では前記力伝達比PR
の値を小さくするように、図6に示す如く前記空引き行
程S1に対応する前記カム溝15を前記レバー軸3から
離隔させであるので、これに伴って、図3に示すように
、前記ワイヤ牽引比MRが小さくなる。したがって、ブ
レーキシューとリムとの間隔を広く設定しておいても、
前記操作レバー4を少し操作しただけですぐにリムに接
触するようにブレーキシューを移動させることができる
。そして、その結果、迅速な制動操作が可能となる。 [0039] さらに、前記スキッド行程S3の範囲内でも前記力伝達
比PRの値を小さくするように、図6に示す如く前記ス
キッド行程S3に対応する部分の前記カム溝15を前記
レバー軸3から離隔させである。したがって、前記スキ
ッド行程S3の範囲内においては、前記操作レバー4の
操作力が前記インナーワイヤIに伝わりにくくなり、前
記操作レバー4を強く引きすぎても、スキッドの発生す
る危険性が少なくなる。しかも、前記操作レバー4の操
作力が前記インナーワイヤIに伝わりにくくなると、サ
イクリストは操作レバー4の引きが急に重くなったよう
に感じるため、スキッドの発生を未然に察知することが
できる。又、前記操作レバー4の全操作行程の内の大部
分の行程を前記制動行程S2としであるので、前記自転
車の制動調整をより微妙に行うことができる。 [0040] 尚、図2及び図3に示す曲線fl、f2より明かなよう
に、前記制勤行程S2中における前記力伝達比PRの平
均値は、前記空引き行程S1と前記スキッド行程S3と
の夫々における前記力伝達比PRの平均値よりも充分に
大きく設定しであるので、上述の作用・効果を充分に奏
することができる。 [0041] ところで、図2に示す曲線g1は、上述の従来構造によ
る前記インナーワイヤエの牽引量を横軸とした前記力伝
達比PRのグラフを示し、図3に示す曲線g2は、上述
の従来構造による前記操作レバー4の操作量を横軸とし
た前記ワイヤ牽引比MRのグラフを示すものである。又
、図3に示す82“ は、上述の従来構造による制勤行
程を示すものである。本発明の制勤行程S2は、従来の
制勤行程82′ よりも広くなっており、且つ、図2に
示すように、この範囲内において前記力伝達比PRが従
来よりも大きくなっているので、従来よりも小さな操作
力で自転車の制動を強力に行うことができながら、その
微調整がし易くなっていることが理解される。 [0042] 尚、本実施例では、いわゆるマウンテンパイク等のフラ
ットハンドルに好適な自転車用制動操作装置を示したが
、本発明は、ドロップハンドル等のあらゆる形状のハン
ドルに対しても実施することができる。 [0043] 〔別実施例〕 上述の実施例においては、前記力伝達比調整機構Cをカ
ム装置で構成したが、この力伝達比調整機構Cはカム装
置に限らず種々の改変が可能であり、その改変例たる別
実施例を以下に示す。尚、上記第1の実施例と同様の構
成については、同番号を付しである。 [0044] まず、本発明の第2の実施例を、図9を参照しながら説
明する。同図におX/)で20は、前記操作レバー4の
回動に伴って前記レバー軸3周りに回動する前記インナ
ーワイヤIの巻取り体である。この巻取り体20は、そ
の外周部21の一部に前記ニップル■1の係止部22を
設けてあり、前記操作レバー4の引き操作に伴って前記
インナーワイヤ■をその外周部21に巻取り、これを牽
引するように構成しである。そして、前記レバー軸3か
ら前記外周部21に至る距離を前記各レバー位置に対応
させて異ならせ、前記ワイヤ側モーメントの腕の長さM
を変化させることによって、前記力伝達比PRを調整さ
せである。 [0045] 次に、本発明の第3の実施例を、図10を参照しながら
説明する。前記操作レバー4の基部−側に軸22を突設
すると共に、この軸22周りに回動自在な状態でワイヤ
係止具23を枢着しである。そして、前記操作レバー4
の引き操作時における回転方向前方に、前記インナーワ
イヤIと当接可能な当接ローラー24を前記ブラケット
本体5に枢着しである。すなわち、かかる構成によって
、前記操作レバー4の引き操作に伴って、前記インナー
ワイヤIが前記レバー軸3に近接し、これによって前記
出力腕の長さMが漸次短くなる。そしてさらに引き操作
を続けると、前記インナーワイヤエが前記当接ローラー
24に当接して、前記操作ワイヤ側モーメントの出力Q
の方向が変わり、これによって前記出力腕の長さMが再
び長くなり始める。前記前記レバー軸3に近接し、これ
によって前記出力腕の長さMが短くなる。本実施例では
、このようにして、前記力伝達比PRを調整させである
。 [0046] 次に、本発明のさらに別の実施例を列挙する。 (a) 上述の実施例においては、前記出力腕の長さ
Mを変化させて前記力伝達比PRを調整したが、前記入
力腕の長さしを変化させて前記力伝達比PRを調整する
ように構成してもよく、又、これら双方の腕の長さり、
Mを変化させてもよい。例えば、前記操作レバー4を2
本のリンクで前記ブラケット本体5に揺動可能に取り付
けて4連リンクを構成し、これらのリンクの枢支部間隔
を適当に設定することによって、前記入力腕の長さしを
変化させることができるため、上述の如く所望の値に前
記力伝達比PRを調整させることができる。 [0047] (b) 上述の実施例においては、前記操作レバー4
側に加えた仕事量が、直接的に操作ワイヤ■側へ伝達さ
れるように構成したが、同じ仕事量が間接的に伝達され
るように構成してもよい。例えば、前記操作レバー4の
引き操作に伴って、揺動する圧縮コイルばねを前記操作
レバー4と前記ブラケット本体5との間に介装し、前記
空引き行程S1内においては前記圧縮コイルばねを圧縮
させて前記仕事量を蓄させることにより前記力伝達比P
Rを低下させる一方、前記制勤行程S2内においては圧
縮コイルばねの押圧を開放して前記仕事量を放出させる
ことにより前記力伝達比PRを増大させるようにすれば
よい。又、前記操作レバー4の揺動量に対する前記圧縮
コイルばねの中心軸の向きを適当に設定することによっ
て前記スキッド行程S3内において前記力伝達比PRを
再び低下させることが可能である。これらの構成によっ
て、上述の如く所望の値に前記力伝達比PRを調整させ
ることができる。 [0048] (c) 本発明において、前記力伝達比PRの最大極
大値MAXとは、上述の図2に示す関数曲線f1のよう
に1点のみを意味するのではなく、図11に示す関数曲
線f3ように、一定の幅を有する場合も含むものとする
。又、これと同様に、前記ワイヤ牽引比MRの最小極小
値MINについても一定の幅を有する場合も含むものと
する。ところで、図11に示す関数曲線f3は最も本発
明に適した曲線であり、前記制勤行程S2内における前
記力伝達比PRの最大極大値MAXに一定の幅をもたせ
ておけば、同行程内における上述の作用・効果を安定し
て発揮させることができる。又、前記制勤行程S2とス
キッド行程S3との境界部付近で前記力伝達比PRが急
に小さくなる様にしておけば、操作レバー4の引き抵抗
が急に増大するため、サイクリストは、スキッドの危険
性をはっきりと認識することができる。尚、前記遷移行
程S4よりも前記移動終端e側の位置に前記最大極大値
MAXを設定すべく、前記関数曲線f3を、同図の鎖線
に示す経路を辿らせるように設定してもよい。 [0049] (d) 上述の実施例においては、前記移動許容面1
4を前記長孔として形成すると共に前記カム面15を前
記カム溝として形成し、そして、前記カムフォロア16
をこれらに内装したが、これらの構成は種々の改変が可
能である。例えば、2カムフォロアを突起に摺接させる
ように構成してもよい。 [00501 (e) 上述の実施例においては、アウター筒Oを持
ったワイヤ構造体Wを用いたが、前記インナーワイヤI
のみを用いることも可能である。 [0051] 尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするた
めに符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
例を示す。 [0025] 図1、図7及び図8に示すように、自転車用制動操作装
置1は、ハンドルバーHのグリップG近傍に取り付ける
ブラケット2と、このブラケット2にレバー軸3を介し
て揺動自在に支持された操作レバー4とを備えている。 前記レバー軸3周りには、レバーばね3aを介装してあ
り、このレバーばねのばね足を、前記ブラケット2側と
、操作レバー4とに夫々当接させて、前記操作レバー4
を移動始端側に付勢しである。又、前記ブラケット2は
、前記操作レバー4を支持する横断面矩形のブラケット
本体5と、このブラケット本体5をハンドルバーに取り
付ける取付体6とよりなり、その全体を樹脂で外包しで
ある。操作力を伝達するために設けたワイヤ構造体Wは
、操作ワイヤたるインナーワイヤ■とこのインナーワイ
ヤエを外包するアウター筒0よりなり、前記ブラケット
本体5の右上部には前記アウター筒0を支持すると共に
前記アウター筒○に対するインナーワイヤエの露出長さ
を調整可能なアウター受部7を設けである。したがって
、前記インナーワイヤIが牽引された場合には、静止状
態にあるアウター筒0に対してインナーワイヤ■が相対
移動することになる。すなわち、自転車用制動操作装置
1は前記操作レバー4の操作に伴って、この操作レバー
4に連動連結されたインナーワイヤ■をアウター筒0に
対して牽引するものであり、この牽引によって車輪側に
設けた制動装置(図示せず)のブレーキシューをリム圧
接して自転車を制動するために用いるものである。 [0026] 図1に示すように、前記操作レバー4は、前記レバー軸
3を挿通するための貫通孔8をその基部に備え、前記ハ
ンドルバーHへの取り付は時において前記グリップG側
に延出する操作部9の長手方向直交断面を略U字形に形
成しである。又前記操作レバー4の基部側には、このレ
バーの揺動時において前記ブラケット本体5の内部へ出
退可能な狭幅部10を形成しである。尚、前記貫通孔8
の下方には、後述する設定突起11を突出させである。 [0027] 図1に示すように、前記操作レバー4の全操作行程は、
前記ブラケット本体5に設けた始端設定体12により、
その移動始端Sを規定される一方、移動終端eを前記ア
ウター受は部7の調節による前記インナーワイヤエの引
出し量又はグリップGとの当接により規定されて一定量
に定められる。ここで、前記操作レバー4の移動始端S
は、前記ブラケット本体5内の前記レバー軸3下方に設
けた始端設定体12に、前記操作レバー4の設定突起1
1を当接させて規定しである。この始端設定体12は、
前記ブラケット本体5に調整ねじ12aを螺合してその
先端部12bを前記設定突起11に当接可能に配置し、
この調整ねじ12aにその回動を規制するためのコイル
ばね12cを外装してなる。すなわち、前記調整ねじ1
2aの回動量によって前記操作レバー4の移動始端Sの
微調整を可能としである。 [0028] 図1及び図5に示すように、前記カム装置Cは、前記イ
ンナーワイヤ■を前記操作レバー4に連動連結するため
のワイヤ連結部として機能するワイヤ連結具13と、前
記操作レバー4に形成した移動許容面たる長孔14と、
前記ブラケット本体5に形成したカム面たるカム溝15
とよりなる。 [0029] 図1及び図5に示すように、前記ワイヤ連結具13は、
前記長孔14及びカム溝15に摺接するカムフォロア1
6と、このカムフォロア16に前記インナーワイヤエを
連結するワイヤ係止具17とよりなる。前記カムフォロ
ア16は、段部を備えた金属製のワイヤ掛軸16aの中
央部に樹脂管16bと金属管16cとを順次外嵌する一
方、その両端部にフランジを備えた樹脂製の樹脂ローラ
ー16dを外嵌しである。尚、これら前記ワイヤ掛軸1
6aに外嵌される部材は、その全てが前記ワイヤ掛軸1
6aに対して回動自在に外嵌しであると共に、前記樹脂
管16b及び樹脂ローラー16dには、摩擦抵抗が小さ
く且つ耐摩性の強い樹脂を用いである。又、前記ワイヤ
係止具17は、門型に折り曲げた基材17aの画先端部
に前記ワイヤ掛軸16aを挿通させるための掛軸孔17
bを形成し、前記基材17aの一側に前記インナーワイ
ヤ■の膨大したニップル■1を挿通させるためのニップ
ル孔17cを形成し、前記基材17aの中央部に、イン
ナーワイヤ■を側方より挿通可能とすると共に前記ニッ
プル■1を係止するための挿通用長孔17dを前記ニッ
プル孔17cにつながるまで連続形成してなる。 [00301 図5及び図8に示すように、前記カム溝15は、前記ブ
ラケット本体5の両側に形成してあり、その詳細形状は
後述する。又、前記長孔14は、その長手方向を前記レ
バー軸3を中心とする放射方向に向けて前記操作レバー
4の狭幅部10に形成しである。そして、前記カムフォ
ロア16の前記金属管16cを前記長孔14に内装し、
且つ、前記樹脂ローラー16dを前記カム溝15に内装
しである。そして、さらに、前記ワイヤ係止具17にお
ける前記基材17aの両側部を前記長孔14の再検に位
置させると共に前記掛軸孔17bに前記ワイヤ掛軸16
aを挿通させて前記ワイヤ係止具17を前記カムフォロ
ア16に連結し、前記操作レバー4の揺動操作に伴って
、前記ワイヤ連結具13を揺動させると共にこのワイヤ
連結具13のカムフォロア16を前記レバー軸3に近接
及び離隔移動させるように構成しである。尚、前記各樹
脂ローラー16dの両フランジを前記カム溝15の両側
縁に当接させることによって、前記各樹脂ローラー16
dの前記レバー軸3方向に対する移動を規制してあり、
この状態で前記樹脂ローラー16dを前記ワイヤ掛軸1
6aの両段部に各別に当接させることによって、このワ
イヤ掛軸16aの抜けを防止している。 [0031] 上述の構成によれば、図4に示すように、前記各レバー
位置での操作により前記操作レバー4側に作用するモー
メントは、前記ワイヤ連結具13側に伝達されることと
なる。前記操作レバー4側に作用するモーメントは、前
記各レバー位置において加えられる入力Pと、前記レバ
ー軸3から前記入力方向に沿う入力方向線に下ろした垂
線の足の長さで規定される入力腕の長さしとの積で求め
られる。 この入力Pの値及び方向は、前記操作レバー4の操作に
伴って変化するものの、その変化量は微少とみなしても
よいため、前記各レバー位置に係わらず前記入力腕の長
さしは前記操作レバー4の全操作行程中はぼ一定となる
。一方、前記ワイヤ連結具13側のモーメントは、前記
操作レバー4への入力Pに起因して前記インナーワイヤ
■の延出方向に作用する出力Qと、前記レバー軸3から
前記インナーワイヤエの延出方向に沿う出力方向線に下
ろした垂線の足の長さで規定される出力腕の長さMとの
積により求められる。前記操作レバー4側のモーメント
と前記ワイヤ連結具13側のモーメントとの値は、はぼ
同一であるため、次式が成立する。 PxL = QXM (a)Q
= (PxL)/M (b)すなわち、前
記出力腕の長さMを変化させれば、前記出力Qを調整す
ることができる。 [0032] 本実施例においては、前記操作レバー4の移動始端Sと
移動終端eとの間の行程中であって前記移動始端S側の
空引き行程S1よりも前記移動終端e側の位置において
前記ワイヤ連結具13を前記レバー軸3に最も近接させ
て前記出力腕の長さMを短くするように、前記カム溝1
5を前記レバー軸3とは反対側に屈曲する形状に形成し
である。 [0033] さらに、図4を参照しながら、前記インナーワイヤ■側
の出力Q値、前記力伝達比PR及びワイヤ牽引比MR相
互間の関係について説明する。ここで、あるレバー位置
における前記操作レバー4側への単位人力Pにより前記
操作部9が移動する微少距離をdδpとし、この入力に
よって前記インナーワイヤ■が牽引された微少距離をd
δqとすれば、運動量保存の法則により、次式が成立す
る。 PXdδp = QXdδq (c)[00
34] 上記(c)式を変形すると、次の通りとなり、前記操作
レバー4側に作用するモーメントの入力P値はほぼ一定
と考えると、前記ワイヤ牽引比MRは前記インナーワイ
ヤ■側の出力Q値に反比例することが理解される。 P/Q=dδq/dδp=MR(d) [0035] さらに上記(d)式を変形すると、次の通りとなり、前
記力伝達比PRは前記ワイヤ牽引比MRに反比例するこ
とが理解される。 PR= 1/MR(e) [0036] ここで、さらに、前記カム溝15の形状を、前記力伝達
比PR及びワイヤ牽引比MRのグラフを参照しながら説
明する。 図2に示す曲線f1は、前記インナーワイヤIの牽引量
を横軸とした前記力伝達比PRのグラフであり、図3に
示す曲線f2は、前記操作レバー4の操作量を横軸とし
た前記ワイヤ牽引比MRのグラフである。操作レバー4
の全牽引行程は移動始端Sより移動終端eに至るまで連
続する3つの行程、すなわち、ブレーキシューがリムに
接触するまでの空引き行程S1と、ブレーキシューがリ
ムに接触してから自転車の制動を行うことの可能な制動
行程S2と、ブレーキシューとリムとがブロックするこ
とにより自転車タイヤがスリップを起こしていわゆるス
キッド状態となるスキッド行程S3とよりなる。尚、制
動行程S1における移動始端S側範囲には、ブレーキシ
ューを含む制動装置や操作レバー4のがたつき、前記イ
ンナーワイヤエのたるみ等の自転車制動系における遊び
を相殺(off−5et)するように遷移する遷移行程
S4が空引き行程S1に連続して存在している。したが
って、本来的には、ブレーキが有効に作用するのは、遷
移行程S4よりも前記移動終端e側の位置である。 [0037] 本実施例においては、図2に示す如く前記力伝達比PR
が、前記制動行程S2の範囲内であって遷移行程S4よ
りも前記移動終端e側の位置において最大極大値MAX
をとるように、図6に示す如く前記制動行程S2に対応
する前記カム溝を前記レバー軸3に近接させである。す
ると、前記力伝達比PRに反比例する前記ワイヤ牽引比
MRは、図3に示すように、前記制動行程S2の範囲内
であって遷移行程S4よりも前記移動終端e側の位置に
おいて極小最小値MINをとることになる。したがって
、前記制動行程S2中においては、前記力伝達比PRが
大きいことに起因して、前記操作レバー4に加える力が
小さくても自転車の制動を強力に行うことができる。又
、同行程S2においては、前記ワイヤ牽引比MRの値が
小さいことに起因して、前記操作レバー4を大きく操作
する割には前記インナーワイヤIの牽引量が少なくてブ
レーキシューがリム側に少しずつ移動するので、自転車
の制動調整を微妙に行うことができる。 [0038] 又、前記空引き行程S1の範囲内では前記力伝達比PR
の値を小さくするように、図6に示す如く前記空引き行
程S1に対応する前記カム溝15を前記レバー軸3から
離隔させであるので、これに伴って、図3に示すように
、前記ワイヤ牽引比MRが小さくなる。したがって、ブ
レーキシューとリムとの間隔を広く設定しておいても、
前記操作レバー4を少し操作しただけですぐにリムに接
触するようにブレーキシューを移動させることができる
。そして、その結果、迅速な制動操作が可能となる。 [0039] さらに、前記スキッド行程S3の範囲内でも前記力伝達
比PRの値を小さくするように、図6に示す如く前記ス
キッド行程S3に対応する部分の前記カム溝15を前記
レバー軸3から離隔させである。したがって、前記スキ
ッド行程S3の範囲内においては、前記操作レバー4の
操作力が前記インナーワイヤIに伝わりにくくなり、前
記操作レバー4を強く引きすぎても、スキッドの発生す
る危険性が少なくなる。しかも、前記操作レバー4の操
作力が前記インナーワイヤIに伝わりにくくなると、サ
イクリストは操作レバー4の引きが急に重くなったよう
に感じるため、スキッドの発生を未然に察知することが
できる。又、前記操作レバー4の全操作行程の内の大部
分の行程を前記制動行程S2としであるので、前記自転
車の制動調整をより微妙に行うことができる。 [0040] 尚、図2及び図3に示す曲線fl、f2より明かなよう
に、前記制勤行程S2中における前記力伝達比PRの平
均値は、前記空引き行程S1と前記スキッド行程S3と
の夫々における前記力伝達比PRの平均値よりも充分に
大きく設定しであるので、上述の作用・効果を充分に奏
することができる。 [0041] ところで、図2に示す曲線g1は、上述の従来構造によ
る前記インナーワイヤエの牽引量を横軸とした前記力伝
達比PRのグラフを示し、図3に示す曲線g2は、上述
の従来構造による前記操作レバー4の操作量を横軸とし
た前記ワイヤ牽引比MRのグラフを示すものである。又
、図3に示す82“ は、上述の従来構造による制勤行
程を示すものである。本発明の制勤行程S2は、従来の
制勤行程82′ よりも広くなっており、且つ、図2に
示すように、この範囲内において前記力伝達比PRが従
来よりも大きくなっているので、従来よりも小さな操作
力で自転車の制動を強力に行うことができながら、その
微調整がし易くなっていることが理解される。 [0042] 尚、本実施例では、いわゆるマウンテンパイク等のフラ
ットハンドルに好適な自転車用制動操作装置を示したが
、本発明は、ドロップハンドル等のあらゆる形状のハン
ドルに対しても実施することができる。 [0043] 〔別実施例〕 上述の実施例においては、前記力伝達比調整機構Cをカ
ム装置で構成したが、この力伝達比調整機構Cはカム装
置に限らず種々の改変が可能であり、その改変例たる別
実施例を以下に示す。尚、上記第1の実施例と同様の構
成については、同番号を付しである。 [0044] まず、本発明の第2の実施例を、図9を参照しながら説
明する。同図におX/)で20は、前記操作レバー4の
回動に伴って前記レバー軸3周りに回動する前記インナ
ーワイヤIの巻取り体である。この巻取り体20は、そ
の外周部21の一部に前記ニップル■1の係止部22を
設けてあり、前記操作レバー4の引き操作に伴って前記
インナーワイヤ■をその外周部21に巻取り、これを牽
引するように構成しである。そして、前記レバー軸3か
ら前記外周部21に至る距離を前記各レバー位置に対応
させて異ならせ、前記ワイヤ側モーメントの腕の長さM
を変化させることによって、前記力伝達比PRを調整さ
せである。 [0045] 次に、本発明の第3の実施例を、図10を参照しながら
説明する。前記操作レバー4の基部−側に軸22を突設
すると共に、この軸22周りに回動自在な状態でワイヤ
係止具23を枢着しである。そして、前記操作レバー4
の引き操作時における回転方向前方に、前記インナーワ
イヤIと当接可能な当接ローラー24を前記ブラケット
本体5に枢着しである。すなわち、かかる構成によって
、前記操作レバー4の引き操作に伴って、前記インナー
ワイヤIが前記レバー軸3に近接し、これによって前記
出力腕の長さMが漸次短くなる。そしてさらに引き操作
を続けると、前記インナーワイヤエが前記当接ローラー
24に当接して、前記操作ワイヤ側モーメントの出力Q
の方向が変わり、これによって前記出力腕の長さMが再
び長くなり始める。前記前記レバー軸3に近接し、これ
によって前記出力腕の長さMが短くなる。本実施例では
、このようにして、前記力伝達比PRを調整させである
。 [0046] 次に、本発明のさらに別の実施例を列挙する。 (a) 上述の実施例においては、前記出力腕の長さ
Mを変化させて前記力伝達比PRを調整したが、前記入
力腕の長さしを変化させて前記力伝達比PRを調整する
ように構成してもよく、又、これら双方の腕の長さり、
Mを変化させてもよい。例えば、前記操作レバー4を2
本のリンクで前記ブラケット本体5に揺動可能に取り付
けて4連リンクを構成し、これらのリンクの枢支部間隔
を適当に設定することによって、前記入力腕の長さしを
変化させることができるため、上述の如く所望の値に前
記力伝達比PRを調整させることができる。 [0047] (b) 上述の実施例においては、前記操作レバー4
側に加えた仕事量が、直接的に操作ワイヤ■側へ伝達さ
れるように構成したが、同じ仕事量が間接的に伝達され
るように構成してもよい。例えば、前記操作レバー4の
引き操作に伴って、揺動する圧縮コイルばねを前記操作
レバー4と前記ブラケット本体5との間に介装し、前記
空引き行程S1内においては前記圧縮コイルばねを圧縮
させて前記仕事量を蓄させることにより前記力伝達比P
Rを低下させる一方、前記制勤行程S2内においては圧
縮コイルばねの押圧を開放して前記仕事量を放出させる
ことにより前記力伝達比PRを増大させるようにすれば
よい。又、前記操作レバー4の揺動量に対する前記圧縮
コイルばねの中心軸の向きを適当に設定することによっ
て前記スキッド行程S3内において前記力伝達比PRを
再び低下させることが可能である。これらの構成によっ
て、上述の如く所望の値に前記力伝達比PRを調整させ
ることができる。 [0048] (c) 本発明において、前記力伝達比PRの最大極
大値MAXとは、上述の図2に示す関数曲線f1のよう
に1点のみを意味するのではなく、図11に示す関数曲
線f3ように、一定の幅を有する場合も含むものとする
。又、これと同様に、前記ワイヤ牽引比MRの最小極小
値MINについても一定の幅を有する場合も含むものと
する。ところで、図11に示す関数曲線f3は最も本発
明に適した曲線であり、前記制勤行程S2内における前
記力伝達比PRの最大極大値MAXに一定の幅をもたせ
ておけば、同行程内における上述の作用・効果を安定し
て発揮させることができる。又、前記制勤行程S2とス
キッド行程S3との境界部付近で前記力伝達比PRが急
に小さくなる様にしておけば、操作レバー4の引き抵抗
が急に増大するため、サイクリストは、スキッドの危険
性をはっきりと認識することができる。尚、前記遷移行
程S4よりも前記移動終端e側の位置に前記最大極大値
MAXを設定すべく、前記関数曲線f3を、同図の鎖線
に示す経路を辿らせるように設定してもよい。 [0049] (d) 上述の実施例においては、前記移動許容面1
4を前記長孔として形成すると共に前記カム面15を前
記カム溝として形成し、そして、前記カムフォロア16
をこれらに内装したが、これらの構成は種々の改変が可
能である。例えば、2カムフォロアを突起に摺接させる
ように構成してもよい。 [00501 (e) 上述の実施例においては、アウター筒Oを持
ったワイヤ構造体Wを用いたが、前記インナーワイヤI
のみを用いることも可能である。 [0051] 尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするた
めに符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図1】
第1実施例にかかる縦断面図
【図2】
力伝達比のグラフ
【図3】
ワイヤ牽引比のグラフ
【図4】
原理図
【図5】
ブラケット本体及びワイヤ連続具の分解図
【図6】
ブラケット本体の側面図
【図7】
ブラケット本体のみの平面図
[図8]
図1のVIII −VIII線断面図
【図9】
第2実施例にかかるレバー軸近傍の要部を示す図
【図1
01 第3実施例にかかるレバー軸近傍の要部を示す図【図1
1】 力伝達比のさらに別の実施例を示すグラフ
01 第3実施例にかかるレバー軸近傍の要部を示す図【図1
1】 力伝達比のさらに別の実施例を示すグラフ
4 操作レバー
■ 操作ワイヤ
P 単位力
Q 出力
PR力伝達比
C力伝達比調整機構
MAX 力伝達比の最大極大値
S 移動始端
e 移動終端
Sl 空引き行程
S3 スキッド行程
図面
【図1】
【図2】
【図31
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図101
【図11】
Claims (7)
- 【請求項1】操作レバー(4)の操作に伴って、この操
作レバー(4)に連動連結された操作ワイヤ(I)を牽
引することの可能な自転車用制動操作装置において、前
記操作レバー(4)にその各レバー位置で単位力(P)
を入力した場合に前記操作ワイヤ(I)側に生ずる出力
(Q)を前記単位力(P)で除して規定される力伝達比
(PR)の値を、前記操作レバー(4)の操作に伴って
調整する力伝達比調整機構(C)を設け、前記力伝達比
(PR)の最大極大値(MAX)を、前記操作レバー(
4)の移動始端(s)と移動終端(e)との間の行程中
であって前記移動始端(s)側の空引き行程(S1)よ
りも前記移動終端(e)側の位置に設定した自転車用制
動操作装置。 - 【請求項2】操作レバー(4)の操作に伴って、この操
作レバー(4)に連動連結された操作ワイヤ(I)を牽
引することの可能な自転車用制動操作装置において、前
記操作レバー(4)にその各レバー位置で単位力(P)
を入力した場合に前記操作ワイヤ(I)側に生ずる出力
(Q)を前記単位力(P)で除して規定される力伝達比
(PR)の値を、前記操作レバー(4)の操作に伴って
調整する力伝達比調整機構(C)を設け、前記力伝達比
(PR)の最大極大値(MAX)を、前記操作レバー(
4)の移動始端(s)と移動終端(e)との間の行程中
における、前記移動始端(s)側の空引き行程(S1)
よりも前記移動終端(e)側であって且つ前記移動終端
(e)側のスキッド行程(S3)よりも前記移動始端(
s)側の位置に設定した自転車用制動操作装置。 - 【請求項3】前記空引き行程(S1)と前記スキッド行
程(S3)との間の制動行程(S2)中における前記力
伝達比(PR)の平均値を、前記空引き行程(S1)と
前記スキッド行程(S3)との夫々における前記力伝達
比(PR)の平均値よりも大きく設定して前記力伝達比
調整機構(C)を構成した請求項2記載の自転車用制動
操作装置。 - 【請求項4】自転車における制動系の遊びを相殺する行
程であって前記空引き行程(S1)に連続する遷移行程
(S4)よりも前記移動終端(e)側の位置に、前記最
大極大値(MAX)を設定してある請求項1乃至3のい
ずれかに記載の自転車用制動操作装置。 - 【請求項5】前記操作レバー(4)に、前記各レバー位
置での前記操作レバー(4)の操作により前記操作レバ
ー(4)側に作用するモーメントが前記操作ワイヤ(I
)側に伝達されるように前記操作ワイヤ(I)を連動連
結してあり、前記力伝達比調整機構(C)が、前記操作
レバー(4)側における前記モーメントの腕の長さ(L
)に対する前記操作ワイヤ(I)側における前記モーメ
ントの腕の長さ(M)の比を変動させて前記力伝達比(
PR)を調整する機構である請求項1乃至4のいずれか
に記載の自転車用制動操作装置。 - 【請求項6】前記操作レバー(4)をレバー軸(3)を
介してブラケット(2)に枢支すると共にワイヤ連結部
(13)を介して前記操作ワイヤ(I)を前記操作レバ
ー(4)に連動連結し、前記モーメントの腕の長さの比
を変動させる機構を、前記操作レバー(4)の操作に伴
って、前記ワイヤ連結部(13)を揺動させると共にこ
のワイヤ連結部(13)を前記レバー軸(3)に近接及
び離隔移動させ、且つ、前記力伝達比(PR)の最大極
大値(MAX)に対応する前記レバー位置において前記
ワイヤ連結部(13)を前記レバー軸(3)に最も近接
させるカム装置(C)で構成した請求項5記載の自転車
用制動操作装置。 - 【請求項7】前記操作レバー(4)に前記ワイヤ連結部
(13)の前記レバー軸(3)に対する近接及び離隔移
動を許容する移動許容面(14)を設け、且つ、前記ブ
ラケット(2)に前記操作レバー(4)の操作に伴って
前記ワイヤ連結部(13)を前記レバー軸(3)に近接
及び離隔移動させるカム面(15)を設けて前記カム装
置(C)を構成した請求項6記載の自転車用制動操作装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40565190A JPH03292280A (ja) | 1989-12-26 | 1990-12-25 | 自転車用制動操作装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-339403 | 1989-12-26 | ||
JP33940389 | 1989-12-26 | ||
JP40565190A JPH03292280A (ja) | 1989-12-26 | 1990-12-25 | 自転車用制動操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03292280A true JPH03292280A (ja) | 1991-12-24 |
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ID=26576412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40565190A Pending JPH03292280A (ja) | 1989-12-26 | 1990-12-25 | 自転車用制動操作装置 |
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