JPH0329147Y2 - - Google Patents

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JPH0329147Y2
JPH0329147Y2 JP1984072585U JP7258584U JPH0329147Y2 JP H0329147 Y2 JPH0329147 Y2 JP H0329147Y2 JP 1984072585 U JP1984072585 U JP 1984072585U JP 7258584 U JP7258584 U JP 7258584U JP H0329147 Y2 JPH0329147 Y2 JP H0329147Y2
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rust
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【考案の詳細な説明】
[考案の技術分野] 本考案は積層鋼板から成る自動車の外装板構造
に係り、特に内板と外板とに異種の表面処理鋼板
を用いて、両板に対する異なつた要求性能を同時
に満足することができる自動車の外装板構造に関
する。 [考案の技術的背景及びその問題点] 自動車車体の防錆性能向上の要求に対応した数
多くの防錆鋼板が開発されている。しかし、自動
車車体の様な複雑な形状の構造物では単一鋼板で
も、その表面と裏面とでは、異なつた性能が要求
される。 例えば、ドア外装板一枚をとつても、外面は、
充分に塗装が施こされるため、塗装し易く且つ塗
装した時にその塗装との組み合せで最大の耐蝕性
能を発揮する表面処理(メツキ)が必要である。
一方、内面は、ドア構造上塗装されにくく、無塗
装時、あるいは薄膜塗装時に最大の耐蝕性能を発
揮する表面処理(メツキ)が必要である。 このような、両面に対する異なつた要求性能を
同時に満足する表面処理はなく、いずれの表面処
理鋼板も、自動車車体の外装板用としては、一長
一短がある。すなわち、塗装性能が良ければ、裸
耐蝕性(無塗装時の性能)が悪く、裸耐蝕性が良
ければ塗装性能が悪い。 そこで、この両面の異なつた要求性能に対し、
片面メツキ及び差厚メツキ技術で対処することも
あるが、次のように、その効果は充分ではなかつ
た。片面メツキは、両面メツキに片面のメツキを
掻き落とすか、他面をシールして片面のみメツキ
するようにしたものであるが、いずれの方法でも
完全に無メツキとすることはできず無処理の鉄面
に対し表面性能は劣る。他方、差厚メツキは、両
面メツキ後目付量をコントロールすべく空気でメ
ツキを吹き落とし、このとき両面の空気圧を変え
るようにしたものであるが、両面のメツキ目付量
が異なるだけで、両面を全く性能の異なる異種メ
ツキとすることは不可能である。 [考案の目的] 本考案は、上述した従来技術の問題点に鑑みな
され、その目的は、片面に塗装時の性能に優れた
表面処理を施す一方、他面に無塗装及び塗装不充
分時の防錆性に優れた表面処理を施した両面処理
鋼板から成る自動車の外装板構造を得ることであ
る。 尚、関連技術として異種金属間に樹脂層を介在
させて積層鋼板を構成した提案(実開昭52−9671
号)が知られているが、いずれか一方に塗装を施
すようなものではなかつた。 [考案の概要] 上記目的に沿う本考案の構成は、鉄・亜鉛系合
金メツキ鋼板等の親塗膜性の表面処理鋼板を外板
とし、亜鉛メツキ鋼板等の防錆鋼板を内板とし、
この内板と外板との間に熱可塑性樹脂層を介設す
ると共に上記外板に塗装を施した積層鋼板から成
ることを特徴とする。これにより塗装容易な外面
と裸耐蝕性の良い内面とを同時に備えることがで
きるようにし、塗装の仕上りが悪くなつたり、錆
や電気腐蝕が発生しないようにしたものである。 [考案の実施例] 本考案の実施例を、ドアパネルに適用した第1
図及び第2図に基づいて説明すれば以下の通りで
ある。なお、本実施例ではドアパネルのみを扱う
が、本考案はその他の自動車外装板に広く適用で
きる。 第1図はドアパネル1を示し、そのA−A線矢
視断面を示したのが第2図である。 第2図に示す如く、ドアパネル1は積層鋼板2
により構成される。その外板3は、鉄・亜鉛系合
金メツキ鋼板や冷間圧延鋼板等の親塗膜性の表面
処理鋼板が使用される。塗装性・塗装時防錆性の
優れている鉄、亜鉛系合金メツキ鋼板を用いる場
合には、その厚さ0.3t位が適当である。内板4
は、亜鉛メツキ鋼板や亜鉛・ニツケル系合金メツ
キ鋼板等の防錆鋼板が使用される。無塗装時耐蝕
性(犠牲防蝕性・耐穴明錆性)の優れた亜鉛メツ
キ鋼板を用いる場合には、高目付量のメツキを施
こしたものが適当である。 そして、これら外板3と内板4との間にPP等
の熱可塑性樹脂層5を介設し、全体を熱プレスそ
の他の周知の方法で一体化した一枚の積層鋼板2
となしている。 この積層鋼板2,2をドアパネルの形状に成形
し、その端部を重合接合することにより第2図の
如き袋状のドアパネル本体が形成される。 さて、この積層鋼板2,2,によつて形成され
たドアパネル本体に塗装を施すと、本体外面側の
外板3が鉄・亜鉛系合金メツキ鋼板であるため、
塗装性が良好で、しかも塗装との組合せで最大の
耐蝕性を発揮することができる。したがつて、外
面は塗装外観・耐チツピング・スキヤブ性に優れ
たものが得られる。一方、袋状であるゆえに塗装
が及ばない若しくは及んでも極めて僅かである本
体内面側は、これを構成している内板4が高目付
量の亜鉛メツキ鋼板であるため、無塗装時あるい
は薄膜塗装時最大の裸耐蝕性を発揮することがで
きる。従つて、内面は錆、特に穴明錆に強い理想
的なものが得られる。 次表は、外面及び内面性能について本考案と従
来のものとを比較したものである。
【表】 但し、○は優、△は良、×は劣を意味する。
また、内板3と外板4との間に熱可塑性樹脂5
を介設した積層鋼板を用いているので、単一鋼板
又は合せ鋼板にない制振性・耐衝撃性・耐遮音
性・断熱性等種々の長所を有し、これらは特に自
動車にとつて意義がある。 なお、自動車用外装板を用途とする積層鋼板の
内板と外板との組み合せは、鉄・亜鉛系合金メツ
キ鋼板/亜鉛メツキ鋼板の組合せの他に、次のよ
うなものが考えられる。 冷間圧延鋼板/亜鉛メツキ鋼板、冷間圧延鋼
板/亜鉛・ニツケル系合金メツキ鋼板、鉄・亜鉛
系合金メツキ鋼板/亜鉛・ニツケル系合金メツキ
鋼板等で、特に燃料タンクにあつては半田メツキ
鋼板/鉄・亜鉛系合金メツキ鋼板の組合せが適当
である。 [考案の効果] 以上、要するに本考案によれば次のような優れ
た効果を発揮する。 (1) 外面側の外板を親塗膜性の表面処理鋼板と
し、内面側の内板を防錆鋼板とし、外板に塗装
を施したことにより、単一鋼板では得ることの
できない異つた性能要求を外面及び内面に満た
すことができ、塗装性能の良好な外面と裸耐蝕
性の良好な内面とを同時に備えることができ、
そして錆や電気腐蝕を防止することができる。 (2) 中間に熱可塑性樹脂層を介設した積層鋼板と
したことにより、合せ鋼板では得られない、制
振性・耐衝撃性・耐遮音性・断熱性等の、自動
車に特に意義ある性能をもたせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車の外装板構造を適
用するドアパネルの正面図、第2図は第1図の
−線矢視断面図である。 図中、1は自動車の外装板の例示であるドアパ
ネル、2は積層鋼板、3は外板、4は内板、5は
熱可塑性樹脂である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鉄・亜鉛系合金メツキ鋼板等の親塗膜性の表
    面処理鋼板を外板とし、亜鉛メツキ鋼板等の防
    錆鋼板を内板とし、この内板と外板との間に熱
    可塑性樹脂層を介設すると共に上記外板に塗装
    を施した積層鋼板から成る自動車の外装板構
    造。 (2) 上記外板が冷間圧延鋼板であることを特徴と
    する請求項1記載の自動車の外装板構造。 (3) 上記外板内板が亜鉛・ニツケル系合金メツキ
    鋼板であることを特徴とする請求項1または2
    記載の自動車の外装板構造。
JP7258584U 1984-05-19 1984-05-19 自動車の外装板構造 Granted JPS60184771U (ja)

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JP7258584U JPS60184771U (ja) 1984-05-19 1984-05-19 自動車の外装板構造

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JPS60184771U JPS60184771U (ja) 1985-12-07
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529671B2 (ja) * 1973-11-15 1977-03-17
JPS5781133A (en) * 1980-11-08 1982-05-21 Diesel Kiki Co Ltd Centrifugal governor for internal combustion engine

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555313Y2 (ja) * 1975-07-10 1980-02-07

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529671B2 (ja) * 1973-11-15 1977-03-17
JPS5781133A (en) * 1980-11-08 1982-05-21 Diesel Kiki Co Ltd Centrifugal governor for internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60184771U (ja) 1985-12-07

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