JPH03291423A - 加熱調理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、電気或はガスを熱源とする調理用加熱器を
載置又は一体止した加！Ｉ！、調理部とともに排煙装置
をもつ加熱調理装置に関するものである。

［従来の技術］ 加熱調理に伴う厨房における油煙、煙、蒸気等を含む汚
濁空気の排気は、ｆ！普通には加熱調理部の上方に設け
られた換気扇やレンジフードにより行われている。しか
しながら、換気扇やレンジフードに異存した排気では周
知のように、加熱調理部の背後の壁に添って汚濁空気が
流れることから、厨房の加熱調理部の背後の壁面が極め
て早く油煙等で汚れてしまううえ、通常の換気扇では汚
濁空気の室内への拡散を防ぐことは困難である。こうし
た問題は、油煙、煙、蒸気等を含む汚濁空気を発生直後
に速やかに吸引し排気することで解決されるとして、例
えば実開昭６１−１７２９１４号公報に開示されている
ような排煙機能を備えた調理器等が開発されてきた。即
ち、コンロに排気ダクトを一体に組込み、排気ダクトの
吸込口をコンロの加熱部に近接させ、排気ダクト内に設
けた送風機で吸込んだ汚濁空気を室外へ排気するように
なっている。また第６図に示すように調理台本体２０に
送風機２１を含む排煙装置を組込んだ実開昭６３−２０
４０３８号公報に示されているようなものもある。

従来の排煙機能付きの加熱調理機器は、それらのいずれ
も基本的には煮炊きを行う加熱調理部の近接位置で、発
生する汚濁空気を送風機２１で吸引し、ダクト等により
室外へ排出して、汚濁空気の室内への拡散やそれによる
室内の汚れを防ぐようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の排煙機能付きの加熱調理機器は、排煙を直接室外
へするものであるため、排気のための工事が必要で手軽
に設置できない。また広く厨房に設備されている既設の
換気扇等の排気装置の機能を無駄にしてしまい、結果的
には種々の換気機器が競合するような換気について無秩
序な厨房事情を作り出してしまうといった解決すべき課
題を含んでいる。

この発明はかかる従来の課題を解決するためになされた
もので、設置が簡単で、厨房における排煙を含む換気を
既設の排気装置との協同により行い、秩序的な厨房換気
に貢献することができるとともに、作業面の高さを必要
に応じて調節することもできる使い勝手の良い加熱調理
装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る加熱調理装置は、上下方向に平行移動可
能に構成した加熱調理部を上面に持つ箱形台構造の加熱
調理台と、この加熱調理台の加熱調理部の背後側におい
て上方に立ち上がる背後壁を有し、加熱調理部の使用に
おいて発生する油煙、煙、蒸気等を含む汚濁空気を背後
壁の前面の加熱調理部に近接した位置に設けた吸込口か
ら吸引し、これに速度と圧力とを加えて背後壁の上部に
設けた吹出口より、加熱調理台の上方に設けられている
換気扇等の既設の排気装置に向けて吹き出す強制排煙装
置とからなるものである。

また、この発明に係る他の加熱調理装置は、特に上下動
可能な加熱調理部に対して固定の油飛散防止用の障壁を
加熱調理部の両側に備えたものである。

［作用コ この発明の加熱調理装置においては、排煙のための工事
をすることなく既設の排気装置との位１関係を調整して
設置するだけで、加熱調理部の使用において発生する油
煙、煙、蒸気等を含む汚濁空気を、発生とともに逐次吸
引し、既設の換気扇等の排気装置に送り込み、既設の排
気袋Ｗの排気機能を使って室外へ排気することができる
。また、例えば天ぷら料理等、鍋を移動させずに調理を
行う場合や、深鍋を使う料理の場合には作業しやすい高
さに加熱調理部を動かすことができる。

また、この発明の他の加熱調理装置においては、特に加
熱調理部を下降させたとき、加熱調理部の両側に障壁が
でき、揚げもの料理の際の油の周囲への飛散を防止する
ことができるようになる。

［実施例］ 第１図から第３図はこの発明による加熱調理装置の一実
施例を示す斜視図で、第４図はその要部の拡大斜視図で
ある。この加熱調理装置は、加熱調理ができる部分とし
て構成された加熱調理部１を上面に備えた箱形台構造の
加熱調理台２に強制排煙装置３を結合させたちのである
。

加熱調理部１は図示例ではガスレンジ等の加熱器４を載
置するテーブル面として構成されているか、電気式やガ
ス式の調理用熱源を一体化した加熱作業面として構成し
てもよい。加熱調理台２はキャビネ・ノドタイプに構成
され、その加熱調理部１は内部に組込まれた昇降装置５
に支持され、上下に平行移動できるようになっている。

昇降装置５は、例えば第５図に示すようなパンタグラフ
式のリフト装置をモータにより駆動させるもので良いが
、これ以外にも種々の形式のものを採用することができ
る。加熱調理部１の移動範囲は、上限が組合わせる調理
台や流し台の作業面の高さとされ、下限がそれより３０
０ｍｍないしは５００ｍｍ低く設定されている。加熱調
理台２の両側は油滴飛散防止用の障壁６として加熱調理
部１に対して固定に構成され、その内側面は耐熱性を持
ち、汚れの付着しにくい加工が施されている。加熱調理
台２の前面は前後に重なる上下の前パネル７で構成され
、上側の前パネル７は加熱調理部１に固定され、下側の
前パネル７は障壁６及び底板に固定されている。

強制排煙装置３は第４図に示すように、下方に延びる左
右並列の二列の吸込ダクト８をそれらの下端で上方に延
びる中央の吹出ダクト９に連絡させ、全体を扁平な盤状
のユニットとして構成したもので、二列の吸込ダクト８
と吹出ダクト９との連絡部分には吸込ダクト８側から吹
出ダクト９側に向かう空気流を形成する送風機１０が組
込まれている。この送風機１０は普通に使われている換
気扇等の排気装置の処理風量を１００とした場合、その
１／３〜１／′２の処理風量を目安にその能力が設定さ
れている。強制排煙装置３の図示上面は水平面に形成さ
れ、その中央に吹出ダクト９の開口端である吹出口１１
が上向きに開口している。この吹出口１１にはそれより
下流側の吹出ダクト９内に配設された温度ヒユーズによ
り開放状態に保持された防火ダンパ１２が装着されてい
る。この防火ダンパ１２は、温度ヒユーズが溶断すると
ばね力等の付勢により自動的に閉止動し、吹出口１１を
密閉する。強制排煙装置３の前面の上端は斜め前方に突
き出す庇部として形成され、この庇部の左右側にそれぞ
れ吸込ダクト８の開放端が吸込口１３として前向きに開
口されている。この各吸込口１３には係脱可能に金属フ
ィルタ１４が装着され、各吸込ダクト８内には数枚の樹
脂フィルタ１５が係脱可能に斜めに介装されている。こ
の強制排煙装置３は加熱調理台２の背後側に、その上部
が加熱調理部１の背後側において該加熱調理部１の幅一
杯に上方に立ち上がる吸込口１３と吹出口１１と備えた
背後壁１６を形成し、他の部分が加熱調理台２の内部に
納まるように組込まれている。背後壁１６にはその上部
に背後側において上方に呈出する背面カバー１７が前方
への回動を可能に枢着されている。この背面カバー１７
には背後壁１６の上面に当たり庇状に前方へ突き出す上
部カバー１８が上方への回動を可能に装着されている。

この上部カバー１８の中央の吹出口１１に対応する部分
には切り欠きが形成され、使用時にほぼ水平に前方に突
き出させておいても吹出口１１がふさがれることがない
ようになっている。背面カバー１７は、上部カバー１８
を垂直に立てておいて前方へ回動させることにより加熱
調理台２の加熱調理部１全体をＦｅ１ｔすることができ
る（第１図参照）。

上記加熱調理装置は、既設の厨房では既設の換気扇等、
排気装置の下方にその強制排煙装置３の吹出口１１が開
口する位置に設置される。

また新築の厨房では予め上記の位置関係になるよう換気
扇等を配室する。使用しない時νこは背面カバー１７で
加熱調理部ｌ全体を覆蓋しておくことができる。この状
態では第１図に示すように背後壁１６が上部に見えるだ
けのシンプルなボンクスの外観を呈している。使用に際
しては、背面カバー１７を垂直に立て、必要に応じて上
部カバー１８を前に倒して加熱調理部１を呈出させる。

そして、加熱調理の開始とともに強制排煙装置３の送風
機１０を動かし、換気扇等の既設の排気装置も動かすと
、煮炊き或は揚げに伴って発生する油煙、煙、蒸気等を
倉む汚濁空気はその発生場所の近傍にある背後壁１６の
前面に開口した各吸込口１３から直ちに吸込ダクトＳ内
に吸引され、送風機１０に吸込まれるまでに油滴等が金
属フィルタ１４や樹脂フィルタ１５により捕集処理され
た後、送風機１０により速度と圧力とを加えられて吹出
ダクト９に吹き出され、背後壁１６の上部に設けられて
いる吹出口１１より、加熱調理台２の上方に設けられて
いる換気扇等の既設の排気装置に向けて吹き出される。

吹出口１１から吹き出される汚濁空気は、金属フィルタ
１４と樹脂フィルタ１５により油滴や煤等の汚れ物質の
除去された処理空気であり、壁面等に添って流れても壁
面を極端に汚すことはない、この処理空気は、速度と圧
力が付与されて吹き出されるので、途中で拡散したすせ
ず運転している既設の排気装置に送り込まれることにな
る。既設の排気装置は、その吸込口近傍にまで送り込ま
れる強制排煙装置３からの空気をそのまま吸込み室外へ
排気する。即ち、この実施例の加熱調理装置においては
、排煙のためのダクト工事や排気式工事をすることなく
既設の排気装置との位置関係を調整して設置するだけで
、加熱調理部１の使用において発生する油煙、煙、蒸気
等を含む汚濁空気を、発生とともに逐次吸引し、油滴等
を除去して既設の換気扇等の排気装置に送り込み、既設
の排気装置の排気機能を損なうことなくこれと協同して
効果的に室外へ排気することができる。

つまり、手軽に設置でき、コンパクトなうえ広く厨房に
設備されている既設の換気扇等の排気装置の機能を無駄
にすることなくこれらとの協同により、秩序的な厨房換
気を実現することができる。特に汚濁空気の発生場所の
近傍においてこれを吸引するので小風量で十分な汚濁空
気の処理ができ、厨房の加熱調理部周りの壁面の汚れを
著しく軽減することができる。また、直接的に屋外へ排
気するものではないうえ、吹出ダクト９内が高温になる
と吹出口１１が防火ダンパ１２で閉止されるため、火災
事故原因として著明な例えば天ぷら鍋への引火等が起き
ても、火煙の吸込みとともに直ちに防火ダンパ１２が閉
止し送風機能が停止されるため延焼等火災発生を未然に
防ぐことができる。

また、例えば天ぷら料理等、鍋を移動させずに調理を行
う場合や、深鍋を使う料理の場合には作業しやすい高さ
に加熱調理部１を下降させ、第３図に示すようにして使
うことができる。この場合加熱調理部１の両側には障壁
６が形成されるので、油滴の周囲への飛散も防止される
。

さらに、背後壁１６を含む構成の全てが調理作業範囲程
度の高さにあるので清掃等メンテナンスも容易である。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明の加熱調理装置によれば、排煙の
ための工事をすることなく既設の排気装置との位１開係
を調整して設置するだけで、加熱調理部の使用において
発生する油煙、煙。

蒸気等を含む汚濁空気を、発生とともに逐次吸引し、既
設の換気扇等の排気装置に送り込み、既設の排気装置の
排気機能を使って室外へ排気することができる。また、
例えば天ぷら料理等、鍋を移動させずに調理を行う場合
や、深鍋を使う料理の場合には作業しやすい高さに加熱
調理部を動かすことができるので使い勝手が良くなる。

また、この発明の他の加熱器１理装置によれば、特に加
熱調理部を下降させたとき、加熱調理部の両側に障壁が
でき、揚げもの料理の際め油の周囲への飛散を防止する
ことができ、厨房を奇麗に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による加熱調理装置を非使用状態で示
す斜視図、第２図と第３図はそれぞれ異なる使用状態を
示す斜視図、第４図はその強制排煙装置を単独に示す拡
大斜視図、第５図は昇降装置の一例を示す説明図、第６
図は従来例としての排煙機能付きの調理台を示す断面図
である。口において、１は加熱調理部、２は加熱調理台
、３は強制排煙装置、４は加熱器、５は昇降装置、６は
障壁、８は吸込ダクト、９は吹出ダクト、１０は送風機
、１１は吹出口、１３は吸込口、１６は背後壁である。 なお、図中同一符号は、同−又は相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、上下方向に平行移動する高さ調節の可能な加熱
   調理部を上面に持つ箱形台構造の加熱調理台と、この加
   熱調理台の加熱調理部の背後側において上方に立ち上が
   る背後壁を有し、加熱調理部の使用において発生する油
   煙、煙、蒸気等を含む汚濁空気を背後壁の前面の加熱調
   理部に近接した位置に設けた吸込口から吸引し、これに
   速度と圧力とを加えて背後壁の上部に設けた吹出口より
   、加熱調理台の上方に設けられている換気扇等の既設の
   排気装置に向けて吹き出す強制排煙装置とからなる加熱
   調理装置。
2. （２）、加熱調理部の両側に加熱調理部に対して固定の
   油飛散防止用の障壁を備えていることを特徴とする請求
   項１に記載の加熱調理装置。