JPH03290449A - 高弾性ゴムコンパウンド - Google Patents

高弾性ゴムコンパウンド

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JPH03290449A
JPH03290449A JP2404210A JP40421090A JPH03290449A JP H03290449 A JPH03290449 A JP H03290449A JP 2404210 A JP2404210 A JP 2404210A JP 40421090 A JP40421090 A JP 40421090A JP H03290449 A JPH03290449 A JP H03290449A
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Douglas D Callander
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Adel F Halasa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001]
【産業上の利用分野】
本発明は高弾性ゴムコンパウンドの製造法に関する。 [0002]
【従来の技術】
ゴムコンパウンドの弾性率を増加させることが望ましい
場合がある。例えば、タイヤトレッド基材コンパウンド
およびタイヤ電線被覆コンパウンドに利用されるゴムコ
ンパウンドの弾性率を増加させることは一般的に望まし
いことである。 通常、このようなゴムコンパウンドでの一層高い剛性率
は、カーボンブラックのような充填剤を更に多量にゴム
コンパウンド中に配合することによっておよび/または
このようなコンパウンドの加硫状態を増大させることに
よって得られる。 不都合にも、これらの方法は両方とも望ましくない結果
を導く。例えば、カーボンブラックを更にゴムコンパウ
ンドに配合すると、典型的に、高水準のヒステリシスを
導く。したがって、このようなコンパウンドのタイヤで
の利用は過剰の発熱性および思わしくない切傷生長性を
引き起こす。硬度の硬化状態を得るために多量の硫黄を
利用することは、典型的に、不十分な耐老化性を導く。 更に、増大された硬化状態によってのみ剛性を高水準に
することは極めて非実用的である。 これらの理由ゆえに、−層高水準の充填剤または硬化剤
を単に加えることによってタイヤトレッド基材コンパウ
ンドにおいて望ましい剛性率を得ることは不可能である
。 [0003]
【発明が解決しようとする課題】
従って、ゴムコンパウンドに、加工性など他の特性を犠
牲にすることなく高弾性を達成することが極めて望まし
いことである。 [0004]
【課題を解決するための手段】
本発明は高弾性ゴムコンパウンドを製造するための方法
を示す。この方法によって製造される高弾性ゴムコンパ
ウンドは、高い剛性率が望ましい場合の用途に十分に適
している。 [0005] 具体的に、本発明は、(1)少なくとも1種類の二酸ま
たは二層ハロゲン化物とジオールおよびジアミンから成
る群より選択される少なくとも1種類の部材とをゴム状
エラストマーのポリマーセメント中で、ゴムセメント中
にポリエステルまたはポリアミドを分散させたものを生
成させる条件下で重合させ;そして(2)そのゴムセメ
ントから高弾性ゴムコンパウンドを回収することがら成
る、高弾性ゴムコンパウンドを製造する方法を開示する
。この方法によって製造される高弾性ゴムコンパウンド
はポリエステルまたはポリアミドをゴム状エラストマー
中に高度に分散させた配合物である。ポリアミドは二酸
または二層ハロゲン化物とジアミンとの重合によって生
成される。ポリエステルは二酸または二層ハロゲン化物
とジオールとの重合によって生成される。二酸塩化物の
ような二層ハロゲン化物の利用は、概して、本発明の実
施に好ましいものである。重合反応はエラストマーのポ
リマーセメント中で行なわれるので、ポリアミドまたは
ポリエステルをゴム中に高度に分散させた配合物が生じ
る。ポリアミドまたはポリエステルをゴム中に高度に分
散させた配合物は高弾性ゴムコンパウンドとしての乾燥
形態で回収することができる。 [0006] 本発明の高弾性ゴムコンパウンドは、二酸または二層ハ
ロゲン化物とジオールまたはジアミンとを乾燥ゴムのマ
トリックス中で反応させることによっても製造すること
ができる。このような重合は、典型的に、乾燥ゴみに剪
断力を施す押出機またはミキサー中で行なう。典型的に
、この種の処理は、(1)二酸または二層ハロゲン化物
をゴムの第一の部分に混合し、(2)ジオールまたはジ
アミンをゴムの第二の部分に混合し、そして(3)二酸
または二層ハロゲン化物を含むゴムとジオールまたはジ
アミンを含むゴムとを混合することによって行なう。二
酸または二層ハロゲン化物がジオールかまたはジアミン
と接触すると、ポリアミドまたはポリエステルを生成さ
せる重合が生じる。この処理は乾燥ゴムのマトリックス
中で行なわれるので、ポリアミドまたはポリエステルを
乾燥ゴム中に高度に分散させた配合物が生じる。 [0007] 更に、本発明明細書は、少なくとも1種類の二層ハロゲ
ン化物は、ジオールおよびジアミンから成る群より選択
される少なくとも1種類の部材とを、少なくとも1種類
の乾燥ゴムのマトリックス中で重合させて前記の高弾性
ゴムコンパウンドを製造することから成る、高弾性ゴム
コンパウンドを製造する方法を示す。 [0008] 本発明の高弾性ゴム配合物は界面重合によっても製造す
ることができる。実際に、界面重合はこのような高弾性
ゴムコンパウンドを製造するのに極めて好ましい方法で
ある。それは二層ハロゲン化物をゴムセメント(ゴムの
無極性有機溶剤中溶液)中に溶解させて有機相を生成す
ることを必要とする。水性溶液はジオールまたはジアミ
ンと水とを混合することによって生成される。通常、ジ
アミンの場合には水溶性塩基を水性溶液に加えることが
望ましい。ジオールの場合は、水溶性塩基を水性溶液に
加えることが必要である。多くの場合、水性溶液中に界
面活性剤(相転移剤など)を含むことも有益である。界
面重合は有機相および水性相を混合し且つ撹拌させるこ
とによって行なわれる。 [0009] 本発明は、更に詳細に、(1) (a)水および(b)
ジオールまたはジアミンから成る水性相を製造し: (
2) (a)ゴムセメントおよび(b)二層ハロゲン化
物から成る有機相を製造し;(3)その水性相と有機相
とを、撹拌を行ない且つポリアミドまたはポリエステル
を生成させる重合を生じるのに十分な条件下で混合し;
そして(4)水性相および有機相から高弾性ゴムコンパ
ウンドを回収することから成る、界面重合による高弾性
ゴムコンパウンドを製造する方法を開示する。 [00103 更に、本発明は、(1) (a)水および(b)ジオー
ルまたはジアミンから成る水性相を、(a)ゴムセメン
トおよび(b)二層ハロゲン化物から成る有機相全体に
一定温度で且つポリアミドまたはポリエステルを生成さ
せる条件下で分散させ;そして(2)高弾性ゴムコンパ
ウンドを回収することから成る、高弾性ゴムコンパウン
ドを製造する方法を示す。 [0011] 実際上、いずれの種類のエラストマーも本発明の高弾性
ゴムコンパウンドを製造するのに用いることができる。 本発明によって利用されるゴムは、典型的に、ジエンモ
ノマー、例えば共役ジエンモノマーおよび/または非兵
役ジエンモノマーから誘導される反復単位を有する。こ
のような共役ジエンモノマーおよび非共役ジエンモノマ
ーは、典型的に、4〜約12個の炭素原子′を有し、好
ましくは4〜約8個の炭素原子を有する。適当なジエン
モノマーの若干の代表例として1゜3−ブタジェン、イ
ソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジェン、2
−メチル−1,3−ペンタジェン、3,4−ジメチル−
1,3−へキサジエン、4゜5−ジエチル−1,3−オ
クタジエン、フェニル−1,3−ブタジェン等が挙げら
れる。ポリジエンゴムも、各種のビニル芳香族モノマー
、例えばスチレン、1−ビニルナフタレン、2−ビニル
ナフタレン、α−メチルスチレン、4−フェニルスチレ
ン、3−メチルスチレン等から誘導される反復単位を有
することができる。本発明の方法を用いることによって
改質することができるポリジエンゴムの若干の代表例と
して、ポリブタジェン、スチレン−ブタジェンゴム(S
BR)合成ポリイソプレン、天然ゴム、イソプレン−ブ
タジェンゴム、イソプレン−ブタジェン−スチレンゴム
、ニトリルゴム、カルボキシル化ニトリルゴム、および
EPDMゴムが挙げられる。特に、本発明の方法は、天
然ゴム、合成ゴムおよびシス−1,4−ポリブタジェン
を改質する場合の利用に十分に適している。 [0012] 本発明の高弾性ゴムコンパウンドに利用されるエラスト
マーは、溶液重合、乳化重合または塊状重合によって製
造することができる。当然ながら、本発明のゴムコンパ
ウンドを製造するのに天然ゴムを用いることも可能であ
る。乾燥ゴムを用いて高弾性ゴムコンパウンドを製造す
る場合、乾燥ゴムが合成された方法はあまり重要ではな
い。しかしながら、ゴムセメントを高弾性ゴムコンパラ
ントノ製造に用いる本発明の態様においては、ゴムを溶
液重合によって製造するのが好ましい。この計画では、
ゴムを溶解させている有機溶剤がらそのゴムを回収する
必要がない。言い換えると、ゴムセメントは、乾燥態様
のゴムを最初に回収することなく、本発明の方法で要い
ることができる。このように行なうことによって、ゴム
を有機溶剤から取出し、それを再溶解させる不必要な段
階が除かれる。さらに、天然ゴム、または乳化重合また
は塊状重合によって製造されたゴムを、本発明によって
用いることができるゴムセメントを製造するように有機
溶剤中に溶解させることも可能である。 [0013] 一般的に、本発明の高弾性ゴムコンパウンドは、ポリア
ミドまたはポリエステルをゴム状エラストマーのポリマ
ーセメント中で合成することによって製造するのが好ま
しい。最も好ましいのは、高弾性ゴムコンパウンドを界
面重合によって製造することである。ポリアミドまたは
ポリエステルは、少なくとも1種類の二層または二層ハ
ロゲン化物と、少なくとも1種類のジオールまたは少な
くとも1種類のジアミ、ンとを重合させることによって
製造される。このような重合はポリアミドまたはポリエ
ステルをゴムセメント内部に高度に分散させた配合物を
生成させる。ゴムセメント中の有機溶剤は重合されるモ
ノマーのための溶剤として、同様にゴムのための溶剤と
して役立つことができる。しかしながら、多くの場合に
、1種類以上のモノマーに対する補助溶剤を用いること
が望ましい。例えば、モノマーを補助溶剤に溶解させた
後にモノマー−補助溶剤溶液をゴムセメント中に混合す
るのが有益であることが多い。メチルエチルケトン、テ
トラヒドロフラン、ピリジン、塩化メチレン、クロロホ
ルムおよびジメチルスルホキシドが補助溶剤として用い
ることができる極性有機溶剤の若干の代表例である。塩
化メチレンは塩化テレフタロイルモノマーと一緒に用い
ることができる好都合な補助溶剤であり、ピリジンはヒ
ドロキノンモノマーと一緒に用いることができる好都合
な補助溶剤である。 [0014] ポリアミドまたはポリエステルとゴム状エラストマーと
の有機溶剤中の本質的に均一な溶液はこのような重合か
ら生じる。ポリアミドまたはポリエステルを含むゴムセ
メントは事実上本質的に均一であるので、ポリアミドま
たはポリエステルをゴム状エラストマーに高度に分散さ
せた配合物を乾燥形態で有機溶剤から回収することがで
きる。言い換えると、ポリアミドまたはポリエステルを
ゴム中に高度に分散させた乾燥配合物は本発明の方法を
利用して製造することができる。 有機溶剤を通常の方法、例えば凝固または蒸発を用いて
除去して、このような高度に分散した配合物を回収する
ことができる。 [0015] ポリマーセメントは1種類以上のジエンモノマーを適当
な不活性有機溶剤中で重合させることによって製造する
ことができる。通常、用いられる有機溶剤は飽和脂肪族
炭化水素または芳香族炭化水素である。適当な芳香族溶
剤の若干の代表例としてベンゼン、トルエン、キシレン
、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、イソブチルベン
ゼン等が挙げられる。適当な脂肪族溶剤の若干の代表例
としてはn−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、イソヘキサン、n−へブタン、N−オクタン
、イソオフタフ、n−デカン、2,2−ジメチルブタン
、石油エーテル、ケロシン、ペトロリウムスピリット、
石油ナフサ等がある。しかしながら、通常、重合反応を
開始するのに用いる触媒系に関して不活性である溶剤を
選択することが望ましい。 [0016] ゴムセメントは1種類以上のジエンモノマーを有機溶剤
中で重合させることによって製造することができる。説
明したように、用いられるジエンモノマーは、共役ジエ
ンモノマーまたは非共役ジエンモノマーであることがで
きる。ビニル置換芳香族モノマーも、1種類以上のジエ
ンモノマーと共重合して適当なゴム状エラストマー、例
えばスチレン−ブタジェンゴム(SBR)にすることが
できる。 [0017] 高シス−1,4−ポリブタジェンは、有機溶剤中の1.
3−ブタジェンモノマーを連続重合法または回分重合法
で重合させることによって製造することができる。無機
アルミニウム化合物、可溶性ニッケル含有化合物および
フッ素含有化合物を含む三成分ニッケル触媒系を用いて
重合を触媒することができる。 [0018] 基、アリールアルキル基、アルコキシ基、水素およびフ
ッ素から成る群より選択され;RおよびR3はアルキル
基(シクロアルキルなど)、アリール基、アルカリル基
およびアリールアルキル基から成る群より選択される]
を有する。用いることができる有機アルミニウム化合物
の若干の代表例は水素化ジエチルアルミニウム、水素化
ジ−n−プロピルアルミニウム、水素化ジ−n−ブチル
アルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素
化ジフェニルアルミニウム、水素化ジーp−)リルアル
ミニウム、水素化ジベンジルアルミニウム、水素化フェ
ニルエチルアルミニウム、水素化フェニル−n−プロピ
ルアルミニウム、水素化p−トリルエチルアルミニウム
、水素化p−トリル−n−プロピルアルミニウム、水素
化p−トリルイソプロピルアルミニウム、水素化ベンジ
ルエチルアルミニウム、水素化ベンジル−n−プロピル
アルミニウムおよび水素化ベンジルイソプロピルアルミ
ニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジイソブチ
ルアルミニウムエトキシド、ジプロピルアルミニウムメ
トキシド、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、トリーn−プロピルアルミニウム、トリイソプ
ロピルアルミニウム、トリーn−ブチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリフェニルアルミニウ
ム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルア
ルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリフェニル
アルミニウム、トリーp−トリルアルミニウム、トリベ
ンジルアルミニウム、エチルジフェニルアルミニウム、
エチルジ−p−トリルアルミニウム、エチルジベンジル
アルミニウム、ジエチルフェニルアルミニウム、ジエチ
ル−p−)リルアルミニウム、ジエチルペンシルアルミ
ニウムおよび他のトリオルガノアルミニウム化合物であ
る。好ましい有機アルミニウム化合物として、トリエチ
ルアルミニウム(TEAL)、トリーn−プロピルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウム(TIBAL)
、トリヘキシルアルミニウム、水素化ジイソブチルアル
ミニウム(DIBA−H)およびフッ化ジエチルアルミ
ニウムが挙げられる。 [0019] ニッケルを含む触媒の成分は任意の可溶性有機ニッケル
化合物であることができる。これらの有機ニッケル化合
物は、通常、最大20個までの炭素原子を有す子は、金
属原子または金属イオンに結合したおよび結合したと考
えられるイオンまたは分子である。単座とは、金属との
共有結合または配位結合を生成することができる位置を
1か所有することを意味する。二座とは、金属との共有
結合または配位結合を生成することができる位置を2か
所有することを意味する。「可溶性」という用語はブタ
ジェンモノマーおよび不活性溶剤での溶解性を意味する
。 [00201 一般的に、約1〜20個の炭素原子を有するニッケル塩
含有またはニッケル含有有機酸はいずれも可溶性ニッケ
ル含有化合物として用いることができる。可溶性ニッケ
ル含有化合物の若干の代表例として安息香酸ニッケル、
酢酸ニッケル、テフタン酸ニッケル、オクタン酸ニッケ
ル、ネオデカン酸ニッケル、ビス(α−フリルジオキシ
ム)ニッケル、パルミチン酸ニッケル、ステアリン酸ニ
ッケル、アセチルアセトン酸ニッケル、ニッケルサリッ
クアルデヒド、ビス(シクロペンタジェン)ニッケル、
ビス(サリチルアルデヒド)エチレンジイミンニッケル
、シクロペンタジェニル−ニッケルニトロシル、ビス(
π−アリルニッケル)、ビス(π−シクロオクタ−1,
5−ジエン)、ビス(トリフルオロ酢酸π−アリルニッ
ケル)およびテトラカルボニルニッケルが挙げられる。 ニッケルを含む好ましい成分はカルボン酸のニッケル塩
またはニッケルの有機錯体化合物である。ナフタン酸ニ
ッケル、オクタン酸ニッケルおよびネオデカン酸ニッケ
ルが極めて好ましい可溶性ニッケル含有化合物である。 オクタン酸ニッケル(NiOct)と通常呼ばれている
2−エチルヘキサン酸ニッケルは、経済的要因によって
最も一般的に用いられる可溶性ニッケル含有化合物であ
る。 [0021] 触媒系で用いられるフッ素含有化合物は、通常、フッ化
水素または三フッ化ポウ素である。フッ化水素を用いる
場合、それは気体状態または液体状態であることができ
る。当然ながら、それは無水物であり、しがも可能な限
り純粋でなければならない。フッ化水素は不活性溶剤に
溶解させることができ、それゆえに溶液として取扱い且
つ反応区域に充填することができる。所望により、ブタ
ジェンモノマーを溶剤として用いることができる。不活
性溶剤として、アルキル−炭化水素、アルカリル−炭化
水素、アリールアルキル−炭化水素およびアリール−炭
化水素が挙げられる。例えば、ベンゼンおよびトルエン
が好都合な溶剤である。 [0022] 触媒の三フッ化ホウ素成分は気体の三フッ化ホウ素であ
ることができる。それもまた、無水物であり且つ可能な
限り純粋でなければならない。 [0023] フッ化水素および/または三フッ化ホウ素も、フッ素含
有化合物としての触媒系中の錯体として用いることがで
きる。フッ化水素錯体および三フッ化ホウ素錯体は、フ
ッ化水素または三フッ化ホウ素に電子を与えることが可
能なまたはフッ化水素または三フッ化ホウ素と電子を共
有することが可能な原子または基を有する化合物を用い
て容易に生成することができる。このように会合するこ
とが可能な化合物は、エーテル、アルコール、ケトン、
エステル、ニトリルおよび水である。 [0024] ケトン豆類は式 (式中、R1およびRは1〜約30個の炭素原子を有す
るアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルカ
リル基およびアリールアルキル基から成る群より選択さ
れ;そしてR1およびRは同じであるかまたは異なるも
のであることができる)によって定義することができる
。これらのケトンは、二重結合によって酸素に結合した
炭素原子を有する種類の化合物を表わす。本発明のケト
ン−フッ化水素錯体またはケトン−三フッ化ホウ素錯体
の製造に有用であるケトンの若干の代表例としてジメチ
ルケトン、メチルエチルケトン、ジブチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、エチルオクチルケトン、2,4−
ペンタンジオン、ブチルシクロヘプタノン、アセトフェ
ノン、アルミフェニルケトン、ブチルフェニルケトン、
ベンゾフェノン、フェニルトリルケトン、キノン等が挙
げられる。本発明のケトン−フッ化水素錯体またはケト
ン−三フッ化ホウ素錯体を生成するのに用いることがで
きる好ましいケトンはジアルキルケトンであり、最も好
ましいのはアセトンである。 [0025] ニトリル豆類は式RCN (式中、Rは最大約30個ま
での炭素原子を有するアルキル基、シクロアルキル基、
アリール基、アルカリル基またはアリールアルキル基を
表わす)によって表わすことができる。ニトリルは三重
結合によって窒素原子に結合した炭素原子を有する。完
全ではないがニトリル豆類を代表するものはアセトニト
リル、ブチロニトリル、アクリロニトリル、ベンゾニト
リル、トルニトリル、フェニルアセトニトリル等である
。好ましいフッ化水素−二トリル錯体または三フッ化ホ
ウ素−二トリル錯体はフッ化水素−ベンゾニトリル錯体
または三フッ化ホウ素−ベンゾニトリル錯体である。 [0026] アルコール豆類は式ROH(式中、Rは約1〜約30個
の炭素原子を有するアルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基、アルカリル基またはアリールアルキル基を表
わす)によって定義することができる。これらのアルコ
ールは、単結合によって酸素に結合し、単結合によって
順次水素に結合する炭素原子を有する種類の化合物であ
る。フッ化水素錯体および三フッ化ホウ素錯体の製造に
有用なアルコールを完全ではないが代表するものはメタ
ノール、エタノール、n−プロパツール、イソプロパツ
ール、フェノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサ
ノール、ブタノール、ヘキサノールおよびペンタノール
である。好ましいフッ化水素−アルコール錯体はフッ化
水素−フェルレート錯体であり、三フッ化ホウ素−アル
コール錯体は三フッ化ホウ素−フェル−ト錯体である。 [0027] エーテル豆類は式R’ OR(式中、R1およびRは約
1〜約30個の炭素原子を有するアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アルカリル基およびアリールア
ルキル基を表わし;R1およびRは同じであるかまたは
異なるものであってもよい)によって定義することがで
きる。更に、Rは共通の炭素原子を介して結合して、テ
トラヒドロフラン、フランまたはジオキサンのような環
状構造と一体となっているエーテル酸素と一緒に環状エ
ーテルを形成してもよい。これらのエーテルは、単結合
によって酸素原子に結合した2個の炭素原子を有する種
類の化合物を表わす。本発明のフッ化水素錯体または三
フッ化ホウ素錯体の製造に有用なエーテルを完全ではな
いが代表するものはジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、ジブチルエーテル、シアミルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、テトラヒドロフラン、アニソール、ジフ
ェニルエーテル、エチルメチルエーテル、ジベンジルエ
ーテル等である。好ましいフッ化水素−エーテル錯体は
フッ化水素−ジエチルエテレート錯体およびフッ化水素
−ジブチルエテレート錯体であり、三フッ化ホウ素−エ
ーテル錯体は三フッ化ホウ素−ジエチルエテレート錯体
および三フッ化ホウ素−ジブチルエテレート錯体である
。 [0028] エステル豆類は、式 (式中、R1およびRは1〜約20個の炭素原子を有す
るアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルカ
リル基およびアリールアルキル基がら成る群より選択さ
れる)によって定義することができる。エステルは、記
載のように、二重結合によって酸素原子に結合した炭素
原子を有する。このようなエステルを完全ではないが代
表するものは、安息香酸エチル、安息香酸アミル、酢酸
フェニル、安息香酸フェニルおよび前記の式に適合する
他のエステルである。好ましいフッ化水素−エステル錯
体はフッ化水素−安息香酸エチル錯体である。好ましい
三フッ化ホウ素−エステル錯体は三フッ化ホウ素−安息
香酸エチル錯体である。 [0029] このような錯体は、通常、気体の三フッ化ホウ素または
フッ化水素を適当な量の錯生成座、例えばケトン、エー
テル、エステル、アルコールまたはニトリルに単に吹き
込むことによって製造される。これは水分不在で行なわ
なければならないし、しかも温度を約100’ F (
37,7℃)を越えて上昇させないように保持する処置
をしなければならない。概して、三フッ化ホウ素および
フッ化水素は室温で保持されている温度で製造される。 もう一つの可能な方法は、フッ化水素または錯生成剤を
適当な溶剤に溶解させた後、他の成分を加えることであ
る。更にもう一つの混合方法は、錯生成剤を溶剤に溶解
させ、気体のフッ化水素または三フッ化ホウ素をその系
に、錯生成剤全部がフッ化水素または三フッ化ホウ素と
反応するまで単に通気することである。濃度は重量増加
または化学滴定によって測定することができる。 [0030] 用いられる三成分触媒低を予備成形することができる。 触媒系を予備成形すると、それは長時間にわたって高水
準の活性を維持する。このような予備成形された触媒系
の利用も、均一なポリマー性生成物を生成させる。この
ような予備成形軸された触媒系は、モノオレフィン、非
兵役ジオレフィン、共役ジオレフィン、環状非共役マル
チオレフィン、アセチレン性炭化水素、トリオレフイン
、ビニルエーテルおよび芳香族ニトリルから成る群より
選択される1種類以上の予備成形剤存在下で製造される
。 [0031] 安定化触媒の製造において予備成形剤として用いること
ができるアレフィンの若干の代表例はトランス−2−ブ
テン、混合されたシス−2−ペンテンおよびトランス−
2−ペンテン、およびシス−2−ペンテンである。予備
成形剤として用いることができる若干の非共役ジオレフ
ィンは、シス−1,4−へキサジエン、1.5−へブタ
ジェン、1,7−オクタジエン等である。用いることが
できる環状非共役マルチオレフィンの代表例としては1
.5−シクロオクタジエン、1゜5.9−シクロドデカ
トリエンおよび4−ビニル−シクロヘキセン−1が挙ケ
られる。予備成形剤として用いることができるアセチレ
ン性炭化水素の若干の代表例は、メチルアセチレン、エ
チルアセチレン、2−ブチン、1−ペンチン、2−ペン
チン、1−オクチンおよびフェニルアセチレンである。 予備成形剤として用いることができるトリオレフインと
して1,3.5−ヘキサトリエン、1,3゜5−へブタ
トリエン、1,3.6−オクタトリエン、5−メチル−
1,3,6−ヘプタトリエン等が挙げられる。用いるこ
とができる置換共役ジオレフィンの若干の代表例として
1.4−ジフェニルブタジェン、ミルセン(7−メチル
−3−メチレン−1,6−オクタジエン)等が挙げられ
る。エチルビニルエーテルおよびイソブチルビニルエー
テルは予備成形剤として用いることができるアルキルビ
ニルエーテルの代表例である。用いることができる芳香
族ニトリルの代表例はベンゾニトリルである。用いるこ
とができる共役ジオレフィンの若干の代表例として1,
3−ブタジェン、イソプレンおよび1,3−ペンタジェ
ンが挙げられる。 好ましい予備成形剤は1.3−ブタジェンである。 [0032] 高活性であり且つ比較的化学的に安定であるような予備
成形された触媒を製造する方法は、有機アルミニウム化
合物および予備成形剤を溶剤に加えた後それらをニッケ
ル化合物と接触させることである。次に、ニッケル化合
物を溶液に加えて、続いて、フッ化物化合物を溶液に加
える。或いは、予備成形剤およびニッケル化合物を混合
した後、有機アルミニウム化合物、続いてフッ化物化合
物を加えてもよい。他の添加順序を用いてもよいが、通
常、あまり十分な結果が得られない。 [0033] 触媒を予備成形するのに用いられる予備成形剤の量は、
重合されるモノマーの総量の約0.001〜3%の範囲
内であってもよい。予備成形剤のニッケル化合物に対す
るモルとして表わすと、予備成形段階中に存在する予備
成形剤の量はニッケル濃度の約1〜3000倍の範囲内
であることができる。予備成形剤のニッケルに対する好
ましいモル比は約3=1〜500:1である。 [0034] これらの予備成形された触媒は製造直後に触媒活性を有
する。しかしながら、中温、例えば50℃で15〜30
分間のような短い熟成期間が予備成形された触媒の活性
を大きく増大させることが分った。 [0035] 触媒を適当に安定化させるために、予備成形剤は、有機
アルミニウム化合物がニッケル化合物かまたはフッ化物
化合物と反応する機会を得る前に存在する必要がある。 触媒系が少なくとも少量の予備成形剤の存在なしに予備
成形されると、有機アルミニウムのニッケル化合物また
はフッ化物化合物に対する化学的作用は触媒Ω触媒活性
を大きく低下させ、そしてすぐに不活性になるというよ
うなことである。少なくとも少量の予備成形剤存在下で
は、触媒の触媒寿命または保存寿命は、予備成形剤が全
く存在しない系以上に大きく改良される。 [0036] 三成分ニッケル触媒系は予備混合することもできる。こ
のような予備混合された触媒系は1種類以上のポリマー
性触媒安定剤の存在下で製造される。ポリマー性触媒安
定剤はモノマー 液状ポリマー、ポリマーセメントまた
はポリマー溶液の形態であることができる。通常、ポリ
マー性触媒安定剤は共役ジエンのホモポリマー、または
共役ジエンとスチレンおよびメチル置換スチレンとのコ
ポリマーである。通常、ポリマー性触媒安定剤の製造に
用いられるジエンモノマーは4〜約12個の炭素原子を
有する。このようなポリマー性触媒安定剤を製造するの
に用いることができる共約ジエンモノマーの若干の代表
例としてイソプレン、1゜3−ブタジェン、ピペリレン
、1.3−へキサジエン、1.3−へブタジェン、1.
3−オクタジエン、2,4−へキサジエン、2,4−へ
ブタジェン、2.4−オクタジエンおよび1,3−ノナ
ジェンが挙げられる。更に、2,3−ジメチルブタジェ
ン、2,3−ジメチル−1,3−へキサジエン、2.3
−ジメチル−1,3−へブタジェン、2,3−ジメチル
−1,3−オクタジエン、2,3−ジメチル−1,3−
ノナジェンおよびその混合物が挙げられる。 [0037] ポリマー触媒安定剤の若干の代表例としてポリイソプレ
ン、ポリブタジェン、ポリピペリレン、ブタジェンとス
チレンのコポリマー ブタジェンとα−メチルスチレン
のコポリマー イソプレンとスチレンのコポリマー イ
ソプレンとα−メチルスチレンのコポリマー、ピプリレ
ンとスチレンのコポリマー ピプリレンとα−メチルス
チレンのコポリマー 2,3−ジメチル−1,3−ブタ
ジェンとスチレンのコポリマー 2.3−ジメチルブタ
ジェンとα−メチルスチレンのコポリマー ブタジェン
とビニルトルエンのコポリマー 2.3−ジメチル−1
゜3−ブタジェンとビニルトルエンのコポリマー ブタ
ジェンとβ−メチルスチレンのコポリマーおよびピペリ
レンとβ−メチルスチレンのコポリマーが挙げられる。 [0038] この予備混合法によって触媒系を適当に安定化させるた
めに、ポリマー性触媒安定剤は、有機アルミニウム化合
物がニッケル化合物かまたはフッ素含有化合物と反応す
る機会を得る前に、存在する必要がある。触媒系を少な
くとも少量のポリマー性触媒安定剤不在で予備混合する
場合、有機アルミニウム化合物のニッケル化合物または
フッ素化合物に対する化学的作用は、触媒系の触媒活性
を大きく低下させ、そしてすぐに不活性になるというよ
うなことである。少なくとも少量のポリマー性触媒安定
剤存在下では、触媒系の触媒寿命または保存寿命は、ポ
リマー性触媒安定剤が全く存在しない同じ系以上に大き
く改良される。 [0039] 高活性で且つ比較的化学的に安定であるようなこの予備
混合された触媒系を製造する一つの方法は、有機アルミ
ニウム化合物をポリマーセメント溶液に加え、完全に混
合した後、有機アルミニウム化合物をニッケル含有化合
物と接触させることである。次に、ニッケル化合物をポ
リマーセメント溶液に加える。或いは、ニッケル化合物
を最初にポリマーセメントと混合した後、有機アルミニ
ウム化合物加えることができる。次に、フッ素含有化合
物をポリマーセメント溶液に加える。これは触媒の添加
についての他の順序または方法を除外するためのもので
はないが、ポリマー安定剤は有機アルミニウム化合物が
ニッケル含有化合物かまたはフッ素含有化合物と反応す
る機会を得る前に存在する必要があるということを強調
するものである。 [0040] 触媒系を予備混合するのに用いられるポリマー性触媒安
定剤の量は、重合されるモノマーの総量の約0.01〜
3重量%の範囲内であることができる。ポリマー性触媒
安定剤のニッケルに対する重量比として表わすと、予備
混合段階中に存在するポリマー性触媒安定剤の量はニッ
ケル濃度の約2〜2000倍の範囲内であることができ
る。ポリマー性触媒安定剤のニッケルに対する好ましい
重量比は約4:1〜約300:1である。このような予
備混合された触媒系が製造直後に触媒活性を示すとして
も、中温、例えば50℃で15〜30分間のような短い
熟成期間が予備成形された触媒系の活性を増大させるこ
とが分かった[0041] 「現場で調節される」方法も、三成分ニッケル触媒系を
製造するのに用し)ることかできる。実際に、このよう
な「現場で調節される」方法によって製造された触媒の
利用により、重合および重合物は一層均一に調節される
。このような「現場で調節される」方法では、有機アル
ミニウム化合物を適切な1,3−ブタジェンモノマーに
加え、後でニッケル含有化合物を加える。次に、有機ア
ルミニウム化合物およびニッケル含有化合物を含むブタ
ジェンモノマーを重合用に用いられる反応区域に充填し
、フッ素含有化合物は別個に反応区域に充填させる。通
常、有機アルミニウム化合物およびニッケル含有化合物
はブタジェンモノマーに混合する直前に反応区域に充填
される。概して、有機アルミニウム化合物およびニッケ
ル含有化合物は反応区域に充填した後60秒間以内にブ
タジェンモノマーに混合される。一般的に、適当な溶剤
に溶解させた有機アルミニウム化合物およびニッケル含
有化合物を用いることが望ましい。 [0042] 本発明の実施に用いられる三成分ニッケル触媒系はある
広範囲の触媒濃度および触媒成分比率で活性を有する。 3種類の触媒成分は相互作用して活性触媒系を生ずる。 結果として、いずれか1種類の成分の最適濃度は他の2
種類の成分のそれぞれの濃度に大いに依存する。更に、
重合にある広範囲の触媒濃度および比率で生ずるが、合
成されるポリマーの最も望ましい特性は、比較的狭い範
囲で得られる。重合は、有機アルミニウム化合物のニッ
ケル含有化合物に対する一定のモル比が約0.3:1〜
約300:1であり;フッ素含有化合物の有機ニッケル
含有化合物に対するモル比が約0.5:1〜約200 
: 1であり;そしてフッ素含有化合物の有機アルミニ
ウム化合物に対するモル比は約0.4:1〜約10=1
であるものを用いて行なうことができる。有機アルミニ
ウム化合物のニッケル含有化合物に対する好ましいモル
比は約2=1〜約80:1であり、フッ素含有化合物の
ニッケル含有化合物に対する好ましいモル比は約3:1
〜約100:1であり、そしてフッ素含有化合物の有機
アルミニウム化合物に対する好ましいモル比は約0.7
:1〜約7:1である。反応区域で用いられる触媒系の
濃度は、純度、所望の反応速度、用いられる重合温度、
反応器の構造および他の要因のような要因に依存する。 [0043] 三成分ニッケル触媒系は、所望の触媒濃度を保持するの
に十分な速度で連続溶液重合を行なうのに用いられる反
応区域に連続的に充填することができる。3種類の触媒
成分は「現場で」、または前記に記載したように、予備
成形されたまたは予備混合された触媒系として反応区域
に充填することができる。触媒成分を反応区域に「現場
で」充填することを容易にするために、それらの少量の
不活性有機溶剤またはブタジェンモノマーに溶解させる
ことができる。当然ながら、予備成形され且つ予備混合
された触媒系は既に溶剤に溶解しているものである。用
いられる重合媒質は、通常、モノマーおよびポリマーを
約5重量%〜約35重量%含み、重合媒質の約65重量
%〜95重量%に溶剤である。 [0044] 1種類以上の分子量調節剤を重合媒質に含むこともでき
る。用いることができる分子量調節剤として、ニッケル
触媒系を用いる1、3−ブタジェンモノマーの溶液重合
に有用であることが知られているもの、例えば参考文献
として本明細書中に後述される米国特許第4,383,
097号明細書および南アフリカ共和国特許第8372
555号明細書、第83/2557号明細書および第8
372558号明細書に記載のものが挙げられる。これ
らの分子量調節剤は、α−オレフィン、シス−2−ブテ
ン、トランス−2−ブテン、アレン、1,4−ペンタジ
ェン、1,5−へキサジエン、1.6−へブタジェン、
1,2.4−)リビニルシクロヘキセン、1−トランス
−4−へキサジエンおよび4−ビニル−1−シクロヘキ
センから成る群より選択される。用いることができるα
−オレフィンは、通常、2〜約10個の炭素原子を有す
る。この目的に用いることができるα−オレフィンの若
干の代表例としてエチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテンおよび1−ヘキセンが挙げられる。1−ブ
テンは好ましい分子量調節剤である。 これはこの沸点が−6,3℃であり、1.3−ブタジェ
ンの沸点(−4,5℃)に極めて近いためであり、しか
もそれが分子量調節剤として低濃度で効果的であり且つ
その濃度が著しく増加したとしても重合触媒に対する害
にはならないためである。 [0045] 用いるのに必要な分子量調節剤の量は、用いられる分子
量調節剤の種類、触媒系、重合温度および合成されるポ
リマーの所望の分子量によって変化する。例えば、高分
子量ポリマーが望ましい場合は、比較的少量の分子量調
節剤を必要とする。もう一方において、分子量を実質的
に減少させるためには、比較的多量の分子量調節剤を用
いる。概して、用いられる触媒系がフッ化水素を有する
ものであるかまたは三フッ化ホウ素を有する熟成された
触媒である場合、−層多量の分子量調節剤が必要である
。極めて効果的な分子量調節剤、例えばアレンは一層低
濃度で用いることができるが、しかし、−層高濃度での
更に典型的な分子量調節剤と同程度に分子量を調節する
。詳細には、アレンは、0.005phm (モノマー
100部当りΩ部)程度の低濃度で用いると、溶液重合
で合成されるポリマーの分子量を調節する。概して、分
子量調節剤は約0.005phm〜20phmの濃度で
用いる。通常、分子量調節剤を0.1phm〜15ph
mの濃度で用いるのが好ましく、最も好ましい濃度はl
phm〜10phmである。 [0046] 連続重合では、分子量調節剤を、反応区域での分子量調
節剤の所望の濃度を保持するのに十分な速度で反応区域
に連続的に充填する。分子量調節剤が重合反応で消費さ
れないとしても、一定量の分子量調節剤を連続的に加え
て減量を補う必要がある。反応区域に充填される1、3
−ブタジェンモノマー、触媒系、溶剤および(所望なら
ば)分子量調節剤の単位時間当りの総量は、反応区域か
ら単位時間内に回収される高シス−1,4−ポリブタジ
ェンセメントの量と本質的に同じである。 [0047] 高シス−1,4−ポリブタジェンは、ランタニド系のよ
うな通常「疑似リビング」と考えられている希土類触媒
系を用いる溶液重合条件下で製造することもできる。こ
のような希土類触媒系は3種類の成分から成る。これら
の成分として、(1)有機アルミニウム化合物、(2)
周期系の第1II −B族からの金属を有する有機金属
化合物、および(3)少なくとも1種類の不堰堤なハロ
ゲン化物イオンを有する少なくとも1種類の化合物が挙
げられる。このような希土類触媒系と一緒に用いること
ができる有機アルミニウム化合物は、前記に記載した三
成分ニッケル触媒系と一緒に用いるために記載したもの
と同じものである。 [0048] 周期系の第1II−B族からの金属を有する有機金属化
合物において、その金属イオンは、配位子型の基または
原子を結合する原子の中心核を形成する。これらの化合
物は配位型化合物として知られている場合もある。これ
らの化合物は、MB2として記号で表わしてもよく、但
し、Mは前記に記載の第1II−B族の金属イオンを表
わし、Lは、(1)0−ヒドロキシアルデヒド、(2)
O−ヒドロキシフェノン、(3)アミノフェノール、(
4)ヒドロキシエステル、(5)ヒドロキシキノリン、
(6)β−ジケトン、(7)モノカルボン酸、(8)オ
ルトー二価フェノール、(9)アルキレングリコール、
(10)ジカルボン酸、(11)ジカルボン酸のアルキ
ル化誘導体および(12)フェノール性エーテルから成
る群より選択される1〜20個の炭素原子を有する有機
配位子である。 [0049] 有機金属化合物で有用な第1II−B族の金属としてス
カンジウム、イツトリウム、ランタニドおよびアクチニ
ドが挙げられる。ランタニドにはランタン、セリウム、
プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、
ユーロピウム、ガドニウム、テルビウム、ジスプロシウ
ム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウ
ムおよびルテチウムが挙げられる。アクチニドには、ア
クチニウム、トリウム、プロトアクチニウム、ウラン、
ネプツニウム、プルトニウム、アメリシウム、キュリウ
ム、バークリウム、カリホルニウム、アインスタイニウ
ム、フェルミウム、メンデレリウムおよびローレンシウ
ムが挙げられる。好ましいアクチニドはトリウムおよび
ウランであり、その原子番号はそれぞれ90および92
である。好ましい第1II−B族の金属はセリウム、プ
ラセオジム、ネオジムおよびガドリニウムであり、その
原子番号はそれぞれ58.59.60および64である
。最も好ましいランタニド金属はネオジムである。 [0050] 用いられる有機金属化合物において、その有機部分には
1〜20個の炭素原子を有する有機種の配位子または基
がある。これらの配位子は一価および二座型または二価
および二座型であることができる。このような有機配位
子または有機基を代表するものは(1)0−ヒドロキシ
アルデヒド、例えばサリチルアルデヒド、2−ヒドロキ
シ−1−ナフトアルデヒド、2−ヒドロキシ−3−ナフ
トアルデヒド等:(2)o−ヒドロキシフェノン、例え
ば2′ −ヒドロキシアセトフェノン、2′−〇−ヒド
ロキシブチロフェノン、2′ −ヒドロキシビオフェノ
ン等: (3)アミノフェノール、例えば、0−アミノ
フェノール、N−メチル−〇−アミノフェノール、N−
エチル−〇−アミノフェノール等;(4)ヒドロキシエ
ステル、例えば、サリチル酸エチル、サリチル酸プロピ
ル、サリチル酸ブチル等;(5)フェノール性化合物、
例えば2−ヒドロキシキノリン、8−ヒドロキシキノリ
ン等;(6)β−ジケトン、例えば、アセチルアセトン
、ベンゾイルアセトン、プロピオニルアセトン、イソブ
チリルアセトン、バレリルアセトン、エチルアセチルア
セトン等;(7)モノカルボン酸、例えば酢酸、プロピ
オン酸、バレリアン酸、ヘキサン酸、2−エチルヘキサ
ン酸、ネオデカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等;(
8)オルトー二価フェノール、例えばピロカテコール;
(9)アルキレングリコール、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール
、テトラメチレングリコール等: (10)ジカルボン
酸、例えば、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク
酸、0−フタル酸等: (11)前記に記載したジカル
ボン酸のアルキル化誘導体; (12)フェノール性エ
ーテル、例えば、0−ヒドロキシアニソール、0−ヒド
ロキシエチルフェノールエーテル等である。 [0051] 本発明に有用であることができる型ML3 に相当する
第1II−B族の金属の代表的な有機金属化合物として
、アセチルアセトン酸セリウム、ナフテン酸セリウム、
ネオデカン酸セリウム、オクタン酸セリウム、トリス−
サリチルアルデヒドセリウム、トリス−(8−ヒドロキ
シキノール酸)セリウム、ナフテン酸ガドリニウム、ネ
オデカン酸ガド1八ニウム、オクタン酸ガドリニウム、
ナフテン酸ランタン、オクタン酸ランタン、ナフテン酸
ネオジム、ネオデカン酸ネオジム、オクタン酸ネオジム
、ナフテン酸プセオジム、オクタン酸プラセオジム、ア
セチルアセトン酸イツトリウム、オクタン酸イツトリウ
ム、オクタン酸ジスプロシウム塩化トリス(π−アリル
)ウラン、臭化トリス(π−アリル)ウラン、ヨウ化ト
リス(π−アリル)ウラン、ウランテトラメトキシド、
ウランテトラエトキシド、ウランテトラブトキシド、オ
クタン酸ウラン、トリウムエトキシド、塩化トリス(π
−アリル)トリウム、ナフテン酸トリウム、イソバレリ
アン酸ウランおよび1〜20個の炭素原子を有する配位
子と錯体を生成した他の第1II −B族の金属が挙げ
られる。 [0052] このような希土類触媒系で用いられる第三の触媒成分は
、ハロゲン化物イオンを含む化合物である。用いること
ができるハロゲン化物イオンの若干の代表例として、臭
化物イオン、塩化物イオン、フッ化物イオンおよびヨウ
化物イオンが挙げられる。これらのイオンを2種類以上
組み合わせて用いることもできる。これらのハロゲン化
物イオンは、(1)ハロゲン化水素;(2)金属が、周
期表の記載II族、第1II −A族および第1V−A
族から選択されるアルキル金属ハロゲン化物、アリール
金属ハロゲン化物、アルカリル金属ハロゲン化物、アラ
ルキル金属ハロゲン化物、およびシクロアルキル金属ハ
ロゲン化物;(3)周期表の第1II族、第■v族、第
■族、第VI−B族、および第VIII族の金属のハロ
ゲン化物;(4)一般式ML (3、) Xy (式中
、Mは原子番号21.39および57〜71までの周期
表の第■II−B族の金属から成る群より選択される金
属であり;Lは1〜20個の炭素原子を有し且つ(a)
 O−ヒドロキシアルデヒド、(b) o−ヒドロキシ
フェノン、(C)ヒドロキシキノリン、(d)β−ジケ
トン、(e)モノカルボン酸、げ)オルトー二価フェノ
ール、(g)アルキレングリコール、(h)ジカルボン
酸、(i)ジカルボン酸のアルキル化誘導体およびU)
フェノール性エーテルから成る群より選択される有機配
位子であり:Xはハロゲン化物イオンであり、そしてy
は1〜2の整数であり、金属Mに結合したハロゲン化物
イオンの数を表わす)に相当する有機金属ハロゲン化物
として導入することができる。有機配位子であるLは一
価および工廠形態、または二価および工廠形態であるも
のであってもよい。 [0053] 不安定なハロゲン化物イオンを有するこのような化合物
の代表例としては(1)無機ハロゲン化物酸、例えば、
臭化水素、塩化水素およびヨウ化水素;(2)有機金属
ハロゲン化物、例えば、臭化エチルマグネジチウム、臭
化ブチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウム、塩
化メチルマグネシウム、塩化ブチルマグネシウム、ヨウ
化エチルマグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、
臭化ジェチルアルミニウム、臭化ジイソブチルアルミニ
ウム、セスキ臭化メチルアルミニウム、塩化ジエチルア
ルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、セスキ塩化エ
チルアルミニウム、塩化ジイソブチルアルミニウム、二
塩化イソブチルアルミニウム、塩化ジヘキシルアルミニ
ウム、二塩化シクロヘキシルアルミニウム、二塩化フェ
ニルアルミニウム、塩化ジドデシルアルミニウム、フッ
化ジエチルアルミニウム、フッ化ジブチルアルミニウム
、ヨウ化ジエチルアルミニウム、ヨウ化ジブチルアルミ
ニウム、ニョウ化フェニルアルミニウム、臭化トリメチ
ルスズ、塩化トリエチルスズ、二塩化ジブチルスズ、三
塩化ブチルスズ、二塩化ジフェニルスズ、ヨウ化トリブ
チルスズ等;(3)無機ハロゲン化物、例えば臭化アル
ミニウム、塩化アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、五
塩化アンチモン、三塩化アンチモン、三臭化ホウ素、三
塩化ホウ素、塩化第二鉄、三塩化ガリウム、五塩化モリ
ブデン、三臭化リン、五塩化リン、塩化第二スズ、四塩
化チタン、四ヨウ化チタン、六塩化タングステン等;お
よび(4)有機金属(第1II−B族)ハロゲン化物、
例えば塩化t−ブチルサリチルアルデヒドロセリウム(
III ) 、塩化サリチルアルデヒドセリウム(II
I)、塩化5−シクロへキシルサリチルアルデヒドセリ
ウム(■■工)、塩化2−アセチルフェノラートセリウ
ム(III)、塩化オキサラクトセリウム(III )
 、臭化オキサラクトセリウム(III )等が挙げら
れる。不安定なハロゲン化物イオンを有する好ましい化
合物は無機ハロゲン化物酸および有機金属ハロゲン化物
である。 [0054] 希土類金属触媒系は「現場で」の方法を用いて製造する
ことができるしまたは「予備成形される」ことができる
。「現場で」とは触媒成分を重合されるモノマーに別個
に加えることを意味する。「予備成形される」とは触媒
成分を一緒に混合した抜工任意のその成分を重合される
モノマーに暴露する方法を意味する。本発明に記載した
種類の触媒系を用いる場合、モノマーの存在は活性触媒
種の生成には必要ではなく、したがって、「予備成形さ
れる」触媒の利用を容易にすることが知られている。更
に、新たに1予備成形される」触媒は使用前に熟成させ
た触媒よりも活性があることが多いということが知られ
ている。大きく改良されたなうことによって製造するこ
とができる。モノマー存在下での予備成形により均一な
(可溶性)触媒を生じるが、モノマー不在で混合するこ
とによって製造されたものは不均一(不溶性)であるこ
とが多い。このような「予備成形」方法は、参考文献と
して本明細書中に後述される米国特許第3.7”94,
604号明細書に詳細に記載されている。 [0055] 本発明の重合触媒コンパウンドの成分の比率は、広範囲
に変更することができる。ハロゲン含有化合物のハロゲ
ン化物イオンが臭化物イオン、塩化物イオンまたはヨウ
化物イオンである場合、ハロゲン化物イオンの第1II
 −B族の金属に対する原子比率は約0.171〜約6
/1であることができる。更に好ましい比率は約0.5
71〜約3.5/1であり、最も好ましい比率は約2/
1である。しかしながら、ハロゲン含有化合物のハロゲ
ン化物イオンがフッ化物イオンである場合、フッ化物イ
オンの第1II−B族の金属に対する比率は約20/1
〜約80/1であり、最も好ましくは約30/1〜約6
071である。水素化トリアルキルアルミニウムまたは
水素化アルキルアルミニウムの第1II −B族の金属
に対するモル比は約4/1〜約20071であることが
でき、最も好ましくは約8/1〜約10071である。 ジオレフィンの第1II −B族の金属に対するモル比
は約0.271〜約300071であることができ、最
も好ましくは約5/1〜約500/1である。 [0056] 還元系に充填される希土類触媒の量は広範囲にわたって
変更することができ、唯一必要なことは、反応系中に存
在する触媒コンパウンドの触媒量が1.3−ブタジェン
モノマーの重合を引き起こすのに十分であるということ
である。残りの問題を最小限度にするためには低濃度の
触媒が望ましい。第1II−B族の金属の触媒濃度がモ
ノマー100g当り第1II−B族の金属0.05〜1
.0ミリモルである場合に重合が生じることが見出ださ
れた。好ましい比率はモノマー100g当り第1II−
B族の金属0.1〜0.3ミリモルである。 [0057] 当然ながら、用いられる全触媒系の濃度は、系の純度、
望ましい重合速度、温度および他の要因などの要因に依
存する。したがって、特定の濃度が触媒量を用いること
をいう以外のことを示すことはない。 [0058] 希土類触媒系を用いるこのような重合反応が行なわれる
温度は広範囲にわたって変更することができる。通常、
温度は一60℃のような極めて低い温度がら最高150
℃以上のような高温度まで変更することができる。した
がって、温度は1.3−ブタジェンモノマーの希土類触
媒系による重合においては重要な要因ではない。しかし
ながら、一般的に、約20℃〜約90℃の範囲の温度で
重合反応を行なうのが好ましい。重合が行なわれる圧力
も広範囲にわたって変更することができる。反応を大気
圧で行なうことができるしまたは、所望ならば、減圧で
または過圧で行なうこともできる。概して、用いられる
操作条件下で反応物によって生じるおよそ自己発生的圧
力で反応を行なう場合に、十分な重合が得られる。 [0059] ビニルハロゲン化物は、参考文献として本明細書中に後
述されるスロックモルトン(Throckmor to
n)に対する米国特許第4,663,405号明細書に
記載の分子量調節剤として希土類触媒系と一緒に用いる
ことができる。分子量調節剤として用いることができる
ビニルハロゲン化物としてフッ化ビニル、塩化ビニル、
臭化ビニルおよびヨウ化ビニルが挙げられる。臭化ビニ
ル、塩化ビニルおよびヨウ化ビニルが好ましい。概して
、塩化ビニルおよび臭化ビニルが最も好ましい。用いら
れるビニルハロゲン化物の量は合成されるポリマーに望
ましい分子量によって変更する。当然ながら、ビニルハ
ロゲン化物を多量に用いるほど、−層低分子量のポリマ
ーを生成する。原則として、約0.05〜10phm(
モノマー100部当りの部)のビニルハロゲン化物を用
いる。概して、0. 1phm〜2.5phmのビニル
ハロゲン化合物が重合の際に存在する。当該技術者は、
特定の望ましい分子量を有するポリマーを製造するため
に、ビニルハロゲン化合物の量を容易に確認することが
できる。 [0060] 周期系の第1族および第1I族からの金属も1,3−ブ
タジェンモノマーを重合して1.4−ポリブタジェンに
するための触媒として用いることができる。この種の開
始剤系の利用により「リビング」ポリマーが生成される
。この種の開始剤系で最も一般的に用いられる金属とし
てバリウム、リチウム、マグネシウム、ナトリウムおよ
びカリウムが挙げられる。リチウムおよびマグネシウム
がこのような開始剤系で最も一般的に用いられる金属で
ある。ブタジェンモノマーを重合してポリブタジェンに
するのに最も一般的に用いられる金属開始剤系は有機金
属化合物の形態である。例えば、リチウムを用いてこの
ような重合を有機アルミニウム化合物の形態で触媒する
のが一般的である。通常、このような有機アルミニウム
化合物は構造式Li−R(式中、Rは1〜20個の炭素
原子を有するアルキル基を表わす)を有する。更に一般
的に、このようなアルキルリチウム化合物のアルキル基
は2〜8個の炭素原子を有する。例えば、ブチルリチウ
ムはこのような重合のための開始剤として極めて一般的
に用いられる。 [0061] 本文中に記載したもの以外の触媒系を用いてポリブタジ
ェンセメントを製造することも可能である。このような
ポリブタジェンセメントを、本発明の配合物を製造する
のに利用することができるということも予想される。 [0062] 他のエラストマーのラバーセメント、例えば、ポリイソ
プレン、スチレン−ブタジェンゴム(SBR)またはス
チレン−イソプレン−ブタジェンゴム(SIBR)も、
既知の溶液重合法を用いて合成することができる。当然
ながら、このようなラバーセメントは本発明の高度に分
散した配合物を製造するのに用いることもできる。 [0063] ポリアミドまたはポリエステルは二層または二酸塩化物
およびジアミンまたはジオールをラバーセメントに単に
加えることによって合成することができる。通常、極性
有機溶剤をラバーセメントに更に加えるのが好ましい。 このような極性有機溶剤はジオールまたはジアミンに対
して好都合な溶剤でなければならないし且つラバーセメ
ントの無極性溶剤に混和性でなければならない。このよ
うな極性有機溶剤の若干の代表例としてメチルリチルケ
トン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホル
ム、ピリジンおよびジメチルスルホキシドが挙げられる
。 多くの場合、ジオールまたはジアミンを極性有機溶剤に
溶解させた後ジオールまたはジアミンのその溶液をラバ
ーセメント中に混合することが望ましい。 [0064] 化学量論的量の二層または二酸塩化物およびジアミンま
たはジオールを加えるのが典型的である。加えられるモ
ノマーの量は、製造される高度に分散した配合物中のポ
リアミドまたはポリエステルの所望な配合濃度に依存す
るものである。 典型的に、ポリアミドまたはポリエステルを約2phr
〜約50phr (ゴム100部当りの部)有する配合
物を製造するのに十分なモノマーの量を加える。典型的
に、高度に分散した配合物がポリアミドまたはポリエス
テルを約5phr〜約40phr有することが好ましい
。配合物中のポリアミドまたはポリエステルの最も好ま
しい量は高弾性ゴムコンパウンドの最終用途に依存する
ものである。 概して、約10phr〜約30phrの範囲内の量が最
も好ましい。 [0065] モノマーのラバーセメント中溶液は、通常、モノマーお
よびポリマーを重合媒質(モノマー、ゴムおよび溶剤)
の総重量に基づいて約5重量%〜約35重量%有する。 重合媒質はモノマーおよびポリマーを約10p〜約30
%有するのが好ましい。一般的に、重合媒質がモノマー
およびポリマーを約15重量%〜約25重量%有するの
が更に好ましい。商業的操作では、重合媒質がモノマー
およびポリマーを約20重量%有するのが典型的である
。 [0066] 本発明の最も極めて好ましい態様において、ポリアミド
またはポリエステルは界面重合によって合成される。こ
のような界面重合で用いられる重合媒質は水性相および
有機相から成る。水性相は水および少なくとも1種類の
ジオールモノマーまたはジアミンモノマーから成る。通
常、水性相は水溶性塩基も有する。ジアミンは塩基およ
びモノマーの双方に役立つように用いることができる。 しかしながら、ジオールモノマーを用いる場合、水溶性
塩基を含むことが重要である。通常、水溶性塩基は水酸
化ナトリウムのような無機塩基である。ジオールモノマ
ーを用いる場合、水性相中に界面活性剤を含むのが極め
て望ましい。一般的に、陰イオン界面活性剤がこの目的
に好ましいものである。陽イオン相転移剤も有用である
。 [0067] 有機相はラバーセメントと、所望により極性有機溶剤お
よび二層ハロゲン化物とから成る。ラバーセメントは少
なくとも1種類のゴムの少なくとも1種類の無極性有機
溶剤中溶液である。有機相は二層ハロゲン化物をラバー
セメント中に混合することによって製造することができ
る。用いられる極性有機溶剤は二層ハロゲン化物に対し
て好都合な溶剤でなければならない。 [0068] 界面重合は有機相を水性相と混合し且つ撹拌させること
によって行なわれる。 有機相の水性相に対する重量比は、通常、約10:90
〜約90 : 10の範囲内であり、30ニア0〜70
:30の比率が好ましい。このような界面重合は約り℃
〜最高約100℃までの極めて広範囲の温度で行なうこ
とができる。通常、このような重合を約20℃〜約50
℃の範囲内にある温度で行なうのが好ましい。 [0069] 実際に、二層または二酸塩化物のいずれの種類も本発明
の高弾性ゴムコンパウンドを製造するのに用いることが
できる。用いることができる二層は、通常、構(式中、
Aは1〜約12個の炭素原子を有するアルキレン基また
は6〜約30個の炭素原子を有するアリーレン基を表わ
す)を有する。このようなアルキレン基は2〜10個の
炭素原子を有するのが好ましい。通常、二層は芳香族で
あるのが好ましく、テレフタル酸およびイソフタル酸で
あるのが極めて好ましい。 [0070] 用いることができる二層ハロゲン化物は、通常、構造式
(式中、Aは1〜約12個の炭素原子を有するアルキレ
ン基または6〜約30個の炭素原子を有するアリーレン
基を表わし、Rはハロゲン原子を表わす)を有する。こ
のようなアルキレン基は2〜10個の炭素原子を有する
のが好ましい。通常、二酸ハロゲン化物は二酸フッ化物
、二酸塩化物または二酸臭化物である。通常、二酸塩化
物が好ましい。通常、二酸塩化物が塩化テレフタロイル
のような部族二酸塩化物であるのが好ましい。 [0071] ポリアミドは、実際に任意の種類のジアミンモノマーと
二層または二酸塩化物とを反応させることによって製造
することができる。用いることができるジアミンは、通
常、構造式H2N−A−NH2(式中、Aは2〜約30
個の炭素原子を有するアルキレン基または6〜約30個
の炭素原子を有するアリーレン基を表わす)を有する。 用いることができるジアミンモノマーの若干の代表例と
してエチレンジアミン、フェニレンジアミン、1,6−
ヘキサンジアミン、ネオペンチルグリコール、ナフタリ
ンジアミン、1,4−ブチレンジアミン、ピペラジン、
ヒドラジン等が挙げられる。 [0072] ポリエステルを製造するのに用いることができるジオー
ルは、一般的に、構造式HO−A−OH(式中、Aは約
6〜約30個の炭素原子を有するアルキレン基または6
〜約30個の炭素原子を有するアリーレン基を表わす)
を有する。用いることができるジオールの若干の代表例
として1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメ
タツール、ヒドロキノン、レソルシノール、ビスフェノ
ール−A等が挙げられる。 [0073] 本発明の別の態様において、ポリアミドは、構造式H2
N−R−COOH(式中、Rは2〜約30個の炭素原子
を有するアルキレン基または6〜約30個の炭素原子を
有するアリーレン基を表わす)を有するモノマーを重合
させることによってラバーセメント中で合成することが
できる。通常、このような重合を、(1)リン含有化合
物、例えば二塩化フェニルホスフィン、ヘキサクロロシ
クロトリホスファトリアゼン、トリフェニルホスフィン
またはジフェニルクロロホスフェート;および(2)少
なくとも1種類の酸受容体から成る触媒系によって触媒
することが望ましい。二塩化ジフェニルホスフィン側基
を有するポリマー性剤も触媒系としての酸受容体と一緒
に用いることかできる。このような触媒系は、その内容
が参考文献として本明細書中に後述される米国特許第4
,668,762号明細書およびキタヤマ(Ki ta
yama) 、サヌイ(Sanui)およびオガタ(O
gata)による「二塩化トリフェニルホスフィンとの
直接重縮合による芳香族ポリエステルの合成(Synt
hesis  of  Aromatic  Po1y
esters  by  Direct  Po1yc
ondensation  with  Triphe
nylphosphine  Dichloride)
J、Journal  of  Polymer  5
cience、22巻:Polymer  Chemi
stry  Edition、2705〜2712 (
1984)に更に詳細に記載されている。このような直
接重縮合反応はN、N−ジメチルホルムアミドの存在下
で塩化p−)ルエンスルホニルを用いることによっても
触媒することができる。このような触媒系は、その内容
が参考文献として本明細書中に後述される、ヒガシ(H
igashi)  アキャマ(Akiyama) 、タ
カハシ(Takahashi)およびコヤマ(Koya
ma)による[芳香族ジカルボン酸およびビスフェノー
ルと、塩化トシルおよびN、N−ジメチルホルムアミド
とのピリジン中での直接重縮合(Direct  Po
1ycondensation  of  Aroma
tic  Dicatboxylic  Ac1dsa
nd  B15phenols  with  Tos
ylchloride  and  N、Ndimet
hlformamide  in  Pyridine
)J、Journal  of  Polymer  
5cience、22巻:Polymer  Chem
istry  Edition、1653〜1660(
1984)に更に詳細に記載されている。 [0074] エンハロゲン化物モノマーを、ジアミンモノマーまたは
ジオールモノマーを含む乾燥ゴムのマトリックス中に配
合して高弾性ゴムコンパウンドを製造することができる
。このような方法では、通常、ジアミンモノマーまたは
ジオールモノマーをゴムに混合した後、続いて、既にジ
アミンモノマーまたはジオールモノマーを含んでいるそ
のゴムにエンハロゲン化物を配合するのが好ましい。こ
の順序を逆にして、エンハロゲン化物モノマーをゴムに
混合し、次にジアミンモノマーまたはジオールモノマー
を加えることも可能である。典型的に、エンハロゲン化
物モノマーを、ジオールモノマーまたはジアミンモノマ
ーを加えるのと同時に乾燥ゴムに加えることは望ましく
ない。 [0075] 本発明のもう一つの好ましい態様では、エンハロゲン化
物を乾燥ゴムの第一の部分に分散させる。ジオールモノ
マーまたはジアミンモノマーはゴムの第二の部分に配合
する。次に、その二種類の成分を、エンハロゲン化物を
有するゴムとジオールモノマーまたはジアミンモノマー
を有するゴムとを混合するように配合することができる
。この方法によってもポリエステルまたはポリアミドを
乾燥ゴムのマトリックス中に高度に分散させた配合物が
製造される。 ポリエステルまたはポリアミドはゴムマトリックス中で
またはポリマーセメント溶液中で、約り℃〜約100℃
の広範囲の温度で合成することができる。便宜上、典型
的に、このような溶液重合および界面重合は室温で行な
い、約20℃〜約50℃の範囲の温度が好ましい。ポリ
エステルまたはポリアミドを乾燥ゴムのマトリックス中
で製造する場合、重合を行なう温度はモノマーの融点(
典型的に約20℃〜約200℃の範囲内)を上回るもの
である。このような重合を約200℃〜約160℃の範
囲内の温度で行なうのが好ましく、重合を約り20℃〜
約140℃の範囲内の温度で行なうのが最も好ましい。 [0076] ポリエステルまたはポリアミドを乾燥ゴムのマトリック
ス中で合成する場合、重合は、ゴムおよびモノマーに機
会的剪断力を施しながら行なう。典型的に、重合は、モ
ノマーを乾燥ゴム全体に均一に分散させるように十分に
高い剪断力を与えることが可能な押出機またはミキサー
中で行なう。バンバリーミキサ−およびブラベンダーミ
キサーはこの方法での利用に極めて適当である。 [0077] 本発明を下記の作業実施例によって例証するが、これは
単に例証するために示すものであり、発明の範囲または
実施することができる方法を制限するものと見なしては
ならない。特に具体的に断らない限り、部および百分率
は重量によるものである。 [0078]
【実施例1】 エラストマーセメントは、ポリブタジェンゴム100g
をトルエン中に溶解させ且つ1リツトルに稀釈すること
によって製造される。次に、ヒドロキシ安息香酸(23
g、0.167モル)をトリフェニルホスフィン(48
,1g、0゜18モル)と−緒に乾燥ピリジン100m
1中で混合する。次に、この溶液を窒素流下でエラスト
マーセメントに加える。均一な溶液が得られる。次に、
ヘキサクロロエタン(59g、0.25モル)を最小量
のピリジン中溶液としての混合物に速やかに撹拌しなが
ら加える。発熱反応が生じ、白色の不均一な懸濁液が生
じる。1時間後に、得られる混合物をイソプロパツール
/水溶液中に沈殿させ、濾過し、そして真空オーブン中
で乾燥させる。 [0079]
【実施例2】 エラストマーセメントは実施例1のように製造される。 最小量の塩化メチレン中溶液としての塩化テレフタロイ
ル(25,39g、0.125モル)をエラストマーセ
メントに加えて均一な溶液を得る。次に、ピリジン(3
0ml)中のヒドロキノン(13,76g、0.125
モル)をセメントに撹拌しながら滴加する。粘度が増加
し且つ白色の不均一な懸濁液が生成される。3時間後、
撹拌を止め、混合物をイソプロパツール/水溶液中に沈
殿させ、濾過し、そして真空オーブン中で乾燥させる。 [0080]
【実施例3】 27ガロン(102リツトル)のステンレス鋼製反応器
にシス−1,4−ポリイソプレンのヘキサン中11%溶
液1001bs (45,4kg)を入れた。次に、塩
化テレフタロイル(1,9kg、9.35モル)をヘキ
サン中に約35℃で均一な溶液になるまで溶解させた。 次に、水酸化ナトリウム1.81bs (082kg)
と、ヒドロキノン2.161bs  (0,98kg)
と、水1ガロン(3,8リツトル)中の界面活性剤0.
1lbs (45g)とから成る水性溶液をヘキサン溶
液に加えた。次に、得られる混合物を約1時間撹拌した
。ヘキサンを除去し、得られた試料を水で洗浄し、そし
て乾燥させて複合材料約15.71bs  (7,1k
g)を生じた。 [0081]
【実施例4】 天然ゴム(230g)を容量410ccのバンバリーミ
キサ−に100℃で加えた。バンバリーを温度およびト
ルクの双方が平均化するまで運転させた。ヘキサメチレ
ンジアミン(5,84g)をそのミキサーに加え、天然
ゴムと一緒に約3分間混合した。次に、塩化テレフタロ
イル(10,20g)をミキサーに加えた。温度および
トルクの双方が著しく増加し、ミキサーを更に5分間運
転した。 次に、得られるゴム複合材料をその混合物から取り出し
た。 [0082]
【実施例5】 1リツトルの丸底フラスコにポリイソプレンのヘキサン
中19%溶液252gを入れた。次に、塩化テレフタロ
イル(11,99g)をフラスコに加え、その混合物を
35℃まで加熱して酸塩化物に溶解させた。次に、水性
溶液をヒドロキ/:/(6,175g)と、水酸化ナト
リウム(5,16g)と、水30m1とから製造した。 硫酸テトラブチルアンモニウム(1,0g)を相転移剤
として水性溶液に加えた。次に、得られる水性溶液を一
窒素下でヘキサン溶液に加えた。続いて、得られる混合
物を約2時間または重合が完了するまで撹拌した。次に
、得られる懸濁液をイソプロパツール/水溶液中に沈殿
させ、濾過し、そして真空オーブン中で乾燥させた。 [0083]
【実施例6】 この実施例は、エトキシル化されたラウリル硫酸ナトリ
ウム0.27gを界面活性剤として水性溶液に加えるこ
とを除き、実施例5で詳述したのと同じ方法を用いて行
われた。 [0084]
【実施例7】 ヘキサン130.5g中に溶解させた5BR32,62
gがら成るエラストマーセメントを1リツトルのフラス
コに入れた。次に、塩化テレフタロイル(1188g)
をフラスコに加えた。得られる混合物を35℃まで加熱
して酸塩化物に溶解させた。次に、水性溶液をp−アミ
ノフェノール(6,14g)と、水酸化ナトリウム(4
,68g)と、ラウリル硫酸ナトリウム(0,37g)
と、水50m1とから製造した。次に、その水性溶液を
窒素下でエラストマーセメントに加えた。次に、得られ
る混合物を約30分間撹拌した。次に、得られるポリエ
ステルアミドのエラストマーセメント中懸濁液をイソプ
ロパツール/水溶液中に凝固させ、濾過し、そして真空
オーブン中で乾燥させて複合材料的46gを生じた。 [0085]
【実施例8】 ヘキサン(545g)中のポリイソプレン(119,6
g)がら成るエラストマーセメントを2リツトルの反応
がまに入れる。次に、塩化テレフタロイル(42,31
g)をそのセメントに溶解させた。次に、ヘキサメチレ
ンジアミン(24,22g)と、水酸化ナトリウム(1
6,67g)と、エトキシル化されたラウリル硫酸ナト
リウム(1,0g)と、水120m1とから成る水性溶
液を窒素下でセメントに加えた。得られる混合物を10
分間激しく撹拌した後、イソプロパツール/水溶液中に
凝固させ、濾過し、そして乾燥させて複合材料的300
gを生じた。 [0086]
【実施例9】 ヘキサン(418g)中るポリイソプレン(91,79
g)がら成るエラストマーセメントを2リツトルの反応
がまに入れた。次に、塩化テレフタロイル(22,25
g)をそのセメントに溶解させた。次に、ビスフェノー
ル−A(25゜01 g)と、水酸化ナトリウム(9,
2g)と、エトキシル化されたウラリル硫酸ナトリウム
(1,2g)と、水100m1とから成る水性溶液を速
やかに撹拌しながらセメントに加えた。次に、得られる
懸濁液をイソプロパツール/水溶液中に凝固させ、濾過
し、そして乾燥させて複合材料130gを生じた。 [0087] 若干の代表的な態様および詳細を本発明を例証する目的
で示したが、それに種々の変更および改良を本発明の範
囲を逸脱することなく行なうことができるということは
当該技術者には当然のことである。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)少なくとも1種の二酸または二酸ハ
    ロゲン化物と、ジオールおよびジアミンから成る群より
    選択された少なくとも1種の化合物とをゴム状エラスト
    マーのポリマーセメント中で、ゴムセメント中にポリエ
    ステルまたはポリアミドを分散させたものを生成させる
    条件下で重合させ;そして(2)そのゴムセメントから
    高弾性ゴムコンパウンドを回収する工程を含んで成る、
    高弾性ゴムコンパウンドの製造法。
  2. 【請求項2】少なくとも1種の二酸ハロゲン化物と、ジ
    オールおよびジアミンから成る群より選択された少なく
    とも1種の化合物とを少なくとも1種の乾燥ゴムのマト
    リックス中で重合させて高弾性ゴムコンパウンドを製造
    する工程を含んで成る、高弾性ゴムコンパウンドの製造
    法。
  3. 【請求項3】(1)(a)水および(b)ジオールまた
    はジアミンから成る水性相を調製し;(2)(a)ゴム
    セメントおよび(b)二酸ハロゲン化物から成る有機相
    を調製し;(3)その水性相と有機相とを、撹拌を行な
    い且つポリアミドまたはポリエステルを生成させる重合
    が生じるのに十分な条件下で混合し;そして(4)水性
    相および有機相から高弾性ゴムコンパウンドを回収する
    工程を含んで成る界面重合による高弾性ゴムコンパウン
    ドの製造法。
  4. 【請求項4】(1)(a)水および(b)ジオールまた
    はジアミンから成る水性相を、(a)ゴムセメントおよ
    び(b)二酸ハロゲン化物から成る有機相全体にある一
    定温度で且つポリアミドまたはポリエステルを生成させ
    る条件下で分散させ;そして(2)高弾性ゴムコンパウ
    ンドを回収する工程を含んで成る、高弾性ゴムコンパウ
    ンドの製造法。
  5. 【請求項5】ジオールまたはジアミンを極性有機溶剤に
    溶解させ、次にそのジオールまたはジアミンの極性有機
    溶剤中溶液をゴムセメントに加える、請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】前記の二酸または二酸ハロゲン化物が二酸
    ハロゲン化物である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】約20℃〜約50℃の範囲内にある温度で
    実施される、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】水性相が更に界面活性剤を含む、請求項3
    記載の方法。
  9. 【請求項9】水性相が更に水溶性塩基を含む、請求項8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】有機相の水性相に対する比率が30:7
    0〜70:30の範囲内である、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】約20℃〜約50℃の範囲内にある温度
    で実施される、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】二酸ハロゲン化物が二酸塩化物である、
    請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】二酸塩化物がテレフタロイルクロライド
    である、請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】ジオールまたはジアミンがジオールであ
    る、請求項3記載の方法。
  15. 【請求項15】ジオールまたはジアミンがヒドロキノン
    である、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】ゴムセメントがポリブタジエンおよび有
    機溶剤から成る、請求項3記載の方法。
  17. 【請求項17】水溶性塩基が水酸化ナトリウムである、
    請求項9記載の方法。
  18. 【請求項18】界面活性剤が陰イオン界面活性剤である
    、請求項8記載の方法。
  19. 【請求項19】有機相の水性相に対する比率が約10:
    90〜約90:10の範囲内であり;この方法が約0℃
    〜約100℃の範囲内にある温度で実施される、請求項
    9記載の方法。
  20. 【請求項20】ゴムセメントがポリイソプレンおよび有
    機溶剤から成る請求項3記載の方法。
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