JPH03290164A - 生呉の蒸煮缶及び連続蒸煮装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、豆腐の製造工程において大豆を粉砕して得ら
れる、流動性に欠ける生呉を連続的に加熱蒸煮しながら
供給する装置に関するものである。

従来の技術 豆腐製造における生呉は流動性が悪く、かつ加熱すると
含まれる大豆タンパクの加熱面へのこげ付きが生じやす
いことから、この加熱装置としては装置自体を外部から
加熱する形式のものは不適当とされ、このため材料の加
熱は直接材料中に蒸気を吹き込んで行われ、また材料の
供給は装置内にスクリュー等を設けることなく、単にポ
ンプ圧により圧送しているため作業性が悪く、これらの
点が製造工程の隘路とされていた。

発明が解決しようとする課題 本発明は、このような従来の低流動性の生呉の加熱装置
の欠点を改良し、外部間接加熱でありながら、こげ付き
のような生呉の加熱上のトラブルなどがなく、スムーズ
に生呉を供給することができ、しかも、生産性の良好な
生呉の連続加熱供給装置を提供することを目的としてな
されたものである。

課題を解決するための手段 本発明者は、加熱によるトラブルのない、生呉の供給の
スムーズな加熱供給装置としての連続蒸煮装置を開発す
るため種々研究を重ねた結果、生呉の蒸煮缶において、
内部にスクリューを備え、かつ外部から装置自体を加熱
する通常の装置に、そのスクリューを利用して装置内面
を強制的に清浄にする掻取板を付設するとともに、この
蒸煮缶を縦に多連に組合せて設けることにより、その目
的を達威しうろことを見出し、この知見に基づいて本発
明をなすに至った。

すなわち、本発明は、少なくとも１個の円筒状内筒の一
端に注入口８、他端に排出口９を備えた内外二重筒状加
熱ジャケット付きケーシング１１該ケーシング内に軸設
した、該ケーシング内周面に対し若干の間隙を保って回
転するスクリュー６、及びスクリュー６の外周の複数の
螺旋翼１０．１０・・・にわたって配設した複数個の帯
状の掻取板１１から成る生呉の蒸煮缶、同大の２個の円
筒状内筒２′、２“を縦設し、各円筒状内筒の一端に注
入口、他端に排出口を備え、かつ該内筒をジャケット空
間を介して外筒３′で囲繞する内外二重筒状加熱ジャケ
ット付きケーシング１′、該ケーシング内に縦に軸設し
た、該ケーシング内周面に対し若干の間隙を保つて回転
する２個のスクリュー、及びスクリューの外周の複数の
螺旋翼にわたって配設した複数個の帯状の掻取板から成
る生呉の蒸煮缶、及びこれらの蒸煮缶を縦設して多連に
組合せたことを特徴とする生呉の連続蒸煮装置を提供す
るものである。

実施例 次に、添付図面に従って本発明の詳細な説明する。

先ず、第１図及び第２図は本発明の蒸煮缶の１例を示す
ものであり、ｌはケーシングであって、金属薄板で作ら
れた内筒２と断熱性の外筒３よりなるジャケットとして
形成され、蒸気人口４、蒸気出口５を介して吹込蒸気に
より加熱されるようになっている。

このケーシングｌ内にはスクリュー６がその中心軸７を
密封軸受で支持して設けられ、ケーシングｌの一端の下
方に設けた注入口８から供給される生呉を他端の上方に
設けた排出口９に向ってかきまぜながら押送するように
なっている。

このスクリュー６の外周面にはそれぞれ隣接する−組の
螺旋翼１０．１０にわたって内筒２の内周面を摺擦すべ
き帯状の掻取板１１・・・が円周等分位置すなわち、図
の実施例においては第２図に明らかなように１ピッチ当
り３個の掻取板１１・・・が１２０’の位置に取り付け
られ、さらに、これら隣接する螺旋翼に設けた３個一組
の掻取板１１・・・は各螺旋翼のピッチごとにその位置
を一定角度ずつ互いにずらせて取り付けられている。こ
のような複数の掻取板１１・・・の取付は方法は、上記
のみに限定されるものではなく、２個以上の螺旋翼にわ
たって取り付けられていてもよいし、また円周等分位置
以外のところに設けることも可能である。

次に、第３図及び第４図は本発明の蒸煮缶の別の例の説
明図であり、内外二重筒状加熱ジャケット付きケーシン
グｌ′は、同じ大きさの２個の円筒状内筒２′、２“を
縦に２連に配設しすなわち上下２連とし、該内筒をジャ
ケット空間を介して外筒３′で囲繞するように作られ、
第４図に示すように、下方の円筒状内筒の排出口は上方
の円筒状内筒の注入口に配管等で連結されている。さら
に各内筒には第１図の蒸煮毎と同様にスクリュー、中心
軸、掻取板等（いずれも図示せず）が設けられている。

このものは、第３図に示すように、各蒸煮毎のスクリュ
ーの各駆動軸がそれぞれ共通の１個のモータ１２と鎖伝
動などの伝動機構により連結されると、モータ１個で両
方の蒸煮毎の中心軸７′、７“を駆動することができる
ので有利である。

本発明は、さらにこれらの蒸煮毎を縦に複数連ねて組み
合せ配設したものも含まれる。

第゛５図及び第６図は、このように蒸煮毎を多連に縦設
した本発明装置の種々の例の説明図であり、第５図は、
第３図の蒸煮毎を上下に連結した場合であり、−屑処理
容量を増大することができる。

第６図は、蒸煮毎を相互に４段に連結縦設し、生呉の流
れを最下段の蒸煮毎から最上段の蒸煮毎へと導くもので
あって、注入口は各蒸煮毎の一端の下方に、かつ排出口
は各蒸煮毎の他端の上方にそれぞれ設けた場合であり、
装置始動時のエアー排出がスムーズに行われる。すなわ
ち、各蒸煮毎において、下方から供給される生呉が下か
らせり上ってエアーを上方へ追いやり、このエアーは上
方の排出口から上段の蒸煮毎へあるいは最上段の場合に
は外部へそれぞれ排出される。他方、装置使用後に装置
を洗浄する場合には、前記の生呉の流れとは全く逆に洗
浄液を最上段の排出口側から供給し、順次上段から下段
へと流下させることにより、簡単かつ効率的に洗浄が行
われる。

発明の作用、効果 本発明においては、上記の構造により、各蒸煮毎におい
て注入口から供給された生呉は加熱されるとともに、ス
クリューの各螺旋翼を介して搬送され排出口から排出さ
れ、同時に内筒内周面に付着して加熱によりなかば乾燥
状態となった付着物は、スクリューに分割した形で付設
された多数の掻取板により順次剥脱される。この結果、
内外筒による間接加熱並びにスクリューによる撹拌、供
給の同時並行処理が可能となるから、極めて効率的であ
る。つまり各掻取板は互いにその取付位置をずらせて分
割した形で設けられているから、螺旋翼による生呉の押
送が阻害されるおそれがなく、７ また、各螺旋翼は周縁が各掻取板より若干内方に入り込
ませて設けられているから、付着物による無理が生じる
おそれがないのであって、しかも、掻取板はスクリュー
を利用して作動され、別個の動力を要しないから経済的
である。さらに、このような各蒸煮毎は多連に縦設され
ているので、各スクリュー駆動軸を共通のモータで駆動
しうるなど機構面での効率化や簡素化が可能であるし、
また、処理容量を増大することができ、生産性を向上す
ることができるなど、工業的に多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の蒸煮毎の１例の断面側面図、第２図は
第１図Ａ−Ａ位置における断面正面図、第３図は本発明
の蒸煮毎の別の例の正面説明図、第４図は第３図の蒸煮
毎の側面説明図、第５図及び第６図は本発明の連続蒸煮
装置の種々の例の説明図である。 １．１’・・・ケーシング、２．２′、２“・・・内筒
、３，３′・・・外筒、４・・・蒸気入口、５・・・蒸
気出口、６・・・スクリュ、８・・・注入口、９・・・
排出口、ｌＯ・・・螺旋翼、１１・・・掻取板

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　少なくとも１個の円筒状内筒の一端に注入口（８）
   、他端に排出口（９）を備えた内外二重筒状加熱ジャケ
   ット付きケーシング（１）、該ケーシング内に軸設した
   、該ケーシング内周面に対し若干の間隙を保って回転す
   るスクリュー（６）、及びスクリュー（６）の外周の複
   数の螺旋翼（１０、１０・・・）にわたって配設した複
   数個の帯状の掻取板（１１）から成る生呉の蒸煮缶。 ２　同大の２個の円筒状内筒（２′、２″）を縦設し、
   各円筒状内筒の一端に注入口、他端に排出口を備え、か
   つ該内筒をジャケット空間を介して外筒（３′）で囲繞
   する内外二重筒状加熱ジャケット付きケーシング（１′
   ）、該ケーシング内に縦に軸設した、該ケーシング内周
   面に対し若干の間隙を保って回転する２個のスクリュー
   、及びスクリューの外周の複数の螺旋翼にわたって配設
   した複数個の帯状の掻取板から成る生呉の蒸煮缶。 ３　請求項１又は２記載の蒸煮缶を縦設して多連に組合
   せたことを特徴とする生呉の連続蒸煮装置。 ４　複数の帯状の掻取板がそれぞれ隣接する螺旋翼を連
   ねて設けられている請求項１、２又は３記載の連続蒸煮
   装置。 ５　複数の帯状の掻取板が螺旋翼の１ピッチごとにその
   取付位置を適宜移動させ各円周等分位置に設けられてい
   る請求項４記載の連続蒸煮装置。 ６　注入口が円筒状ケーシングの一端の下方に、かつ排
   出口が円筒状ケーシングの他端の上方に設けられている
   請求項１ないし６のいずれかに記載の連続蒸煮装置。