JPH03289813A - デジタル信号遅延回路 - Google Patents

デジタル信号遅延回路

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JPH03289813A
JPH03289813A JP2091616A JP9161690A JPH03289813A JP H03289813 A JPH03289813 A JP H03289813A JP 2091616 A JP2091616 A JP 2091616A JP 9161690 A JP9161690 A JP 9161690A JP H03289813 A JPH03289813 A JP H03289813A
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JP
Japan
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signal
circuit
delay
digital signal
variable delay
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JP2091616A
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English (en)
Inventor
Takahiro Murooka
孝宏 室岡
Toshio Kondo
利夫 近藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、デジタル信号を遅延させる際に、その遅延量
を可変できるデジタル信号遅延回路に関するものである
[従来の技術] 従来、一定の周期を持つデジタル信号から位相の異なる
信号を得ようとする場合、ノフトレノス夕を用いて基本
の高速信号で分周する方式と、可変遅延回路と位相比較
回路と位相差積分用コンデンサから成るアナログ回路構
成の遅延回路を用い、可変遅延回路の遅延量を位相比較
回路と位相差積分用コンデンサの出力で制御する方式と
がある。
ンフトレジスタを用いる方式の場合では、この方式で必
要となる基本の高速信号をLSI(大規模集積回路)の
外部から高速のデジタル信号で与えるのは不可能になり
つつある。このため、LSI外部からは低速な信号を与
え、LSI内部においてこの低速信号を逓倍して上記の
高速信号を得る方法が採用されている。このような低速
信号を逓倍する手段としては、従来、PLL (フェー
ズロックドループ)が用いられてきた。
一方、アナログ回路構成の可変遅延回路を用いる従来の
デジタル信号遅延回路は、第9図のブロック図に簡単な
構成例として示されている。この従来例の構成において
、+01はデジタル信号の入力端子、102は位相の遅
延されたデジタル信号の出力端子、103は可変遅延回
路、104は位相比較回路、105は位相差積分用のコ
ンデンサである。位相比較回路104は、位相比較器1
04aとその位相差出力を増幅するアナログ回路構成の
増幅回路104bとから成る。
上記における可変遅延回路103は、第1θ図に示すよ
うに構成されている。即ち、可変遅延回路103は、縦
属(シリアル)に接続された複数の論理ゲート回路II
I、I11.・・・、111と、この各論理ゲート回路
111の電源端子112に対して、各論理ゲート回路1
.11の駆動能力調整用のMOS)ランジスタ113,
113.・・・、113を配して成る。114はこの可
変遅延回路104の入力端子、115は各MOSトラン
ジスタ+13のゲート端子に接続された遅延量操作電圧
入力端子、116はこの可変遅延回路】04の出力端子
である。
以上のように構成された従来例の動作について述べる。
この従来例は、可変遅延回路+03として、シリアルに
接続した論理ゲート回路111の駆動能力を、その電源
端子112に配したMOSトランジスタ113の電流制
御により調整し、ゲート論理回路+11を経由するデジ
タル信号の遅延量を制御している。このMOS)ラノノ
スタ113は、入力端子+15に与えられる位相差積分
用コンデンサ+05の電位で制御される。即ち、位相比
較器+04aには遅延された信号と、入力端子+01の
入力信号とが入力され、その位相差を出力する。この信
号は増幅されコンデンサ105に蓄積され、コンデンサ
+05の端子の電位か上昇し、MOSトランジスタ11
3はオンとなり、ゲート回路+11の駆動能力は増加し
て遅延量は小さくなる。また、この逆の状態も存在し、
動作中においては遅延量は小さく増加減少を繰り返して
いる。これらかられかるように、入力信号と遅延された
信号のどちらが先に立ち上がるかという条件により遅延
量が変化する。
[発明か解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の技術における各デジタル信号
遅延回路の方式では、それぞれ以下に示す問題点があっ
た。
(1)PLLを用いる分周による方式では、PL Lが
、位相比較器1電圧制御発振器(VCO)ループフィル
タから構成され、これらをLSIチップ上に構成する場
合、vCOの発振周波数を制御するために必要となる大
容量の位相差積分コンデンサをLSIチップの外に配置
しなくてはならず、LSIチップにその外付はコンデン
サ用の信号端子を付けなくてはならなかった。また、こ
の分周による方式では基本の高速信号より細かい位相差
の信号を取り出すことかできない等の問題点が有った。
(2)第9図、第10図に示す従来例のデジタル信号遅
延回路では、上記PLLを用いる方式の場合よりもコン
デンサの容量を小さくてきるものの、ここで使用してい
る可変遅延回路103は、遅延量を大きくしようとして
いる時に、ノイズ等の外乱によって誤って電流制御に使
用したMOSトランジスタ113のしきい値電位を制御
電圧(遅延量操作電圧)が超えた場合、そのMOSトラ
ンジスタ113がカットオフしてしまい、論理ゲ−ト回
路111か動作しなくなる。その結果、遅延回路103
全体の動作が停止してしまうという問題点があった。こ
のため、位置差を積分するコンデンサ+05は、アナロ
グ増幅回路104bによるノイズの影響を避けるために
容量がある程度大きくなければ、安定して遅延量を制御
することができなかった。従って、大きな容量のコンデ
ンサ105をLSIチップ上に作らなければならず、面
積の関係上好ましくないという問題点となっていた。さ
らに、その増幅回路104bはアナログ回路構成の差動
増幅回路などであるため、アナログ増幅回路104bは
回路が動作していない状態でも、常にある程度の電流が
その回路を流れる。
そのため、全てがCMOS)ランジスタのデジタル的な
動作に基づいて構成した回路に比較して、このような増
幅回路104bを持つ回路構成のものは、大きな電力を
消費することとなるなどの問題点があった。
(3)上記PLLを用いた従来例や第9図の従来例は純
粋なアナログ回路を含み、これらをカスタムLSI等に
組み込む場合には特に問題はないか、ゲートアレー等に
組み込もうとすると、デジタル回路の中にアナログ回路
が混在することになり、対応が困難になるなと好ましく
なかった。
本発明は、上記問題点を解決するために創案されたもの
で、広い可変周波数範囲の入力デジタル信号に対し任意
位相の異なるデジタル信号を安定に得る事が可能なデジ
タル型の遅延回路であって、従来のPLLを用いる方式
のような大容量コンデンサやアナログ回路を使用するこ
となく、より少ない部品数で実現することできるデジタ
ル信号遅延回路を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本発明のデジタル信号遅延
回路の第1の構成は、 アナログ信号によりデジタル信号の遅延量を制御可能な
可変遅延手段と、それにより遅延された信号と前記デジ
タル信号との位相差を検出する手段と、前記位相差の進
遅度合に応じた大きさの前記アナログ信号を生成する手
段と、それにより生成されたアナログ信号を制御信号と
して前記可変遅延手段に帰還する手段とを有するデジタ
ル信号遅延回路において、前記可変遅延手段か、その構
成回路の駆動能力を前記信号のアナログ信号の大小で操
作して前記遅延量を制御する手段と、前記駆動能力の過
縮小を防止する保護手段とを有することを特徴とする。
また、同じく本発明のデジタル信号遅延回路の第2の構
成は、 アナログ信号によりデジタル信号の遅延量を制御可能な
可変遅延手段と、それにより遅延された信号と前記デジ
タル信号との位相差を検出する手段と、前記位相差の進
遅とその度合に応じたアナログ信号を生成する手段と、
それにより生成されたアナログ信号を制御信号として前
記可変遅延手段に帰還する手段とを有するデジタル信号
遅延回路において、前記アナログ信号を生成する手段が
、2組の大小の容量の電荷蓄積手段と、その一方の小さ
な容量の電荷蓄積手段の電荷を前記遅延された信号の前
記デジタル信号に対する進遅に応じて充放電する手段と
、前記大小の容量の電荷蓄積手段の間で電荷を移動させ
る手段とを何することを特徴とする。
[作用] 本発明は、デジタル信号の遅延量を制御する手段か、そ
の構成回路の駆動能力を、帰還されるアナログ信号の大
小で操作してその遅延量を制御する際に、駆動能力か過
縮小となるのを防止して動作の安定性を向上させること
により、アナログ信号を生成する手段に必要な電荷蓄積
手段であるコンデンサの容量を小さくするとともに、そ
の容量を小さくすることによってその充放電のためのア
ナログ増幅回路を不要とし、全ての回路をMOSトラン
ジスタで構成可能にする。
また、上記電荷蓄積手段をその容量の異なる大小2組に
分け、一方の容量の小さい側を遅延された信号と原デジ
タル信号の位相差の進遅の度合いに応して充放電し、他
方の容量の大きい側の電位を遅延量を制御する手段へ帰
還させるアナログ信号として、それらの間で電荷を移動
させることにより、MOS)ランジスタによる回路構成
を容易にするとともに、その遅延量を、付加回路を必要
とけずに大きな可変範囲で精度良く得れられるようにす
る。
「実施例コ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に、説明す
る。
第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図である
。本実施例の構成において、lは原デジタル信号Cin
の入力端子、2は任意位相の遅延されたデジタル信号の
出力端子、3a、3bは縦属接続の2つの可変遅延回路
、4は原デジタル信号Cinと遅延された信号の位相差
を検出する位相比較回路、5は位相比較回路4で検出さ
れた位相差の進遅の度合いに応じた大きさのアナログ信
号を生成するとともにそのアナログ信号を制御信号とし
て可変遅延回路3a、3bに帰還させる遅延量制御回路
、6はデジタル信号の反転信号1Cinを作成する論理
反転回路である。本実施例の可変遅延回路では、I/2
相の遅延を行うために3a、3bで示す2つの可変遅延
回路を使用している。上記構成の接続において、入力端
子lから入力されたデジタル信号Cinは可変遅延回路
3aと論理反転回路6に入力される。2つの遅延回路3
a、3bにおいて2分のl相遅延された入力信号dCi
nは、位相比較器回路4に入力され、また、もう一方で
入力デジタル信号Cinは論理反転回路6により反転さ
れて1Cinとなり、位相比較回路4に入力される。位
相比較回路4はD型フリップフロップで構成し、1Ci
nはそのデータの取り込み端子に入力し、dCinはそ
のデータ入力端子に入力する。位相比較回路4はdCi
nと1Cinの位相を比較してその位相差の進遅をデジ
タル信号clPhoutとして出力端子に出力する。そ
の出力は、dcinに対して1C1nの位相が進んでい
る場合にはH(ハイレベル)となり、その逆の場合の出
力はL(ローレベル)となる。遅延量制御回路5は、位
相比較回路4の出力(位相差進遅信号dPhout)と
上記信号dCin、1C4nから遅延量を制御するため
の制御電圧を2つの可変遅延回路3a、3bに出力する
第2図は、上記実施例における可変遅延回路31.3b
の構成例を示す回路図である。この構成例において、可
変遅延回路3a、3bは、縦属(シリアル)に接続され
た複数の論理ゲート回路3I31、・・・、31と、こ
の各論理ゲート回路3Iの電源端子32に対して、各論
理ゲート回路31の駆動能力調整用のP型MOSトラン
ジスタ3333、・・、33と、各ゲート端子を共通に
論理ゲート回路31の入力側に接続された直列接続のト
ランジスタ列34,34.−.34とを並列に配して成
る。35はこの可変遅延回路3a、3bの入力端子、3
6は各MO9)ランジスタ33のゲート端子に接続され
た遅延量操作電圧の入力端子、37はこの可変遅延回路
3a、3bの出力端子である。また、最終段以外の論理
ゲート回路3■の出力側には、小位相差信号を得るため
の小位相差信号出力端子38,38.・・・が設けられ
る。
第3図は、第1図に示した第1の実施例における遅延量
制御回路5の構成例を示す回路図である。
この遅延量制御回路5の構成において、51aは位相比
較回路4からの位相差進遅信号dhPouLの入力端子
、51bは可変遅延回路3a、3bにより遅延された信
号dCinの入力端子、51Cは原デジタル信号の反転
信号1Cinの入力端子、51dは電源端子、51eは
遅延量制御電圧の出力端子である。また、52aは位相
差進遅信号dPhoutの反転信号1dPhoutを作
成するNOT (論理反転)回路、53は遅延された信
号dCinと原信号の反転信号1cinを入力とするE
XOR(排他的論理和)回路、5’4aは上記信号dP
houtとd Ci ’nとEXOR回路53の出力で
ある位相差分信号dPhを入力とするNAND (論理
否定積)回路、54bは上記信号1dPhoutとdC
inとdPhを入力とするAND(論理積)回路、54
cは上記信号dPhと1Cinを入力とするA N D
回路、55はゲート端子にNAND回路54aの出力S
1を接続したPMOSトランジスタ、56はゲート端子
にAND回路54bの出力Stを接続したNMOSトラ
ンジスタ、57はトランスファゲートである。PMOS
トランジスタ55とNMOSトランジスタ56は、各導
通部を直列に接続して電源端子51dと回路グランドの
間に接続され、トランスファゲート57の導通部は上記
各MOSトランジスタ55.56の接続点と出力端子5
1eの間に接続され、トランスファゲート57の2つの
ゲート端子にはAND回路54cの出力S3とその出力
をNOT回路52bを通して反転した信号とがそれぞれ
接続される。後記するように各MOSトランジスタ55
.56は小さい容量の電荷蓄積手段の充放電手段であり
、かつその小さい容量の電荷蓄積手段(コンデンサ)は
、各MO9)ランジスタ55.56のゲート−ドレイン
接合容量などで形成される。また、大きい容量の電荷蓄
積手段は第2図に示す可変遅延回路3a、3bの各PM
OSトランジスタ31のゲート容量などにより形成され
、トランスファゲート57はこれらの大小容量の電荷蓄
積手段の間で電荷を移動させるスイッチ手段を構成する
以上のように構成した第1の実施例の動作および作用を
述へる。
まず、第2図に示した可変遅延回路3a、3bについて
説明する。第4図は、第2図の回路図を模式化した回路
図であり、その各要素は第2図中の同一符号の要素に対
応している。第1図に示した遅延量制御回路5の出力は
、遅延量制御電圧入力端子36に与える。この遅延量制
御電圧としてはOV〜5Vか入力され、それによりMO
Sトランジスタ33のソース−ドレイン間抵抗を変化さ
せ、論理ゲート回路31の動作において過渡的にソース
−ドレイン間に流れる電流を制御することで、論理ゲー
ト回路31の駆動能力を操作し、次の論理ゲート回路3
1のMOSトランジスタのゲート容量との組合わせで、
信号の可変遅延を行なう。また、入力端子36(第2図
)に与えられる電位が、MOSトランジスタ33の閾値
を超えてしまい、MOS)ランノスタ33のソース−ド
レイン抵抗が大きくなり、MOSトランジスタ33を貫
通する電流がなくなる場合、遅延要素である論理ゲート
回路31が動作しなくなる。この様な障害が生しないよ
うにするために、本構成例の可変遅延回路3a、3bは
、MOSトランジスタ33と推列にトランジスタ列34
を付加し、電流のバイパスを作ってやることにより、論
理ゲート回路31が停止しないようにしている。ここで
の抵抗値の値は、トランジスタ列34が取り外されたM
OS)ランノスタ33のみの状態て論理ケート回路31
が動作するようにする。また、MOSトランジスタ33
とトランジスタ列34の抵抗値の比は充分大きく設定す
る。
次に、第3図に示した遅延量制御回路5の動作を説明す
る。第5図はその動作説明用のタイミングチャートであ
る。Cinは入力された原デジタル信号、dCinは入
力信号Cinが2つの可変遅延回路(第1図中の3a、
3b)で遅延された信号、1Cinは反転された入力信
号、dPh。
utは位相差進遅信号、1dPhoutはその反転信号
、dPhはEXOR回路53による上記信号dCinと
1Cinとの排他的論理和信号である位相差分信号、S
、=dCinXdPhoutXdPhはNAND回路5
4aか出力する論理否定積信号、5z=dCinXid
PhoutXdPhはAND回路54bか出力する論理
積信号、53=dPhX i Ci nはAND回路5
4cか出力する論理積信号である。遅延量制御回路5の
動作において、入力信号Cinは2組の可変遅延回路3
a、3b(第1図)により遅延されて遅延された信号d
Cinとなる。この信号dCinは、その入力信号Ci
nの反転信号1Cinとの位相の進遅を位相比較回路4
(第1図)で比較される。
位相比較回路4を構成するD型フリップフロップ回路は
、2つの保持出力Q、Qを出力する。信号dCinの遅
延量か不足している場合、位相比較回路4は、反転信号
1Cinで遅延された信号dCinを取り込むため、信
号1Cinの立ち士かりの時、QをH,Qをして出力す
る。また、その遅延量か大き過ぎる場合では、上記とは
逆にQはり、QはHとなる。ここでQは位相差進遅信号
dPhoutに相当し、Qはその反転信号1dPhou
tに相当する。また、EXOR回路53により、遅延さ
れた信号dCinと入力信号の反転信号1Cinの排他
的論理和を取ったものが位相差分信号clPhである。
この信号dPhは上記信号dCinと1Cinの位相の
ずれを示したものであり、この信号dPhがHである時
間で、MOSトランジスタ55.56とトランスファゲ
ート57とにより前述の大小の容量の電荷蓄積手段にお
ける電荷の充放電と電荷の移動を行なう。また、この実
施例では遅延された信号dC4nと入力信号の反転信号
1C4nを同一位相にするように遅延を行なうので、こ
の2つの信号の位相が揃って来ると、EXOR回路53
の出力のH(ハイレベル)である時間が小さくなり、そ
れにより操作される電荷の蓄積量と移動量が減少し、−
回の操作での遅延量操作電圧出力端子51eの電位の変
動は小さくなる。これにより、遅延量の変動も小さくな
り、そのため安定した回路動作を行なうことができるよ
うになる。
第6図は、第3図に示した上記遅延量制御回路5を模式
的に示した回路図である。この模式的回路図における各
要素のうち第3図と同一符号のものは、第3図の要素に
対応している。即ち、スイッチ55はPMOSトランジ
スタ55に、スイッチ56はNMO6)ランジスタ56
に、スイッチ57はトランスファゲートにそれぞれ対応
している。また、51clは電源端子、51eは遅延量
制御電圧出力端子である。それ以外の要素として、58
は小さい容量の電荷蓄積手段であるコンデンサ、59は
大きい容量の電荷蓄積手段であるコンデンサである。コ
ンデンサ58は、第3図における上記MOSトランジス
タ55.56のゲートドレイン接合容量であり、コンデ
ンサ59は第4図のMOSトランジスタ33,33.・
・・、33のゲート容量である。これらの見かけのコン
デンサ58.59には配線容量も含まれる。
以上の模式的回路において、2つのスイッチ55と56
は各々干渉しないように動作し、スイッチ55.56と
スイッチ57とが同時に接とならないように操作する。
これらのスイッチ55.56.57は、その操作信号に
第5図の信号SS、、S3を用いる。遅延量を大きくす
る操作の時、即ち遅延量制御電圧出力端子51eの電位
が高くなるように操作を行なう場合、始めにスイッチ5
5が接となり、電荷が接合容量と配線容量から成るコン
デンサ58に蓄積される。その後、スイッチ55は切と
なり、電荷は蓄積されたままの状態となる。次に、スイ
ッチ57が接となり、接合容量と配線容量から成るコン
デンサ58に蓄積された電荷は、ゲート容量と配線容量
によって構成された電荷蓄積手段のコンデンサ59に移
動する。
これにより遅延操作電位は除々に高くなる。また、遅延
を小さくする操作の時は、スイッチ57を断のままにし
、スイッチ56を接としてコンデンサ58の電位をグラ
ンドレベルにし、その後スイッチ56を断にしてスイッ
チ57を接にする。すると、コンデンサ59より電荷が
コンデンサ58へ移動し、コンデンサ59の電位が下が
る。これを繰り返すことにより、遅延量制御電圧を自由
に制御することが可能となる。
以上の説明を基に、第1の実施例の動作を全体的に示す
。初期においては、可変遅延回路3a。
3bの遅延量は2つとも最小に設定される。この時、遅
延量側all電圧はOVに設定される。この場合の遅延
量は、入力信号を1/2相遅延させるには充分でないた
ぬ、リセットが掛けられるクロックの立ち上がりの次の
立ち上がりで、位相比較回路4はQにH,QにLを出力
する。ここで、遅延量制御回路5は、第6図にて述べた
遅延量増加の動作を行ない、遅延量制御電圧を徐々に大
きくして行く。この時、遅延された入力信号dCinの
と反転された入力信号1Cinの位相は徐々に揃って行
き、遅延量制御回路5での移動する電荷量は少なくなり
、遅延量の変位もそれに伴い小さくなって、ついには安
定する。これにより、外からの温度や電気的な変動のた
め可変遅延回路3a3bの遅延量か変化した場合、それ
による変動は位相比較回路4や遅延量制御回路5により
、遅延量の増加、減少か操作され、その影響が吸収され
るように補正がかかる。
第7図は本発明の遅延量制御回路の第2の実施例を示す
回路図である。本実施例は、第1の実施例の遅延量制御
回路5が遅延した入力信号dC1nと入力信号の反転信
号1Cinを用いてMOSトランジスタ55.56およ
びトランスファゲート57の操作を行って電荷蓄積手段
の電荷移動を行い遅延量制御電圧を作成するのに対し、
その操作のための電荷移動制御信号に外部あるいは内部
の任意な信号を使用してその作成を行うようにしたもの
である。本実施例の遅延量制御回路5の構成は、点線で
囲まれた7の論理回路部分を除いて、第3図の構成例と
同様に構成され接続される。即ち、第7図に示す遅延量
制御回路5の構成において、51aは位相比較回路4(
第1図)の位相差進遅信号dPhoutの入力端子、5
1eは遅延量制御電圧の出力端子、51fは上記電荷移
動制御電圧S4の入力端子である。また、52aは位相
差進遅信号clPhoutの反転信号1dPh。
utを作成するNOT (論理反転)回路、53はEX
OR(排他的論理和)回路、54aは上記信号dPho
ut、S4とEXOR回路53の出力信号S5を入力と
するNAND (論理否定積)回路、54bは上記信号
1dPhout、S、、Ssを入力とするAND (論
理積)回路、54cは2人力のAND回路、55はゲー
ト端子にNAND回路54aの出力S、を接続したPM
OSトランジスタ、56はゲート端子にAND回路54
bの出力S、を接続したNMOSトランジスタ、57は
トランファゲート、52bはAND回路54cの出力S
、の反転信号を作成するNOT回路である。
EXOR回路53を含む論理回路部分7は、入力端子5
1fの電荷移動制御信号S4に同期した短いパルスを作
るための論理回路であって、その構成において、53a
はNOT回路を偶数個並べ電荷移動制御信号S4を遅延
させた信号dS、を作成する遅延回路であり、この遅延
回路53a出力dS4と上記信号S4がEXOR回路5
3に入力されるとともに、遅延された信号dS4とEX
OR回路53の出力S5とかAND回路54cに入力さ
れる。各MOSトランジスタ55.56とトランスファ
ゲート57は第3図と同様に接続構成され、かつ第6図
に示した電荷蓄積手段58.59を形成する。
このような構成の第2の実施例の動作について説明する
。第8図はその動作説明用のタイミングチャートであり
、上記各信号dPhout、54ds4 S5.S、、
S、、S、、と信号S4.Ssの論理積54XS5の各
タイミング関係を示している。
第1図に示すD型フリップフロップによる位相比較回路
4からの位相差進遅信号dPhoutは、第1の実施例
で述へたように遅延された信号と入力信号との位相のず
れの方向を示し、遅延量をどの様に操作するかをそれに
より操作する。この信号d P h o u tがHの
とき、遅延量は増加するように動作し、Lのとき遅延量
は減少するように動作する。この遅延量の増加減少は、
遅延量操作電圧出力端子の電圧により制御されるか、そ
こで見かけのコンデンサ58と59(第6図)に蓄積移
動する電荷の制御が必要となる。そのため、本実施例の
外部などより与えられる基準信号(電荷移動制御信号S
、)か必要となる。この基準信号としては、外部からク
ロック信号を与えるか、もしくは第1の実施例の入力信
号Cinなとを用いることかできる。この制御信号S4
は、論理回路7により、その立ち上かりと立ち下がりに
短いパルス信号か出力される。この信号のデユーティ比
よ、遅延回路53aの遅延素子の遅延量で決まる。
ま1こ、信号S、、S2.S3は互いに重なってはなら
ないために、遅延量は制御信号の1/2相より長くなっ
てはならない。
さて、上記において、遅延量を増加させる場合は、論理
回路7により出力される信号dS、と立ち上かり時のパ
ルスのみに分離された信号と位相比較回路からの出力d
Phoutの論理積をとった信号の反転信号S、でMO
Sトランジスタ55を操作し、MOSトランジスタ55
.56の接続点であるノートN、の見かけのコンデンサ
(58)に電荷を蓄積し、電荷移動制御信号S4の立ち
下がりの信号S3てトランスファゲート57を接として
、電荷を出力端子51e側のノードN、へ移動させる。
また、遅延量を減少させるときは、位相比較回路の出力
の反転信号と信号54XS6の論理積をとった信号S、
でMOSトランスジスタ56を操作し、ノードN、の電
位をグランドレベルにして、その後トランスファゲート
57を制御信号S、を用いて制御し、ノードN、に蓄積
された電荷をノードN、に移動させる。この移動量によ
りノードN、の電位が小さくなるように変化する。この
時の変化量はノードNIとノードN!の浮遊容量の比で
決まり、これは遅延量操作精度に影響を与える。このよ
うに本実施例においても、遅延量制御電圧を作成するこ
とができ、第1図の遅延量制御回路5として用いること
ができる。ただし、これを用いた場合、第1図における
信号1Cin。
dCinを遅延量制御回路5へ入力することは必要がな
くなり、代わりに外部からクロック信号などもしくは入
力信号Cinなどを電荷移動制御信号として遅延量制御
回路5へ入力することになる。
なお、上記実施例中の可変遅延回路3a、3bとは別に
外部に異なるデジタル信号系の可変遅延回路を設け、こ
の可変遅延回路にも遅延量制御回路5から遅延量制御電
圧を供給して、その信号系のデジタル信号を遅延させる
ことも可能である。
また、上記実施例では、可変遅延回路3a、3bと遅延
量制御回路5の両方を合わせて実施する例を示したが、
従来例において片方ずつ実施しても、それに応じて本発
明の目的を達成することができる。このように、本発明
はその主旨に沿って種々に応用され、種々の実施態様を
取り得るものである。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明の請求項1のデジ
タル信号遅延回路によれば、可変遅延手段が遅延量の制
御を安定して行うことかできるので、その遅延量の制御
するアナログ信号を作成する手段内の電荷蓄積手段の容
量を小さくすることができ、充放電用の増幅回路を不要
にし、PLL方式のように内部に発振器などのアナログ
回路が不要なことと合わせて、回路構成を簡単にするこ
とができるとともに、必要な回路をMOSトランジスタ
で構成可能にする。これにより、本発明は全て従来のM
OSデジタル回路技術で実現可能となり、敷き詰め型の
ゲートアレイ等の技術に適応することが可能になる。ま
た、増幅回路等アナログ回路設計が不要な分、その設計
が容易であるとともに、低消費電力とし、耐ノイズ性を
高めることができる。さらに、可変遅延手段は可変抵抗
として動作する手段と、固定抵抗として動作する手段と
をMOSトランジスタなどで形成できるため、大きな遅
延量の可変範囲と遅延量の大きい方向に遅延量の飽和性
を持つことかでき、メモリー等の一定の遅延量が確保さ
れなければならない装置に対して有用である。
また、本発明の請求項2のデジタル信号遅延回路によれ
ば、遅延量を制御するアナログ信号を生成する手段のN
荷蓄積手段を2つに分けたので、MOSトランジスタの
接合容量等でそれらの電荷蓄積手段を形成することがで
きるとともに、充放電を行う増幅回路やPLLを必要と
せずに、上記同様MOSトランノスタ技術で回路構成を
可能とし、その遅g量を大きな可変範囲で精度良く行う
ことかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図、第2
図は第1の実施例の可変遅延回路を示す回路図、第3図
は第1の実施例の遅延量制御回路を示す回路図、第4図
は第2図を模式化した回路図、第5図は第1の実施例の
遅延量制御回路の動作を示すタイミンクチャート、第6
図は第3図を模式化した回路図、第7図は本発明の第2
の実施例を示す遅延量制御回路の回路図、第8図は第2
の実施例の動作を示すタイミングチャート、第9図は従
来例を示すブロック図、第1O図は従来例の可変遅延回
路を示す回路図である。 1・・入力端子、2・出力端子、3a、3b・可変遅延
回路、4・−位相比較回路、5 遅延量制御回路、6・
論理反転回路、31・論理ゲート回路、32・電源端子
、33・MOSトランジスタ、34 トランジスタ列、
36・・・遅延量制御電圧入力端子、55 ・PMOSトランジスタ、 56・・ NM OS)ランジスタ、 57・・・トランスファゲート。 第4図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アナログ信号によりデジタル信号の遅延量を制御
    可能な可変遅延手段と、それにより遅延された信号と前
    記デジタル信号との位相差を検出する手段と、前記位相
    差の進遅度合に応じた大きさの前記アナログ信号を生成
    する手段と、それにより生成されたアナログ信号を制御
    信号として前記可変遅延手段に帰還する手段とを有する
    デジタル信号遅延回路において、 前記可変遅延手段が、その構成回路の駆動能力を前記信
    号のアナログ信号の大小で操作して前記遅延量を制御す
    る手段と、前記駆動能力の過縮小を防止する保護手段と
    を有することを特徴とするデジタル信号遅延回路。
  2. (2)アナログ信号によりデジタル信号の遅延量を制御
    可能な可変遅延手段と、それにより遅延された信号と前
    記デジタル信号との位相差を検出する手段と、前記位相
    差の進遅とその度合に応じたアナログ信号を生成する手
    段と、それにより生成されたアナログ信号を制御信号と
    して前記可変遅延手段に帰還する手段とを有するデジタ
    ル信号遅延回路において、 前記アナログ信号を生成する手段が、2組の大小の容量
    の電荷蓄積手段と、その一方の小さな容量の電荷蓄積手
    段の電荷を前記遅延された信号の前記デジタル信号に対
    する進遅に応じて充放電する手段と、前記大小の容量の
    電荷蓄積手段の間で電荷を移動させる手段とを有するこ
    とを特徴とするデジタル信号遅延回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06326574A (ja) * 1993-05-18 1994-11-25 Mega Chips:Kk 制御信号発生回路,パルス幅変調回路,遅延制御回路およびクロック発生回路
WO2012117530A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 富士通株式会社 信号遅延装置、信号遅延装置の制御方法
JP5235190B2 (ja) * 2007-03-20 2013-07-10 株式会社アドバンテスト クロックデータリカバリ回路、方法ならびにそれらを利用した試験装置

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