JPH03289647A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH03289647A
JPH03289647A JP9281490A JP9281490A JPH03289647A JP H03289647 A JPH03289647 A JP H03289647A JP 9281490 A JP9281490 A JP 9281490A JP 9281490 A JP9281490 A JP 9281490A JP H03289647 A JPH03289647 A JP H03289647A
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Mineko Ito
峰子 伊東
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [従来の技術] 写真感光材料は一般的に、プラスチックフィルム支持体
上に少なくとも1層の写真感光性層を設けることによっ
て製造される。このプラスチックフィルムとしては一般
的にトリアセチルセルロース(以下rTACJと記す)
に代表される繊維系のポリマー、ポリエチレンテレフタ
レートに代表されるポリエステル系のポリマー等が使用
されている。
ポリエステル系のポリマーを用いたフィルムは生産性、
機械的強度ならびに寸度安定性に優れ、薄膜化が可能な
ため、従来からTACに代替するものと考えられてきた
が、写真感光材料として広範囲に用いられているロール
形態では、巻きくせカールが強く残留するため現像処理
後の取り扱い性が悪いという欠点を有していた。そのた
め上記の優れた性質がありながら、その使用範囲が限定
されていた。
一方、写真感光材料の鮮鋭性を向上させるためにハロゲ
ン化銀乳剤層の最外層である非感光性保護層の厚さを薄
くした写真感光材料についての研究が行なわれている。
ところがこのような薄い非感光性保護層を有する写真感
光材料は、製造工程又は使用時に他の物体と接触してい
わゆる圧力かぶりやすり傷が生じやすく、圧力かぶりや
すり傷の発生した写真画像は、画質の点でいちじるしく
品質が劣るものであった。
そこで非感光性保護層の薄膜化に併なって発生する種々
の弊害を避けるため、塗布、乾燥、加工等の製造工程時
及び撮影、現像処理、焼付などにおける巻取り、巻戻し
、または搬送等の取扱い時に感光材料の一方の面が接触
せざるを得ない場合には、できるだけ感光材料のバック
面を各種の装置、機械、カメラ等と接触させるように設
けられた装置、機械等を用いるようになった。このよう
に感光材料表面と各種装置、機械、カメラ等との接触の
機会を極力減少させることによって圧力かぶりおよび写
真感光層側のすり傷の発生頻度を減少させることができ
た。
[本発明が解決すべき課題] しかしながら、その一方で各種装置、機械、カメラ等と
感光材料のバック面との接触頻度が著しく増加すると、
バック面に引掻き傷や擦り傷が発生するようになった。
また、ポリエステルフィルム支持体を用いた感光材料は
現像処理後にも巻きくせカールが解消しないため、焼付
時にプリンターによりバック面に擦り傷が発生しやすか
った。
以上詳しく説明したように、本発明は上記問題点を解決
すべくなされたものであり、本発明の第1の目的は、機
械的性質の優れた支持体を有し、ロール形態での使用に
も適用しうるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
ることにある。また本発明の第2の目的は、現像処理後
にバック層の表面が良好な滑り性及び耐傷性を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者は前記問題点について鋭意研究を行なった結果
、本発明の上記目的は、ポリエステルフィルム支持体の
一方の側に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し
、他方の側にバック層を有するハロゲン化銀カラー写真
感、光材料において、該バック層の現像処理後の摩擦係
数が0.25以下であることを特徴とするハロゲン化銀
カラー写真感光材料により達成されることを見出した。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明に用いられるポリエステルとは、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸とエチレングリコール、1.3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール等のグリコー
ル類との綜合反応により得られたポリマーであり、例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−
ジナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等、あるいはこれらの共重合体
等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸は置換されていて
もよく、置換成分としては、例えば金属スルホネートが
あげられる。
本発明に用いられるポリエステルとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETと略称する)が好まし
い。
本発明に用いられるポリエステルフィルムには、透明性
、機械的特性を阻害しない範囲であれば、更に他の酸成
分あるいはグリコール成分を共重合せしめることも可能
である。たとえばポリアルキレングリコール、特にポリ
エチレングリコールを0〜10重量%共重合せしめるこ
とが可能である。
かかる目的で用いられるポリアルキレングリコールは分
子量が600〜io、oooの範囲のものであることが
好ましい。
ポリエステルフィルムを写真感光材料用支持体として使
用する際に問題となる性質の一つに支持体が高屈折率で
あるために発生するふちがぶりの問題があげられる。
PETの屈折率は1,6程度であり、下びき層ならびに
写真乳剤層にもっばら用いられるゼラチンの屈折率は1
.50〜1.55である。ゼラチンとPETの屈折率の
比をとると 1.571.6と1より小さく、光がフィ
ルムエツジから入射した時、ベースと乳剤層の界面で反
射しゃすい。従って、ポリエステル系のフィルムはいわ
ゆるライトパイピング現象(ふちかぶり〉を起こしゃす
い。
本発明においては、このようなライトパイピング現象を
回避するために、フィルムへイズを増加させない染料を
添加する。用いられる染料としては、特に制限はないが
、感光材料の一般的な性質上グレーの色調を有する染料
が好ましく、またポリエステルフィルムの製aS度域で
の耐熱性に優れかつポリエステルとの相溶性に優れたも
のが好ましい。具体的な染料としては、上記観点から三
菱化成製のO1aresin 、日本化薬製のK ay
aset等が挙げられる。また染色濃度はマクベス社製
の色濃度計による測定値が少なくとも0.01以上であ
ることが必要で、好ましくは0.03以上である。
前記ポリエステルフィルムには、用途に応じて易滑性を
付与することも可能である。易滑性付与手段としては特
に制限は無いが、不活性無機化合物の練り込み、あるい
は界面活性剤の塗布等が一般的手法として用いられる。
また、ポリエステル重合反応時に添加する触媒等を析出
させる内部粒子系による方法も用いることができる。
上記不活性無機化合物としては5i02、Tl 02 
、Ba SO+ 、Ca CO3、タルク、カオリン等
が挙げられる。写真感光材料用支持体としては透明性が
重要な要件となるため、ポリエステルフィルムと比較的
近い屈折率をもつSiO2、あるいは析出する粒子径を
比較的小さくすることが可能な内部粒子系を選択するこ
とが望ましい。
練り込みによる易滑性付与を行う場合、よりフィルムの
透明性を得るために機能付与した層を積層する方法も好
ましく用いられる。具体的には複数の押し出し機ならび
にフィードブロック、あるいはマルチマニフォールドダ
イによる共押出し法が挙げられる。
共重合比によっては下ひき層を設ける際の熱処理にて低
重合物が析出するという問題が生じる場合もある。この
ような場合には該支持体の少なくとも片面に通常のポリ
エステル層を積層することにより解決でき、その際にも
共押出し法が有効な手段として用いられる。
共重合ポリエチレンテレフタレートフィルムの原料ポリ
マーは従来公知のポリエステルの製造方法に従って合成
できる。例えば酸成分をグリコール成分と直接エステル
化反応するか、または酸成分としてジアルキルエステル
を用いる場合はまずグリコール成分とでエステル交換反
応をし、これを減圧下で加熱して余剰のグリコール成分
を除去することにより、共重合ポリエチレンテレフタレ
ートを得ることができる。この際、必要に応じてエステ
ル交換反応触媒あるいは重合反応触媒を用いることが、
また耐熱安定剤を添加することができる。
得られた共重合ポリエチレンテレフタレートは一般に粒
状に成型され、乾燥後、溶融押し出しして未延伸シート
とされ、次いで2軸延伸および熱処理してフィルムに成
型される。
2軸延伸は、縦、横の逐次延伸あるいは2軸向時延伸の
いずれでもよく、延伸倍率は特に限定されるものではな
いが通常は2.0〜5.0倍が適当である。また縦、横
延伸後、縦、横方面のいずれかに再延伸してもかまわな
い。
溶融押出前の乾燥方法としては、真空乾燥法、脱湿乾燥
法が好ましい。
延伸時の温度としては、縦延伸は70〜100℃、横延
伸は80〜160℃であることが望ましい。
熱固定温度としては150〜210℃、特に160〜2
00℃であることが好ましい。
共重合ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さは写
真フィルムの用途分野により適宜設定できるが、10〜
250μが好ましく、更には20〜150μの厚さが好
ましい。
本発明においては、支持体に対して乳剤層と反対側に設
けられたバック層の現像処理後の鋼球に対する摩擦係数
が0.25以下であることが必要である。バック層の摩
擦係数を0.25以下にする方法としては、バック層に
シリカ、二酸化チタン、酸化マグネシウム等の無機物質
や、ポリメチルメタクリレート、ヒルロースアセテート
プロピオネート、ポリスチレン等の有機物質の微粒子を
含有させることにより表面を粗面化し、接触面積を減少
させて、摩擦係数をコントロールする方法や、バック層
表面に、脂肪酸エステル系化合物、アルキルポリシロキ
サン系化合物等のいわゆるスベリ剤を添加して、或は付
着させて摩擦係数をコントロールする方法が知られてい
る。
表面を粗面化して摩擦係数をコントロールする方法では
、擦過傷カブリだけではなく、高温条件下で感光材料ど
うしや、感光材料と他の物質との面どうしのくっつきを
防止するという性能もある。
また、スベリ剤を用いて摩擦係数をコントロールする方
法では、表面を粗面化しなくてもFJ擦係数をコントロ
ールできる。本発明においては両者の併用が好ましい。
表面を粗面化して摩擦係数をコントロールする方法に用
いられる微粒子の粒径は0.5〜5μのものが好ましく
、無機化合物の微粒子としてはシリカ、有機化合物の微
粒子としてはポリメチルメタクリレート、ポリスチレン
、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合物等が好
ましい。使用量は、摩擦係数が0.25以下となるよう
に任意の量を用いれば良い。
本発明に使用されるすべり剤とは、特に制限はなく物体
に存在せしめた時に、存在せしめない場合に比べて物体
表面のrflf!X係数を減少せしめる化合物であれば
何でも良い。
本発明に使用されるすべり剤の代表的なものとしては例
えば、米国特許第3,042,522号、英国特許第9
55,061号、米国特許第3,080,317号、同
4.004,927号、同 4.047.958号、同
 3.489.567号、英国特許第1,143,11
8号等に記載のシリコーン系すべり剤、米国特許第2,
454,043号、同2,732.305号、同2,9
76、148号、同3,206,311号、独国特許第
1.284.295号、同1 、284.294号、等
に記載の高級脂肪酸系、アルコール系、酸アミド系すべ
り剤、英国特許第1,263.722号、米国特許第3
.933516号等に記載の金属石けん、米国特許第2
.588γ65@、同3.12106<)号、英国特許
第1,198,387号に記載のエステル系、エーテル
系すべり剤等が挙げられる。
本発明には以下の一般式(I)、(II)および(DI
)で表わされるエステル系すべり剤、および一般式(■
)、一般式(■)、一般式(Vl)で示されるアルキル
ポリシロキサンが好ましく用いられる。
この中でも特に好ましく用いられるすべり剤は一般式(
I)で示されるエステル系すべり剤である。
一般式(I) Rs  Goo  R2 式中、R1およびR2はそれぞれ炭素原子数10〜20
のアルキル基を表わす。
一般式(U) 0日20COR3 C)−100OR斗 CH200OR5 式中、Rs 、RsおよびR5はそれぞれ炭素原子数1
0〜20のアルキル基を表わす。
一般式(III) 式中、R6は炭素原子数10〜24のアルキル基を表わ
し、mは2〜4の整数を表わす。但しR6はそれぞれ同
じでも異なっていても良い。
一般式(rV) 式中、R7は脂肪族基(例えばアルキル基(好ましくは
炭素数1〜18のもの)、置換アルキル基(例えばアラ
ルキル基、アルコキシアルキル基、アリールオキシアル
キル基など)等)またはアリール基く例えばフェニル基
など)を表わす。R8は水素原子、アルキル基(例えば
メチル基など)、またはアルコキシアルキルM(例えば
メトキシメチル基など)を表わす。Aは脂肪族炭化水素
の二価残基を表わす、nはOまたは1〜12の整数、p
は○〜50の数、qは2〜50(好ましくは20〜30
)の数、XはO〜100ノ数、yは1〜50の数、2は
○〜100の数を表わし、x +y +2は5〜250
り好ましくは10〜50)の数である。
一般式(V) CH,CH。
(OCH2CH)p(OCH2CH2)qORs一般式
(V)には次の一般式(V−1)で示されるシロキサン
ユニットを有する環状シロキサン又は(V−2)で示さ
れる末端基を有する直鎖状シロキサンをも包含する。
一般式(V−1) C臼3 一3i −0− 9 一般式(V−2) 0口3 R+o  S!−0− 0口3 式中R9は炭素原子数が5〜20のアルキル基、シクロ
アルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル
基、アリールオキシアルキル基、グリシジルオキシアル
キル基等を表わす。
R10は炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数
5〜20のシクロアルキル基、アルコキシアルキル基、
アリールアルキル基、アリールオキシアルキル基、グリ
シジルオキシアルキル基等を表わす。
2はOもしくは1g、上の数、mは1以上の数、i+m
は1から1000の数を表わし、l、rnが複数のとき
はそれぞれの基は同一でも異なっていてもよい。好まし
くはp+mは2から500の数である。
一般式(Vl ) 式中、R++はそれぞれ独立に炭素原子数1〜3のアル
キル基、R+2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜3のア
ルキル基又は炭素原子数1〜2のアルコキシ基を表わす
。mはO〜2000の整数を表わす。
以下に一般式(I)で表わされる化合物のうちその代表
的な例示化合物を示す。
!−1 (n)C,、H,、COO−C+−H−z(n)−2 (n)C,、H,、C00−C,、H2−<n)−3 CH3 (n)C、sH1COOC(CH2)12CHs−4 (n)C1−H−7CoOCz。H41(n)−5 (n)C,gH,、COOC2,H4,(n)−6 (n)C,、H,、C00C,、H$、(n)−7 (n)Cl7H−’C00C、H−7(n)−8 (n)C=1H43COOC1tH3s(n)−9 −10 (n)C25Hs1COOC−oH61(n) −11 (n)C27Hss COOC16Hs、(n)一般式
(’IF )で表わされる化合物のうちその代表的な例
示化合物を以下に示す。
(n)C2,H4ffC00C1sHs+(n)[−1 ■−i −2 ■−2 CH,○C0C Hz3(n) 1−3 7−3 一般式(rV) で表わされる化合物のうちその代 [−4 一般式(III) で表わされる化合物のうちの代表 的な例示化合物を以下に示す。
■−1 ■−4 (OCH,CH,)、○H x+y+z==30 ■−2 ■−5 (○CH,CH,)、。OC48* x+y+z=40 に十y+2=100 ■−3 p/−6 (OC82CH)、、(OCH,CHり、。OC,H。
■−7 ■−8 V−9 ■−1 −2 −3 −4 −5 ■−10 x 十y + z =200 OCH,−CHCH!OCH。
」 0(CH2CH2O)l@H x 十y 十z =40 ■−11 一般式(V) で表わされる化合物のうち、 その −6− 7− −9 ■−10 ■−11 ■−12 (n)C,H9 ■−16 ■−17 ■−18 ■−19 ■−13 CH。
CH2 ○ (n)C,=H−1 ■−14 ■−15 CH2 CH2−0−CH,CH−CH。
\ 1 −20 CH3Si  CH3 CH。
一般式(Vl ) で表わされる化合物のうち、 その 代表的な例示化合物を以下にボす。
Vl−1 Vl−2 本発明に用いられるすべり剤は、親水性コロイド液に対
して適当な分散剤の存在下でデイシルバー型乳化分散機
を用いて、好ましくは005〜5μmの粒径になるよう
に分散して添加するか、または塗布液に適当な分散剤の
存在下に直接もしくは適当な有機溶剤で溶解希釈して添
加するか、或はスプレー等で表面に噴きつけても良い。
上記すべり剤は任意に組み合わせて使用してもよい。
使用量は、摩擦係数が0.25以下になるよう任意の量
を用いれば良い。
本発明におけるバック層には通常、帯電防止剤を含有す
る層が設けられる。
帯電防止剤としては、特開昭49−3972号公報に記
載された水溶性高分子化合物、特開昭51−23722
号公報に記載されたスチレン−マレイン酸共重合体等の
陰イオン型帯電防止剤、特開昭48−91165号、同
49−121523号、同53−92125号公報等に
記載された陽イオン型帯電防止剤、および特開昭56−
143431号に記載された結晶性金属酸化物微粒子が
挙げられる。特に本発明においては陽イオン型帯電防止
剤および結晶性金属酸化物微粒子が好ましい。
陽イオン型帯電防止剤としては例えば下記一般式(VI
)、(■)又は(IX)で示される化合物が挙げられる
一般式(VI) 式中、R+ 、R2、RaおよびR4は炭素原子数1乃
至4の!f換、または未置換のアルキル基、AおよびB
は炭素原子数1乃至6のフルキレン基、水酸化メチル基
、フェニレン基、または単なる結合手、X1eおよびX
2eはアニオン、nは10乃至50の数を表す。
一般式(■) 式中、AおよびBは各々直鎖、もしくは分岐鎖のアルキ
レン、キシリレンまたはシクロヘキシレンを表し、直鎖
、もしくは分岐鎖のアルキレンはアルキレン中に二重結
合、三重結合もしくは−(0口20日20)y−0日2
0日2−を有していてもよい。R1,R2、R3および
R4は各々低級アルキル基を表すか、またはR1とR2
及び/又はR3とR4が結合して含窒素複素環を形成し
ていてもよい。X10はそれぞれ独立にアニオンを表わ
し、nは20乃至50の整数、■は1乃牟20の整数を
表す。
X10       X20 式中R1とR2は夫々アルキル基、シクロアルキル基、
アラルキル基、アリール基またはアルケニル基であり、
これらのR1とR2は互いに結合してアルキレン鎖を形
成してもよい。R3は炭素原子数10以下のアルキレン
基、アラルキレン基を表す。X+ eおよびX2eはそ
れぞれアニオンを表わす。nは約10乃至300の数で
ある。
帯電防止剤を含有する層を設けるには水、例えばメタノ
ール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢
酸エチル、アセトニトリル、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチ
ルセロンルブ、エチルセロソルブ等の有機溶媒、または
これらの混合溶媒を使用して溶解後、噴霧、塗布あるい
は該溶媒中に浸漬して乾燥すればよい。またゼラチン、
ポリビニルアルコール、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートフタレート、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルブチラール等のバインダーと共に使用して帯電
防止層としてもよい。
本発明においてポリエステルフィルムは接着性向上およ
びコーテイング液のぬれ特性を改良するため、予めコロ
ナ放電処理、薬液処理、火炎処理などの各種表面処理を
必要に応じて施すことができる。これらの表面処理の中
で、本発明に最も好ましく用いられるのは、フィルム表
面への低重合物の析出が少ないコロナ放電処理である。
本発明においてポリエステルフィルム支持体は、その上
に塗設される感光性層等の写真層との接着力を増す為に
下びき層を有することが好ましい。
下びき層としては、スチレン−ブタジェン系共重合体又
は塩化ビニリデン系共重合体からなるポリマーラテック
スを用いる下ひき層、ゼラチンの如き親水性バインダー
を用いる下びき層がある。
本発明に好ましく用いられる下びき層は親水性バインダ
ーを用いる下びき層である。
本発明に使用する親水性バインダーとしては水溶性ポリ
マー、セルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶
性ポリエステルなどが例示される。
水溶性ポリマーとしては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、
カゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビ
ニールアルコール、ポリアクリル酸共重合体、無水マレ
イン酸共重合体などであり、セルロースエステルとして
はカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロースなどである。ラテックスポリマーとしては塩化ビ
ニル含有共重合体、塩化ビニリデン含有共重合体、アク
リル酸エステル含有共重合体、酢酸ビニル含有共重合体
、ブタジェン含有共重合体などである。この中でも最も
好ましいのはゼラチンである。
本発明に使用される支持体を膨潤させる化合物として、
レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレゾルシン、O
−クレゾール、−一クレゾール、p−クレゾール、フェ
ノール、0−クロルフェノール、p−クロルフェノール
、ジクロルフェノール、トリクロルフェノール、モノク
ロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢酸、抱水クロ
ラールなどがあげられる。この中で好ましいのは、レゾ
ルシンとp−クロルフェノールである。
本発明に関する下ひき層には種々のゼラチン硬化剤を用
いることができる。
ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明ばんなど)
、アルデヒド類〈ホルムアルデヒド、ゲルタールアルデ
ヒドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲン化合物(
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−3−トリアジンな
ど)、エピクロルヒドリン樹脂などを挙げることができ
る。
本発明に関する下ひき層にはSiO2゜TiO2の如き
無機物微粒子又はポリメチルメタクリレート共重合体粒
子(1〜10uI11)をマット剤として含有すること
ができる。
本発明に係る下びき層は一般によく知られた塗布方法、
例えばデイツプコート法、エアーナイフコート法、カー
テンコート法、ワイヤーバーコード法、グラビアコート
法、エクストルージョンコート法等により塗布すること
が可能である。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀
粒子は、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭
化銀のいづれであってもよく、これらの粒子の混合であ
ってもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の組成は、粒子内
部から外部に至るまで均一なものであってもよいし、粒
子内部と外部の組成が異っていてもよい。また粒子内部
と外部の組成が異なる場合、連続的に組成が変化しても
よいし、不連続であってもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒子径は、特に
制限はないが、感度及び他の写真性能等を考慮すると、
好ましくは0,2乃至1,5μm、更に好ましくは0.
25乃至1.2μmの範囲である。
なお、上記粒子径は、当該技術分野において、一般に用
いられる各種の方法によって、これを測定することがで
きる。代表的な方法としては、ラブランドの「粒子径の
分析法J A、S、’T、M。
シンポジウム・オン・ライト・マイクロコピー1955
年、94〜122頁または「写真プロセスの理論」ミー
スおよびジェームス共著、第3版、マクミラン社発行(
1966年〉の第2章に記載されている。
この粒子径は、粒子の投影面積か、直接近似値を使って
、これを測定することができる。
粒子が実質的に均一形状である場合は、粒子分布は直径
か投影面積としてかなり正確に、これを表わすことがで
きる。
本発明に係るハロゲン化銀粒子の粒子径の分布は、多分
散であってもよいし、単分散であってもよいが、好まし
くは単分散乳剤がよい。更に好ましくはハロゲン化銀粒
子の粒径分布において、その変動係数が0.22以下、
さらに好ましくは0.15以下、特に好ましくは0.1
0以下の単分散ハロゲン化銀粒子である。
ここで変動係数は、粒径分布の広さを示す係数であり、
次式によって定義される。
平均粒径 S−粒径分布の標準偏差 Σni ここでriは粒子側々の粒径、niはその数を表わし、
ここで言う粒径とは球状のハロゲン化銀粒子の場合は、
その直径、または立方体や球状以外の形状の粒子の場合
は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径を表
わす。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性
法、アンモニア性のいづれで得られたものでもよい。該
粒子は一時的に成長させてもよいし、種粒子をつくった
後、成長させてもよい。
種粒子をつくる方法と成長させる方法は同じであっても
、異っていてもよい。
また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式と
しては、順混合法、逆混合法、同時混合法、それらの組
合せ等いづれでもよいが、同時混合法で得られたものが
好ましい。更に同時混合法の一形式として、特開昭54
−48521号等に記載されている1)A(II−コン
ドロールド−ダブルジェット法を用いることもできる。
更に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤を
用いてもよい。
またメルカプト基含有化合物、含窒素へテロ環化合物又
は増感色素のような化合物をハロゲン化銀粒子の形成時
又は粒子形成終了後に添加してもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子の形状は、任意のものを
用いることができる。
好ましい1つの例は、(100)面を結晶表面として有
する立方体である。また米国特許第4.183.756
号、同第4,225,666号、特開昭55−2658
9号、特公昭55−42737号等の明IIやザ・ジャ
ーナル・オブ・フォトグラフィック・サイエンス(J。
photoor、5ci) 、21.39 (1973
)等の文献に記載された方法により、8面体、14面体
、12面体等の形状を有する粒子をつくり、これを用い
ることもできる。
更に双晶面を有する粒子を用いてもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の形状からなる
粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合された
ものでもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、粒子を形成す
る過程及び/又は成長させる過程でカドミウム塩、亜鉛
塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロ
ジウム塩又はその錯塩、鉄塩又はその錯塩を用いて金属
イオンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子表面に包含
させることができ、また適当な還元的雰囲気に置くこと
により、粒子内部に及び/又は粒子表面に還元増感核を
付与することができる。
本発明に用いられる乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長の
終了後に不要な可溶性塩類を除去してもよいし、あるい
は含有させたままでもよい。
該塩類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロージ
ャー17643号記載に基づいて行なうことができる。
本発明に係る乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、潜
像が主として表面に形成されるような粒子であってもよ
く、また主として粒子内部に形成されるような粒子でも
よい。好ましくは潜像が主として表面に形成される粒子
である。
本発明に用いられる乳剤は、常法により化学増感するこ
とができ、増感色素を用いて所望の波長域に光学的に増
感することができる。
またハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安定剤等を
加えることができる。
カラー写真用感光材料として用いる場合には、乳剤層に
カプラーを添加する。
更に色補正の効果を有しているカラードカブラ、競合カ
プラー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによって
現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、
調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感剤
、分光増感剤、及び増感剤のような写真的に有用なフラ
グメントを放出する化合物等が用いられる。
感光材料には、フィルター層、ハレーション防止層、イ
ラジェーション防止層等の補助層を設けることができる
が、これらの層中及び/又は乳剤層中には現像処理中に
感光材料から流出するかもしくは漂白される染料が含有
させられてもよい。
感光材料には、ホルマリンスカベンジャ−1蛍光増白剤
、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性剤、色カブリ
防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添加で
きる。
本発明の写真感光材料に用いられる親水性コロイドとし
てはゼラチンが好ましいが、それ以外の親水性コロイド
も用いることができる。
好ましい親水性コロイドの例としては、アルカリ処理ゼ
ラチン又は酸処理ゼラチン等のゼラチンが最も一般的で
あるが、このゼラチンの一部を、フタル化ゼラチン、フ
ェニルカルバモイルゼラチンの如き誘導体ゼラチン、ア
ルブミン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、部分加水
分解セルロース誘導体、部分加水分解ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドンおよびこれらのビニル化合物の共重合体を
挙げることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、親水性コロイ
ド層にフィルター染料として、あるいはイラジェーショ
ン防止、ハレーション防止その他種々の目的で水溶性染
料を含有してよい。このような染料には、オキソノール
染料、ヘミオキソノール染料、スチリル染料、メロシア
ニン染料、シアニン染料及びアゾ染料等が包含される。
中でもオキサノール染料、ヘミオキサノール染料及びメ
ロシアニン染料が有用である。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、親水性コ
ロイド層に染料や紫外線吸収剤等が包含される場合に、
それらはカチオン性ポリマー等によって媒染されてもよ
い。
上記の写真乳剤には、ハロゲン化銀写真感光材料の製造
工程、保存中或いは処理中の感度低下やカブリの発生を
防ぐために種々の化合物を添加することができる。
又、本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、写真構成層
中に米国特許3,411,911号、同3,411,9
12号、特公昭45−5331号等に記載のアルキルア
クリレート系ラテックスを含むことができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、更に目的に応
じて種々の添加剤を用いることができる。
これらの添加剤は、より詳しくは、リサーチディスクロ
ージャー第176巻1 ten 17643  (19
78年12月)及び同 187巻1 ten+ 187
16  (1979年11月)に記載されており、その
該当個所を後掲の表にま添加剤種類 1、化学増感剤 2、感度上昇剤 3、分光増感剤 強色増感剤 4、増白剤 5、かぶり防止剤 及び安定剤 紫外線吸収剤 スティン防止剤 色素画像安定剤 硬膜剤 バインダー 可塑剤・潤滑剤 塗布助剤・表面活性剤 スタチック防止剤 RD17643 23頁 23〜24頁 24頁 24〜25頁 25頁右欄 25頁 26頁 26頁 27頁 26〜27頁 27頁 RD 18716 648頁右欄 同上 648頁右欄〜 649頁右欄 649頁右欄 650頁左〜右欄 651頁左欄 同上 650頁右欄 同上 同上 本発明に用いられる支持体としては例えば硝酸セルロー
ス、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート等の半合成又は合成高分子からなるフィ
ルム、バライタ層又はα−オレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布又はラミネートした紙などが挙げられる
支持体表面は、下塗処理の前又は後にコロナ放電、紫外
線照射、火焔処理等を施してもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、写真乳剤
層その他の親水性コロイド層は種々の塗布法により支持
体上又は他の層の上に塗布できる。
塗布には、デイツプ塗布法、ローラー塗布法、カーテン
塗布法、押出し塗布法等を用いることができる。
また本発明の感光材料はロール形態で用いることもでき
る。
本発明においては、ハロゲン化銀写真感光材料及び/又
は現像液中に、アミノ化合物を含有することができる。
又現像性を高めるために、フェニドンやハイドロキノン
のような現像主薬、ベンゾトリアゾールのような抑制剤
を支持体に対して乳剤層を有する側の少なくとも一層に
含有せしめることができる。
あるいは処理液の処理能力を上げるために、バッキング
層に現像主薬や抑制剤を含有せしめることができる。
本発明の感光材料を用いて画像を得るには露光後、通常
知られている写真処理を行うことができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の現像に用いられる
現像主薬としてはカテコール、ピロガロール及びその誘
導体ならびにアスコルビン酸、クロロハイドロキノン、
ブロモハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2.3
−ジブロモハイドロキノン、2,5−ジエチルハイドロ
キノン、カテコール、4−クロロカテコール、4−フェ
ニル−カテコール、3−メトキシ−カテコール、4−ア
セチル−ピロガロール、アスコルビン酸ソーダ等がある
又、口0− (C)−1=C口)TINH2型現像剤と
しては、代表的にはオルト又はバラの7ミノフエノール
があり、具体的には4−アミンフェノール、2−アミノ
−6−フェニルフェノール、2−アミノ−4−クロロ−
6−フェニルフェノール、N−メチル−p−アミンフェ
ノール等が挙げられる。
更に、82 N−(CH=CH)−−NH2型現像現像
剤ては例えば4−アミノ−2−メチル−N。
N−ジエチルアニリン、2.4−ジアミノ−N。
N−ジエチルアニリン、N−(4−アミノ−3メチルフ
エニル)−モルホリン、p−フェニレンジアミン等が挙
げられる。
ヘテロ環型現像剤としては、1−フェニル−3−ビラゾ
リドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チル−3−ピラゾリドンのような3−ピラゾリドン類、
1−フェニル−4−アミノ−5−ピラゾロン、5−アミ
ノラウシル等を挙げることができる。
また、本発明に有効に使用し得る現像剤が、T。
日、ジェームス著ザ・セオリイ・オブ・ザ・ホトグラフ
ィック・プロセス第4版(The  l” heory
of Photographic process  
Fourth l:dition)第291〜334頁
及びジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソ
サエティ(J ournal ofthe Ameri
can Chea+1cal 3ociety)第73
巻、第3,100頁(1951)に記載されている。
これらの現像剤は単独で使用しても2種以上組み合わせ
てもよいが、2種以上を組み合わせて用いる方が好まし
い。また現像液には保恒剤として、例えば亜硫酸ソーダ
、亜硫酸カリウム等の亜硫酸塩を用いてもよい。又保恒
剤としてヒドロキシルアミン、ヒドラジド化合物等を用
いることもできる。その使用量は現像液111当たり5
〜500gが好ましく、より好ましくは20〜200G
である。
又現像液には有機溶媒としてグリコール類を含有させて
もよい。グリコール類としてはエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチ
レングリコール、1.4−ブタンジオール、1.5−ベ
ンタンジオール等が挙げられるが、これらの中でもジエ
チレングリコールを用いることが好ましい。グリコール
類の好ましい使用量は現像液12当たり5〜500gで
、より好ましくは20〜200Qである。これらの有機
溶媒は単独でも併用しても用いることができる。
本発明の写真感光材料は、上記の如き現像抑制剤を含ん
だ現像液を用いて現像処理することにより極めて保存安
定性に優れた感光材料を得ることができる。
上記の組成の現像液のpi−1値は好ましくは9〜13
であるが、保恒性及び写真特性上からDH値は10〜1
2の範囲が更に好ましい。現像液中の陽イオンについて
は、ナトリウムよりカリウムイオンの比率が高い程虜像
液の活性度を高めることができるので好ましい。
本発明の写真感光材料は、種々の条件で処理することが
できる。例えば現像温度は50’C以下が好ましく、更
には25℃〜40℃前後が特に好ましい。また例えば水
洗、停止、安定、定着、更に必要に応じて前硬膜、中和
等の工程を採用することは任意であり、これらは適宜省
略することもできる。更にまた、これらの処理は皿現像
、枠現像などいわゆる半環像処理でも、ローラー現像、
ハンガー現像など機械現像であってもよい。
[実施例] 以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に説明するが
、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 (下引き層の塗設) 厚さ50μmのPETフィルムの両面にコロナ放電処理
した後、下記組成の下引き層を設けた。
コロナ放電処理の程度は0.02KVA・分/fであっ
た。
下引き層塗布液 ゼラチン              3g蒸留水  
            250CCソジウムα−スル
ホジー2−エチルへキシルサクシネート       
    0.05gホルムアルデヒド        
  O,o2g(バック層の塗設) 下引層を設けたPETフィルムの片面に下記組成のバッ
ク層を塗設した。
塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に均一に溶解し、
この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前記溶液の
pHが3になるまで滴下して、コロイ、ド状酸化第二ス
ズと酸化アンチモンの共沈数を得た。これを50℃で2
4時間放置して得られた赤褐色のコロイド状沈澱を遠心
分離により分離した。沈澱に水を加え遠心分離によって
水洗する操作を3回繰り返して、過剰イオンを除去した
過剰イオンを除去したコロイド状沈澱200重量部を水
150011部に再分散し、600℃に加熱した焼成源
に噴霧し、青味がかった平均粒径0.2μの酸化スズ−
酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を得た。この微粒子
粉末の比抵抗は25Ω・CIであった。
上記微粒子粉末40重量部と水60重量部の混合液をp
H7,0に調製し、撹拌機で粗分散の後、横型サンドミ
ル(商品名ダイノミル、WILLYA、BACHOFE
N  AG製)でR留時間が30分になるまで分散して
調製した。
下記処方(A)を乾燥膜厚が0.3μになるように塗布
し、130℃で30秒間乾燥した。この上に更に下記の
被覆層用塗布液(B)を乾燥膜厚が0.1μになるよう
に塗布し、130℃で2分間乾燥した。
処方(A) 0.01重量部 セラチン10vf!1部 5i(h微粒子 (平均粒径3.0μm )      0.25重量部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.08重量部 水                        
89重量部および表1に示すようにすべり剤を添加した
(写真層の塗設) バック層を設けたPETフィルム支持体のバック層とは
反対側の面上に、下記に示す組成の各層を順次支持体側
から形成して多層カラー写真感光材料の試料1〜11を
作製した。
以下、ハロゲン化銀写真感光材料中の添加量は、特に記
載のない限り1f当りのQ数を示す。またハロゲン化銀
とコロイド銀は銀に換算して示した。
第1層;ハレーション防止層(HC−1)黒色コロイド
銀           0.20紫外線吸収剤(LI
V−1)       0.20高沸点溶* (Oil
−1)        0.20ゼラチン      
       1.3第2層:中間1i!(IL−1) 紫外線吸収剤(UV−1) 高沸点溶媒(Oil−”l) ゼラチン 第31i;低感度赤感光性乳剤層(RL)沃臭化銀乳剤
(El−1) 沃臭化銀乳剤(El−2) 増感色素(S−1) 2.5X10−斗 増感色素(S−2) 2.5X10−斗 増感色素(S−3) 0.5X10−4(モル/銀1 シアンカプラー(Co−1) カラードシアンカプラー(CG−1) DIR化合物(D−1) 高沸点溶媒(Oil−1> ゼラチン 第4層;高感度赤感光性乳剤層(RH)沃臭化銀乳剤(
E−−3) (モル/銀1モル〉 (モル/銀1モル) 0.01 0.01 1.3 0.9 0.6 モル) 0 0.05 0、002 0.5 1.4 2.0 増感色素(S−1> 2.0X10−4 (モル/銀1モル〉増感色素($−
2) 2、OX 1O−4(モル/銀1モル)増感色素(S−
3) 0.1x10→(モル/銀1モル) シアンカプラー(Co −1)      0.25カ
ラードシアンカプラー(CC−1)  0.015DI
R化合物(D−2)        o、os高沸点溶
媒(Oit −1)        0.3ゼラチン 
             1.4第5層:中間!(I
L−2> ゼラチン             05第6層;低感
度緑感光性乳剤層(GL)沃臭化銀乳剤(Em−1) 
      1.。
増感色素(S−4> 5X10−4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) IXlo−4(モル/銀1モル〉 マゼンタカプラー(MO−1)     0.5カラー
ドマゼンタカプラー(C;M−1>0.01 DIR化合物<D−3)        0.02DI
R化合物(D −4>        0.02高沸点
溶媒(Oil−2)        0.4ゼラチン 
            1.0第711:中間層(I
L−3> ゼラチン             0.7第8層;高
感度緑感光性乳剤層(GH)沃臭化銀乳剤(Elll−
3)       1.3増感色素(S−6) 1.5X10−4 (モル/銀1モル)増感色素(S−
7) 2.5X10−4 (モル/銀1モル)増感色素(S−
8) 0.5X10−斗(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(MO−2>     0.05マゼ
ンタカプラー(MO−3)     0.15カラード
マゼンタカプラー(CM−2)0.05 DIR化合物(D−3) 高沸点溶媒(Oil−3) ゼラチン 第9層:イエローフィルター層(YC)黄色コロイド銀 色汚染防止剤(SC−1) 高沸点溶媒(Oil−3) ゼラチン 第1011 :低感度青感光性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em−1) 沃臭化銀乳剤(El−2) 増感色素(S−10) 7×10叫(モル/銀1 イエローカプラー(YO−1) イエローカプラー(YO−2) DIR化合物(D−2) 高沸点溶媒(Oil−3) ゼラチン 第11層:高感度青感光性乳剤層 沃臭化銀乳剤(Em −4) (BL) (BH) 0.01 0.5 1.0 0.1 0.1 0.1 0.8 0.25 0.25 モル) 0.5 0.1 0.01 0.3 0.9 0.4 沃臭化銀乳剤(Em−1) 増感色素(S−9) 1×10〜4(モル/銀1モル) 増感色素(S−10> 3X 10”今 イエローカプラー(YO イエローカプラー(YO 高沸点溶媒(Oil−3) ゼラチン 第12層:第1保護層 微粒子沃臭化銀乳剤 〈平均粒径0.08μ AQ 1 紫外線吸収剤(UV−1) 紫外線吸収剤(UV−2) 高沸点溶媒(Oil−1) 高沸点溶媒(Oil−4) ホルマリンスカベンジャ− (モル/銀1モル) −1)     0.30 −2 )     0.05 0.1 1.0 0.4 0.10 0.05 0.1 0.1 2モル%) (PRO−1) (口5−1) ホルマリンスカベンジャ−(MS−2)0.2 ゼラチン             10第13層;第
2保護層(PRO−2) 界面活性剤(Su −1)        0.005
ポリメチルメタクリレートマツト化剤0.13(平均粒
径3μll1) ゼラチン             086尚、各層に
は上記組成物の他に、塗布助剤5u−1、分散助剤5u
−2、硬膜剤)−1−1、H−2、H−3、安定剤3t
ab−i、カブリ防止剤AF−1を添加した。
El−1平均粒径0.43μ厘 沃臭化銀含有率9.0モル% (均一)単分散性の沃臭化銀乳剤 Em−2平均粒径0.32 μm 沃臭化銀含有率20モル% (均一ン単分散性の沃臭化銀乳剤 Elf−3平均粒径0.78μ謙 沃臭化銀含有率6.0モル% (均一ン単分散性の沃臭化銀乳剤 El −4平均粒径1,1μ層 沃臭化銀含有率9.0モル% (均一)単分散性の沃臭化銀乳剤 −1 S−2 −3 −4 −9 −10 o  1 o−1 −5 −6− 7− o−2 0 e o−3 し□Mlコ一nノ Yo−2 cc+、i M−1 −3 V−1 rθ C,H・(1) M−2 υy−2 S−1 S −1 [(CH2=CH3○2 CH2) 3 CCH2S 
O2(CH2> 2] 2N (CH−) 2 S○、
K−2 Ng CH,=CH3○、CH20CH,S○、CH=CH。
u−1 CH20CH,(CF、CF2)、H N a O) S  CH2COOCH2(CF 2 
CF l ) s HSu  2 Sc  1 11−1 ○1f−2 Oil   3 Oil   4 Stab  1 F−1 得られた試料1〜11を35u+サイズに切断し、パト
ローネ中に装填した。
40℃で10日間放置した後、通常のカメラを用いて撮
影し下記の現像処理を行なった。
処理工程(38℃) 発色現像    3分15秒 漂  白        6分30秒 水  洗        3分15秒 定 ll     6分30秒 水  洗         3分15秒安定化    
 1分30秒 乾  燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
[発色現像液] 4−アミノ−3−メチル−N−エチル −N−(β−ヒドロキシエチル)− アニリン・硫酸塩          4.759無水
亜硫酸ナトリウム       4.259ヒドロキシ
ルアミン・1/21jll塩  2,0g無水炭酸カリ
ウム         37.59臭化ナトリウム  
         1.3 (+ニトリロトリ酢酸・3
ナトリウム塩 く 1 水塩)                  
     25 g水醋化カリウム         
 1.0 G水を加えて11とする [漂白液] エチレンジアミン四酢酸鉄 アンモニウム塩          100.0 Gエ
チレンジアミン四酢酸2 アンモニウム塩          10.0 (1臭
化アンモニウム         150.OQ氷酢M
10.OIQ 水を加えて11とし、アンモニア水を用いてp日==e
、oに調整する。
[定着液] チオa酸アンモニウム       175.0 il
l無水亜硫酸ナトリウム        8.5Qメタ
亜硫酸ナトリウム        2.30水を加えて
1iとし、酢酸を用いてpH= e、。
に調整する。
(安定液コ ホルマリン(37%水溶液>       1.hff
iコニダツクス(コニカ社製>      7.h+2
水を加えて12とする。
現像処理したカラーネガフィルム試料1〜11を通常の
プリンターに通した後、プリンタ一部で生じたバック層
のすり傷の程度を以下の基準に従って評価した。
(A)すり傷の発生全くなし くB)すり傷の発生わずかにあり (C)すり傷の発生かなりあり 結果を表1に示す。
なお、摩擦係数は試料を23℃、55%R,H。
条件下で針先に直径5++u++の鋼球をつけた針に1
00gの荷重を加え、1 (M+ /ll1inの速さ
で針をすべらせた時の動摩擦係数値を測定した。
表1 表1から明らかなように、現像処理後のバック層の摩擦
係数が0.25以下の試料は、プリント後のすり儂が全
くなく、良好な耐傷性を有するのに対し、現像処理後の
バック層の摩擦係数が0.25より大きい試料は、たと
え現像前のj!!擦係数が0.25以下であってもプリ
ンターですり傷が発生した。また本発明はロール形態状
の感光材料に対しても効果を有することがわかった。
実施例2 実施例1において、支持体をPETフィルムから下記に
示すPETフィルムに変えた以外は、実施例1と同様に
して試料12〜20を作成して同様の評価を行なった。
その結果を表2に示す。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの作成テレフタル
酸ジメチル100重量部、エチレングリコール70重量
部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル10重
量部およびアジピン酸ジメチル10重量部に、酢酸カル
シウム0.111部および三酸化アンチモン0.03重
量部を添加し、常法によりエステル交換反応を行った。
得られた生成物にリン酸トリメチルエステル0.05重
量部を添加し、徐々に昇温、減圧にし、最終的に280
℃、1111118g以下で重合を行い共重合ポリエチ
レンテレフタレートを得た。
共重合ポリエチレンテレフタレートを常法で乾燥した後
、280℃で溶融押出しし、未延伸シートを作成した。
次いで、90℃で縦方向に3.5倍、95℃で横方向に
3.7倍逐次延伸した後、200℃で5秒間熱固定して
厚さ100μの2軸延伸フィル表2 表2から明らかなように、実施例1と同様の効果が得ら
れた。
[発明の効果] 以上詳しく説明したように、本発明により機械的特性に
優れた支持体を有し、現像処理後のバック層の表面が良
好な滑り性及びr14傷性を有し、ロール形態での使用
にも適用しうるハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とができた。
手続補正書 (自発)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ポリエステルフィルム支持体の一方の側に少なくとも
    1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側にバック層
    を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該
    バック層の現像処理後の摩擦係数が0.25以下である
    ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
JP9281490A 1990-04-06 1990-04-06 ハロゲン化銀カラー写真感光材料 Pending JPH03289647A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6688170B1 (en) 1999-09-28 2004-02-10 Franz Durst Sensor for measuring flow velocity in gases and method for the production thereof

Cited By (1)

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