JPH0328843A

JPH0328843A - シート状光記録材料

Info

Publication number: JPH0328843A
Application number: JP16260589A
Authority: JP
Inventors: Yukio Hosoda; 細田　幸男; Keiji Yamauchi; 山内　啓滋
Original assignee: Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 1989-06-27
Filing date: 1989-06-27
Publication date: 1991-02-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、シート状光記録材料に関するものである。更
に詳しく述べるならば、本発明は、レーザー光線照射に
よる光記録材料として有用なシート状光記録材料に関す
るものである。

（従来の技術および発明が解決しようとする課題）近年
、光ファイバーやレーザー技術を応用した光情報処理技
術が発展してきている。この光情報処理技術のうちデー
タ出力媒体としての光記録媒体は、例えばレーザー光線
を用いるプリンターなどで代表される電子写真方式によ
り、画像を形或し、定着するためには、潜像の形或、ト
ナーによる現像、トナーの転写および定着処理が必要で
ある。

このためプリンターの機構が複雑になり、かつその本体
が大型になり、消費電力が大きくなる。従ってプリンタ
ーの保守、および管理に多大の費用と労力とが必要とな
る。

そこで、トナーの転写および定着処理が不要であり、レ
ーザー光線照射により、直接画像記緑が可能な光記録材
料の開発が要求されていた。

（課題を解決するための手段）本発明に係るシート状光記録材料は、シート状基体と、
前記シート状基体の少なくとも一面上に形或されたラジ
カル発生剤、増感色素および発色色素（以下、発色組或
物と称す。）を主要戒分として含む塗料被覆層とを有す
ることを特徴とするものである。

また、本発明のシート状光記録材料において、その塗料
被覆層が、前記発色組或物と、顔料との混合物を含むも
のであってもよい。このような塗料被覆層を有するシー
ト状光記録材料は、レーザー光線照射により、良好な記
録画像が得られる。

本発明のシート状光記録材料の構或を、添付図面により
説明する。

第１図は、本発明のシート状光記録材料の一態様を図式
的に示した断面説明図である。記録材料１は、シート状
基体２と、その一面上に形成された塗料被覆層３とから
なるものである。

塗料被覆層３は、発色組或物と、それを結着する接着剤
からなるものである。

次に、本発明における各或分の作用について説明する。

先ず、増感色素が所定の波長の光を吸収し励起状態とな
り、この励起状態となった増感色素から光重合開始剤に
エネルギーが移動し、光重合開始剤が分解されてラジカ
ルを発生する。ついで、このラジカルにより発色色素が
酸化されて発色状態となり、現像や定着処理を行なうこ
となく直接画像が得られるものと解される。

本発明に使用可能なラジカル発生剤としては、有機過酸
化物、アゾ化合物、有機硫黄化合物、レドックス化合物
、有機ハロゲン化合物、感光色素類、有機金属化合物、
カルボニル化合物、アジド化合物、ビストリアリールイ
ミタゾール誘導体等がある。

また、本発明に使用可能な増感色素としては、シアニン
系色素、スチリル系色素、ペーススチリル系色素、キサ
ンテン系色素、チオきサンテン系色素、チアジン系色素
、クマリン系色素、ケトクマリン系色素、ビリリウム塩
系色素、チオピリリウム塩系色素、チアゾール系色素、
キノリン系色素等があり、シアニン系色素、キサンテン
系色素、スチリル系色素およびチアジン系色素が特に好
ましい。これらの増感色素はレーザー光源の波長に応じ
て使い分けることが出来る。

また、本発明に使用可能な発色色素としては、トリフエ
ニルメタン系色素、トリフエニルメタンフタリド系色素
、フェノチアジン系色素、フェノキサジン系色素、フル
才ラン系色素、インドリルフタリド系色素、アザフタリ
ド系色素、ジフェニルメタン系色素、クロメピラゾール
系色素、ロイコオーラミン系色素、ローダミンラクタム
系色素、アゾメチン系色素、ロイコキサテン系色素等が
あり、トリフェニルメタン系色素、フヱノチアジン系色
素、トリフエニルメタンフタリド系色素、アザフタリド
系色素、フルオラン系色素およびロイコキサンチッ系色
素が特に好ましい。

本発明のシート状光記録材料において、その塗料被覆層
は、前記発色組或物と、それを結着する接着剤とにより
構或される。接着剤としては、例えば、ポリビニルアル
コール、ポリビニルビロリドン、カルボキシメチルセル
ロース、酸化澱粉、カゼイン等の水溶性接着剤、並びに
スチレンーブタジェン共重合体、アクリル系共重合体、
エチレンー酢酸ビニル系共重合体等の合或高分子接着剤
などを用いることができる。

本発明のシート状光記録材料の印刷性および筆記性を向
上させるためには、塗料被覆層中に、発色組或物ととも
に顔料を含有することが好ましい。このような顔料とし
ては、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
シリカ、サチン白、二酸化チタン、タルク、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム等のように、通
常の顔料塗工紙に使用している顔料を用いることができ
、これらを単独、または二種類以上混ぜて使用してもよ
い。

発色組成物の配合は、ラジカル発生剤１０重量部に対し
、増感色素が０．　１から１０重量部、好ましくは０．
５から５重量部であり、発色色素が０．　１から１０重
量部、好ましくは０．５から５重量部である。

塗料被覆層中の発色紐或物、および接着剤の配合物は、
発色組或物１００重量部に対し、接着剤が５から１００
０重量部であり、好ましくは２０から３００重量部であ
る。

また、印刷性等を付与するため、顔料を配合する場合に
は、発色組或物１００重量部に対し、顔料がＩＯから１
０００重量部であり、好ましくは５０から３００重量部
である。

本発明の光記録材料に用いられるシート状基体としては
、紙、不織布および布地のような多孔質基体あるいは合
成紙、高分子フィルム、金属箔等がある。これらは単独
で用いてもよいし、またこれら相互の積層体の形態で用
いても良い。

本発明中のシート状光記録材料は，その使用目的を損な
わぬ限り、塗料被覆層が、反応促進剤、反応調整剤、濡
れ性、被覆形戊助剤、希釈溶媒等を含有していてもよい
。

シート状基体上に、発色組底物を含む塗料被覆層を形戊
するには、常法に従って、所定組戊を有する塗工液を、
ロールコーター等でシート状基体上に塗布し、これを乾
燥および硬化すればよい。また、形戒される塗料被覆層
の品質を損なわない限り、紫外線硬化装置または電子線
硬化装置を併用して乾燥および硬化を行ってもよい。

本発明に係るレーザー光源としては，アルゴンイオンレ
ーザー　ヘリウムーカドミウムレーザー　クリブトンイ
オンレーザー　ヘリウムネオンレーザー、半導体レーザ
ー等が使用可能である。

本発明に係るシート状光記録材料は、レーザープリンタ
ーのレーザー光線照射により直接画像記録が出来る。さ
らに本発明に係るシート状光記録材料はミ鮮明な印字ま
たは印刷画像が得られる。

〔実施例〕

以下に本発明を実施例により更に説明する。

実施例１ラジカル発生剤としてカルボニル化合物であるミヒラー
ケトン１０重量部に対し、増感色素としてキサンテン系
色素であるローズベンガル１重量部、発色色素としてフ
ェノチアジン系色素であるペンゾイルロイコメチレンブ
ルー１重量部を、エタノール中に分散、溶解しながら配
合し、さらに接′着剤としてポリビニルビロリドンのエ
タノール溶液を１０００重量部加え、塗工液を作或する
。一方、シート状基体として合或紙（厚さ　１１０μ、
商品名「ユボＦＰＧ−１１０　Ｊ王子油化合戒紙社製）
を使用し、上記塗工液をロールコーターで塗布量が５ｇ
／ｍ２（固形分）になるように塗布し、１００℃で２分
間乾燥した。

このようにして得たシート状光記録材料の塗料被覆層表
面にアルゴンイオンレーザーからのレーザー光線を、所
定画像のパターンに従って照射すると、良好な青色記録
画像が得られた。

実施例２ラジカル発生剤として有機ハロゲン化合物であるβ−ナ
フタレンスルホニルクロリド１０重量部に対し、増感色
素としてチアジン系色素であるチオニン１重量部、発色
色素としてトリフェニルメタン系色素であるロイコマラ
カイトグリーン１重量部をメタノール中に分散、溶解し
がら配合し、さらに軽質炭酸カルシウム２００重量部と
混合、分散する。アクリル系共重合体接着剤（商品名「
コーボニール４０２５Ｊ日本合戊化学工業社製）１００
重量部を加え、塗工液を作戊する。一方、シート状基体
としてＰＥＴフィルム（厚さ５０μ）を使用し、上記塗
工液をロールコーターで塗布量が５ｇ／ｍ２（固形分）
になるように塗布し、１００℃で２分間乾燥した。

このようにして得たシート状光記録材料の塗料被覆層に
ヘリウムーネオンレーザー光源からのレーザー光線を所
定画像のパターンに従って照射すると、良好な赤色記録
画像が得られた。

また通常のオフセット印刷や事務用筆記具での印字も可
能であった。

（発明の効果）本発明のシート状光記録材料は．それにレーザー光源か
らのレーザー光線を照射することにより直接良好な記録
画像を得ることができ、現像、定着処理の操作は不要で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のシート状光記録材料の一態様の断面
説明図である。１・・・シート状光記録材料、２・・・シート状基体、３・・・塗料被覆層。

Claims

【特許請求の範囲】１、シート状基体と、前記シート状基体の少なくとも一
面上にラジカル発生剤、増感色素および発色色素を主要
成分として含む塗料被覆層を設けたことを特徴とするシ
ート状光記録材料。２、前記塗料被覆層中の増感色素がアニン系色素、キサ
ンテン系色素、スチリル系色素、およびチアジン系色素
のうちの少なくとも一つである請求項１記載の材料。３、前記塗料被覆層中の発色色素がトリフェニルメタン
系色素、フェノチアジン系色素、ロイコキサンチッ系色
素、トリフェニルメタンフタリド系色素、アザフタリド
系色素、フルオラン系色素のうちの少なくとも一つであ
る請求項１記載の材料。