JPH0328678Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数台の自動車が駐車できる機械式
駐車装置の入出庫管理装置に関するものである。

近年、都市中心部では土地の利用度を高めるた
め、立体的な機械式駐車装置が数多く建設される
ようになつてきたが、このような場所に設置され
る駐車装置は、特に利用頻度が高く頻繁に自動車
が出入りするため、駐車場の係員は料金徴収のた
めの計算や駐車装置の運転操作に追われて、運転
操作に先立ち行なうべき安全確認が不十分になり
がちであつた。

このため、自動車の出入口装置には光電装置等
を設け、該光電装置等により自動車の入庫あるい
は出庫を検出する入出庫検出装置を備えて、この
入出庫検出装置の出力でタイマーを働かせ各ケー
ジに収納された自動車の駐車時間を算出し、ひい
ては駐車料金を自動的に演算させるものが提案さ
れている。

駐車料金を算出する方法は、その他いろいろ提
案されてはいるが、各ケージ毎にデータを記憶す
るメモリの番地が定められているのが一般的であ
り、このような料金算出方法では、メモリの容量
が小さくてすむ反面、その日に駐車された車の入
出庫データーを一括して出力することができな
い。又、入庫車が連続してきたときにおける料金
データを打ち出すタイミングにも工夫が必要とな
る欠点があつた。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、当日
あるいは当月等の駐車料金データ等をいついかな
るときでも簡単に打ち出すことのできる最適な管
理システムを提供することを目的とする。

第１図は本考案の一実施例を示す装置構成図で
あり、図中１０は機械式立体駐車設備の本体、２
０は本体１０を駆動する駆動装置（図示しない）
の電力制御装置、３０はマイクロコンピユータの
中央演算処理装置、４０は中央演算処理装置３０
からの指令を電力制御装置２０へ伝達する信号ラ
イン、５０は電力制御装置２０から立体駐車設備
本体１０へ電力を送る電力ライン、６０は立体駐
車設備本体１０の状態、即ち、個々のケージの駐
空状態、出入口位置に面しているケージのケージ
番号などを中央演算処理装置３０へ伝送する信号
ライン、７０は現在の時間情報を信号ライン７１
により中央演算処理装置３０へ伝送する時計、８
０は信号ライン３１を通じて中央演算処理装置３
０より送られてくるデータを打ち出すプリンタ
ー、９０は駐車装置のケージを運転させるための
操作盤で、キーボード９１と表示器９２と時間表
示器９３と入庫釦９４と出庫釦９５とトータルデ
ータ釦９６からなる。９７は中央演算処理装置３
０と操作盤９０との間で、入庫ケージ番号、出庫
ケージ番号、整理番号などの入出庫動作に係わる
駐車データの授受を行なうための信号ライン、１
００は駐車データを記憶するメモリで、メモリ１
００内において、A1〜Anは入庫車順に整理番号
１〜ｎ順として使用ケージ番号を記憶するメモリ
の番地を示す。B1〜Bnはこの整理番号順１〜ｎ
の入庫車の入庫時刻（時）、C1〜Cnは整理番号順
１〜ｎの入庫車の入庫時刻（分）、D1〜Dnは整
理番号順１〜ｎの入庫車の繰越日数で、入庫当日
に出庫しない場合には繰越した日数分が加算され
ていく。E1〜Enは整理番号順１〜ｎの出庫車の
出庫時刻（時）、F1〜Fnは整理番号順１〜ｎの出
庫車の出庫時刻（分）、Ｕは入庫時あるいは出庫
時等のプリントアウト時現在の整理番号、Ｖは当
日の年月日（年）、Ｗは当日の年月日（月）Ｘは
当日の年月日（日）、Ｙは現在の時刻（時）、Ｚは
現在の時刻（分）を示す。

次に本考案装置の動作について説明する。

入庫に際し、第２図のステツプ１において操作
盤９０の入庫釦９４を係員が操作すると、ステツ
プ２において中央演算処理装置３０により、例え
ば駐車ケージの偏りを最もよく解消でき、かつ出
入口にできるだけ近い空ケージを選択して、操作
盤９０の表示器９２にこの空ケージ番号を入庫ケ
ージとして表示する（ステツプ３）とともに駆動
装置（図示しない）によりこの入庫ケージを出入
口まで運転する（ステツプ４）。そして、入庫ケ
ージが出入口位置に着床して自動車の格納が完了
すると、信号ライン３２を通じて、その時の整理
番号に対応する各番地、例えば整理番号、即ちｎ
番目の入庫車であれば入庫ケージ番号をAn番地、
入庫時刻をBn，Cn番地に記憶させる（ステツプ
５）。その後、プリンター８０により第３図に示
すような入庫伝票が打ち出される。

又、出庫に際しては、第４図のステツプ１にお
いて入庫伝票に記録されたケージ番号あるいは整
理番号を基に、操作盤９０のキーボード９１によ
り出庫ケージ番号あるいは整理番号を操作すると
ともに出庫釦９５を押すと、中央演算処理装置３
０及びメモリ１００により出庫ケージ番号を操作
盤９０の表示器９２に表示させる（ステツプ２）
とともに駆動装置（図示しない）によりこの出庫
ケージを出入口に呼び寄せる（ステツプ３）。そ
して、出庫ケージが出入口位置に着床して自動車
の出庫が完了すると、信号ライン３２を通じて出
庫ケージに対応する整理番号を求め、例えばｍ番
目の入庫車の場合にはその時の出庫時刻をEm，
Fm番地に記憶させる（ステツプ４）。そして、
その出庫時間と入庫時間の差から駐車時間を決定
して中央演算処理装置３０により駐車料金を演算
し（ステツプ５）、第５図に示すような出庫伝票
をプリンター８０が打ち出す。

本考案装置は、テンキーボード９１により整理
番号を入力すると、第６図に示すように、中央演
算処理装置３０により整理番号かどうかを判別
（たとえば、ケージ番号なら２ケタ、整理番号な
ら１０１から始まる３ケタというふうに区別して
おけば判別は容易、ステツプ１）して後、その整
理番号を走査して、整理番号を基にメモリ１００
内の駐車データを呼び出し（ステツプ２）、プリ
ンター８０を駆動させて駐車データを打ち出させ
ることができる。又、テンキーボード９１により
いちいち整理番号を入力する手段に代えて、トー
タルデータ釦９６を押すことにより、所定の駐車
データ、即ち予め設定された整理番号に対応する
その日一日あるいは毎月の全駐車データ、つまり
整理番号の付け方を何月／何日−１０１、…（１
月１日なら１／１−１０１〜、12月31日なら12／
31−１０１〜という具合）とすれば何月／何日分
の駐車データ全てあるいは何月の駐車データ全て
というように、第７図に示すフローチヤートに従
つて、メモリ１００内の該当する駐車データを呼
び出し、プリンター８０により打ち出させて、経
営資料に利用することもできる。

以上述べたように、本考案は１ビツト当たりの
メモリが安価であることを最大限に生かして、毎
日のあるいは毎月の入出庫に関する駐車データを
入庫順に整理番号を付して記録するようにするた
め、テンキーボードやトータルデータ釦の操作に
より、任意の駐車データを必要なときにとり出し
て出力できるので、経営管理に極めて役に立つシ
ステムを安価に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す装置構成図、
第２図は入力動作のフローチヤート図、第３図は
入庫伝票の一例図、第４図は出庫動作のフローチ
ヤート図、第５図は出庫伝票の一例図、第６図は
キーボード操作による駐車データ出力のフローチ
ヤート図、第７図はトータルデータ釦操作による
駐車データ出力のフローチヤート図である。 ９０……操作盤、９１……テンキーボード、９
６……トータルデータ釦、１００……メモリ、３
０……中央演算処理装置、８０……プリンター、
３２，３１，６０，７１，９７……信号ライン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動車を収納するケージを複数個備えた機械
   式駐車装置の出入口付近には操作盤が設けら
   れ、該操作盤の操作に応じて中央演算処理装置
   とメモリと電力制御装置と駆動装置により、前
   記機械式駐車装置が運転制御されるものにおい
   て、前記操作盤にはテンキーボードを設け、前
   記メモリには入庫車順に整理番号をとつて番地
   を確保し、該整理番号毎に入庫時刻と出庫時刻
   を駐車データとして記憶するメモリ群を備え、
   前記中央演算処理装置は前記メモリ群から前記
   テンキーボードの操作により得られる整理番号
   を選別し、該整理番号が記憶されている前記メ
   モリの番地から前記駐車データを選定し出力さ
   せることを特徴とする機械式駐車装置の入出庫
   管理装置。 (2) 前記操作盤にトータルデータ釦を設け、前記
   テンキーボードによる整理番号群の入力に代え
   て、前記トータルデータ釦の操作により所定の
   駐車データを出力させることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の機械式駐車装
   置の入出庫管理装置。