JPH03285962A - エアゾール塗料組成物 - Google Patents

エアゾール塗料組成物

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JPH03285962A
JPH03285962A JP2086385A JP8638590A JPH03285962A JP H03285962 A JPH03285962 A JP H03285962A JP 2086385 A JP2086385 A JP 2086385A JP 8638590 A JP8638590 A JP 8638590A JP H03285962 A JPH03285962 A JP H03285962A
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小塚 紀男
Ayumi Watanabe
あゆみ 渡辺
Monkichi Itou
伊藤 聞吉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塗膜の補修用に使用できる高耐蝕性のエポキ
シ系塗料をエアゾール化したエアゾール塗料組成物に関
する。
[従来の技術] 塗装された塗膜の欠陥部分を補修する塗料として常温乾
燥型の塗料をエアゾール化して塗装するのが最も簡便な
方法であるが、高耐蝕性を要求される部材の補修塗装に
は塗料にも高耐蝕性が要求される。常温乾燥型の高耐蝕
性塗料としてはエポキシ樹脂系のものが広く採用されて
いるが、これをエアゾール化するために配合される噴射
剤は、たとえばジメチルエーテルはエポキシ樹脂の溶解
性が悪く、塗料成分と混合されたエアゾール缶内でエポ
キシ樹脂分が分離、固化する。このようになるとエアゾ
ール缶のノズルが詰まったり、溶剤弁のみが噴射された
りして塗装することができない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、常温乾燥
型のエポキシ樹脂系の高耐蝕性塗料をエアゾール化して
、エアゾール缶のノズルからの噴射塗装が可能な塗料組
成物とすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明のエアゾール塗料組成物は、エポキシ樹脂と顔料
とからなる塗料固形分に有機溶剤を配合してなる塗料成
分と噴射剤とからなる耐蝕性のエアゾール塗料組成物で
あって、該塗料成分は粘度が20秒〜30秒/20℃(
イワタカツプ)であり、該塗料成分を100重量部とし
たとき、該有機溶剤には35重量部以上のエチルセロソ
ルブを含み、該エチルセロソルブとセロソルブアセテー
トとの合計量が55重量部以上であり、該塗料成分と該
噴射剤とが重量比で1/1〜1.3/1の割合で配合さ
れていることを特徴とする。
本発明の塗料固形分は、顔料とエポキシ樹脂とからなる
。顔料としては、カーボンブラック、酸化鉄、リンモリ
ブデン酸塩、ケイ酸マグネシウムなどが用いられ、さら
に公知の耐蝕性塗料の添加剤を添加することもできる。
エポキシ樹脂は耐蝕性塗料に使用されるものであれば良
くビスフェノールA系のエポキシ樹脂が用いられ、特に
アミノアルコールとイソシアネートプレポリマーを配合
したビスフェノールA系の変性エポキシ樹脂が好ましい
塗料固形分を溶解分散する有機溶剤としては、セロソル
ブアセテート、エチルセロソルブの他にキシレン、トル
エン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、
ブチルセロソルブ、メチルイソブチルケトンなどを添加
してもよい。
有機溶剤のエチルセロソルブは塗料成分100重量部中
に35重量部以上含まれ、かつセロソルブアセテートと
エチルセロソルブとの合計量が55重量部以上であるこ
とが、塗料成分と噴射剤との溶解性を高めエアゾール組
成物中での樹脂分の固化分離を防ぐのに必要である。エ
チルセロソルブの量が35重量部未満であると塗料成分
の噴射剤との溶解性が不十分となりエポキシ樹脂が固化
分離してエアゾール塗料組成物の噴射塗装ができず好ま
しくない。またエチルセロソルブの量が35重量部以上
であっても、セロソルブアセテートとの合計量が55重
量部未満であると固形分が完全に溶解せず塗膜の乾燥性
が低下するので好ましくない。
塗料成分は上記の有機溶剤を用いて粘度を20秒〜30
秒/20℃(イワタカツプ)にすることが必要である。
粘度が20秒/20℃未満であると低くすぎて塗膜のタ
レが発生し好ましくな0゜また粘度が30秒/20℃を
超えて高くなると噴射される液滴が微粒子できず塗膜面
が均一とならず仕上げ不良となり好ましくない。
噴射剤は公知のジメチルエーテル、LPGなどが使用で
きる。その量は塗料成分/噴射剤の重量比で1/1〜1
.3/1の範囲で用いられる。通常混合比は1/1で使
用されているが、塗料成分かヤヤ過剰である場合の方が
エアゾール塗料組成物の安定性が向上するので好ましい
このエアゾール塗料組成物は、エアゾール缶内では完全
に溶解するのではなく噴射剤と塗料成分とが分散ないし
は相分離した状態を含むが、固形分が同化分離すること
がないために噴射前に振とうすれば均一な分散液となり
噴射塗装が可能となる。
ざらに缶内にガラス球、鋼球を挿入しておくと振とうに
よるエアゾール塗料組成物の混合がより容易となるため
好ましい。
[作用] 本発明のエアゾール塗料組成物は、有機溶剤にエチルセ
ロソルブを特定量使用して、塗料成分の粘度を調整して
噴射剤と混合されている。
このエチルセロソルブはエポキシ樹脂と親和性を有する
とともに噴射剤のジメチルエーテルなどと相溶性を有す
るため、特定量の配合により塗料成分の粘度を調整する
とともに噴射剤と混合した後、塗料固形分の樹脂が分離
固化して噴射塗装が困難となることを防ぐことができる
。また、セロソルブアセテートを特定量配合することに
より形成された塗膜の乾燥性を高めることができる。し
たがって、安定な高耐蝕性のエアゾール塗料組成物とな
る。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。
塗料固形分は、顔料にカーボンブラック1〜3重量部、
酸化鉄8〜13重量部、リンモリブデン酸塩5〜10重
量部、ケイ酸マグネシウム5〜10重量部と、エポキシ
当量450〜1000のビスフェノールA型エポキシ樹
脂がアミノアルコールおよびイソシアネートプレポリマ
ーで変性され重量平均分子量が10000〜15000
の重合体15〜20重量部とからなる。
(試験例) この固形分30重量部に有機溶剤70重量部として、エ
チルセロソルブとセロソルブアセテートの混合割合を変
えて塗料成分を作製した。それぞれの塗料成分120重
量部と噴射剤のデメチルエーテル100重量部とを内容
量が300dのエアゾール缶に径が約8amのガラス球
5個とともに加えてエアゾール化量を作製した。缶を約
10秒振とうさせ、ノズルを押して内容物を噴射させ、
内容物が均一に噴射するものを可とし、不均一に噴射す
るものを否とした。不均一に噴射する状態とは、溶剤分
のみを噴射する場合や、分離した塗料樹脂が粘度の高い
泡の状態でノズルからでたりする状態をいう。結果を第
1表に示す。
エチルセロソルブとセロソルブアセテートの比率はエチ
ルセロソルブが等量以上(塗料成分100重量部中35
重量部である)であればエアゾール化は可能である。
(実施例) 試験例と同じ固形分を30重量部用い、第2表に示す組
成割合の有機溶剤を用いて粘度が25秒/20℃(イワ
タカツプ)の塗料成分を作製した。
試験例と同様にエアゾール組成物としエアゾール塗装の
可否を調べた。エチルセロソルブが35重量部以上でセ
ロソルブアセテートとの合計量が55重量部以上のNo
、1と、N002がノズルよりのエアゾール塗装が可能
である。
エチルセロソルブが40重量部であってもセロソルブア
セテートとの合計量が55重量部以下のNo、3、エチ
ルセロソルブが35重量部以下のN094、No、5は
いずれもエアゾール塗装ができなかった。
(実施例2) 噴射剤を配合してエアゾール塗装をおこなってエアゾー
ル化の可否を調べた。エチルセロソルブとセロソルブア
セテートが所定の口金まれているのでいずれもエアゾー
ル塗装が可能であった。
(比較例1) 試験例と同じ固形分30部にエチルセロソルブ35重量
部とセロソルブアセテート20重量部を加え、ざらに第
3表に示す溶剤を15重量部加えて粘度を25秒/20
℃(イワタカツブ)とし、試験例と同じ固形分30部に
エチルセロソルブ35重量部とセロソルブアセテート1
5重量部を加え、ざらに第4表に示す溶剤を20重量部
を加えて、粘度を25秒/20℃(イワタカツプ)とし
、噴射剤を配合してエアゾール塗装をおこなってエアゾ
ール化の可否を調べた。この場合はセロソルブアセテー
トとエチルセロソルブの合計量が55重量部以下である
のでエアゾール塗装ができなかった。
(比較例2) 試験例と同じ固形分30重量部にエチルセロソルブ30
重量部とセロソルブアセテート25重量部を加え、さら
に第5表に示す溶剤を15重量部を加えて、粘度を25
秒/20℃(イワタカツプ)とし、噴射剤を配合してエ
アゾール塗装をおこなってエアゾール化の可否を調べた
。この場合はエチルセロソルブが35重量部以下である
のでエアゾール塗装ができなかった。
[効果コ 本発明により高耐蝕性のエポキシ樹脂系塗料を安定なエ
アゾール組成物とすることができた。すなわち、エチル
セロソルブとセロソルブアセテートを特定量用いて塗料
成分の粘度を調整することにより、噴射剤と混合しても
エアゾール組成物が安定し樹脂などの固形分が分離固化
することがない。そのため、高耐蝕性を要求される部材
の塗膜の塗装欠陥の補修に取扱の容易なエアゾールによ
る塗装ができるので、補修作業が容易となる。
また不快臭を有するエチルセロソルブに芳香性のセロソ
ルブアセテートを添加することによりエアゾールの臭気
を良くすることができる。さらにセロソルブアセテート
はエチルセロソルブより引火点が高いのでエアゾールの
取扱性が良くなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主としてエポキシ樹脂からなる塗料固形分に有機
    溶剤を配合してなる塗料成分と、噴射剤とからなるエア
    ゾール塗料組成物であつて、該塗料成分は粘度が20秒
    〜30秒/20℃(イワタカップ:岩田塗装機製作所製
    )であり、該塗料成分を100重量部としたとき該有機
    溶剤には35重量部以上のエチルセロソルブを含み、該
    エチルセロソルブとセロソルブアセテートとの合計量が
    55重量部以上であり、該塗料成分と該噴射剤とが重量
    比で1/1〜1.3/1の割合で配合されていることを
    特徴とするエアゾール塗料組成物。
JP2086385A 1990-03-31 1990-03-31 エアゾール塗料組成物 Expired - Lifetime JP2654709B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8507416B2 (en) 2009-06-29 2013-08-13 Henkel Ag & Co. Kgaa Water-based lubricant for plastic processing having excellent corrosion resistance and metal material having excellent plastic processability
JP2018009121A (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 大日本塗料株式会社 エアゾール用塗料組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8507416B2 (en) 2009-06-29 2013-08-13 Henkel Ag & Co. Kgaa Water-based lubricant for plastic processing having excellent corrosion resistance and metal material having excellent plastic processability
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