JPH03285845A - 光ファイバの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光ファイバの製造方法に係り、特に安定した
特性を有する紫外線硬化型樹脂被覆光ファイバの製造方
法に関する。

（従来の技術） 光ファイバの被覆用樹脂としては、溶媒可溶型樹脂、熱
硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂等があるが、低価格で硬
化が早いという点から紫外線硬化型樹脂が優れており、
すでに実用化されている。

この紫外線硬化型樹脂を使用した光ファイバの製造方法
としては、コアおよびクラッドからなるプリフォームロ
ッドを紡糸炉で加熱軟化させて引き出したり、多重るつ
ぼからコアおよびクラッドガラスを同時に引き出してガ
ラスファイバとし、このガラスファイバの周囲に塗布装
置にて紫外線硬化型樹脂を被覆し、紫外線照射装置にて
架橋硬化させて光フアイバ素線としたり、あるいは複数
の光フアイバ素線を並列に配置し、それらの周囲に前記
光フアイバ素線に用いた樹脂と同種または異種の紫外線
硬化型樹脂を塗布装置にて一括に被覆し、次いで紫外線
照射装置にて架橋硬化させ光フアイバテープ心線にした
りする方法がある。

従来光ファイバのケーブル化に当たっては、前記したよ
うな光フアイバ素線あるいは光フアイバテープ心線を製
造した後直ちにケーブル化を行っていた。

（発明が解決しようとする課題） ところで最近、量産化、低価格化の要請から、光ファイ
バの製造速度をより向上させる必要性が出てきた。

光ファイバの製造速度を向上させた場合、従来の装置で
は紫外線の照射量が不足し、被覆層が未架橋状態のまま
でケーブル化されることがある。

被覆層が未架橋状態の、１．１でケーブル化されると、
光ファイバの機械特性において所定の強度が得られず、
またケーブル化の後に徐々に架橋が進み伝送損失が経時
的に変化するという問題点を生ずる。

上記問題点を解消するために、従来は装置の面からは、
紫外線照射ランプの出力を増大させたり、紫外線照射装
置の台数を増やしたりし、また樹脂の面からは、光硬化
開始剤を増量したり、高感度の光硬化開始剤を使用した
りしていた。しかし、紫外線照射ランプの出力を増大さ
せたり、紫外線照射装置の台数を増やしたりした場合に
は、光フアイバ製造装置全体の大型化が避けられず、保
守、点検も繁雑になる上、設備費も増大するという新た
な問題点が生じ、また光硬化開始剤の増量や高感度の光
硬化開始剤の使用は樹脂の高価格化を招き、光ファイバ
を安価に供給するという当初の目的に反することになる
。

本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
、光ファイバの製造速度を向上させても被覆層の架橋状
態を完全なものとし、機械的強度を劣化させずしかもケ
ーブル化後の伝送損失の経時変化が生ずることのない光
ファイバの製造方法を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明はすなわち、コア、
クラッドからなるガラスファイバの周囲に紫外線硬化型
樹脂を被覆した光ファイバを、非酸化性雰囲気において
前記紫外線硬化型樹脂の軟化点以下の温度で加熱架橋す
るものである。

（作用） 本発明の方法によれば、素線化あるいはテープ化した後
の光ファイバを、架橋を阻害する要因である酸素を排除
した雰囲気でしかも樹脂の軟化点以下の温度で加熱する
ことにより、樹脂の物理的特性を変化させることなく未
架橋の樹脂を完全架橋させることができ、本来の強度を
維持するとともにケーブル化後の伝送損失の経時変化を
防止し得る。

ここで、紫外線硬化型樹脂の軟化点とは、一般に樹脂を
加熱してゆき、ある温度以上になったときに樹脂の線膨
脹係数が急激に増大する温度のことをさす、従って軟化
点以上の温度に加熱すると、樹脂の物理的特性が変化し
、それを被覆した光ファイバの特性も変化する虞がある
。

（実施例〉 次に本発明の詳細な説明する。

本発明の実施例では、シングルモード型ガラスファイバ
の周囲に軟化点１２０℃の紫外線硬化型ウレタンアクリ
レート樹脂を被覆して異なった線速で製造しなＡおよび
Ｂ素線と、ＡおよびＢ素線をそれぞれ４本ずつ並列に配
置し、その上に一括に各素線に被覆したものと同じ樹脂
を被覆してやはり異なった線速で製造したＣおよびＤテ
ープ心線を試料として用いた。

第１表に線速およびゲル分率と伝送損失の初期値を示す
。

なお、ゲル分率は素線またはテープ心線がら樹脂をはぎ
取り、メチル・エチル・ケトン（ＭＥＫ＞溶液中に１２
時間浸漬し、ソックスレー抽出を行って測定した。また
伝送損失は波長１．３μｍにおける値であり、Ｃおよび
Ｄチー１心線の伝送損失は、それぞれ４本の素線の平均
値である。加熱は、真空下で４０℃（実施例１）および
窒素雰囲気下で４０℃（実施例２）の条件で行った。

結果を加熱処理を行わないで室温にて放置して測定した
比較例とともに第２表に示す。

（以下余白） 第２表によれば、本発明による実施例に用いた光ファイ
バのゲル分率は、完全に架橋させた場合９５％であるこ
とがわかるが、比較例では８１〜９１％と最大１３％も
の未架橋部分が存在していることがわかる。また伝送損
失も完全架橋させた場合は０．３７ｄＢ／ｋｍであるが
、比較例では０．４４〜０．５６ｄＢ／ｋｍと本来の値
に丈で落着いておらず、ばらつきも極めて大きい。

（発明の効果） 以上述べたように本発明によれば、光ファイバの製造速
度を向上させても、装置を大型化したり、高価格の樹脂
を用いたりすることなく被覆層を完全に架橋させること
ができ、機械的強度を劣化させずしかもケーブル化後の
伝送損失の経時変化が生じない安定した特性の光ファイ
バを製造することができる。

一σ部・ｆ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　コア、クラッドからなるガラスファイバの周囲に紫外
   線硬化型樹脂を被覆した光ファイバを、非酸化性雰囲気
   において前記紫外線硬化型樹脂の軟化点以下の温度で加
   熱架橋することを特徴とする光ファイバの製造方法。