JPH03285684A - メチオニンアミノペプチダーゼのdna配列 - Google Patents

メチオニンアミノペプチダーゼのdna配列

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JPH03285684A
JPH03285684A JP8670890A JP8670890A JPH03285684A JP H03285684 A JPH03285684 A JP H03285684A JP 8670890 A JP8670890 A JP 8670890A JP 8670890 A JP8670890 A JP 8670890A JP H03285684 A JPH03285684 A JP H03285684A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は、遺伝子組換え技術を利用して、N末端のメチ
オニンを欠失する蛋白質やペプチドを得る」二で有用な
メチオニンアミノペプチダーゼをコードするDNA配列
に関する。
[従来の技術と発明か解決しようとする課題]細胞内で
の蛋白質の生合成において、そのアミノ末端は、開始コ
ドンに対応するメチオニンから始まっている。このメチ
オニンは、その後のプロセシングにより除去されるので
、完成された成熟型蛋白質には、通常、メチオニンが存
在しない。
一方、遺伝子組換え技術を利用して蛋白質、ペプチドを
生体内に生産する場合には、開始コドンATGなどに由
来するメチオニンがアミノ末端にイ」加した蛋白質(以
下、前駆体蛋白質という)か産生される例が見いたされ
ている。このアミノ末端にメチオニンか付加した前駆体
蛋白質は、蛋白質の高次構造なとの相違に基づいて、メ
チオニンか付加していない蛋白質である成熟型蛋白質に
比較して抗原性の増加が指摘されている。従って、遺伝
子組換え技術を利用して産生じた前駆体蛋白質を医薬品
などに利用するためには、アミノ末端に付加したメチオ
ニンを選択的に除去し、成熟型蛋白質を得る必要がある
成熟型蛋白質を前駆体蛋白質から製造する方法として、
メチオニンがアミノ末端に付加した前駆体蛋白質に、メ
チオニンアミノペプチダーゼをイ′1用させてメチオニ
ンを選択的に除去し、成熟型蛋白質を得る方法が提案さ
れている。この方法に利用できるメチオニンアミノペプ
チダーゼとして、大腸菌(Escherichia  
coli)由来のメチオニンアミノペプチダーゼ[特開
昭82−115281号公報、J、Bacterlol
、、 1B9.2.751−757 (1,987) 
] 、およびサルモネラティフィムリウム (Salm
onel latyphjmurlum)[WO880
5993,Eur、 J、 Bjochem。
180、23−32 (1989) ]由来のメチオニ
ンアミノペプチダーゼが提案されている。これらのメチ
オニンアミノペプチダーゼは、蛋白質として単離され、
その遺伝子も明らかにされている。
また、ラット肝臓膜結合型メチオニンアミノペプチダー
ゼも、単離には至っていないものの高度に精製され、そ
の性質が部分的に明らかされている[Bjochem、
、 J、、 234.489−478 (198B) 
]が、その遺伝子は未知である。
また、エキソペプチダーゼやエンドペプチダーゼの基質
特異性を利用して成熟型蛋白質のアミノ末端に適当なア
ミノ酸配列を付加し、適当なペプチダーゼにより付加ア
ミノ酸を除去することにより成熟型蛋白質を得る方法も
提案されている[特開昭II 2−171699号公報
、Biotechnology、 5.824827 
(1,987)、特表昭82−500003号公報]。
さらに、複数種のアミノペプチダーゼを組み合わせる方
法(特表昭fio−500043号公報)、ジペプチジ
ルアミノペプチダーゼ(Dipeptjdyl ami
nopeptidase) IVのみによる方法(特開
昭80−256396号公報)も提案されている。また
同様の方法は、特表昭62−501809号公報、特開
平1−181796号公報にも開示されている。
これらの方法は、全て、アミノ末端に特定のアミノ酸配
列を有する蛋白質のみに適用可能であり、汎用性に欠け
る。また開始コドンに由来するMet以外にいくつかの
アミノ酸を挿入したり、複数のペプチダーゼを組み合わ
せて用いる必要があるので、実用的でない。
このような点から、前駆体蛋白質から、開始コドンに由
来するMetのみを選択的に除去するには、生体内で本
来この役割を担っているメチオニンアミノペプチダーゼ
を用いるのか好ましい。
従って、本発明の目的は、既知の2種類のメチオニンア
ミノペプチダーゼとは異なる新規なメチオニンアミノペ
プチダーゼをコードするDNA配列を提供することにあ
る。
[発明の構成] 」二記目的を達成するため、本発明は、枯草菌のメチオ
ニンアミノペプチダーゼをコードするDNA配列を提供
する。
本発明のメチオニンアミノペプチダーゼをコードするD
NAは、枯草菌に由来する。枯草菌の菌株は、map遺
伝子を含む限り特に制限されない。
枯草菌の菌株としては、例えば、バチルス・ズブチリス
(Bacillus  5ubtilis) A T 
CC33234株[アメリカン・タイプ・カルチャー・
コレクション(American Type Cu1t
ure Correction)から人手可能である]
、バチルス・ズブチリスIF014412株、バチルス
・ズブチリスI F O1,4415株、バチルス・ズ
ブチリスI F O1,4419株(これらはいずれも
財団法人醗酵研究所から人手可能である)などが挙げら
れる。
枯草菌由来のメチオニンアミノペプチダーゼをコードす
るDNAは、アミノ酸ベースで、大腸菌のmap遺伝子
との相同性が46.2%、サルモネラのmap遺伝子と
の相同性が46.6%であり、相同性が高い。従って、
枯草菌のmap遺伝子により発現したメチオニンアミノ
ペプチダーゼは、前記既知の2種類のメチオニンアミノ
ペプチダーゼと同様に、開始コドンに由来するアミノ末
端に付加したメチオニンを特異的に切断する。
また、表に示されるように、大腸菌やサルモネラのメチ
オニンアミノペプチダーゼのIIIap遺伝子は264
のアミノ酸からなり、7つのCys残基が存在するのに
対して、枯草菌のメチオニンアミノペプチダーゼをコー
ドするDNAは248のアミノ酸からなり、3つのCy
s残基しか存在しない。従って、大腸菌やサルモネラの
メチオニンアミノペプチダーゼのmap遺伝子では、高
発現した場合に誤ってジスルフィド結合が形成する可能
性が高く、活性が発現しない虞がある。特に、サルモネ
ラでは、すべてのCysがフリーな状態で存在している
ので、その可能性が高い。一方、枯草菌のメチオニンア
ミノペプチダーゼをコートするDNAは、Cys残基が
有意に少ないため、誤ってジスルフィド結合する可能性
が小さく、不活性化の危険が少なく有用である。
(以下、余白)  0 メチオニンアミノペプチダーゼをコードするDNA配列
は、枯草菌のmap遺伝子を含む限り制限されないが、
−例として下記式で表されるDNA配列が挙げられる。
1、0       20       30ΔTGA
TTATCTGTAAAACCCCA(JTGAACT
T40       50       60GGTA
TCATGCGGGA八GCAGGGCGAATCGT
G70       80       90GCTT
TAACTCATGAAGAGTTAAAAA八GCA
C+ 00      1.1. O] 20ATTA
^^CCAGGAATCTCGACAAAAGAATT
G+30      140       +50GA
TCAAATTGCCGAACGTTTTATTAAG
八AG160      170      180C
AGGGTGCAATCCCATCTTTTAAGGG
GTAT1、90      200      21
.0AATGGGTTTCGCGGGAGCATTTG
CCTATCA220      230      
240GTTAATGAAGAACTCGTTCACG
GCATACCT] 250       2[10270 GGCAGCAGGGTGCTGAAGGACGGTG
ACATC280290300 ATCAGTATTGATATCGGTGCTAAAT
TAAAT310      320      33
0GGTTATCATGGTGACTCTGCATGG
ACATAT340      350      3
60CCGGTAGGAAACATCAGCGATGA
TGACAAA370       380     
  390AAACTTCTGGAAGTGACAGA
GGAGTCTTTA400      410   
   420TATAAAGGCTTGCAGGAAG
CAAAACCAGGT430      440  
    450GAACGTTTGTCGA八TATT
TCCCACGCAATA4[io       47
0      480CAAACGTATGTCGAA
AATGAGCAGTTTTCA490      5
00      51.0GTTGTTAGGGAGT
ATGTCGGACATGGTGTT520     
 530      540GGTCAAGACTTG
CATGAGGACCCGCAAATT] 2 550      560      570CCTC
ATTACGGTCCGCCCAACAAAGGACC
A580      590’      600CG
GCTTAAACCTGGCATGGTTCTCGCT
ATT610      620      630G
AACCTATGGTGAACGCTGGCAGCCG
CTAC640650660 GTGAAAACATTGGCTGATAACTGGA
CGGTT670     680     690G
TAACGGTAGATGGGAAAAAGTGTGC
TCAT700      71、0      72
01ゴTGAACATACGATTGCGATTACG
GAAACG730      740 GGTTTTGATATACTGACGAGAGTCT
AGなお、本発明のDNA配列により発現したメチオニ
ンアミノペプチダーゼには、アミノ末端のメチオニンを
特異的に切断する機能上、実質的に等しいメチオニンア
ミノペプチダーゼも含まれる。
例えば、メチオニンアミノペプチダーゼには、中性形や
塩形、並びに非蛋白質成分、例えば、グリ3 コシル残基、アセチル残基、脂質残基を含む形も含まれ
る。
枯草菌由来のメチオニンアミノペプチダーゼをコードす
るDNA、メチオニンアミノペブチダゼおよび成熟蛋白
質の製造において、DNAの調製、ベクターの調製、組
換えベクターDNAの調製、形質転換方法、および形質
転換株の選択などには’Mo1ecullar Clo
njng: A Laboratory Manua1
″ (T、 Maniatis、 et al、 (+
982) Co1d Sprjngtlarbor L
aboratory、 Co1d Spring tl
arbor、 N、Y、)を参照できる。
枯苧菌由来のメチオニンアミノペプチダーゼをコードす
るDNAは、次のようにして調製できる。
枯草菌の染色体DNAに、制限酵素を作用させ、慣用の
分離方法、例えば、ポリアクリルアミドゲルやアガロー
スゲル電気泳動法により、メチオニンペプチダーゼをコ
ードするmap遺伝子を含むDNA断片を抽出する。制
限酵素によるDNAの切断は、−射的な条件や制限酵素
の製造業者によるマニュアルに記載された条件で行なう
ことがてき]4 る。map遺伝子を含むDNA断片は、既知のメチオニ
ンアミノペプチダーゼをコードするDNA断片、例えば
、大腸菌の5ecY遺伝子を含むDNA断片をプローブ
として、ハイブリタイモーション法により検出てきる。
なお、メチオニンアミノペプチダーゼをコードするDN
Aは、公知の化学的合成法、例えば、コーエンらのトリ
エステル法[J、 Am、 Chem、 5oc(+9
81) 103.31.85] 、自動オリゴヌクレオ
チド合成機を利用して化学的に合成することもてきる。
枯草菌由来のメチオニンアミノペプチダーゼは1、次の
ようにして得ることができる。
map遺伝子を含むDNA断片を、ベクターDNAに連
結し、絹換えベクターDNAを調製する。
DNA断片の連結は、慣用の方法、例えば、制限酵素を
用いて切断したDNA断片とベクターDNA断片とをリ
ガーゼを用いて連結する制限酵素法、リンカ−法などに
より行なうことができる。得られた絹換えベクターDN
Aを宿主微生物に移入して形質転換する。
5 ベクターは、宿主に応じて、慣用のベクタ例えば、Co
 ]、 E 1、pBR322、p S C101、T
iプラスミド、p T U B 4  [Takejc
h、 Y。
et al、 Agric、 Biol、 Chem、
、47.159 (1983): Yamazaki、
 Il、 et、 al、 J、 BacLcrial
、 15B(+)、 327(1983)]などのプラ
スミド、バクテリオファージλ、S V 4. Oウィ
ルスなどから選択できる。好ましいベクターはプラスミ
ドである。
またメチオニンアミノペプチダーゼを高発現させるため
、絹換えベクターDNAにおいて、前記ITlap遺伝
子を含むDNA断片の開始コドンATGのに流には、そ
れら自身のプロモータ、または(=1加したトリプトフ
ァン ラクタマーゼ及びラクトース( I ac)プロモータ
なとのプロモータ、リポソーム結合部位などが存在する
絹換えベクターDNAの宿主微生物への移入は慣用の方
法、例えばカルシウムイオンの存在下で処理する方法[
Proc. Natl. Acad. Set. (1
972)69、 21.1−0] 、プロトプラスト化
法などを利用して6 行なうことができる。
宿主微生物は、例えば、酵母、カビなどであってもよい
が、大腸菌又は枯草菌であるのが好ましい。宿主は、形
質転換株を選別するためのマーカとなるアンピシリン(
Amp) 、テトラザイクリン(Tc)、カナマイシン
( K m )などの抗生物質に対して耐性を示す遺伝
子を含んでいる。
形質転換した宿主を培養し、マーカーを利用する慣用の
スクリーニング法により、map遺伝子を高発現する形
質転換株を選別する。得られた高発現性形質転換株を適
当な培地で培養し、培養液から菌体を集菌し、単離する
ことにより、メチオニンアミノペプチダーゼが得られる
成熟蛋白質は、(1)菌体内(in vivo)でMe
tが除去された成熟型蛋白質を産生させる方法、(2)
菌体外(in vitro)でMetが付加した前駆体
蛋白質に、メチオニンアミノペプチダーゼを作用させる
方法などにより得ることができる。
前記(1)の方法においては、次のような方法が採用で
きる。
7 ( 1− 1.’)ベクターDNA断片に、map遺伝
子を含むDNA断片と、成熟蛋白質をコードするDNA
断片とを連結して組換えベクターDNAを調製する。得
られた組換えベクターDNAを宿主に移入して形質転換
し、スクリーニングすることにより、map遺伝子およ
び蛋白質を高発現する形質転換株を得る。この形質転換
株を適当な培地で培養することにより、菌体内で、前駆
体蛋白質のMetがメチオニンアミノペプチダーゼで切
断された成熟型蛋白質が産生ずる。
(1−2) m a p遺伝子を含む組換えベクターD
NAと、成熟蛋白質をコードするDNA断片を含む組換
えベクターDNAの二種の組換えベクターDNAで宿主
を同時に形質転換することにより、上記と同様にして成
熟型蛋白質を得る。すなわちmap遺伝子を含むDNA
断片とベクターDNA断片とを連結した組換えベクター
DNAと、成熟蛋白質をコードするDNA断片とベクタ
ーDNA断片とを連結した組換えベクターDNAとを宿
主に同時に移入して形質転換し、map遺伝子および蛋
白質8 を高発現する形質転換株を選別する。得られた形質転換
株を培養することにより成熟型蛋白質が得られる。
前記(2)の方法では、成熟蛋白質をコードするDNA
断片とベクターDNA断片とを連結した絹換えベクター
DNAを宿主に移入して形質転換し、形質転換株を培養
し、Metが付加した前駆体蛋白質を得る。次いで、前
記のようにして調製された酵素メチオニンアミノペプチ
ダーゼを、前駆体蛋白質に作用させ、アミノ末端のMe
tを特異的に切断して、成熟型蛋白質を得る。
なお、前記(1,)(2)の組換えベクターDNAにお
いて、蛋白質を高発現させるため、成熟型蛋白質をコー
ドするDNA断片の開始コドンの上流には、map遺伝
子を含むDNA断片と同様に、ブロモタ、リポソーム結
合部位などが存在する。
前記蛋白質の種類は、特に制限されず、例えば、α−イ
ンターフェロン、γ−インターフェロン;ヒトインター
ロイキン−]−、]ヒトインターロイキンーなとのリン
ホカイン;ヒト成長ホルモン、]9 ウマ成長ホルモンなどの成長ホルモン、インシュリンな
どのホルモン;腫瘍壊死因子;ウロキナゼ、プラスミノ
ーゲン活性化因子、アルコールデヒドロゲナーゼ、β−
ラクタマーセ、アミラーゼ、イソメラーゼなとのタンパ
ク酵素;ジフテリア、コレラ毒素、ヒト血漿アルブミン
なとの蛋白質成分などであってもよい。これらの蛋白質
をコードするDNAは、公知の方法により調製できる。
前記(2)の方法において、メチオニンアミノペプチダ
ーゼを繰返し使用できるようにするため、メチオニンア
ミノペプチダーゼは担体に固定化されていてもよい。担
体は、メチオニンアミノペプチダーゼを固定化するもの
であればよいが、好ましくは水に不溶でかつ親和性の高
いポリマーである。ポリマーとしては、例えば、アガロ
ースとその誘導体、セルロースとその誘導体、架橋デキ
ストランとその誘導体、ポリスチレン、ポリアクリルア
ミドなどのホモポリマー、およびアガロースとポリアク
リルアミドとのコポリマーなどが挙げられる。メチオニ
ンアミノペプチダーゼは、慣用0 の方法、例えば、包括法、吸着法、共有結合法により、
担体に固定できる。共有結合法では、臭化シアンなどの
ハロゲン化シアンにより担体を活性化して酵素を直接結
合させてもよく、ジアミンやアミノカルボン酸をスペー
サとして間接的に結合させてもよい。
前記(2)の方法において、メチオニンアミノペプチダ
ーゼの量は、通常、前駆体蛋白質1モルに対して、0.
001〜1モル、好ましくは0.01〜0,25モル程
度である。前駆体蛋白質とメチオニンアミノペプチダー
ゼとの反応は、通常、酵素反応を阻害しない緩衝液、例
えば、リン酸、塩酸などの無機酸または酢酸などの有機
酸と、ナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの無機
塩基との塩を含む緩衝溶液の存在下で行なうことができ
る。反応条件は、酵素反応を阻害しない範囲で選択でき
、例えば、反応系のpHは、通常、6〜9程度、反応温
度は、通常15〜70℃、好ましくは30に50℃程度
である。反応生成物を、抽出、塩析、再結晶、クロマト
グラフィーなどの2]。
分離精製手段に供することにより、アミノ末端のメチオ
ニンが除去された成熟型蛋白質が得られる。
なお、メチオニンアミノペプチダーゼをコードする遺伝
子は、前記メチオニンアミノペプチダゼ、および成熟型
蛋白質の産生に限らず、map遺伝子をプローブとして
、他のBacj I lus属などの細菌や酵母、カビ
、高等動物などのメチオニンアミノペプチダーゼ遺伝子
を探索するためにクローニングすることにも利用できる
本発明のメチオニンアミノペプチダーゼをコードするD
NA配列は、Metをアミノ末端に有さず、天然の生理
活性ペプチドと同一のアミノ酸配列及び活性を有し、低
毒性で安全性の高い医薬品や診断用薬剤を製造するため
に好適に使用される。
なお、本明細書は、下記のプラスミドおよび微生物をも
開示する。
(A)少なくとも前記枯草菌由来のメチオニンアミノペ
プチダーゼをコードするDNAが、プロモタ、リポソー
ム結合部位の下流に連結されているプラスミド。
 2 (13)上記(A)のプラスミドにより形質転換された
微生物、好ましくは大腸菌および枯草菌。
本明細書において、アミノ酸を略号で表示する場合、ア
ミノ酸の略号は次の通りである。また、アミノ酸は、特
に断わりのない限りL一体を示す。
Glyニゲリシン Ala:アラニン Val:バリン L e u :ロイシン lie:イソロイシン Ser:セリン Thr:スレオニン Proニブロリン Asp:アスパラギン酸 Glu:グルタミン酸 Lys:リジン Arg :アルギニン Asn:アスパラギン Gin:グルタミン Cys :シスチン  3 Met:メチオニン Trp  トリプトファン Phe:フェニルアラニン Tyr:チロシン His:ヒスチジン [発明の効果] 以」二のように、本発明によれば、開始コドンに由来す
るアミノ末端のメチオニンを特異的に除去できる新規な
メチオニンアミノペプチダーゼをコードするDNA配列
か提供される。従って、遺伝子組換え技術を利用して、
N−末端のメチオニンを欠失し、天然の活性を有する蛋
白質やペプチドを得ることができる。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する
なお、DNAの調製方法および大腸菌の形質転換方法は
、Mo1ecullar Cloning: A La
boratoryManual  (T、 Manja
tis、 et at、 (1982) Co1d S
pring I(arbor Laboratory、
 Co1d Spring Harbor。
4 N、Y、)に記載の方法に従って行った。
枯草菌のmap遺伝子をクローニングするため、サザン
ハイプリダイゼーション法(E、 M、 5outhe
rn (1975) J、 Hot、 Biol、 9
8.503−517 )を利用した。
先ず、バチルス・ズブチリスATCC33234株より
染色体DNAを調製し、染色体DNAを制限酵素旧nd
llIで消化した。得られた試料を0゜8%アガロース
ゲル電気泳動に供し、泳動終了後、DNA断片を、アガ
ロースゲルからジーンスクリニングプラスハイプリダイ
ゼーショントランスファーメンブレン(NEN Re5
earch Products社製)へ移した。次いで
、プラスミドpKY3 (K、 5hiba、at a
l、 (1984) EMBOJ、 3.831−83
5 )に挿入されている大腸菌の5acY遺伝子を含む
1.1.Kbの旧ndm D N A断片を[a −”
P]d CT Pを用いて標識し[A、 P、 Fef
nberg、et at、 (1983) Anal。
13iochem、 132.6−13 ] 、それを
プローブとしてハイブリダイゼーションを行った。その
結果、3゜5KbのDNA断片が検出された。
5 そこで、バチルス・ズブチリスATCC33234株の
染色体DNAをl1indIIIで完全消化し、0゜8
%アガロースゲル電気泳動に供し、アガロースゲルより
3.5 K b f;J近のDNA断片を抽出した。
次に、DNA断片をプラスミドpUc1Bの旧nd■部
位と連結し、大腸菌J M 1.09株を形質転換した
。得られた1000個のアンピシリン耐性株についてプ
ラスミドを調製し、サザンハイプリダイゼーション法に
より同様の解析を行ったところ、3個のクローンが得ら
れた。得られた3つのクローンを、それぞれpTUB8
01.802および803と命名した。制限酵素による
解析から、得られたプラスミドには、いずれも3.5K
bの旧ndIII D N A断片が同一方向で挿入さ
れていた。
これらの中からプラスミドpTUB801中に挿入され
たDNA断片について、ジデオキシ法[F、 Sang
er、 eL al、 (J−977) Proc、 
Na11. Acad。
Sci、 U、S、A、 74.5463−54671
を利用してDNA塩基配列の解析を行った。その結果、
5つのオーブンリーディングフレームが存在しており、
その6 1つは下記DNA塩基配列を有していた。なお、DNA
塩基配列から予想されるアミノ酸配列を併せて示す。
10      20      30ATGATTA
TCTGTAAA八CCCCACGTGAΔCTTへe
tllelleCysLysThrProArgGIu
Leu40      50      60GGTA
TCATGCGGGAAGCAGGGCGAATCGT
GGIylleMetArgG υA aG I yA rg I I eVa70     
 80      90GCTTTAACTCATGA
AGAGTTAAAAAAGCACA IaLeuTh
rlllsGIuGIuLeuLysLysllisl
 00      1、 I 0      1.20
ATTAAACCAGGAATCTCGACAAAAG
AATTG11eLysProGIylIeSerTh
rLysGu L e u 130      140      150GATC
AAATTGCCGAACGTTTTATTAAGAA
GspG nlleAIaGluArgPhelIeLysLys
l、BO170180 CAGGGTGCAATCCCATCTTTTAAGG
GGTATG yAIalIQProSerPhcLysGIyTyr
 7 1、90      200      2 +、 0
AATGGGTTTCGCGGGAGCATTTGCG
TATCAsnG yPheArgG 5crl ecysValser 220      230      240G 1’
 T A A T G A A G AΔCTCGTT
CACGGCATACCTa 5nG uG I uLeuVa I If i sG1 ePr。
250      260      270GGCA
GCAGGGTGCTGAAGGACGGTGACAT
CGIySerArgVa LeuLysAspG yAspHe 280      290      300ATCA
GTATTGATATCGGTGCTAAATTAAA
T■ 5erl Aspl cGIyAIal、ysLcuAsn 310      320      330GGTT
ATCATGGTGACTCTGCATGGACATA
TyTyrHisG yAspserA aTrpThrTyr 340      350      360CCGG
TAGGAAACATCAGCGATGATGACAA
AProVa、IG Asn1 eSerAspAspAspLys 370      380      390AAAC
TTCTGGAAGTGACAGAGGAGTCTTT
Al y S L eu L e u GuValTh
rGIuGIuserLeu 8 400      41、0      420TAT
AAAGGCTTGCAGGAAGCAAAACCAG
GTTyrLysG yLeuGInG uAIaLysProG 430      440      450GAAC
GTTTGTCGAATATTTCCCACGCAAT
AGIuArgLeuSerAsnl eserlljsAlal 460      470      480CAAA
CGTATGTCGAAAATGAGCAGTTTTC
AGInThrTyrValGluAsnGIuGIn
PheSer490      500      5
10GTTGTTAGGGAGTATGTCGGACA
TGGTGTTValValArgGIuTyrVal
GylljsGIyVa 520      530      540GGTC
AAGACTTGCATGAGGACCCGCAAAT
TGIyGInAspLeulllsG uAspProGInlle 550      560      570CCTC
ATTACGGTCCGCCCAACAAAGGACC
AProllisTyrGIyProProAsnLy
sGIyPr。
580      590      1(00CGG
CTTA^^CCTGGCATGGTTCTCGCTA
TTArgLeuLysProGIyMetValLe
u^1 610       B20.      630GA
ACCTATGGTGAACGCTGGCAGCCGC
TACGIuProMetValAsnAIaGIyS
orArgTyr640      850     
 660GTGAAAACATTGGCTGATAAC
TGGACGGTTa LysThrLeuAlaAspAsnTrpThrV
a670   、   680      690GT
AACGGTAGATGGGAAAAAGTGTGCT
CATa ThrV、alAspG yLysLysCysAIallis 700      710      720TTTG
AACATACGATTGCGATTACGGAAAC
GPheGlullisThrlleAlalleTh
rGluThr730      740 GGTTTTGATATACTGACGAGAGTCT
AGGIyPheAspl IeLeuThrArgV
al*HこのDNA塩基配列とそれから予想されるアミ
ノ酸配列について、大腸菌のmap遺伝子と比較したと
ころ、DNAレベルで55.3%、アミノ酸レベルで4
6.2%の相同性が認められ、このDNA塩基配列は枯
草菌のmap遺伝子であると同定2つ した。
なお、 相同性は5DC GENETYX解析ソフト解析ソ フト束めた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、枯草菌のメチオニンアミノペプチダーゼをコードす
    るDNA配列。 2、式 【アミノ酸配列があります】 【アミノ酸配列があります】 で表される請求項1記載のDNA配列。
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