JPH0328558B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は窓、ドア等に使用されるブラインド
内蔵二重ガラスユニツトに関するものである。

従来技術 従来、ブラインドを内蔵した二重ガラス戸や二
重ガラス窓等においてはそれぞれの取付場所の窓
枠及びドア枠等に応じて形成された型材からなる
框に対してガラスを支持し、その框を窓枠及びド
ア枠等に直接に取付けるようになつている。その
ため、メーカーとしてはブラインドを内蔵した二
重ガラス戸、二重ガラス窓等をその取付場所の窓
枠及びドア枠等に応じて多種類用意する必要があ
り、部品点数が多くなつて製造コストが高くなる
原因ともなつていた。

発明の目的 この発明の目的は前記問題点を解消するために
なされたものであつて、外框のみを様々な窓枠及
びドア枠等に応じた多種類の構造を形成してお
き、その外框に対してブラインドを内蔵した内側
ユニツトを取着することにより簡単に二重ガラス
戸や二重ガラス窓等に組立ることができ框の種類
を少なくして部品点数を減少し、製造コストの低
減化を図ることができるブラインド内蔵二重ガラ
スユニツトを提供することにある。

発明の構成 この発明のブラインド内蔵二重ガラスユニツト
は、窓枠、ドア枠等に対して取付けられる外框
と、互いに平行に配置されたガラス板と両ガラス
板間に内蔵されたブラインドとを有するととも
に、前記外框に対して取着される内側ユニツトと
を備えることを特徴としている。

実施例 以下この発明を具体化したブラインド内蔵二重
ガラスユニツトを第１図〜第５図に従つて説明す
る。

１は取付框全体を示し、２，３はその取付上部
框及び取付下部框であつて、基板部２ａ，３ａと
垂直部２ｂ，３ｂとによりほぼＬ字状の同一断面
形状が形成され、その両端部は前記取付上部框
２、取付下部框３と同一断面形状を有する一対の
取付縦框４により連結されて全体が四角枠状に形
成されている。

５は各框２，３，４の互いに相対する垂直部２
ｂ，３ｂ，４ｂの内面においてその外側縁から互
いに対向するように突出形成された支持突条であ
つて、その内側面には長手方向に延出された嵌合
溝６が形成されている。７は各框２，３，４の垂
直部２ｂ，３ｂ，４ｂの内側面に対してビス８着
された型材よりなる支持部材であつて、先端部に
おいて前記支持突条５に相対する側面には長手方
向に延出された係合突条９が形成されている。

１０は前記支持突条５及び支持部材７間に形成
された溝内にその周縁が係入された四角板状のガ
ラス板であつて、嵌合溝６に嵌合されたパツキン
グ１１及び支持部材７の係合突条９に係合された
パツキング１２により挾着支持されている。１３
は各框２，３，４において垂直部２ｂ，３ｂ，４
ｂの基端内側面に対して設けられた嵌合溝であつ
て、長手方向に延出されるとともにパツキング１
４が嵌合されている。

１５は前記取付框１内に取着された補助框であ
つて、基板部１６ａ，１７ａと垂直部１６ｂ，１
７ｂとによりそれぞれほぼ断面Ｌ字状に形成され
た上框１６及び下框１７と、同じく断面形状が基
板部１８ａと垂直部１８ｂとによりほぼＬ字状を
なす一対の縦框１８が互いに両端部にて連結され
ることにより全体が四角枠状に形成されており、
第３図に示すように取付縦框４と縦框１８間に設
けたヒンジ１９により開閉可能になつている。同
補助框１５は常には図示しないロツク装置により
閉じた状態に保持されるように前記取付框１にロ
ツクされ、その各框１６，１７，１８が前記パツ
キング１４は圧接するようになつている。

２０は補助框１５の各框１６，１７，１８にお
いて互いに相対する垂直部１６ｂ，１７ｂ，１８
ｂの内端面に形成した係合溝であつて、四角板の
ガラス板２１の周縁部が係入され、断面ほぼチヤ
ンネル状のパツキング２２を介して同ガラス板２
１を支承している。

２３は上框１６の基板部１６ａ下面に配置され
たブラインドＢのヘツドボツクスであつて、断面
チヤンネル状に形成され、その一側部が上框１６
の基板部１６ａの内側面に沿つて延出され、ビス
２４により同基板部１６ａの内側面に対し固定さ
れている。

２５は同ヘツドボツクス２３からラダーコード
２６を介して吊下された多数枚のスラツト、２７
はブラインドＢのボトムレールであつて、逆チヤ
ンネル状に形成され、前記ラダーコード２６の下
端が連係されている。

以上でブラインドを内蔵した内側ユニツトＵの
説明を終り次にこの内側ユニツトを取着する外框
２８について説明する。

外框２８は家屋の窓用開口部に設けられた窓枠
に対しあらかじめ固定されており、前記取付框１
の框見込より大きな框見込を有する上部框２９及
び下部框３０の両端部が上部框２９と同じ断面形
状を有する一対の縦框３１により連結されて全体
が四角枠状に形成されている。

前記下部框３０の上面は外方（第４図において
左方）へ向かつて下方へ斜状に形成されている。
又、上部框２９の下面、下部框３０の上面及び縦
框３１の内側面において室内側側縁からは長手方
向に延びる段部３２が突設され、その段部３２に
は内側面に開口する嵌合溝３３が形成されてい
る。３４は同嵌合溝３３に嵌合されたクツシヨ
ン、３５は前記上部框２９の下面の幅方向中央に
おいて固着された介装部材であつて、長手方向に
延出されている。

３６は内側ユニツトＵの取付上部框２において
上面に長手方向に設けた係合溝２ｃに対し嵌合さ
れた接合部材であつて、その上面は前記介装部材
３５の下面に対し接合されている。３７は取付下
部框３の下面において中央長手方向に設けた係合
溝３ｃに対し嵌合された接合部材であつてその下
面は下部框３０の上面に対し接合されている。第
５図に示す３８は内側ユニツトＵの縦框１８の中
央において内面から外框２８の縦框３１に対し締
付されたボルトであつて、内側ユニツトＵを外框
２８に対して固着している。３９は内側ユニツト
Ｕの取付框１と外框２８の外側縁間に介装された
パツキングである。

さて、上記のように構成された内側ユニツトＵ
は外框２８のみ窓用に形成し、その外框２８を家
屋の窓用開口部に設けられた窓枠にあらかじめ固
定して同外框２８に取付るだけで二重ガラス窓を
形成することができる。従つて、外框２８に対し
て二重ガラスを直接支持する場合と異なりあらか
じめ規格化された内側ユニツトＵを形成しておけ
ば簡単に組付けることができるものとなる。

次に二重ガラス戸にこの内側ユニツトＵを採用
した変形例を第６及び第７図に従つて説明する。

なお、前記実施例と同一又は相当する構成につ
いては同一符号を付しその説明を省略する。

４０は外框としてのドア框全体を示し、４１，
４２はドア框４０を構成する上框及び下框であつ
て、その両端部は上框４１、下框４２と同じ断面
形状を有する一対の縦框４３により連結されて全
体が四角枠状に形成されている。第７図に示す４
４は上框４１の上面及び下框４２の下面において
それぞれ一側端部よりに取着された軸受部材、４
５は同軸受部材に取着された回動軸であつて、対
応するドア枠４９の上部框２９及び下部框３０に
対し回動可能に支承され、ドア框４０を開閉回動
し得るようになつている。

なお、このドア枠４９はドア用開口部に固定さ
れている。４６は両縦框４３の中央部間に連結さ
れた桟、４７は同桟４６と下框４２間の両側縁に
取着された腰板部である。

内側ユニツトＵはその取付上部框２、取付下部
框３及び取付縦框４の内面から取着されるビス４
８をドア框４０の上框４１、下框４２及び縦框４
３に対して螺入することにより取着されている。

この変形例においても内側ユニツトＵをドア框
４０に対して取着するだけで二重ガラス戸を形成
することができる。従つてドア框４０に対して２
枚のガラス板及びブラインドを直接支持する場合
よりも内側ユニツトＵを規格化しておけば框等の
部材を少なくすることができる。

なお、この発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えばヒンジ１９を取付框１の取付上
部框２と補助框１５の上框１６間に取着して補助
框１６を上方へ開放可能にしたり、ヒンジ１９を
取付下部框３と下框１７間に取着して、補助框１
６を下方へ開放可能にしたりする等この発明の趣
旨から逸脱しない範囲で任意に変更可能である。

発明の効果 以上詳述したようにこの発明のブラインド内蔵
二重ガラスユニツトは、窓枠、ドア枠等に対して
取付けられる外框と、互いに平行に配置されたガ
ラス板と両ガラス板間に内蔵されたブラインドと
を有するとともに、前記外框に対して取着される
内側ユニツトとを備えることにより、次の効果を
奏するものである。

(イ) 窓枠及びドア枠等に対して取付けられた外框
に対し、内側ユニツトを取着することにより容
易に二重ガラス窓や二重ガラス戸を組立てるこ
とができる。

(ロ) 多様な窓枠及びドア枠等にそれぞれ適合する
多種類の外枠を用意しておけば、少ない種類の
内側ユニツトでも多様な二重ガラス窓及び二重
ガラス戸等を形成し得るので、内側ユニツトを
規格化しておけば、内側ユニツトに用いる取付
框等の種類を少なくして部品点数を減少し、製
造コストの低減化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した内側ユニツトの
正面図、第２図は同じく縦断面図、第３図は同じ
く横断面図、第４図は二重ガラス窓に具体化した
実施例の縦断面図、第５図は同じく横断面図、第
６図は二重ガラス戸に具体化した変形例の縦断面
図、第７図は同じく横断面図である。 取付框……１、取付上部框……２、取付下部框
……３、取付縦框……４、ガラス板……１０，２
１、補助框……１５、上框……１６、下框……１
７、縦框……１８、ヘツドボツクス……２３、ス
ラツト……２５、ボトムレール……２７、外框…
…２８、上部框……２９、下部框……３０、縦框
……３１、ドア框……４０、上框……４１、下框
……４２、縦框……４３、桟……４６、二重ガラ
スユニツトＵ、ブラインドＢ……。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 窓枠、ドア枠等に対して取付けられる外框２
   ８，４０と、 互いに平行に配置されたガラス板１０，２１と
   両ガラス板１０，２１間に内蔵されたブラインド
   Ｂとを有するとともに、前記外框２８，４０に対
   して取着される内側ユニツトＵと を備えることを特徴とするブラインド内蔵二重ガ
   ラスユニツト。