JPH03285058A - 鋼部材の表面処理方法 - Google Patents
鋼部材の表面処理方法Info
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- JPH03285058A JPH03285058A JP8548990A JP8548990A JPH03285058A JP H03285058 A JPH03285058 A JP H03285058A JP 8548990 A JP8548990 A JP 8548990A JP 8548990 A JP8548990 A JP 8548990A JP H03285058 A JPH03285058 A JP H03285058A
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Landscapes
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、例えば自動車用サスペンションの液圧緩衝器
に用いられるピストンロッド等の鋼部材の表面処理方法
に関する。
に用いられるピストンロッド等の鋼部材の表面処理方法
に関する。
従来の技術
この種、従来の鋼部材の表面処理方法としては、例えば
特開昭６０−３６６５８号公報等に記載されているもの
か知られている。
特開昭６０−３６６５８号公報等に記載されているもの
か知られている。
この表面処理方法は、まず予め研削加工により表面仕上
げされた合金鋼材のピストンロッド母材を、ガス雰囲気
中で熱処理して窒化物表面層を形成する。次に、その表
面を機械的手段、例えば研磨加工して表面を平型化する
。続いて、この部材を酸化性雰囲気中で熱処理して主に
Ｆｅ、０４からなる酸化物富化表面層を形成し、その後
この部材に冷却処理等を施せば、窒化物表面層による優
れた耐摩性と、酸化物表面層による優れた耐食性を備え
たピストンロッドが得られるものである。
げされた合金鋼材のピストンロッド母材を、ガス雰囲気
中で熱処理して窒化物表面層を形成する。次に、その表
面を機械的手段、例えば研磨加工して表面を平型化する
。続いて、この部材を酸化性雰囲気中で熱処理して主に
Ｆｅ、０４からなる酸化物富化表面層を形成し、その後
この部材に冷却処理等を施せば、窒化物表面層による優
れた耐摩性と、酸化物表面層による優れた耐食性を備え
たピストンロッドが得られるものである。
発明が解決しようとする課題
ところで、前述のように母材の表面に形成される酸化物
富化表面層は、その表面粗度か大きく、表面全体が凹凸
に荒れた状態になってしまう。
富化表面層は、その表面粗度か大きく、表面全体が凹凸
に荒れた状態になってしまう。
しかし、窒化物表面層を形成後は、前記のように研磨加
工処理を行なって表面を平坦化しているものの、最後の
酸化物富化表面層を形成した後は単に冷却するだけで表
面仕上げを行なっていない。
工処理を行なって表面を平坦化しているものの、最後の
酸化物富化表面層を形成した後は単に冷却するだけで表
面仕上げを行なっていない。
こ・のため、表面にクロムメツキが施された一般的なピ
ストンロッドと比較すると、前記の如く表面処理された
ピストンロッドの方がシリンダ等に対するフリクション
が著しく大きくなり、液圧緩衝器の減衰力特性に悪影響
を与えるばかりか、耐久性が低下してしまう。
ストンロッドと比較すると、前記の如く表面処理された
ピストンロッドの方がシリンダ等に対するフリクション
が著しく大きくなり、液圧緩衝器の減衰力特性に悪影響
を与えるばかりか、耐久性が低下してしまう。
課題を解決するための手段
本発明は、前記従来の問題点に鑑みて案出されたもので
、合金鋼母材の表面にガス雰囲気中で熱処理して窒化物
表面層を形成し、続いて該窒化物表面層に、酸化性雰囲
気中で熱処理して主にＦｅ３Ｏ４からなる酸化物富化表
面層を形成し、次に、該酸化物富化表面層の表面を、機
械的手段で表面仕上げ処理を行なうようにしたことを特
徴とじている。
、合金鋼母材の表面にガス雰囲気中で熱処理して窒化物
表面層を形成し、続いて該窒化物表面層に、酸化性雰囲
気中で熱処理して主にＦｅ３Ｏ４からなる酸化物富化表
面層を形成し、次に、該酸化物富化表面層の表面を、機
械的手段で表面仕上げ処理を行なうようにしたことを特
徴とじている。
作用
前述のように、酸化物富化表面層の形成後に、該表面を
機械的手段である研磨加工等によって表面仕上げを行な
うことにより、最終的に合金鋼部材の表面精度が向上し
、対接触部材とのフリクションが十分に低下する。
機械的手段である研磨加工等によって表面仕上げを行な
うことにより、最終的に合金鋼部材の表面精度が向上し
、対接触部材とのフリクションが十分に低下する。
実施例
以下、本発明に係る表面処理方法の一実施例を説明する
。
。
本実施例では、合金鋼部材として液圧緩衝器のピストン
ロッドに適用したもので、このロッド部材の母材は、例
えばＢ５９７０，０４５Ｍ１Ｏ材で成形されている。そ
して、第１行程として母材の表面を、まず例えばバイト
やヤスリ等で荒削りした後に、パフ等を用いて表面粗度
の中心線平均粗さを０．Ｉｇ＋＋Ｒａ以下に加工する。
ロッドに適用したもので、このロッド部材の母材は、例
えばＢ５９７０，０４５Ｍ１Ｏ材で成形されている。そ
して、第１行程として母材の表面を、まず例えばバイト
やヤスリ等で荒削りした後に、パフ等を用いて表面粗度
の中心線平均粗さを０．Ｉｇ＋＋Ｒａ以下に加工する。
次に、母材を例えば５０体積％アンモニアと５０体積％
吸熱性ガスとの混合物の雰囲気中に約５７０°Ｃの温度
で２時間の間浸炭窒化処理を行なった。これによって、
母材の表面に、約１５〜１８μｍの厚さ中のイプシロン
鉄等の窒化物表面層が形成された。
吸熱性ガスとの混合物の雰囲気中に約５７０°Ｃの温度
で２時間の間浸炭窒化処理を行なった。これによって、
母材の表面に、約１５〜１８μｍの厚さ中のイプシロン
鉄等の窒化物表面層が形成された。
続いて、該ロンド部材にスチーム処理を行なった。この
スチーム処理は、ロッド部材を、水蒸気中に４００〜５
００°Ｃの温度で１〜１．５時間の間柄らすことによっ
て行なわれる。これによって、窒化物表面層の表面に、
主にＦｅ３Ｏ４からなる酸化物富化層か形成され、この
酸化物富化層は、比較的厚さ１１の大きな２〜４μｍに
形成された。
スチーム処理は、ロッド部材を、水蒸気中に４００〜５
００°Ｃの温度で１〜１．５時間の間柄らすことによっ
て行なわれる。これによって、窒化物表面層の表面に、
主にＦｅ３Ｏ４からなる酸化物富化層か形成され、この
酸化物富化層は、比較的厚さ１１の大きな２〜４μｍに
形成された。
最後に、機械的手段たるパフ等の研磨加工によってロッ
ド部材の表面つまり酸化物富化層の表面を佳」−げる。
ド部材の表面つまり酸化物富化層の表面を佳」−げる。
したかって、ロッ；・部材の表面粗度か小さくなり、ク
ロムメツキと路間等の滑らかな表面となる。この結果、
液圧緩衝器のシリンダ内に摺動自在に配置された前記ピ
ストンロッドとシリンタ一端側のロットガイド部とのフ
リクツションが十分に低減する。
ロムメツキと路間等の滑らかな表面となる。この結果、
液圧緩衝器のシリンダ内に摺動自在に配置された前記ピ
ストンロッドとシリンタ一端側のロットガイド部とのフ
リクツションが十分に低減する。
また、前記酸化物富化層の厚さ中は、２〜４μｍの比較
的肉厚に形成されており、また最終的な研磨加工での研
磨式も１μ程度であるため、その後に表面仕上げ処理が
行なわれても、窒化物表面層が露出することがない。し
たがって、該窒化物表面層による耐摩性の向上と酸化物
富化層による耐食性の向上が図れる。
的肉厚に形成されており、また最終的な研磨加工での研
磨式も１μ程度であるため、その後に表面仕上げ処理が
行なわれても、窒化物表面層が露出することがない。し
たがって、該窒化物表面層による耐摩性の向上と酸化物
富化層による耐食性の向上が図れる。
更に、本実施例では、従来のように窒化物表面層を形成
した後に、中間的な研磨加工をせずに、直ちに酸化物富
化層を形成するようにしたため、ロッド部材の研磨加工
機へのセットや取り外し作業が省略できる。これによっ
て、作業工数の削減により、作業能率の向上とコストの
低廉化が図れる。
した後に、中間的な研磨加工をせずに、直ちに酸化物富
化層を形成するようにしたため、ロッド部材の研磨加工
機へのセットや取り外し作業が省略できる。これによっ
て、作業工数の削減により、作業能率の向上とコストの
低廉化が図れる。
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、合金
鋼部材をピストンロッド以外の部品に適用できることは
勿論のこと、各処理態様すなわち各行程の設定時間や設
定温度等を合金鋼部材の性質等に応じて適宜変更するこ
とが可能である。
鋼部材をピストンロッド以外の部品に適用できることは
勿論のこと、各処理態様すなわち各行程の設定時間や設
定温度等を合金鋼部材の性質等に応じて適宜変更するこ
とが可能である。
発明の効果
以上の説明で明らかなように、本発明に係る鋼部材の表
面処理方法によれば、合金鋼母材の表面に、ガス雰囲気
中で熱処理して窒化物表面層を形成し、続いて該窒化物
表面層の表面に、酸化性雰囲気中で熱処理して主にＦｅ
、Ｏ，からなる酸化物富化表面層を形成し、最後に該酸
化物富化表面層の表面を、機械的手段で仕上げ処理を行
なうようにしたため、合金鋼部材の耐摩性、侵食性の向
上が図れることは勿論のこと、表面粗度がクロムメツキ
の場合と略同様に小さくなって滑らかな仕上りとなる。
面処理方法によれば、合金鋼母材の表面に、ガス雰囲気
中で熱処理して窒化物表面層を形成し、続いて該窒化物
表面層の表面に、酸化性雰囲気中で熱処理して主にＦｅ
、Ｏ，からなる酸化物富化表面層を形成し、最後に該酸
化物富化表面層の表面を、機械的手段で仕上げ処理を行
なうようにしたため、合金鋼部材の耐摩性、侵食性の向
上が図れることは勿論のこと、表面粗度がクロムメツキ
の場合と略同様に小さくなって滑らかな仕上りとなる。
依って、斯かる合金鋼部材を液圧緩衝器のピストンロッ
ドに適用した場合には、シリンダとのフリクツションが
十分に低減される。この結果、液圧緩衝器による良好な
減衰力特性が得られ、乗心地の向上が図れると共に、耐
久性の向上も図れる。
ドに適用した場合には、シリンダとのフリクツションが
十分に低減される。この結果、液圧緩衝器による良好な
減衰力特性が得られ、乗心地の向上が図れると共に、耐
久性の向上も図れる。
外３名
Claims (1)
- （１）合金鋼母材の表面に、ガス雰囲気中で熱処理して
窒化物表面層を形成し、続いて該窒化物表面層の表面に
、酸化性雰囲気中で熱処理して主にＦｅ＿３Ｏ＿４から
なる酸化物富化表面層を形成し、次に該酸化物富化表面
層の表面を、機械的手段で表面仕上げ処理を行なうよう
にしたことを特徴とする鋼部材の表面処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8548990A JPH03285058A (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 鋼部材の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8548990A JPH03285058A (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 鋼部材の表面処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03285058A true JPH03285058A (ja) | 1991-12-16 |
Family
ID=13860340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8548990A Pending JPH03285058A (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 鋼部材の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03285058A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0733720A1 (de) * | 1995-03-22 | 1996-09-25 | August Bilstein GmbH | Oberflächenbehandelte Kolbenstange |
| WO2001033065A1 (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-10 | Nippon Piston Ring Co., Ltd. | Combination of cylinder liner and piston ring of internal combustion engine |
| KR100512452B1 (ko) * | 2002-10-31 | 2005-09-05 | 김영희 | 고내식성 강부품과 이를 제조하기 위한 복합 표면 개질 방법 |
| EP1215411A3 (de) * | 2000-12-18 | 2006-02-01 | Continental Teves AG & Co. oHG | Hydraulischer Kolben sowie Verfahren zu seiner Oberflächenbehandlung |
| EP2703517A2 (en) | 2012-08-31 | 2014-03-05 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Vehicular disc brake rotor and manufacturing method of vehicular disc brake rotor |
| EP2703516A2 (en) | 2012-08-31 | 2014-03-05 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Manufacturing method of cast-iron friction member |
| JP2014118583A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 車両用ディスクブレーキロータとその製造方法 |
| EP3085812A4 (en) * | 2013-12-16 | 2017-01-04 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Sliding member |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP8548990A patent/JPH03285058A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0733720A1 (de) * | 1995-03-22 | 1996-09-25 | August Bilstein GmbH | Oberflächenbehandelte Kolbenstange |
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| EP2703517A2 (en) | 2012-08-31 | 2014-03-05 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Vehicular disc brake rotor and manufacturing method of vehicular disc brake rotor |
| EP2703516A2 (en) | 2012-08-31 | 2014-03-05 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Manufacturing method of cast-iron friction member |
| JP2014047406A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 鋳鉄製摩擦部材の製造方法 |
| US9422994B2 (en) | 2012-08-31 | 2016-08-23 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Manufacturing method of cast-iron friction member |
| US9541144B2 (en) | 2012-08-31 | 2017-01-10 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Vehicular disc brake rotor and manufacturing method of vehicular disc brake rotor |
| JP2014118583A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 車両用ディスクブレーキロータとその製造方法 |
| EP3085812A4 (en) * | 2013-12-16 | 2017-01-04 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Sliding member |
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